JP2000314107A - 橋梁用支承装置 - Google Patents

橋梁用支承装置

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JP2000314107A
JP2000314107A JP12180299A JP12180299A JP2000314107A JP 2000314107 A JP2000314107 A JP 2000314107A JP 12180299 A JP12180299 A JP 12180299A JP 12180299 A JP12180299 A JP 12180299A JP 2000314107 A JP2000314107 A JP 2000314107A
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JP
Japan
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energy absorbing
bridge
absorbing member
support
upper structure
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JP12180299A
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English (en)
Inventor
Satoru Shimanoe
哲 島ノ江
Masahiro Koshitawa
雅博 越峠
Yoshiaki Hirayama
喜昭 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上部構造物が小規模な地震によって揺動する際
には支承体により低減させ、一定以上の大規模地震時に
は、エネルギー吸収部材が破壊することにより地震エネ
ルギーを減衰させて下部構造物に働くモーメントを低減
させ下部構造物の損傷及び破壊を有効に防止させた橋梁
用支承装置を提供する。 【解決手段】支承体1の下部支持プレート4と下部構造
物3との間には、上部構造物2の作動方向に対してエネ
ルギー吸収機能が働くように複数のエネルギー吸収部材
5a,5bが直列に介在させてある。即ち、一つのエネ
ルギー吸収部材5aは、図1に示すように、エネルギー
吸収部材5a一端を支承体1の下部に支持部材6aを介
して固定すると共に、他端は下部構造物3の上部に支持
部材7aを介して固定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁用支承装置
に係わり、更に詳しくは橋台,橋脚等の下部構造物上に
架設される橋桁等の上部構造物が地震等によって横揺れ
する際に、その地震力を低減すると共に、下部構造物に
働くモーメントを減少させ、上部構造物の落下を防止し
たり、下部構造物が損傷及び破壊するのを有効に防止さ
せた橋梁用支承装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁用支承装置としては、橋台,
橋脚等の下部構造物上に滑り支承装置,転がり支承装
置,ゴムシートと鋼板とを積層させて構成したゴム支承
装置等の支承装置を介して上部構造物が設置され、地震
時の横揺れ等の地震力を支承装置で低減させ、下部構造
物に働くモーメントを減少させて上部構造物が落下した
り、下部構造物が損傷及び破壊するのを防止させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、減衰機能
を持たない支承装置の場合、地震時の上部構造物の横揺
れ等の慣性力が直接下部構造物に伝達されるため、大規
模地震には、橋脚基部に働くモーメントが大きくなり、
下部構造物が損傷したり、破壊すると言う問題があっ
た。
【0004】この発明の目的は、上部構造物が小規模な
地震によって揺動する際には支承体により低減させ、一
定以上の大規模地震時には、エネルギー吸収部材が破壊
することにより地震エネルギーを減衰させて下部構造物
に働くモーメントを低減させ下部構造物の損傷及び破壊
を有効に防止させた橋梁用支承装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、上部構造物の下部に支承体を設け、該支
承体と下部構造物との間に、エネルギー吸収部材を介在
させことを要旨とするものである。
【0006】この発明は、上記のように構成され、上部
構造物の下部に設けた支承体と下部構造物との間に、上
部構造物の作動方向に対してエネルギー吸収機能が働く
エネルギー吸収部材を介在させることで、上部構造物が
小規模な地震によって揺動する際には支承体のみが剪断
変形して地震エネルギーを低減させ、一定以上の大規模
地震が発生した場合には、支承体と下部構造物との間に
直列に配設されたエネルギー吸収部材が破壊することに
より地震エネルギーを低減させて下部構造物に働くモー
