JP2000314419A - 運動案内装置 - Google Patents

運動案内装置

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JP2000314419A
JP2000314419A JP11123388A JP12338899A JP2000314419A JP 2000314419 A JP2000314419 A JP 2000314419A JP 11123388 A JP11123388 A JP 11123388A JP 12338899 A JP12338899 A JP 12338899A JP 2000314419 A JP2000314419 A JP 2000314419A
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雅彦 玉野
Kazuo Ishihara
和男 石原
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明正 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル荷重に対する減衰性を考慮した運動
案内装置を提供する。 【解決手段】 軌道軸としてのレール2と、レール2に
ボール3を介して相対移動可能に組み付けられたスライ
ダ4とを備えた運動案内装置1において、スライダ4を
構成するスライダブロック10の側面10cには樹脂
系、ゴム・アスファルト系等の制振材40を設ける。制
振材40の外側には、制振材40よりも弾性係数の大き
い例えば金属製の拘束板41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、プレス
加工機、免震装置等に使用される運動案内装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械のテーブル等を精密かつ円滑に
案内する手段として、近年は軌道軸に多数の転動体(例
えばボール)を介してスライダを取り付けた直線運動案
内装置が広く使用されている。この種の運動案内装置を
対象として、運動の案内方向(レールの長手方向)の減
衰性を高める構造が幾つか提案されている。しかし、ラ
ジアル荷重、すなわちスライダを軌道軸に向かって押し
付ける方向の荷重が加わった際に発生する振動の減衰性
に着目したものは提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した運動案内装置
では、スライダの下面側に軌道軸を受け入れるための凹
所が全長に亘って形成されている。従って、ラジアル荷
重が加わるとその凹所に隣接する一対の袖部がそれぞれ
外側、すなわち軌道軸から離れる側に開くように変形す
る。このため、ラジアル荷重の変動に伴って袖部が軌道
軸の横方向に振動し、それに伴って転動体とスライダの
転動体転走面との接触位置が変化して軌道軸に対するス
ライダの取付位置がラジアル荷重の方向に変動する。こ
の結果、例えば工作機械のびびり振動が励起されて加工
能力、加工品位、あるいは工具寿命が低下したり、騒音
が発生する等、案内対象に好ましくない影響が生じる。
【0004】そこで、本発明は、ラジアル荷重によって
生じる振動の減衰性を改善できる運動案内装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】請求項1の発明は、軌道軸(2)と、前記
軌道軸に相対移動可能に組み付けられたスライダ(4)
とを備えた運動案内装置(1)において、前記スライダ
または前記軌道軸の少なくともいずれか一方に制振材
(40,43,44,45,46,47)が設けられた
運動案内装置により、上述した課題を解決する。
【0007】この発明によれば、スライダまたは軌道軸
に組み込まれた制振材によって運動案内装置に負荷され
るラジアル荷重の変動に伴う振動エネルギーが消費され
て振動の減衰性が改善される。これにより、振動を早期
に収束させて案内対象に与える好ましくない影響を抑制
できる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の運動
案内装置において、前記スライダには取付相手と連結さ
れる取付面(10a)が設けられ、前記制振材(40,
43)は、前記スライダの外面または内部のうち、前記
取付面と前記軌道軸とに挟まれた領域以外の部分に設け
られていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、取付面と軌道軸とで挟
まれた領域にラジアル荷重が直接作用するが、この領域
を避けて制振材が設けられるため、制振材の配置による
