JP2000309742A - 艶消し塗料用添加剤およびそれよりなる艶消し塗料用組成物、並びにその用途 - Google Patents
艶消し塗料用添加剤およびそれよりなる艶消し塗料用組成物、並びにその用途Info
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Abstract
消し効果を維持しながら、艶消し塗料中への分散が容易
で、且つ塗料自体の流動性に優れた艶消し塗料用添加剤
を提供する。 【解決手段】 平均粒径が0.5〜50μmであるポリ
塩化ビニル樹脂粒子であって、この粒子の乾燥粉末10
0重量部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジ
オールジイソブチレート60重量部とを配合しデイゾル
バー式ミキサーを用い25℃、800rpmで3分間混
錬したときの樹脂平均粒子径が0.5〜70μmでその
最大径が150μm未満となるポリ塩化ビニル樹脂粒子
からなる艶消し塗料用添加剤であり、艶消し塗料用組成
物中に、5〜60重量%含有させる。
Description
るものであり、更に詳しくは塗装効果を高めるための艶
消し塗料の分野において、流動性に優れ、良好な艶消し
効果を有する艶消し塗料用添加剤、及びそれよりなる艶
消し塗料用組成物、及びその用途に関するものである。
等の建築物外装、看板等では、安全上、外観の良さ、広
角度から塗装物を見る事ができる等のことから艶消し塗
料が使用されている。この艶消し塗料は、艶消し塗料塗
布後に表面に微細な凹凸をつくる必要があり、そのため
シリカ等の無機物を塗料中に分散させたものが艶消し塗
料として用いられてきた。
し方法についても種々の提案がなされているものの、い
ずれもがポリ塩化ビニル樹脂成形品自体での艶消しに関
するものであり、艶消し塗料用添加剤としての検討は行
われてこなかった。
テトラヒドロフランに不溶のゲル分が1〜90重量%の
ポリ塩化ビニル樹脂100重量部と可塑剤25〜200
重量部からなるポリ塩化ビニル系組成物を用いること
で、成形品の艶消しに効果のあることを開示している。
化ビニルモノマーと架橋モノマーの共重合体を1成分と
するポリ塩化ビニル系組成物を用いることで成形品の圧
縮歪が少なく、成形品表面の艶消しに効果があることを
開示している。
9878号は、平均粒径が5μ未満の架橋型ポリ塩化ビ
ニル樹脂25〜40重量部と非架橋型ポリ塩化ビニル樹
脂の合計100重量部に対して可塑剤30〜100重量
部からなるポリ塩化ビニル系の塗料を用いることで金属
塗装板の艶消しに効果があることを開示している。
るポリ塩化ビニル樹脂と可塑剤の組合せをベースとする
プラスチゾル加工、或いはポリ塩化ビニル自体を成形加
工する場合に限られた技術範囲に留まっており、いわゆ
るポリ塩化ビニルゾル系塗料以外のポリ塩化ビニル樹脂
の持つ粒径分布、ゲル分等の特性を鑑みたポリ塩化ビニ
ル樹脂を艶消し剤として使用する塗料に対しての技術検
討はなされていなかった。
シリカ、炭酸マグネシウム等の無機系充填材が使用され
てきた。
は広がってきているものの、上記に示した様にシリカ等
を塗料に使用した場合、艶消し塗料のコストが高くな
る。
せる場合、塗料中への分散に大きな労力が必要なうえ
に、塗料自体の粘度が高くなり流動性が悪化する問題点
があった。
艶消し効果は保持したまま、塗料中への分散が容易で、
流動性に優れた艶消し塗料を与える艶消し塗料用添加
剤、及びそれを用いた艶消し塗料用組成物、並びにその
用途を提供することにある。
について鋭意検討した結果、特定の粒子径のポリ塩化ビ
ニル樹脂を塗料に含有させることにより、艶消しは保持
したまま、分散性に優れ、良好な流動性が保持できるこ
とを見出し本発明を完成させるに至った。
溶のゲル分を30重量%以上含むポリ塩化ビニル樹脂粒
子からなる艶消し塗料用添加剤、または、平均粒径が
0.5〜50μmであるポリ塩化ビニル樹脂粒子であっ
て、このポリ塩化ビニル樹脂粒子の乾燥粉末100重量
部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオール
ジイソブチレート60重量部とを配合しデイゾルバー式
ミキサーを用い25℃、800rpmで3分間混錬した
ときの配合物中のポリ塩化ビニル樹脂の平均粒子径が
0.5〜70μmでその最大粒子径が150μm未満と
なるポリ塩化ビニル樹脂粒子からなる艶消し塗料用添加
剤、及びそれを用いた艶消し塗料用組成物、並びにその
用途に関するものである。
が0.5〜50μmであるポリ塩化ビニル樹脂粒子であ
