JP2000316349A - 刈払機 - Google Patents

刈払機

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JP2000316349A
JP2000316349A JP11134707A JP13470799A JP2000316349A JP 2000316349 A JP2000316349 A JP 2000316349A JP 11134707 A JP11134707 A JP 11134707A JP 13470799 A JP13470799 A JP 13470799A JP 2000316349 A JP2000316349 A JP 2000316349A
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JP
Japan
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belt
stopper
operating rod
brush cutter
suspender
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JP11134707A
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English (en)
Inventor
Makoto Ono
誠 斧
Mitsunori Watanabe
光則 渡辺
Akira Sasai
章 笹井
Tadashi Hashimoto
忠 橋本
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Makita Numazu Corp
Original Assignee
Fuji Robin KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肩掛けベルトのフックを掛け止める際の手間
を省いて簡単に肩掛けベルトをセットできるようにした
構成を備えた刈払機を提供する。 【解決手段】 刈払機(1)の操作杆(2)の軸方向で
の移動を阻止されているストッパ(20)と、上記軸方
向で上記ストッパ(20)に隣接して配置され、上記操
作杆(2)の軸回りに回転可能なベルト吊り具(21)
とを備えた刈払機において、上記ベルト吊り具(21)
は、刈払機懸吊支持用肩掛けベルト(5)の吊り部(2
1B)に該肩掛けベルト(5)が掛けられていない初期
状態時に上記操作杆(2)の軸心に対して該ベルト吊り
部(21)が上向きの姿勢を維持する構成を備えている
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈払機に関し、さ
らに詳しくは、刈払機を使用する際に用いられる肩掛け
バンドの掛け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】草刈作業等に用いられる刈払機は、小型
エンジンの駆動力により刈刃を駆動する構成を備えて比
較的重いことから、作業者が持ち運びや作業時に便利な
ように作業者の肩に掛けた肩掛けベルトを刈払機に掛け
止めることにより懸吊支持できる構成を備えたものがあ
る。この構成の一例としては、図9および10に示す構
成がある。図9において、刈払機1の操作杆2の一部、
つまり、エンジン3等の重量物の近傍には、クランプ4
0が固定され、このクランプ40に設けてあるリング7
0に対して肩掛けベルト5の一部に設けられているフッ
ク6を係止できるようになっている。上記のリング70
は、作業者の肩に掛けられる肩掛けベルト5が掛けられ
て刈払機1を懸吊支持するものであり、また、クランプ
40は、図10に示すように、一対のバンド部材41,
42で構成され、その一部が操作杆2に捲回され、その
一部から略径方向に延長された片部を備えている。片部
同士は、対向した状態でボルト80とナット81とによ
り締結されることで操作杆2に対して回り止めされて固
定されており、その片部の一方は、リング70の断面形
状に合わせて環状部41aを形成することでリング70
の抜け止めが行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記吊り金
具にあっては、次のような問題があった。つまり、クラ
ンプ40の片部の一方に挿嵌されているリング70は、
環状部41a内で自由に揺動することができる。このた
め、肩掛けベルト5のフック6がリング70に掛けてな
いときには自重によって図10中、二点鎖線で示すよう
に操作杆2の外周面側に向けて倒れてしまっている。作
業者の一方の手はフック6を保持・操作しなければなら
ないため、他方の手のみでリング70を起立操作し、さ
らに前記フック6との係合操作をしなければならない。
