JP2000314842A - 光超小型機械及び光ビームの制御方法 - Google Patents

光超小型機械及び光ビームの制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】CMOS回路へ適し、ミラーを低電圧で正確に
位置決めできる光スイッチ。 【解決手段】反射面を持つ反射素子(30)は表面静電
アクチュエータ(34及び36)に結合されている。前
記表面静電アクチュエータが、静電力に応じて前記静電
アクチュエータの固定部材(36)に対して位置を移動
させることが出来る可動部材(34)を含む。可動部材
は第一の面に第一の複数の電極を有し、固定部材は第二
の複数の電極を、第一の面と対向する前記固定部材の第
二の面上に有する。第一及び第二の複数の前記電極が、
前記可動部材を前記第一及び第二の面に対して概ね平行
な方向に横移動させる為の前記静電力を発生させる。反
射素子が光ビームの経路において可動部材の移動により
選択的に操作されるように、可動部材が前記反射素子に
機械的に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的に光スイッチに関
し、より具体的には光超小型機械(光マイクロマシン)
により作動するミラーを有する光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】絶え間なく進歩する光ファイバ技術は、
様々な技術分野で数々の光ファイバアプリケーションに
寄与して来た。光ファイバの利用が広がるにつれ、これ
ら光ファイバを通じて行うデータ伝送を補助する効率的
な光スイッチ等の周辺機器へのニーズが生じた。光スイ
ッチは、光ファイバを複数の他の光ファイバの1つと選
択的に結合させ、結合した2本の光ファイバが相互に通
信出来るように働く。
【0003】光ファイバの結合は、様々な方法で実現可
能な光スイッチにより実行される。その方法の1つに
は、入力光ファイバの前に配置した鏡を利用して光信号
を入力光ファイバから2本の出力光ファイバのうちの少
なくとも一方へと反射させる方法が含まれる。入力及び
出力光ファイバは単方向光ファイバでも双方向光ファイ
バでも良い。ミラーを利用した方法の最も単純な形態に
おいては、入力光ファイバが2本の出力光ファイバの一
方に対して位置合わせされており、ミラーが位置合わせ
された2本の光ファイバ間の光路に位置しない場合はそ
の2本の位置合わせされた光ファイバは通信状態となる
ようになっているが、ミラーが2本の位置合わせされた
光ファイバ間に配置された場合、ミラーは光信号を入力
光ファイバから他の出力光ファイバへと向ける(例えば
反射させる)ようになっている。位置合わせされた2本
の光ファイバ間にミラーを挿入したり除去したりする操
作はミラーを所望の位置に機械的に移動させる装置を用
いて実現される。
【0004】Riza等による米国特許第5、208、
880号において、入力光ファイバを特定の出力光信号
へ選択的に結合させる為に圧電アクチュエータを利用し
てミラーを移動させる光スイッチが記述されている。R
iza等の圧電アクチュエータは、ミラーを直線的に移
動させる為に圧電バー(ユニモルフとしても知られてい
る)を複数含むものである。Riza等の光スイッチ
は、第一の実施例においては、入力光ファイバーに対し
て直角に配置された横並びのN本の出力光ファイバが含
まれる。ミラーは入力光ファイバの軸上に位置してお
り、光信号を入力光ファイバから直角に配向させる反射
面を持っている。ミラーは、ミラーを入力光ファイバの
軸に沿って移動させ、入力光ファイバを出力光ファイバ
のいずれか1つと結合させることが出来る圧電アクチュ
エータに結合している。作動すると圧電アクチュエータ
はミラーを入力光ファイバの軸と事前に選択した出力光
ファイバの軸とが交さする位置へと直線的に移動させ
る。交さ位置にあるミラーは入力光ファイバからの光信
号を事前に選択した出力光ファイバへと反射させ、そし
て事前に選択した出力光ファイバからの信号を入力光フ
ァイバへと反射させる。ミラーを入力光ファイバの軸
と、次に結合させる出力光ファイバの軸とが交さする新
たな位置へと直線的に移動させることにより、入力光フ
ァイバを光学的に他の出力光ファイバに結合させること
が出来る。
【0005】第二の実施例においては、Riza等の光
スイッチは2本の入力光ファイバと2本の出力光ファイ
バを収容するように構成されている。光ファイバは
「X」型構成に配置されており、2本の出力光ファイバ
が構造の上部に位置し、2本の入力光ファイバが構造の
下部に位置するものである。この実施例においては、R
iza等のスイッチは両面に反射面を持つ薄いミラーを
含んでいる。ミラーが「X」型構成の中心へと移動した
場合に下部左の光ファイバが上部左の光ファイバに結合
し、下部右の光ファイバが上部右の光ファイバに結合す
る状態(「反射状態」)となるように、ミラーを圧電ア
クチュエータにより光ファイバ間の光路内に配置するこ
とが出来る。しかし、ミラーが光路から除かれると、下
部左の光ファイバは上部右の光ファイバに結合し、下部
右の光ファイバは上部左の光ファイバに結合する状態
(「受動状態」)となる。
【0006】Benzoniによる米国特許第5、04
2、889号もまた、光ファイバ間の光路を切り替える
為にミラーが利用される光スイッチについて記述したも
のである。実施例においては、Benzoniの光スイ
ッチは、上述した「X」型構成に配置した4本の光ファ
イバを収容するように構成されたものである。Riza
等の光スイッチと異なり、Benzoniの光スイッチ
は圧電アクチュエータのかわりに電磁式の機構を利用し
てミラーを光ファイバ間の光路から出し入れする。電磁
式の機構は、機構とミラーとの間に引き付け合う磁力を
作り出すように作動する。ミラーの上部は、磁力が作ら
れた場合、電磁機構に引き付けられる強磁性の材料を含
む。電磁機構はミラーの上に位置し、機構が作動中はミ
ラーを持ち上げる。初期状態においては、ミラーは光路
の間に置かれており、4本の光ファイバは反射状態で結
合している。電磁機構が作動すると、引き付ける磁力に
よりミラーが持ち上がって光路からはずれ、光ファイバ
を受動状態にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】既知の光スイッチはそ
の意図した目的において申分なく働くものの、アクチュ
