JP2000315682A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2000315682A
JP2000315682A JP11125637A JP12563799A JP2000315682A JP 2000315682 A JP2000315682 A JP 2000315682A JP 11125637 A JP11125637 A JP 11125637A JP 12563799 A JP12563799 A JP 12563799A JP 2000315682 A JP2000315682 A JP 2000315682A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より微細化に対応可能な高密度プラズマを用
いたプラズマ処理において、電極表面における電界分布
の不均一を小さくしてプラズマ密度を均一化することが
可能なプラズマ処理装置を提供すること。 【解決手段】 被処理基板Wが収容されるチャンバー2内
に相対向するように第1および第2の電極21,5を配置
し、第1の電極21に高周波電源40を接続し、第1の電極
21の第2の電極5に対向する面の端部領域または第1の
電極21の周面に接触して、高周波電源40の周波数の高調
波を吸収する高調波吸収部材51を設け、第1および第2
の電極間に高周波電界を形成することにより処理ガスの
プラズマを形成し、このプラズマにより被処理基板Wに
プラズマ処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板等の基
板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいては、被処理基板である半導体ウエハに対して、エ
ッチングやスパッタリング、CVD(化学気相成長)等
のプラズマ処理が多用されている。
【0003】このようなプラズマ処理を行うためのプラ
ズマ処理装置としては、種々のものが用いられている
が、その中でも容量結合型平行平板プラズマ処理装置が
主流である。
【0004】容量結合型平行平板プラズマ処理装置は、
チャンバー内に一対の平行平板電極(上部および下部電
極)を配置し、処理ガスをチャンバー内に導入するとと
もに、電極の一方に高周波を印加して電極間に高周波電
界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマ
を形成して半導体ウエハに対してプラズマ処理を施す。
【0005】このような容量結合型平行平板プラズマ処
理装置により半導体ウエハ上の膜、例えば酸化膜をエッ
チングする場合には、チャンバー内を中圧にして、中密
度プラズマを形成することにより、最適ラジカル制御が
可能であり、それによって適切なプラズマ状態を得るこ
とができ、高い選択比で、安定性および再現性の高いエ
ッチングを実現している。
【0006】しかしながら、近年、USLIにおけるデ
ザインルールの微細化がますます進み、ホール形状のア
スペクト比もより高いものが要求されており、酸化膜の
エッチング等において従来の条件では必ずしも十分とは
いえなくなりつつある。
【0007】そこで、印加する高周波電力の周波数を上
昇させ、良好なプラズマの解離状態を維持しつつ、高密
度プラズマを形成することが試みられている。これによ
り、より低圧の条件下で適切なプラズマを形成すること
ができるので、さらなるデザインルールの微細化に適切
に対応することが可能となると考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者の
検討結果によれば、このように印加する高周波の周波数
を上昇させてプラズマを高密度化するとプラズマの非線
形性の特性が顕著に現れ、プラズマからの反射波に高調
波が発生しやすくなり、電極径がφ250〜φ300の
場合には、このような高調波により電極表面に定在波が
生成され、電極表面の電界分布が不均一になることが判
明した。
【0009】このように電界分布が不均一になるとプラ
ズマ密度が不均一となり、結果としてエッチングレート
分布が不均一となるため、上記電界分布不均一の原因を
取り除いてエッチングレート分布を均一にすることが必
要となる。
【0010】しかしながら、従来、このような高密度プ
ラズマを用いた場合の問題点が必ずしも明確に認識され
ていたわけではなく、上記のような電界分布不均一を解
消しようとする試みは未だ十分にはなされていない。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、より微細化に対応可能な高密度プラズマを用
いたプラズマ処理において、電極表面における電界分布
の不均一を小さくしてプラズマ密度を均一化することが
