JP2000310177A - 発電機用水車の調速機 - Google Patents

発電機用水車の調速機

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JP2000310177A
JP2000310177A JP11119836A JP11983699A JP2000310177A JP 2000310177 A JP2000310177 A JP 2000310177A JP 11119836 A JP11119836 A JP 11119836A JP 11983699 A JP11983699 A JP 11983699A JP 2000310177 A JP2000310177 A JP 2000310177A
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Takekame Koori
武亀 郡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Water Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御安定性も確保しつつ、負荷変化要求に対
する調速機の追従性を向上させて、ガイドベーン開閉動
作及び水車出力の応答性を改善し、電力系統の供給電力
(周波数)を安定化させること。 【解決手段】 PID演算部5は、負荷設定器3あるい
は周波数設定器4の設定値に基づいてガイドベーン1の
開度を調整するための信号を生成する。DPC指令部2
5からは、電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を変更
させるための負荷要求信号が出力される。DPC指令部
25から出力される負荷要求信号は、リミッタ26及び
積分器27を介して、切替器7に接続されると共に、P
ID演算部5の出力信号が加算入力される結合器17に
接続され、PID演算部5の出力信号に加算入力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機を駆動する
水車の調速制御を行う発電機用水車の調速機に関する。
【0002】
【従来の技術】発電機を駆動する水車の調速制御は、水
車のガイドベーンの開度を調節することにより水車に流
入する水量を変化させることにより行われている。ガイ
ドベーンの開度は、例えば、特公昭63−23759号
公報によって開示されているように、設定された回転数
(周波数)あるいは負荷のもとで水車が作動するように
調速機により自動的に制御される。
【0003】また、電力系統の負荷が変化したとき、発
電機の負荷(出力)を電力系統の負荷変化に対応させる
ために、電力系統の制御部から調速機に対して負荷要求
信号が発せられる。通常、この負荷要求信号は、急激な
負荷変化を系統に与えないようにある定められた負荷変
化率で発電機の有効電力を制御するために、比例
(P)、積分(I)、微分(D)の各要素より構成され
たPID演算部に入力される。そして、ガイドベーン開
度は、PID演算部の演算値に応じて調節される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PID
演算部においては制御安定性を考慮して制御ゲイン等が
設定されていることから、PID演算部を介して負荷要
求信号が入力されたのでは、ガイドベーン開度、即ち発
電機の負荷は、徐々にしか変化しない。従って、調速機
を要求される負荷変化に速やかに対応させることが不可
能であった。この様に、負荷変化要求に対する調速機の
追従性を向上させるのには限界があり、電力系統の供給
電力(周波数)を安定化させることが困難であった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、PID演算部による制御の安定性も確保しつつ、負
荷変化要求に対する調速機の追従性を向上させてガイド
ベーン開閉動作及び水車出力の応答性を改善し、電力系
統の供給電力(周波数)を安定化させることが可能な発
電機用水車の調速機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を変更させる
ための負荷要求信号が入力され、比例、微分及び積分動
作を行う演算部を備え、演算部による演算結果に応じて
水車のガイドベーン開度を制御する発電機用水車の調速
機であって、負荷要求信号が、演算部からの出力信号に
加算入力されるように構成されていることを特徴として
いる。
【0007】請求項1に記載の発電機用水車の調速機に
よれば、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、演
算部からの出力信号に対して直接加算入力される。従っ
て、演算部によるガイドベーン開度制御の安定性等を従
前と同様に確保した上で、負荷変化要求に対するガイド
ベーン開度制御の追従性を向上させることができる。ま
た、負荷要求信号を、演算部への入力と並行して演算部
の出力信号に直接入力することにより追従性を向上させ