また、フック6の揺動端が操作杆2の外周面に当接して
いるので、その揺動端を引き起こす場合に指を引っかけ
る部分が少ないこと等から引き起こしにくくなる。又、
引き起こしてもリング70は自重によりすぐに倒れがち
である。これにより、フック6をリング70に掛け止め
る作業が行いづらく、作業開始までに手間が掛かること
になる。特に、肩掛けベルト5を作業者が装着している
ときに前記掛け止め作業を行うことが刈払機1を支持し
ながら行うため、きわめて困難であった。さらに、リン
グ70が底端部70aを回動中心として揺動しないよう
にクランプ40に固定してしまうと、装着性や作業者の
草刈作業中の自由度が制限されてしまい、作業性がかな
り低下してしまう。
【0004】そこで、リング70の倒れ角を規制するよ
うにした構成も提案されている(例えば、本出願の先願
に係る特開平5−51029号公報)。上記公報には、
操作杆2に固定された固定環状体の間に位置する支持筒
状体の下周面に突起を設け、この突起を上記固定環状体
の間に配置されているリングに相当するベルト吊り具に
形成されいている規制溝に嵌合させ、ベルト吊り具の揺
動範囲を上記突起と規制溝との対応関係により規制する
ことができる構成が開示されている。しかし、この構成
においても、揺動範囲が規定されるだけであって、揺動
自体を止めるようにはなっておらず、この構成に置いて
も、上述した構成と同様にリングに相当するベルト吊り
具の不用意な回転によって肩掛けバンドの掛け止め作業
が困難となることは否めなかった。
【0005】本発明の目的は、上記従来の刈払機の吊り
金具における問題に鑑み、肩掛けベルトのフックを掛け
止める際の手間を省いて簡単に肩掛けベルトをセットで
きるようにした構成を備えた刈払機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、操作杆(2)の軸方向での
移動を阻止されているストッパ(20)と、上記軸方向
で上記ストッパ(20)に隣接して配置され、上記操作
杆(2)の軸回りに回転可能なベルト吊り具(21)と
を備えた刈払機において、上記ベルト吊り具(21)の
吊り部(21B)に刈払機懸吊支持用肩掛けベルト
(5)が掛けられていない初期状態時に上記操作杆
(2)の軸心に対して上記ベルト吊り部(21B)が上
向きの姿勢を維持する構成を備えていることを特徴とし
ている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の刈
払機において、上記ストッパ(20)と上記ベルト吊り
具(21)との間には、上記ベルト吊り部(21B)が
操作杆(2)の軸心に対して上向となる時に互いに係合
可能な係合部(20A)および被係合部(21C)がそ
れぞれ設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の刈
払機において、上記係合部は上記ストッパ(20)若し
くは上記ベルト吊り具(21)との対向位置のいずれか
一方に設けられた係合突起(20A)と上記ストッパ
(20)若しくはベルト吊り具(21)との対向位置の
いずれか他方に設けられた係合凹部(21C)とで構成
されていることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の刈
払機において、上記ベルト吊り具(21)には、上記操
作杆(2)の軸心を挟んで上記ベルト吊り部(21B)
と反対側に錘(24)が配設されていることを特徴とし
ている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の刈
払機において、上記ベルト吊り具(21)と上記ストッ
パ(20)とには、磁石(30)および磁性体(31)
がそれぞれ何れかに配設され、上記ストッパ(20)と
上記ベルト吊り具(21)とが磁気的に吸引されて上記
ベルト吊り具(21)が上記初期状態時に上記ベルト吊
り部(21B)を上向きにした姿勢を維持することを特
徴としている。
【0011】請求項6記載の発明は、操作杆(2)に挿
嵌されて回転自在に支持され、一部に刈払機懸吊支持用
肩掛けベルト(5)のベルト吊り部(21B)を有する
ベルト吊り具(21)を備えた刈払機において、上記ベ
ルト吊り具(21)は、上記初期状態時の重心位置(G
1)が上記操作杆(2)の軸心(G)に対して下方に位
置する構成とされていることを特徴としている。
【0012】請求項7記載の発明は、操作杆(2)の軸
方向での移動を阻止されているストッパ(40)と、上
記軸方向で上記ストッパ(40)に隣接して配置され、
上記操作杆(2)の軸回りに回転可能なベルト吊り具
(41)とを備えた刈払機において、上記ストッパ(4
0)と上記ベルト吊り具(41)とには、上記操作杆
(2)の軸方向で対向する端面間に軸方向で互いに係合
する習性を有する係止手段(42)が設けられているこ
