JP2000311570A - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー

Info

Publication number
JP2000311570A
JP2000311570A JP12123399A JP12123399A JP2000311570A JP 2000311570 A JP2000311570 A JP 2000311570A JP 12123399 A JP12123399 A JP 12123399A JP 12123399 A JP12123399 A JP 12123399A JP 2000311570 A JP2000311570 A JP 2000311570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
coil
amateur
assembly
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12123399A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohito Okihara
尚人 沖原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP12123399A priority Critical patent/JP2000311570A/ja
Publication of JP2000311570A publication Critical patent/JP2000311570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アマチュアが衝撃を受けて永久磁石から離れ
ても反転しない電磁リレーを提供する。 【解決手段】 アマチュア4を保持する絶縁体よりなる
アマチュアブロック5の上部にアマチュアの動作を抑制
する凸部50を持ち、かつ、凸部に対応するアマチュア
の動作を抑制する凹部51をカバー16の内側に持ち、
凸部と凹部のアマチュアの長手方向(X方向)の隙間x
が、常閉(常開)側にアマチュアが倒れた場合の凸部の
X方向の変位量をδ、アマチュアが永久磁石から距離d
だけ離れたときの凸部のX方向の変位量をDとしたと
き、δ<x<Dである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁リレーに係
り、特に永久磁石の上にシーソーバランス型アマチュア
を配した有極電磁リレーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例としては、図11,図12に示
すものがある。図11は、従来の電磁リレーを示す分解
斜視図である。図12は、従来の電磁リレーを示す断面
図である。
【0003】図11に示すように、コア6,コイル接続
片7,コイルスプール8,永久磁石9,コイル17で構
成されている部材を、ベース15へ永久磁石9の露出面
が上面になるように固着する。コイル接続片7とコイル
接続端子14とを電気的に接続する。アマチュア突起1
0と永久磁石9とが向かい合うようにアマチュア4を静
置する。ベース15の開口部方向からカバー16をかぶ
せる。アマチュア4は、図12に示すように、永久磁石
による力Fmにて吸引され、通常のシーソー動作を正常
に動作する。
【0004】さて、他にも衝撃に耐えられるよう様々な
提案がなされている。特開平5−120975号公報
は、接極子組立体に設けた凸部とコイル組立体もしく
は、カバーに設けた凹部との間に設けた隙間で衝撃によ
る接極子組立体の動作を抑制し、ヒンジばねの変形を防
ぐものである。
【0005】実公平7−47778号公報,実公平1−
19310号公報,および特開平5−205601号公
報は、共にカバーの内側に設けた突起でアマチュアの支
持片(ばね)を所定の距離をもって抑えるものである。
【0006】実開平5−41048号公報,特開平10
−188764号公報は、アマチュアをカバーに設けた
突起もしくは条体で抑制するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで電磁リレーのY
方向に衝撃が加われば、図13に示すように、衝撃によ
る力が、アマチュアの永久磁石への吸引力Fmに打ち勝
つことにより、アマチュアは点Cを回転中心とする回転
運動を行う。アマチュア突起の中心点Pは、永久磁石上
から離れる。アマチュアの端部が、カバーに当たれば、
アマチュアは反動で、図の下方に跳ね返り、常開側に反
転するなどの障害が生じる。
【0008】また、特開平5−120975号公報は、