可能なプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被処理基板が収容されるチャンバーと、
チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
第2の電極と、前記第1の電極に高周波を印加する高周
波印加手段と、前記第1の電極の前記第2の電極に対向
する面の端部領域または前記第1の電極の周面に接触し
て配置され、リング状をなし、前記高周波印加手段の周
波数の高調波を吸収する高調波吸収部材と、前記チャン
バー内を所定の減圧状態に維持する排気手段と、前記チ
ャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手段とを
具備し、前記第1または第2の電極に被処理基板を支持
させた状態で、前記第1および第2の電極間に高周波電
界を形成することにより処理ガスのプラズマを形成し、
このプラズマにより被処理基板にプラズマ処理を施すこ
とを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0013】上述したように、電極に印加する高周波の
周波数を上昇させてプラズマを高密度化すると、プラズ
マからの反射波の高調波が発生しやすくなる。この高調
波が高周波電源へ戻るとき、電極と絶縁体との境目や給
電位置等で反射し、電極表面に定在波を発生させる。こ
の定在波は電極の中央で振幅が大きいから、定在波が電
極表面の電界分布に影響を及ぼし、電極近傍のプラズマ
に寄与することにより、電極中央部のシースが端部に比
較して薄くなり、不均一なプラズマが生成されることと
なる。
【0014】これに対して、本発明においては、第1の
電極に高周波を印加するとともに、この第1の電極の第
2の電極に対向する面の端部領域または第1の電極の周
面に接触して、高周波印加手段の周波数の高調波を吸収
する高調波吸収部材を配置するので、プラズマから反射
した高調波は、電極を通り、高周波電源に戻る前にこの
高周波吸収部材に達し、そこで高調波は吸収される。し
たがって、高調波による定在波の発生を有効に防止する
ことができ、定在波に起因する電極表面における電界分
布の不均一を小さくしてプラズマ密度を均一化すること
が可能となる。
【0015】前記高調波吸収部材として、周波数特性の
異なる高調波吸収部材を積層したものを用いることがで
きる。これにより、広い周波数帯の高調波を吸収するこ
とができる。また、前記高調波吸収部材としては、磁気
共鳴損失効果を有するものを用いることができ、その例
としてフェライトを含むものが挙げられる。さらに、前
記第1の電極に印加する高周波の周波数を27MHz以
上とした場合に特に適している。すなわち、印加する高
周波の周波数が27MHz以上の場合にプラズマ密度が
高くなり、上記定在波の影響がより顕著になる。さらに
また、前記第2の電極に100kHz〜10MHzの高
周波を印加する高周波印加手段をさらに有することが好
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るプラズマ処理装置を模式的に示す断面図であ
る。このプラズマ処理装置1は、電極板が上下平行に対
向し、一方にプラズマ形成用電源が接続された容量結合
型平行平板エッチング装置として構成されている。
【0017】このエッチング処理装置1は、例えば表面
がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウム
からなる円筒形状に成形されたチャンバー2を有してお
り、このチャンバー2は接地されている。前記チャンバ
ー2内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、
被処理体、例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」とい
う)Wを載置するための略円柱状のサセプタ支持台4が
設けられており、さらにこのサセプタ支持台4の上に
は、下部電極を構成するサセプタ5が設けられている。
このサセプタ5にはハイパスフィルター(HPF)6が
接続されている。
【0018】前記サセプタ支持台4の内部には、冷媒室
7が設けられており、この冷媒室7には、例えば液体窒
素などの冷媒が冷媒導入管8を介して導入されて循環
し、その冷熱が前記サセプタ5を介して前記ウエハWに
対して伝熱され、これによりウエハWの処理面が所望の
温度に制御される。
【0019】前記サセプタ5は、その上中央部が凸状の
円板状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電チ
ャック11が設けられている。静電チャック11は、絶
縁材の間に電極12が介在されており、電極12に接続