とを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1および2記載の発明では、刈払機懸吊
支持用肩掛けベルトがベルト吊り部に掛けられていない
初期状態時にストッパとベルト吊り具とが互いに係合す
ることにより、ベルト吊り部が上向きの姿勢を維持する
構成とされているので、肩掛けベルトを掛け止める際に
ベルト吊り部の位置にを定位置に位置決めすることがで
き、容易に肩掛けベルトを掛け止めすることが可能とな
る。
【0014】請求項3乃至5記載の発明では、刈払機懸
吊支持用肩掛けベルトがベル採る恥部に掛けられていな
い初期状態時に重力あるいは磁気的吸引力によってベル
ト吊り部が上向きの姿勢を維持する構成とされているの
で、ベルト吊り部が定位置に設定されて容易に肩掛けベ
ルトを掛け止めすることができる。
【0015】請求項6記載の発明では、互いに隣接する
ストッパ部材およびベルト吊り具の端面間に軸方向で係
合することができる係止手段が設けられているので、係
止手段を係合態位にすることで肩掛けベルトの掛け止め
部に相当するベルト吊り部を定位置に保持することがで
きる。しかも、上記習性に抗して係合態位を解除するこ
とでベルト吊り具の回転を可能にすることができる。
【0016】請求項7記載の発明では、互いに隣接する
ストッパ部材およびベルト吊り具の端面間に軸方向で係
合することができる係止手段が設けられているので、係
止手段を係合態位にすることで肩掛けベルトの掛け止め
部に相当するベルト吊り部を定位置に保持することがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1および図2は、請求項1および2記載の発明
による刈払機の要部を示す図であり、同図に示された要
部は、刈払機懸吊支持用肩掛けベルトを掛け止めるため
の部分である。図1において、刈払機懸吊支持用肩掛け
ベルトを掛け止めるための構成は、操作杆(便宜上、図
9において用いた符号2を用いる)の軸方向での移動を
阻止されたストッパ20と、上記軸方向でストッパ20
に隣接して上記操作杆2に挿嵌され、操作杆2の軸回り
に回転可能なベルト吊り具21とを備えている。ストッ
パ20は、図2に示すように、操作杆2の周方向で一部
が分割され、その分割位置に挿通されたネジ22が締結
されることにより操作杆2を挟持できる構成を備えてい
る。ベルト吊り具21は、操作杆2の軸方向でストッパ
20を挟んだ一対の脚部21Aが操作杆2に挿嵌されて
おり、ストッパ20に対して独立した状態で操作杆2の
軸回りに回転することができるようになっている。ベル
ト吊り具21の脚部21Aには、操作杆2の外径よりも
大きい関係をもつ内径の孔が形成されており、いわゆ
る、操作杆2の径方向にガタS’を設けて挿嵌されてい
る。この場合のガタS’は、後で説明するが、ストッパ
20とベルト吊り具21との係合部の係合量(図1中、
符号Sで示す)より大きな量とされ、係合部の係合を解
除する方向にベルト吊り具21が変位できるようになっ
ている。ベルト吊り具21の一部には、図9において符
号5で示した刈払機懸吊支持用の肩掛けベルトに取り付
けられたフック(図8において符号6で示す部材)が掛
け止めされるベルト吊り部としての孔21Bが形成され
ている。なお、図1中、符号23は、刈払機に装備され
ている刈刃を駆動するための駆動軸を示している。
【0018】ベルト吊り具21には、ベルト吊り部であ
る孔21Bにフックが掛け止めされていない初期状態時
にベルト吊り具21を操作杆2の軸心に対して上向きの
姿勢に維持するための構成が備えられている。すなわ
ち、ストッパ20とベルト吊り具21とには、上記初期
状態時に互いに係合可能な係合部および被係合部が設け
られており、図1においては、ストッパ20の上周面に
係合部に相当する係合突起20Aが、そして、この係合
突起20Aに対向するベルト吊り具21側の面には被係
合部に相当する係合凹部21Cがそれぞれ形成されてい
る。係合突起20Aは、係合凹部21Cに係合すると、
ベルト吊り具21を操作杆2の軸心に対して上向きとな
る状態を設定することができ、この状態を維持すること
ができるようになっている。また、係合突起20Aから
係合凹部21Cが係合を解除されると、ベルト吊り具2
1は操作杆2の軸回りに自由に回転することができるよ
うになっている。係合突起20Aと係合凹部21Cとの
係合を解除する際には、係合突起20Aから係合凹部2
1Cが外れる向き、図1において、上方向にベルト吊り
具21を引き上げればよい。係合突起20Aから係合凹
部21Bが外れる向きにベルト吊り具21が引き上げら
れる際には、操作杆2と脚部21Aの挿嵌部に設けられ
ているガタを利用してベルト吊り具21が変位できる。
すなわち、上記ガタS’は、係合突起20Aの係合凹部
21Cへの嵌入深さ量より大きく設定されているため、