ているので、演算部における比例、微分及び積分動作を
行うための制御ゲインを、制御安定性を優先した最適値
に設定することも可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、電力系統の負荷
変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要求信号
が入力され、比例、微分及び積分動作を行う演算部を備
え、演算部による演算結果に応じて水車のガイドベーン
開度を制御する発電機用水車の調速機であって、演算部
は、積分動作を行う第1積分器と、第1積分器からの出
力信号が入力信号とされて積分動作を行う第2積分器と
を有すると共に、第1積分器の制御ゲインが第2積分器
の制御ゲインより小さく設定されており、負荷要求信号
が、第2積分器への入力信号に加算入力されるように構
成されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発電機用水車の調速機に
よれば、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、制
御ゲインが第2積分器の制御ゲインより小さく設定され
た第1積分器からの出力信号に対して直接加算入力され
る。従って、演算部、特に、第1積分器によるガイドベ
ーン開度制御の安定性等を従前と同様に確保した上で、
負荷変化要求に対するガイドベーン開度制御の追従性を
向上させることができる。また、負荷要求信号を、演算
部への入力と並行して第1積分器の出力信号に直接入力
することにより追従性を向上させているので、演算部に
おける比例、微分及び積分動作を行うための制御ゲイ
ン、特に第1積分器の制御ゲインを、制御安定性を優先
した最適値に設定することも可能となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、電力系統の負荷
変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要求信号
が入力され、比例、微分及び積分動作を行う演算部を備
え、演算部による演算結果に応じて水車のガイドベーン
開度を制御する発電機用水車の調速機であって、演算部
からの出力信号には、ガイドベーン開度を示すガイドベ
ーン位置信号が減算入力され、負荷要求信号が、ガイド
ベーン位置信号に減算入力されるように接続されている
ことを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発電機用水車の調速機に
よれば、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、演
算部からの出力信号に減算入力されるガイドベーン位置
信号に減算入力されるので、演算部によるガイドベーン
開度制御の安定性等を従前と同様に確保した上で、負荷
変化要求に対するガイドベーン開度制御の追従性を向上
させることができる。また、負荷要求信号を、演算部へ
の入力と並行してガイドベーン位置信号に直接入力する
ことにより追従性を向上させているので、演算部におけ
る比例、微分及び積分動作を行うための制御ゲインを、
制御安定性を優先した最適値に設定することも可能とな
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、電力系統の負荷
変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要求信号
が入力され、比例、微分及び積分動作を行う演算部を備
え、演算部による演算結果に応じて水車のガイドベーン
開度を制御する発電機用水車の調速機であって、ガイド
ベーンを開閉させるサーボモータと、演算部による演算
結果に応じて、サーボモータを制御する配圧弁と、負荷
要求信号が入力されると共に、入力された負荷要求信号
に応じて配圧弁を制御する配圧弁制御部とを有すること
を特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発電機用水車の調速機に
よれば、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、配
圧弁制御部が入力された負荷要求信号に応じて配圧弁を
制御し、この配圧弁によってサーボモータが制御され
る。従って、演算部によるガイドベーン開度制御の安定
性等を従前と同等に確保した上で、負荷変化要求に対す
るガイドベーン開度制御の追従性を向上させることがで
きる。また、負荷要求信号を、演算部への入力と並行し
て配圧弁制御部に直接入力することにより追従性を向上
させているので、演算部における比例、微分及び積分動
作を行うための制御ゲインを、制御安定性を優先した最
適値に設定することも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0015】(第1実施形態)図1は本発明による発電
機用水車の調速機の第1実施形態を示すブロック図であ
る。発電機Gを駆動する水車Tにはガイドベーン1が設
