JP2000314320A - 筒内直接燃料噴射機関の燃焼室 - Google Patents
筒内直接燃料噴射機関の燃焼室Info
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Abstract
偏向を生じさせる通路を形成可能として、直接噴射を可
能とする。 【解決手段】 燃料噴射弁4と2本の吸気弁12の間の
燃焼室壁面13に、噴射弁出口面から滑らかにつながれ
る湾曲した凸面40と、該湾曲面22の点火プラグ側端
面24の接線の延長部が点火プラグキャップ部21を指
向するように設け、さらに円錐状の燃料噴霧の外形部と
前記湾曲面上で接するように設けた。
Description
の筒内直接燃料噴射機関の燃焼室に関する。
噴射機関の燃焼室として、例えば、図8に示した特開平
7-19054号公報に記載のものが知られている。
火プラグ、2aはギャップ部、3は凸部、4は噴射弁で
ある。従来の例では噴射弁4から点火プラグ部2に向か
う通路に、噴霧の偏向作用を生じさせる連続的な湾曲凸
部3を設け、この湾曲凸部3に沿って噴射弁4から噴射
された噴霧の外形部を接触させ、その偏向作用によって
噴霧を点火プラグ2側に向かわせることをねらってい
た。
従来の筒内直接燃料噴射機関の燃焼室にあっては、筒内
直接噴射機関の場合、吸気1弁、排気1弁の構成でない
と十分な偏向を生じさせる通路を作ることができない。
このため、吸気2弁、排気2弁の機関に適用することは
構成上困難であるという問題があった。
してなされたもので、燃料噴射弁と2本の吸気弁の間の
燃焼室壁面に、噴射弁出口面から滑らかにつながれる湾
曲した凸面を設けるとともに、該湾曲面の点火プラグ側
端面の接線の延長部が点火プラグギャップ部を指向する
ように構成するとともに、円錐状の燃料噴霧の外形部と
前記湾曲面を湾曲面上で接するように配置することによ
り上記問題点を解決することを目的としている。
めに本発明の筒内直接燃料噴射機関の燃焼室は、燃料噴
射弁と2本の吸気弁の間の燃焼室壁面に、噴射弁出口面
から滑らかにつながれる湾曲した凸面を設けるととも
に、該湾曲面の点火プラグ側端面の接線の延長部が点火
プラグギャップ部を指向するように構成し、円錐状の燃
料噴霧の外形部と前記湾曲面を湾曲面上で接するように
配置した。
面の噴射取付軸と直交する方向の底面形状を噴霧断面と
略同等の円筒面とした。
着座時傘裏部を燃焼室壁面より燃焼室内に突き出すとと
もに、前記湾曲面のプラグ側端部を着座時の吸気弁傘裏
に連続的につなげ、それによって形成された平面の延長
が点火プラグのギャップ部に至るように燃焼室の一部に
凸部を設けた。
面に基づいて説明する。
態1を示す断面図、図2は実施の形態1を示す上部俯瞰
図である。
2本の吸気弁12が燃焼室壁面13に着座時接するよう
に取り付けられている。一方、燃焼室壁面13の中心部
には点火プラグ15が設けられており、その点火プラグ
ギャップ部21は燃焼室17内に突き出た位置に設けら
れている。また、燃焼室壁面13上の点火プラグ15と
吸気弁12の反対側には燃料噴射弁18が設けられてい
る。
燃焼室壁面13上には、噴射弁出口面からなめらかにつ
ながる湾局面22を有する凸部14がある。凸部14は
点火プラグ側端面24からなめらかに燃焼室13につな
がるとともに、湾局面22の点火プラグ側端面24部で
の曲率に対する接線の延長軸25は点火プラグギャップ
部21を指向している。燃料噴射弁18から噴射された
噴霧の上端面19(噴霧の燃焼室壁面13側部分)は凸
部14の湾曲面22上の点火プラグ側端面24より燃料
噴射弁18に近い部分接触点23で略接するように凸部
形状、噴霧の外形角度、燃料噴射弁18の取付角が決定
されている。
7内に噴射された噴霧の上端面19は接触点23部で、
湾曲した形状を持つ凸部14に、接触点23部で略接す
る。この時、噴霧の上端面19は湾曲面22に沿って燃
焼室壁面13側に偏向される。
火プラグ側端面24部まで移動する。点火プラグ側端面
24部での湾曲面の曲率に対する接線の方向は延長軸2
5になるため、噴霧は点火プラグ側端面24以降は図1
中の破線で示すような形状となり、概略接線の延長軸2
5に沿って点火プラグ15の点火プラグギャップ部21
に向かって移動する。この噴霧は、気化しながら点火プ
ラグギャップ部21に供給されるため点火プラグ15で
着火することにより燃焼する。気化した噴霧は、燃焼室
17内で点火プラグまわりに固まっているため、成層燃
焼を達成することができる。
が確実に点火プラグギャップ部21にもたらされるた
め、噴霧形状の固体差や燃焼室17内のガス流動のサイ
クルばらつきなどによる変化を受けにくく、確実な成層
燃焼を達成することができる。
用を説明したものであり、図4は要部断面図である。
対し、凸部14の湾局面形状を噴射弁取付け軸と直交す
る方向(断面A-A方向)の底面形状を噴霧断面と略同
等の円筒面30とすることにより噴霧上端面19全体を
燃焼室壁面13側に偏向させるものであり、混合気を点
火プラグギャップ部21に確実にもたらすことをねらい
としている。
態3を示す断面図であり、図6はその上部俯瞰図、図7
は要部断面図である。
