JP2000317602A - ダイカスト用スリーブ - Google Patents

ダイカスト用スリーブ

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JP2000317602A
JP2000317602A JP12803399A JP12803399A JP2000317602A JP 2000317602 A JP2000317602 A JP 2000317602A JP 12803399 A JP12803399 A JP 12803399A JP 12803399 A JP12803399 A JP 12803399A JP 2000317602 A JP2000317602 A JP 2000317602A
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JP
Japan
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inner cylinder
sleeve
die
fitting
shrink
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Pending
Application number
JP12803399A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Takasugi
努 高杉
Kazuji Furusho
一二 古荘
Shingo Nogami
信悟 野上
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外筒と内筒の焼嵌め率を最適な範囲に設定し
て、使用時に内筒に発生する応力を均一にさせることに
より内筒の割れを防止できるダイカスト用スリーブを提
供する。 【解決手段】 低熱膨張性金属材料からなる外筒内に、
セラミックス材料からなる内筒を焼嵌めたダイカスト用
スリーブにおいて、(a)金型側の先端部から全長の0
〜50%長の位置までの焼嵌め率が1/1000〜4/
1000の範囲内にあり、(b)該全長の0〜50%長
の位置から注入口側の後端部に向かって焼嵌め率が徐々
に漸減し、後端部の焼嵌め率が0.1/1000〜3/
1000の範囲内にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばアルミニウ
ム合金等の非鉄金属用の横型もしくは竪型ダイカストマ
シンにおける溶融金属射出装置を構成するダイカスト用
スリーブに関し、特に金属製外筒内にセラミックス製内
筒を焼嵌めしてなる複合構造のダイカスト用スリーブの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンにおいては、スリーブ
内に溶湯を供給し、スリーブ内を摺動するプランジャチ
ップによってスリーブと連通する金型キャビティ内に溶
湯を射出して、溶湯を冷却固化させて製品を作る。この
ためスリーブの内面は溶湯により溶損を生じたり、プラ
ンジャチップの摺動により摩耗を生じやすい。スリーブ
の内面が著しく溶損や摩耗すると、スリーブとプランジ
ャチップとの間に溶湯が侵入してスリーブの摺動抵抗が
増大し、射出速度が低下するため製品の品質を低下させ
る。また、スリーブとプランジャチップとの摺動抵抗を
低減させるために多量の潤滑剤を使用すると、溶湯への
ガス巻込み等の不純物混入の原因となって製品の品質を
低下させることになる。
【0003】従来のダイカスト用スリーブとして、Ti
系合金、Fe−Ni系合金、Fe−Ni−Co系合金等
の高強度低膨張性金属材料からなる外筒内に、セラミッ
クス製内筒を嵌着し、外筒の両端部に固定リングを設
け、かつこの固定リングを介して内筒を軸方向に押圧保
持したものがある(実開平2−87551号、実開平2
−87552号、実開平3−4350号、実開平4−4
50号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダイカスト
用スリーブは、金属製外筒とセラミックス製内筒との間
の熱膨張差により、軸方向の伸びの差を生じセラミック
ス製内筒に引張応力が作用し、セラミックス製内筒が割
れることを解決するものであるが、未だ十分とは言えな
かった。つまり、従来のダイカスト用スリーブは焼嵌め
率が全長に亘って一定(通常、焼嵌め率が1/1000
〜4/1000)であるため、スリーブの溶湯の注入口
