JP2000317838A - ばねの表面処理方法 - Google Patents

ばねの表面処理方法

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JP2000317838A
JP2000317838A JP12762899A JP12762899A JP2000317838A JP 2000317838 A JP2000317838 A JP 2000317838A JP 12762899 A JP12762899 A JP 12762899A JP 12762899 A JP12762899 A JP 12762899A JP 2000317838 A JP2000317838 A JP 2000317838A
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sec
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Masaaki Ishida
雅昭 石田
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Keiichirou Teratoko
圭一郎 寺床
Hironobu Sasada
弘暢 笹田
Yoshiaki Yamada
凱朗 山田
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FUJI KIHAN KK
Suncall Corp
Fuji Manufacturing Co Ltd
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FUJI KIHAN KK
Suncall Corp
Fuji Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 窒化による耐久性向上が困難なばねに対して
も耐久性を向上させること。 【解決手段】 表層の硬さがHv400〜750の範囲
であって、冷間成形された後巨視的残留応力除去のため
の低温焼鈍を施されたばね、冷間成形後焼入焼戻しされ
たばね、又は熱間成形後調質されたばねなどのばねであ
って、かつ、表層の硬さがHv400〜750であるば
ねの表面に、硬さHv350以上1100以下、比重
7.0から9.0、平均粒径20〜100μmの硬質金
属粒子を、衝突速度50m/sec〜160m/secであっ
て、かつ、衝突によるばね表面層の昇温限界を、ばね表
層の加工硬化を起こさせるが、ばね表層の回復再結晶に
よる軟化が起こるよりは低温に制御し、かつ、表層に疲
労強度を阻害する微小な割れなどを生成しないように投
射し、表面から30μm以下の表層部の硬さと圧縮残留
応力を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ばねの耐久性
等の性能を改善するためのショットピーニングによるば
ねの表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼製ばねの表面にショットピーニ
ングを施してその耐久性を改善する技術は、内燃機関の
弁ばね、その他のばねに広く活用されてきた。このショ
ットピーニング技術の中で、まず最初に0.6〜1.0
mm程度の径の比較的寸法の大きい鋳鋼ショットやカッ
トワイヤを投射して比較的ばねの表層内部まで高い圧縮
残留応力を付与してばね内部での疲労亀裂の成長を防止
するとともに、さらにそれより小径の鋳鋼粒子やカット
ワイヤを投射して比較的表面の圧縮残留応力を高めて、
表面及び表面近傍からの疲労亀裂の発生、伝播を防止し
てばねの耐久性を改善する方法がすでに発表され公知で
ある。また、40〜200μのショットを速度100m
/sec以上で噴射し、表面付近の温度をA3 変態点以上に
上昇させることを特徴とする表面加工熱処理法(特公平
2−17607号)や、20から100μmの多数の硬
質金属粒子を、鋼製ワークの表面へ80m/sec以上の衝
突速度で投射し、その際、衝突によるワーク表面の昇温
限界を150゜Cよりも高温であって、鋼の回復・再結
晶を起こす温度よりは低温となるように制御する表面処
理方法も知られている。また、ばね鋼又はステンレス鋼
で製作されたばねの表面に、投射材の粒径が0.5〜