けられ、ガイドベーン1の開度を制御することにより水
車Tの回転速度(負荷)が調整される。ガイドベーン1
の開度は、調速機2により制御される。調速機2は、主
として負荷設定器(65P)3、周波数設定器(65
F)4、PID演算部5及びガバナ機械部6により構成
されている。
【0016】負荷設定器3は、図1に示すように、切替
器7、結合器8、分圧器9及び結合器10を順に介して
PID演算部5に接続される。周波数設定器4は、結合
器10を介してPID演算部5に接続される。PID演
算部5は、比例動作を行う比例器(P)11、微分動作
を行う微分器(D)12及び積分動作を行う積分器13
を有している。積分器13は、第1積分器(1/I)1
4と第2積分器(1/S)15とを有し、第1積分器1
4の制御(積分)ゲインは第2積分器15の制御(積
分)ゲインより小さく設定されている。本実施形態にお
いては、第1積分器14の制御ゲインと第2積分器15
の制御ゲインとの比は、例えば、0.05:1に設定さ
れている。比例器11、微分器12及び積分器13(第
2積分器15)は、結合器16に接続されている。
【0017】PID演算部5(結合器16)は、結合器
17を介してガバナ機械部6に接続される。ガバナ機械
部6は、水車Tのガイドベーン1開度を調整するための
ものであり、信号増幅部18、油圧制御部19、パイロ
ットバルブ20、補助サーボモータ21、配圧弁22及
び主サーボモータ23をする。これらのうちの主サーボ
モータ23は、ガイドベーン1と機械的に接続される
(図5参照)。また、ガバナ機械部6は、補助サーボモ
ータ21の作動位置を検出する位置検出器(LVDT)
24を有しており、位置検出器24は、補助サーボモー
タ21の作動位置を検出することで、ガイドベーン1の
開度を間接的に検出している。位置検出器24の出力端
子は、結合器8及び結合器17に接続されている。
【0018】電力系統の負荷が変化した時、発電機Gの
負荷(出力)をこの負荷変化に対応させるように、DP
C(Demand Power Control)指令部25から調速機2に
対して負荷要求信号が出力される。すなわち、DPC指
令部25に含まれる負荷要求信号の出力端子は、リミッ
タ26及び積分器27を介して、切替器7に接続され
る。また、積分器27は結合器17に接続される。ま
た、発電機Gには、信号発電機(PMG)28を介して
周波数検出器29が接続されており、周波数検出器29
の出力端子は結合器10に接続されている。この周波数
検出器29は、水車Tの羽根車の回転数(系統の周波
数)を検出するためのものである。
【0019】上述した構成においては、負荷設定器3か
らの出力信号は、切替器7に入力される。また、DPC
指令部25からの負荷要求信号は、リミッタ26を介し
て積分器27に入力され、積分器27からの出力信号が
切替器7に入力される。切替器7からは、負荷設定器3
からの出力信号又は積分器27からの出力信号が選択的
に結合器8に出力される。DPC指令部25からの負荷
要求信号は、ガイドベーン1の開作動又は閉作動という
2つの状態を表す周期的なパルス信号とされており、リ
ミッタ26及び積分器27は信号調整用のものであっ
て、一定数のパルスが入力された場合に出力がなされる
ように構成されている。
【0020】切替器7からの出力信号は、結合器8に加
算入力される。結合器8には、位置検出器24からの出
力信号も減算入力され、負荷設定器3からの出力信号と
位置検出器24からの出力信号とが結合されて分圧器9
に出力される。分圧器9は、入力信号を所定の比率で低
減して出力している。本実施形態において、分圧器9
は、入力信号の略3%の大きさを有する信号を出力信号
として生成している。分圧器9からの出力信号は、結合
器10に加算入力される。
【0021】周波数設定器4からの出力信号は、結合器
10に加算入力される。結合器10では、分圧器9から
の出力信号、周波数設定器4からの出力信号及び周波数
検出器29からの出力信号とが結合されて、PID演算
部5に出力される。結合器10からの出力信号は、各々
比例器11、微分器12及び第1積分器14に入力され
る。比例器11、微分器12及び第2積分器15からの
出力信号は、結合器16に加算入力され、結合器16か
ら結合器17に出力される。結合器17には、積分器2
7からの出力信号が加算入力されると共に、位置検出器
24からの出力信号が減算入力される。結合器17の出
力信号は、ガバナ機械部6(信号増幅部18)に入力さ
れる。
【0022】ここで、結合器17の出力信号は結合器3
0にも減算入力されている。結合器30には、第2積分
器15からの出力信号も加算入力されており、結合器3
0からの出力信号は、不感帯が設定されたフィルタ31
を介して第1積分器14と第2積分器15との間に設け
られた結合器32に減算入力される。この様に、結合器
17の出力信号を第2積分器15からの出力信号と結合
させて、第1積分器14と第2積分器15との間に戻す
ことにより、結合器17の出力信号と第2積分器15へ
の入力信号の大きさを一致させて、応答遅れを防止して