装置の剛性の低下を防ぎつつ振動の減衰性を改善でき
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の運動
案内装置において、前記スライダの前記取付面と交差す
る側面に前記制振材(40)が取り付けられ、その制振
材の外側には前記制振材よりも弾性係数の大きい拘束板
(41)が設けられていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、鋼等で構成されたスラ
イダの本体部分(例えばスライダブロック10)と拘束
板との間に制振材が挟み込まれるため、振動エネルギー
の制振材への伝達効率が高まって制振材の振動減衰効果
が十分に引き出され、それにより装置の振動減衰性が顕
著に改善される。
【0012】請求項4の発明は、請求項2に記載の運動
案内装置において、前記スライダの移動方向に沿った側
部には前記取付面と略直交する方向に延びるスリット
(10d)が設けられ、そのスリットに前記制振材(4
0)が設けられていることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、制振材がスリット内に
拘束されるため、振動エネルギーの制振材への伝達効率
が高まって制振材の振動減衰効果が十分に引き出され、
それにより装置の振動減衰性が顕著に改善される。
【0014】請求項5の発明は、請求項2に記載の運動
案内装置において、前記スライダの移動方向に沿った側
部には穴部(10e,10f,10g)が設けられ、そ
の穴部に前記制振材(40,43)が設けられているこ
とを特徴とする。
【0015】この発明によれば、スライダに穴部を形成
してそこに制振材を設ける単純な構成により振動の減衰
性を改善できる。穴部の位置や大きさは比較的自由度が
高く、振動の減衰性の向上に適した形状や配置を容易に
得ることができる。スライダの他の構成要素(例えば転
動体の戻し路)との干渉を避けることも容易である。
【0016】請求項6の発明は、請求項5に記載の運動
案内装置において、前記制振材の内部には、前記制振材
よりも弾性係数の大きい芯材(42)が設けられている
ことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、芯材とスライダの本体
部分との間で制振材が拘束されるので、請求項3や請求
項4の発明と同様に振動エネルギーの制振材への伝達効
率が高まって制振材の振動減衰効果が十分に引き出さ
れ、それにより装置の振動減衰性が顕著に改善される。
【0018】請求項7の発明は、請求項2に記載の運動
案内装置において、前記スライダには、前記取付面を有
するスライダブロック(10)と、そのスライダブロッ
クの移動方向に面する端面に配置されるエンドプレート
(20)とが設けられ、前記制振材(44)が前記スラ
イダブロックと前記エンドプレートとの間に設けられて
いることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、スライダブロックとエ
ンドプレートとで制振材を挟み込んでその減衰効果を十
分に引き出すことができる。
【0020】請求項8の発明は、請求項1に記載の運動
案内装置において、前記スライダまたは前記軌道軸の少
なくともいずれか一方の少なくとも一部が、前記制振材
として機能する制振合金(43,45,46,47)に
て形成されていることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、制振合金の振動減数作
用によって装置の振動減衰性が改善される。制振合金は
樹脂系やゴム・アスファルト系等の非合金系の制振材と
比較して剛性が高いため、ラジアル荷重が直接作用する
箇所にこれを配置して制振材への振動エネルギーの伝達
効率を高めることができ、それにより振動を早期に減衰
させることができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項8に記載の運動
案内装置において、前記スライダの前記取付面と前記軌
道軸とに挟まれた領域の少なくとも一部が制振合金(4
5)にて形成されていることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、請求項8の発明に関し
て説明したように、ラジアル荷重がスライダに入力され
る箇所に制振材としての制振合金を配置して制振材への
振動エネルギーの伝達効率を高めることができ、それに
より振動を早期に減衰させることができる。
【0024】請求項10の発明は、請求項8に記載の運
動案内装置において、前記軌道軸には、その長手方向に
