JPH08121538A - トーショナルダンパの振動減衰装置 - Google Patents

トーショナルダンパの振動減衰装置

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JPH08121538A
JPH08121538A JP26041494A JP26041494A JPH08121538A JP H08121538 A JPH08121538 A JP H08121538A JP 26041494 A JP26041494 A JP 26041494A JP 26041494 A JP26041494 A JP 26041494A JP H08121538 A JPH08121538 A JP H08121538A
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政徳 神田
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
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淳弘 森
Taku Murasugi
卓 村杉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦ブロックの衝接部に、摩擦力発生面積を
変えないように低剛性体を設けて、従来例と同様の設計
条件の下で金属音や振動の発生を防止する。 【構成】 摩擦ブロック9は、トルクコンバータに結合
されるハブプレート2に形成した摩擦ブロック9用の円
周方向長孔2b内を円周方向に相対移動し、円周方向長
穴2bに衝接する。摩擦ブロック9には、そのハブプレ
ート2との衝接部9aの近傍のみに夫々、低剛性体21
を埋設する。その際、リテーニングプレート7,8との
接触面である摩擦力発生面9b,9cの面積に影響を及
ぼさないように、ハブプレート2との衝接部9aを含む
軸線方向の中間部のみに低剛性体21を埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン等のようにト
ルク変動を伴う原動機と変速機との間の伝動系に緩衝の
目的で挿入して用いるトーショナルダンパの振動減衰装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のトーショナルダンパの従来例と
しては、例えば、本願出願人が先に出願した特願平5−
222358号明細書の図1に記載されたものがある。
このトーショナルダンパは、概念的には図4および図5
のようなものであり、相互に駆動結合すべき2回転体
(例えばエンジン出力軸およびトルクコンバータ)の一
方(例えばトルクコンバータ)にボルト1で結合された
ハブプレート2および該ハブプレートに同軸隣合わせに
配して他方の回転体(例えばエンジン出力軸)にボルト
3で結合されたサイドプレート4,5と、これらハブプ
レート2およびサイドプレート4,5間で動力伝達を行
うよう円周方向に配したトーションスプリング6とを具
える。
【0003】トーションスプリング6は、ハブプレート
2に軸線方向へ貫通させて形成した矩形窓2a内に、円
周方向へ延在するよう収納し、該矩形窓から張り出すト
ーションスプリング6の線輪部分をサイドプレート4,
5の矩形窓4a,5a内に受容する。これにより、トー
ションスプリング6の両端は矩形窓2a,4a,5aの
円周方向両端に着座して、ハブプレート2とサイドプレ
ート4,5とを相対回転中立位置に弾支し、合わせてト
ーションスプリング6は、これらハブプレート2とサイ
ドプレート4,5との間で動力伝達を行うことができ
る。
【0004】かくて、エンジン出力軸の回転は、ボルト
3、サイドプレート4,5、トーションスプリング6、
ハブプレート2、およびボルト1を順次介してトルクコ
ンバータに伝達され、この動力伝達中、トーションスプ
リング6の弾性変形によってトルク変動を吸収し、所定
の緩衝機能を果たすことができる。
【0005】ところで、エンジンの始動時等における共
振によって回転振動が発生すると、これはハブプレート
2とサイドプレート4,5との間に大きな相対回転を惹
起するが、かかる回転振動を以下の機構により減衰させ
る。
【0006】すなわち、この従来のトーショナルダンパ
の振動減衰装置は、サイドプレート4,5の内面に回転
係合させたリテーニングプレート7,8を向い合わせに
具え、これらリテーニングプレート7,8間に摩擦ブロ
ック9を介在させる。そして、皿ばね10をサイドプレ
ート5およびリテーニングプレート8間に縮設して、リ