エータが相補型金属酸化膜半導体(CMOS)回路への
適合性を持てるように、連結するミラーを低動作電圧で
正確に位置決めできる小型アクチュエータを含んだ光ス
イッチが必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信した光ビ
ームの向きを所定の向きへと選択的に変えるように超小
型ミラーを機械的に旋回させる為の表面静電アクチュエ
ータを利用した、光ビームの向きを制御するシステム及
び方法である。一実施例においては、該システムは、数
多くの構成のうちの1つに配した複数の第一の光ファイ
バと複数の第二の光ファイバを光学的に結合させること
が可能な光スイッチである。静電アクチュエータ及び超
小型ミラーが光スイッチの切替機構を構成し、これらが
2本の光ファイバ間の光信号の向きを変えてその2本の
光ファイバが通信を行なえるようにするものである。
【0009】一実施例においては、光スイッチは4x4
配列の16個の切替機構を含む。光スイッチは、光スイ
ッチの第一の側部に位置する4本の光ファイバの第一の
セットに接続している。光スイッチはまた、光スイッチ
の第一の側部に直交した光スイッチの第二の側部に位置
する4本の光学ファイバの第二のセットにも接続してい
る。第一及び第二のセットの光ファイバは、光スイッチ
の上面上に位置し、光スイッチの上面に概ね平行な軸を
持つ。光スイッチの各切替機構は光ファイバの第一のセ
ットと、光ファイバの第二のセットとの間に位置し、作
動中は、第一のセットの事前定義の光ファイバが第二の
セットの対応する光ファイバへと結合される。この実施
例においては、4個の切替機構を選択的に作動させるこ
とにより、第一のセットの光ファイバの各々を第二のセ
ットの特定の光ファイバへと光学的に結合することが出
来る。光ファイバの結合構成は、作動状態にあった切替
機構の1つ以上をオフし、それに対応する数の作動して
いなかった切替機構を所定の方法で作動させ、再度4つ
の切替機構を作動状態にすることにより変えることが出
来る。
【0010】光ファイバの光学的結合は超小型ミラーを
非反射配向から反射配向へと旋回させることにより実現
される。非反射配向は超小型ミラーの反射面が光スイッ
チの上面に対して概ね平行となる超小型ミラーの配置で
ある。超小型ミラーが非反射配向にある場合、切替機構
を通って伝わるいずれの光信号も初期方向への伝搬を続
けることが出来る。反射配向とは、超小型ミラーの反射
面が光スイッチの上面に対して直角となる超小型ミラー
の配置である。この配向にある場合、超小型ミラーは切
替機構を通って伝わる光信号を反射し、これにより超小
型ミラー位置で交さする軸を持つ2本の光ファイバが光
学的に結合されることになる。
【0011】各切替機構は、旋回可能の超小型ミラーと
表面静電アクチュエータを含む。静電アクチュエータは
固定子及び移動子を含む。移動子と固定子は狭い間隔で
離れており、移動子の底面は固定子の上面に向き合うよ
うに配向している。移動子は移動子支持体に取り付けら
れた複数の湾曲部を含むように構成されている。移動子
支持体は固定子の上面に固定されている。従って、移動
子は移動子支持体により物理的に固定子に取り付けられ
ている。しかしながら、移動子の湾曲部により移動子は
横に(例えば固定子の上面に平行方向に)移動させるこ
とが出来る。
【0012】超小型ミラーもまた、非反射配向と反射配
向との間で旋回可能となる方法で固定子の上面に取り付
けられている。超小型ミラーは更に移動子にも機械的に
取り付けられている。超小型ミラーと移動子との機械的
接続により、超小型ミラーは移動子が横に移動した場合
に旋回するようになっている。移動子がデフォルト位置
にある場合、超小型ミラーは非反射配向にある。しか
し、移動子が横方向に事前定義の長さを移動すると、超
小型ミラーは旋回して反射配向となる。
【0013】移動子及び固定子の対向する面には、移動
子を横方向に移動させる為の静電力を発生させる電極が
含まれている。電極は平行に並ぶ導電性材料の細片であ
る。移動子は、移動子の底面上に位置する第一の駆動電
極セットを含む。これらの電極は移動子の底面上に、電
極の長手方向が移動子の移動方向に直交するように配置
されている。固定子は固定子の上面上に位置する第二の
駆動電極セットを含む。第二の駆動電極セットもまた固
定子上に、これらの電極の長手方向が移動子の移動方向
に直交するように配置されている。第一及び第二のセッ
ト中の駆動電極の数は本発明においてあまり重要ではな
い。
【0014】駆動電極セット間に作られる静電力を変化
させる為に、駆動電極は調整可能の電圧パターンを少な
くとも1つの駆動電極セットへと供給する1つ以上の電
圧源と電気的に結合している。一例をあげると、第一の
駆動電極セットを固定パターンの電圧を電極に供給する
電圧源に電気的に接続することが出来る。この例の場
合、第二の駆動電極セットを電圧源を含む超小型コント
ローラに電気的に接続すれば良い。超小型コントローラ
は電圧を第二の駆動電極セットに所定の電圧パターンで
供給するように作動する。しかしながら、超小型コント
ローラは第二の駆動電極セットのうちの幾つかに対して
異なる電圧を選択的に印加することにより電圧パターン
を変えることが出来る。電圧パターンの変化により移動
子と固定子との間の静電力が変わる。変えた電圧パター
ンを更に他の電圧パターンへと変えることにより、移動
子は更に移動する。
【0015】移動子を横に移動させる為に利用可能な電
圧パターンシーケンスは複数ある。例えば、第一の駆動
電極セットの固定電圧パターンを5Vと0Vの交互のパ
ターンとし、第二の駆動電極セットのピッチを第一の駆
動電極セットのピッチよりも若干小さくして第一の駆動
電極セット中の電極6本毎に第二の駆動電極セットの電
極は約7本程度となるようにする。この事例において
は、第二の駆動電極セット上の初期電圧パターンを「5
050550」とする(5は+5Vを、0は0Vを表わ
す)。次に第二の駆動電極セットへの電圧パターンを変
えて「5050500」パターンとする。新たな電圧パ
ターンは初期電圧パターンで生じた静電力を変える。静
電力の変化により移動子は左方向に横移動することにな
る。移動子を更に移動させる為に電圧パターンを再度変
更して「5050505」パターンにする。この事例に
おける電圧パターンシーケンスでは、7本目毎の駆動電
極を5Vから0Vへ、或は0Vから5Vへと切り替える
ことが行われる。切り替えられる駆動電極は、以前に切
