JP2000314738A - Atp連続測定装置 - Google Patents

Atp連続測定装置

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JP2000314738A
JP2000314738A JP12332099A JP12332099A JP2000314738A JP 2000314738 A JP2000314738 A JP 2000314738A JP 12332099 A JP12332099 A JP 12332099A JP 12332099 A JP12332099 A JP 12332099A JP 2000314738 A JP2000314738 A JP 2000314738A
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JP
Japan
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nozzle
dispensing
atp
test tube
sample
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JP12332099A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Nose
勝利 野瀬
Susumu Nagasaki
進 長崎
Nagatake Takase
長武 高瀬
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在、バッチタイプのATP自動測定装置は
存在しているが、連続測定を可能にした装置はなく、A
TP連続測定装置の出現が切望されている。 【解決手段】 制御・測定手段10、測定対象物調整手
段20、サンプル、試薬、分取・分注手段30でATP
連続測定装置を構成し、サンプル、各試薬、洗浄用の各
専用のノズル31〜35および分注器36を設け、ロボ
ット14および三方バルブV4〜V9を制御して専用のノ
ズルを所定の順序に従って移動、戻し動作を行って、サ
ンプル、試薬を試験管11aに順次分注し、分注後ノズ
ルを洗浄し、最後に発光試薬を分注して、試験管を発光
計測部13に移動して、発光量を計測し、検量線からA
TP量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物中に含まれ
るATPを測定して、微生物量を求める方法等に使用さ
れるATPの測定装置に関し、特に、連続的に測定でき
るようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品、河川、下水処理物等では、常時微
生物の測定が行われている。微生物中に含まれるATP
(アデノシン3リン酸)を測定して微生物量を求める方
法が有る。
【0003】現在、このATPを測定する装置として
は、あるメーカの試薬キットを使用してバッチタイプの
ATP自動測定装置が使用されている。この従来のAT
P測定装置による測定手順を図3によって説明する。 (A)試験管40の中に液体の測定対象物を0.25
(ml)入れる。 (B)試験管40にトリクロル酢酸を、トリクロル酢酸
専用ノズル41で0.25(ml)分注する。 (C)試験管40にトリス緩衝液を、トリス緩衝液専用
ノズル42で4.5(ml)分注する。 (D)分取専用ノズル43を使って試験管40から、混
合液を4.5(ml)分取する。 (E)分取した混合液4.5(ml)を捨てる。 (F)試験管40に発光試薬を、発光試薬専用ノズル4
4で分注する。このときの分注量は、試験管40内の混
合液の量と同じ0.5(ml)である。発光試薬の量
は、混合液の量に対し、1:1の関係にある。 (G)発光試薬と混合液の入った試験管40を、発光量
測定装置45の暗箱45aに移動させ、発光量を測定す
る。
【0004】発光量測定装置45は、暗箱45a、シャ
ッター45b、45c、センサ45dで構成され、シャ
ッター45bを開いて試験管40を暗箱45a内に入っ
た後、シャッター45bを閉じ、暗箱45a内を暗室と
した状態でシャッター45cを開いて試験管内の発光量
を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ATPの測定が下水処
理場や、食品等の維持管理の指標として有用であること
が、最近認められ出してきた。そのため、バッチタイプ
のATP自動測定装置が、いくつかのメーカで製品化さ
れてきている。しかし、現在、ATPを連続的に測定す
