JP2000309710A - キーパッド用シリコーンゴム組成物及びキーパッド - Google Patents

キーパッド用シリコーンゴム組成物及びキーパッド

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JP2000309710A
JP2000309710A JP11841199A JP11841199A JP2000309710A JP 2000309710 A JP2000309710 A JP 2000309710A JP 11841199 A JP11841199 A JP 11841199A JP 11841199 A JP11841199 A JP 11841199A JP 2000309710 A JP2000309710 A JP 2000309710A
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silicone rubber
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group
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JP11841199A
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English (en)
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Noriyuki Meguriya
典行 廻谷
Nobumasa Tomizawa
伸匡 富澤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
100重量部に、平均粒子径が200μm以下の中空フ
ィラーを0.1〜100重量部配合してなることを特徴
とするキーパッド用シリコーンゴム組成物。 【効果】 本発明によれば、軽量でありながら耐久性に
優れたキーパッドが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピューター用
キーボード、リモコン、(携帯)電話など各種機器操作
盤のオン/オフスイッチ用に用いられるキーパッド用シ
リコーンゴム組成物及びこれから得られるキーパッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】加熱硬
化型液状シリコーンゴム組成物は、成形性に優れ、成形
後は耐久性、耐熱性、電気絶縁性などに優れることから
種々の分野で使用されている。その中でも、特に耐久性
(動的疲労特性)、反撥特性に優れることからコンピュ
ーター用キーボード、リモコン、電話などのキーパッド
材料として広く使用されている。これらキーパッドを利
用した機器において、ノートブック型パソコンや携帯電
話のように持ち歩くものが増え、従って機器には小さく
て軽いことが要求されている。ところが、従来のシリコ
ーンゴムキーパッドは比重が1.0以上のものがほとん
どである。例えば、これを低比重化するためには、従
来、材料として気体の軽量性を利用したシリコーンゴム
発泡体(フォーム又はスポンジ)があり、熱分解型発泡
剤を添加する方法や硬化時に副生する水素ガスを利用し
て成形する方法などが知られている。しかし、熱分解型
発泡剤を添加する方法は、その分解ガスの毒性や臭いが
問題点とされており、また硬化触媒に白金触媒を使用す
るものでは発泡剤による硬化阻害が問題とされていた。
更に、硬化時に副生する水素ガスを利用する方法におい
ては、水素ガスの爆発性、未硬化物の保存時の取り扱い
に注意を要するなどの問題があった。しかも、出来上が
った成形物(スポンジ状発泡体)も、気泡が均一でない
ことにより強度が不十分で、キーパッド材料としての耐
久性に劣るなどの問題点があった。
【0003】本発明は、上記事情を改善するためになさ
れたもので、軽く、しかも耐久性に優れたキーパッドを
与えるキーパッド用シリコーンゴム組成物及びこれを用
いて得られたキーパッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物(シリコー
ンゴム組成物)に、平均粒子径が200μm以下の微小
中空フィラーを配合することにより、これを硬化して得
られたシリコーンゴム硬化物の比重が小さい上、疲労耐
久性に優れ、キーパッド用材料として優れたものである
ことを知見し、本発明をなすに至った。
【0005】従って、本発明は、熱硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物100重量部に、平均粒子径が200
μm以下の中空フィラーを0.1〜100重量部配合し
てなることを特徴とするキーパッド用シリコーンゴム組
成物及びキーパッドを提供する。
【0006】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のキーパッド用シリコーンゴム組成物は、熱硬化
性オルガノポリシロキサン組成物に中空フィラーを配合
したものである。
【0007】ここで、中空フィラーとしては、硬化物内
に気体部分を持つことでスポンジゴムのように熱伝導率
を低下させるものであり、このような材料としては、ガ
ラスバルーン、シリカバルーン、カーボンバルーン、フ
ェノール樹脂バルーン、アクリロニトリルバルーン、塩
化ビニリデンバルーン、アルミナバルーン、ジルコニア
バルーン、シラスバルーンなど、いかなるものでもかま
わない。これらの中では、中空フィラー自体が弾性を有
するもの、即ち、熱可塑性樹脂製中空バルーン、特に塩
化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合
物或いはこれらのうちの2種以上の共重合物などからな
るものが好適である。また、中空フィラーの強度を持た
せるため等の理由で、表面に無機フィラー等を付着させ
たものでもよい。この場合、シリコーンゴム組成物内で
十分な熱伝導性の低下を行うには、中空フィラーの真比
重が0.01〜0.8であることが好ましく、より好ま
しくは0.01〜0.5、特に0.02〜0.5であ
る。真比重が小さすぎると配合・取り扱いが難しいばか
りか、中空フィラーの耐圧強度が不十分で成形時に破壊
してしまい、軽量化、熱伝導率の低下ができなくなって
しまう。また、比重が大きすぎると、中空フィラーの殻
の厚さが大きく、熱伝導性の低下が十分とはならない場
合が生じる。
【0008】また、中空フィラーの平均粒子径は、20
0μm以下、好ましくは150μm以下、より好ましく
は90μm以下で、平均粒子径が大きすぎると成形時の
射出圧力により中空フィラーが破壊されてしまい、熱伝
