JP2000223480A - プラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング装置

Info

Publication number
JP2000223480A
JP2000223480A JP11329421A JP32942199A JP2000223480A JP 2000223480 A JP2000223480 A JP 2000223480A JP 11329421 A JP11329421 A JP 11329421A JP 32942199 A JP32942199 A JP 32942199A JP 2000223480 A JP2000223480 A JP 2000223480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
electrode
plasma
mhz
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11329421A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Nagahata
和典 長畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP11329421A priority Critical patent/JP2000223480A/ja
Publication of JP2000223480A publication Critical patent/JP2000223480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32137Radio frequency generated discharge controlling of the discharge by modulation of energy
    • H01J37/32155Frequency modulation
    • H01J37/32165Plural frequencies

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なプラズマ状態を得ることができ、微細
化に対応可能であり、シェーディングダメージが生じ難
いプラズマエッチング装置を提供すること。 【解決手段】 半導体ウエハWが収容されるチャンバー
2と、チャンバー2内に設けられた上部電極21および下部
電極(サセプタ)5と、上部電極21に50MHz以上の
周波数の高周波電力を印加する第1の高周波印加機構10
0と、上部電極21および下部電極55、周波数が2MHz
以上でかつ第1の高周波印加機構100の印加周波数より
も低く、互いに実質的に逆位相で同周波数の高周波を印
加する第2の高周波印加機構200と、チャンバー2内を所
定の減圧状態に維持する排気装置35と、チャンバー2内
に処理ガスを導入する処理ガス供給機構30とを具備す
る。第2の高周波印加機構200から上部電極21に印加さ
れる高周波電力により、上部電極21に形成されるプラズ
マシースの厚さが厚くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板等の基
板にプラズマ処理を施すプラズマエッチング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおいて
は、被処理基板である半導体ウエハに対して、プラズマ
によりエッチングを施すプラズマエッチングが多用され
ている。プラズマエッチング装置としては、種々のもの
が用いられているが、その中でも容量結合型平行平板プ
ラズマ処理装置が主流である。
【0003】容量結合型平行平板プラズマエッチング装
置は、チャンバー内に一対の平行平板電極(上部および
下部電極)を配置し、処理ガスをチャンバー内に導入す
るとともに、電極の一方に高周波を印加して電極間に高
周波電界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプ
ラズマを形成して半導体ウエハに対してプラズマ処理を
施す。
【0004】このような容量結合型平行平板プラズマエ
ッチング装置により半導体ウエハ上の膜、例えば酸化膜
をエッチングする場合には、チャンバー内を中圧にし
て、中密度プラズマを形成することにより、最適ラジカ
ル制御が可能であり、それによって適切なプラズマ状態
を得ることができ、高い選択比で、安定性および再現性
の高いエッチングを実現している。
【0005】具体的には、上部電極にプラズマ形成用の
27.12MHzの高周波を印加してプラズマを形成
し、下部電極に800kHzの高周波を印加してイオン
を引き込み、20〜100mTorrの圧力にて良好なエッ
チングが実現可能なことが1997DRY PROCESS SYMPOSIU
M P385〜390に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
USLIにおけるデザインルールの微細化がますます進
み、ホール形状のアスペクト比もより高いものが要求さ
れており、従来の条件では必ずしも十分とはいえなくな
りつつある。
【0007】また、エッチングの際には、図7に示すよ
うに、プラズマシースS近傍のレジスト層111の部分
はマイナスに帯電しているため、プラズマPからの電子
は横方向の運動量のほうが大きくなり、アスペクト比が
大きいコンタクトホールが形成されている部分では電子
はコンタクトホール101内に到達しにくくなるが、イ
オンはプラズマシースによって加速されてコンタクトホ
ールに到達するため、コンタクトホール101内の底部
103がプラスに帯電するようになる。一方、コンタク
トホールが形成されていないスペース部分105には、
困難性を伴うことなく電子とイオンとが到達する。この
結果、ゲート電極116の下方の薄い絶縁膜117に強
い電界がかかり、いわゆるシェーディングダメージと称
される絶縁破壊が生じてしまう。なお、図7中符号11
2,114は絶縁膜(SiO)であり、113はアル
ミニウム配線、115はゲート配線である。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、適切なプラズマ状態を得ることができ、かつ
微細化に対応可能であり、しかもシェーディングダメー