ベルト吊り具21を引き上げれば係合突起20Aと係合
凹部21Cとの係合が容易に解除される。
【0019】本実施例は以上のような構成であるから、
肩掛けベルトのフック6(図9参照)がベルト吊り具2
1の穴21Bに掛け止められていない初期状態時には、
ベルト吊り具21をその係合凹部21Cをストッパ20
の係合突起20Aに係合させることにより、ベルト吊り
部に相当する孔21Bが操作杆2の軸心よりも上に位置
するようにベルト吊り具21を上向きの姿勢に維持する
ことができる。従って、肩掛けベルトのフック8をベル
ト吊り具21に掛け止める際には、ベルト吊り具21が
常時上向き姿勢にあることによってフックの掛け止め位
置を一々探し当てたり作業者によってその位置に保持す
る必要がないので、容易に掛け止め作業が行えることに
なる。本実施例によれば、特に、係合突起20Aと係合
凹部21Cとの係合状態が、ベルト吊り具21の重力を
利用して維持することができるので、特別な係脱機構な
どを必要としない分、簡単な構造とすることが可能とな
る。なお、上記係合部の構造としては、ストッパ20側
に係合凹部を、そしてこれに対向するベルト吊り具21
側に係合突起を設けることも可能である。
【0020】次に請求項4記載の発明の実施例について
図3および図4を用いて説明する。本実施例は、ベルト
吊り具21におけるベルト吊り部である孔21Bの位置
を操作杆2の軸心に対して強制的に上向きにする習性を
付与したことを特徴としている。すなわち、図3および
図4において、操作杆2の軸心を挟んでベルト吊り具2
1の孔21Bと反対側に位置するベルト吊り具21の周
部には、錘24が配設されている。錘24は、孔21B
の位置が操作杆2の軸心よりも上方となるような回転習
性をベルト吊り具21に設定できる重量が設定されてい
る。なお、この例では、図1および図2に示した係合部
は設けられておらず、また、これに伴い、ベルト吊り具
21の脚部21Aと操作杆2との間のガタも設定されて
いない。
【0021】本実施例は以上のような構成であるから、
肩掛けベルト5のフック6が掛け止められていない初期
状態時には、錘24の重量によって発生するモーメント
によってベルト吊り具21の孔21Bが操作杆2の軸心
に対して上方に位置する習性が付与される。これによ
り、孔21Bが操作杆2の軸心よりも上方に位置する状
態を維持されるので、図1および図2に示した実施例と
同様に、フック6を掛ける際の位置割り出し作業が不要
となり、容易に肩掛けベルト5の掛け止めが行えること
になる。本実施例によれば、図1および図2に示したよ
うな係合部や操作杆2に対するベルト吊り具21側のガ
タの設定などが不要となり、簡単な構造で肩掛けベルト
の掛け止め作業を容易化することが可能となる。
【0022】次に、請求項5記載の発明の実施例につい
て説明する。本実施例は、磁気吸引作用によってベルト
吊り具のベルト吊り部を操作杆の軸心に対して強制的に
上向きに設定することを特徴としている。すなわち、図
5において、図3及び図4に示した錘24に代えて、ベ
ルト吊り具21の脚部21Aには磁性体30がそれぞれ
内蔵されている。一方、ストッパ20における分割片部
で磁性体30に対応する位置には、磁石31が内蔵され
ている。ストッパ20の分割片部は、操作杆2の軸心に
対して下方に位置しているので、ベルト吊り具21は、
磁性体30が位置する下周面が磁気的吸引される関係と
され、これにより、肩掛けベルト5が掛け止められてい
ない場合には、ベルト吊り部である孔21Bが操作杆2
の軸心に対して上方に位置してベルト吊り具21が上向
きの姿勢に維持される。本実施例では、磁性体30と磁
石31との磁気的吸引関係を設定することでベルト吊り
具21を上向き姿勢に維持することが可能であるので、
作業者が肩掛けベルト5を掛け止めようとした場合に
は、ベルト吊り部である孔21Bの位置を探り当てるよ
うなことがないので、簡単に肩掛けベルトの掛け止めが
行える。なお、ボルト22を磁性体とし、図5の磁性体
30を磁石に置き換えるようにして既存の構成部品を用
いたベルト吊り具21の上向き姿勢を維持させるように
してもよい。
【0023】次に請求項5記載の発明の実施例について
説明する。本実施例は、ベルト吊り具の重心位置を操作
杆2の軸心に対して異ならせることによって肩掛けベル
トの掛け止め部をを操作杆2の軸心よりも上方に設定す
ることを特徴としている。すなわち、図6においてベル
ト吊り具(便宜上、符号21’で示す)は、操作杆2の
軸心(G)に対して重心位置(G1)が下方に位置する
構成とされている。すなわち、操作杆2の軸心を挟んで
ベルト吊り具21’に有するベルト吊り部である穴(便
宜上、符号21B’で示す)と反対側の外周面(便宜
上、符号21D’で示す)は、他の外周面よりも外径を
大きくされて操作杆2の挿通部から外周面までの厚さが