された直流電源13から例えば1.5kVの直流電圧が
印加されることにより、例えばクーロン力によってウエ
ハWを静電吸着する。
【0020】そして、前記絶縁板3、サセプタ支持台
4、サセプタ5、さらには前記静電チャック11には、
被処理体であるウエハWの裏面に、伝熱媒体、例えばH
eガスなどを供給するためのガス通路14が形成されて
おり、この伝熱媒体を介してサセプタ5の冷熱がウエハ
Wに伝達されウエハWが所定の温度に維持されるように
なっている。
【0021】前記サセプタ5の上端周縁部には、静電チ
ャック11上に載置されたウエハWを囲むように、環状
のフォーカスリング15が配置されている。このフォー
カスリング15はシリコンなどの導電性材料からなって
おり、これによりエッチングの均一性が向上される。
【0022】前記サセプタ5の上方には、このサセプタ
5と平行に対向して上部電極21が設けられている。こ
の上部電極21は、サセプタ5との対向面を構成すると
ともに多数の吐出孔24を有する電極板23と、この電
極板23を支持し、導電性材料、例えば表面がアルマイ
ト処理されたアルミニウムからなる水冷構造の電極支持
体22とによって構成されている。この上部電極21の
周面に沿ってリング状に絶縁材25が設けられている。
また、電極板23の下面端部領域から絶縁材25の下面
にかけて、これらに接触するようにリング状の高調波吸
収部材51が設けられており、この高調波吸収部材51
ならびに電極23の下面端部領域および絶縁材25の周
面下部を覆うようにリング状の絶縁材52が設けられて
いる。そして、上部電極21は、この絶縁材52により
チャンバー2に支持されている。なお、サセプタ5と上
部電極21とは、例えば10〜60mm程度離間してい
る。
【0023】高調波吸収部材51は、プラズマから反射
した後述する高周波電源40からの高調波を吸収しまた
は減衰させる機能を有しており、例えば磁気共鳴損失効
果を利用してこのような機能を実現する。このような磁
気共鳴損失効果を利用して高調波を吸収する材料として
はフェライトが挙げられ、高調波吸収部材51としてフ
ェライトを含むものを好適に用いることができる。この
高調波吸収部材51の厚さおよび材質を変化させること
により吸収する周波数帯を調整することが可能である。
また、異なる周波数特性を持つものを積層して高調波吸
収部材51を構成することにより吸収する周波数帯を広
げることができる。このようにして所望の周波数の高調
波を吸収させて減衰させることにより、定在波を有効に
防止することができる。
【0024】前記上部電極21における電極支持体22
にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス導入口
26には、ガス供給管27が接続されており、さらにこ
のガス供給管27には、バルブ28、並びにマスフロー
コントローラ29を介して、処理ガス供給源30が接続
されている。処理ガス供給源30から、プラズマ処理、
例えばエッチングのための処理ガスが供給される。
【0025】処理ガスとしては、従来用いられている種
々のものを採用することができ、例えばフロロカーボン
ガス(C)やハイドロフロロカーボンガス(C
)のようなハロゲン元素を含有するガスを好適
に用いることができる。他にAr、He等の希ガスやN
を添加してもよい。
【0026】前記チャンバー2の底部には排気管31が
接続されており、この排気管31には排気装置35が接
続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなどの
真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を
所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで
真空引き可能なように構成されている。また、チャンバ
ー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、こ
のゲートバルブ32を開にした状態でウエハWが隣接す
るロードロック室(図示せず)との間で搬送されるよう
になっている。
【0027】上部電極21には、整合器41を介して第
1の高周波電源40が接続されており、その際の給電は
上部電極21の上面中央部に接続された給電棒33によ
り行われる。また、上部電極21にはローパスフィルタ
ー(LPF)42が接続されている。この第1の高周波
電源40は、27MHz以上の周波数を有しており、こ
のように高い周波数を印加することによりチャンバー2
内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成す
ることができ、低圧条件下のプラズマ処理が可能とな
る。この例では、高周波電源40として60MHzのも