テーニングプレート8をリテーニングプレート7に向け
附勢し、これにより摩擦ブロック9をリテーニングプレ
ート7,8、したがってサイドプレート4,5に摩擦接
触させる。
【0007】摩擦ブロック9は、ハブプレート2の軸線
方向に貫通させて形成した円周方向長孔2bに挿通し、
この長孔2bは摩擦ブロック9を径方向においてはこれ
を拘束するが、円周方向両方向には摩擦ブロック9を隙
間αだけ、ハブプレート2に対し相対移動させ得る形状
にする。さらに、トルクコンバータにボルト1で結合さ
れるハブプレート2に形成した、摩擦ブロック9用の円
周方向長孔2bの両端には、低剛性体11が設けられて
いる。
【0008】かかる振動減衰装置は、以下の如くに作用
する。すなわち、隙間α未満の小さなトーショナルダン
パの捩れ角のもとでは、摩擦ブロック9が円周方向長孔
2bの両端に衝接するに至らず、摩擦ブロック9はリテ
ーニングプレート7,8に挟まれてこれらとともに、つ
まりサイドプレート4,5とともに、ハブプレート2に
対し相対的に変位する。したがって、摩擦ブロック9は
前記トーショナルダンパの緩衝機能に何等の影響も及ぼ
さず、トルク変動を確実に吸収することができる。
【0009】ところで、エンジンの始動時等における共
振によって回転振動が発生すると、これがハブプレート
2とサイドプレート4,5との間にα以上の大きな相対
回転(トーショナルダンパの大きな捩れ変位)を惹起す
る結果、摩擦ブロック9が円周方向長孔2bの端部に設
けた低剛性体11に衝接してハブプレート2に係合す
る。かかるハブプレート2との係合により摩擦ブロック
9は、サイドプレート4,5と一緒に変位し得なくな
り、摩擦ブロック9はサイドプレート4,5に摩擦抵抗
を付与し、図6に示すようにα以上のトーショナルダン
パ捩れ変位領域で大きなヒステリシストルクを生起させ
る。このヒステリシストルクにより、上記の回転振動が
減衰され、振動を抑制することができる。その際、摩擦
ブロック9は、サイドプレート4とともに円周方向制限
範囲αだけハブプレート2に対し相対変位したとき、こ
のハブプレート2に直接に衝突せず、低剛性体11を介
して接触することとなるので、衝突に伴い大きな金属音
が発生したり、反発に伴い振動が発生する問題を解消す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトーショナルダンパの振動減衰装置においては、ハ
ブプレートの円周方向長孔の両端の衝接部に夫々低剛性
体を設けることにより衝接に伴う音や振動を抑制する構
造としていたため、ハブプレートの衝接部の全てに低剛
性体が必要になる結果、全体で摩擦ブロックの数の2倍
の低剛性体を配置する必要があり、部品点数が多くなっ
て組立の作業性が低下し、コストアップを招く。また、
衝接部に設ける低剛性体は、衝突緩衝部材としての効果
を確保するためにはある程度以上の厚さを必要とするた
め、低剛性体を設ける際に、低剛性体の厚さを確保する
と隙間(遊び角)αの減少または摩擦ブロックの円周方
向寸法の小型化による摩擦力発生面積の減少を招き、摩
擦ブロックの円周方向寸法を確保すると円周方向長孔2
bの長径の増加によりハブプレートの首部の剛性低下を
招き、緩衝効果の設計の自由度が低下してしまう。
【0011】本発明は、摩擦ブロックの衝接部に、該摩
擦ブロックの摩擦力発生面積に影響を及ぼさないように
して低剛性体を設けることにより、上記問題を解決する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、相互に駆動結合すべき2つの回転
体の一方に結合されたハブプレートおよび該ハブプレー
トに同軸隣合わせに配して他方の回転体に結合されたサ
イドプレートと、これらハブプレートおよびサイドプレ
ート間で動力伝達を行うよう円周方向に配したトーショ
ンスプリングと、前記ハブプレートおよびサイドプレー
トの一方に摩擦接触するよう押圧され、他方に対し円周
方向制限範囲内での相対移動後に衝接して係合する摩擦
ブロックとを有するトーショナルダンパにおいて、前記
摩擦ブロックの衝接部に低剛性体を設けたことを特徴と
するものである。
【0013】上記において、前記摩擦ブロックの少なく
とも衝接部の近傍に低剛性体を設け、前記摩擦ブロック
の摩擦力発生面の面積に影響を与えないようにするの
が、従来例と同等の遊び角α、円周方向長穴の長径、摩
擦ブロックの円周方向寸法およびハブプレートの首部の
剛性を確保するとともに、緩衝効果設計の自由度を高め
る上で好ましい。
【0014】上記において、前記摩擦ブロックは、軸線
方向において、摩擦力発生面を含む両側面部を摩擦材と