1.0mmのスチールショットでピーニングした後、投
射材の比重が12〜16、粒径が0.05〜0.2m
m、かつ硬度が1200〜1600Hvの超硬合金粒子
投射材でピーニングして最表面に最大残留応力を発生さ
せるばねとその製造方法(特開平10−118930
号)も知られている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、価格的に高
価かつ製造メーカが限られ、入手が極めて困難な超硬合
金製の投射粒子を用いずに、超硬粒子よりも安価かつ広
く流通されている鋼製の粒子を用いて、より経済的に、
耐久性に優れたばねとその製法を提供するものである。
また、従来より、20〜100μm径の硬質金属製の微
細粒子を80m/sec以上の速度で投射して極表層の被加
工層の昇温限界を150゜Cよりも高温であって、か
つ、回復・再結晶を起こす温度よりは低温に制御する技
術(特開平09−279229号)があるが、この技術
では、粒子投射速度、投射粒子の寸法などの影響につい
てはある程度の限定はされているものの、その硬さや比
重については明確な限定がされておらず、また、速度は
下限として80m/secが指定されている以外は上限速度
は規定されていない。このため、真に適切な投射粒子と
その投射条件が限定されているとは言いがたい面があっ
た。
【0004】本発明は、ばね、特に鋼製ばねの疲労強度
を高めるために、コストの高い窒化や浸炭又は浸炭窒化
などの処理を施すことなく、又は窒化などを従来より軽
度にして、十分に窒化処理したのと同等又はそれ以上の
ばねの疲労強度向上を実現しようとするものである。ま
た、鋼製ばねの窒化はSi、V、Cr、Moなどの窒化
促進元素の添加された材料で圧縮ばねの耐久性向上には
有効でも、曲げによる引張応力が強く作用するばねや窒
化しずらい炭素鋼では耐久性向上効果が期待しにくい。
【0005】本発明は、このような窒化による耐久性向
上が困難なばねに対しても耐久性を向上させることを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は平均径20〜1
00μm、比重7.0〜9.0、硬さHv400〜11
00の多数の硬質金属粒子を投射してばねの表面粗さを
極力低く押さえつつ、かつ、局所的過大変形(局所的塑
性変形帯、断熱せん断帯又は断熱せん断変形帯などと言
う)を発生せずに、ばね極表層に比較的均一に強加工層
を発生させるとともに極力高い残留応力を付与すること
によって、ばね表面層からの疲労折損を防止することを
狙ったばねの加工方法を提供する。
【0007】ばねの表面に硬さHv350〜1100、
比重7.0〜9.0、平均粒径20〜100μm、望ま
しくは20〜80μmの硬質金属粒子を速度50m/sec
以上、160m/sec以下、望ましくは60m/sec〜14
0m/secで投射することによって、表層近傍に耐久性に
有害な微小亀裂や不均一せん断変形帯を発生することな
く、極表層の圧縮残留応力を高めて、表層からのばねの
疲労折損を防止する。これによって、ピアノ線やオイル
テンパー線から製造した弁ばね、クラッチばねや各種薄
板ばねの疲労強度、耐久性を向上させる。
【0008】本発明では投射速度の影響を詳しく調査研
究して、従来、微粒子投射速度vを100m/sec以下に
規定した特公平2−17607号「金属成品の表面処理
熱処理方法」のように、A3 変態点を超えることなく、
また、速度V>160m/secで投射して表面層の変形が
過度になることなく、速度V≦160m/sec、望ましくは60
m /sec≦V≦140m/secで投射し、その瞬間的温度上昇を
回復再結晶を起こすよりも低温度に制御するとともに表
層の過度の変形を避けることによって、より高い耐久性
を得ることを特徴とする。
【0009】本発明の投射金属粒子の最小平均粒径を2
0μmとしたのは、それ以下では投射による圧縮残留応
力の深さが数ミクロン以下となり、十分な圧縮残留応力
が得られる深さが浅くなることによる。また最大平均粒
径を100μm以下としたのは、それ以上の粒径では表
層の残留応力と硬さ改善効果が小さくなるためである
(図1参照)。
【0010】また、請求項3で、投射粒子の最大平均寸
法を80μmとしたのは、粒子寸法100μmの場合よ
りもその耐久性向上効果が大なるためである。比重7.