のを用いている。
【0028】下部電極としてのサセプタ5には、第2の
高周波電源50が接続されており、その給電線には整合
器51が介在されている。この第2の高周波電源50は
100kHz〜10MHzの範囲の周波数を有してお
り、このような範囲の周波数を印加することにより、被
処理体であるウエハWに対してダメージを与えることな
く適切なイオン作用を与えることができる。この例で
は、2MHzのものを用いている。
【0029】次に、以上のように構成されるプラズマエ
ッチング装置1における処理動作について説明する。ま
ず、被処理体であるウエハWは、ゲートバルブ32が開
放された後、図示しないロードロック室からチャンバー
2内へと搬入され、静電チャック11上に載置される。
そして、高圧直流電源13から直流電圧が印加されるこ
とによって、ウエハWが静電チャック11上に静電吸着
される。次いで、ゲートバルブ32が閉じられ、排気装
置35によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真
空引きされる。
【0030】その後、バルブ28が開放されて、処理ガ
ス供給源30から処理ガスがマスフローコントローラ2
9によってその流量が調整されつつ、処理ガス供給管2
7、ガス導入口26を通って上部電極21の内部へ導入
され、さらに電極板23の吐出孔24を通って、図1の
矢印に示すように、ウエハWに対して均一に吐出され、
チャンバー2内の圧力が所定の値に維持される。
【0031】そして、その後、高周波電源40から27
MHz以上、例えば60MHzの高周波が上部電極21
に印加される。これにより、上部電極21と下部電極と
してのサセプタ5との間に高周波電界が生じ、処理ガス
が解離してプラズマ化し、このプラズマにより、ウエハ
Wに対してエッチング処理が施される。
【0032】他方、高周波電源50からは、100kH
z〜10MHz、例えば2MHzの高周波が下部電極で
あるサセプタ5に印加される。これにより、プラズマ中
のイオンがサセプタ5側へ引き込まれ、イオンアシスト
によりエッチングの異方性が高められる。
【0033】このように、上部電極21に印加する高周
波の周波数を27MHz以上とすることにより、プラズ
マ密度を上げることができるが、これだけでは、プラズ
マからの反射波の高調波により電極板23下面に定在波
が生成されることによって、電極板23下面での電界の
不均一が生じる。
【0034】すなわち、27MHz以上の高周波を使用
した場合、プラズマで印加周波数のn倍の高調波が発生
しやすくなり、この高調波が上部電極21から高周波電
源に戻るとき、図2に示すように、上部電極21と絶縁
材25との境目のA,Bで示す部分や、給電位置である
Cで示す部分等で反射し、これらと上部電極21の中心
であるDで示す位置との間で定在波を発生させる。この
定在波の波長がある高調波の波長λの1/4倍、すなわ
ちλ/4と一致する場合は、上部電極21の中心付近で
プラズマ密度が高くなり、不均一なプラズマを生成させ
る原因となる。例えば、高周波電源40として周波数6
0MHzのものを使用した場合、波長は5mであり、A
−D間距離を約0.14mとすると、計算上A−D間で
9次の高調波が発生しやすくなる。高周波経路材料の誘
電率の1/2乗に比例する波長短縮率を考慮すると3〜
6次程度の高調波が発生しやすくなる。ただし、A−D
間の距離が約0.07mの場合には、13.56MHz
の高周波でも同様の問題が生じると考えられる。
【0035】これに対して、上述のように電極板23の
下面端部領域から絶縁材25の下面にかけて、これらに
接触するようにリング状の高調波吸収部材51を設ける
ことにより、高周波電源40に戻る高調波を吸収してこ
のようなプラズマの不均一の原因となる定在波の形成を
有効に防止することができる。なお、このように高調波
吸収部材51をリング状とすることにより、高調波吸収
効果を高めることができるので好ましいが、その形状は
リング状に限るものではない。また、この高調波吸収部
材51を図3に示すように上部電極21の周面に設けて
も同様の効果を得ることができる。
【0036】このような高調波吸収部材51としてフェ
ライト焼結体を用いた場合、上述したように磁気共鳴損
失効果により高調波を吸収して減衰させることができ
る。この場合に、厚さによって減衰させることができる
周波数帯がシフトし、厚さが半分になると減衰可能周波
数は2倍程度となる。例えば、厚さ7mm(TDK製I
B−003)では図4に示すように200〜800MH
zの高調波を20dB減衰させることができる。また、
厚さ4.5mm(TDK製IB−004)では図5に示
すように700MHz〜3GHzの高調波を20dB減
衰させることができる。また、異なる周波数特性を持つ