いる。
【0023】信号増幅部18は、結合器17からの出力
信号を増幅し、油圧制御部19に信号を出力する。油圧
制御部19は制御コイル及びバネ等を有しており、入力
された信号を機械的な変位に変換し、この変位をパイロ
ットバルブ20に伝達する。パイロットバルブ20は、
圧油装置(図示せず)から送られてくる圧油を調整して
補助サーボモータ21に供給する。補助サーボモータ2
1は、その変位を直接的に主サーボモータ23に伝達す
ると共に、配圧弁22にも伝達している。配圧弁22
は、圧油装置(図示せず)から送られてくる圧油を調整
して主サーボモータ23に供給する。主サーボモータ2
3は、配圧弁22にて調整された圧油及び補助サーボモ
ータ21から伝達された変位により作動し、ガイドベー
ン1の開度を変更する。
【0024】次に、調速機2の動作を説明する。水車T
が起動してから、発電機Gが電力系統に並列するまで
は、周波数設定器4で設定された設定値に等しくなるよ
うにPID演算部5により水車Tが速度制御される。発
電機Gが電力系統と並列したときは、水車Tは、負荷設
定器3の設定値に等しくなるようにPID演算部5によ
り制御される。
【0025】一方、電力系統の負荷が変化した時には、
発電機Gの負荷をこの負荷変化に対応させるために、D
PC指令部25から調速機2に対して負荷要求信号が入
力される。この負荷要求信号での設定値に等しくなるよ
うにPID演算部5により水車Tが制御される。これに
より、PID演算部5によるガイドベーン1開度制御の
安定性等を、従前と同様に確保することができる。更
に、この負荷要求信号は、リミッタ26及び積分器27
を通った後、PID演算部5の後段に位置する結合器1
7に加算入力されて、直接的にガバナ機械部6に入力さ
れる。これにより、負荷要求信号が、速やかに、ガバナ
機械部6によるガイドベーン1の開度調整に反映され、
負荷変化要求に対するガイドベーン1の開度制御の追従
性を向上させることができる。従って、ガイドベーン1
の開閉動作及び水車Tの出力の応答性が向上することか
ら、電力系統の供給電力(周波数)を安定化させること
が可能となる。また、負荷要求信号を、PID演算部5
に入力するのと並行してPID演算部5の出力信号に直
接入力しているので、PID演算部5における比例、微
分及び積分動作を行うための各制御ゲインを、制御安定
性を優先した最適値に設定することも可能となる。
【0026】(第2実施形態)図2は本発明による発電
機用水車の調速機の第2実施形態を示すブロック図であ
る。第1実施形態における調速機2と第2実施形態にお
ける調速機102とは、DPC指令部25から出力され
た負荷要求信号を入力する位置に関して相違する。
【0027】調速機102においては、DPC指令部2
5に含まれる負荷要求信号の出力端子は、リミッタ26
及び積分器27を介して、切替器7に接続されると共
に、リミッタ26を介して第1積分器14の後段の結合
器32に接続されている。これにより、DPC指令部2
5からの負荷要求信号は、第1実施形態と同様に、リミ
ッタ26を介して積分器27に入力され、積分器27か
らの出力信号として切替器7に入力される。加えて、D
PC指令部25からの負荷要求信号は、リミッタ26を
介して結合器32に加算入力される。
【0028】この調速機102では、負荷要求信号は、
積分器27、分圧器9及び第1積分器14を通ることな
く、第2積分器15の前段に加算入力されるので、負荷
変化要求に対するガイドベーン1の開度制御の追従性を
向上させることができる。これにより、ガイドベーン1
の開閉動作及び水車Tの出力の応答性が向上することか
ら、電力系統の供給電力(周波数)を安定化させること
が可能となる。本実施形態においては、負荷要求信号は
第2積分器15を通ることにはなるが、積分器27を通
らず、また、第2積分器15の積分ゲインは第1積分器
14のものより大きいことから、ガイドベーン1の開度
制御の追従性に対して支障となる可能性は極めて少な
い。また、第1実施形態と同様に、水車Tが負荷要求信
号での設定値に等しくなるようにPID演算部5により
制御されるので、PID演算部5によるガイドベーン1
の開度制御の安定性等を、従前と同様に確保することが
できる。更に、負荷要求信号を、PID演算部5に入力
するのと並行して第1積分器14の出力信号に直接入力
しているので、比例器11、微分器12及び第1積分器
14における各制御ゲインを、制御安定性を優先した最
適値に設定することも可能となる。
【0029】(第3実施形態)図3は本発明による発電
機用水車の調速機の第3実施形態を示すブロック図であ
る。第1及び第2実施形態における調速機2,102と
第3実施形態における調速機202とは、DPC指令部
25から出力された負荷要求信号の入力位置に関して相
違する。
【0030】調速機202においては、DPC指令部2
5に含まれる負荷要求信号の出力端子は、リミッタ26
及び積分器27を介して切替器7に接続されると共に、
リミッタ26及び積分器27を介して結合器33に接続
されている。結合器33には、位置検出器24が接続さ
