JP2000313695A - シリコン単結晶ウエーハおよびその製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶ウエーハおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を犠牲にすることなくCOP密度を低
減させることが可能なシリコン単結晶の製造方法を提供
する。 【解決手段】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
晶を育成するにあたり、シリコン単結晶の引上速度をV
(mm/分)とし、シリコン融液と結晶との固液界面に
おける結晶側の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、
結晶径方向のV/G値のバラツキ△(V/G)が10%以
下であり、かつ熱酸化処理をした際にリング状に発生す
る酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する引上げ
速度で引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製造
方法。シリコン融液表面よりも上方に円筒あるいはロー
トを配置し、円筒の下端あるいはロートの下端の内径D
と育成されつつある結晶の直径dの関係が、D<2dで
あり、かつ円筒の下端あるいはロートの下端からシリコ
ン融液表面までの距離Lとの関係がL>(D−d)/2
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョクラルスキー
法(以下、CZ法)により育成され、COPと呼ばれる
微小ピットが少ないシリコン単結晶ウエーハおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】半導体デバイス用の基板には主にCZ法で
製造されたウエーハが用いられている。CZ法とは、石
英ルツボ内のシリコン融液に種結晶を漬け、石英ルツボ
および種結晶を回転させながら、一定速度で円柱状のシ
リコン単結晶を引上げる方法である。
【0003】半導体デバイスの構造は微細化の一途をた
どっており、それに伴ない基板となるシリコンウエーハ
にもより一層の高い品質が求められる。品質の中でも特
に鏡面加工・洗浄工程を経て製品となったシリコンウエ
ーハの表面に存在するCOP(Crystal Originated P
it)と呼ばれる微小ピットは、微細化されたデバイスパ
ターンがその上に形成されるとデバイス不良の原因とな
るため、その低減が強く求められている。
【0004】COPの検出は一般的には表面異物検査装
置により行われているが、表面異物検査装置の検出精度
は0.11μm程度までである。一方、セコエッチング
法は、重クロム酸カリウム(1規定):フッ酸(50
%)=1:2の混合液中にシリコンウエーハを液面に垂
直に浸漬し、そのまま縦置きの状態で無攪拌状態のまま
30分間保持した後、水洗かつ乾燥させて、ウエーハ表
面に現れたエッチピットを計測する方法である。ウエー
ハ表面のCOPはセコエッチングによってフローパター
ンと呼ばれるエッチピット(さざなみ模様を伴なうエッ
チピット)として検出される。セコエッチング法は、
0.11μm未満のサイズのCOPも検出することが可
能である。
【0005】COPの発生原因については、これまでの
多くの研究によってある程度明らかにされつつある。C
OPの原因は、シリコン結晶内部に形成される微小なボ
イド(空洞)と考えられている。シリコンウエーハを製
造する工程で結晶がボイドの位置でスライスされ、ウエ
ーハの表面で切断されたボイドがCOPとなる。また、
COPの原因となるボイドの形成過程は次のように考え
られている。シリコン単結晶の育成過程において、結晶
が凝固する際に多くの点欠陥(原子空孔)が固液界面付
近で取り込まれ、取り込まれた原子空孔は結晶が冷却さ
れるにつれて過飽和状態となり、1100℃付近で凝集
(析出)してボイドを形成する。また原子空孔が関係し
て形成される結晶欠陥はボイドだけではなく、後述する
ように、その濃度に依存して酸化誘起積層欠陥(以下、
OSF)の発生核となる欠陥や酸素析出物の発生核とな
る欠陥を形成することもある。
【0006】結晶内に導入される点欠陥は原子空孔だけ
ではなく、結晶の育成条件によって格子間原子が導入さ
れる場合もある。図1に示すように、導入される点欠陥
の種類と濃度は、引上げ速度Vと、固液界面での結晶側
の温度勾配Gとの比「V/G値」と強い関係があると考
えられている。即ち、V/G値が大きい場合(図1にお
いて(V/G)3以上の場合)には結晶内に導入される点
欠陥の種類は原子空孔である。また、導入された点欠陥
濃度に依存して形成される欠陥の種類も変わると考えら
れており、V/G値が(V/G)1以上の場合には(図1
参照)、導入された原子空孔はボイドを形成し、結果と
してこの領域においてはウエーハのCOPサイズが大き
くなりCOP密度が高くなる。
【0007】V/G値が(V/G)1以下(V/G)2以上の
場合には、導入された原子空孔はOSFの発生核(以
下、OSF核)となる。このOSF核はウエーハ面内で
リング状に分布している。そのためこのウエーハを熱酸
化することでこのOSF核を起点として発生するOSF
もリング状に分布することになり、このリング状の分布
領域はリング領域と呼ばれ、このOSFは「OSFリン
グ」と呼ばれている。熱酸化で発生したOSFがデバイ
ス活性なウエーハ表面に存在すると、デバイス特性を劣
化させることが判っている。
【0008】V/G値が(V/G)2以下(V/G)3以上の
場合には原子空孔は酸素析出物の発生核(以下、酸素析