り替えられた駆動電極の右隣の電極である。このよう
に、移動子はデフォルト位置から左方向に移動するので
ある。
【0016】一実施例においては、移動子及び固定子は
駆動電極を持つ同じ面に更に浮揚電極をも含む。移動子
はその底面に位置する第一の浮揚電極セットを含む。固
定子はその上面に位置する第二の浮揚電極セットを含
む。駆動電極と異なり、浮揚電極は、その長手方向が移
動子の移動方向に平行となるように配置されている。出
来れば移動子上の浮揚電極と、固定子上の浮揚電極は同
じピッチとし、移動子上の浮揚電極の位置が固定子上の
浮揚電極の位置に縦に整合するようになっていることが
望ましい。これらの浮揚電極は、それらに固定された高
低交互の電圧パターンを提供する2つ以上の電圧源へと
電気的に接続している。固定パターンは、高電圧の移動
子浮揚電極が高電圧の固定子浮揚電極と縦に位置が整合
する状態となるように浮揚電極へと印加され、これによ
り2本の浮揚電極間に反発しあう静電力を生じるように
なっている。しかしながら、移動子の浮揚電極に印加さ
れる高電圧は固定子の浮揚電極に印加される高電圧と等
しい必要はない。例えば、固定子の浮揚電極への電圧パ
ターンを5Vと0Vの交互のパターンとし、そして移動
子の浮揚電極への電圧パターンを5Vと0Vの交互のシ
ーケンスとすることも出来る。この事例においては、固
定子の5Vの浮揚電極は、移動子の5Vの浮揚電極と縦
に位置が整合した状態にある。浮揚電極は移動子の移動
方向に対して平行である為、浮揚電極は移動子が横移動
してもそれらの整合性は維持される。移動子と固定子と
の間に浮揚電極により生じた反発性の静電力は、移動子
が横移動した場合に駆動電極により生じる引力を打ち消
すものである。
【0017】切替機構の第一の実施例においては、移動
子はその中心付近に位置する開口を含む。開口はその中
に超小型ミラーを配置するに充分な大きさを持つ。移動
子が横に移動するに従い、超小型ミラーは移動子の開口
から旋回して出、反射配向となる。切替機構の第二の実
施例においては、超小型ミラーは移動子の前に位置して
いる。いずれの実施例においても、超小型ミラーは、移
動子が横に移動した場合に超小型ミラーを旋回させる2
本の作動腕により移動子に取り付けられている。
【0018】本発明の切替機構は光学的切り替え処理に
非常に適したものではあるが、この切替機構を他のアプ
リケーションにおいて利用することも可能である。切替
機構の超小型ミラーは移動子の短距離の位置移動毎に増
分的に旋回させるように出来る。この結果、この切替機
構により1つの光線を複数の異なる行き先に反射させる
ことが可能である。従って切替機構はビーム制御機構と
して機能させる他のシステムに利用することも出来る。
例えば、切替機構を、信号ビームをレシーバにロックさ
せたり、レーザービームをUPC走査の為に散乱させた
り、或はデマルチプレクシングの為に光信号の向きを制
御したりする為に利用することが出来る。
【0019】本発明の利点は、静電アクチュエータ及び
超小型ミラーのこの構成により、切替機構を超小型機械
として製造出来るところにある。更に、静電アクチュエ
ータの動作電圧は低く、相補型金属酸化膜半導体(CM
OS)回路にも適合性を持つのである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明に基づ
く光スイッチ10の一例が示されている。光スイッチ1
0は光ファイバ12、14、16及び18を光ファイバ
20、22、24及び26へと選択的に結合させ、光フ
ァイバ12−18の各々が光ファイバ20−26のうち
のいずれか1つと通信を行うように作動する。光ファイ
バ12−26は単方向型の光ファイバでも相方向型の光
ファイバでも良い。光ファイバ12−26の種類は本発
明において重要ではない。
【0021】光スイッチ10は、作動時には光信号の向
きを変えることが出来る複数の切替機構28を含む。光
スイッチ中の切替機構の正確な数は、光スイッチにより
結合される光ファイバの数、及び光スイッチに可能の結
合構成の数により変えることが出来る。図1に示すよう
に、光スイッチは4x4の配列で16個の切替機構を含
んでいる。各切替機構は、光ファイバ12−18の1つ
からの光信号を光ファイバ20−26の1つへと反射さ
せる為にXY平面に対して垂直に配置(「反射配向」)
することが可能な超小型ミラー30を含む。超小型ミラ
ーは切替機構が作動すると反射配向となる。作動が停止
すると超小型ミラーはXY平面に対して概ね平行な配置
(「非反射配向」)となり、光信号は屈折させられるこ
となく切替機構を通って伝送される。選択的に4個の切
替機構を作動させることにより、光ファイバ12−18
の各々を光ファイバ20−26のうちの特定の光ファイ
バへ結合させることが出来る。
【0022】図1において、作動状態にある4個の切替
機構28は太線で識別出来るようになっており、これら
は超小型ミラー30が反射配向にあることを表わしてい
る。作動する切替機構の各々は、その機構と横向きに位
置が整合した光ファイバ12−18の1つを、その機構
と縦に位置が整合した光ファイバ20−26の1つに光
学的に結合させる。作動状態の切替機構は、光ファイバ
12、14、16及び18を、それぞれ光ファイバ2
6、22、24及び20に結合させる為に選択したもの
である。
【0023】光スイッチ10は更に、各光ファイバ12
−26と光スイッチとの間に配置されたレンズ32をも
含んでいる。レンズは光ファイバ12−26を出た光信
号を集光するように、そして光信号が光ファイバ12−
26へと入る前にそれを再集光するように働く。レンズ
は光スイッチの処理においてあまり重要ではない。
【0024】次に図2を見ると、第一の実施例に基づく
光スイッチ10の切替機構28が描かれている。切替機
構は固定子36に取り付けられた移動子34及び超小型
ミラー30を含む。移動子及び固定子はシリコン製のも
ので良い。超小型ミラーもまた、反射面にAu層を持つ
シリコン製のもので良い。移動子は8個の移動子支持体
38により固定子に取り付けられている。移動子支持体
は固定子の上面及び移動子のE字型湾曲部40の1つに
固定されている。湾曲部により移動子はX方向に移動出
来るようになっている一方で、固定子は固定状態に保た
れる。例えば、湾曲部は厚さ2μm及び高さ100μm
のものでも良い。
【0025】超小型ミラーは、旋回軸片42(図2に示
さず)により固定子に取り付けられており、旋回軸片に
固定された超小型ミラーの1辺を中心に回転出来るよう
になっている。旋回軸片は窒化珪素(SiN)の薄膜で
も良い。旋回軸片を形成する為に利用する材料は本発明
において重要ではない。移動子34は、超小型ミラーが
非反射配向(例えば図2に示したような配向)から、反
射配向(例えば超小型ミラーがYZ平面に対して平行と
なる垂直配向)へと旋回するに充分なスペースを提供し
得る開口44を含む。超小型ミラーは図3に示すように
移動子にも取り付けられている。超小型ミラーの移動子
への物理的接続により、超小型ミラーは移動子の横移動
によって旋回可能となる。
【0026】移動子34及び固定子36が、超小型ミラ
ー30を旋回させて反射配向又は非反射配向のいずれか
とする表面静電アクチュエータを形成する。移動子34
及び固定子36はいずれも電極(図6及び図7)を有
し、これらは移動子及び固定子が対向する面上に位置し
ている。静電アクチュエータが作動すると、移動子及び
固定子の電極に電圧を印加することにより生じた静電力
を制御して移動子を固定子に対してX方向に移動させる
ことが出来る。移動子の横移動により超小型ミラーが非
反射配向から反射配向へと旋回する。作動停止時には、
移動子は−X方向に移動して元の位置に戻るように作ら
れている。この移動子の逆移動により超小型ミラーは反
射配向から非反射配向へと旋回する。超小型ミラーの旋
回については後により詳細を説明する。
【0027】図3から図7には、切替機構28の様々な
側面からの図が示されている。図3は切替機構の上面図
である。図3には移動子34が横移動した場合に超小型
ミラー30を旋回させる作動腕46が示されている。図
4及び図5は切替機構の断面図である。図4及び図5の
断面図の切断位置は図3にそれぞれ、4−4及び5−5
で示した。図4において、4つの浮揚電極セット48
A、50A、48B及び50Bが描かれている。浮揚電
極48A及び50Aは移動子34の底面に取り付けられ
ており、浮揚電極48B及び50Bは固定子36の上面
に取り付けられている。浮揚電極の各々は、導電性材料
の細片であり、セット中の他の浮揚電極と平行に配され
ている。切替機構に含まれる浮揚電極の実際の数は本発
明においてはあまり重要ではない。これらの電極は移動
子の横移動に対して寄与することのない静電力を生じ
る。かわりにこれらの電極は移動子34及び固定子36
の対向面に対して直角の「浮揚」力を提供するように作
動するのである。浮揚電極48A及び48Bは第一の反
発力セットを発生させ、浮揚電極50A及び50Bは第
二の反発力セットを発生させる。これらの反発力は移動
子と固定子の接近に対抗するものである。図4にはま
た、超小型ミラー30の反射層52及びミラー基板54
が示されている。ミラー基板の一部は、超小型ミラーを
固定子に固定する旋回軸片42により視界が遮られてい
る。視界が遮られたミラー基板の表面下部は図4におい
ては点線で描かれている。
【0028】図5は切替機構28の第二の断面図であ
る。単純化する為に図5においては作動腕46を図示し
ていない。この図においては、ミラー30の一側面が明
確に示されており、超小型ミラーの反射層52及びミラ
ー基板54が描かれている。更に、超小型ミラーを固定
子36へと接続する旋回軸片42が1つの構成例として
描かれている。旋回軸片42のこの例は「L」字型構成
であり、旋回軸片の水平部分は固定子に取り付けられ、
旋回軸片の上部は超小型ミラーに取り付けられている。
旋回軸片の他の構成には、旋回軸片の水平部分を超小型
ミラーの下ではなく前に配し、そして/或は旋回軸片の
上部の取付け部分を超小型ミラーの底面に配するといっ
た構成も含まれる。図5に示される超小型ミラーは非反
射配向に位置している。この配向においては、超小型ミ
ラーは移動子34の上面と同一平面にあり、従って固定
子の上面とは平行である。
【0029】図5には更に2セットの駆動電極56A及
び58Aと、2セットの固定子電極56B及び58Bが
描かれている。駆動電極56A及び58Aは、移動子3
4の底面にあり、駆動電極56B及び58Bは固定子3
6の上面に位置する。これらの駆動電極は移動子34を
横方向に移動させる静電力を生じ、これにより超小型ミ
ラー30が旋回する。駆動電極による静電力の発生につ
いては後に説明する。各駆動電極は導電性の細片であ
り、セット中の他の駆動電極に対して平行に配されてい
る。
【0030】実施例においては、移動子電極48A、5
0A、56A及び58Aと移動子34との間に絶縁材料
の薄膜(図示せず)が設けられている。同様に、固定子
電極48B、50B、56B及び58Bと固定子36と
の間にももう1つの絶縁材料の薄膜(図示せず)が設け
られている。これらの層は、特定の電極にかけられた電
荷が固定子又は移動子を介して他の電極へと逃げないよ
うに各電極を絶縁している。
【0031】図6を見ると、固定子36の上面が示され
ている。固定子の電極48B、50B、56B及び58
Bに対する移動子34の位置を示す為に固定子36の面
上に移動子34を点線で描いた。図7においては、移動
子34の底面が示されている。移動子電極48A、50
A、56A及び58Aは、固定子電極48B、50B、
56B及び58Bの鏡像の位置に配されている。従っ
て、切替機構28において移動子電極48A、50A、
56A及び58Aは、それぞれ固定子電極48B、50
B、56B及び58Bの真上に位置することになる。
【0032】移動子34を横方向に移動させる静電力は
移動子駆動電極56A、58A及び固定子駆動電極56
B、58Bにより発生する。対向する駆動電極56Aと
56Bとの間の静電力は、これらの電極に異なる電圧を
印加することにより生じる。駆動電極間の静電力を変化
させることにより、移動子34を所定の方向に移動させ
ることが出来る。移動子34を横方向に移動させるに最
適な静電力を確実に発生させる為に、移動子駆動電極5
6A及び58Aの反復距離と、固定子駆動電極56B及
び58Bと移動子駆動電極56A及び58Bとの間のギ
ャップ距離との比が特定の範囲内に保たれていることが
望ましい。反復距離とは、移動子駆動電極56A又は5
8Aの特定電圧に保たれた1電極の中心から、移動子駆
動電極56A又は58の略同じ電圧に保たれた最も近い
電極の中心までの距離を言う。駆動電極56A又は58
Aの1本おきの電極が同じ電圧に保たれる実施例におい
ては、間隔が一定であると想定した場合、反復距離は移