0〜9.0としたのは、比較的安価かつ容易に入手でき
る鉄鋼材料で作られた粒子の活用を狙ったものである。
鋼製のばねの弾性係数の約196GN/m2 に比べて、
超硬合金では450〜650GN/m2 であり、弾性変
形及び塑性変形は投射された粒子よりもむしろ、被投射
ばね表面層に集中することになる。このため、超硬合金
では、表面の凹凸が比較的大きくなり、また、断熱せん
断変形帯などの不均一変形が比較的発生しやすくなる。
本発明では、過度に変形が被加工材であるばねに集中す
るのを避ける目的もあり、鉄系粒子使用を意図してその
密度を7.0〜9.0に設定する。
【0011】また、投射粒子の硬さ下限をHv350と
したのは、被加工材ばね表面の硬さとして、Hv450
〜600が多いが、被加工材硬さよりもやや軟らかい粒
子投射でも、本発明の効果が発揮されるためである。
【0012】また、投射粒子硬さ上限をHv1100と
したのは、比較的安価に入手できる鋼製粒子の硬さの上
限としてHv1100が設定できるのと、硬さがHv1
100以下では、耐疲労性向上効果が十分に認められる
ためである。
【0013】粒径20から100μm、比重7.0〜
9.0、硬さHv350〜1100の硬質金属粒子の投
射速度下限を50m/secとする理由は、それ以下では、
投射エネルギー/ 粒子投影面積が不足して、十分な耐久
性改善が出来ないためである。また、上記粒子の投射速
度の上限を160m/secとしたのは、それを超える速度
では投射エネルギー/ 粒子投影面積が過大となり、ばね
表層の圧縮残留応力がそれ以下の速度よりも低下すると
ともに、表層の微小亀裂生成が促進されて、ばねの耐久
性向上効果が消費エネルギーの割に低下するためであ
る。
【0014】請求項3における、粒径20から80μ
m、比重7.0〜9.0、硬さHv350〜1100の
硬質金属粒子の投射速度下限を60m/sec,投射速度上
限を140m/secとする理由は、速度50〜160m/s
ecの範囲内でばねの耐久性向上にもっとも大きな効果を
与える領域だからである。
【0015】実施形態1の関連で、図2に実験結果の例
が記載されている。140m/secを超える速度での投射
は、無処理の場合より大きな耐久性向上効果が得られる
ものの、より低速に比べて効果は小さく、しかも速度向
上とともに使用投射エネルギーは大きくなるので経済的
にコストがかさむ。一方、速度が60m/secよりも小さ
くなると、それ以上の速度に比べて耐久性向上効果は劣
るので、望ましくは60m/sec以上とする。
【0016】20から100μm径の粒子を投射される
前のばね表面の硬さと投射粒子の硬さの関係であるが、
投射粒子の硬さが被投射材ばね表面層の硬さより低くて
も、表層改質効果は認められる。特に、100ないし1
40m/sec を超える比較的高速の投射で、被加工材ばね
の硬さがHv550ないし600以上の高硬度の場合、
被加工材と同等以下の硬さの微細粒子で投射した方が、
表面の凹凸が軽減され、しかも比較的内部まで残留応力
が高い値で入る。また、投射粒子の硬さが低いと繰り返
しの投射で被加工材ばねよりも、投射粒子自身に加工硬
化が顕著に起こるが、粒子の新品硬さがHv350を下
回ると被加工材ばねの表層改質効果の効率が下がるの
で、下限硬さをHv350とした。また、炭素鋼や合金
鋼製の微細投射粒子は比較的安価に入手でき、経済的で
あり、その硬さはHv1100以下であり、このような
経済性および耐久性に有害なばねの表面粗さの増大や表
層の微細亀裂を避ける意味で新品の微細粒子の上限硬さ
はHv1100とした。
【0017】本発明において、このように比較的硬い粒
子を投射する場合、投射速度は本発明実施例のごとく、
速度50から140m/sec以下で本来の効果を十分に発
揮する。
【0018】ばねの比較的内部で非金属介在物近傍を起
点に疲労破壊を生じる恐れのある自動車等の内燃機関用
弁ばねのようなばねの用途には、上記の微細粒子投射の
前に、請求項2のように、まず、比較的粒子寸法の大き
な200〜900m、硬さHv400〜900のカット
ワイヤなどの鋼粒子を速度40〜90m/secで投射し、
ばねの表面から0.2〜0.5mm深さの表層に圧縮残