る装置は存在せず連続測定装置の開発が切望されてい
る。
【0006】本発明は、このATP連続測定装置を得る
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、測定対象物調整手段と、
制御・測定手段と、サンプル、試薬、分取・分注手段と
を備え、測定対象物調整手段は、測定対象物を導入する
採水ポンプを有し、該ポンプにより測定対象物を導入す
る調整槽と、該調整槽内の測定対象物を排出し蒸留水を
注入して調整槽内を洗浄する洗浄手段とからなり、前記
制御・測定手段は、ピックアップ機能及びX,Y,Z軸
テーブルを有するロボットと、ATP測定に必要な試薬
・緩衝液を入れた容器を保管する試薬保管ボックスと、
試験管を保持し、ATPの抽出操作時に試験管を回転す
る回転器を有する試験管保持器と、光電子増倍管を有
し、試験管内の光量を暗室内で計測する発光計測部と、
前記ロボットおよび制御用機器を制御する制御装置とか
らなり、前記サンプル、試薬分取・分注手段は、サンプ
ル、試薬および蒸留水を分取・分注する専用のノズル
と、これら各専用ノズルに適量を分取・分注する分注器
とからなり、前記制御装置は、測定対象物を採水ポンプ
で調整槽に導入し、ロボットを働かせてサンプル用ノズ
ルを移動して調整槽からサンプルを分取して試験管に分
注し、分注後当該ノズルを元の位置に戻し、次に、抽出
試薬用ノズルを移動して抽出試薬を分取して試験管に分
注して分注後当該ノズルを元の位置に戻し、試験管保持
器内の回転器を動作させてATPの抽出操作を行い、A
TP抽出後、緩衝液用ノズルを移動して緩衝液を試験管
内に分注として、分注後当該ノズルは元の位置に戻し、
試験管保持部の回転器を動作させて、試験管内のpH調
整を行い、分注後当該ノズルは元の位置に戻し、次に、
洗浄用ノズルを移動して試験管内から必要量以外のAT
Pを該洗浄用ノズルで分取・廃棄した後、当該ノズルを
元の位置に戻して発光試薬用ノズルを移動して発光試薬
を分取して試験管に分注し、分注後当該ノズルを元の位
置に戻し、次に試験管を発光計測部の暗室に移動し、該
暗室内で試験管内の発光量を計測し、該発光量の検量線
からATP量を求めるようにしたことを特徴とする。
【0008】上記のサンプル、試薬、分取・分注手段
は、各ノズルをノズル用三方バルブのNCポートに接続
し、分注器は分注器用三方バルブのCOMポートに接続
するとともに、ノズル用三方バルブはサンプル試薬を試
験管に分注する順序に従って前段のNOポートと次段の
COMポートを順次直列的に接続するとともに、最終段
の三方バルブのNOポートは、最終分注用ノズルに接続
し、更に、分注器用三方バルブのNOポートは、最前段
のノズル用三方バルブのCOMポートに、NOポートは
蒸留水タンクに連通してなり、この分注器および三方バ
ルブの動作により、各ノズルはサンプル又は試薬を分取
して試験管に分注し、分注後、ノズルを元の位置に戻し
て分注器を動作させてノズルを蒸留水で洗浄するように
することにより、次の測定の準備が確立される。
【0009】更に、サンプル、試薬、分取・分注手段
は、洗浄用ノズルと、洗浄ノズル用三方バルブと、洗浄
用の分注器用三方バルブおよび吸引ポンプと吸引ポンプ
用バルブを有し、洗浄ノズル用三方バルブのCOMポー
トには洗浄用ノズル、NOポートには洗浄用の分注用三
方バルブのNOポート、NCポートには吸引ポンプ用バ
ルブと吸引ポンプを夫々接続し、前記洗浄用の分注器用
三方バルブは、そのCOMポートに洗浄用の分注器を、
NOポートは蒸留タンクに連通し、これら洗浄用の分注
器および三方バルブを操作して洗浄用ノズルで試験管内
に蒸留水を分注し、洗浄水を吸引ポンプで排出して試験
管を洗浄するようにすることにより、次のサンプルのA
TP測定が正確に行うことができる。
【0010】また、上記のATP連続測定装置にMLS
S計を設ければ、ATP量をMLSS濃度で除算するこ
とにより、活性汚泥浮遊物質1(mg)当たりのATP
量を自動測定することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の概念図で、ロ
ボットタイプのATP連続測定装置を示す。
【0013】このロボットタイプのATP連続測定装置
は、制御・測定手段10と、測定対象物調整手段20
と、ノズルによる試料(サンプル)、試薬、分取・分注
手段30とから成る。
【0014】制御・測定手段10は、試験管11aを保
持し、該試験管11aを正転,逆転可能な回転手段11
bおよび温度を一定に調整する温調器11cとを備えた
試験管保持部11と、ATPの測定で使用する試薬(A