延びる貫通孔(2a)が形成され、前記制振合金(4
3)が前記貫通孔に組み込まれていることを特徴とす
る。
【0025】この発明によれば、軌道軸に入力される振
動を制振合金によって早期に減衰させることができる。
既存の軌道軸に貫通孔を形成して制振合金を圧入等で組
み込むだけで本発明を実現できる。
【0026】請求項11の発明は、請求項8に記載の運
動案内装置において、前記軌道軸の外形の少なくとも一
部が前記制振合金(46)にて構成されていることを特
徴とする。
【0027】この発明によれば、軌道軸に入力される振
動を制振合金によって早期に減衰させることができる。
軌道軸の外部に制振合金が直接に露出しているため、軌
道軸に入力する振動エネルギーを効率よく制振合金に伝
達してその振動減衰効果を高めることができる。
【0028】請求項12の発明は、請求項1に記載の運
動案内装置において、前記軌道軸は、前記スライダと組
み合わされる軌道軸本体(2B)と、その軌道軸本体と
当該軌道軸の取付相手との間に介在される制振プレート
(47)とを有し、前記制振プレートの少なくとも一部
に前記制振材が設けられていることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、軌道軸本体と取付相手
との間に介在された制振プレートによって軌道軸に入力
された振動エネルギーが消費されて装置の振動減衰性が
改善される。既存の軌道軸とその取付相手との間に制振
プレートを介在させるだけで本発明を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明が適用さ
れた直線運動型の転がり案内装置の構成を示している。
この案内装置1は、軌道軸としてのレール2と、このレ
ール2に多数のボール(転動体)3を介して取り付けら
れてレール2の長手方向に移動可能なスライダ4とを有
している。レール2は、長手方向の全長に亘って延びる
4条の転動体転走面5…5と、レール2を固定するため
のボルト取付孔6…6とを有している。スライダ4は、
スライダブロック10と、その両端に取り付けられるエ
ンドプレート20,20およびエンドシール30,30
とを有している。なお、図示のレール2は直線状である
が、曲線状のレールが使用されることもある。転動体転
走面5の本数は左右二条に限らず、左右一条あるいは左
右合計で三条や四条等、転がり案内装置の用途等に応じ
て種々変更され得る。
【0031】スライダブロック10はスライダ4に加わ
る荷重を受ける十分な剛性を有しており、一般には鋼に
よって構成される。負荷が直接加わらない部分に樹脂成
型体が使用されることもある。スライダブロック10の
下面側にはレール2を受け入れるための凹所11が設け
られ、その凹所11を取り囲む壁面にはレール2の転動
体転走面5に対応する転動体転走面12…12が形成さ
れている。スライダ4がレール2に沿って移動するとボ
ール3が転動体転走面5,12の間を転走する。そし
て、転動体転走面12の一端に達したボール3は一方の
エンドプレート20の内部の方向転換路(不図示)に導
かれ、さらにスライダブロック10の戻し路13および
他方のエンドプレート20の内部の方向転換路(不図
示)を経由して転動体転走面12の他端側に戻される。
なお、一般に転動体転走面5,12の間をボール3の負
荷転走路、エンドプレート20の方向転換路およびスラ
イダブロック10の戻し路13の組み合わせを無負荷転
走路、負荷転走路および無負荷転走路の組み合わせを無
限循環路と呼んでいる。
【0032】スライダブロック10の上面は例えば工作
機械のテーブル等を固定する取付面10aとして使用さ
れる。なお、直線運動案内装置1の使用形態として、ス
ライダ4が工作機械のベッド等に固定され、レール2が
テーブル下面等に取り付けられてその長手方向に移動す
るように使用されることもある。以下では、図2のよう
にレール2を下にして使用するものとして、装置1の上
下および左右を定義するが、それらの定義は実際の使用
時における上下左右方向までも限定するものではない。
【0033】以上の直線運動案内装置1において、取付
面10aにラジアル荷重Fが加わると、スライダブロッ
ク10の袖部10b,10bに横方向(図の矢印Lt方
向)の振動が発生し、その結果、転動体転走面5,12
とボール3との接触位置が変化して取付面10aの高さ
(レール2の下面から取付面10aまでの距離に相当)
が変動する。このような振動に対する減衰性を改善する
ため、図示の案内装置1のスライダブロック10の両側
面10c,10cには制振材40,40が取り付けられ
ている。
【0034】各制振材40はスライダブロック10の側
面10cとほぼ同一の大きさの平板状に形成され、適当