ジが生じ難いプラズマエッチング装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、要求されて
いる微細化に対応可能なプラズマエッチングについて検
討を重ねた結果、上部電極および下部電極にに印加する
高周波の周波数を上昇させ、例えば上部電極に60MH
z、下部電極に2MHzの周波数の高周波を印加するこ
とにより、より低圧の条件でプラズマを形成することが
でき、従来の容量結合型平行平板プラズマ処理装置と同
等のラジカル解離制御性を維持しつつ、より高密度のプ
ラズマを形成することができ、より微細化に対応可能な
ことを見出した。
【0010】しかしながら、このように上部電極に印加
する高周波の周波数を上昇させると、エッチングの均一
性が劣るという新たな問題が生じることが判明した。す
なわち、図1の(a)に示すように、上部電極のプラズ
マシースが電極中央部で極めて薄くなり、下部電極のプ
ラズマシースが電極中央部で厚くなってプラズマの不均
一が生じる。
【0011】これは、高周波を印加した際に必ず生じる
高調波が上部電極の面内に定在波を形成することに起因
する。つまり、定在波は電極の中央で振幅が大きくなる
から、定在波が上部電極近傍のプラズマに寄与すること
により、上部電極中央部のシースが端部に比較して薄く
なる。しかし、上部電極に印加する周波数が従来のよう
に比較的低い場合、例えば50MHz未満の場合には、
プラズマ密度が高くなく、したがってプラズマシースが
厚いので、定在波がプラズマの均一性に与える影響は小
さい。また、50MHz未満では、高調波の波長が上部
電極の径に比べて大きいので、定在波の影響は小さくな
る。
【0012】ところが、上部電極に印加する高周波の周
波数が高くなってプラズマ密度が上昇すると、プラズマ
シースの厚さが全体的に薄くなるから、電極の中央部の
プラズマシースが定在波の影響を受けると、極端な場合
には図示するように電極中央部のプラズマシースが極め
て薄くなり、プラズマの均一性が悪くなる。
【0013】一方、下部電極のプラズマシースに関して
は、上部電極の中央部においてプラズマシースが薄くな
ることから、その部分のキャパシタンスが大きくなって
集中して電流が2MHzフィルターに流れ、結果として
プラズマシースが厚くなる。このため、中央部のプラズ
マ中のイオンが一層加速され、ウエハ中央部でのエッチ
ングレートがウエハ周辺部より高くなり、エッチングの
均一性が低下する。
【0014】そこで、このような新たな欠点を解決する
ためにさらに検討した結果、両電極に特定の高周波を印
加することによりプラズマシース厚を厚くすることがで
き、プラズマシース厚の変動を小さくすることが可能な
ことを見出した。そして、このようにプラズマシース厚
を厚くしてその変動を小さくするためには、両電極に特
定の周波数でかつ同周波数の高周波電力を実質的に逆位
相で、あるいはその近傍の位相で印加すればよいことを
見出した。
【0015】また、このように両電極に特定の周波数で
かつ同周波数の高周波電力を実質的に逆位相で、あるい
はその近傍の位相で印加すればシェーディングダメージ
も生じ難くなることを見出した。
【0016】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであって、本発明の第1の観点によれば、被処理
基板が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向
するように設けられた第1および第2の電極と、前記第
1の電極に50MHz以上の高周波電力を印加する第1
の高周波印加手段と、前記第2の電極に高周波電力を印
加する第2の高周波印加手段と、前記チャンバー内を所
定の減圧状態に維持する排気手段と、前記チャンバー内
に処理ガスを導入する処理ガス導入手段とを具備し、前
記第2の電極に被処理基板を支持させた状態で、前記第
1および第2の電極間に高周波電界を形成することによ
り処理ガスのプラズマを形成し、このプラズマにより被
処理基板にエッチング処理を施すことを特徴とするプラ
ズマエッチング装置であって、前記第2の高周波印加手
段は、前記第1の電極に形成されるプラズマシースの厚
さが厚くなるように前記第1の電極にも高周波電力を印
加することを特徴とするプラズマエッチング装置が提供
される。
【0017】本発明の第2の観点によれば、被処理基板
が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向する
ように設けられた第1および第2の電極と、前記第1の
電極に50MHz以上の高周波電力を印加する第1の高
周波印加手段と、前記第1の電極および第2の電極に、
周波数が2MHz以上でかつ前記第1の高周波印加手段
よりも低く、互いに実質的に逆位相で同周波数の高周波
電力を印加する第2の高周波印加手段と、前記チャンバ
ー内を所定の減圧状態に維持する排気手段と、前記チャ
ンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手段とを具
備し、前記第2の電極に被処理基板を支持させた状態
で、前記第1および第2の電極間に高周波電界を形成す
ることにより処理ガスのプラズマを形成し、このプラズ
マにより被処理基板にエッチング処理を施し、前記第2
の高周波印加手段から前記第1の電極に印加される高周
波電力により、前記第1の電極に形成されるプラズマシ
ースの厚さが厚くなることを特徴とするプラズマエッチ
ング装置が提供される。
【0018】本発明の第3の観点によれば、被処理基板
が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向する
ように設けられた第1および第2の電極と、前記第1の
電極に50MHz以上の高周波電力を印加する第1の高
周波印加手段と、前記第1の電極および第2の電極に、
周波数が2MHz以上でかつ前記第1の高周波印加手段
よりも低い同周波数の高周波電力を180±45°の位
相差で印加する第2の高周波印加手段と、前記チャンバ
ー内を所定の減圧状態に維持する排気手段と、前記チャ
ンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手段とを具
備し、前記第2の電極に被処理基板を支持させた状態
で、前記第1および第2の電極間に高周波電界を形成す
ることにより処理ガスのプラズマを形成し、このプラズ
マにより被処理基板にエッチング処理を施し、前記第2
の高周波印加手段から前記第1の電極に印加される高周