近傍で焼嵌め率が大きすぎると使用時に内筒に発生する
応力が不均一になり内筒が割れやすい問題があった。
【0005】したがって、本発明の目的は上記従来技術
に存在する問題点を解決し、特に外筒と内筒の焼嵌め率
を最適な範囲に設定して、使用時に内筒に発生する応力
を均一にさせることにより内筒の割れを防止できるダイ
カスト用スリーブを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、低熱膨張性金
属材料からなる外筒内に、セラミックス材料からなる内
筒を焼嵌めたダイカスト用スリーブにおいて、(a)金
型側の先端部から全長の0〜50%長の位置までの焼嵌
め率が1/1000〜4/1000の範囲内にあり、
(b)該全長の0〜50%長の位置から注入口側の後端
部に向かって焼嵌め率が徐々に漸減し、後端部の焼嵌め
率が0.1/1000〜3/1000の範囲内にあるこ
とを特徴とするダイカスト用スリーブである。
【0007】本発明において、外筒は20℃から300
℃までの平均熱膨張係数が1〜5×10-6/℃、20℃
から600℃までの平均熱膨張係数が5×10-6/℃以
上であることが望ましい。好ましい外筒は、Fe−Ni
−Co−Al−Ti系合金からなり、より好ましくはN
i:30〜35重量%、Co:12〜17重量%、A
l:0.5〜1.5重量%、Ti:1.5〜3重量%、残
部Feからなる。また外筒は、20℃から500℃まで
の引張強度が引張強度60kgf/mm2以上であり、
好ましくは70kgf/mm2以上が望ましい。内筒を
形成するセラミックス材料は耐溶損性、耐摩耗性、耐熱
性、溶湯保温性及び耐焼付き性に優れた窒化珪素又はサ
イアロン等の窒化珪素質焼結体が好ましい。また、前記
外筒および内筒の金型側の先端面と外筒の端部外周に当
接するように補強リングを固定するとともに、補強リン
グの金型側の端部外周に嵌合部を設け、その嵌合部に冷
媒が循環する冷却リングを固定することが望ましい。
【0008】
【作用】本発明では外筒と内筒を、(a)金型側の先端
部から全長の0〜50%長の位置までの焼嵌め率が1/
1000〜4/1000の範囲内にあり、(b)該全長
の0〜50%長の位置から注入口側の後端部に向かって
焼嵌め率が徐々に漸減し、後端部の焼嵌め率が0.1/
1000〜3/1000の範囲内になるようにすること
により、使用時に内筒に発生する応力が全長に亘って均
一になり内筒が割れにくくなる。金型側の先端部から全
長の0〜50%長の位置までの焼嵌め率が1/1000
未満では圧縮応力の付与が十分でなくセラミックス製内
筒が破損しやすく、4/1000を超えると、焼嵌め作
業時の外筒の加熱温度が高くなり過ぎて焼嵌めが困難と
なる。また、後端部の焼嵌め率が0.1/1000未満
では圧縮応力の付与が十分でなくなる。
【0009】本発明の低膨張性金属材料の熱膨張係数
は、20℃から300℃までが1〜5×10-6/℃、2
0℃から600℃までが5×10-6/℃以上であり、内
筒を形成する窒化珪素質セラミックス材料の熱膨張係数
は、20℃から600℃までが約3×10-6/℃である
ため、600〜650℃の加熱を要する外筒と内筒の焼
嵌め温度において、外筒と内筒の熱膨張係数の差が大き
いため円滑容易に焼嵌め作業ができる。またダイカスト
用スリーブの内に溶湯を注入して使用した場合には、通
常の外筒温度である300℃程度までは従来のTi系合
金の熱膨張係数に比べて、20℃から300℃までの熱
膨張係数が1〜5×10-6/℃と小さく、かつ外筒と内
筒の熱膨張係数の差が小さいため、軸方向及び円周方向
に外内筒のずれが発生せず十分な焼嵌め効果が確保でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例である横型
ダイカストマシン用スリーブの断面図を示す。Ni:3
2.6重量%、Co:14.9重量%、Al:0.8重
量%、Ti:2.3重量%、残部Fe及び不可避的不純
物からなる外筒1(外径130mm、内径90mm、長
さ400mm)内に、Si34:87重量%、Y23
6重量%、Al23:4重量%、AlN固溶体:3重量
%からなるサイアロン製の内筒2(外径90mm、内径
60mm、長さ400mm)を、600〜650℃で焼
嵌めた。
【0011】本実施例では、内筒2の外面形状は金型側
の先端部Aから中央の位置(全長に対して50%長)B
までがストレートで、中央の位置Bから注入口6側の後