凸部と凹部の隙間がアマチュアの回転方向とは垂直な方
向に設けられ、衝撃によるアマチュアのコアとの接触端
を中心として回転する運動を抑制するものではなく、耐
衝撃性に対し充分とは言えない。
【0009】実公平7−47778号公報,実公平1−
19310号公報,および特開平5−205601号公
報は、衝撃によるアマチュアのコアとの接触端を中心と
して回転する運動を抑制するものではなく、ばねに比べ
て質量の大きいアマチュアそのものをカバーに当たらな
いよう抑制するできるものではない。したがって、耐衝
撃性に対し充分とは言えない。
【0010】実開平5−41048号公報,特開平10
−188764号公報は、衝撃によるアマチュアのコア
との接触端を中心として回転する運動を抑制するもので
はなく、また、カバーにアマチュアが当たることを肯定
している以上、突起もしくは条体に当たったアマチュア
は跳ね返り、反動でアマチュアが反転するなどの障害が
起こり得る。
【0011】本発明の目的は、カバーにアマチュアがあ
たっても反動でアマチュアが反転しない電磁リレーを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁リレーは、
直方体の中央に永久磁石を格納し、前記永久磁石の両側
にコイルを巻回したコイル組立体と、前記コイル組立体
と同形の大きさでヒンジばねと、直方体の長手方向の両
先端部に可動接点と、前記コイル組立体上に設置したと
き前記永久磁石上でシーソー動作が可能な突起部とを有
するアマチュアブロック組立体と、前記コイル組立体を
固着し、前記アマチュアブロック組立体を前記コイル組
立体へシーソー動作が可能なように設置し、前記コイル
組立体と前記アマチュアブロック組立体とをシーソー動
作によりスイッチが入切りするように電気的に接続する
絶縁体基台と、前記絶縁体基台を覆うようにかぶせるカ
バーとを備え、前記アマチュア組立体の上部の中央部に
前記アマチュア組立体の動作を抑制するための凸部と、
前記凸部に勘合するように前記カバーに設けられた凹部
とをさらに有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】アマチュアブロックの中央部に突
起状のストッパ凸部と、該ストッパ凸部に対向するよう
にカバー内側に遊嵌(遊びを持たせてはめ、はめたもの
が動ける状態)するストッパー凹部を設け、該ストッパ
凸部とストッパ凹部と隙間xが、アマチュアの通常動作
による水平方向の変位δより大きく、アマチュアが回動
するときの水平方向の変位Dより小さいことの構成の電
磁リレーである。カバー内面の凹部とアマチュアブロッ
クの凸部とを遊嵌状態にしてδ<x<Dの関係持つ。
【0014】本発明の実施例の構成を図1,図2を参照
し詳細に説明する。図1は、本発明による実施例である
電磁リレーの構成を示す分解斜視図である。図2は、図
1の分解斜視図のアマチュアの長手方向の断面図であ
る。
【0015】コ字型断面を持つコア6は、絶縁体よりな
るコイルスプール8を介してコイル17を巻回し、コイ
ルの端部は、それぞれコイル接続片7に電気的に接続さ
れ、コイル組立体100を得る。永久磁石9は、コイル
スプール8の中央に設けた永久磁石挿入用穴に挿入され
て、コア6に固着される。永久磁石9の上部には、自己
の底部中央にあるかまぼこ状の突起10を係止してシー
ソー動作する板状のアマチュア4が配置される。アマチ
ュア4は、先端に可動接点1を持つ可動接点ばね3と、
略クランク状のヒンジばね2とを、略直方体の絶縁体よ
りなるアマチュアブロック5で一体的に支持され、アマ
チュアブロック組立体300を得る。ベース15は、絶
縁体よりなる上部を開口とした箱形で、可動接点1と対
向する固定接点11、固定接点を固着する固定接点端子
12,コイル接続片7を固着するコイル接続端子14、
およびヒンジばね2の端部を電気的に接続して固着する
中立端子13を持ち、各端子を一体的に射出成形して絶
縁体基台200を得る。電磁リレーの組立は以下によ
る。絶縁体基台200にコイル組立体100を挿入した
後、コイル接続片7をコイル接続端子14に固着する。
次に、永久磁石9をコイルスプール8の中央に挿入す
る。しかる後、アマチュアブロック組立体300をアマ
チュア突起10を永久磁石9の上部に係止して載せ、ヒ
ンジばねを中立端子に固着する。後、カバー16を被せ
て、電磁リレーの底部を樹脂封止すれば、電磁リレーを
得る。ここで、特徴的なところは、アマチュアブロック
5の上部に略円筒状のアマチュアの動作を抑制する凸部
50を設けたところである。図2を参照すれば、さら
に、アマチュアブロック5の上部に設けた動作抑制用凸