って、このポリ塩化ビニル樹脂粒子の乾燥粉末100重
量部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオー
ルジイソブチレート60重量部とを配合しデイゾルバー
式ミキサーを用い25℃、800rpmで3分間混錬し
たときの配合物(A)中のポリ塩化ビニル樹脂の平均粒
子径が0.5〜70μmでその最大粒子径が150μm
未満となるポリ塩化ビニル樹脂粒子からなるものであ
る。
は、0.5〜50μm、好ましくは0.5〜30μm、
更に好ましくは0.8〜20μmである。
脂の平均粒径としては、0.5〜70μm、好ましくは
1〜30μm、更に好ましくは、1.5〜25μmであ
り、その最大粒径は150μm未満、好ましくは100
μm未満である。
ニル樹脂粒子の平均粒子径が0.5μm未満である場
合、または配合物(A)中のポリ塩化ビニル樹脂の平均
粒径が0.5μm未満である場合は、得られる艶消し効
果が十分でない等の問題が生じるおそれがある。
径が50μmを超える場合、または配合物(A)中のポ
リ塩化ビニル樹脂の平均粒径が70μmを超える場合、
もしくは最大粒子径が150μm以上の場合には、塗装
面の表面の凹凸が大きくなり塗装自体の鮮明さが低下す
るおそれがある。
は、ポリ塩化ビニル樹脂の1次粒子径を意味し、一般に
乾燥後の粒径は、ポリ塩化ビニル樹脂が艶消し塗料用組
成物中で分散可能な乾燥凝集力であれば特に限定はな
く、顆粒状、微粉状での使用が可能である。
料(非水系塗料)に用いる場合には、良好な艶消し効果
を得るために、ポリ塩化ビニル樹脂粒子中のテトラヒド
ロフランに不溶のゲル分が30重量%以上であることが
好ましく、更に好ましくはゲル分が50重量%以上、特
に好ましくはゲル分が85重量%以上あるものがよい。
一方、ポリ塩化ビニル樹脂と親和性の低い配合剤で構成
されている塗料に用いる場合には、ゲル分が30重量%
以下であってもよい。
ビリテイパラメーターが3〜20(cal/cm3)0.5
の範囲にある溶剤であり、具体的には、例えば、ヘキサ
ン、メチルイシブチルケトン、トルエン、酢酸エチル、
メチルエチルケトン、アセトン、ブチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、エチルアルコール等を挙げるこ
とができる。
し塗料用組成物中における含有量としては、艶消し塗料
用組成物の5〜60重量%が好ましい。艶消し塗料用添
加剤の含有量が5重量%未満の場合、艶消し効果が少な
い等の問題が生じるおそれがあり、また、艶消し塗料用
添加剤の添加量が60重量%を超える場合には艶消し塗
料用組成物の流動性が低下し、塗装適性が悪化する等の
問題が発生するおそれがある。
しては、特に艶消し効果と流動性とのバランスに優れる
ことから10〜50重量%が好ましく、さらに15〜4
0重量%が好ましい。
用組成物に使用する場合、適度な粘着性が必要な塗料に
関しては、増粘剤を本発明の艶消し塗料用添加剤100
重量部に対して2〜100重量部、好ましくは5〜50
重量部、更に好ましくは7〜30重量部となるような割
合で配合することが好ましい。
ム、ベントナイト、合成雲母、セラミックス、炭酸マグ
ネシウム、ガラス、ステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、タルク、ゼオライ
ト、パルミチン酸金属塩等が挙げられ、特に0.1〜1
0μmのシリカを用いることが好ましく、さらに有機表
面処理シリカ、疎水性シリカが好ましい。
剤及び重合開始剤の存在下、塩化ビニル単量体、または
塩化ビニル単量体およびエチレン性二重結合を分子内に
2個以上有する多官能単量体を重合して得られた、特定
の物性をもつポリ塩化ビニル樹脂を用いるものであり、
その重合方法としては、塩化ビニル単量体または塩化ビ
ニルを主体とする単量体混合物(以下、塩化ビニル系単
量体という。)を乳化重合法、微細懸濁重合法、シード
乳化重合、シード微細懸濁重合等の播種重合で重合する
ことが好ましく、特に播種乳化重合法で、さらにシード
微細懸濁重合が好ましい。この際、いずれの重合方法に
おいても30〜80℃の温度範囲で重合することが好ま
しい。
ニル単量体又は塩化ビニル単量体と塩化ビニル単量体と
の共重合可能なビニル単量体との混合物であり、塩化ビ
ニル単量体と共重合し得るビニル単量体としては、例え
ば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ミリスチン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カ