れている。これにより、DPC指令部25からの負荷要
求信号は、第1及び第2実施形態と同様に、リミッタ2
6を介して積分器27に入力され、積分器27からの出
力信号として切替器7に入力されると共に、結合器33
に減算入力される。結合器33には、位置検出器24か
らの出力信号が加算入力されており、積分器27を通っ
た負荷要求信号と位置検出器24からの出力信号とが結
合されて、結合器17に減算入力される。
【0031】この調速機202では、負荷要求信号は、
リミッタ26、積分器27及び結合器33を通った後、
PID演算部5の後段に位置する結合器17に対して、
結果的に加算入力されることになり、ガバナ機械部6に
対して直接的に入力される。これにより、負荷要求信号
が、速やかに、ガバナ機械部6によるガイドベーン1の
開度調整に反映され、負荷変化要求に対するガイドベー
ン1の開度制御の追従性を向上させることができる。従
って、ガイドベーン1の開閉動作及び水車Tの出力の応
答性が向上することから、電力系統の供給電力(周波
数)を安定化させることが可能となる。また、第1及び
第2の実施形態と同様に、水車Tが負荷要求信号での設
定値に等しくなるようにPID演算部5により制御され
るので、PID演算部5によるガイドベーン1の開度制
御の安定性等を従前と同様に確保することができる。更
に、負荷要求信号を、PID演算部5に入力するのと並
行してPID演算部5の出力信号に直接入力しているの
で、PID演算部5における比例、微分及び積分動作を
行うための各制御ゲインを、制御安定性を優先した最適
値に設定することも可能となる。
【0032】(第4実施形態)図4は本発明による発電
機用水車の調速機の第4実施形態を示すブロック図であ
り、図5は同じく第4実施形態に含まれるガバナ機械部
を示す概略構成図である。上述した第1〜第3実施形態
における調速機2、102、202と第4実施形態にお
ける調速機302とは、主として、配圧弁を制御する配
圧弁制御部が設けられている点に関して相違する。
【0033】調速機302においては、DPC指令部2
5に含まれる負荷要求信号の出力端子は、リミッタ26
及び積分器27を介して切替器7に接続されると共に、
リミッタ26及び積分器27を介して配圧弁制御部34
に接続されている。配圧弁制御部34は、図5に示すよ
うに、信号増幅部35、油圧制御部36、油圧バルブ3
7及びサーボモータ38を有している。信号増幅部35
は、積分器27から受け取った負荷要求信号を増幅し、
油圧制御部36に信号を出力する。油圧制御部36は、
制御コイル及びバネ等を有しており、入力された信号を
機械的な変位に変換し、この変位を油圧バルブ37に伝
達する。油圧バルブ37は、圧油装置(図示せず)から
送られてくる圧油を調整してサーボモータ38に供給す
る。サーボモータ38は、その変位を直接的に主サーボ
モータ23に伝達すると共に、配圧弁22にも伝達す
る。従って、配圧弁22は、PID演算部5からの出力
信号に応じて作動すると共に、リミッタ26及び積分器
27を通った負荷要求信号に応じて作動する。
【0034】この調速機302では、負荷要求信号は、
リミッタ26及び積分器27を通った後、配圧弁制御部
34に入力されて、配圧弁22を直接的に作動させる。
これにより、負荷要求信号が、速やかに、ガバナ機械部
6によるガイドベーン1の開度調整に反映され、負荷変
化要求に対するガイドベーン1の開度制御の追従性を向
上させることができる。特に、第1〜第3実施形態のも
のに比して、配圧弁制御部34が、直接入力された負荷
要求信号に応じて、ガイドベーン1を開閉させる主サー
ボモータ23を制御する配圧弁22を直接的に制御する
ことになるので、ガイドベーン1の開閉制御の負荷要求
信号の変化に対する応答性をより向上させることが可能
となり、負荷変化要求に対するガイドベーン1の開度制
御の追従性をより向上させることができる。従って、ガ
イドベーン1の開閉動作及び水車Tの出力の応答性がよ
り向上することから、電力系統の供給電力(周波数)を
より安定化させることが可能となる。また、第1〜第3
の実施形態と同様に、水車Tが負荷要求信号での設定値
に等しくなるようにPID演算部5により制御されるの
で、PID演算部5によるガイドベーン1開度制御の安
定性等を従前と同様に確保することができる。更に、負
荷要求信号を、PID演算部5に入力するのと並行して
PID演算部5の出力信号に直接入力しているので、P
ID演算部5における比例、微分及び積分動作を行うた
めの各制御ゲインを、制御安定性を優先した最適値に設
定することも可能となる。
【0035】一般に、調速機302を水車Tに組み込ん
で実際に運転を開始する前には、シュミレーション等の
事前の検証作業が通常行われるが、第4実施形態の構成
によると、従来の構成に配圧弁制御部34を付加するこ
とでガイドベーン1の開度制御の追従性を向上させた調
速機2,102,202と同様の構成を得ることができ
るので、検証作業を容易に行うことができる。
【0036】第1〜第4実施形態に記載したような水車