出核)となるが、この場合の酸素析出核は極めて微小な
欠陥であるため、それ自体はデバイス特性を劣化させる
原因にはならない。V/G値が(V/G)3の場合には、
原子空孔濃度は零となる。V/G値が(V/G)3以下に
なると、結晶内に導入される点欠陥の種類は原子空孔か
ら格子間原子に変わる。(V/G)3以下(V/G)4以上の
場合には、デバイス特性を劣化させる欠陥は形成されな
い。
【0009】V/G値が(V/G)4以下の場合には、導
入された格子間原子は転位ループを形成する。転位ルー
プはそれ自体がデバイス特性を劣化させることが明らか
になっている。
【0010】以上から判るように、V/G値が(V/G)
2以下(V/G)4以上の場合であればデバイス特性に悪影
響を及ぼす欠陥は形成されず、COPも発生しない。そ
のため、この条件領域で育成された結晶領域は「無欠陥
領域」と呼ばれており、径方向の全面が無欠陥領域で構
成されている結晶は「無欠陥領域結晶」と呼ばれてい
る。
【0011】シリコン単結晶を引上げる際、融液表面か
ら上方にシリコン単結晶を取り囲むように円筒やロート
と呼ばれる構造物を設置する方法が多く行われている。
これらの構造物は、融液から結晶への輻射や石英ルツボ
の外側に配置されているヒーターから結晶への熱輻射を
遮蔽し、結晶の冷却を促進する効果を有してる。更に引
上げ炉の内壁に付着しているSiO粒などの異物が融液
表面に落下するのを防止し、該異物が育成中の結晶の表
面に付着して単結晶で育成されていた結晶が多結晶化し
てしまうことを防ぐなどの効果もある。
【0012】一般に、ウエーハ面内では半径方向にGの
値が変化し、結晶が強く冷却される外周部の方がGの値
が大きい。従って図2に示すように、一般的な結晶育成
方法では温度勾配Gに径方向分布が生じる。上記円筒や
ロートを設置した場合には特に、円筒やロートの内側を
通って成長する結晶は中心部よりも外周部の方が強く冷
却されるため、温度勾配Gは中心部で小さく外周部で大
きくなる。
【0013】一定の引上げ炉内構造を有する引上げ炉を
用いて結晶引上げを行う場合、主に融液側の温度条件を
調整することによってさまざまな引上げ速度で結晶を引
上げることができる。低引上げ速度においてはウエーハ
全面でV/G値が(V/G)1以下になる。引上げ速度を
上げていき、V/G値が(V/G)3に近い条件で結晶を
育成するとV/G値は(V/G)1から(V/G)4までの様
々な値を横切るため、OSFリングを含む様々な欠陥が
同心円状に分布することとなる。OSFリングの直径は
引上げ速度が高くなるにつれて大きくなる。更に引上げ
速度を上げるとOSFリングはウエーハの外周部から外
側に消滅し、ウエーハ全面でV/G値が(V/G)1以上
になる。
【0014】融液側の温度を調整して更に引上げ速度を
増大すると、結晶の外形が変形しはじめ、円柱形状から
多角形形状に変形する。変形が進むと正常な引上げが困
難となり、結晶の変形率を(最大直径−最小直径)/
(最小直径)と定義したとき、変形率=7.5%を限度
として、それ以上の引上げ速度では正常な引上げを行う
ことができなくなる。以後、変形率が7.5%となる引
上げ速度を「最大引上げ速度」という。
【0015】従来、引上げ炉の生産性を確保した上でO
SFリング等の重大結晶欠陥の発生しないウエーハを製
造するため、高い引上げ速度でOSFリングをウエーハ
の外周部から外側に消滅させる条件で製造が行われてい
た。この条件においては、COPの値が高くなるという
問題を有していた。
【0016】従来、COPを含む有害結晶欠陥の発生し
ない結晶を育成する手段として、前記した「無欠陥領域
結晶」を製造する努力が払われてきた。例えば、特開平
8−330316号公報では、V/G値を結晶中心位置
の結晶外周から30mmまでの位置の間では0.20〜
0.22mm2/℃・分とし、結晶外周から30mmま
での位置と結晶外周位置との間では0.20〜0.22
mm2/℃・分とするか若しくは結晶外周に向かって漸
次増加させることにより、結晶全面にわたり「無欠陥領
域」が形成された結晶を製造する方法(即ち、V/G=
0.20〜0.22とすれば、V/G値は(V/G)4
(V/G)2の範囲内に入る。)が開示されている。ただ
し、この文献では「引上速度」をVとし、「シリコン融液
から1300℃までの温度範囲における引上軸方向の結
晶内温度勾配の平均値」をGとしている。
【0017】「無欠陥領域」はV/G値が(V/G)2
下の低V/G領域にあり、かつ「無欠陥領域」のV/G
値範囲は非常に狭い。温度勾配Gを大きくすることによ
ってV/G値を下げようとすると、結晶は急冷される傾
向になるため温度勾配の結晶径方向のバラツキ△Gが大
きくなり、ウエーハ全面で無欠陥領域を形成することは
できない。そのためにウエーハ全面で無欠陥領域を形成
する手段としては引上げ速度Vを下げる手段を採用せざ
るを得ず、従来の「無欠陥領域結晶」は生産性を犠牲に
することにより実現されていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生産
性を犠牲にすることなくCOP密度を低減させることが
可能なシリコン単結晶の製造方法を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】従来の「無欠陥領域結
晶」においては、COPの値をほぼ零にすることができ
る。一方、デバイス歩留の低下要因を大まかに調べてみ
ると、COP密度を零(無欠陥領域結晶)にする必要は
なく、デバイスの種類やデザインルールによっては、あ
る程度のCOPサイズと密度が許容できることが判って
きた。
【0020】また、V/G値が(V/G)1以上の領域に