端部Cに向かって径小となるテーパ部を設け、金型側の
先端部Aから中央の位置Bまでの焼嵌め率を2/100
0とし、中央の位置Bから注入口6側の後端部Cに向か
って焼嵌め率が徐々に漸減し、後端部Cの焼嵌め率を1
/1000となるようにした。
【0012】こうして得られた複合スリーブの金型側の
先端面と外筒1の端部外周に当接するように熱間金型用
鋼からなる補強リング4を焼嵌めにより嵌着するととも
にボルト(図示せず)により固定した。補強リング4の
金型側の端部外周には嵌合部が設けられており、その嵌
合部に冷媒が循環する冷却リング7を嵌着した。冷却リ
ング7は例えば炭素鋼鋼管により形成し、冷却リング7
の内部に仕切り壁を、外周部に入水口および排水口を設
け、水などの冷媒が冷却リング7の内部を循環できるよ
うにする。
【0013】また、複合スリーブの後端面に当接するよ
うに熱間金型用鋼からなる固定リング8をボルトにより
固定し、複合スリーブを軸方向に強固に挟着した。外筒
1及び内筒2の後端部近傍に注入口6を開口させる。ま
たスリーブ内を摺動するプランジャチップ(図示せず)
は耐摩耗性、潤滑性に優れたSKD61材からなるもの
を使用した。
【0014】上記の構成によるダイカスト用スリーブ5
を型締力3500tonの横型ダイカストマシンの射出
装置に装着してアルミニウム合金のダイカストに使用し
た結果、100000ショット以上の安定した射出を行
うことができ、外内筒間の焼嵌め効果の低減は全く認め
られなかった。また使用時に内筒に発生する応力が均一
になるため内筒2に軸方向及び円周方向のクラックの発
生は見られず、内筒2の内面の溶湯による溶損、摩耗、
焼付き、スリーブ内の溶湯の温度降下、プランジャチッ
プの摩耗もなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明は、焼嵌め率の最適な範囲を設定
することにより、内筒の割れを防止できると共に、射出
安定性(耐溶損性、耐摩耗性、耐熱性、溶湯保温性及び
耐焼付き性)に優れることにより品質の安定化が達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイカスト用スリーブの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外筒、 2 内筒、 4 補強リング、5 ダイカ
スト用スリーブ、6 注入口、 7 冷却リング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低熱膨張性金属材料からなる外筒内に、
    セラミックス材料からなる内筒を焼嵌めたダイカスト用
    スリーブにおいて、(a)金型側の先端部から全長の0
    〜50%長の位置までの焼嵌め率が1/1000〜4/
    1000の範囲内にあり、(b)該全長の0〜50%長
    の位置から注入口側の後端部に向かって焼嵌め率が徐々
    に漸減し、後端部の焼嵌め率が0.1/1000〜3/
    1000の範囲内にあることを特徴とするダイカスト用
    スリーブ。
  2. 【請求項2】 外筒は20℃から300℃までの平均熱
    膨張係数が1〜5×10-6/℃、20℃から600℃ま
    での平均熱膨張係数が5×10-6/℃以上であることを
    特徴とする請求項1に記載のダイカスト用スリーブ。
  3. 【請求項3】 内筒が窒化珪素質焼結体からなることを
    特徴とする請求項1または2に記載のダイカスト用スリ
    ーブ。
  4. 【請求項4】 前記外筒および内筒の金型側の先端面と
    外筒の端部外周に当接するように補強リングを固定する
    とともに、補強リングの金型側の端部外周に嵌合部を設
    け、その嵌合部に冷媒が循環する冷却リングを固定した
    ことを特徴とする請求項1〜3に記載のダイカスト用ス
    リーブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315037A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Kyocera Corp ダイカスト用スリーブ
CN109434067A (zh) * 2018-12-19 2019-03-08 浙江振兴阿祥集团有限公司 一种电机转子铸铝压射模具

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