波電力により、前記第1の電極に形成されるプラズマシ
ースの厚さが厚くなることを特徴とするプラズマエッチ
ング装置が提供される。
【0019】本発明においては、第1の電極に50MH
z以上の周波数の高周波を印加する第1の高周波印加手
段と、第1の電極に形成されるプラズマシースの厚さが
厚くなるように、第2の電極のみならず第1の電極にも
高周波電力を印加する第2の高周波印加手段を備えてい
るので、プラズマシースが定在波の影響を受けても、そ
の厚さの変動割合が相対的に小さくなり、プラズマをよ
り均一にすることができる。具体的には、第2の高周波
印加手段は、第1の電極および第2の電極に、周波数が
2MHz以上でかつ第1の高周波印加手段よりも低く、
互いに実質的に逆位相で同周波数の高周波を印加するの
で、第1の電極には、第1の高周波印加手段による高周
波の他、第2の高周波印加手段による比較的周波数が低
い高周波も印加される。したがって、図1の(b)に示
すように、上部電極のプラズマシースは、第1の高周波
印加手段の周波数(例えば60MHz)に対応するプラ
ズマシースに、より周波数が低い第2の高周波印加手段
の周波数(例えば2MHz)に対応するプラズマシース
が重畳されて厚くなり、また、2MHzに対応するプラ
ズマシースの方が60MHzに対応するプラズマシース
よりも厚いので、プラズマシースが定在波の影響を受け
てもその厚さの変動の割合は小さく、プラズマの均一性
が低下する度合が小さくなる。また、このように上部電
極のプラズマシースが厚くなることから、定在波の影響
によるキャパシタンスの変化は小さく、下部電極に流れ
る電流が均一になり、図示するように下部電極のプラズ
マシースはほぼ均一になる。したがって、本発明によれ
ば、高密度のプラズマにより微細化に対応可能であると
ともに、均一なプラズマによりエッチングの均一性を確
保することが可能となる。なお、図1の(b)は第2の
高周波印加手段としてパワースプリッターを用いて上部
電極および下部電極に互いに逆位相の高周波(周波数2
MHz)を印加した状態を示すものである。
【0020】また、しかも、第2の高周波印加手段から
第1および第2電極に印加される高周波電力は実質的に
逆位相であるから、シース部分の電界強度が常に一定値
以上の高い値となるためプラズマの空間電位を高くする
ことができ、かつ電離レートが上昇してプラズマ密度が
高くなり、イオンおよび電子が高エネルギー化される。
また、電極近傍における電離レートを増加させることが
でき、高速電子フラックスが増加する。したがって、プ
ラズマ中の電子がコンタクトホールの底部に容易に到達
しやすくなり、ホール内のプラスの電荷を中和すること
ができるので、シェーディングダメージを生じ難くする
ことが可能となる。
【0021】ここで、上述したように第1および第2の
電極に互いに実質的に逆位相の高周波電力を印加するこ
とにより、上述のような効果が著しいものとなるが、こ
れらの効果は互いに逆位相でなくてもそれに近いもので
あれば奏することが可能である。具体的には、両者の位
相差が180±45°であれば、所期の効果を得ること
が可能である。
【0022】第1の高周波印加手段の周波数を50MH
z以上としたのは、これより低いと、所望の高密度プラ
ズマを得ることが困難であり、要求されている微細化に
対応することができなくなり、また、50MHz未満で
は本発明が解決しようとする課題自体が発生しないから
である。
【0023】上記本発明の第2の観点において、前記第
2の高周波印加手段は、周波数が2MHz以上でかつ前
記第1の高周波印加手段よりも低い高周波電源と、該高
周波電源の電力を前記第1および第2の電極に分配する
トランスとを有する構成とすることができる。
【0024】上記本発明の第2の観点および第3の観点
において、第2の高周波印加手段の周波数を2MHz以
上としたのは、周波数が2MHz以上になるとイオンが
追従しにくくなるので被処理基板にイオンが引き込まれ
た際のダメージを小さくすることができるからである。
【0025】上記本発明の第2の観点および第3の観点
において、前記第2の高周波印加手段は、周波数が2M
Hz以上でかつ前記第1の高周波印加手段よりも低い高
周波発振器と、この高周波を増幅して所定の高周波電力
をそれぞれ前記第1および第2の電極に印加する増幅手
段と、前記第1の電極または第2の電極に印加される高
周波の位相をシフトさせる位相シフト手段とを有する構
成とすることができる。
【0026】また、第2の観点および第3の観点におい
て、第2の高周波印加手段の周波数は、2〜27MHz
以下であることが好ましい。また、第1および第2の高
周波印加手段の周波数の好ましい例として、第1の高周
波印加手段の周波数が約60MHz、第2の高周波印加
手段の周波数が約2MHzが挙げられる。さらに、前記
第2の高周波印加手段は、前記第1の電極へ供給する電
力と、前記第2の電極へ供給する電力との比が6:4〜
4:6であることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図2は本発明の実施の
形態に係るエッチング装置を模式的に示す断面図であ
る。このエッチング装置1は、電極板が上下平行に対向
し、一方にプラズマ形成用電源が接続された容量型平行
平板エッチング装置として構成されている。
【0028】このエッチング装置1は、例えば表面がア
ルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムから
なる円筒形状に成形されたチャンバー2を有しており、
このチャンバー2は保安接地されている。前記チャンバ
ー2内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、
被処理体、例えば半導体ウエハ(以下、単にウエハと記
す)Wを載置するための略円柱状のサセプタ支持台4が
設けられており、さらにこのサセプタ支持台4の上に
は、下部電極を構成するサセプタ5が設けられている。
このサセプタ5にはハイパスフィルター(HPF)6が
接続されている。
【0029】前記サセプタ支持台4の内部には、冷媒室
7が設けられており、この冷媒室7には、液体窒素など
の冷媒が冷媒導入管8を介して導入され冷媒排出管9か
ら排出されて循環し、その冷熱が前記サセプタ5を介し
て前記ウエハWに対して伝熱され、これによりウエハW
の処理面が所望の温度に制御される。
【0030】前記サセプタ5は円板状をなしており、そ