TP抽出試薬,緩衝液,発光試薬等)を収容した試薬容
器12aを、温調器12bで温調された室内に保管する
試薬保管ボックス12と、光電子増倍管からなる発光計
測部13と、試験管11aを、発光計測部13と試験管
保持部11との間を移動させたり、サンプル、試薬、分
取・分注手段30内の各種ノズルを所定の場所間を移動
するピックアップ機能およびX,Y,Z軸テーブルを有
するロボット14と、該ロボット14およびポンプやバ
ルブ等の電気、機械部品の制御用装置を制御する制御装
置15とからなる。
【0015】測定対象物調整手段20は、下水処理場の
ATP測定に例をとると、試料水(以下、サンプルと称
す)を取り込む調整槽21と、ばっき槽Ba内の活性汚
泥を調整槽21に開閉バルブV1を介して導入する採取
ポンプP1と、調整槽21内の廃液をばっき槽Baに戻
す開閉バルブV2と、調整槽21内を洗浄する洗浄手段
22とからなり、この洗浄手段22は、蒸留水タンク2
2aおよび蒸留水タンク22a内の蒸留水を開閉バルブ
3を介して調整槽21内に導入するポンプP2とで形成
されている。
【0016】なお、図中23は撹拌機、24は流出管
で、調整槽21内のサンプルが所定の一定量を超えると
オーバーフローしてばっき槽Baに戻す。
【0017】サンプル、試薬、分取・分注手段30は、
図2にその詳細を示すように、各種のノズルおよび三方
切換バルブ(以下、三方バルブと略称する)等からな
る。
【0018】これらの図において、31はサンプル用ノ
ズル、32はATP抽出試薬用ノズル(以下、抽出試薬
用ノズルと略称する)、33は緩衝液用ノズル、34は
発光試薬用ノズル、35は洗浄用ノズル、36は分注
器、37は洗浄用の分注器、38は蒸留水タンクを示し
ている。
【0019】V4〜V9は三方バルブで、各三方バルブ
は、COM,NO,NCの三つの出入口(以下、ポート
と称す)を有し、COMポートはNOポート又はNCポ
ートのいずれか一方と常に連通し、NOポートは、常時
はCOMポートと連通し、切り替えることにより連通は
NCポート側に切り替えられる。V10は吸引ポンプ用の
開閉バルブを示す。
【0020】三方バルブV7のCOMポートは、分注器
36に、NOポートは蒸留水タンク38に、また、NC
ポートは次の三方バルブV6のCOMポートに夫々チュ
ーブによって接続され、三方バルブV6のNCポートに
は、サンプル用ノズル31が、NOポートは次の三方バ
ルブV5のCOMポートにチューブによって接続され、
またこの三方バルブV5のNCポートは抽出試薬用ノズ
ル32が、NOポートは次の三方バルブV4のCOMポ
ートにチューブによって接続され、この三方バルブV4
のNCポートには緩衝液用ノズル33が、NOポートに
は発光試薬用ノズル34がチューブによって接続され、
サンプルおよび試薬の分取・分注系を形成している。
【0021】この分取・分注系では、三方バルブV4
7が図2の状態(NCポートが閉)から、例えば、緩
衝液を分取・分注する場合は、ロボット14で緩衝用ノ
ズル33を緩衝液の入った試薬容器(ビン)に移動し、
三方バルブV4とV7をNCポート側に切り替え、分注器
36を動作させ、緩衝液をある一定量分取する。分取
後、緩衝液用ノズル33を試験管11aのところに移動
し、分注器36を動作させ、緩衝液を試験管11a内に
分注する。分注後、緩衝液用ノズル33を元の位置に戻
し、次に、三方バルブV7をNOポート側に切り替え、
分注器36を動作させ、蒸留水タンク38から、所定の
蒸留水を分取する。分取後、三方バルブV7およびV4
NCポート側に切り替え、分注器36を動作させ、蒸留
水を緩衝液用ノズル33から吐出して該ノズルを洗浄す
る。
【0022】三方バルブV9のCOMポートは洗浄用の
分注器37に、NOポートは蒸留水タンク38に、また
NCポートは三方バルブV8のNOポートにチューブで
接続され、三方バルブV8のCOMポートは洗浄用ノズ
ル35に、NCポートは開閉バルブV10を介して吸引ポ
ンプP3に接続され、試験管を洗浄する試験管洗浄系を
形成している。
【0023】試験管の洗浄は、三方バルブV9をNOポ
ート側の状態で、洗浄用の分注器37を動作させ、蒸留
水を蒸留水タンク38から所定量分取し、分取後、三方
バルブV9をNCポート側、V8をNOポート側で、分注
器37を動作させ、蒸留水を洗浄用ノズル35から試験
管内に分注する。分注後、三方バルブV8はNCポート
側、V10は開として吸引ポンプP3を動作させ、試験管
内の廃液を排出する。この操作を繰り返すことによっ
て、試験管内を洗浄する。