対し、吸気弁13の着座時傘裏(吸気弁傘部の燃焼室1
7側)部を燃焼室壁面13より燃焼室17内に突き出す
とともに、湾曲面のプラグ側端部を着座時の吸気弁傘裏
になめらかにつなげ、点火プラグ15の近傍まで連続し
た凸部40を設け、形成された平面の延長が点火プラグ
ギャップ部21にいたるように設定されている。
れ、点火プラグ15まで図中の破線のように移動するた
め確実な成層燃焼が行われる。一方、凸部40の噴射弁
取付け軸と直交する面(断面B-B方向)でみると凸部
40の幅は略、噴射弁18先端部の2倍程度の最少限度
に押さえられ、その端面41はなめらかに燃焼室壁面1
3につながっている。このため吸気ポート11から吸気
弁12を通って燃焼室17内に流入する空気の静的な通
路抵抗の悪化を最小限にすることができ、出力の低下を
生じることはない。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
内直接燃料噴射機関の燃焼室にあっては燃料噴射弁と2
本の吸気弁の間の燃焼室壁面に、噴射弁出口面から滑ら
かにつながれる湾曲した凸面を設けるとともに、該湾曲
面の点火プラグ側端面の接線の延長部が点火プラグギャ
ップ部を指向するように構成し、円錐状の燃料噴霧の外
形部と前記湾曲面を湾曲面上で接するように配置した構
成としたため、噴射弁から燃焼室内に供給された噴霧を
確実に点火プラグ部に供給することができ、成層燃焼が
安定して達成できるという効果が得られ、さらに全負荷
運転のように吸気行程で噴射する場合にも、同様の噴霧
偏向効果が生じ、その場合には均一に燃料と空気が混ざ
り高出力化が達成できるという効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼室中心に点火プラグを有する4弁の
筒内直接燃料噴射機関において、燃料噴射弁と2本の吸
気弁の間の燃焼室壁面に、噴射弁出口面から滑らかにつ
ながれる湾曲した凸面を設けるとともに、該湾曲面の点
火プラグ側端面の接線の延長部が点火プラグギャップ部
を指向するように構成し、円錐状の燃料噴霧の外形部と
前記湾曲面を湾曲面上で接するように配置することを特
徴とする筒内直接燃料噴射機関の燃焼室。 - 【請求項2】 前記湾曲面の噴射取付軸と直交する方向
の底面形状を噴霧断面と略同等の円筒面とすること、を
特徴とする請求項1記載の筒内直接燃料噴射機関の燃焼
室。 - 【請求項3】 吸気弁の着座時傘裏部を燃焼室壁面より
燃焼室内に突き出すとともに、前記湾曲面のプラグ側端
部を着座時の吸気弁傘裏に連続的につなげ、それによっ
て形成された平面の延長が点火プラグのギャップ部に至
るように燃焼室の一部に凸部を設けることを特徴とする
筒内直接燃料噴射機関の燃焼室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12629999A JP3937650B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 筒内直接燃料噴射機関の燃焼室 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12629999A JP3937650B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 筒内直接燃料噴射機関の燃焼室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000314320A true JP2000314320A (ja) | 2000-11-14 |
JP3937650B2 JP3937650B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
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Family Applications (1)
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JP12629999A Expired - Fee Related JP3937650B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 筒内直接燃料噴射機関の燃焼室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3937650B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019127902A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP12629999A patent/JP3937650B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019127902A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
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