の上にウエハWと略同形の静電チャック11が設けられ
ている。静電チャック11は、絶縁材の間に電極12が
介在されており、電極12に接続された直流電源13か
ら例えば1.5kVの直流電圧が印加されることによ
り、クーロン力またはジョンセン・ラーベック力によっ
てウエハWを静電吸着する。
【0031】前記絶縁板3、サセプタ支持台4、サセプ
タ5、さらには前記静電チャック11には、被処理体で
あるウエハWの裏面に、伝熱媒体、例えばHeガスなど
を供給するためのガス通路14が形成されており、この
伝熱媒体を介してサセプタ5の冷熱がウエハWに伝達さ
れウエハWが所定の温度に維持されるようになってい
る。
【0032】前記サセプタ5の上端周縁部には、静電チ
ャック11上に載置されたウエハWを囲むように、環状
のフォーカスリング15が配置されている。このフォー
カスリング15はシリコンなどの導電性材料からなって
おり、エッチングの均一性を向上させる機能を有する。
【0033】前記サセプタ5の上方には、このサセプタ
5と平行に対向して上部電極21が設けられている。こ
の上部電極21は、絶縁材22を介して、チャンバー2
の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構成
し、多数の吐出孔23を有する電極板24と、この電極
板24を支持する電極支持体25とによって構成されて
いる。電極板24を構成する材料としては、シリコンま
たはアモルファスカーボンが例示される。また、電極支
持体25は導電性材料によって構成されており、その材
料としては表面がアルマイト処理されたアルミニウムが
例示される。なお、サセプタ5と上部電極21とは、1
0〜60mm程度離間している。
【0034】前記上部電極21における電極支持体25
の中央にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス
導入口26には、ガス供給管27が接続されており、さ
らにこのガス供給管27には、バルブ28、並びにマス
フローコントローラ29を介して、処理ガス供給源30
が接続されている。処理ガス供給源30から、エッチン
グのための処理ガスが供給される。このような処理ガス
としてはCFガスが例示される。
【0035】前記チャンバー2の底部には排気管31が
接続されており、この排気管31には排気装置35が接
続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなどの
真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を
1mTorr(0.133Pa)程度の減圧雰囲気まで真空
引き可能なように構成されている。また、チャンバー2
の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、このゲ
ートバルブ32を開にした状態でウエハWが隣接するロ
ードロック室(図示せず)との間で搬送されるようにな
っている。
【0036】次に、プラズマを形成するための機構につ
いて説明する。本実施形態では相対的に高い周波数の高
周波を上部電極に印加する第1の高周波印加機構100
と、下部電極としてのサセプタ5と上部電極21の両方
に対して互いに実質的に逆位相の相対的に低い周波数の
高周波を印加する第2の高周波印加機構200を備えて
いる。そして、第2の高周波印加機構200は、サセプ
タ5と上部電極21とに同周波数の高周波を印加するよ
うになっている。
【0037】第1の高周波印加機構100は、第1の高
周波電源50を有しており、この第1の高周波電源50
は整合器51およびハイパスフィルター(HPF)52
を介して上部電極21に接続されている。この第1の高
周波電源50は、50MHz以上の周波数を有してお
り、このように高い周波数を印加することによりチャン
バー2内に低圧条件下で高密度のプラズマを形成するこ
とができる。なお、事実上の上限周波数は200MHz
程度である。この第1の高周波電源50の周波数および
出力の好ましい例としては60MHz、2000Wを挙
げることができる。
【0038】第2の高周波印加機構200は、第2の高
周波電源40を有しており、この高周波電源40は整合
器41を介してパワースプリッターを構成するトランス
42の一次側に接続されており、このトランス42の二
次側には、接地端子43が設けられている。このトラン
ス42の二次側は、それぞれローパスフィルタ(LP
F)44,45を介してサセプタ5と上部電極21にそ
れぞれ接続されている。したがって、接地端子43を移
動させることにより、高周波電源40のパワーは、例え
ば1000Wの出力のうちサセプタ5へは600W、上
部電極21には400Wというように、任意の比率で分
配させることが可能になっている。またサセプタ5と上
部電極21には、互いに実質的に逆位相の(位相が18
0°異なった)高周波電力が印加される。第2の高周波
電源40は第1の高周波電源50よりも低く、かつ2M
Hz以上の周波数を有している。このように、2MHz
以上の周波数を有していれば、サセプタ5に引き込まれ
るイオンがウエハWに与えるダメージが小さい。第2の
高周波電源40の周波数は27MHz以下であることが
好ましく、2〜13.56MHzの範囲が特に好まし
い。この第2の高周波電源40の周波数の好ましい例と
しては2MHzを挙げることができる。後述するよう
に、シェーディングダメージを有効に防止する観点から
は、上部電極21と下部電極であるサセプタ5との分配
比は4:6〜6:4が好ましい。
【0039】このように構成されるエッチング装置1に
おいて、例えば、シリコン基板を有するウエハW上のシ
リコン酸化膜(SiO)のエッチングを実施する場合
には、まず被処理体であるウエハWは、ゲートバルブ3
2が開放された後、図示しないロードロック室からチャ
ンバー2内へと搬入され、静電チャック11上に載置さ
れる。そして、高圧直流電源13から直流電圧が印加さ
れることによって、ウエハWが静電チャック11上に静
電吸着される。次いで、ゲートバルブ32が閉じられ、
排気機構35によって、チャンバー2内が所定の真空度
まで真空引きされる。
【0040】その後、バルブ28が開放されて、処理ガ
ス供給源30から例えばCFガスが、マスフローコン
トローラ29によってその流量が調整されつつ、処理ガ
ス供給管27、ガス導入口26を通って上部電極21の
中空部へと導入され、さらに電極板24の吐出孔23を