留応力を付与してこの表層領域からの疲労起点の進展を
防止する。この時、例えば、まず最初に400〜900
μm径の多数の粒子を投射した後、第2段として、20
0〜300μm径の多数の粒子を投射して、より表層で
の圧縮残留応力の向上を図ることも可能である。しか
し、このような方法では、上記のように比較的寸法の大
きな粒子投射によってばねの内部まで圧縮残留応力が付
与されるが、表層では、圧縮残留応力は内部に比して依
然小さく、このため、比較的大きな繰返し応力が作用す
ると、表層における微細なへこみや亀裂などを起点にし
て、疲労折損が起こるのを防止することが困難になる。
【0019】このような比較的寸法の大きな粒子投射の
欠点を克服するために、本発明では、上記の比較的大き
な寸法の粒子投射の後に、径20〜100μm、比重
7.0〜9.0、硬さHv350〜1100の硬質金属
微粒子を速度50〜160m/secで十分に投射すること
によって表層に疲労強度に有害な微小亀裂や大きな凹み
などを起こすことなく、均一に強加工層を形成し高い圧
縮残留応力を付与する。
【0020】本発明における20〜100μm又は好ま
しくは20〜80μmの粒子投射のカバレッジは、目標
とするばねの耐久性改善が必要な部位に対して、100
%以上とすることが望ましく、上記の十分に投射するの
意味はこれに該当する。また、本発明の微細粒子投射
は、空気などの気体とともに噴射する方式やインペラー
タイプの遠心力利用方式を採ることが出来る。
【0021】このように処理した高炭素鋼製ばねの表面
層を透過電子顕微鏡によって観察すると、表面の変形に
よる変形帯のなかに非常に微細かつ湾曲を伴う微細組織
(サブグレイン)の発達と、セメンタイト析出物の分断
および鉄中の転位が認められるが、回復再結晶による明
瞭な微細組織( ポリゴン化組織)はまったく観察されな
かった。また、マルテンサイトやベイナイトという過冷
却組織も認められなかった。微小硬さを測定すると表面
から数μmないし20μmの表面層に微細粒投射による
加工硬化が起きていることが明らかである。
【0022】後述の実施例1のサンプルで、平均径50
μm硬さHv700の高炭素鋼粒子を90m/secの速度
で投射し、最終工程の230゜C の低温焼きなましを省
略したばねと、同じ加工工程で最終の低温焼きなましを
実施したばねに160゜C でへたり試験を実施した。そ
の結果、最終の230゜Cの低温焼きなましを省略した
ばねのへたりは、それを実施したばねと同等であり、す
ぐれた耐へたり性であった。他方、0.3mm径のスチ
ールショットを速度100m/secで投射したばねサンプ
ルでは、最終の低温焼きなましを施したほうが実施しな
いサンプルより良好な耐へたり性であった。
【0023】この原因は、前者では鋼中の炭化物の分断
が後者よりも激しく起こり、これに助けられて分解した
遊離炭素原子が比較的多く、この遊離炭素が160゜C
のクリープ試験中の転位の移動阻止効果を有効に発揮し
たためと考えられる。ただし、上記の230゜Cの低温
焼きなまし有無の2種類のばねに室温で短時間のセッチ
ングを同一応力条件で施すと、セッチングへたりは低温
焼きなましを施さないばねのほうが、それを施したばね
よりも大きかった。
【0024】このことから、本特許の請求項1にあるよ
うな微細硬質金属粒子投射だけでは、投射でばね表層に
生成した転位の固着が不充分であることが分かる。ま
た、前記の160゜Cのへたり試験のへたりが、あらか
じめ施す230゜Cの低温焼きなましの有無にかかわら
ないのは、微細硬質金属粒子投射によって、0.3mm
径の金属粒子投射よりもばね表層部の鉄炭化物、セメン
タイトの分断が促進され、160゜Cに昇温された時に
分解した炭素原子による歪時効が短時間に進行すること
を意味している。ただし、粒子投射によるばね表層の瞬
間的発熱による温度上昇は、同一投射速度であれば、投
射粒子の直径にほぼ反比例すると推定される。これは、
同一粒子硬さ、同一ばね材質であれば、衝突によるばね
表層の変形に要する時間は粒子径に比例するが、粒子径
が小さくなると、変形に要する時間が短くなり、変形中
の変形熱が変形領域の外へ逃散する時間が短くなる結
果、変形領域の温度が上昇するからである(バウデン・