Tの運転方式として、AFC(Automatic Frequency Co
ntrol)運転が知られており、この場合は、系統周波数
の反転状態に応じて水車Tの負荷が制御されている。ま
た、AFC運転中においても、何らかの要因により、系
統周波数が反転したにも拘わらずガイドベーン1が閉じ
た状態が継続してしまうような場合、水車T(発電機
G)の負荷が不足することになるが、一般には、この負
荷不足分を補うため、GF(Governor Free)運転を行
う水車(発電機)を作動させる。この場合、GF運転を
行う水車(発電機)を新たに系統に接続すると、系統の
負荷が不安定になると共に、GF運転を行う発電機(水
車)の負荷変動が大きくなり耐久性が低下するおそれが
ある。これに対して、上述した様に、水車T(発電機
G)の負荷が不足した際に負荷要求信号を出力し、負荷
要求信号をPID演算部5の後段に加算入力する第1実
施形態、第1積分器14の後段に加算入力する第2実施
形態、位置検出器24の出力信号に減算入力する第3実
施形態、あるいは、配圧弁22を制御する配圧弁制御部
34に入力する第4実施形態によれば、負荷要求信号に
応じて直接的にガイドベーン1の開度を制御し、水車T
(発電機G)の応答性を改善しているため、GF運転を
行う水車の負担が軽減されて、耐久性の低下が抑制され
ると共に、系統の負荷の安定化を図ることができる。
【0037】なお、第1〜第4実施形態に示した調速機
2、102、202、302は、電力系統に接続される
全ての水車に設けるようにしても良いし、一部の水車に
設けるようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、請求項1
に記載の発明によれば、電力系統の負荷変化時に発電機
の負荷を変更させるための負荷要求信号が、負荷要求信
号が演算部に入力されると共に、演算部からの出力信号
にも加算入力されるので、比例、微分及び積分動作を行
う演算部によるガイドベーン開度制御の安定性等を従前
と同様に確保した上で、負荷変化要求に対するガイドベ
ーン開度制御の追従性を向上させることができる。これ
により、ガイドベーン開閉動作及び水車出力の応答性が
向上することから、電力系統の供給電力(周波数)を安
定化させることが可能となる。また、負荷要求信号を、
演算部への入力と並行して演算部の出力信号に直接入力
しているので、演算部における比例、微分及び積分動作
を行うための制御ゲインを、制御安定性を優先した最適
値に設定することも可能となる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、電力系統
の負荷変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要
求信号が、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、
第1積分器からの出力信号に加算入力されて第2積分器
に入力されるので、演算部、特に、第1積分器によるガ
イドベーン開度制御の安定性等を従前と同様に確保した
上で、負荷変化要求に対するガイドベーン開度制御の追
従性を向上させることができる。これにより、ガイドベ
ーン開閉動作及び水車出力の応答性が向上することか
ら、電力系統の供給電力(周波数)を安定化させること
が可能となる。また、負荷要求信号を、演算部への入力
と並行して第1積分器の出力信号に直接入力しているの
で、演算部における比例、微分及び積分動作を行うため
の制御ゲイン、特に第1積分器の制御ゲインを、制御安
定性を優先した最適値に設定することも可能となる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、電力系統
の負荷変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要
求信号が、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、
ガイドベーン位置信号に減算入力されるので、比例、微
分及び積分動作を行う演算部によるガイドベーン開度制
御の安定性等を従前と同様に確保した上で、負荷変化要
求に対するガイドベーン開度制御の追従性を向上させる
ことができる。これにより、ガイドベーン開閉動作及び
水車出力の応答性が向上することから、電力系統の供給
電力(周波数)を安定化させることが可能となる。ま
た、負荷要求信号を、演算部への入力と並行してガイド
ベーン位置信号に直接入力しているので、演算部におけ
る比例、微分及び積分動作を行うための制御ゲインを、
制御安定性を優先した最適値に設定することも可能とな
る。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、電力系統
の負荷変化時に発電機の負荷を変更させるための負荷要
求信号が、負荷要求信号が演算部に入力されると共に、
配圧弁制御部が入力された負荷要求信号に応じて配圧弁
を制御し、この配圧弁によってサーボモータが制御され
るので、比例、微分及び積分動作を行う演算部によるガ