通って、図2の矢印に示すように、ウエハWに対して均
一に吐出される。
【0041】そして、チャンバー2内の圧力が、例えば
20mTorr(2.66Pa)に維持された後、第1
の高周波印加機構100の高周波電源50から例えば6
0MHzの高周波を上部電極21に印加する。これによ
り、上部電極21と下部電極としてのサセプタ5との間
に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化す
る。他方、第2の高周波印加機構200の高周波電源4
0からは、トランス42を介してサセプタ5と上部電極
21とに、互いに実質的に逆位相の(位相が180°異
なった)例えば2MHzの高周波電力が印加される。
【0042】この第2の高周波印加機構200から上部
電極21に印加された成分は、第1の高周波印加機構1
00から上部電極に供給された例えば60MHzの高周
波が上部電極21側に形成するプラズマシースを厚くす
る機能を有しており、これにより、定在波を構成する高
調波による上部電極21表面でのプラズマシースの不均
一の影響を緩和して、均一なプラズマを形成することが
できる。
【0043】一方、第2の高周波印加機構200から下
部電極であるサセプタ5に印加された成分は、プラズマ
化したガス分子中の主にイオンをサセプタ5側へと積極
的に引き込む作用を有し、このイオンアシストによっ
て、ウエハWの酸化膜に対して、より異方性の高いエッ
チングを施すことが可能となる。この場合に、その周波
数が2MHz以上であることから、ウエハWにダメージ
を与えるおそれは小さい。
【0044】このように、上部電極21に例えば60M
Hzという比較的高い周波数の高周波を印加することに
より、低圧で高密度のプラズマを形成することができ、
しかもサセプタ5に例えば2MHzを印加することによ
りエッチングの選択性および異方性をより高めることが
できるので、微細加工が可能であり、それに加え、上部
電極21に例えば60MHzという比較的高い周波数の
高周波を印加した場合に生じるプラズマの不均一を解消
することができるので、プラズマ処理の均一性を確保す
ることが可能となる。
【0045】また、第2の高周波印加機構200から、
上部電極21および下部電極であるサセプタ5に、2M
Hzの高周波電力を互いに実質的に逆位相となるように
印加することによりシース幅の変動が小さくなる結果、
シース部分の電界強度が常に一定値以上の高い値となる
ためプラズマの空間電位を高くすることができ、かつ電
離レートが上昇してプラズマ密度が高くなり、イオンお
よび電子が高エネルギー化される。また、電極近傍にお
ける電離レートを増加させることができ、高速電子フラ
ックスが増加する。したがって、プラズマ中の電子がコ
ンタクトホールの底部に容易に到達しやすくなり、ホー
ル内のプラスの電荷を中和することができるので、シェ
ーディングダメージを生じ難くすることが可能となる。
【0046】さらに、第2の高周波電源40のトランス
42の二次側と、サセプタ5および上部電極21との間
の印加経路には、それぞれローパスフィルター(LP
F)44,45が介在しているので、この印加経路に第
1の高周波電源50からの高い周波数、例えば60MH
zの高周波が侵入するおそれがない。また、第1の高周
波電源50の印加経路にはハイパスフィルター(HP
F)52が介在しているので、この印加経路に第2の高
周波電源40からの低い周波数、例えば2MHzの高周
波が侵入するおそれがない。したがって、安定したプロ
セスを実現することができる。なお、このようなブロッ
キング機能に鑑みれば、ローパスフィルター(LPF)
44,45およびハイパスフィルター(HPF)52に
限らず、他のブロッキング手段を用いてもよい。
【0047】次に、本発明に係るプラズマ処理装置によ
って形成されるプラズマをシミュレーションした結果に
ついて説明する。図3は、上部電極に60MHzの高周
波電力を印加し上部電極と下部電極に4:6の分配比で
2MHzの高周波電力を印加した本発明に対応する場合
と、上部電極に60MHzの高周波電力を印加し下部電
極に2MHzの高周波電力を印加した比較の場合とにお
けるウエハ中心の上方における空間の電位分布を示す図
である。なお、この図において横軸は電極に垂直な方向
の距離を示し、縦軸は2MHz高周波の1周期分の時刻
を示す。この図に示すように、本発明の場合には、比較
の場合よりもシース幅が安定しており、シース部分の電
位の勾配で示される電界の強度が一定以上の値を示して
いることがわかる。また、この際のプラズマ電位は図4
に示すように、本発明のほうが高く、かつ変動量が少な
くなっている。さらに、この際の電離レートは、図5の
(a),(b)に示すように、バルクにおいても電極近
傍においても本発明のほうが高くなっている。すなわ
ち、本発明のほうがプラズマ密度が高くなっていること
がわかる。また、これにともなってイオンおよび電子が
高エネルギー化され、高速電子フラックスが増加するこ
ともシミュレーションで示された。さらに、電子がプラ
ズマシースからウエハに到達する時間をシミュレーショ
ンした結果、比較の場合が3.3nsecであったのに
対し、本発明の場合には3.2nsecであった。すな
わち、本発明のほうがプラズマシースからウエハに到達
する時間が短く、電子が高速化されていることがわか
る。したがって、図7に示すコンタクトホール101内
の底部103に到達する電子が増加し、その部分におけ
るプラスの帯電が緩和され、シェーディングダメージが
生じにくくなる。
【0048】以上のことから、本発明により、プラズマ
シースの厚さが変動しにくく、かつシェーディングダメ
ージが生じにくくなることが確認された。
【0049】また、実際にシェーディングダメージの加
速実験を行った結果、比較の場合には歩留りが59%で
あったのに対し、本発明では98%であった。さらに、
上部電極と下部電極の高周波電力の分配比が4:6〜
6:4の場合に、特にシェーディングダメージ防止効果
が高いことが確認された。さらにまた、上部電極と下部
電極の高周波電力の分配比を6:4にした場合には、比
較の場合および分配比を4:6にした場合よりもエッチ
ング選択比が高くなった。これは、上部電極への印加電
力を高くすることによりラジカル分布がウエハ近傍で高
くなるためと考えられる。
【0050】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の