おいてはどのV/G値でもCOPサイズや密度が有害レ
ベルにあるわけではなく、V/G値が(V/G)1に非常
に近い領域においては、COPサイズと密度が上記のデ
バイスで許容できる範囲内に入っていることも明らかに
なった。
【0021】一方、高い引上げ速度でOSFリングをウ
エーハの外周に消滅させ、ウエーハ全面でV/G値が
(V/G)1以上となるような条件で引上げたウエーハに
おいては、V/G値のウエーハ径方向の変動が大きく、
このため、ウエーハ面内には必ずV/G値が非常に高く
てCOPサイズと密度が上記のデバイスで許容できる範
囲から外れる部位が存在する。OSFリングをウエーハ
の外周に消滅させた通常引上げ結晶においてCOPが無
害化できないのは、このようなウエーハ面内でのV/G
値のばらつきが原因であることがつきとめられた。
【0022】本発明は、以上のような新たな知見に基づ
いてなされたものであり、その要旨は以下のとおりであ
る。 (1)チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成
するにあたり、シリコン単結晶の引上速度をV(mm/
分)とし、シリコン融液と結晶との固液界面における結
晶側の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、結晶径方
向のV/G値のバラツキ△(V/G)が10%以下であ
り、かつ熱酸化処理をした際にリング状に発生する酸化
誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する引上げ速度で
引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。 (2)熱酸化処理をした際にリング状に発生する酸化誘
起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する最低引上げ速度
をV0とするとき、引上げ速度がV0〜1.5×V 0であ
ることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶の
製造方法。 (3)チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成
するにあたり、シリコン融液表面よりも上方に円筒ある
いはロートを配置し、円筒あるいはロートの中心軸と引
上軸を等しくし、該円筒あるいはロートの内側を通過さ
せつつ結晶を育成する方法において、円筒の下端あるい
はロートの下端の内径Dと育成されつつある結晶の直径
dの関係が、 D<2d であり、かつ円筒の下端あるいはロートの下端からシリ
コン融液表面までの距離Lとの関係が、 L>(D−d)/2 である引上げ炉内構造を有する引上げ炉でシリコン単結
晶を育成し、かつ熱酸化処理をした際にリング状に発生
する酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する引上
げ速度で引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製
造方法。 (4)熱酸化処理をした際にリング状に発生する酸化誘
起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する最低引上げ速度
をV0とするとき、引上げ速度がV0〜1.5×V 0であ
ることを特徴とする請求項3に記載のシリコン単結晶の
製造方法。 (5)採用する引上げ炉において結晶径を所定の大きさ
に維持しつつ引上げを行うことのできる最大の引上げ速
度を最大引上げ速度とし、平均引上げ速度が前記最大引
上げ速度の60%以上となるような引上げ速度を用いる
ことを特徴とする請求項1又は3に記載のシリコン単結
晶の製造方法。 (6)チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成
するにあたり、シリコン単結晶の引上速度をV(mm/
分)とし、シリコン融液と結晶との固液界面における結
晶側の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、結晶中心
でのV/G値が0.15(mm2/℃・分)以上0.3
0(mm2/℃・分)以下であり、かつ結晶径方向のV
/G値のバラツキ Δ(V/G)が10%以下であること
を特徴とするシリコン単結晶の製造方法。 (7)チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成
するにあたり、シリコン単結晶の径方向の全面にわたり
「無欠陥領域」を形成することが可能な炉内構造かつ引
上げ条件を用いて、該引上げ条件で結晶径を所定の大き
さに維持しつつ引上げを行うことのできる最大の引上げ
速度を最大引上げ速度とし、平均引上げ速度を前記最大
引上げ速度の60%以上とすることを特徴とするシリコ
ン単結晶の製造方法。 (8)チョクラルスキー法により育成されたシリコン単
結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際にリング状
に発生する酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅し
ており、かつウエーハ表面に存在するCOPと呼ばれる
0.11μm以上の大きさを有する微小ピットの平均面
積密度が1個/cm2以下であり、かつ0.14μm以
上の大きさを有する微小ピットの平均面積密度が0.0
1個/cm 2以下であり、かつウエーハをセコエッチン
グ液に30分間の無攪拌状態で縦置きして浸積すること
により顕在化するフローパターンと呼ばれるエッチピッ