導率が高くなってしまったり、キーパッド成形後の表面
の粗さが大きくなってしまうなどの問題が生じる。中空
フィラーの平均粒子径の下限は特に制限されないが、通
常、10μm、特に20μmである。なお、ここでの平
均粒子径は、通常、レーザー光回折法による重量平均値
(又はメジアン径)として求めることができる。
【0009】更に、本発明では、中空フィラーとして下
記方法で測定される弾性特性が10%以上、好ましくは
15%以上であるものを使用することが有効である。弾
性特性が10%未満であると中空フィラー自体が剛いた
め十分な衝撃吸収特性が得られない場合がある。なお、
この弾性特性の上限は通常50%、好ましくは45%程
度でよい。
【0010】弾性特性の測定方法:弾性特性とは、バル
ーンが破壊されることなく可逆的に、或いは繰り返し変
形できる範囲をいい、次のように測定する。中空フィラ
ーと25℃での粘度が1000cs(センチストーク
ス、以下同様)のジメチルシリコーンオイルをその体積
比が50:50になるように混合し、これを5.0cc
のシリンジに3.0cc注入後、先端を封鎖し、20k
gfの力を加えた時の変形率を測定する。例えば3.0
cc→2.4ccとなった時の変形率を(1−2.4/
3.0)×100=20%とする。但し、20kgfの
力をはずした時、3.0ccまで復元しなければならな
い。
【0011】上記中空フィラーの配合量は、熱硬化性オ
ルガノポリシロキサン組成物100重量部に対し0.1
〜100重量部であり、好ましくは0.2〜100重量
部、より好ましくは0.5〜100重量部である。この
場合、中空フィラーのキーパッド用シリコーンゴム組成
物中での含有量が体積比で10〜80%、特に15〜7
5%となるように配合することが好ましい。体積割合が
少なすぎると熱伝導率の低下が不十分で、また多すぎる
と成形、配合が難しいだけでなく成形物もゴム弾性のな
い脆いものとなってしまうおそれがある。
【0012】一方、熱硬化性オルガノポリシロキサン組
成物としては、キーパッドのシリコーンゴム層を形成す
る公知の組成の熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
を使用することができ、有機過酸化物硬化型のものでも
付加反応硬化型のものでもよいが、特には、 (A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有する オルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合する水素原子を含有するオル ガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部、 (C)付加反応触媒 触媒量 を主成分とする付加反応硬化型のオルガノポリシロキサ
ン組成物が好ましい。
【0013】ここで、(A)成分の一分子中に少なくと
も平均2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキ
サンとしては、下記平均組成式(1)で示されるものを
用いることができる。
【0014】 R1 aSiO(4-a)/2 (1) 式中、R1は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、好
ましくは1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であ
り、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、
より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数であ
る。上記R1で示される珪素原子に結合した非置換又は
置換の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル
基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラル
キル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロ
ペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニ
ル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の
水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロ
ゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメ
チル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロ
ロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。
【0015】この場合、R1のうち少なくとも2個はア
ルケニル基(炭素数2〜8のものが好ましく、更に好ま
しくは2〜6である)であることが必要である。なお、
アルケニル基の含有量は、R1中0.001〜10モル
%、特に0.01〜5モル%とすることが好ましい。こ
のアルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合してい
ても、分子鎖途中の珪素原子に結合していても、両者に
結合していてもよい。
【0016】このオルガノポリシロキサンの構造は基本
的には直鎖状構造を有するが、部分的には分岐状構造、
環状構造などであってもよい。分子量については、特に
限定なく、粘度の低い液状のものから、粘度の高い生ゴ
ム状のものまで使用できるが、硬化してゴム状弾性体に
なるためには、25℃での粘度が、100センチポイズ
以上であり、通常100〜1,000,000、特に5
00〜100,000であることが好ましい。
【0017】(B)成分の一分子中に少なくとも2個、
好ましくは3個以上の珪素原子と結合する水素原子(即
ち、SiH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとしては、下記平均組成式(2) R2 bcSiO(4-b-c)/2 (2) (式中、R2は炭素数1〜10の非置換又は置換の一価
炭化水素基で、上基R1と同様の基が具体例として挙げ
られるが、好ましくは脂肪族不飽和結合を有さない基で
ある。また、bは0.7〜2.1、好ましくは1.0〜
2.0、cは0.001〜1.05、好ましくは0.0
1〜1.0、かつb+cは0.8〜3.0、好ましくは
1.0〜2.5を満足する正数である。)で示されるも
のを使用することができる。