形態では第2の高周波印加機構200にいわゆるパワー
スプリッターを用いたが、これに限らず、両方の電極に
互いに逆位相の高周波を印加することができるものであ
ればよい。例えば、図6に示すように、例えば2MHz
の高周波を発振する高周波発振機60を設け、これを上
部電極21には増幅器61、整合器62、および前述の
ローパスフィルター44を介して接続し、サセプタ5に
は位相シフト回路63、増幅器64、整合器65、およ
び上述のローパスフィルター45を介して接続するよう
にし、位相シフト回路63により位相を180°シフト
させて逆位相としてもよい。周波数が高くなるとトラン
スが機能しなくなるので、図6の構成は高い周波数で特
に有効である。
【0051】また、上記実施形態では上部電極と下部電
極とで互いに逆位相の高周波電力を印加したが、必ずし
も逆位相でなくてもその近傍の位相であればよい。具体
的には、180±45°の位相シフトであれば、所期の
効果を得ることができる。このような構成は、上記図6
の位相シフト回路63のシフト量を調整することにより
実現することができる。
【0052】さらに、上記実施の形態では、被処理基板
として半導体ウエハを用い、これにエッチングを施す場
合について説明したが、これに限らず、処理対象として
は液晶表示装置(LCD)基板等の他の基板であっても
よい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の電極に50MHz以上の高周波電力を印加する第
1の高周波印加手段と、第2の電極に高周波電力を印加
する第2の高周波印加手段とを備え、第2の高周波印加
手段は、第1の電極に形成されるプラズマシースの厚さ
が大きくなるように第1の電極にも高周波電力を印加す
るので、プラズマシースが定在波の影響を受けても、そ
の厚さの変動割合が相対的に小さくなり、プラズマをよ
り均一にすることができる。具体的には、第1の電極に
50MHz以上の周波数の高周波を印加する第1の高周
波印加手段と、第1の電極および第2の電極に、周波数
が2MHz以上でかつ第1の高周波印加手段よりも低
く、それぞれ互いに逆位相で同周波数の高周波を印加す
る第2の高周波印加手段とを備えているので、第1の電
極には、第1の高周波印加手段による高周波の他、第2
の高周波印加手段による比較的周波数が低い高周波も印
加される。したがって、上部電極のプラズマシースは、
第1の高周波印加手段の周波数に対応する部分に、より
周波数が低い第2の高周波印加手段の周波数に対応する
部分が重畳されて厚くなり、プラズマシースが定在波の
影響を受けても、プラズマの均一性がほとんど悪化せ
ず、またこれによって下部電極のプラズマシースはほぼ
均一になる。したがって、高密度のプラズマにより微細
化に対応可能であるとともに、均一なプラズマによりプ
ラズマ処理の均一性を確保することが可能となる。
【0054】また、このように第1および第2の電極
に、上述のような高周波電力を印加することによってプ
ラズマシース厚の変動が小さくなることから、シース部
分の電界強度が常に一定値以上の高い値となるためプラ
ズマの空間電位を高くすることができ、かつ電離レート
が上昇してプラズマ密度が高くなり、イオンおよび電子
が高エネルギー化される。また、電極近傍における電離
レートを増加させることができ、高速電子フラックスが
増加する。したがって、プラズマ中の電子がコンタクト
ホールの底部に容易に到達しやすくなり、ホール内のプ
ラスの電荷を中和することができるので、シェーディン
グダメージを生じ難くすることが可能となる。
【0055】なお、上述したように第1および第2の電
極に互いに実質的に逆位相の高周波電力を印加すること
により、上述のような効果が著しいものとなるが、両者
の位相差が180±45°であれば、所期の効果を得る
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための模式図。
【図2】本発明の一実施形態に係るエッチング装置を示
す断面図。
【図3】プラズマの電位分布をシミュレーションした結
果を示す図。
【図4】プラズマの空間電位を示すグラフ。
【図5】プラズマの電極近傍およびバルクでの電離レー
トを示すグラフ。
【図6】第2の高周波印加機構の他の例を示す図。
【図7】シェーディングダメージの概念を示す図。
【符号の説明】
1;エッチング装置 2;チャンバー 5;サセプタ(第2の電極) 6,52;ハイパスフィルター 21;上部電極(第1の電極) 30;処理ガス供給源 35;排気装置 40;第2の高周波電源 41,51;整合器 42;トランス 44,45;ローパスフィルター 50;第1の高周波電源 100;第1の高周波印加機構 200;第2の高周波印加機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に50MHz以上の高周波電力を印加す
    る第1の高周波印加手段と、 前記第2の電極に高周波電力を印加する第2の高周波印
    加手段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記第2の電極に被処理基板を支持させた状態で、前記
    第1および第2の電極間に高周波電界を形成することに
    より処理ガスのプラズマを形成し、このプラズマにより
    被処理基板にエッチング処理を施すことを特徴とするプ
    ラズマエッチング装置であって、 前記第2の高周波印加手段は、前記第1の電極に形成さ
    れるプラズマシースの厚さが厚くなるように前記第1の
    電極にも高周波電力を印加することを特徴とするプラズ
    マエッチング装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に50MHz以上の高周波電力を印加す
    る第1の高周波印加手段と、 前記第1の電極および第2の電極に、周波数が2MHz
    以上でかつ前記第1の高周波印加手段よりも低く、互い
    に実質的に逆位相で同周波数の高周波電力を印加する第
    2の高周波印加手段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記第2の電極に被処理基板を支持させた状態で、前記
    第1および第2の電極間に高周波電界を形成することに
    より処理ガスのプラズマを形成し、このプラズマにより
    被処理基板にエッチング処理を施し、 前記第2の高周波印加手段から前記第1の電極に印加さ