な接着剤を用いてスライダブロック10に固定される。
制振材40としては、スライダブロック10を構成する
鋼材や樹脂に生じる振動の減衰性を改善できる粘弾性を
備えた各種の材料が使用できる。例えば、市販の樹脂系
またはゴム・アスファルト系の制振材、エラストマー系
の制振材、その他、粘性減衰作用を奏するゴムや樹脂材
が制振材40として好適に使用される。制振材40とし
ての樹脂には、例えば塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリイソブチレン系樹脂、エチレン系樹脂、スチレ
ン系樹脂等が使用でき、さらには各樹脂の共重合体等が
使用できる。制振材40の種類や寸法はスライダ4の振
動特性に合わせて調整することが望ましい。
【0035】なお、従来より、スライダ4の一部を樹脂
にて構成することが行われているが、それらの技術は、
いずれもボール3の循環に必要な構成要素である戻し路
13やエンドプレート20の方向転換路、あるいは負荷
転走面12に導かれたボール3の脱落を阻止するための
保持部等、スライダ4をレール2に沿って運動させるた
めに必要な構造の一部を樹脂にて形成するものである。
従って、スライダ4に従来使用されている樹脂は構造材
料としての高い剛性を有しており、スライダ4に対する
制振材としては実質的に機能しない。
【0036】これに対して、本実施形態の制振材40
は、スライダ4に加わるラジアル荷重を受ける必要がな
い位置に設けられ、上述した戻し路13のようにスライ
ダ4をレール2に沿って運動させるために必要な構造を
構成する構造材料として使用されていない。従って、ス
ライダ4に使用されている構造材料としての樹脂と比較
した場合、制振材40は可塑剤等を用いて軟化されてお
り、振動減衰性能を示す損失係数が十分に大きく、弾性
係数が相当に小さいという特徴を有している。また、制
振材40の硬度も、従来のスライダ4に使用されている
構造材料としての樹脂材と比較して相当に低い。
【0037】以上のように制振材40を設けた場合、ラ
ジアル荷重Fに対して袖部10bに生じる振動のエネル
ギーが制振材40にて消費されて振動が早期に減衰す
る。従って、ラジアル荷重に対する振動を抑制して案内
装置1の案内対象に対する振動の影響を従来よりも小さ
いものとすることができる。例えば、工作機械のテーブ
ル等を案内装置1にて案内する場合には、テーブルに載
置されたワークのびびり振動が抑制されて機械の加工能
力、加工精度や加工面の品質、工具寿命がそれぞれ向上
する。しかも、図2の構成では、取付面10aを制振材
40で覆っていないので、ラジアル荷重Fに対するスラ
イダ4の剛性は制振材40の存在しないものと同等であ
る。従って、工作機械やプレス加工機、免震装置等に使
用しても、それらから加えられる重荷重に十分耐えるこ
とができる。
【0038】本発明は図1および図2の構成に限定され
ず、種々の形態で実施してよい。以下に図3〜図14を
参照して他の形態を説明する。但し、各図において、上
述した図1および図2と共通する部分には同一符号を付
し、説明を省略する。
【0039】図3の例では制振材40の外側にさらに拘
束板41が取り付けられている。拘束板41は制振材4
0よりも弾性係数が高い材料にて構成され、例えばS4
5C等の鋼材、FC20等の鋳鉄、ステンレス、アルミ
ニウム等の金属材料、制振材としては機能しない程度ま
で剛性が高められた樹脂材等が使用される。制振材40
と拘束板41とは例えば接着剤にて互いに固定される。
このように拘束板41を設けた場合には、制振材40へ
振動エネルギーが効率よく伝達されて減衰性が向上す
る。
【0040】図4の例では、スライダブロック10の両
側に取付面10aとほぼ直交する方向に延びるスリット
10d,10dが形成され、それらのスリット10d,
10dに制振材40が充填されている。この例によれ
ば、スライダブロック10の両側部が図3の拘束板41
と同様に機能して減衰性が向上する。スリット10d
は、スライダ4の移動方向に関してスライダブロック1
0の移動方向に関する全長に亘って設けてもよいし、一
部に限定してもよい。スリット10dはスライダブロッ
ク10の上面に開口するものでもよい。図5に示すよう
に、スライダブロック10の一側に複数のスリット10
d,10dを形成し、それらに制振材40を充填しても
よい。この場合、スライダブロック10の上面に開口す
るスリット10dと下面に開口するスリット10dとを
組み合わせるとよい。
【0041】図6の例では、スライダブロック10の両
側部に、スライダ4の移動方向に延びる複数の貫通孔
(穴部)10e…10eが形成され、それら貫通孔10