フェライトを積層することにより減衰可能周波数帯を広
げることが可能であり、例えば上記IB−003および
IB−004を積層した場合には、200MHz〜3G
Hzの広い周波数帯の高調波を減衰させることができ
る。
【0037】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の
形態では、上部電極に27MHz以上の高周波を印加し
た場合について示したが、本発明は27MHzより低い
場合にも有効である。また、上下電極に高周波を印加し
たが、上部電極のみに周波数の高い高周波を印加するタ
イプであってもよい。さらに、下部電極に周波数の高い
高周波を印加するタイプの装置にも適用することがで
き、この場合には、下部電極の上部電極に対向する面の
端部領域または下部電極の周面に接触して高調波吸収部
材を配置すればよい。さらにまた、被処理基板として半
導体ウエハを用い、これにエッチングを施す場合につい
て説明したが、これに限らず、処理対象としては液晶表
示装置(LCD)基板等の他の基板であってもよく、ま
たプラズマ処理もエッチングに限らず、スパッタリン
グ、CVD等の他の処理であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の電極に高周波を印加するとともに、この第1の電
極の第2の電極に対向する面の端部領域または第1の電
極の周面に接触して、高周波印加手段の周波数の高調波
を吸収する高調波吸収部材を配置するので、プラズマか
ら反射した高調波は、電極を通り、高周波電源に戻る前
にこの高周波吸収部材に達し、そこで高調波は吸収され
る。したがって、高調波による定在波の発生を有効に防
止することができ、定在波に起因する電極表面における
電界分布の不均一を小さくしてプラズマ密度を均一化す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプラズマエッチング
装置を示す断面図。
【図2】高周波印加電極に定在波が形成される原因を説
明するための模式図。
【図3】高調波吸収部材の配置の他の例を示す断面図。
【図4】高調波吸収部材として厚さ7mmのフェライト
焼結体を用いた場合の反射減衰量の周波数特性を示すグ
ラフ。
【図5】高調波吸収部材として厚さ4.5mmのフェラ
イト焼結体を用いた場合の反射減衰量の周波数特性を示
すグラフ。
【符号の説明】
1;プラズマエッチング装置 2;チャンバー 5;サセプタ 6;ハイパスフィルタ 21;上部電極 23;電極板 30;処理ガス供給源 35;排気装置 40,50;高周波電源 41,51;整合器 42;ローパスフィルタ 51;高調波吸収部材 W;半導体ウエハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に高周波を印加する高周波印加手段と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面の端部領
    域または前記第1の電極の周面に接触して配置され、前
    記高周波印加手段の周波数の高調波を吸収する高調波吸
    収部材と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記第1または第2の電極に被処理基板を支持させた状
    態で、前記第1および第2の電極間に高周波電界を形成
    することにより処理ガスのプラズマを形成し、このプラ
    ズマにより被処理基板にプラズマ処理を施すことを特徴
    とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記高調波吸収部材は、周波数特性の異
    なる高調波吸収部材を積層したものであることを特徴と
    する請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記高調波吸収部材は、磁気共鳴損失効
    果を有することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高調波吸収部材は、フェライトを含
    むことを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極に印加する高周波の周波
    数は27MHz以上であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の電極に100kHz〜10M
    Hzの高周波を印加する高周波印加手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1
    項に記載のプラズマ処理装置。
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