部50に対向して、カバーの底部にアマチュアの動作を
抑制する凹部51を設けていることにある。
【0016】次に、本発明の実施例の動作を図2,図3
を参照して詳細に説明する。図2は、図1の分解斜視図
のアマチュアの長手方向の断面図である。図3は、図2
における動作抑制用凸部50、動作抑制用凹部51付近
の拡大図である。
【0017】図2において、アマチュア4は、アマチュ
ア突起10をシーソーの支点として回動運動を行い、図
の左側の常閉接点側(常閉側と記す)に倒れている。動
作抑制用凸部50の中心点をA、アマチュア4が常閉側
に倒れているときのアマチュア4の中心線に対する傾き
をθ(このときのアマチャアトラベルはXt)、アマチ
ュアが常閉側に倒れたとき、すなわち、アマチュアが角
度θ傾いたときの凸部50の中心線からの図3のアマチ
ュアの長手方向(X方向)への変位量をδ、さらに、ア
マチュアが中立位置のとき、すなわち、磁気ギャップ
が、ちょうどアマチャアトラベルXtの1/2になった
ときの凸部50と凹部51のX方向の隙間をxとする
と、x>δの関係が成り立つとき、電磁リレーの通常の
シーソー動作においては、凸部50は、凹部51と接触
または衝突することはなく、電磁リレーは正常に動作な
シーソー動作を行う。図4は、x>δの状態の動作を示
す図1の断面図である。
【0018】図5において、衝撃力が電磁リレーの高さ
方向(Y方向)に加わった場合を考える。図5は、Y方
向に衝撃力が加わった場合を示す断面図である。衝撃力
が加わる前は、図4に示すように永久磁石9の磁気吸引
力により、アマチュア4は、永久磁石に力Fmで吸引さ
れている。衝撃力がY方向へ加わると衝撃力Gに相当す
るアマチュアを永久磁石より引き離す力が働き、先の吸
引力Fmに打ち勝ったとき、アマチュアは、アマチュア
の常閉側のコアとの接触点Cを中心に、時計と反対方向
へ回転しようとする。今、アマチュア突起10の中心点
をP、アマチュア突起10が永久磁石9から離れる距離
をdとして、凸部50のX方向の変位量を定量的に考察
する。
【0019】変位量の定量的な考察について図6から図
8を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の常閉側
にアマチュアが倒れたときの変位量δを求めるための図
である。図7は、本発明の本発明の常閉側にアマチュア
が倒れて回転したときの変位量Dを求めるための図であ
る。図8は、本発明の本発明の変位量Dの模式図であ
る。
【0020】図6において、常閉側(常開側でも同じ)
にアマチュアが倒れたときの凸部50の中心線からの変
位量δを求める。仮にアマチュア長を12.9mm,ア
マチャアトラベルXtを0.5mm,アマチュア厚さを
0.8mm,凸部高さを0.9mm,そしてアマチュア
突起高さを0.1mmとする。アマチュアが常閉側に倒
れたときのアマチュアの傾きをθ,アマチュア突起の中
心点をP,アマチュア中立位置での凸部中心点の位置を
A,アマチュアがθ傾いたときの凸部中心点の位置を
A’,アマチュアのコアとの常閉側の接触点をCとする
と、 δ≒弧AA’=直線A’P*θ 直線A’P=0.9+0.8+0.1=1.8 アマチュア長1/2=6.45mm アマチャアトラベルXt1/2=0.25mm から θ=tan-1(0.25/6.45)=0.039ra
d これにより、 δ≒弧AA’=直線A’P*θ=1.8*0.039=
0.070mm となる。
【0021】次に図7、図8を用いて、アマチュアが永
久磁石よりd=0.3mm離れたときの凸部50の中心
線からのX方向の変位量Dを求める。ここで、d=0.
3mmを取った理由は、d=0.3mmを越えると、ア
マチュアがカバーに当たり、反動で、アマチュアが常開
側に反転するなどの障害が起こると仮定したことによ
る。点Cからアマチュアの底面に沿った直線と中心線と
の交点をP’,直線CPの距離をb,直線CAの距離を
a,直線CAと直線CPの作る角度をθ0 ,直線CAと
直線CP’の作る角度をθ2 ,直線CP’と直線CPの
作る角度をθ3 とする。これらの関係からθ0 =θ2
θ3 が成り立つ。
【0022】アマチュア中立位置での凸部中心点の位置
をA,アマチュアがθ傾いたときの凸部中心点の位置を
A’,さらに、アマチュアが永久磁石よりd=0.3m
m離れたときの凸部50の中心点の位置をA”とする。
アマチュアが永久磁石よりd=0.3mm離れたときの
凸部50の中心線からの変位量Dは、図8より、D=D
1 +δである。
【0023】ここで、D1 は、アマチュアが常閉側に倒
れた後、さらに、点Cを回転中心として回転した場合
の、アマチュア突起10と永久磁石9との距離d=0.