【0024】次に、一連の動作について説明する。
【0025】まず、すべての三方バルブV4〜V9のNC
ポート側が閉じていること、および開閉バルブV1
3,V10が閉じていること、ならびに試験管11aが
試験管保持部11に保持されていることを確認し、サン
プルの自動サンプリングに入る。
【0026】自動サンプリングは、開閉バルブV1を開
き、採水ポンプP1を起動し、ばっき槽Ba内の活性汚
泥を引き抜き、調整槽21に導入する。
【0027】導入後、ロボット14を働かせ、ロボット
14でサンプリング用ノズル31を把持し、調整槽21
に移動し、調整槽21内のサンプル(試料水)を分取
し、試験管11aの所に移動して、試験管11aに分注
する。この分取・分注は、サンプル用ノズル31の接続
されている三方バルブV6、および分注器36の接続さ
れている三方バルブV7を、夫々NCポート側に切り替
え、分注器36を動作させ、サンプリング用ノズル31
でサンプルを所定量(ある一定量)分取する。分注はサ
ンプリング用ノズル31を試験管11aにまで移動した
後、分注器36を動作させ、サンプルを試験管11a内
に分注する。
【0028】試験管11aにサンプルを分注した後、サ
ンプル用ノズル31を元の位置に戻し、三方バルブV7
をNOポート側とし、分注器36を動作させ、所定量の
蒸留水を分取する。分取後、三方バルブV7はNCポー
ト側、V6はNCポート側で分注器36を動作させ、蒸
留水をサンプル用ノズル31から吐出して該ノズルを洗
浄する。洗浄後、三方バルブV6,V7は元に戻してお
く。
【0029】次に、ATP抽出を行う。ATP抽出は前
述同様にロボット14で抽出試薬用ノズル32を把持
し、試薬保管ボックス12まで移動し、抽出試薬(例え
ば、トリクロス酢酸)を所定量分取し、分取後、試験管
11aまで移動し、試験管11a内に分注し、ATPを
抽出する。
【0030】ATPを抽出するとき、従来のバッチタイ
プのATP自動測定装置は、ATPの抽出を行う際、試
験管内にスターラーと回転子を使って、試験管内のサン
プルとATP抽出試薬の撹拌を行い抽出していた。しか
し、ATP連続測定装置においては、測定終了後、次の
測定に影響が出ないように、試験管と回転子の洗浄を行
う必要性性が出て来た。しかし、試験管内の回転子を、
次の測定に影響が出ないように洗浄するのは困難であ
る。そこで、ATP連続測定装置におけるATPの抽出
操作には、スターラーと回転子を使わず、回転器を使う
こととした。そのため、回転子の洗浄操作の手間が省
け、試験管の洗浄操作が容易である。また、ここで使用
する回転器は、正方向逆方向回転可能なものを使用し、
撹拌効率が良くなり、また温調機能付のものとした。
【0031】抽出試薬用ノズル32は、抽出試薬を分注
後、前記のサンプル用ノズルの場合と同様の操作で、抽
出試薬用ノズル32を洗浄する。洗浄後、三方バルブV
5,V7は元に戻しておく。
【0032】次に、ATP抽出後、pH調整を行うため
の緩衝液を試験管11a内に分注する。この分注は、緩
衝液用ノズル33を把持し、試薬保管ボックス12内か
ら緩衝液(例えば、トリス緩衝液)を所定量分取し、こ
れを試験管11aに分注して試験管保持部11内の回転
器を動作させてpH調整を行う。
【0033】試験管11aに緩衝液を分注した後、緩衝
液用ノズル33を元の位置に戻し、前述同様当該ノズル
を洗浄し、三方バルブV4,V7を元に戻しておく。
【0034】次に、洗浄用ノズル35を把持して試験管
11aまで移動し、試験管11a内の必要量以外のAT
Pを分取し、破棄する。この操作は、三方バルブV8
NCポート側に切り替え、開閉バルブV10を開き、吸引
ポンプP3を動作することで行われる。
【0035】次に、試験管内に残された必要量のATP
に発光試薬を分注する。この分注は、発光試薬用ノズル
34を把持し、試薬保管ボックス12内から発光試薬
(蛍から抽出精製した、ルシフェラーゼ、ルシフェリン
を主成分とした物質で市販されている)を所定量分取
し、これを試験管11a内に分注する。分注後は、発光
試薬用ノズル34を元の位置に戻し、前記同様の操作で
洗浄する。
【0036】次に、ATPと発光試薬との混合液の入っ
た試験管11aを把持し、発光計測部13(図3のGと
同じ)に移動し、暗箱のシャッターを開いて内部に挿入
し、シャッターを閉じた後、センサのシャッターを開い
て混合液からの光量をセンサ(光電子増倍管)で計測す
る。
【0037】発光計測後、データ処理を行い、ATP量
を求め、装置内部の記憶メモリーに保存し、また、必要
に応じてデータを外部に伝送する。