    れる高周波電力により、前記第1の電極に形成されるプ
    ラズマシースの厚さが厚くなることを特徴とするプラズ
    マエッチング装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の高周波印加手段は、周波数が
    2MHz以上でかつ前記第1の高周波印加手段よりも低
    い高周波電源と、該高周波電源の電力を前記第1および
    第2の電極に分配するトランスとを有することを特徴と
    する請求項2に記載のプラズマエッチング装置。
  4. 【請求項4】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に50MHz以上の高周波電力を印加す
    る第1の高周波印加手段と、 前記第1の電極および第2の電極に、周波数が2MHz
    以上でかつ前記第1の高周波印加手段よりも低い同周波
    数の高周波電力を180±45°の位相差で印加する第
    2の高周波印加手段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記第2の電極に被処理基板を支持させた状態で、前記
    第1および第2の電極間に高周波電界を形成することに
    より処理ガスのプラズマを形成し、このプラズマにより
    被処理基板にエッチング処理を施し、 前記第2の高周波印加手段から前記第1の電極に印加さ
    れる高周波電力により、前記第1の電極に形成されるプ
    ラズマシースの厚さが厚くなることを特徴とするプラズ
    マエッチング装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の高周波印加手段は、周波数が
    2MHz以上でかつ前記第1の高周波印加手段よりも低
    い高周波発振器と、この高周波を増幅して所定の高周波
    電力をそれぞれ前記第1および第2の電極に印加する増
    幅手段と、前記第1の電極または第2の電極に印加され
    る高周波の位相をシフトさせる位相シフト手段とを有す
    ることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のプ
    ラズマエッチング装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の高周波印加手段の周波数が2
    〜27MHzであることを特徴とする請求項2から請求
    項5のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の高周波印加手段の周波数が約
    60MHzであり、前記第2の高周波印加手段の周波数
    が約2MHzであることを特徴とする請求項2から請求
    項6のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の高周波印加手段は、前記第1
    の電極へ供給する電力と、前記第2の電極へ供給する電
    力との比が6:4〜4:6であることを特徴とする請求
    項2から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマエッ
    チング装置。
JP11329421A 1998-11-27 1999-11-19 プラズマエッチング装置 Pending JP2000223480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11329421A JP2000223480A (ja) 1998-11-27 1999-11-19 プラズマエッチング装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-336886 1998-11-27
JP33688698 1998-11-27
JP11329421A JP2000223480A (ja) 1998-11-27 1999-11-19 プラズマエッチング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000223480A true JP2000223480A (ja) 2000-08-11

Family

ID=26573195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11329421A Pending JP2000223480A (ja) 1998-11-27 1999-11-19 プラズマエッチング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000223480A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1215710A2 (en) * 2000-12-12 2002-06-19 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device
JP2004165644A (ja) * 2000-09-12 2004-06-10 Hitachi Ltd プラズマ処理装置および方法
US7059267B2 (en) 2000-08-28 2006-06-13 Micron Technology, Inc. Use of pulsed grounding source in a plasma reactor
JP2007503724A (ja) * 2003-08-22 2007-02-22 ラム リサーチ コーポレーション 多重周波数プラズマ・エッチング反応装置
US7253117B2 (en) 2000-08-17 2007-08-07 Micron Technology, Inc. Methods for use of pulsed voltage in a plasma reactor
JP2008501224A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ラム リサーチ コーポレーション 多重rf周波数に応答する電極を有するプラズマプロセッサ
JP2011216644A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