3mmとなる凸部中心位置のX方向の変位量である。θ
1 は、そのときの移動前のPと移動後のPのなす角であ
る。D1 は、次の式で表せる。 D1 =acosθ0 −acos(θ1 +θ0 ) =a(cosθ0 −cos(θ1 +θ0 )) ここで、 a=sqrt(6.452 +1.72 )=6.67 θ2 =cos-1(6.45/a)=0.258 θ3 =tan-1(0.1/6.45)=0.016
, b≒6.45 θ1 =sin-1(d/b)=sin-1(0.3/6.4
5)=0.0465 θ0 =θ2 +θ3 =0.274rad また b=sqrt(6.452 +0.12 )=6.45 したがって、 D1 =0.0908mm 結局、 D=D1 +δ=0.0908+0.070=0.161
mm となる。
【0024】図3に戻って考えると、δ=0.070m
m、D=0.161mmより、δ<x<D、すなわち、
0.070mm<x<0.161mmとなるように、磁
気ギャップが、ちょうどアマチャアトラベルXtの1/
2になったときの凸部50と凹部51のX方向の隙間x
を取ると、通常の動作においては、正常なシーソー動作
を阻害せず、電磁リレーに衝撃が加わり、アマチュアが
永久磁石より離れようとすると、凸部と凹部との接触に
より、アマチュアがカバーに当たる前にアマチュアの動
作を抑制し、速やかにアマチュアを元の永久磁石の上に
着地させ、アマチュアを常開側に反転させることなく、
常閉側にアマチュアを倒した状態で維持することができ
る。
【0025】さらに図5を用いて、詳しく言えば、図5
において、アマチュア突起10が永久磁石よりd=0.
3mmを越えて離れるとき、アマチュアの先端が、カバ
ーに当たり、アマチュアが反転するなどの障害が起こる
時、さらに余裕を持つためには、アマチュアが永久磁石
より離れる距離d1 <dにするよう、Dを設定すれば、
凸部と凹部との接触により、アマチュア先端とカバーと
の隙間ξ>0とはならず、アマチュアの反転といった障
害は起こらない。
【0026】次に本発明の第2の実施例を図9,図10
を参照し詳細に説明する。図9,図10は、本発明の第
2の実施例を示す断面図(その1,その2)である。図
9、図10において、図1、図2との相違点は、アマチ
ュアに動作抑制用凹部を設け、カバー底部に、凹部に対
向する動作抑制用凸部を設けた点である。図9に示すよ
うに、アマチュアが常閉側に倒れたとき、つまり、アマ
チュアが角度θ傾いたときの凹部52の中心線からX方
向への変位量をδ、アマチュアが中立位置のとき、すな
わち、磁気ギャップが、ちょうどアマチャアトラベルX
tの1/2になったときの凹部52と凸部53のX方向
の隙間をxとし、さらに、衝撃力が電磁リレーのY方向
に加わり、アマチュアが、アマチュアの常閉側のコアと
の接触点Cを中心に、時計と反対方向へ回転しようとす
る場合のアマチュアが永久磁石よりd離れたときの凹部
52の中心線からの変位量をDと再定義する。δ<x<
Dとなるように、磁気ギャップが、ちょうどアマチャア
トラベルXtの1/2になったときの凹部52と凸部5
3のX方向の隙間xを取る。通常の動作においては、正
常なシーソー動作を阻害せず、電磁リレーに衝撃が加わ
り、アマチュア永久磁石より離れようとすると、凹部と
凸部との接触により、アマチュアの動作が抑制され、ア
マチュアが点Cを中心に回転したとき、アマチュア突起
10の中心点Pと永久磁石の距離dが0.3mmを越え
たとき、アマチュアの先端がカバーに当たるとすれば、
1 <dとなるよう、Dを設定すれば、アマチュアの先
端とカバー底部の距離ξ>0となり、余裕を持ってアマ
チュアの先端は、カバーに当たることはなく、アマチュ
アの反転などの障害は生じない。
【0027】アマチュアに設ける動作抑制用の凸部また
は凹部と、カバーに設ける動作抑制用凹部または凸部の
形状、大きさ、数、位置は、図示したものに限定されな
い。δ<x<Dの関係を満たしていれば同様な効果を発
揮する。
【0028】また、コイル組立体、絶縁体基台の構造は
問わない。アマチュアがシーソー動作をするシーソーバ
ランス型の磁気回路構造を持てば、同じ効果を発揮す
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁リレ
ーは、アマチュアが常閉側に倒れたとき、つまり、図3
に示すようにアマチュアが角度θ傾いたときの凸部の中
心線からのX方向への変位量をδ、さらに、アマチュア
が中立位置のとき、すなわち、磁気ギャップが、ちょう
どアマチャアトラベルXtの1/2になったときの凸部
と凹部とのX方向の隙間をxとする。さらに、衝撃力が
電磁リレーのY方向に加わり、アマチュアが、アマチュ