テイバー著、曽田範宗訳、固体の摩擦と潤滑、第4版、
丸善、昭和50年発行、256頁の説明と(8)式参
照。ここでは衝突物体の接触時間は、(質量M/粒子半
径r)の平方根、√(M/r)に比例するとの説明があ
る。これによると、√(M/r) rであるので、結局
接触時間はrに比例する。)。
【0025】本発明の微細粒子投射によるばね表層で
は、衝突、変形による発熱と炭素、窒素原子によるひず
み時効硬化が0.3mm径の粒子よりもよりよく進行し
ているものと考えられる。また、セメンタイトが分断さ
れるのは、セメンタイトは温度が上昇するほど変形と破
壊が進行しやすい特性を持つことが一因と考えられる。
本発明のようにセメンタイトが分断されると、板状セメ
ンタイトが粒子投射による変形に対する抵抗となるのと
対照的に、分断されたセメンタイトは変形により生成、
移動する鉄中の転位の運動を妨げにくくする。なお、本
発明で使用される投射微細粒子の平均粒径に対して、そ
の寸法ばらつきが大きくなって、より寸法の大きな粒子
の比率が高まると、耐久性向上効果が小さくなる。この
ため、平均粒径に対する最大寸法は、例えば平均径50
μmでは実質の最大寸法75μm以下、また、平均径8
0μmでは、実質の最大寸法は110μm以下にするこ
とが必要である。
【0026】
【作用】ばねの材料の直径や板厚さが比較的小さい場
合、例えば、線径で1ないし2mm以下、板厚で1ない
し2mm以下では、前記請求項1のように、20〜10
0μm径の硬質金属粒子を投射して表層に疲労に有害な
微小亀裂などの欠陥を作らずに、ばねの残留応力を高め
て、高い耐久性を実現する。また、比較的断面寸法の大
きいばね、例えば線径2mm以上のばねには、本発明の
クレーム1の微粒子投射処理の前処理として、0.2〜
0.9mm径の鋼系粒子をv=40〜90m/secで投射
して比較的内部まで圧縮残留応力を付与する。これによ
って圧縮残留応力は表面から50μm以上入った場所で
最高の値に達するが、極表面層は内部の最高値に比べて
低い値になる。このため、このままでは、ばね表面近傍
を起点とする疲労折損を十分に防止することが出来な
い。この点を改善するために上記の0.2〜0.9mm
径の粒子投射のあとに、速度v=50〜160m/sec、
さらに望ましくは、v=60〜140m/secで、粒径2
0から100μm、さらに望ましくは粒径20〜80μ
m、比重7.0〜9.0、硬さHv400〜1100の
硬質金属粒子を投射することが行われる(請求項2)。
このように処理されたばねでは、表層に大きな凹みや微
細亀裂などの疲労を阻害する欠陥を生成することなく、
表層に強加工層が生成され、表層30μm以下に高い圧
縮残留応力が効率良く形成される。これによって、ばね
表面及び表面近傍からの疲労破壊が防止でき、ばねの高
い疲労強度、耐久性を実現する。また、表層の強加工層
では、鉄炭化物などの析出物が分断され、鉄地に遊離炭
素原子が供給され、ひずみ時効硬化が進行して表層硬さ
及び温間での耐へたり性に寄与する。
【0027】上記のような多段粒子投射において、個々
の投射のあとに、又は、投射と投射の間に、150〜2
50゜Cで低温焼なましを実施することによって、粒子
投射の影響を受けたばね表層部の炭素、及び/又は窒素
などによる転位固着を促進する。これによって、その後
の20〜100μm径、硬さHv400〜1100、比
重7.0〜9.0の微細粒子の速度50〜160m/sec
での投射による硬化と圧縮残留応力付与効果を増大し
て、ばねの耐久性をさらに向上させる(請求項4)。
【0028】本発明の微細粒子投射によるその他の作用
効果として、非常に小さな粒子投射によるばね変形を実
現でき、この結果として、大量生産時のばねの寸法ばら
つきの発生を小さく出来ることが判明した。この理由
は、本発明の微細粒子投射の影響層が比較的薄く、これ
がばねの大変形を抑制すること、及び微細粒子投射時に
本発明では比較的低速の粒子衝突によっているため、よ
り高速投射に比べて投射速度ばらつきが小さくできるこ
とが推定できる(図3)。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態につき説
明する。