トの平均面積密度が200個/cm2以下であることを
特徴とするシリコン単結晶ウエーハ。 (9)チョクラルスキー法により育成されたシリコン単
結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際にリング状
に発生する酸化誘起積層欠陥が発生せず、かつウエーハ
表面に存在するCOPと呼ばれる0.11μm以上の大
きさを有する微小ピットの平均面積密度が0.01個/
cm2以上1個/cm2以下であり、かつ0.14μm以
上の大きさを有する微小ピットの平均面積密度が0.0
1個/cm 2以下であり、かつウエーハをセコエッチン
グ液に30分間の無攪拌状態で縦置きして浸積すること
により顕在化するフローパターンと呼ばれるエッチピッ
トの平均面積密度が5個/cm2以上200個/cm2
下であることを特徴とするシリコン単結晶ウエーハ。
【0023】
【発明の実施の形態】COPとデバイス歩留との関係を
詳しく調査してみると、デバイスの種類やデザインルー
ルによってはCOP密度を零にして「無欠陥領域結晶」
を製造する必要はなく、0.11μm以上のCOP平均
面積密度が1個/cm2以下であり、かつ0.14μm
以上のCOP平均面積密度が0.01個/cm2以下で
あり、かつフローパターン平均面積密度が200個/c
2以下に低減すれば充分であるが判った。このような
COP分布を持つ結晶を以下「無害領域結晶」とよぶ。
なお、平均面積密度とは、ウエーハ全面で計測された個
数をウエーハの表面積で割ったものである。異物検査装
置によるCOPサイズ・密度測定に合わせて、セコエッ
チングによるフローパターンの密度測定を行なえば、異
物検査装置では検出できない小さなCOPも検出するこ
とが可能になった。
【0024】本発明者らは、CZシリコン単結晶引上げ
における固液界面付近での結晶側の温度勾配を、計算機
シミュレーションにより予測すると同時に、結晶内部に
熱電対を差し込みながら実際に結晶成長を行なうなどの
実験により厳密に測定した。そして、結晶の引上げ速度
をV(mm/分)とし、固液界面における結晶側の結晶
軸方向の温度勾配をG(℃/mm)としてV/G値を計
算した。その結果、OSFリングがウエーハ外周に消滅
するような高い引上げ速度で引上げた結晶であっても、
V/G値が一定の値((V/G)0とする)以下であれ
ば、0.11μm以上のCOP密度が0.01個/cm
2〜1個/cm2であり、かつ0.14μm以上のCOP
密度が0.01個/cm2以下であり、かつフローパタ
ーン密度が5個/cm2〜200個/cm2であること、
即ち上記「無害領域結晶」となることを見出した。
【0025】さらに本発明者らは上記測定により、(V
/G)0は最大で0.30(mm2/℃・分)であり、(V
/G)1=0.15(mm2/℃・分)であることを見出
した。
【0026】一般的な結晶引上げを行った場合、V/G
値はウエーハ中心で大きく外周側で小さい傾向にあるこ
とは既に述べたが、OSFリングがウエーハ外周に消滅
するような高い引上げ速度で引上げた場合、V/Gの径
方向のバラツキΔ(V/G)が大きいためにウエーハ面内
にV/G値が(V/G)0以上となる領域が必ず発生し、
上記無害領域のCOPとすることができなかった。
【0027】本発明者らは、Δ(V/G)が10%以下に
なるような引上げを行った場合、OSFリングがウエー
ハ外周に消滅するような高い引上げ速度で引上げても、
ウエーハ面内のV/G値を(V/G)0以下に抑えられ、
結果としてCOPを無害なものとできることを見出し
た。
【0028】本発明において、Δ(V/G)は結晶内部の
同一面内に径位置が異なる3点以上の熱電対を差し込み
ながら結晶成長を行う実験の結果と、その実験結果に基
づいて行った計算機シミュレーションの結果により、同
一面内の最大のV/Gと最小のV/Gを求め、「Δ(V
/G)=(最大のV/G−最小のV/G)/最小のV/
G」として評価する。
【0029】ウエーハ中の原子空孔は酸素析出物の発生
核(以下、酸素析出核)となる。V/G値によって該酸
素析出核の発生挙動が異なる点は、COPと同様であ
る。酸素析出核は極めて微小な欠陥であるため、それ自
体はデバイス特性を劣化させる原因にはならないが、該
酸素析出核を起点として、デバイス製造工程における様
々な熱処理を経る間に発生する酸素析出物がウエーハ表
面から深い位置に形成された場合には、イントリンシッ
クゲッタリング(以下、IG)層として働き、デバイス
プロセス中にウエーハに混入した不純物を吸着し無害化
する効果がある。そのため、酸素析出核の分布のバラツ
キはゲッタリング効果の面内バラツキにつながることに
なる。従って、△(V/G)は小さいことが望ましい。本
発明者らは、△(V/G)が10%以下であるならば、C
OPが改善されるのみならず、酸素析出などの品質に悪
影響を及ぼさないことを見出した。
【0030】また、本発明者らはΔ(V/G)を10%以
下に低減すると、その炉内構造で引上げ可能な最大引上
げ速度は無限には大きくならず、ある上限を持つことを
も見出した。そして、Δ(V/G)が小さくなる炉内構造
の引上げ炉で引上げを行なうと、たとえ最大引上げ速度
に近い速度で引上げたとしても、ウエーハ面内のV/G
値は低く抑えられ、(V/G)0以下に保持されるのであ
る。即ち、Δ(V/G)が10%以下となる炉内構造の引
上げ炉を用いて引上げを行い、OSFリングがウエーハ
外周に消滅するような引上げ速度を採用すれば、結晶変
形が発生しない通常の引上げ速度で引上げを行う限り、
ウエーハ面内のCOPは「無害領域」のレベルに抑える
ことができるのである。
【0031】さらに、Δ(V/G)が10%以下となる炉
内構造であればどのような炉内構造でも、引上げ速度が