ルボン酸又はその無水物;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル等のメタクリル酸エステル類;マレイン酸
エステル、フマル酸エステル、桂皮酸エステル等の不飽
和カルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルアミルエーテル、ビニルフェニルエーテル等のビニル
エーテル類、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン
等のモノオレフィン類;塩化ビニリデン、スチレン及び
その誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
を挙げることができ、これらビニル単量体は1種以上で
用いることが可能である。
子内に2個以上有する多官能単量体をポリ塩化ビニル樹
脂の重合前、重合中に添加し重合することが好ましく、
エチレン性二重結合を分子内に2個以上有する多官能単
量体としては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリ
ルシアヌレート、及びジアリルフタレートの1種以上を
用いることが好ましい。
する多官能単量体の添加量としては、塩化ビニル単量体
に対し0.05重量%以上5重量%以下の範囲が好まし
く、特に0.1〜3重量%で、さらに0.3〜2重量%
の範囲が好ましい。
シアヌレート、及びジアリルフタレートと他の多官能性
単量体を1種以上併用して用いることも可能である。
合、適宜エチレン性二重結合を分子内に2個以上有する
多官能単量体をポリ塩化ビニル樹脂の重合前、重合中に
添加するに際して連鎖移動剤と併用して重合することが
好ましい。
えば塩化ブチル、塩化イソブチル、n−ブタノール、二
硫化炭素、テトラヒドロフラン、酢酸ブチル、メタノー
ル、シクロヘキサン、四臭化炭素、エチレンクロリド、
ジオキサン、メチルエチルケトン、ドデシルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸オ
クチル、メルカプトプロピオン酸ドデシル、高級アルコ
ール等が挙げられる。
する多官能単量体と連鎖移動剤と併用して重合する際の
添加比率としては連鎖移動剤/エチレン性二重結合を分
子内に2個以上有する多官能単量体=1/1〜1/70
(重量比)が好ましく、特に1/5〜1/50(重量
比)、さらに1/10〜1/30が好ましい。
ルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキル硫酸塩、及びエチレン性二重結合を分子内
に有する界面活性剤が好ましい。
活性剤としては、例えばノニルプロペニルフェノールエ
チレンオキシド10モル付加体硫酸エステル塩、ノニル
プロペニルフェノールエチレンオキシド20モル付加体
硫酸エステル塩、オクチルジプロペニルフェノールエチ
レンオキシド10モル付加体硫酸エステル塩、オクチル
ジプロペニルフェノールエチレンオキシド100モル付
加体硫酸エステル塩、ドデシルプロペニルフェノールブ
チレンオキシド4モル、エチレンオキシド30モルブロ
ック付加体硫酸エステル塩等が挙げられる。
単量体100重量部に対し、0.05重量部以上1.5
重量部以下が好ましく、特に0.5〜1.2重量部、さ
らに0.6〜1.0重量部を重合前、重合中に添加する
ことが好ましい。
量としては、重合前添加/重合中添加(重量比)=1/
5〜1/20が好ましく、特に1/6〜1/17、さら
に好ましくは1/9〜1/15である。
ム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の水溶性開始
剤;ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイル
パーオキサイド等の芳香族ジアシルパーオキサイド、カ
プロイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等
の脂肪族ジアシルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトロリル、アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ化合
物、t−ブチルパーオキシピバレート等の有機酸のパー
オキシジエステル、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジオクチルパーオキシジカーボネート等のパー