【0030】本発明の開発段階で、速度v=50〜16
0m/sec で、寸法20〜100μm、硬さHv350〜
1100、比重7.0〜9.0の粒子を、粒子投射前の
ばね表面硬さがHv400〜Hv750であるばねに十
分に投射することが耐久性向上に有効であることが分か
った。以下に本発明の実施形態を開発段階の説明を交え
て説明する。
【0031】(実施形態1)供試ばねとして、断面形状
が板厚0.97mm,板幅5.1mm,硬さHv537
〜589、化学成分が0.55%C、1.47%Si、
0.7%Mn、0.7%Crを含み残部鉄からなるばね鋼
で、ばね加工工程が、ばね成形→応力除去焼きなまし→
微細粒子投射→低温焼きなまし(230゜C)の順序
で、ばね加工工程の微細粒子投射条件は寸法50μm
(新品の寸法、平均寸法)、硬さHv700、比重
7.6の炭素鋼微細粒子、及び、寸法50μm(新品
の寸法、平均寸法)、硬さHv1000、比重8.2の高速
度鋼微細粒子、を用いた。そして、種々の速度でばねに
上記微細粒子を十分に投射した。その後、ばねの疲労試
験を行い、微細粒子投射速度と疲労強度の関係を求め
た。その結果を図1に示す。このときの疲労限応力は平
均応力が785N/ mm2 で、繰返し数107 回で破壊
しない振幅応力を取っている。その結果、炭素鋼粒子、
高速度鋼粒子ともに、衝突速度が60〜140m/secで
もっとも良好な疲労強度改善効果が得られることがわか
った。の高速度鋼粒子投射では、衝突速度Vが50m
/secから140m/secで、疲労限振幅応力が700N/
mm2 を超えると考えられる。また、の高炭素鋼粒子
投射では、衝突速度Vが約60m/secから約160m/s
ecで疲労限振幅応力が700N/ mm2 を超えると考え
られ、非常に良好な改善効果が認められる。
【0032】上記の本発明の比較例として、ショットな
しのばねでは、疲労限振幅応力は440N/ mm2 であ
り、疲労限は低い。また、0.3mm径スチールショッ
トを速度V=100m/secで十分に投射したばねでは疲
労限振幅応力は300MPa であり(このサンプルは微粒
子投射を0.3mm 径のスチールショットに替え、それ以外
の工程は実施例1と同じ)粒子投射の効果は見出せな
い。また、図1に示すように、高炭素鋼の50μm径の
粒子投射の速度が50m/sec以下、また、高速度鋼の5
0μm径の粒子投射の速度が150m/sec以上になる
と、それ以外の工程は前記ばねと同じであるが、疲労限
振幅応力は700N/ mm2 より低くなる。比重のよ
り小さい高炭素鋼粒子よりも、比重のより大きな高速度
鋼粒子では、疲労限がピークを示す速度よりも低速側に
おいて、衝突速度低下につれて疲労限は低下するが、低
下の程度は小さくなる。他方、疲労限がピークを示すよ
りも高速側では、衝突速度の上昇に伴う疲労限の低下
は、比重のより小さい高炭素鋼の方が高速度鋼よりも小
さい傾向が見られる。
【0033】上記実施形態についてさらに詳しく図を用
いて説明する。第2図のように縦軸に疲労限振幅応力を
取り、横軸に微細金属粒子(粒子の平均径は50μm、
比重7.6の高炭素鋼製粒子及び比重8.2の高速度鋼
粒子)の投射速度を取って整理すると、疲労強度はv=
90m/sec(高速度鋼粒子)と107m/sec(高炭素鋼
粒子)でもっとも良好な値となることが分かった。図中
の数字は投射粒子のばね表面への衝突速度である。この
図で、括弧つきの数字は高速度鋼粒子を示し、括弧なし
の数字は高炭素鋼粒子投射の結果である。すなわち、投
射粒子寸法の平均寸法が50μmより大きくなるにつれ
てばねの疲労強度は次第に低下することが分かった。投
射粒子平均径が100μmをこえると疲労限向上効果が
小さいため、本発明では、これを投射粒子寸法の上限と
した。平均寸法が50μmの粒子よりも効果はやや劣る
が、平均径70〜80μmの粒子でも比較的疲労限向上
効果が認められるため、、本発明では新品の粒子径とし
て、平均径80μmを、請求項3の粒子寸法上限とし
た。
【0034】(実施形態2)ばねに比較的大きな寸法の
通常のショットピーニングを施したのち、50μm径の
微細粒子投射をする本発明の請求項2、3、5および6
の方法で製造したばねについて以下に述べる。直径4.