【0018】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンは、一分子中に少なくとも2個、好ましくは2〜10
0個、より好ましくは3〜50個の珪素原子結合水素原
子を有することが必要である。このようなオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンとしては、両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメ
チルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共
重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイド
ロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、
両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン
シロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサ
ン共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2
位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位と
SiO4/2単位と(C65)SiO3/2単位とからなる共
重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33Si
1/2単位とSiO2単位とからなる共重合体などが挙げ
られる。
【0019】また、このオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンは、常温で液体であることが好ましく、その粘
度は25℃において0.1〜1000センチポイズ、好
ましくは0.1〜500センチポイズ、特に0.5〜3
00センチポイズであることが望ましく、また分子中に
珪素原子の数が通常3〜300個、好ましくは4〜10
0個程度のものであればよい。
【0020】上記(B)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンの配合量は、(A)成分のオルガノポリ
シロキサン100重量部に対して0.1〜50重量部で
あり、好ましくは0.3〜30重量部である。この場
合、(B)成分の珪素原子に結合した水素原子(即ち、
SiH基)の量が(A)成分に含まれる珪素原子に結合
したアルケニル基に対してモル比で0.4〜5となる
量、特に0.8〜2モル/モルの範囲とすることが好ま
しく、このモル比が少なすぎる場合は、架橋密度が低く
なりすぎて硬化したシリコーンゴムの耐熱性に悪影響を
与え、多すぎる場合には脱水素反応による発泡の問題が
生じたり、やはり耐熱性に悪影響を与えるおそれが生じ
る。
【0021】(C)成分の付加反応触媒は、前記した
(A)成分と(B)成分との硬化付加反応(ハイドロサ
イレーション)を促進させるための触媒として使用され
るものであるが、これは公知とされるものでよい。従っ
て、これには白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸の
アルコール変性物、塩化白金酸とオレフィン、アルデヒ
ド、ビニルシロキサン又はアセチレンアルコール類等と
の錯体などの白金もしくは白金化合物が例示される。更
にロジウム錯体などの白金族金属化合物の使用も可能で
ある。なお、この添加量は希望する硬化速度に応じて適
宜増減すればよいが、通常は(A)成分に対して白金量
或いはロジウムなどの白金族金属の量で0.1〜1,0
00ppm、好ましくは1〜200ppmの範囲とすれ
ばよい。
【0022】上記熱硬化性オルガノポリシロキサン組成
物には、その他の成分として、必要に応じて、シリカ微
粒子、炭酸カルシウムのような充填剤、補強剤となるシ
リコーン系のレジン、カーボンブラック、導電性亜鉛
華、金属粉等の導電剤、窒素含有化合物やアセチレン化
合物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレー
ト、錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリ
ル化反応制御剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱
剤、ジメチルシリコーンオイル等の内部離型剤、接着性
付与剤、チクソ性付与剤等を配合することは任意とされ
る。
【0023】本発明の上記熱硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物に中空フィラーを配合したシリコーンゴム組
成物は、キーパッド用として用いられる。なお、ここで
言うキーパッドとは、ドーム形状からなることで、直接
オン/オフスイッチの役割を果たすものだけでなく、他
のゴムや樹脂との張り合わせや複合成型、或いはメタル
ドーム部との組み合わせの一部分として使用されるもの
をも含み、いずれにあっても、その軽量性を十分に生か
すことができる。
【0024】この場合、かかるキーパッドを形成するた
めに、上記シリコーンゴム組成物を硬化する必要がある
が、その硬化条件は特に制限されない。一般的には、1
00〜150℃で10分〜1時間加熱硬化させ、更に1
80〜200℃で2〜4時間ポストキュアーすることが
好ましい。
【0025】ここで、上記シリコーンゴム組成物を硬化
して得られる硬化物(シリコーンゴム)は、その比重が
0.95以下、特に0.90以下であることが好まし
い。なお、その下限は0.2以上、特に0.3以上とす
ることが好適である。
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例で部は重量部を示す。ま
た、例中における“100%伸長疲労寿命”は次の方法
による測定結果を示したものである。100%伸長疲労寿命 デマッチャ屈曲疲労試験機[東洋精機(株)製]を使用
して測定し、テストダンベルはJIS K6301、3
項指定の3号ダンベルを用い、室温5Hzで100%伸
長を繰り返し、破断までのサイクル数で示した。
【0026】[実施例1]両末端がジメチルビニルシロ
キシ基で封鎖された25℃での粘度が1万ポイズである
ジメチルポリシロキサン(1)68部、比表面積が20
0m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社
製、アエロジル200)32部、ヘキサメチルジシラザ
ン5部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.5部、水