【0038】発光計測後は、試験管11aを洗浄し、次
の測定に備える。洗浄操作は、洗浄用ノズル35を使用
し、上述したように、三方バルブV9,V8をNOポート
側開の状態で、洗浄用の分注器37を動作させ、蒸留水
を所定量分取した後、V9をNC側に切り替え、洗浄用
の分注器37を動作させ、蒸留水を洗浄用ノズル35か
ら試験管11a内に分注する。分注後、三方バルブV8
はNCポート側に切り替え、V10は開として吸引ポンプ
3を動作させ、試験管11a内の廃液を除去する。こ
の操作を繰り返すことによって試験管内を洗浄する。
【0039】また、調整槽21も定期的に洗浄する機構
を備えている。この洗浄は、開閉バルブV1を閉じ、V2
を開き、サンプルを抜き取った後、V2を閉じ、V3を開
き、ポンプP2を起動して、蒸留水タンク23内の蒸留
水を調整槽21内に導入し、調整槽21内に所定量の蒸
留水を通水した後、ポンプP2を停止させ、V3を閉じ、
2を開け、調整槽21内の水を抜き取る。抜き取った
後、V2を閉じ、V1を開き、採水ポンプP1を起動して
調整槽内にサンプルを導入する。
【0040】上記のように、ATPの連続測定ができる
ようになったので、この測定結果とMLSS計の測定結
果を利用することにより、活性汚泥浮遊物質1(mg)
当たりのATP量、つまり活性度をも連続的に求めるこ
とが可能となった。
【0041】MLSS計はMLSS(Mixed liquor sus
pended solids):活性汚泥浮遊物質を測定する測定器
で、活性汚泥中の浮遊物質濃度(mg/l)を自動計測
することができる。従って、このMLSS計と上記のA
TP連続測定装置とを組み合わせることにより、計測し
て得られたATP量とMLSS濃度からATP/MLS
Sを制御・測定手段で自動演算し、活性汚泥浮遊物質1
(mg)当たりのATP量を求めることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、ATP量を連続
で測定することができるようになったので、次の効果を
奏する。 (1)測定対象物、例えば、下水処理場の運転管理指標
の一つとして活用できる。 (2)ATP量の変化により、下水処理場等の運転が正
常に行われているか否かの目安となる。 (3)昼夜を問わず、測定結果が得られるので、異常時
の把握が容易となる。 (4)測定者の手間が省ける。 (5)ATP連続測定装置にMLSS計を組み合わせる
ことによって、(ATP/MLSS)を求めることがで
きる。これは、単位微生物あたりの活性度を表してい
る。このことから、単位微生物あたりの活性度がわかる
ので、より的確な処理場の運転状況が把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概略図。
【図2】本発明に使用するサンプル、試薬、分取・分注
手段の説明図。
【図3】従来のATP測定の説明図。
【符号の説明】
10…制御・測定手段 11…試験管保持部 11a…試験管 12…試薬保管ボックス 12a…試薬容器 13…発光計測部 14…ロボット 15…制御装置 20…測定対象物調整手段 21…調整槽 22…洗浄手段 23…撹拌機 24…流出管 30…サンプル、試薬、分取・分注手段 31…サンプル用ノズル 32…抽出試薬用ノズル 33…緩衝液用ノズル 34…発光試薬用ノズル 35…洗浄用ノズル 36,37…分注器 38…蒸留水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 長武 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 2G045 BB14 CB21 DA15 FB13 GC15 HA06 JA07 JA11 2G054 AA02 AA06 AB10 BB01 BB20 CA21 EA01 FA09 FA12 FA23 FA39 FA40 FA50 FB08 GB01 GB10 2G058 AA05 BA01 BB14 BB26 EA02 EA04 EC01 FA02 FB03 GA01 HA04 4B029 AA07 BB01 CC01 FA11 FA12 FA15 4B063 QA01 QQ05 QQ20 QQ63 QR66 QS39 QX02 QX10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物調整手段と、制御・測定手段
    と、サンプル、試薬、分取・分注手段とを備え、測定対
    象物調整手段は、測定対象物を導入する採水ポンプを有
    し、該ポンプにより測定対象物を導入する調整槽と、該