オキシジカーボネート、アセチルシクロヘキシルスルホ
ニルパーオキサイド等の油溶性開始剤が挙げられる。そ
して、これらは単独又は2種類以上の組合わせで用いる
ことが可能である。
減期温度よりも低い場合は、重合温度をコントロールす
る目的で、例えばチオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸
などの還元剤を単独で重合時に添加するか、硫酸鉄−ア
スコルビン酸、硫酸銅−アスコルビン酸のようなレドッ
クス系開始剤との併用でもよい。
使用可能な分散剤としては、鹸化度70%以上、重合度
3000以下のポリビニルアルコールが好ましく、特に
鹸化度80%以上、重合度1500以下が好ましく、さ
らに鹸化度90%以上、重合度1000以下が好まし
い。
体100重量部に対し、0.01重量部以上5重量部以
下が好ましく、特に1.5〜4重量部、更に2〜3.5
重量部を重合前に一括添加して使用することが好まし
い。
宜他の界面活性剤、分散補助剤を併用して用いることも
可能であるが、上記の界面活性剤、分散剤を1種以上使
用することが好ましい。
した界面活性剤と鹸化度70%以上、重合度3000以
下のポリビルアルコールを併用する場合、界面活性剤の
使用量は、塩化ビニル単量体に対し0.05重量%以上
0.3重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜0.3重
量%、更に好ましくは0.15〜0.3重量%の範囲
で、且つポリビルアルコールの使用量は、塩化ビニル単
量体に対し0.01重量%以上0.5重量%が好まし
く、特に0.02〜0.2重量%、更に好ましくは0.
03〜0.1重量%の範囲がよい。
に制限はなく、重合して得られた水性分散液の状態、及
び乾燥粉末の状態で使用が可能である。
に制限はないが、乾燥時の熱劣化が緩和できることか
ら、噴霧乾燥による方法が好ましい。この際の乾燥機の
種類には制限がなく、一般に使用されているものでよ
く、例えば「SPRAY DAYING HANDBOOK」(K.Master
著、3版、1979年、George godwin
Limitedより出版)の121頁第4.10図に記
載されている各種のスプレー乾燥機が挙げられ、一般に
は乾燥出口温度40〜90℃の範囲で運転され、好まし
くは40〜70℃、特に好ましくは40〜65℃で乾燥
される。
径、分散性を有するポリ塩化ビニル樹脂を製造する場
合、前記の乳化重合法、微細懸濁重合法、播種重合法で
得られたポリ塩化ビニル樹脂粒子1種以上をブレンドし
て特定の粒子径を得ることも可能である。また、重合し
て得られたポリ塩化ビニル樹脂粒子に対して遠心分離、
膜分離等を行うことにより、特定の粒子径を得ることも
可能である。
樹脂は、一般的に用いられる溶剤系塗料への分散性はも
ちろん、最近環境問題の高まりから要求が高まっている
水性塗料中へも良好な分散性を示すため、本発明の艶消
し塗料用添加剤は溶剤系、水性塗料の両タイプに使用が
可能である。
に、併用することが可能なものとしては特に艶消し塗料
用組成物として使用される配合剤であれば限定はない
が、例えば、ボイル油、油ワニス、アルキド系樹脂、フ
ェノール系樹脂、アミノアルキド系樹脂、エポキシ系樹
脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ケイ素系樹脂、ロジン変
性樹脂、フッソ系樹脂、アマニ油、石油系溶剤、ポリス
チレン、ブタジエン、ポリアクリルエステル、ポリブタ
ジエン樹脂、チタン酸ブチル、エステル類、ケトン類、
アルコール類、各種界面活性剤、水、鉱物油系消泡剤、
シリコン系消泡剤等が挙げられる。特に、アクリル系樹
脂、メタクリル系樹脂、フッソ系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エステ
ル類、ケトン類、アルコール類等が好ましい。
途に応じて適当な顔料を添加しても良く、好ましい顔料
としては、チタンホワイト、カーボンブラック、フタロ
シアニン系、酸化亜鉛、赤色酸化鉄等の無機顔料、或い
は各種の有機顔料が挙げられる。特に、チタンホワイ
ト、フタロシアニン系顔料が多くの場合に使用される。
加剤として従来用いられている艶消し塗料用添加剤を適
宜併用してもよい。
られてきた各種塗料にそのまま添加分散することで艶消
し効果が得られることから、艶消し感の要求が強い各種
建築物の外装塗装、看板等の艶消し塗料として効果があ
る。
子径、分散性を有するポリ塩化ビニル樹脂を、特定量配
合することにより、従来のシリカ等の無機物を添加した