アの常閉側のコアとの接触点Cを中心に、時計と反対方
向へ回転しようとする場合のアマチュアが永久磁石より
d離れたときの凸部の中心線からの変位量をDとする。
δ<x<D、仮定による計算によると、0.070mm
<x<0.161mmとなるように、磁気ギャップが、
ちょうどアマチャアトラベルXtの1/2になったとき
の凸部と凹部とのX方向の隙間xを取ると、通常の動作
においては、正常なシーソー動作を阻害せず、電磁リレ
ーに衝撃が加わり、アマチュア永久磁石より離れようと
すると、凸部と凹部との接触により、アマチュアがカバ
ーに当たる前にアマチュアの動作を抑制し、速やかにア
マチュアを元の永久磁石の上に反転させることなく、常
閉側にアマチュアを倒した状態で維持することができ
る。さらに図5を用いて、詳しく言えば、図5におい
て、アマチュア突起が永久磁石よりd=0.3mmを越
えて離れるとき、アマチュアの先端が、カバーに当た
り、アマチュアが反転するなどの障害が起こる時、さら
に余裕を持つためには、d1 <dにするよう、Dを設定
すれば、凸部と凹部との接触により、アマチュア先端と
カバーとの隙間ξ>0とはならず、アマチュアの反転と
いった障害は起こらない。実際的なxの値としては、
0.070mm<x<0.161mmより、x=0.0
9+/−0.02mm、もしくは、0.10+/−0.
03mmでよく、充分に実現できる値である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例である電磁リレーの構成を
示す分解斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図のアマチュアの長手方向の断
面図である。
【図3】図2における動作抑制用凸部、動作抑制用凹部
付近の拡大図である。
【図4】x>δの状態の動作を示す図1の断面図であ
る。
【図5】Y方向に衝撃力が加わった場合を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の常閉側にアマチュアが倒れたときの変
位量δを求めるための図である。
【図7】本発明の本発明の常閉側にアマチュアが倒れて
回転したときの変位量Dを求めるための図である。
【図8】本発明の本発明の変位量Dの模式図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す断面図(その1)
である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す断面図(その
2)である。
【図11】従来の電磁リレーを示す分解斜視図である。
【図12】従来の電磁リレーを示す断面図である。
【図13】従来の電磁リレーにY方向の衝撃が加わった
ときの断面図である。
【符号の説明】
1 可動接点 2 ヒンジばね 3 可動接点ばね 4 アマチュア 5 アマチュアブロック 6 コア 7 コイル接続片 8 コイルスプール 9 永久磁石 10 アマチュア突起 11 固定接点 12 固定接点端子 13 中立端子 14 コイル接続端子 15 ベース 16 カバー 17 コイル 50 動作制御用凸部 51 動作抑制用凹部 100 コイル組立体 200 絶縁体基台 300 アマチュアブロック組立体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体の中央に永久磁石を格納し、前記永
    久磁石の両側にコイルを巻回したコイル組立体と、 前記コイル組立体と同形の大きさでヒンジばねと、直方
    体の長手方向の両先端部に可動接点と、前記コイル組立
    体上に設置したとき前記永久磁石上でシーソー動作が可
    能な突起部とを有するアマチュアブロック組立体と、 前記コイル組立体を固着し、前記アマチュアブロック組
    立体を前記コイル組立体へシーソー動作が可能なように
    設置し、前記コイル組立体と前記アマチュアブロック組
    立体とをシーソー動作によりスイッチが入切りするよう
    に電気的に接続する絶縁体基台と、 前記絶縁体基台を覆うようにかぶせるカバーと、を備
    え、 前記アマチュア組立体の上部の中央部に前記アマチュア
    組立体の動作を抑制するための凸部と、前記凸部に勘合
    するように前記カバーに設けられた凹部とをさらに有す
    ることを特徴とする電磁リレー。
  2. 【請求項2】直方体の中央に永久磁石を格納し、前記永
    久磁石の両側にコイルを巻回したコイル組立体と、 前記コイル組立体と同形の大きさでヒンジばねと、直方
    体の長手方向の両先端部に可動接点と、前記コイル組立
    体上に設置したとき前記永久磁石上でシーソー動作が可