メントを減少させ損傷及び破壊を有効に防止させるよう
にしたものである。
【0007】なお、エネルギー吸収部材としては、砂あ
るいは樹脂製ペレットを詰めた化学繊維容器、鉛、アル
ミハニカム、スチールハニカム,発泡プラスチック,金
属パイプ,繊維強化樹脂パイプ,アスファルト,シリコ
ーンゲル,木材等が用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づきこの発明
の実施の形態を説明する。図1はこの発明の第1実施形
態を示す橋梁用支承装置の正面図、図2は図1の平面
図、図3は図1の背面図を示し、1は橋桁等の上部構造
物2の下部に設けた支承体(この実施形態では、ゴム支
承装置を図示してあるが、滑り支承装置,転がり支承装
置でも良い)、3は橋台,橋脚等の下部構造物を示して
いる。
【0009】前記支承体1の下部支持プレート4と下部
構造物3との間には、上部構造物2の作動方向(矢印方
向)に対してエネルギー吸収機能が働くように複数のエ
ネルギー吸収部材5a,5bが直列に介在させてある。
【0010】即ち、一つのエネルギー吸収部材5aは、
図1に示すように、エネルギー吸収部材5a一端を支承
体1の下部に支持部材6aを介して固定すると共に、他
端は下部構造物3の上部に支持部材7aを介して固定し
てある。
【0011】また、他のエネルギー吸収部材5bは、図
3に示すようにエネルギー吸収部材5bの一端を下部構
造物3の上部の支持部材7bに固定し、他端は支承体1
の下部に支持部材6bを介して固定し、上部構造物2が
地震等により図1及び図3の左右方向に移動する場合
に、小規模な地震では支承体1のみが剪断変形して地震
エネルギーを低減させ、また一定以上の大規模地震が発
生した場合には、支承体1と下部構造物3との間に直列
に配設されたエネルギー吸収部材5aまたは5bが破壊
することにより地震エネルギーを低減させて下部構造物
3に働くモーメントを減少させ、下部構造物3が損傷し
たり破壊するのを有効に防止させるようにしたものであ
る。
【0012】なお、上記エネルギー吸収部材5a,5b
としては、砂あるいは樹脂製ペレットを詰めた化学繊維
容器、鉛、アルミハニカム、スチールハニカム,発泡プ
ラスチック,金属パイプ,繊維強化樹脂パイプ,アスフ
ァルト,シリコーンゲル,木材等を用いるのが好まし
く、金属パイプ,繊維強化樹脂パイプ等を使用した場合
には、一般の地震力に対して軸方向の圧縮破壊応力度を
50MPa 以上とするのが良い。
【0013】以上のように、弾性変形可能な支承体1と
エネルギー吸収部材5a,5bとを直列に介在させるこ
とで、図8(a),(b)に示すような荷重と変位との
関係を示すグラフから明らかなように、水平ばね特性と
なり、小さなエネルギーから大きなエネルギーまでを容
易に吸収出来るものである。
【0014】また、前記下部構造物3上に、前記上部構
造物2の作動方向と交差する方向に、地震発生時に上部
構造物2が下部構造物3から落下するのを防止させるス
トッパー部材8を設けることも可能である。
【0015】また、図4及び図5は、この発明の第2実
施形態を示し、この実施形態は、支承体1の下部と下部
構造物3との間に滑り面9を設け、地震時に上部構造物
2が下部構造物3上を円滑に移動できるようにしたもの
である。なお、その他の構成及び作用は上記第1実施形
態と同様なので同一符号を付して説明は省略する。
【0016】次に、図6及び図7は、この発明の第3実
施形態を示す正面図と平面図とを示し、この実施形態
は、上部構造物2の作動方向の支承体1の前後両側に支
持部材10a,10bを固定し、また支承体1の略中央
の下部構造物3上にも支持部材10cを固定し、支持部
材10a,10cとの間及び10b,10cとの間に上
記第1実施形態と同様なエネルギー吸収部材11a,1
1bを介在させて構成したものである。また、支承体1
と下部構造物3との間には、滑り面12を設けてある。
【0017】この実施形態の場合には、中央の支持部材
10cを挟んで、その両側にエネルギー吸収部材11
a,11bを介在させてあるので、地震等により上部構
造物2が作動方向に移動しても、上記第1実施形態と同
様に小規模な地震では支承体1のみが剪断変形して地震
エネルギーを低減させ、また一定以上の大規模地震が発
生した場合には、エネルギー吸収部材11a,11bが
破壊して地震エネルギーを低減させて下部構造物3に働
くモーメントを減少させることが出来るものである。な
お、その他の構成及び作用は上記第1実施形態と同様な
ので同一符号を付して説明は省略する。
【0018】
【発明の効果】この発明は、上記のように上部構造物の
下部に支承体を設け、該支承体と下部構造物との間に、
エネルギー吸収部材を介在させて構成したので、上部構
造物が小規模な地震によって揺動する際には支承体の剪
断変形により低減させ、また一定以上の大規模地震時に
は、エネルギー吸収部材が破壊することにより地震エネ
ルギーを減衰させて下部構造物に働くモーメントを低減