厚くされている。このため、操作杆2が回転自在な状態
で挿通されているベルト吊り具21’は、重心位置G’
の違いにより発生するモーメントによってベルト吊り部
である孔21B’を操作杆2の軸心に対して上方に位置
させた状態を維持することができる。孔21B’に対し
て肩掛けベルト5のフック6(図9参照)が掛け止めら
れた場合には、肩掛けベルト5の展張方向に応じてベル
ト吊り具21’が操作杆2の軸回りに回転することがで
きる。
【0024】次に請求項7記載の発明の実施例について
説明する。本実施例は、ストッパとベルト吊り具との間
にクリックストップ機構からなる係止手段を設け、ベル
ト吊り具を上向き姿勢に維持できるようにしたことを特
徴としている。すなわち、図7は、上記実施例を説明す
るための斜視図であり、同図において、操作杆2の軸方
向でストッパ(便宜上、符号40で示す)およびこれに
隣接する脚部(便宜上、符号41Aで示す)を有するベ
ルト吊り具41は、操作杆2の軸方向で両者間の対向位
置に係止手段42を備えている。係止手段41は、本実
施例の場合、ストッパ40における操作杆挿通部位外の
端面に一端が固定されて一部がベルト吊り具41側の端
面に向けて膨出する板バネ42Aと、ベルト吊り具41
側の端面に形成されて板バネ42Aの一部が嵌入する凹
溝42Bとで構成されている。凹溝42Bは、ベルト吊
り具41における操作杆挿通部位外の端面において操作
杆2の径方向に沿って形成されており、板バネ42Aが
係合することによりベルト吊り具41の回転が規制され
るようになっている。本実施例では、ベルト吊り具41
におけるベルト吊り部である孔41Bが操作杆2の軸心
に対して上方に位置するときに上記板バネ42Aが凹溝
42Bに係合するように凹溝42Bの形成位置が設定さ
れている。
【0025】本実施例は以上のような構成であるから、
ベルト吊り部である孔41Bが操作杆2の軸心よりも上
に位置した場合には、係止手段42の板バネ42Aが凹
溝42Bに係合する。これにより、ベルト吊り具41
は、操作杆2の軸回りに回転することができない状態と
され、ここに、肩掛けベルト5を掛け止める際の孔41
Bの位置を位置決めすることができる。一方、肩掛けベ
ルト5が掛け止められた後には、ベルト吊り具41が板
バネ42Aの弾性力以上の回転力によって回転される
と、係止手段42での凹溝42Bから板バネ42Aが外
れてベルト吊り具41の回転が許容できる。なお、上記
実施例では、係止手段42が操作杆2の軸方向でストッ
パ40の両端面とこれに対向するベルト吊り具41側の
両端面との2カ所に設けられているが、少なくとも1カ
所であればよい。しかし、弾性力を大きくしすぎるとベ
ルト吊り具41の回転時での負荷が大きくなるのを考慮
して両端面に設けることが好ましい。また、板バネは、
ベルト吊り具41側に設け、凹溝をストッパ40側に設
けてもよいことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至3記載の発
明によれば、刈払機懸吊支持用肩掛けベルトがベルト吊
り部に掛けられていない初期状態時にストッパとベルト
吊り具とが互いに係合することにより、ベルト吊り部が
上向きの姿勢を維持する構成とされているので、肩掛け
ベルトを掛け止める際にベルト吊り部の位置にを定位置
に位置決めすることができ、容易に肩掛けベルトを掛け
止めすることが可能となる。
【0027】請求項4乃至6記載の発明によれば、刈払
機懸吊支持用肩掛けベルトがベルト吊り部に掛けられて
いない初期状態時に重力あるいは磁気的吸引力によって
ベルト吊り部が上向きの姿勢を維持する構成とされてい
るので、ベルト吊り部が定位置に設定されて容易に肩掛
けベルトを掛け止めすることができる。
【0028】請求項7記載の発明によれば、互いに隣接
するストッパ部材およびベルト吊り具の端面間に軸方向
で係合することができる係止手段が設けられているの
で、係止手段を係合態位にすることで肩掛けベルトの掛
け止め部に相当するベルト吊り部を定位置に保持するこ
とができる。しかも、上記習性に抗して係合態位を解除
することでベルト吊り具の回転を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3記載の発明の実施例を説明する
ための断面図である。
【図2】図1中、符号(2)で示す方向の矢視断面図で
ある。
【図3】請求項4記載の発明の実施例を説明するための
断面図である。
【図4】図3中、符号(4)で示す方向の矢視断面図で
ある。
【図5】請求項5記載の発明の実施例を説明するための
断面図である。
【図6】請求項6記載の発明の実施例を説明するための
断面図である。
【図7】請求項7記載の発明の実施例を説明するための
斜視図である。
【図8】図7に示した実施例の要部構成を説明するため
の断面図である。
【図9】肩掛けベルトを備えた刈払機の従来例を説明す