eに制振材40が充填されている。この例でも、スライ
ダブロック10の両側部が図3の拘束板41と同様に機
能して減衰性が向上する。貫通孔10eの個数はスライ
ダブロック10の片側につき4個としたが、3個以下ま
たは5個以上でもよい。
【0042】図7の例では、スライダブロック10の両
側部に断面矩形状の貫通孔(穴部)10fが形成され、
それら貫通孔10fに制振材40が充填されている。さ
らに、制振材40の中心には平板状の芯材42が設けら
れている。芯材42は例えばS45C等の鋼材やFC2
0等の鋳鉄等、制振材40よりも弾性係数の大きい材料
にて形成され、図3の拘束板41と同様に機能する。図
8に示したように、スライダブロック10の両側部に上
下方向(ラジアル荷重Fの方向)へ延びる複数の穴部1
0g…10gを形成し、それら穴部10gに制振材40
を充填し、穴部10gの中央に丸棒状の芯材42を設け
てもよい。穴部10gはスライダブロック10を上下に
貫通してもよいし、スライダブロック10の下面に達し
ない底付きの穴としてもよい。穴部10gの個数はスラ
イダブロック10の片側につき5個としたが、4個以下
または6個以上でもよい。
【0043】図9の例ではスライダブロック10の穴部
10gに合金製の制振材43が圧入されている。この制
振材43は、スライダブロック10を構成する素材とし
ての鋼材よりも振動減衰作用が高い制振合金の粉末をバ
インダーと混合した状態で金型内に射出し、バインダー
を熱処理または化学処理にて除去して制振合金を所定形
状に焼結処理するMIM(Metal-Injection-Molding)
製法にて形成されている。この制振材43に使用される
制振合金としては、例えばMn−Cu合金、Fe−Cu
合金、Ni−Ti合金が好適である。純Ti、12%C
r鋼等も使用できる。この合金製の制振材43を使用し
た場合には、ゴム等の非合金系の制振材40と比較して
制振材43の剛性を高められる利点がある。従って、剛
性が必要な場所にも制振材43を使用できる。
【0044】以上の実施形態では、スライダブロック1
0の側部に制振材40または43が設けられているが、
それ以外の場所に制振材を設けることもできる。
【0045】図10の例では、スライダブロック10と
エンドプレート20との間に制振プレート44が挟み込
まれている。図10(b)に示すように、制振プレート
44はエンドプレート20と同様の輪郭形状を有してお
り、そこにはスライダブロック10のボス穴10h(図
10(a)参照)に嵌合する位置決め用の一対の突起4
4a,44aが形成されている。また、制振プレート4
4には、スライダブロック10の戻し路13とエンドプ
レート20の方向転換路とを結ぶためのボール孔44
b、エンドプレート20をスライダブロック10に固定
するためのボルトを通すためのボルト孔44cが形成さ
れる。制振プレート44の材質には、上述した非合金系
の制振材または合金系の制振材(制振合金)のいずれも
使用できる。
【0046】図11の例では、レール2の転動体転走面
5,5の近傍にレール2の長手方向全長に延びる貫通孔
2a,2aが形成され、それら貫通孔2aに制振材43
が圧入されている。なお、この例ではスライダ4に制振
材を設けていないが、上述した図1〜図10の例と組み
合わせてもよい。
【0047】図12の例では、スライダブロック10
が、ブロック本体10Aとそのブロック本体10Aを覆
う制振ブロック45とを圧入等で組み合わせて構成され
ている。ブロック本体10Aは鋼製であり転動体転走面
12や戻し路13等を備えている。一方、制振ブロック
45は、制振合金を上述したMIM製法にて所定形状に
形成したものであり、制振材として機能する。上述した
ように、合金系の制振材によれば取付面10aに加わる
ラジアル荷重に対して十分な剛性を確保できる。従っ
て、スライダブロック10の取付面10a側にも制振材
を配置してラジアル荷重に対する振動減衰効果を高めら
れる。なお、制振ブロック45はブロック本体10Aの
上面または左右側面のいずれかのみに設けてもよい。ブ
ロック本体10Aの移動方向の端面も制振ブロック45
で覆ってよい。
【0048】図13の例では、レール2が鋼製のレール
本体2Aと、そのレール本体2Aの外側に配置される制
振ブロック46とを圧入等で組み合わせて構成されてい
る。レール本体2Aにはボルト取付孔6(図1参照)が
形成される。この制振ブロック46も、制振合金を上述
したMIM製法にて所定形状に形成したものであり、制
振材として機能する。制振ブロック46には転動体転走
面5が形成される。
【0049】図14の例では、レール2が鋼製のレール
本体2Bと、そのレール本体2Bの下面に敷かれる制振