させることが出来、この結果、下部構造物の損傷及び破
壊を有効に防止させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す橋梁用支承装置
の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】この発明の第2実施形態を示す橋梁用支承装置
の正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】この発明の第3実施形態を示す橋梁用支承装置
の正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】(a),(b)は、この発明の各実施形態の荷
重と変位との関係における水平ばね特性のグラフ説明図
である。
【符号の説明】 1 支承体 2 上部構造物 3 下部構造物 4 下部支持プレー
ト 5a,5b エネルギー吸収部材 6a,6b 支持部材 7a,7b 支持部材 8 ストッパー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 喜昭 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 2D059 AA31 GG01 GG55 3J048 AA07 AC02 BE14 BG04 DA01 EA39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部構造物の下部に支承体を設け、該支
    承体と下部構造物との間に、エネルギー吸収部材を介在
    させて成る橋梁用支承装置。
  2. 【請求項2】 前記エネルギー吸収部材は、前記支承体
    と下部構造物との間の複数箇所に上部構造物の作動方向
    に対してエネルギー吸収機能が働くように直列に介在さ
    せる請求項1に記載の橋梁用支承装置。
  3. 【請求項3】 複数のエネルギー吸収部材の一つは、一
    端を支承体の下部に固定すると共に、他端を下部構造物
    の上部に固定し、他のエネルギー吸収部材は、一端を下
    部構造物の上部に固定し、他端を支承体の下部に固定し
    て、上部構造物の相反する作動方向に対してエネルギー
    吸収機能が働くようにした請求項1または2に記載の橋
    梁用支承装置。
  4. 【請求項4】 前記下部構造物上に、前記上部構造物の
    作動方向と交差する方向に、上部構造物のストッパー部
    材を設けた請求項1,2または3に記載の橋梁用支承装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エネルギー吸収部材が、砂あるいは
    樹脂製ペレットを詰めた化学繊維容器、鉛、アルミハニ
    カム、スチールハニカム,発泡プラスチック,金属パイ
    プ,繊維強化樹脂パイプ,アスファルト,シリコーンゲ
    ル,木材の中から選択される一つを使用する請求項1,
    2,3または4に記載の橋梁用支承装置。
  6. 【請求項6】 前記支承体の下部と下部構造物との間に
    滑り面を設けた請求項1,2,3,4または5に記載の
    橋梁用支承装置。
  7. 【請求項7】 上部構造物の下部に支承体を設け、下部
    構造物上にストッパー部材を立設し、このストッパー部
    材の両側面と支承体との間にエネルギー吸収部材を介在
    させて成る橋梁用支承装置。
  8. 【請求項8】 前記ストッパー部材の両側面と支承体と
    の間に介在させるエネルギー吸収部材を複数箇所に設け
    た請求項7に記載の橋梁用支承装置。
  9. 【請求項9】 前記下部構造物上に、前記上部構造物の
    作動方向と交差する方向に、上部構造物のストッパー部
    材を設けた請求項7または8に記載の橋梁用支承装置。
  10. 【請求項10】 前記エネルギー吸収部材が、砂あるい
    は樹脂製ペレットを詰めた化学繊維容器、鉛、アルミハ
    ニカム、スチールハニカム,発泡プラスチック,金属パ
    イプ,繊維強化樹脂パイプ,アスファルト,シリコーン
    ゲル,木材の中から選択される一つを使用する請求項
    7,8または9に記載の橋梁用支承装置。
  11. 【請求項11】 前記支承体の下部と下部構造物との間
    に滑り面を設けた請求項7,8,9または10に記載の
    橋梁用支承装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100809064B1 (ko) 2006-06-02 2008-03-03 유니슨 주식회사 기존교량의 내진보강공법
CN105201075A (zh) * 2015-09-14 2015-12-30 北京市建筑设计研究院有限公司 一种分体式单向滑动铰支座

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