るための斜視図である。
【図10】図9に示した刈払機における肩掛けベルト吊
り部の構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 刈払機 2 操作杆 20、40 ストッパ 20A 係合突起 21、41 ベルト吊り具 21,41A 脚部 21B、41B ベルト吊り部である孔 21C 係合凹部 22 ネジ 24 錘 30 磁性体 31 磁石 42 係止手段 42A 板バネ 42B 凹溝
フロントページの続き (72)発明者 笹井 章 静岡県沼津市大岡35番地 富士ロビン株式 会社内 (72)発明者 橋本 忠 静岡県沼津市大岡35番地 富士ロビン株式 会社内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA02 CA07 CA27 DA02 HA37 HA38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作杆(2)の軸方向での移動を阻止さ
    れているストッパ(20)と、上記軸方向で上記ストッ
    パ(20)に隣接して配置され、上記操作杆(2)の軸
    回りに回転可能なベルト吊り具(21)とを備えた刈払
    機において、 上記ベルト吊り具(21)の吊り部(21B)に刈払機
    懸吊支持用肩掛けベルト(5)が掛けられていない初期
    状態時に上記操作杆(2)の軸心に対して上記ベルト吊
    り部(21B)が上向きの姿勢を維持する構成を備えて
    いることを特徴とする刈払機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刈払機において、 上記ストッパ(20)と上記ベルト吊り具(21)との
    間には、上記ベルト吊り部(21B)が操作杆(2)の
    軸心に対して上向となる時に互いに係合可能な係合部
    (20A)および被係合部(21C)がそれぞれ設けら
    れていることを特徴とする刈払機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の刈払機において、 上記係合部は上記ストッパ(20)若しくは上記ベルト
    吊り具(21)との対向位置のいずれか一方に設けられ
    た係合突起(20A)と上記ストッパ(20)若しくは
    ベルト吊り具(21)との対向位置のいずれか他方に設
    けられた係合凹部(21C)とで構成されていることを
    特徴とする刈払機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の刈払機において、 上記ベルト吊り具(21)には、上記操作杆(2)の軸
    心を挟んで上記ベルト吊り部(21B)と反対側に錘
    (24)が配設されていることを特徴とする刈払い機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の刈払機において、 上記ベルト吊り具(21)と上記ストッパ(20)とに
    は、磁石(30)および磁性体(31)がそれぞれ何れ
    かに配設され、上記ストッパ(20)と上記ベルト吊り
    具(21)とが磁気的に吸引されて上記ベルト吊り具
    (21)が上記初期状態時に上記ベルト吊り部(21
    B)を上向きにした姿勢を維持することを特徴とする刈
    払機。
  6. 【請求項6】 操作杆(2)に挿嵌されて回転自在に支
    持され、一部に刈払機懸吊支持用肩掛けベルト(5)の
    ベルト吊り部(21B)を有するベルト吊り具(21)
    を備えた刈払機において、 上記ベルト吊り具(21)は、上記初期状態時の重心位
    置(G1)が上記操作杆(2)の軸心(G)に対して下
    方に位置する構成とされていることを特徴とする刈払
    機。
  7. 【請求項7】 操作杆(2)の軸方向での移動を阻止さ
    れているストッパ(40)と、上記軸方向で上記ストッ
    パ(40)に隣接して配置され、上記操作杆(2)の軸
    回りに回転可能なベルト吊り具(41)とを備えた刈払
    機において、 上記ストッパ(40)と上記ベルト吊り具(41)とに
    は、上記操作杆(2)の軸方向で対向する端面間に軸方
    向で互いに係合する習性を有する係止手段(42)が設
    けられていることを特徴とする刈払機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11540442B2 (en) 2019-11-27 2023-01-03 Makita Corporation Working machine

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