    能な突起部とを有するアマチュアブロック組立体と、 前記コイル組立体を固着し、前記アマチュアブロック組
    立体を前記コイル組立体へシーソー動作が可能なように
    設置し、前記コイル組立体と前記アマチュアブロック組
    立体とをシーソー動作によりスイッチが入切りするよう
    に電気的に接続する絶縁体基台と、 前記絶縁体基台を覆うようにかぶせるカバーと、 を備え、 前記アマチュア組立体の上部の中央部に前記アマチュア
    組立体の動作を抑制するための凹部と、前記凹部に勘合
    するように前記カバーに設けられた凸部とをさらに有す
    ることを特徴とする電磁リレー。
  3. 【請求項3】長手方向にコ字型断面を持つコアに、コ字
    型の中央部に永久磁石の格納部をもつ絶縁体のコイルス
    プールに、前記格納部の両脇にコイルを巻回したコイル
    組立体と、 前記格納部に固着された永久磁石と、 直方体の絶縁体よりなるアマチュアブロックを板状のア
    マチュアの中央部に設置し、前記アマチュアブロックを
    水平静置したとき水平に保とうとするためのヒンジばね
    を前記アマチュアブロックの両脇に有し、先端に可動接
    点を持つ可動接点ばねを前記アマチュアブロックから前
    記アマチュアの長手方向の両脇に前記先端を前記アマチ
    ュアの先端に合わせるように有し、前記アマチュアを前
    記アマチュアブロックが一体的に支持し、前記永久磁石
    の上に載せられシーソー動作が可能な突起を持つアマチ
    ュアブロック組立体と、 前記コイル組立体がちょうど格納でき、上面に開口部を
    持つ箱体で、内側に前記コイル組立体を装着する固定接
    点と、前記固定接点を固着する固定接点端子と、前記コ
    イルを接続するコイル端子と、および前記ヒンジばねの
    端部を電気的に接続して固着する中立端子を持ち、各端
    子を一体的に射出成形して得る絶縁体基台と、 前記絶縁体基台に、前記コイル組立体,前記アマチュア
    ブロック組立体を組み立てた後、上部よりかぶせるカバ
    ーと、を備え、 前記アマチュアブロックの上部にアマチュアの動作抑制
    用凸部と、前記カバーの底部に前記動作抑制用凸部に対
    向する動作抑制用凹部とをさらに有することを特徴とす
    る電磁リレー。
  4. 【請求項4】前記アマチュアが角度θ傾いたときの前記
    凸部の中心線からアマチュアの長手方向への変位量をδ
    とし、前記コアと前記アマチュアとの磁気ギャップが、
    ちょうどシーソー動作のとき前記アマチュアと前記コア
    との距離が開いた方の距離であるアマチャアトラベルが
    1/2になったとき、前記凸部と前記凹部との上方向の
    隙間をxとし、衝撃力が電磁リレーの高さ方向に加わり
    前記アマチュアがコアとの接触点Cを中心に、時計と反
    対方向へ回転しようとする場合のアマチュアが永久磁石
    よりd離れたときの凸部の中心線からの変位量をDとす
    ると、δ<x<Dとなるような、前記隙間xを持つこと
    を特徴とする請求項3記載の電磁リレー。
  5. 【請求項5】長手方向にコ字型断面を持つコアに、コ字
    型の中央部に永久磁石の格納部をもつ絶縁体のコイルス
    プールに、前記格納部の両脇にコイルを巻回したコイル
    組立体と、 前記格納部に固着された永久磁石と、 直方体の絶縁体よりなるアマチュアブロックを板状のア
    マチュアの中央部に設置し、前記アマチュアブロックを
    水平静置したとき水平に保とうとするためのヒンジばね
    を前記アマチュアブロックの両脇に有し、先端に可動接
    点を持つ可動接点ばねを前記アマチュアブロックから前
    記アマチュアの長手方向の両脇に前記先端を前記アマチ
    ュアの先端に合わせるように有し、前記アマチュアを前
    記アマチュアブロックが一体的に支持し、前記永久磁石
    の上に載せられシーソー動作が可能な突起を持つアマチ
    ュアブロック組立体と、 前記コイル組立体がちょうど格納でき、上面に開口部を
    持つ箱体で、内側に前記コイル組立体を装着する固定接
    点と、前記固定接点を固着する固定接点端子と、前記コ
    イルを接続するコイル端子と、および前記ヒンジばねの
    端部を電気的に接続して固着する中立端子を持ち、各端
    子を一体的に射出成形して得る絶縁体基台と、 前記絶縁体基台に、前記コイル組立体,前記アマチュア
    ブロック組立体を組み立てた後、上部よりかぶせるカバ
    ーと、を備え、 カバー底部に設けられた前記アマチュアの動作抑制用凸