場合に比較し、良好な分散性でありながら、しかも容易
に同等以上の艶消し感をだすことが可能であり、また流
動性に優れ、特に、溶剤系、水性艶消し塗料用組成物の
両方に使用することができ、艶消し塗料用組成物の製造
工程簡素化に有用であるとともに、省コストが可能とな
る。
は、その比重の大きさから同量配合した場合には、本発
明に使用されるポリ塩化ビニル樹脂に比較し2〜3倍の
重量となり、これら無機系添加剤を用いた艶消し塗料用
組成物は重量が重くなり、ハンドリング性、輸送コスト
等に問題があるが、本発明の艶消し塗料用添加剤の場合
は、これらの問題点についても優れた効果が得られる。
カによる艶消し塗料の場合は、艶消し感はでるものの、
表面の透明性が低下し塗装の色彩が低下する問題がある
が、本発明の艶消し塗料用添加剤の場合は、透明性に優
れるためこの問題についても優れた効果が得られる。
が、本発明はこれらによってなんら限定されるものでは
ない。
00g、塩化ビニル単量体800g、トリアリルイソシ
アヌレート2.8g、ラウロイルパーオキサイドを2重
量%含有させたシード粒子を110g、乳化重合により
得られたシード粒子を70g、0.1重量%硫酸第一鉄
水溶液8g、界面活性剤を仕込み、反応混合物の温度を
42℃に上げると共に、0.1重量%アスコルビン酸水
溶液160gを重合終了まで連続的に添加した。
剤を連続的に添加した。重合前、重合中の界面活性剤は
スルホコハク酸エステル塩類を使用した。
蒸気圧から2.1kg/cm2降下した時に重合を停止
し、重合終了後に未反応の塩化ビニル単量体を回収し、
塩化ビニル重合体ラテックスを得た。
ポリ塩化ビニル樹脂粒子の粒子径、平均粒子径を表1に
示す。
乾燥機により乾燥機入口温度140℃、乾燥機出口温度
50℃乾燥し、粉砕機を通して艶消し塗料用添加剤とな
る塩化ビニル樹脂を得た。
重量部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレート60重量部を配合しデイゾルバー
式ミキサーデイゾルバー式ミキサー(TOKUSYU
KIKA KOGYO(製)、商品名「T.K.HOM
O DISPER MODEL7C」)を用い25℃、
800rpmで3分間混錬し配合物(A)を得た。塩化
ビニル樹脂粉末のゲル分、配合物(A)の粒子径を表1
に示す。
は、合成例1と同様にして塩化ビニル重合体を得た。
均粒子径、塩化ビニル樹脂粒子のゲル分、配合物(A)
の粒子径を表1に示す。
00g、塩化ビニル単量体500g、ラウロイルパーオ
キサイド0.5g、ポリビニルアルコール15g、トリ
アリルイソシアヌレート3gを仕込み、4000rpm
で均質化処理を行なった。その後、反応混合物の温度を
規程温度に昇温した。
ビニル飽和蒸気圧から2kg/cm2降下した時に重合
を停止し、重合終了後に未反応の塩化ビニル単量体を回
収し、塩化ビニル重合体スラリーを得た。
ポリ塩化ビニル樹脂粒子の粒子径、平均粒子径を表1に
示す。
燥により乾燥し、艶消し塗料用添加剤となる塩化ビニル
樹脂を得た。
重量部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレート60重量部を配合しデイゾルバー
式ミキサーデイゾルバー式ミキサー(TOKUSYU
KIKA KOGYO(製)、商品名「T.K.HOM
O DISPER MODEL7C」)を用い25℃、
800rpmで3分間混錬し配合物(A)を得た。塩化
ビニル樹脂粉末のゲル分、配合物(A)の粒子径を表1
に示す。
3と同様にして塩化ビニル重合体を得た。
均粒子径、塩化ビニル樹脂粒子のゲル分、配合物(A)
の粒子径を表1に示す。
で、このラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥
機入口温度160℃、乾燥機出口温度73℃乾燥し、粉
砕機を通して塩化ビニル樹脂を得た。
重量部と2,2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレート60重量部を配合しデイゾルバー
式ミキサーデイゾルバー式ミキサー(TOKUSYU
KIKA KOGYO(製)、商品名「T.K.HOM
O DISPER MODEL7C」)を用い25℃、
800rpmで3分間混錬し配合物(A)を得た。
均粒子径、塩化ビニル樹脂粒子のゲル分、配合物(A)
の粒子径を表1に示す。
と同様にして塩化ビニル重合体、塩化ビニル樹脂の乾燥
粉末、配合物(A)を得た。
均粒子径、塩化ビニル樹脂粒子のゲル分、配合物(A)
の粒子径を表1に示す。
り測定した。