イドベーン開度制御の安定性等を従前と同様に確保した
上で、負荷変化要求に対するガイドベーン開度制御の追
従性を向上させることができる。これにより、ガイドベ
ーン開閉動作及び水車出力の応答性が向上することか
ら、電力系統の供給電力(周波数)を安定化させること
が可能となる。また、負荷要求信号を、演算部への入力
と並行して配圧弁制御部に直接入力しているので、演算
部における比例、微分及び積分動作を行うための制御ゲ
インを、制御安定性を優先した最適値に設定することも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発電機用水車の調速機の第1実施
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による発電機用水車の調速機の第2実施
形態を示すブロック図である。
【図3】本発明による発電機用水車の調速機の第3実施
形態を示すブロック図である。
【図4】本発明による発電機用水車の調速機の第4実施
形態を示すブロック図である。
【図5】本発明による発電機用水車の調速機の第4実施
形態に含まれる、ガバナ機械部を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1…ガイドベーン、2、102、202、302…調速
機、3…負荷設定器、4…周波数設定器、5…PID演
算部、6…ガバナ機械部、9…分圧器、11…比例器、
12…微分器、13…積分器、14…第1積分器、15
…第2積分器、17…結合器、18…信号増幅部、19
…油圧制御部、20…パイロットバルブ、21…補助サ
ーボモータ、22…配圧弁、23…主サーボモータ、2
4…位置検出器、25…DPC指令部、29…周波数検
出器、33…結合器、34…配圧弁制御部、35…信号
増幅部、36…油圧制御部、37…油圧バルブ、38…
サーボモータ、G…発電機、T…水車。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を
    変更させるための負荷要求信号が入力され、比例、微分
    及び積分動作を行う演算部を備え、前記演算部による演
    算結果に応じて水車のガイドベーン開度を制御する発電
    機用水車の調速機であって、 前記負荷要求信号が、前記演算部からの出力信号に加算
    入力されるように構成されていることを特徴とする発電
    機用水車の調速機。
  2. 【請求項2】 電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を
    変更させるための負荷要求信号が入力され、比例、微分
    及び積分動作を行う演算部を備え、前記演算部による演
    算結果に応じて水車のガイドベーン開度を制御する発電
    機用水車の調速機であって、 前記演算部は、積分動作を行う第1積分器と、前記第1
    積分器からの出力信号が入力信号とされて積分動作を行
    う第2積分器とを有すると共に、前記第1積分器の制御
    ゲインが前記第2積分器の制御ゲインより小さく設定さ
    れており、 前記負荷要求信号が、前記第2積分器への入力信号に加
    算入力されるように構成されていることを特徴とする発
    電機用水車の調速機。
  3. 【請求項3】 電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を
    変更させるための負荷要求信号が入力され、比例、微分
    及び積分動作を行う演算部を備え、前記演算部による演
    算結果に応じて水車のガイドベーン開度を制御する発電
    機用水車の調速機であって、 前記演算部からの出力信号には、前記ガイドベーン開度
    を示すガイドベーン位置信号が減算入力され、 前記負荷要求信号が、前記ガイドベーン位置信号に減算
    入力されるように接続されていることを特徴とする発電
    機用水車の調速機。
  4. 【請求項4】 電力系統の負荷変化時に発電機の負荷を
    変更させるための負荷要求信号が入力され、比例、微分
    及び積分動作を行う演算部を備え、前記演算部による演
    算結果に応じて水車のガイドベーン開度を制御する発電
    機用水車の調速機であって、 前記ガイドベーンを開閉させるサーボモータと、 前記演算部による演算結果に応じて、前記サーボモータ
    を制御する配圧弁と、 前記負荷要求信号が入力されると共に、入力された前記
    負荷要求信号に応じて前記配圧弁を制御する配圧弁制御
    部と、を有することを特徴とする発電機用水車の調速
    機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111997825A (zh) * 2020-09-04 2020-11-27 国家能源集团新疆开都河流域水电开发有限公司 一种水轮机调速器功率频率控制方法
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