プレート47とを組み合わせて構成されている。なお、
(a)は側面図、(b)はスライダ4の案内方向と直交
する方向の断面図、(c)は制振プレート47の平面図
である。レール本体2Bには転動体転走面5およびボル
ト取付孔6が形成される。制振プレート47は、レール
本体2Bの下面と略同一の平面形状を有するプレート本
体47aと、そのプレート本体47aから突出してレー
ル本体2Bのボルト取付孔6に嵌合する筒状部47bと
を有している。制振プレート47の材質には、上述した
非合金系の制振材40または合金系の制振材43のいず
れも使用できる。但し、非合金系の制振材を使用した場
合には、レール2に加わる負荷により制振プレート47
が押し潰されるように弾性変形してスライダ4の高さが
変化する。従って、特に高精度が必要とされる場合には
適さないが、高精度が必要とされない反面、びびり振動
による騒音の低減が要求されている場合には効果があ
る。
【0050】本発明は以上の実施形態に限定されず、種
々の形態にて実施できる。例えば、スライダ4に制振材
40を設けると同時にレール2にも制振材43を設ける
等、各実施形態を適当に組み合わせてもよい。本発明
は、4方向等荷重の案内装置1に限らず、種々の転がり
案内装置に適用できる。転動体はローラでもよい。軌道
軸とスライダとが転動体を介さずにすべり接触する運動
案内装置であっても本発明は適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、運動案内装置のスライダまたは軌道軸に制振材を設
けたので、ラジアル荷重の入力に伴って発生する振動を
早期に減衰させ、それによりスライダの特に袖部の振動
が案内対象に与える影響を抑えることができる。例えば
スライダにて工作機械のテーブルを案内する場合には、
そのテーブルのびびり振動を抑えてワークの加工能力、
加工品位、工具の寿命をそれぞれ向上させることができ
る。特にスライダの取付面と軌道軸との間に挟まれた領
域を避けて制振材を設けた場合には、樹脂系、ゴム・ア
スファルト系その他の非合金系の制振材を使用した場合
であっても、スライダの剛性の低下を防止しつつその振
動の減衰性を改善できる。一方、制振材として制振合金
を使用した場合には、取付面のようにラジアル荷重が直
接加わる箇所にも制振材を配置できるので、振動エネル
ギーの制振材への伝達効率を高めて振動の減衰性を改善
できる。軌道軸とその取付相手との間に制振材を介在さ
せた場合には、既存の軌道軸に容易に本発明を適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る直線運動案内装置の
分解斜視図。
【図2】図1の直線運動案内装置の運動案内方向と直交
する方向の断面図。
【図3】図2の制振材の外側に拘束板を取り付けた例を
示す断面図。
【図4】図2のスライダブロックのスリットに制振材を
充填した例を示す断面図。
【図5】図4のスリットの本数を増加させた例を示す断
面図。
【図6】図4のスリットに代えてスライダブロックの各
側部に複数の貫通孔を設けた例を示す断面図。
【図7】スライダブロックの各側部に貫通孔を設けて制
振材および芯材を設けた例を示す断面図。
【図8】図7の貫通孔に代えて、スライダブロックの上
下方向に延びる穴部に制振材および芯材を設けた例を示
す平面図。
【図9】図8の制振材および芯材に代え、合金系の制振
材を穴部に圧入した例を示す平面図。
【図10】スライダブロックとエンドプレートとの間に
制振プレートを設けた例を示す図。
【図11】レールの転動体転走面の近傍に制振材を設け
た例を示す断面図。
【図12】スライダブロックの外周を制振ブロックで覆
った例を示す断面図。
【図13】レールの外側の部分を制振ブロックにて構成
した例を示す断面図。
【図14】レールの下面に制振プレートを取り付けた例
を示す図。
【符号の説明】
1 直線運動案内装置 2 レール(軌道軸) 2A,2B レール本体 3 ボール(転動体) 4 スライダ 5,12 転動体転走面 6 ボルト取付孔 10 スライダブロック 10A ブロック本体 10a 取付面 10b 袖部 10c スライダブロックの側面 10d スリット 10e,10f 貫通孔 10g 穴部 11 凹所 13 戻し路 20 エンドプレート 30,30 エンドシール 40 粘弾性体系の制振材 41 拘束板 42 芯材 43 合金系の制振材 44 制振プレート 45,46,47 制振ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 和男 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 テ イエチケー株式会社内 (72)発明者 吉田 明正 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 テ イエチケー株式会社内 (72)発明者 星出 薫 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 テ イエチケー株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 AC02 AD06 BA24 BD01 BF02 EA07 3J104 AA03 AA23 AA36 AA64 AA69 AA74 AA76 BA21 CA13 DA02 EA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道軸と、前記軌道軸に相対移動可能に
    組み付けられたスライダとを備えた運動案内装置におい
    て、前記スライダまたは前記軌道軸の少なくともいずれ
    か一方に制振材が設けられていることを特徴とする運動
    案内装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダには取付相手と連結される
    取付面が設けられ、前記制振材は、前記スライダの外面
    または内部のうち、前記取付面と前記軌道軸とに挟まれ
    た領域以外の部分に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の運動案内装置。
  3. 【請求項3】 前記スライダの前記取付面と交差する側
    面に前記制振材が取り付けられ、その制振材の外側には
    前記制振材よりも弾性係数の大きい拘束板が設けられて
    いることを特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
  4. 【請求項4】 前記スライダの移動方向に沿った側部に
    は前記取付面と略直交する方向に延びるスリットが設け
    られ、そのスリットに前記制振材が設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
  5. 【請求項5】 前記スライダの移動方向に沿った側部に
    は穴部が設けられ、その穴部に前記制振材が設けられて
    いることを特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
  6. 【請求項6】 前記制振材の内部には、前記制振材より
    も弾性係数の大きい芯材が設けられていることを特徴と
    する請求項5に記載の運動案内装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダには、前記取付面を有する
    スライダブロックと、そのスライダブロックの移動方向
    に面する端面に配置されるエンドプレートとが設けら
    れ、前記制振材が前記スライダブロックと前記エンドプ
    レートとの間に設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載の運動案内装置。
  8. 【請求項8】 前記スライダまたは前記軌道軸の少なく
    ともいずれか一方の少なくとも一部が、前記制振材とし
    て機能する制振合金にて形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の運動案内装置。
  9. 【請求項9】 前記スライダの前記取付面と前記軌道軸
    とに挟まれた領域の少なくとも一部が制振合金にて形成
    されていることを特徴とする請求項8に記載の運動案内
    装置。
  10. 【請求項10】 前記軌道軸には、その長手方向に延び
    る貫通孔が形成され、前記制振合金が前記貫通孔に組み
    込まれていることを特徴とする請求項8に記載の運動案
    内装置。
  11. 【請求項11】 前記軌道軸の外形の少なくとも一部が
    前記制振合金にて構成されていることを特徴とする請求
    項8に記載の運動案内装置。
  12. 【請求項12】 前記軌道軸は、前記スライダと組み合
    わされる軌道軸本体と、その軌道軸本体と当該軌道軸の
    取付相手との間に介在される制振プレートとを有し、前
    記制振プレートの少なくとも一部に前記制振材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の運動案内装
    置。
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