動子駆動電極56A及び58Aの中心から中心までの間
隔を2倍したものとなる。Y方向への力を小さく抑える
為に、反復距離を固定子駆動電極56B及び58B、と
移動子駆動電極56A及び58Aとの間の距離で割った
ものが約16よりも小さいことが望ましい。
【0033】静電力を発生させ、変化させる為に駆動電
極に電圧を印加する方法は数多く存在する。次に図8、
図9及び図10を参照しつつ、移動子34を移動させる
為に駆動電極に電圧を印加して駆動電極56A及び56
B間、そして58A及び58B間に静電力を発生・変化
させる方法の一例を以下に説明する。図8に移動子34
及び固定子36の部分的断面図を示す。移動子は、電圧
源74又は76のいずれかに交互に電気結合する複数の
移動子電極60、62、64、66、68、70及び7
2を持つものとして描かれている。これらの移動子電極
は電極56A又は58Aを表わすものである。電圧源7
4は+5Vの定電圧を電極62、66及び70に供給す
る一方で、電圧源76は0Vの定電圧を電極60、6
4、68及び72に供給する。固定子36はコントロー
ラ112に結合する複数の固定子電極78、80、8
2、84、86、88、90、92、94、96、9
8、100、102、104、106、108及び11
0を持つものとして描かれている。コントローラ112
は0V又は+5Vのいずれかを選択的に固定子電極78
−110へと供給している。移動子電極60−72の間
隔は、固定子電極が約7本配置される同じ特定の長さL
中に約6本の移動子電極が配置されるような間隔となっ
ている。固定子は移動子が横移動する間も不動に保たれ
る為に左端の固定子電極94は基準点Xrefに指定され
る。
【0034】まず、図8に示すようにコントローラ11
2が5Vを固定子電極80、84、88、90、94、
98、102、104及び108へと印加する。5Vを
供給された電極は識別できるように網がけで表示されて
いる。移動子34をX方向(例えば左方向)に移動させ
るには、コントローラ112により7本目毎の固定子電
極の元々の0V又は5Vの電圧を0V又は5Vの他方の
電圧へと切り替える。この事例の方法においては、図9
に示すように固定子電極90及び104が5Vから0V
へと切り替えられる。この変化により、移動子をX方向
に増分的に移動させる静電力が移動子34にかかること
になる。次に、前回切り替えられた固定子電極90及び
104の右隣の電極である7本目毎の固定子電極78、
92及び106が切り替えられて更に移動子をX方向に
移動させる。固定子電極78、92及び106はコント
ローラ112により0Vから5Vに切り替えれられる。
この結果得られる電圧パターンを図10に示す。前回の
変化と同様に、この固定子電極78−110の電圧パタ
ーンにおける変化も、移動子をX方向に増分的に移動さ
せるのである。このように連続して固定子電極を7本目
毎に切り替えることにより、移動子は更にX方向に移動
することになる。しかしながら、移動子が湾曲部40及
び移動子支持体38で物理的に固定子36に取り付けら
れているという事実により、移動子の初期位置からの合
計移動距離には限界がある。
【0035】可動移動子34に横向きの力を加える為の
駆動電極及び印加電圧の他の構成も可能である。上述し
た電圧印加法は、第一の電極セットが2×n個の電極群
から構成され、第二の電極セットが2×n±1個の電極
群から構成された電極群に直接的に拡張して適用するこ
とが出来る。上記の方法同様、交互の電圧パターンが第
一の電極セットに印加され、基本的に交互の電圧パター
ンが第二の電極セットに印加される。第二の電極セット
は奇数個の電極から成る群で構成される為に、各群中の
2つの電極は、それらに最も近い電極の1つと同じ電圧
を持つことになる。上述の方法と同様に、移動子の移動
は最も近い電極と同じ電圧を持つ電極の電圧を切り替え
ることにより生じる。
【0036】本発明には他の静電表面駆動手法も適用可
能である。その一例がHiguchi等による米国特許
第5、448、124号に記述されている。この場合、
第一及び第二の駆動電極セットのピッチは似ており、三
相時変交流電圧が第一及び第二両方の駆動電極セットに
印加される。移動子の位置は第一及び第二の電極セット
に印加される三相交流信号間の位相差を変化させること
により制御される。
【0037】移動子34の固定子36からの間隔を維持
する為の浮揚力として作用する反発力は移動子の浮揚電
極48A、50A及び固定子の浮揚電極48B、50B
によって発生する。出来れば移動子の浮揚電極48A、
50A及び固定子の浮揚電極48B、50Bは、移動子
電極48A、50Aの各々が固定子電極48B、50B
の1つの直上に来るように同じピッチを持ったものが好
ましい。移動子電極とそれに対向する固定子電極に同様
の電圧が印加された場合、それらの間には反発力が生じ
る。電極48A、48B、50A及び50Bの長手方向
はX軸に平行である為、移動子電極48A、50Aと固
定子電極48B、50Bとの位置整合性は移動子のX方
向の位置移動が起きても変化することはない。従って、
移動子及び固定子間の反発力は移動子の位置移動を通し
て概ね一定している。例えば、反発力を生じる為に浮揚
電極48A、48B、50A及び50Bに0Vと5Vの
交互の電圧パターンを印加することが出来る。しかしな
がら、浮揚電極に他の高低電圧を印加することも可能で
ある。事実、移動子の浮揚電極に印加する高低の電圧
は、固定子の浮揚電極に印加する電圧と等しい必要はな
い。
【0038】上記したように、移動子34の横移動によ
り超小型ミラー30が非反射配向から反射配向へと位置
決めされる。以下に図11、図12及び図13を参照し
ながら超小型ミラーの位置決め手順を説明する。図11
−図13は切替機構28の様々な断面図であり、移動子
の横移動に伴う超小型ミラーの旋回を描いたものであ
る。図11−図13の視点は図5のそれと同じである。
破線は現在の視点からでは見えない移動子の部分を表わ
している。作動腕46は位置114において超小型ミラ
ーに、更に位置116において移動子34に取り付けら
れている。作動腕は出来れば柔軟性のフィルムにより超
小型ミラー及び移動子34へと取り付けられ、これによ
り作動腕が位置114及び116を中心に回転できるよ
うになっていることが望ましい。単純化した為に電極5
6A、56B、58A及び58Bは図11−図13には
示していない。更に、超小型ミラー30の反射層52及