0mm、引張強さ、σB =1,735N/mm2 、硬さ
Hvで約450のピアノ線を用いて自動車内燃機関用弁
ばねを試作した。冷間でピアノ線をばねにコイリング
後、350゜Cで15分間の応力除去焼きなましを施し、
コイル内側表面の引張残留応力を除去してから座面研磨
を施した。これに直径0.6mm、硬さHv500のカ
ットワイヤを十分に投射した後引続いて平均径50μ
m、比重約7.6、硬さHv700の高炭素鋼粒子を速
度107m/secで十分に投射した。引続きこれに220
゜C の低温焼鈍を施してからホットセッティングを施し
た。
【0035】この時の比較ばねとして、上記の試作ピア
ノ線ばねの加工工程の中の50μmの投射をしないもの
(それ以外は同じ材料と工程)を作成し、これを比較ば
ねとした。この後者の比較ばねの工程は、通常、弁ばね
製造で広く採用されている工程である。
【0036】このようにして試作した本発明の実施形態
2の弁ばねと比較ばねの疲労試験を実施した。その結果
は下記のように本発明実施例2の比較試料に対する改善
効果が明瞭であった。
【0037】 疲労強度 本発明実施例2のばね 疲労限 588±461MPa 比較ばね 疲労限 588±373MPa (いずれも繰返し数:5x107 回) 上記の試験で、実施形態2のばねの疲労試験応力が、比
較ばねに比べて高いために、ばねのへたりが比較ばねよ
りやや大きくなった。このへたりの防止のため、ピアノ
線に変えてオイルテンパー線を利用するか、又は、ケイ
素などの耐熱性を富ます元素を添加したオイルテンパー
線又は硬引き材料を使用するなどがあり、本発明にこれ
らも含まれる。
【0038】
【発明の効果】窒化処理を施してコイルばねの疲労強
度を高める方法は弁ばねのように圧縮コイルばねでは効
果的であるが、原価が高い問題がある。本発明は窒化の
場合のように大掛かりの設備を要せず、比較的安価に耐
久性を向上することが可能な表面処理法とばねを提供す
る。
【0039】窒化による耐久性向上が実質的に不可能
な炭素鋼ばね、例えばピアノ線、硬鋼線、炭素鋼オイル
テンパー線や炭素鋼薄板などで製造したばねに対して、
大幅な耐久性向上が可能である。
【0040】引張応力が高く作用する薄板ばねや引張
応力下で使用するばねでは、窒化ばねは疲労強度が安定
しないで逆に疲労強度を損なう場合もあるという問題を
抱えていた。
【0041】本発明では、ばね表層にもっとも的確に微
細粒子を投射して、効率良く強加工をすることが可能で
あり、これによって、引張又は曲げ応力下で使用するば
ねや引張ばねなどの耐久性を大幅に向上するので、ばね
の軽量小型化に寄与する。 本発明の微細粒子投射の速度が小さくなると、むやみ
に高速で投射した場合より粒子投射によるばねの変形量
が小さくなり、ばねの寸法ばらつきが小さくなる。この
ため、製造したばねの品質の安定性に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ばね鋼薄板ばねに対して硬質金属粒子投射の
影響を調査した結果で、材質が高炭素鋼及び高速度鋼で
ある投射粒子の平均直径と粒子投射後の疲労限振幅応力
(平均応力、785N/ mm2 で一定)の関係を示す。
図中の数字は粒子の衝突速度である。
【図2】 平均直径50μmの2種類の鋼製の粒子投射
によるばねへの衝突速度が、投射後のばねの疲労限振幅
応力に及ぼす効果を示す。この図は図1のデータの一部
を抽出して再整理したものである。
【図3】 硬質金属粒子投射による薄板ばねの高さの減
少を測定した結果を示す。この図は、図1のデータと同
じ試験における測定から取ったものである。プロット点
に添えた数字は粒子径(μm)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 石田 雅昭 京都府京都市右京区梅津西浦町14番地 サ ンコール株式会社内 (72)発明者 鈴木 博 京都府京都市右京区梅津西浦町14番地 サ ンコール株式会社内 (72)発明者 寺床 圭一郎 京都府京都市右京区梅津西浦町14番地 サ ンコール株式会社内 (72)発明者 笹田 弘暢 京都府京都市右京区梅津西浦町14番地 サ ンコール株式会社内 (72)発明者 山田 凱朗 京都府京都市右京区梅津西浦町14番地 サ ンコール株式会社内 Fターム(参考) 3J059 AB11 AD05 BC02 EA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層の硬さがHv400〜750の範囲