    調整槽内の測定対象物を排出し蒸留水を注入して調整槽
    内を洗浄する洗浄手段とからなり、前記制御・測定手段
    は、ピックアップ機能及びX,Y,Z軸テーブルを有す
    るロボットと、ATP測定に必要な試薬を入れた容器を
    保管する試薬保管ボックスと、試験管を保持し、ATP
    の抽出操作時に試験管を回転する回転器を有する試験管
    保持器と、光電子増倍管を有し、試験管内の光量を暗室
    内で計測する発光計測部と、前記ロボットおよび制御用
    機器を制御する制御装置とからなり、前記サンプル、試
    薬、分取・分注手段は、サンプル、試薬および蒸留水を
    分取・分注する専用のノズルと、これら各専用ノズルに
    適量を分取・分注する分注器とからなることを特徴とす
    るATP連続測定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、測定対象物を採水ポン
    プで調整槽に導入し、ロボットを働かせてサンプル用ノ
    ズルを移動して調整槽からサンプルを分取して試験管に
    分注し、分注後当該ノズルを元の位置に戻し、次に、抽
    出試薬用ノズルを移動して抽出試薬を分取して試験管に
    分注して分注後当該ノズルを元の位置に戻し、試験管保
    持器内の回転器を動作させてATPの抽出操作を行い、
    ATP抽出後、緩衝液用ノズルを移動して緩衝液を試験
    管内に分注し、分注後当該ノズルは元の位置に戻し試験
    管保持部の回転器を動作させて試験管内のpH調整を行
    い、次に、洗浄用ノズルを移動して試験管内から必要量
    以外のATPを該洗浄用ノズルで分取・廃棄した後、当
    該ノズルを元の位置に戻し、次に発光試薬用ノズルを移
    動して発光試薬を分取して試験管に分注し、分注後当該
    ノズルを元の位置に戻し、次に試験管を発光計測部の暗
    室に移動し、該暗室内で試験管内の発光量を計測し、該
    発光量の検量線からATP量を求めるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のATP連続測定装置。
  3. 【請求項3】 サンプル、試薬、分取・分注手段は、各
    ノズルをノズル用三方バルブのNCポートに接続し、分
    注器は分注器用三方バルブのCOMポートに接続すると
    ともに、ノズル用三方バルブはサンプル試薬を試験管に
    分注する順序に従って前段のNOポートと次段のCOM
    ポートを順次直列的に接続するとともに、最終段の三方
    バルブのNOポートは、最終分注用ノズルに接続し、更
    に分注器用三方バルブのNCポートは、最前段のノズル
    用三方バルブのCOMポートに、NOポートは蒸留水タ
    ンクに連通してなり、この分注器および三方バルブの動
    作により、各ノズルはサンプル又は試薬を分取して試験
    管に分注し、分注後、分注器を動作させてノズルを蒸留
    水で洗浄するようにしたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のATP連続測定装置。
  4. 【請求項4】 サンプル、試薬、分取・分注手段は、洗
    浄用ノズルと、洗浄ノズル用三方バルブと、洗浄用の分
    注器用三方バルブ、吸引ポンプおよび吸引ポンプ用バル
    ブとを有し、洗浄ノズル用三方バルブのCOMポートに
    は洗浄用ノズル、NOポートには洗浄用の分注用三方バ
    ルブのNCポート、NCポートには吸引ポンプ用バルブ
    と吸引ポンプを夫々に接続し、前記洗浄用の分注器用三
    方バルブは、そのCOMポートに洗浄用の分注器を、N
    Oポートは蒸留タンクに連通し、これら洗浄用の分注器
    および三方バルブを操作して洗浄用ノズルで試験管内に
    蒸留水を分注し、洗浄水を吸引ポンプで排出して試験管
    を洗浄するようにしたことを特徴とする請求項1又は2
    又は3記載のATP連続測定装置。
  5. 【請求項5】 ATP連続測定装置にMLSS計を設
    け、ATP量をMLSS濃度で除算して活性汚泥浮遊物
    質1(mg)当たりのATP量を自動演算して求めるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1
    項に記載したATP連続測定装置。
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