びミラー基板54も図示していない。
【0039】図11において、移動子34は初期位置に
ある。初期位置とは、移動子と固定子36との間に静電
力が生じていない場合の移動子の停止位置である。初期
位置においては、移動子の内面118は固定子の基準線
120の真上に位置している。図8に示したように電圧
を第一の電圧パターンで電極56A、56B、58Aお
よび58Bに印加することにより静電力が最初に生じる
と、移動子はX軸に沿っていずれかの方向に平衡状態に
達するまでわずかに移動する。図9および図10に示し
たように電圧パターンが変化すると、X軸に沿った最終
的静電力が移動子を左へと移動させる。作動腕46は位
置116において移動子に取り付けられている為にX方
向に押しやられる。作動腕の移動は超小型ミラーを矢印
122の方向に旋回させるトルクを生じるが、これは超
小型ミラーが位置114において作動腕に、更に旋回軸
片42により固定子36に取り付けられているという事
実による。
【0040】図12においては、移動子34は、移動子
34の内面118が固定子36上の基準線124の上に
至るまでに移動している。基準線120から124まで
の距離の移動子の移動により、図12に示されるように
超小型ミラー30はかなり旋回している。図13におい
ては、超小型ミラーは直立位置(例えば反射配向)にま
で旋回した状態である。加えて移動子はその内面118
がここでは固定子上の基準線126の上に至るまでに更
に移動している。超小型ミラーはこれでX軸に沿って伝
わる光信号を反射する状態になった。
【0041】超小型ミラー30は、移動子34を−X方
向に移動させることにより、図11に示すように移動子
34の内面118が固定子36上の基準線120上に来
た状態の非反射配向へと増分的に戻すことが出来る。図
8から図10に示した電圧パターンシーケンスを逆に固
定子の駆動電極56B、58Bへと印加することによ
り、移動子を−X方向に移動させることが出来る。他の
操作法においては、駆動電極56A、56B、58Aお
よび58Bへと印加される電圧を断ち、移動子の横移動
を生じていた静電力を排除しても良い。この静電力がな
くなると、移動子の湾曲部40が通常状態に戻り、これ
が移動子を横移動させて初期位置へと戻す。
【0042】図14を見ると、一実施例に基づく作動腕
46の詳細図が示されている。作動腕46は、薄く柔軟
なフィルム128及び130により超小型ミラー30及
び移動子34に取り付けられている(図14には示さ
ず)。柔軟性フィルムはSiNから作られたものでも良
い。柔軟性フィルムの材料は、本発明においてあまり重
要ではない。フィルム128は作動腕46と、超小型ミ
ラーに接続する突起部材132とに取り付けられてい
る。フィルム130は作動腕と移動子に接続する突起部
材134とに取り付けられている。フィルム128及び
130により、作動腕が突起部材132及び134を中
心に回転すると超小型ミラーが旋回するように出来る。
【0043】図15においては、第二の実施例に基づく
光スイッチ10の切替機構136が示されている。図1
5における同様の部品には図2と同じ符号を使用した。
切替機構136は固定子138、移動子140及び超小
型ミラー30を含む。移動子及び固定子はシリコン製の
ものでも良い。切替機構28と同様、切替機構136も
また、移動子を固定子に対してX軸に沿って横移動させ
ることにより超小型ミラー30を非反射配向から反射配
向へと旋回させるように作動するものである。
【0044】超小型ミラー30は、それを中心として超
小型ミラーが旋回出来るようにした旋回軸片42により
固定子138へと取り付けられる。移動子140は移動
子支持体144に取り付けられた湾曲部142を含む。
移動子支持体144は固定子に固定されている。しかし
湾曲部は、移動子が静電力により横に移動した時に曲が
ることにより、移動子のX軸に沿った移動を可能にして
いる。超小型ミラー及び移動子は一対の作動腕146に
より機械的に結合している。移動子が横に移動した場
合、作動腕は超小型ミラーに異なる配向へと旋回するよ
うな力を加える。この作動腕は図14に示した切替機構
28の作動腕46と同様の方法で超小型ミラー及び移動
子に取り付けられたものでも良い。唯一の大きな違い
は、作動腕が同じ側面で超小型ミラー30及び移動子1
40に取り付けられている点である。この違いは作動腕
146が超小型ミラー30を反射配向と非反射配向との
間で旋回させるという動作に変化をもたらすものではな
い。
【0045】切替機構28の電極48A、48B、50
A、50B、56A、56B、58A及び58Bと同様
に、移動子140及び固定子138も位置移動及び浮揚
の為の静電力を発生させる電極セットを含んでいる。図
16に固定子138の上面図を示す。固定子は固定子電
極セット148B、150B及び152Bを含んでい
る。移動子の固定子電極148B、150B及び152
Bに対する位置を示す為に、固定子138の面上に破線
で移動子140の輪郭を描いた。図17には移動子14
0の底面を示した。移動子は移動子電極セット148
A、150A及び152Aを含む。移動子電極148
A、150A及び152Aは、移動子が固定子上の初期
位置にある場合、固定子電極148B、150B及び1
52Bの直上にそれぞれ位置する。移動子電極148A
及び152Aと固定子電極148B及び152Bとは移
動子の横移動の際の引力を打ち消す為の反発力を発生さ
せる浮揚電極である。移動子電極150A及び固定子電
極150Bは移動子の横移動を起こす静電力を発生させ
る。
【0046】動作時は、電極148A、148B、15
0A、150B、152A及び152Bへと電圧が印加
される。浮揚力を生じる為に電極148A、148B、
152A及び152Bには固定電圧が印加される一方
で、電極150A及び150Bに印加される電圧は、移
動子140を横移動させる静電力を生じる為に選択的に
変化させる。電極148A、148B、152A及び1
52Bの固定電圧パターンは、5Vと0Vの電圧を交互
に印加した切替機構28の電極48A、48B、50A
及び50Bの固定電圧パターンと同じものでも良い。縦
に位置が整合している移動子電極148A、152Aと
固定子電極148B、152Bの各々に同じ電圧を印加
してその間に反発力を生じさせる。移動子140を横移
動させる為に電極150A及び150Bに印加される初
期電圧パターン及びその後の電圧パターンは図8から図