(株)製LA−700)を用いた。測定に際しては、測
定サンプルのレーザー透過率が75〜85%になるよう
に濃度調整を行なった。
を加え、60℃にて24時間攪拌し、その後、遠心沈降
機(日立05−P21)で4000rpm×60分処理
することにより、不溶分を沈降分離し、上澄み液を除去
後、不溶分を回収した。
測定試料量に対する割合としてゲル分を算出した。
けた際の流動性を調べた。
い。
A)を用いて、サンプルに入射角60℃で照射された光
の反射率を測定した。反射率が小さいほど艶消しの度合
いが大きい。
ビニル樹脂とを、ポリ塩化ビニル樹脂含有量が10重量
%となる様に配合し、デイゾルバー式ミキサー(商品名
T.K.HOMO DISPER MODEL7C;T
OKUSYUKIKA KOGYO(株)製)を用い、
1000rpm×10分間混練し、艶消し塗料を得た。
μmのアプリケーターを用いて塗布後、100℃のギア
オーブンで乾燥させ塗布物を得た。艶消し塗料用組成
物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
混練物全体量に対して、30重量部とした以外は、実施
例1と同様の方法で評価を行なった(混練物中のポリ塩
化ビニル樹脂含有量:30%)。
価結果を表2に示す。
混練物全体量に対して、50重量部とした以外は、実施
例1と同様の方法で評価を行なった(混練物中のポリ塩
化ビニル樹脂含有量:50%)。
価結果を表2に示す。
例2で得られたポリ塩化ビニル樹脂を用いた以外は、実
施例2と同様の方法で評価を行った。艶消し塗料用組成
物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
例3で得られたポリ塩化ビニル樹脂を用いた以外は、実
施例2と同様の方法で評価を行った。艶消し塗料用組成
物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
例4で得られたポリ塩化ビニル樹脂を用いた以外は、実
施例2と同様の方法で評価を行った。艶消し塗料用組成
物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
ビニル樹脂と平均粒径2μmのシリカとを、ポリ塩化ビ
ニル樹脂含有量が10重量%、シリカ含有量が2重量%
となる様に配合し、デイゾルバー式ミキサー(商品名
T.K.HOMODISPER MODEL7C;TO
KUSYU KIKA KOGYO(株)製)を用い、
1000rpm×10分間混練し、艶消し塗料用組成物
を得た。
μmのアプリケーターを用いて塗布後、100℃のギア
オーブンで乾燥させ塗布物を得た。艶消し塗料用組成
物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
2.5μmのシリカを用いた以外は実施例1と同様の方
法で評価を行なった。艶消し塗料用組成物、及び塗料塗
布物の評価結果を表2に示す。
混練物全体量に対して、70重量部とした以外は、実施
例1と同様の方法で評価を行なった(混練物中のポリ塩
化ビニル樹脂含有量:70%)。
価結果を表3に示す。
例5で得られたポリ塩化ビニル樹脂を用いた以外は、実
施例1と同様の方法で評価を行なった。艶消し塗料用組
成物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
例6で得られたポリ塩化ビニル樹脂を用いた以外は、実
施例1と同様の方法で評価を行なった。艶消し塗料用組
成物、及び塗料塗布物の評価結果を表2に示す。
効果に優れるだけでなく、艶消し塗料用組成物中への分
散性、流動性に優れたものであり、その工業的価値は非
常に高いものであり、特に外装塗装、看板等の艶消し塗
料用途に優れたものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 平均粒径が0.5〜50μmであるポリ
塩化ビニル樹脂粒子であって、このポリ塩化ビニル樹脂
粒子の乾燥粉末100重量部と2,2,4−トリメチル
1,3−ペンタンジオールジイソブチレート60重量部
とを配合しデイゾルバー式ミキサーを用い25℃、80
0rpmで3分間混錬したときの配合物中のポリ塩化ビ
ニル樹脂の平均粒子径が0.5〜70μmでその最大粒
子径が150μm未満となるポリ塩化ビニル樹脂粒子か
らなる艶消し塗料用添加剤。 - 【請求項2】 ポリ塩化ビニル樹脂粒子が、テトラヒド
ロフランに不溶のゲル分を30重量%以上含んでなる請
求項1記載の艶消し塗料用添加剤。 - 【請求項3】 テトラヒドロフランに不溶のゲル分を3