CN111164739A (zh) * 2017-10-10 2020-05-15 东京毅力科创株式会社 等离子体处理方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7253117B2 (en) 2000-08-17 2007-08-07 Micron Technology, Inc. Methods for use of pulsed voltage in a plasma reactor
US7059267B2 (en) 2000-08-28 2006-06-13 Micron Technology, Inc. Use of pulsed grounding source in a plasma reactor
US7297637B2 (en) 2000-08-28 2007-11-20 Micron Technology, Inc. Use of pulsed grounding source in a plasma reactor
JP2004165644A (ja) * 2000-09-12 2004-06-10 Hitachi Ltd プラズマ処理装置および方法
US7051671B2 (en) 2000-12-12 2006-05-30 Canon Kabushiki Kaisha Vacuum processing apparatus in which high frequency powers having mutually different frequencies are used to generate plasma for processing an article
EP1215710A2 (en) * 2000-12-12 2002-06-19 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device
US6861373B2 (en) * 2000-12-12 2005-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Vacuum processing method and semiconductor device manufacturing method in which high-frequency powers having mutually different frequencies are applied to at least one electrode
EP1215710A3 (en) * 2000-12-12 2014-10-15 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device
JP2007503724A (ja) * 2003-08-22 2007-02-22 ラム リサーチ コーポレーション 多重周波数プラズマ・エッチング反応装置
JP2012015534A (ja) * 2003-08-22 2012-01-19 Lam Res Corp 多重周波数プラズマ・エッチング反応装置及び方法
JP2008501224A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ラム リサーチ コーポレーション 多重rf周波数に応答する電極を有するプラズマプロセッサ
JP2011216644A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
CN111164739A (zh) * 2017-10-10 2020-05-15 东京毅力科创株式会社 等离子体处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6849154B2 (en) Plasma etching apparatus
JP4831853B2 (ja) 容量結合型平行平板プラズマエッチング装置およびそれを用いたプラズマエッチング方法
US6110287A (en) Plasma processing method and plasma processing apparatus
KR100319664B1 (ko) 플라즈마처리장치
JP4230029B2 (ja) プラズマ処理装置およびエッチング方法
KR101061673B1 (ko) 플라즈마 처리 장치와 플라즈마 처리 방법 및 기억 매체
JP5205378B2 (ja) Rf変調によって弾道電子ビームの均一性を制御する方法及びシステム
US6074518A (en) Plasma processing apparatus
JP4454781B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4852189B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US20120145186A1 (en) Plasma processing apparatus
JPH08264515A (ja) プラズマ処理装置、処理装置及びエッチング処理装置
US20130199727A1 (en) Plasma processing apparatus
JP2000323456A (ja) プラズマ処理装置およびそれに用いられる電極
JPH0448727A (ja) プラズマ処理方法
JPH10261498A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP3062393B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2000223480A (ja) プラズマエッチング装置
JPH07297175A (ja) プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
JP4467667B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4322350B2 (ja) プラズマ処理装置
JP3438003B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH07320894A (ja) ヘリコン波プラズマ処理方法及び装置
JP2003077904A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
KR100733241B1 (ko) 플라즈마 에칭 장치