10に示した切替機構28の電極56A、56B、58
A及び58Bに印加した電圧パターンと同じものでも良
い。
【0047】電極150A及び150B間の静電力の変
化により移動子140が横移動すると、作動腕146も
また横に移動するが、これは作動腕が物理的に移動子に
取り付けられている為である。作動腕の横移動により、
図11−図13で説明した切替機構28の作動腕46と
同様のしくみで超小型ミラー30が旋回する。
【0048】切替機構28及び136は、機構の全体的
な動作に影響を与えること無く構造的に変更することが
出来る。例えば、ミラーの旋回機構(例えば旋回軸片4
2)を図18に示すように変えても良い。このミラーの
旋回機構の変更形態においては、旋回軸片154はミラ
ー30の側面や底面ではなく、その上面に取り付けられ
ている。旋回軸片154はまた、固定子36に固定され
た支持体156にも取り付けられている。旋回軸片15
4により、超小型ミラーは点線のミラー輪郭で示した反
射配向へと旋回することが出来る。この旋回軸片154
及び支持体を切替機構28に使用した場合、支持体は移
動子34の開口44の内側の位置に来るように、固定子
上に配置されることになる。
【0049】切替機構28及び136を光スイッチ10
の部品として説明してきたが、切替機構28及び136
の他のアプリケーションも企図される。いずれの機構に
おいても、移動子34又は140の短距離の横移動によ
って超小型ミラー30を増分的に旋回させることが可能
である。従って、これらの切替機構により光線を複数の
異なる方向へと反射させることが可能なのである。この
特徴により、切替機構を信号ビーム制御装置として機能
させることも可能である。たとえば、切替機構を利用し
て信号ビームをレシーバにロックしたり、UPC走査の
為にレーザービームを散乱させたり、或はデマルチプレ
クシングの為に光信号の向きを制御したりすることが可
能である。
【0050】図19を参照しつつ、本発明に基づく切替
機構を利用して光ビーム制御を行う方法を説明する。ス
テップ158において、切替機構の移動子と固定子との
間に駆動静電力が生成される。移動子及び固定子が静電
アクチュエータを構成する。次にステップ160におい
ては移動子と固定子の対向面に対して直角の反発静電力
が生成される。反発力は移動子と固定子との間に生じた
引力を打ち消すように作用する。ステップ162におい
ては、駆動静電力を変化させることにより、移動子を横
方向に移動させる。すると切替機構の超小型ミラーはス
テップ164において、移動した移動子により選択的に
旋回させられて非反射配向から反射配向となる。移動子
は出来れば物理的に超小型ミラーと結合しており、移動
子の横移動が超小型ミラーを機械的に旋回させるように
なっていることが望ましい。ステップ166において、
切替機構は第一の光ファイバからの光信号を受信する。
光信号は超小型ミラーに向かって伝わる。ステップ16
8において、光信号は超小型ミラーにより反射してこれ
により光信号は第二の光ファイバへと向きを変えられ
る。
【0051】本発明の広汎な応用に鑑み、以下に本発明
の実施態様の一端を例示する。 (実施態様1)光ビームの向きを第一の方向から第二の
方向へと変える為の反射面(52)を持つ反射素子(3
0)と前記反射素子を前記光ビームの経路内で選択的に
操作する為に、前記反射素子に作用的に結合する表面静
電アクチュエータ(34及び36:138及び140)
とを備えた、光ビームの向きを制御する為の光超小型機
械(28:136)であって、前記表面静電アクチュエ
ータが、静電力に応じて前記静電アクチュエータの固定
部材(36、138)に対して位置を移動させることが
出来る可動部材(34、140)を含み、前記可動部材
が第一の複数の電極(56A及び58A:150A)を
前記可動部材の第一の面に有し、前記固定部材が第二の
複数の電極(56B及び58B:150B)を、前記可
動部材の前記第一の面と対向する前記固定部材の第二の
面上に有し、前記第一及び第二の複数の前記電極が、前
記可動部材を前記第一及び第二の面に対して概ね平行な
方向に横移動させる為の前記静電力を発生させるように
構成されており、前記反射素子が前記光ビームの前記経
路において前記可動部材の移動により選択的に操作され
るように、前記可動部材が前記反射素子に機械的に取り
付けられていることを特徴とする光超小型機械(28:
136)。
【0052】(実施態様2)前記反射素子(30)が、
前記表面静電アクチュエータ(34及び36:138及
び140)により少なくとも通常配向(120)及び反
射配向(126)へと旋回可能なように構成されてお
り、前記反射素子が前記反射配向に位置する場合は前記
光ビームが前記第二の方向へと向きを変えられることを
特徴とする実施態様1に記載の光超小型機械。
【0053】(実施態様3)前記反射素子(30)が、
前記反射素子の前記反射面(52)が前記光ビームの伝
搬経路に概ね平行となっている初期配向と、前記反射素
子の前記反射面が前記光ビームの前記伝搬経路に概ね垂
直である最終配向との間で旋回することを特徴とし、前
記初期配向が前記通常配向(120)であり、前記最終
配向が前記反射配向(126)であることを特徴とする
実施態様2に記載の光超小型機械。
【0054】(実施態様4)前記第一の複数の前記電極
に関わる反復距離を前記第一の複数の前記電極と前記第
二の複数の前記電極(56B及び58B:150B)と
の間のギャップ距離で割ったものが約16未満となるよ
うに、前記第一の複数の前記電極(56A及び58B:
150A)が前記可動部材(34:140)の前記第一
の面上に配置されたことを特徴とする実施態様1〜実施
態様3のいずれかに記載の光超小型機械。
【0055】(実施態様5)前記可動部材(34:14
0)の前記第一の面上に第一の複数の浮揚電極(48A
及び50A:148A及び152A)備え、前記固定部
材(36:138)の前記第二の面上に第二の複数の浮
揚電極(48B及び50B:148B及び152B)を
更に備え、前記浮揚電極が、前記可動部材と前記固定部
材との間に反発する静電力を発生するように構成された
ことを特徴とする実施態様1から実施態様4のいずれか
に記載の光超小型機械。
【0056】(実施態様6)表面静電アクチュエータ
(34及び36:138及び140)を利用して光ビー
ムの向きを制御する方法であって;光ビームを受光する