0重量%以上含むポリ塩化ビニル樹脂粒子を5〜60重
量%含有してなる艶消し塗料用組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載の艶消し塗料用添加剤を5
〜60重量%含有してなる艶消し塗料用組成物。 - 【請求項5】 請求項2記載の艶消し塗料用添加剤を5
〜60重量%含有してなる艶消し塗料用組成物。 - 【請求項6】 ソルビリテイパラメーターが3〜20
(cal/cm3)0.5の範囲にある溶剤を含んでなる、
請求項3〜5のいずれか1項記載の艶消し塗料用組成
物。 - 【請求項7】 艶消し塗料用添加剤100重量部に対し
て、増粘剤を2〜100重量部配合してなる請求項3〜
6のいずれか1項記載の艶消し塗料用組成物。 - 【請求項8】 増粘剤が平均粒子径0.1〜10μmの
シリカである請求項7記載の艶消し塗料用組成物。 - 【請求項9】 請求項3〜8のいずれか1項記載の艶消
し塗料用組成物からなる艶消し塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000048917A JP2000309742A (ja) | 1999-02-22 | 2000-02-21 | 艶消し塗料用添加剤およびそれよりなる艶消し塗料用組成物、並びにその用途 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268099 | 1999-02-22 | ||
JP11-42680 | 1999-02-22 | ||
JP2000048917A JP2000309742A (ja) | 1999-02-22 | 2000-02-21 | 艶消し塗料用添加剤およびそれよりなる艶消し塗料用組成物、並びにその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000309742A true JP2000309742A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=26382404
Family Applications (1)
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JP2000048917A Pending JP2000309742A (ja) | 1999-02-22 | 2000-02-21 | 艶消し塗料用添加剤およびそれよりなる艶消し塗料用組成物、並びにその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000309742A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106574A1 (en) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | The Sherwin-Williams Company | Coating composition having polyvinyl chloride extender particles |
WO2008124788A1 (en) * | 2007-04-10 | 2008-10-16 | Ecology Coatings, Inc. | Monomer matt additives and uses thereof |
CN114605886A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-06-10 | 广州龙文建材有限公司 | 一种建筑用外墙涂料及其制备方法 |
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---|---|---|---|---|
JPS6245671A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-02-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 防湿性並びに艶消性に優れたコ−チング剤 |
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-
2000
- 2000-02-21 JP JP2000048917A patent/JP2000309742A/ja active Pending
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