    であって、冷間成形された後巨視的残留応力除去のため
    の低温焼鈍を施されたばね、冷間成形後焼入焼戻しされ
    たばね、又は熱間成形後調質されたばねなどのばねであ
    って、かつ、表層の硬さがHv400〜750であるば
    ねの表面に、 硬さHv350以上1000以下、比重7.0から9.
    0、平均粒径20〜1100μmの硬質金属粒子を、 衝突速度50m/sec〜160m/secであって、かつ、衝
    突によるばね表面層の昇温限界を、ばね表層の加工硬化
    を起こさせるが、ばね表層の回復再結晶による軟化が起
    こるよりは低温に制御し、かつ、表層に疲労強度を阻害
    する微小な割れなどを生成しないように投射し、 表面から30μm以下の表層部の硬さと圧縮残留応力を
    向上させることによってばねの耐久性改善を図ることを
    特徴とするばねの表面処理方法。
  2. 【請求項2】 成形して調質された、表層の硬さHv4
    00〜750であるばねの表面へ、(A)硬さHv40
    0〜900であって、粒径200〜900μmの硬質金
    属粒子を速度40m/sec〜90m/secで投射し、これに
    より表層のミクロクラックの発生を防止しつつ圧縮残留
    応力をばねの比較的内部まで付与する工程と、(B)前
    記(A)工程のあとのばねの表面へ硬さHv350以上
    かつHv1100以下で、平均粒径20μm〜100μ
    m、比重7.0〜9.0の硬質金属粒子を衝突速度50
    m/sec〜160m/secで投射して、ばね表層の昇温限界
    を、ばね表層の加工硬化を起こさせるが、ばね表層の回
    復再結晶による軟化が起こるよりは低温に制御しつつ投
    射し、かつ、表層に疲労強度を阻害する微小な割れなど
    を生成しないように投射し、表面から30μm以下の表
    層部の硬さと圧縮残留応力を向上させる工程、を有する
    ことを特徴とするばねの表面処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1と2における平均径20μm〜
    100μmの粒子とその投射条件を次のように限定した
    ことを特徴とする方法。 投射粒子硬さ:初期(新品)硬さHv350〜1100 投射粒子寸法:初期(新品)平均寸法 20μm〜80
    μm 投射粒子の比重:7.0〜9.0 ばねへの衝突速度:60m/sec〜140m/sec
  4. 【請求項4】 請求項2と請求項3において(A)と
    (B)のあいだにひずみ時効処理(低温焼きなまし、鋼
    製ばねでは150゜C〜250゜C)を挿入したことを
    特徴とするばねの表面処理方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1から4の粒子投射後のばね
    を150゜C〜250゜Cの温度に加熱して、ばねの耐
    へたり性を改善するばねの表面処理方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1 から5の方法で製造された
    ばねに対して、さらに応力負荷のもとで冷間セッティン
    グ又は150〜250゜Cで温間セッティングを施すこ
    とを特徴とするばねの表面処理方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜6において、微細粒子の
    硬さをばねの微細粒子投射前の硬さと同等又は同等以下
    にすることを特徴とするばねの表面処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかの方法で製造
    されたことを特徴とするばね。
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