最大引上げ速度の60%となるところでちょうどOSF
リングがウエーハ外周に消滅することも判明した。即
ち、Δ(V/G)が10%以下となる炉内構造の引上げ炉
で引上げを行い、平均引上げ速度を最大引上げ速度の6
0%以上とすれば、OSFリングがウエーハ外周に消滅
し、かつCOPが「無害領域」のレベルに抑えられる。
最大引上げ速度に近い高速引上げを行う場合、平均引上
げ速度を最大引上げ速度の90%以下とすれば、COP
を「無害領域」のレベルに抑えることができる。
【0032】また、Δ(V/G)が10%以下となる炉内
構造の引上げ炉を用いて引上げを行い、リングOSFが
ウエーハ外周部に消滅する最低引上げ速度をV0とする
とき、引上げ速度がV0〜1.5×V0でとなる範囲で引
上げを行えば、ウエーハ面内のCOPは「無害領域」の
レベルに抑えることができる。
【0033】先に、V/G値は結晶中心よりも結晶外周
側で小さくなることを述べた。結晶が冷却されるにした
がって、結晶内に貯えられる熱が結晶表面から放出され
ていくため、結晶外周側の方が中心部よりも早く冷やさ
れ、固液界面付近の温度勾配Gは外周側の方が大きくな
ることによる。前述した円筒やロートを設置した場合に
は特に、円筒やロートの内側を通って成長する結晶は中
心部よりも外周部の方が強く冷却されるため、V/G値
の面内ばらつきΔ(V/G)は大きくなる。
【0034】円筒やロートの断熱特性を低下させれば、
結晶の冷却能力が低下するのでΔ(V/G)を小さくする
ことは可能であるが、結晶冷却能力の低下に伴って引上
げ炉の生産性が低下するという弊害をもたらすこととな
る。本発明者らは、円筒やロートの断熱特性を高く維持
したままで外周側の温度勾配Gを大きくさせないために
は、固液界面直上における結晶外周からの熱の放出を抑
制し、熱を横方向からではなく上方向に抜く方法を考え
るに至った。それを実現する方策として、シリコン融液
表面から上方に円筒あるいはロートを設置し、その内側
を通して結晶を育成させる際に、円筒の下端あるいはロ
ートの下端の内径Dと育成されつつある結晶の直径dの
関係が、 D<2d であり、かつ円筒の下端あるいはロートの下端からシリ
コン融液表面までの距離Lとの関係が、 L>(D−d)/2 である引上げ炉内構造を有する引上げ炉でシリコン単結
晶を育成することにより可能であることを見出した。円
筒あるいはロートは、ヒーターや融液から結晶への輻射
を抑制し、かつ結晶表面からの抜熱を促進する効果を持
っている。円筒の下端あるいはロートの下端と融液表面
との距離Lが、円筒あるいはロートの下端と結晶との隙
間 (D−d)/2 よりも小さいと、結晶表面からの
抜熱量が大きくなり結晶の外周側の温度勾配Gが大きく
なるが、Lが(D−d)/2より大きいと円筒あるいは
ロートの下端とメルトとの間からヒーターからの輻射や
融液からの輻射が固液界面付近の結晶表面にあたるた
め、固液界面直上の結晶表面からの抜熱量は少なくな
り、熱は上方向に移動し、距離Lに設置された円筒やロ
ートが設置されている付近で抜熱される。そのため固液
界面付近では径方向に均一に抜熱されるようになり、Δ
(V/G)も小さくなる。一方、円筒やロートの下端と結
晶の隙間が大きくなりすぎると、円筒やロートによる輻
射の抑制効果が小さくなるため、円筒あるいはロートの
下端の内径Dと結晶の直径dの関係は、D<2d であ
ることが必要である。
【0035】従来知られている「無欠陥領域結晶」を育
成することのできる引上げ炉を用いて径方向全面にわた
り無欠陥領域が形成されている結晶を育成する際には、
低い引上げ速度でリングOSFをウエーハ内周に消滅さ
せた上、結晶面内の全ての位置においてV/G値が(V
/G)2〜(V/G)4の狭い範囲に収められている。この
ような引上げを行った場合、結果としてΔ(V/G)が1
0%以下に抑えられていることが本発明者らの検討によ
って明らかになった。この無欠陥領域結晶を育成すると
同じ引上げ条件(結晶回転、ルツボ回転、Arガス流
量、炉内圧力、融液表面位置、ヒーター位置、予備ヒー
ター出力等)および同じ炉内構造(ヒーター、断熱材構
造、円筒、ロート、ルツボ、ペデスタル等)をそのまま
用いて、結晶径を所定の大きさに維持できるようにルツ
ボを囲むヒーターの入力パワーを調整しつつ、引上げ速
度を無欠陥領域結晶を育成するときよりも速くすると、
Δ(V/G)が小さいまま、V/G値は(V/G)1より大
きくなり、リング領域を結晶の外側に消滅させ、かつC
OPが「無害領域」まで低減した本発明の結晶を育成す
ることができる。
【0036】前述したように、上記のような炉内構造を
用いて「最大引上げ速度」の60%以上の引上げ速度を
採用すれば、リングOSF領域は結晶の外周に排除する
ことができる。また、先に述べたように、Δ(V/G)が
小さい条件で引上げを行なうので、たとえ最大引上げ速
度に近い速度で引上げたとしても、V/G値は(V/G)
0以下に低く抑えられ、リング領域が外側に消滅し、か
つCOPが「無害領域」まで低減した結晶を育成するこ
とができる。最大引上げ速度に近い高速引上げを行う場
合、平均引上げ速度を最大引上げ速度の90%以下とす
れば、COPを「無害領域」のレベルに抑えることがで
きる。
【0037】ウエーハ面内にリングOSFが存在しない
場合は、リング領域がウエーハ外周から外側に消滅した
か、あるいはウエーハ中心から内側に消滅したかのどち
らかである。ウエーハ中心から内側に消滅した場合はC
OPが消滅しており、ウエーハ外周から外側に消滅した
場合は、COPの密度が高いか、あるいは本発明のよう
に0.11μm以上のCOP密度が0.01個/cm2
〜1個/cm2、0.14μm以上のCOP密度が0.