2.0部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3
時間撹拌を続け、冷却して、シリコーンゴムベースを得
た。このシリコーンゴムベース100部に、ジメチルポ
リシロキサン(1)30部、比重0.04、平均粒径4
0μm、上記方法で測定した<弾性特性>が38%であ
る熱可塑性樹脂製中空フィラー(エクスパンセル社、E
xpancelDE)2部(組成物に対して約30容積
%に相当)をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌
を続けた後、更に架橋剤として分子鎖両末端及び側鎖に
Si−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(2)(重合度17、Si−H量0.0060mol
/g)を2.5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘ
キサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けてシ
リコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物
に白金触媒(Pt濃度1%)0.1部を混合し、120
℃/10分のプレスキュアにより2mmのシートを得、
比重、硬さ、100%伸長疲労寿命を測定した。結果を
表1に示す。
【0027】[実施例2]実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)65部、比表面積が300m2/gである
ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル3
00)35部、ヘキサメチルジシラザン6部、ジビニル
テトラメチルジシラザン0.5部、水2.0部を室温で
30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、
冷却して、シリコーンゴムベースを得た。このシリコー
ンゴムベース100部に、両末端がジメチルビニルシロ
キシ基で封鎖された25℃での粘度が10万ポイズであ
るジメチルポリシロキサン(3)35部、比重0.0
2、平均粒径90μm、上記方法で測定した<弾性特性
>が40%である熱可塑性樹脂製中空フィラー(松本油
脂社、マイクロスフィアーF−80ED)1.2部(組
成物に対して約33容積%に相当)をプラネタリーミキ
サーに入れ、30分撹拌を続けた後、更に架橋剤として
両末端及び側鎖にSi−H基を有するメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン(2)(重合度17、Si−H量
0.0060mol/g)を2.5部、反応制御剤とし
てエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、1
5分撹拌を続けてシリコーンゴム組成物を得た。このシ
リコーンゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1%)0.1
部を混合し、120℃/10分のプレスキュアにより2
mmのシートを得、比重、硬さ、100%伸長疲労寿命
を測定した。結果を表1に示す。
【0028】[実施例3]実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)70部、比表面積が300m2/gである
ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル3
00)30部、ヘキサメチルジシラザン5部、ジビニル
テトラメチルジシラザン0.5部、水2.0部を室温で
30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、
冷却して、シリコーンゴムベースを得た。このシリコー
ンゴムベース100部に、実施例2のジメチルポリシロ
キサン(3)30部、比重0.02、平均粒径90μ
m、上記方法で測定した<弾性特性>が40%である熱
可塑性樹脂製中空フィラー(松本油脂社、マイクロスフ
ィアーF−80ED)3.0部(組成物に対して約56
容積%に相当)をプラネタリーミキサーに入れ、30分
撹拌を続けた後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にS
i−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン
(2)(重合度17、Si−H量0.0060mol/
g)を2.5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキ
サノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けてシリ
コーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物に
白金触媒(Pt濃度1%)0.1部を混合し、120℃
/10分のプレスキュアにより2mmのシートを得、比
重、硬さ、100%伸長疲労寿命を測定した。結果を表
1に示す。
【0029】[実施例4]実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)65部、比表面積が300m2/gである
ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル3
00)35部、ヘキサメチルジシラザン6部、ジビニル
テトラメチルジシラザン0.5部、水2.0部を室温で
30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、
冷却して、シリコーンゴムベースを得た。このシリコー
ンゴムベース100部に、実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)30部、比重0.22、平均粒径74μm
以下、上記方法で測定した<弾性特性>が2%であるガ
ラス製中空フィラー(住友スリーエム、スコッチライト
・S22)25部(組成物に対して約50容積%に相
当)をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続け
た後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にSi−H基を
有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(2)(重
合度17、Si−H量0.0060mol/g)を2.