    部と、アマチュア上部に設けられた前記凸部に対向する
    アマチュアの動作抑制用凹部とをさらに有することを特
    徴とする電磁リレー。
  6. 【請求項6】前記アマチュアが角度θ傾いたときの前記
    凹部の中心線からアマチュアの長手方向への変位量をδ
    とし、アマチュアが中立位置のとき、すなわち、前記コ
    アと前記アマチュアとの磁気ギャップがちょうどアマチ
    ャアトラベルの1/2になったときの凹部と凸部のX方
    向の隙間をxとし、さらに、衝撃力が電磁リレーの高さ
    方向に加わり、アマチュアがコアとの接触点Cを中心
    に、時計と反対方向へ回転しようとする場合のアマチュ
    アが永久磁石よりd離れたときの凹部の中心線からの変
    位量をDとすると、δ<x<Dとなるような、前記隙間
    xを持つことを特徴とすることを特徴とする請求項5記
    載の電磁リレー。
JP12123399A 1999-04-28 1999-04-28 電磁リレー Pending JP2000311570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12123399A JP2000311570A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電磁リレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12123399A JP2000311570A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電磁リレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000311570A true JP2000311570A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14806217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12123399A Pending JP2000311570A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電磁リレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000311570A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9159515B2 (en) 2012-04-19 2015-10-13 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9159515B2 (en) 2012-04-19 2015-10-13 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5663855A (en) Magnetic latching apparatus for an actuator of a hard disk drive
KR940009305B1 (ko) 전자 계전기
JP2000311570A (ja) 電磁リレー
JP3076383B2 (ja) 有極リレー
JP3011334B1 (ja) 電磁継電器
JP2003151419A (ja) 電磁継電器
JP2669853B2 (ja) リレー
JP6920664B2 (ja) 電磁継電器
EP3806128A1 (en) Electromagnetic relay
JP3540910B2 (ja) 電磁接触器
JP7117497B2 (ja) 電磁石装置、及び電磁リレー
JP2724370B2 (ja) 電磁継電器
JP2524448Y2 (ja) リレー
JP2000340087A (ja) 封止接点装置
JPS5922693Y2 (ja) 有極電磁継電器
JPH04223017A (ja) リレーの構造
JP2500186B2 (ja) 電磁継電器
JP3165213B2 (ja) 電磁継電器
JPH057714Y2 (ja)
JPH0621156Y2 (ja) 電磁継電器
JPH0143805Y2 (ja)
JPS6028101Y2 (ja) 電磁接触器の電磁石
JP3413847B2 (ja) 有極リレー
JPH0727544Y2 (ja) 有極リレ−
JP2000348589A (ja) 有極型電磁リレー

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02