01個/cm2以下、フローパターン密度が5個/cm2
〜200個/cm2の範囲に存在する。従って、COP
の密度を評価することにより、リング領域がウエーハ外
周から外側に消滅したか、あるいはウエーハ中心から内
側に消滅したかを判断することができる。
【0038】
【実施例】<実施例1>本実施例では図3に示すCZ法
によるシリコン単結晶の製造装置20を用いた。
【0039】シリコン単結晶の製造装置20は、シリコ
ンを溶解するための部材やシリコン結晶を引上げる機構
などを有しており、シリコン溶解のための部材は加熱チ
ャンバ2a内に収容され、シリコン結晶を引上げる機構
は、引上げチャンバ2bの内部および外部に設けられて
いる。また、加熱チャンバ2aと引上げチャンバ2bの
間には中間チャンバ2cが設けられている。
【0040】加熱チャンバ2a内には、溶解しているシ
リコンLを収容するルツボ3が設けられ、このルツボ3
は図示しない駆動装置に回転軸5によって回転・昇降自
在に支持されている。駆動装置は、シリコン単結晶Sの
引上げに伴なう液面低下を補償すべくルツボ3を液面低
下分だけ上昇させ、また、シリコン融液Lの攪拌を行な
うためにルツボ3を所定の回転数で回転させる。回転軸
は加熱チャンバ2aを貫通しているが、チャンバ2内外
の気密を保持し、また極めて悪い温度条件の下での使用
となるために、図示しない特殊なベアリングで保持され
ている。
【0041】ルツボ3は従来と同じ石英ルツボ3aとこ
れを保護する黒鉛ルツボ3bとから構成されている。
【0042】ルツボ3の側壁部分には、シリコンを溶解
させる加熱ヒータ4がルツボ3の周囲を取り囲むように
配置されている。この加熱ヒーター4の外側には、この
加熱ヒーターからの熱が加熱チャンバ2aに直接輻射さ
れるのを防止する断熱材12がその周囲を取り囲むよう
に設けられている。なお、加熱ヒータ4と断熱材12は
支持台16に取り付けられている。この支持台16は熱
抵抗率の非常に大きな材料を用いて作られている。
【0043】引上げチャンバ2bには、一端がワイヤ巻
き上げ機11に取り付けられ、中間チャンバ2cの天井
部6aの頂壁を挿通して垂れ下げられた引上げワイヤ8
が設けられ、この引上げワイヤ8の下端には、種結晶9
を保持するチャック10が取り付けられている。ワイヤ
巻き上げ機8は種結晶9の下端側に徐々に成長するシリ
コン単結晶Sをその成長速度等に従って引上げ、同時
に、ルツボ3の回転方向とは反対に常時回転させる。
【0044】この引上げチャンバ2bの収容部に形成さ
れたガス導入口13からはアルゴンガスが導入され、こ
のアルゴンガスは加熱チャンバ2a内に流通した後にガ
ス排出口14から排出されるようになっている。このよ
うにチャンバ2内にアルゴンガスを流通させるのは、前
述のように、加熱ヒータ4の加熱によるシリコンの溶解
に伴なってチャンバ2内に発生するSiOガスやCOガ
スをシリコン融液内に混入させないようにするためであ
る。
【0045】融液表面より上方には、カーボンや、ある
いはMoで構成された1重あるいは複重構造のロートが
設置されている。複重構造の場合には、その重なりの間
に断熱材が装填されている場合もある。本実施例におい
ては、2重構造で間に断熱材を装填したカーボン製のロ
ートを用いた。
【0046】このような引上げ装置を用いて、以下の条
件でシリコン単結晶の引上げを行なった。なお、COP
の測定は、全ての実施例に関して、異物検査装置LS6
000で測定した。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 260mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 50mm ・平均引上げ速度V: 0.65mm/分 ・最大引上げ速度Vmax(この引上げ炉で引上げ可能
な最大引上げ速度):0.75mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 4.0℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 8% この引上げ条件は、 ・V/G=0.163(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=8% ・D<2d の条件を満たしている。 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしている。 ・V/Vmax は、87%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にリング領域が
結晶外周部に消滅している最小引上げ速度(V 0)は
0.45mm/分であった。また、さらに引上げ速度を
下げた場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形
成することはできない事が分かっている。
【0047】この条件で引上げられた結晶の品質を調査
したところ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.3
2個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
032個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 172個/cm2 この結果から、結晶中心でのV/G値が0.15(mm
2/℃・分)以上0.30(mm2/℃・分)以下に入っ
ており、Δ(V/G)値が10%以下であれば、COPが
低減された品質の良好な結晶を製造することができるこ
とが判る。
【0048】<実施例2>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 250mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 80mm ・平均引上げ速度V: 0.50mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 0.58mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 2.2℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 7% この引上げ条件は、 ・V/G=0.227(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=7% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしている、 ・V/Vmax は、86%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.3
5mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形成する
ことはできない事が分かっている。
【0049】この条件で引上げられた結晶の品質を調査
したところ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.3
2個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
063個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 83個/cm2 この結果から、D<2d、かつ L>(D−d)/2で
あれば、COPが低減された品質の良好な結晶を製造す
ることができることが判る。
【0050】<実施例3>本実施例では図4に示すCZ
法によるシリコン単結晶の製造装置20を用いた。
【0051】図4の装置が図3の装置と異なる箇所は、
結晶に対する熱遮蔽部材がロートから円筒に変更されて
いるのみであり、その外の部分は同じである。円筒は、
融液表面より上方に設置され、カーボンや、あるいはM
oで構成された1重あるいは複重構造を有している。複
重構造の場合には、その重なりの間に断熱材が装填され
ている場合もある。本実施例においては、1重構造のカ
ーボン製の円筒を用いた。
【0052】このような引上げ装置を用いて、以下の条
件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・円筒下端の内径D: 240mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 65mm ・平均引上げ速度V: 0.55mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 0.65mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 3.2℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 6% この引上げ条件は、 ・V/G=0.172(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=6% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしている、 ・V/Vmax は、85%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.3
9mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形成する
ことはできないことが判っている。
【0053】この条件で引上げられた結晶の品質を調査
したところ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.4
5個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
035個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 65個/cm2 この結果から、D<2d、かつ L>(D−d)/2で
あれば、COPが低減された品質の良好な結晶を製造す
ることができることが判る。