し、前記衝接部を含む中間部を低剛性体とするのが、前
記摩擦ブロックの摩擦力発生面の面積に影響を与えない
ようにしつつ、低剛性体の緩衝効果を確保する上で好ま
しい。
【0015】
【作用】本発明の請求項1の構成においては、ハブプレ
ートに結合した回転体と、サイドプレートに結合した回
転体との間での動力伝達がトーションスプリングを介し
てなされる間のトルク変動がトーションスプリングの弾
性変形により吸収され、所定の緩衝機能が果たされる。
【0016】ここで、共振によりトーショナルダンパの
回転振動が発生すると、これに伴うハブプレートおよび
サイドプレート間の大きな相対回転により、摩擦ブロッ
クは当初、摩擦接触しているハブプレートまたはサイド
プレートとともに、そしてサイドプレートまたはハブプ
レートに対し相対的に円周方向へ移動するが、円周方向
制限範囲内での相対移動後に、後者のサイドプレートま
たはハブプレートに衝接して係合する。よって、上記円
周方向制限範囲内での相対移動後に、摩擦ブロックと前
者のハブプレートまたはサイドプレートとの間に摩擦抵
抗(ヒステリシストルク)が発生し、これにより上記の
回転振動を減衰させることができる。
【0017】ところで、摩擦ブロックの衝接部は、該摩
擦ブロックが円周方向制限範囲内での相対移動後にサイ
ドプレートまたはハブプレートの衝接部に衝接して係合
することになるが、この摩擦ブロックの衝接部に低剛性
体を設ける構造としたため、当該係合は低剛性体を介し
てなされることとなり、当該係合に伴い大きな金属音が
発生する問題や、反発に伴い振動が発生する問題を解消
することができる。また、摩擦ブロックの衝接部に低剛
性体を設けて摩擦ブロックおよび低剛性体を一体化した
から、部品点数が減少してコストダウンになる。さら
に、従来例と同等の限られたスペース内で、摩擦ブロッ
クおよび低剛性体を従来例と同様の設計条件でレイアウ
トすることができ、設計の自由度が向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1(a)は本発明のトーショナルダンパの
振動減衰装置の第1実施例の要部の構成を示す図であ
り、同図(b),(c)は夫々、図1(a)のA−A断
面図および矢視B図である。図1(a)中、上述した従
来例(特願平5−222358号明細書)を示す図4お
よび図5と同様な部分には同一符号を付けてある。この
第1実施例は、以下の変更を加えた部分を除き、上述し
た従来例と同様に構成する。
【0019】この第1実施例は、図4および図5に示す
従来例のトーショナルダンパの振動減衰装置に対する改
良提案である。すなわち、図4および図5では、トーシ
ョナルダンパを介して相互に駆動結合すべきエンジン出
力軸およびトルクコンバータ(何れも図示せず)のう
ち、トルクコンバータにボルト1で結合されるハブプレ
ート2に形成した摩擦ブロック9用の円周方向長孔2b
の両端に低剛性体11を設けていたが、本実施例では、
以下のようにして摩擦ブロック9の内部に低剛性体を埋
設して両者を一体化している。
【0020】すなわち、図1(a)において、摩擦ブロ
ック9は、従来例と同一形状、同一寸法にした円周方向
長孔2b内に従来例と同一の角度を占めるように配置さ
れているので、遊び角も従来例と同一の角度αになる。
したがって、摩擦ブロック9は、リテーニングプレート
7,8、ハブプレート2およびサイドプレート4,5に
対する相対的位置関係は何等変更されておらず、従来例
と同一レイアウトになるようにしてある。
【0021】また、摩擦ブロック9内には、図1(b)
のA−A断面図である図1(b)に示すように、緩衝効
果を発揮させるため摩擦ブロック9のハブプレート2と
の衝接部9aの近傍にのみ低剛性体21が埋設されてい
る。その際、リテーニングプレート7,8との接触面で
ある摩擦力発生面の面積に影響を及ぼさないように、ハ
ブプレート2との衝接部9aを含む軸線方向の中間部
(図示斜線部)は低剛性体(緩衝部材)となっており、
摩擦力発生面9b,9cを含む軸線方向の両側面部およ
び円周方向の中間部(斜線を付けていない部分)は摩擦
材となっている。なお、低剛性体21は、円周方向長穴
2b内において図1(a)の矢視B図である図1(c)
に示すように埋設されている。
【0022】以上の構成の本実施例において従来例と同
様にして振動減衰作用をなす際には、摩擦ブロック9が
サイドプレート4とともに円周方向制限範囲αだけハブ
プレート2に対し相対変位したとき、ハブプレート2に
直接に衝突せず、摩擦ブロック9の衝接部近傍に埋設し
た低剛性体21を介して接触することとなり、当該係合