ステップ(166)と;前記表面静電アクチュエータの
可動部材(34:140)を、前記表面静電アクチュエ
ータの固定部材(36:138)に向いた前記可動部材
の面に対して概ね平行な方向に移動させるステップ(1
62)と;前記表面静電アクチュエータの前記可動部材
の移動に呼応して、反射素子(30)を前記光ビームの
経路内において選択的に操作するステップと;そして前
記光ビームを前記反射素子から、前記反射素子の前記選
択的操作により少なくとも部分的に定義された行き先へ
と反射することにより、前記光ビームの向きを変えるス
テップ(168)とを含む光ビームの制御方法。
【0057】(実施態様7)前記反射素子(30)を選
択的に操作する前記ステップが、前記表面静電アクチュ
エータ(34及び36:138及び140)により反射
素子を特定の配向(124及び126)へと選択的に旋
回させるステップ(164)を含むことを特徴とする実
施態様6に記載の光ビームの制御方法。
【0058】(実施態様8)前記反射素子(30)を選
択的に旋回させる前記ステップ(164)が、前記反射
素子が前記可動部材(34:140)の前記面に対して
事前定義の角度を持つように前記反射素子を増分的に旋
回させるステップを含み、前記事前定義の角度が前記反
射素子の前記特定の配向(120、124及び126)
を画定することを特徴とする実施態様7に記載の光ビー
ムの制御方法。
【0059】(実施態様9)前記光ビームの向きを前記
行き先へと変えるステップ(168)が、前記光ビーム
の向きを複数の導波路(12、14、16、18、2
0、22、24及び26)のうちの1つへと変えるステ
ップであって、前記光ビームが光信号であることを特徴
とする実施態様6、7又は8に記載の方法。
【0060】(実施態様10)前記静電アクチュエータ
(34及び36:138及び140)の前記可動部材
(34:140)と前記固定部材(36:138)との
間に生じた引力を相殺する為に、前記可動部材及び前記
固定部材の前記対向する面に対して概ね直角の反発性の
静電力を発生するステップ(160)を更に含むことを
特徴とした実施態様6から実施態様9のいずれかに記載
の光ビームの制御方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく複数の切替機構を有する光スイ
ッチの概略図である。
【図2】本発明の第一の実施例に基づく切替機構の遠近
図である。
【図3】図2の切替機構の上面図である。
【図4】図2の切替機構の第一の断面図である。
【図5】図2の切替機構の第二の断面図である。
【図6】図2の切替機構の固定子の上面図であり、固定
子上面にある固定子電極の構成を描いたものである。
【図7】図2の切替機構の移動子の底面の図であり、移
動子の底面上にある移動子電極の構成を描いたものであ
る。
【図8】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横方
向への移動を生じる、固定子電極の電圧パターン変化を
描いたものである。
【図9】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横方
向への移動を生じる、固定子電極の電圧パターン変化を
描いたものである。
【図10】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横
方向への移動を生じる、固定子電極の電圧パターン変化
を描いたものである。
【図11】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横
移動に伴う切替機構の超小型ミラーの旋回を描いたもの
である。
【図12】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横
移動に伴う切替機構の超小型ミラーの旋回を描いたもの
である。
【図13】図2の切替機構の断面図であり、移動子の横
移動に伴う切替機構の超小型ミラーの旋回を描いたもの
である。
【図14】図2の切替機構の作動腕の一実施例に基づく
遠近図である。
【図15】本発明の第二の実施例に基づく切替機構の遠
近図である。
【図16】図15の切替機構の固定子の上面図であり、
固定子上面上にある固定子電極の構成を描いたものであ
る。
【図17】図15の切替機構の移動子の底面の図であ
り、移動子底面上にある移動子電極の構成をえがいたも
のである。
【図18】本発明に基づくミラー旋回機構の図である。
【図19】本発明に基づく静電アクチュエータを用いて
光信号の向きを制御する方法のフローチャートである。
【符号の説明】
12、14、16、18、20、22、24、26 導
波路(光ファイバ) 28/136 光超小型機械(切替機構) 30 反射素子(超小型ミラー) 52 反射面 34/140 可動部材(移動子) 36/138 固定部再(固定子) 48、50/148、152 浮揚電極セット 56、58/150 駆動電極セット 120 通常配向(非反射配向) 126 反射配向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームの向きを第一の方向から第二の
    方向へと変える為の反射面を持つ反射素子と前記反射素
    子を前記光ビームの経路内で選択的に操作する為に、前
    記反射素子に作用的に結合する表面静電アクチュエータ
    とを備えた、光ビームの向きを制御する為の光超小型機
    械であって、 前記表面静電アクチュエータが、静電力に応じて前記静
    電アクチュエータの固定部材に対して位置を移動させる
    ことが出来る可動部材を含み、前記可動部材が第一の複
    数の電極を前記可動部材の第一の面に有し、前記固定部
    材が第二の複数の電極を、前記可動部材の前記第一の面
    と対向する前記固定部材の第二の面上に有し、前記第一
    及び第二の複数の前記電極が、前記可動部材を前記第一
    及び第二の面に対して概ね平行な方向に横移動させる為
    の前記静電力を発生させるように構成されており、前記
    反射素子が前記光ビームの前記経路において前記可動部
    材の移動により選択的に操作されるように、前記可動部
    材が前記反射素子に機械的に取り付けられていることを
    特徴とする光超小型機械。
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