【0054】<実施例4>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 250mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 100mm ・平均引上げ速度V: 0.35mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 0.41mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 1.5℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 3% この引上げ条件は、 ・V/G=0.233(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=3% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしている、 ・V/Vmax は、85%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.2
5mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、ある引上げ速度において、径方向全てにわた
って無欠陥領域を形成することができる事が分かってい
る。
【0055】この条件で引上げられた結晶の品質を調査
したところ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.1
0個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0個/
cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 45個/cm2 この結果から、径方向の全面にわたり無欠陥領域を形成
することが可能な引上げ条件かつその炉内構造を用い
て、結晶径を所定の大きさに維持しつつ、平均引上げ速
度を最大引上げ速度の60%以上とすることによって、
COPが低減された品質の良好な結晶を製造することが
できることが判る。
【0056】<実施例5>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 310mm ・ロート下端の内径D: 400mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 100mm ・平均引上げ速度V: 0.55mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 0.68mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 2.3℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 5% この引上げ条件は、 ・V/G=0.239(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=5% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしている、 ・V/Vmax は、81%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.4
1mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、ある引上げ速度において、径方向全てにわた
って無欠陥領域を形成することはできる事が分かってい
る。この条件で引上げられた結晶の品質を調査したとこ
ろ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.1
3個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
03個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 61個/cm2 この結果から、径方向の全面にわたり無欠陥領域を形成
することが可能な引上げ条件かつその炉内構造を用い
て、結晶径を所定の大きさに維持しつつ、平均引上げ速
度を最大引上げ速度の60%以上とすることによって、
COPが低減された品質の良好な結晶を製造することが
できることが判る。
【0057】<実施例6>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 420mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 80mm ・平均引上げ速度V: 0.25mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 0.41mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 1.6℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 7% この引上げ条件は、 ・V/G=0.156(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=8% ・D<2d の条件を満たしていない、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしていない、 ・V/Vmax は、61%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件でのV0は0.2
5mm/分であった。また、結晶径を維持したまま引上
げ速度を下げていった場合には、径方向全てにわたって
無欠陥領域を形成することができる事が分かっている。
【0058】この条件で引上げられた結晶の品質を調査
したところ、以下の結果が得られた。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.8
8個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
086個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 174個/cm2 この結果から、結晶中心でのV/G値が0.15(mm
2/℃・分)以上0.30(mm2/℃・分)以下に入っ
ており、Δ(V/G)値が10%以下であれば、COPが
低減された品質の良好な結晶を製造することができるこ
とが判る。
【0059】<比較例1>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 255mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 22mm ・平均引上げ速度V: 1.05mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 1.22mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G:3.1℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G:12% この引上げ条件は、 ・V/G=0.339(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=12% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしていない、 ・V/Vmax は、86%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.7
3mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形成する
ことはできない事が分かっている。この条件で引上げら
れた結晶の品質を調査したところ、以下の結果が得られ
た。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 1.2
2個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
08個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 422個/cm2 ・この結果から、V/G値が0.30(mm2/℃・
分)を越える場合には、COPを低減できないことが判
る。
【0060】<比較例2>図4の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 265mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 29mm ・平均引上げ速度V: 0.38mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 1.10mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 2.9℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 8% この引上げ条件は、 ・V/G=0.131(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=8% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしていない、 ・V/Vmax は、35%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を上げていった場合にV0=0.6
6mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形成する
ことはできない事が分かっている。この条件で引上げら
れた結晶の品質を調査したところ、以下の結果が得られ
た。 ・リング領域は、ウエーハ面内に同心円状に現れてい
る。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.5
個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0.0