に伴い大きな金属音が発生したり、反発に伴い振動が発
生する不具合が防止される。
【0023】また、この第1実施例においては、摩擦ブ
ロックと低剛性体との一体化に伴う部品点数の削減によ
りコストダウンになる。また、低剛性体(緩衝材)の図
1(a)のX寸法(摩擦ブロック9に埋設される低剛性
体21の厚み)を任意に設計することにより、所望の特
性にチューニングすることができ、緩衝材設計の自由度
が向上する。また、低剛性体(緩衝材)として熱伝導率
の低い部材を用いることにより緩衝材としての低剛性体
の耐久性を向上させることができる。さらに、上記従来
例と同一レイアウトにしたことにより、ハブプレート2
の首部(2つの円周方向長穴2bの間の部分)の剛性を
従来例と同等に確保するとともに、遊び角減少による異
音発生や摩擦ブロックの摩擦力発生面積減少による耐久
性の悪化を防止することができる。
【0024】図2(a)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第2実施例の要部の構成を示す図であ
り、同図(b),(c)は夫々、図2(a)のC−C断
面図および矢視D図である。図2(a)中、第1実施例
と同様な部分には同一符号を付けて説明を省略する。こ
の第2実施例は、上記第1実施例に対し摩擦ブロック内
9に埋設する低剛性体の形状を変更したものであり、そ
の他の部分は第1実施例と同様に構成する。
【0025】すなわち、上記第1実施例では、円周方向
において摩擦ブロック9の衝接部9aの近傍のみに低剛
性体21を埋設したため低剛性体21が2つの部材に分
割されているが、この第2実施例では、図2(c)に示
すように第1実施例と同一断面形状にした1つの低剛性
体31を、図2(b)に示すように緩衝効果を発揮させ
るため摩擦ブロック9のハブプレート2との衝接部9a
の近傍を含む円周方向の全域に埋設するようにしてい
る。その際、リテーニングプレート7,8との接触面で
ある摩擦力発生面の面積に影響を及ぼさないように、ハ
ブプレート2との衝接部9aを含む軸線方向の中間部
(図示斜線部)は低剛性体(緩衝部材)となっており、
摩擦力発生面9b,9cを含む軸線方向の両側面部(斜
線を付けていない部分)は摩擦材となっている。
【0026】この第2実施例は、上記第1実施例と同様
の作用効果が得られる上に、上述した低剛性体の埋設方
法の変更により、摩擦部材9と低剛性体21とを一体化
した部品の作成が容易になる効果が得られる。
【0027】図3(a)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第3実施例の要部の構成を示す図であ
り、同図(b),(c)は夫々、図3(a)のE−E断
面図および矢視F図である。図3(a)中、第1実施例
と同様な部分には同一符号を付けて説明を省略する。こ
の第3実施例は、上記第1実施例に対し摩擦ブロックの
円周方向寸法を短縮することにより、低剛性体21を埋
設せず摩擦ブロック両端面(衝接部)に結合するように
変更したものであり、その他の部分は第1実施例と同様
に構成する。
【0028】すなわち、この第3実施例では、図3
(a),(c)に示すように第1実施例と同一形状にし
た2つの低剛性体21を、図3(a)、(b)に示すよ
うに摩擦ブロック19の円周方向寸法を2つの低剛性体
21の厚み(=X寸法の2倍)だけ短縮した摩擦ブロッ
ク19の両端面に例えば接着により結合するようにして
あるため、両者を一体化した後の円周方向寸法は第1実
施例と同一になる。なお、本実施例では低剛性体21の
端面が直接ハブプレート2に当接するため、低剛性体2
1の端部に面取りを施している。
【0029】この第3実施例は、上記摩擦ブロックと低
剛性体との一体化に伴う部品点数の削減により上記従来
例に対するコストダウンの効果が得られるとともに、摩
擦部材の内部に低剛性体を埋め込まない構成により第
1、第2実施例よりも上記一体化した部品の作成が容易
になる効果が得られ、さらに、緩衝材である低剛性体2
1の本来の緩衝作用に低剛性体21と摩擦部材19との
結合部における摺動変形による緩衝作用が加わることに
より、衝撃力をさらに効果的に吸収することが可能にな
る。
【0030】なお、上記各実施例に用いる低剛性体(低
剛性体21,31)は、例えば、パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維のフェルト織組織で作った衝撃吸収材により構成
するのが好適である。この場合、低剛性体を付加したこ
とが原因で振動減衰装置、ひいてはトーショナルダンパ