5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール
0.05部を添加し、15分撹拌を続けてシリコーンゴ
ム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物に白金触媒
(Pt濃度1%)0.1部を混合し、150℃/1時間
のオーブンキュアにより2mmのシートを得、比重、硬
さ、100%伸長疲労寿命を測定した。結果を表1に示
す。
【0030】[比較例1]実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)68部、比表面積が200m2/gである
ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル2
00)32部、ヘキサメチルジシラザン5部、ジビニル
テトラメチルジシラザン0.5部、水2.0部を室温で
30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、
冷却して、シリコーンゴムベースを得た。このシリコー
ンゴムベース100部に、ジメチルポリシロキサン
(1)30部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹
拌を続けた後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にSi
−H基を有するメチルハイドロジエンポリシロキサン
(2)(重合度17、Si−H量0.0060mol/
g)を2.5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキ
サノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けてシリ
コーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物に
白金触媒(Pt濃度1%)0.1部を混合し、120℃
/10分のプレスキュアにより2mmシートを得、比
重、硬さ、100%伸長疲労寿命を測定した。結果を表
1に示す。
【0031】[比較例2]実施例1のジメチルポリシロ
キサン(1)100部、石英粉(クリスタライトVX−
ST)50部、表面が疎水化処理されたヒュームドシリ
カ(日本アエロジル社製、アエロジルR−972)をプ
ラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌後、更に下記式
(3)で示されるオルガノハイドロジェンシロキサン7
部、両末端がヒドロキシジメチルシロキシ基で封鎖され
た下記式(4)で示されるジメチルシロキサン6部、エ
チニルシクロヘキサノール0.1部を加えて15分混合
を続けた。このシリコーンゴム組成物に塩化白金酸の1
%イソプロピルアルコール溶液を0.5部加えて、撹
拌、脱泡後、120℃のオーブンでスポンジ状に発泡、
硬化させたものを厚さ2mmのシート状にカットし、比
重、硬さ、100%伸長疲労寿命を測定した。結果を表
1に示す。
【0032】
【化1】
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、軽量でありながら耐久
性に優れたキーパッドが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BD103 BG103 CC033 CP042 CP121 DA017 DA116 DD076 DE097 DE147 DJ007 DJ017 DL007 EZ006 FA103 FA107 FD010 FD013 FD017 FD110 FD156 FD170 FD200 FD340 GQ00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
    100重量部に、平均粒子径が200μm以下の中空フ
    ィラーを0.1〜100重量部配合してなることを特徴
    とするキーパッド用シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
    が、 (A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有する オルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合する水素原子を含有するオル ガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部、 (C)付加反応触媒 触媒量 を主成分とする請求項1記載のキーパッド用シリコーン
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 硬化物の比重が0.95以下である請求
    項1又は2記載のキーパッド用シリコーンゴム組成物。
  4. 【請求項4】 中空フィラーの真比重が0.5以下であ
    る請求項1,2又は3記載のキーパッド用シリコーンゴ
    ム組成物。
  5. 【請求項5】 中空フィラーの弾性特性が10%以上で
    ある請求項1乃至4のいずれか1項記載のキーパッド用
    シリコーンゴム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載のキ
    ーパッド用シリコーンゴム組成物の硬化物を有するキー
    パッド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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