01個/cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 54個/cm2 ・この結果から、Δ(V/G)が10%以下であっても、
V/G値が0.15(mm2/℃・分)未満である場合
には、リング領域を結晶の外周に消滅させることはでき
ないことが判る。
【0061】<比較例3>図3の引上装置を用いて、以
下の条件でシリコン単結晶の引上げを行なった。 ・結晶径d: 208mm ・ロート下端の内径D: 255mm ・ロート下端と融液表面との距離L: 17mm ・平均引上げ速度V: 1.21mm/分 ・最大引上げ速度Vmax: 1.43mm/分 ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配(結晶中
心)G: 4.1℃/mm ・固液界面での結晶軸方向の結晶側の温度勾配の面内バ
ラツキ△G: 17% この引上げ条件は、 ・V/G=0.295(mm2/℃・分) ・Δ(V/G)=17% ・D<2d の条件を満たしている、 ・L>(D−d)/2 の条件を満たしていない、 ・V/Vmax は、85%である、 なお、この炉内構造、かつ引上げ条件で、結晶径を維持
したまま引上げ速度を下げていった場合にV0=0.8
6mm/分であった。また、さらに引上げ速度を下げた
場合には、径方向全てにわたって無欠陥領域を形成する
ことはできない事が分かっている。この条件で引上げら
れた結晶の品質を調査したところ、以下の結果が得られ
た。 ・リング領域は、結晶外周部に消滅している。 ・0.11μm以上のCOPの平均面積密度: 0.3
2個/cm2 ・0.14μm以上のCOPの平均面積密度: 0個/
cm2 ・フローパターンの平均面積密度: 818個/cm2 ・この結果から、V/G値が0.30(mm2/℃・
分)未満であってもΔ(V/G)が10%を越える場合に
は、フローパターン(小さなCOP)を低減できないこ
とが判る。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、リング
領域がなく、かつCOPが少ない良好な品質を有する結
晶を、生産性を犠牲にすることなく製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】V/G値と、結晶に導入される点欠陥濃度、形
成される欠陥種との関係を示す図である。
【図2】従来の結晶育成方法における温度勾配Gの径方
向分布、および結晶断面での欠陥分布を示す図である。
【図3】本発明の実施例、および比較例に用いるシリコ
ン単結晶の概略構成図である。
【図4】本発明の他の実施例、および比較例に用いるシ
リコン単結晶の概略構成図である。
【符号の説明】
2a・・・・加熱チャンバ、 2b・・・・引上げチャンバ 2c・・・・中間チャンバ 3 ・・・・ルツボ 4 ・・・・加熱ヒータ 6a・・・・天井部 12・・・・断熱材 22・・・・ロート 32・・・・円筒 S ・・・・シリコン単結晶 L ・・・・溶融シリコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 淳 光市大字島田3434 ニッテツ電子株式会社 内 (72)発明者 田中 正博 光市大字島田3434 ニッテツ電子株式会社 内 (72)発明者 小川 操 光市大字島田3434 ニッテツ電子株式会社 内 (72)発明者 原田 博文 光市大字島田3434 ニッテツ電子株式会社 内 Fターム(参考) 4G077 AA02 AB01 BA04 EG25 EH07 EH09 HA12 PF16 PF17 5F053 AA12 AA13 BB04 BB08 BB13 BB15 DD01 FF04 GG01 RR03 RR04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶を育成するにあたり、シリコン単結晶の引上速度をV
    (mm/分)とし、シリコン融液と結晶との固液界面に
    おける結晶側の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、
    結晶径方向のV/G値のバラツキ△(V/G)が10%以
    下であり、かつ熱酸化処理をした際にリング状に発生す
    る酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する引上げ
    速度で引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 熱酸化処理をした際にリング状に発生す
    る酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する最低引
    上げ速度をV0とするとき、引上げ速度がV0〜1.5×
    0であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン
    単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶を育成するにあたり、シリコン融液表面よりも上方に
    円筒あるいはロートを配置し、円筒あるいはロートの中
    心軸と引上軸を等しくし、該円筒あるいはロートの内側
    を通過させつつ結晶を育成する方法において、円筒の下
    端あるいはロートの下端の内径Dと育成されつつある結
    晶の直径dの関係が、 D<2d であり、かつ円筒の下端あるいはロートの下端からシリ
    コン融液表面までの距離Lとの関係が、 L>(D−d)/2 である引上げ炉内構造を有する引上げ炉でシリコン単結
    晶を育成し、かつ熱酸化処理をした際にリング状に発生
    する酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する引上
    げ速度で引上げることを特徴とするシリコン単結晶の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 熱酸化処理をした際にリング状に発生す
    る酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部に消滅する最低引
    上げ速度をV0とするとき、引上げ速度がV0〜1.5×
    0であることを特徴とする請求項3に記載のシリコン
    単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 採用する引上げ炉において結晶径を所定
    の大きさに維持しつつ引上げを行うことのできる最大の
    引上げ速度を最大引上げ速度とし、平均引上げ速度が前
    記最大引上げ速度の60%以上となるような引上げ速度
    を用いることを特徴とする請求項1又は3に記載のシリ
    コン単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶を育成するにあたり、シリコン単結晶の引上速度をV
    (mm/分)とし、シリコン融液と結晶との固液界面に
    おける結晶側の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、
    結晶中心でのV/G値が0.15(mm2/℃・分)以
    上0.30(mm2/℃・分)以下であり、かつ結晶径
    方向のV/G値のバラツキ Δ(V/G)が10%以下で
    あることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶を育成するにあたり、シリコン単結晶の径方向の全面
    にわたり「無欠陥領域」を形成することが可能な炉内構
    造かつ引上げ条件を用いて、該引上げ条件で結晶径を所
    定の大きさに維持しつつ引上げを行うことのできる最大
    の引上げ速度を最大引上げ速度とし、平均引上げ速度を
    前記最大引上げ速度の60%以上とすることを特徴とす
    るシリコン単結晶の製造方法。
  8. 【請求項8】 チョクラルスキー法により育成されたシ
    リコン単結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際に
    リング状に発生する酸化誘起積層欠陥がウエーハ外周部
    に消滅しており、かつウエーハ表面に存在するCOPと
    呼ばれる0.11μm以上の大きさを有する微小ピット
    の平均面積密度が1個/cm2以下であり、かつ0.1
    4μm以上の大きさを有する微小ピットの平均面積密度
    が0.01個/cm2以下であり、かつウエーハをセコ
    エッチング液に30分間の無攪拌状態で縦置きして浸積
    することにより顕在化するフローパターンと呼ばれるエ
    ッチピットの平均面積密度が200個/cm2以下であ
    ることを特徴とするシリコン単結晶ウエーハ。
  9. 【請求項9】 チョクラルスキー法により育成されたシ
    リコン単結晶ウエーハであって、熱酸化処理をした際に
    リング状に発生する酸化誘起積層欠陥が発生せず、かつ
    ウエーハ表面に存在するCOPと呼ばれる0.11μm
    以上の大きさを有する微小ピットの平均面積密度が0.
    01個/cm2以上1個/cm2以下であり、かつ0.1
    4μm以上の大きさを有する微小ピットの平均面積密度
    が0.01個/cm2以下であり、かつウエーハをセコ
    エッチング液に30分間の無攪拌状態で縦置きして浸積
    することにより顕在化するフローパターンと呼ばれるエ
    ッチピットの平均面積密度が5個/cm2以上200個
    /cm2以下であることを特徴とするシリコン単結晶ウ
    エーハ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7612015B2 (en) 2001-12-21 2009-11-03 Nippon Sheet Glass Company, Limited Member having photocatalytic function and method for manufacture thereof

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