の熱安定性が悪化したり、強度低下を招いたり、耐摩耗
性が低下する等の弊害を伴うことがない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトーショ
ナルダンパの振動減衰装置の請求項1の構成によれば、
トルク変動に対する所定の緩衝機能や、共振によるトー
ショナルダンパの回転振動に対する減衰作用や、摩擦ブ
ロックとサイドプレートまたはハブプレートとの衝接時
に大きな金属音が発生したり、反発に伴い振動が発生す
る問題を解消し得ることは勿論、摩擦ブロックの衝接部
に低剛性体を設ける構造としたため、当該係合は低剛性
体を介してなされることとなり、当該係合に伴い大きな
金属音が発生する問題や、反発に伴い振動が発生する問
題を解消することができる。
【0032】また、摩擦ブロックの衝接部に低剛性体を
設けて摩擦ブロックおよび低剛性体を一体化したから、
部品点数が減少してコストダウンになる。さらに、従来
例と同等の限られたスペース内で、摩擦ブロックおよび
低剛性体を従来例と同様の設計条件でレイアウトするこ
とができ、設計の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のトーショナルダンパの振動減
衰装置の第1実施例の要部の構成を示す図であり、
(b)は図1(a)のA−A断面図であり、(c)は図
1(a)の矢視B図である。
【図2】(a)は本発明のトーショナルダンパの振動減
衰装置の第2実施例の要部の構成を示す図であり、
(b)は図2(a)のC−C断面図であり、(c)は図
2(a)の矢視D図である。
【図3】(a)は本発明のトーショナルダンパの振動減
衰装置の第3実施例の要部の構成を示す図であり、
(b)は図3(a)のE−E断面図であり、(c)は図
3(a)の矢視F図である。
【図4】従来のトーショナルダンパの振動減衰装置を示
す図である。
【図5】従来のトーショナルダンパの振動減衰装置を示
す図である。
【図6】上記従来例におけるヒステリシストルク特性を
示す図である。
【符号の説明】
2 ハブプレート 2b 円周方向長孔 4 サイドプレート 5 サイドプレート 6 トーションスプリング 7 リテーニングプレート 8 リテーニングプレート 9 摩擦ブロック 9a 衝接部 9b,9c 摩擦力発生面 10 皿ばね 19 摩擦ブロック 21,31 低剛性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 淳弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村杉 卓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に駆動結合すべき2つの回転体の一
    方に結合されたハブプレートおよび該ハブプレートに同
    軸隣合わせに配して他方の回転体に結合されたサイドプ
    レートと、これらハブプレートおよびサイドプレート間
    で動力伝達を行うよう円周方向に配したトーションスプ
    リングと、前記ハブプレートおよびサイドプレートの一
    方に摩擦接触するよう押圧され、他方に対し円周方向制
    限範囲内での相対移動後に衝接して係合する摩擦ブロッ
    クとを有するトーショナルダンパにおいて、 前記摩擦ブロックの衝接部に低剛性体を設けたことを特
    徴とする、トーショナルダンパの振動減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦ブロックの少なくとも衝接部の
    近傍に低剛性体を設け、前記摩擦ブロックの摩擦力発生
    面の面積に影響を与えないようにしたことを特徴とす
    る、請求項1記載のトーショナルダンパの振動減衰装
    置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦ブロックは、軸線方向におい
    て、摩擦力発生面を含む両側面部を摩擦材とし、前記衝
    接部を含む中間部を低剛性体としたことを特徴とする、
    請求項1または2記載のトーショナルダンパの振動減衰
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002181131A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Valeo Unisia Transmission Kk トルク伝達装置
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