JP2000307681A - 中継装置およびフレームトレース方法 - Google Patents

中継装置およびフレームトレース方法

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JP2000307681A
JP2000307681A JP10899499A JP10899499A JP2000307681A JP 2000307681 A JP2000307681 A JP 2000307681A JP 10899499 A JP10899499 A JP 10899499A JP 10899499 A JP10899499 A JP 10899499A JP 2000307681 A JP2000307681 A JP 2000307681A
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frame
transmission
reception buffer
management table
storage
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Shunpei Nishikawa
俊平 西川
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Fujitsu Ltd
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受信バッファの利用方法に工夫を施すこと
により、トレース情報を格納するための専用の格納領域
を設けることなく、且つ、処理の煩雑化を招くことな
く、フレームのトレース処理を高速に行なえるようにす
る。 【解決手段】 送受信バッファ204aにおけるフレー
ム500の格納位置を格納順に管理しながら、フレーム
500を送受信バッファ204aに保持し、この送受信
バッファ204aにおける前記フレーム500の数が所
定数に達した後に新たなフレーム500を送受信バッフ
ァ204aに格納する都度、最も古いフレーム500の
格納領域を送受信バッファ204aから解放するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図13〜図15) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図12) 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ異なるネ
ットワークに属する送信元端末と送信先(受信側)端末
との間でフレームを中継するとともに、かかるフレーム
の送受信の中継処理の履歴を管理するネットワーク中継
装置に用いて好適な、中継装置およびフレームトレース
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は一般的な中継装置の使用例を説
明するためのブロック図であり、この図13に示す中継
装置(ネットワーク中継装置)100は、複数(図13
では3)のネットワークA〜C間でフレーム(パケッ
ト)の送受信の中継を行なうもので、入出力インターフ
ェース(IN/OUT Interface) 101a〜101cを介し
てそれぞれネットワークA〜Cに接続され、各ネットワ
ークA〜Cとの間でフレームを送受信できるようになっ
ている。
【0003】例えば、中継装置100を介してネットワ
ークAに属する送信元端末からネットワークBに属する
送信先端末にフレームを送信する場合には、中継装置1
00は、ネットワークAから送信されてきたフレームを
入出力インターフェース101aを介して受信した後、
そのフレームのヘッダ部分に記録されている情報等から
送信先を判断し、そのフレームを入出力インターフェー
ス101bを介してネットワークBの送信先に送信す
る。
【0004】このような中継装置100においては、障
害発生時等の対策のために、そのフレームの中継動作の
履歴をトレースすることが行なわれている。図14は、
上述した中継装置100のより詳細な構成を示すブロッ
ク図であり、この図14に示すように、中継装置100
は、CPU102,入出力インターフェース101a〜
101c,バス103およびRAM(Random Access Me
mory) 104をそなえて構成されており、複数のネット
ワークA〜Cの間でフレームの送受信の中継を行なうよ
うになっている。
【0005】入出力インターフェース(以下、単にイン
ターフェースと称する)101a〜101cは、前述し
た通りそれぞれネットワークA〜Cに接続されるととも
に、バス103を介してCPU102やRAM104に
接続されていて、中継装置100と各ネットワークA〜
Cとの間でフレームの受渡しを行なうことができるよう
になっている。
【0006】RAM104は、種々のデータ等を格納す
るものであり、このRAM104には、送信元端末から
受信したフレームを一時的に格納するための送受信バッ
ファ104bとしての領域と、この送受信バッファ10
4bに格納されたフレームの全体もしくはその一部を格
納するためのトレースバッファ104aとしての領域と
が確保されている。
【0007】バス103は、前述した通りインターフェ
ース101a〜101c,CPU102およびRAM1
04を相互に接続し、種々のデータ等を受け渡すように
なっている。CPU102は、中継装置100におい
て、インターフェース101a〜101c,RAM10
4等の動作を制御することにより、後述するごとくフレ
ームの中継処理やフレームのトレース処理を実行させる
ものである。
【0008】また、図15は、図14に示した中継装置
100における従来のフレームトレース方法を説明する
ための図であり、この図15に示すように、中継装置1
00は、受信したフレームを、一旦、送受信バッファ1
04bに格納した後、この送受信バッファ104bに格
納したフレームの全部もしくはその一部をトレースバッ
ファ104aにコピーするようになっている。
【0009】このような構成により、例えば、中継装置
100を介して、ネットワークAの端末A1からネット
ワークBの端末B1へデータを送信する場合、図14に
示すように、中継装置100において、ネットワークA
の端末A1から送信されたフレームがインターフェース
101aにより受信され、このフレームが、図14中の
点線矢印aで示すように、バス103を介してRAM1
04の送受信バッファ104bに一旦格納される。
【0010】また、中継装置100において、この送受
信バッファ104bに格納したフレームの全部もしくは
そのヘッダ部分を含む一部がRAM104のトレースバ
ッファ104aに順次コピーされる。そして、CPU1
02は、送受信バッファ104bに格納されたフレーム
のヘッダ部分に包含されるプロトコルヘッダの情報等を
参照し、その送信先(端末B1)のアドレス等に基づい
て端末B1の属するネットワークがネットワークBであ
ることを認識してから、図14中の点線矢印bで示すよ
うに、そのフレームを送受信バッファ104bからネッ
トワークBに接続されたインタフェース101bへバス
103を介して送信する。送受信バッファ104bから
フレームを受信したインターフェース101bは、その
フレームをネットワークBへ送信する。
【0011】また、CPU102は、フレームの送信を
完了した場合や、送信先が見つからない等の理由により
そのフレームを破棄する場合等には、送受信バッファ1
04bにおいてそのフレームが格納されていた領域を解
放する。このようにして、中継装置100においては、
複数のネットワーク間でフレームの送受信の中継が行な
われるとともに、中継したフレームの全部もしくは一部
がトレースバッファ104aにトレースデータとして取
り込まれる。このようにトレースバッファ104aにト
レースデータを格納することにより、中継装置100に
おける中継動作の履歴を管理することができる。
【0012】そして、トレースバッファ104aに格納
されたトレースデータを調べて解析することにより、ど
のような入出力動作(中継動作)を行なったのかを知る
ことができるので、そのトレースデータは障害調査時や
デバッグ時等に重要な情報となり、特に、中継装置10
0の動作をファームウェアで行なっている場合等におい
て重要な情報となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな中継装置100における従来のフレームトレース方
法では、RAM104において、送受信バッファ104
bに格納されたフレームの全部もしくはその一部をトレ
ースバッファ104aに順次コピーしているが、一般
に、メモリアクセス(読出および書込)の速度はCPU
102の命令実行速度に比べてかなり遅く、このような
RAM104内における送受信バッファ104bからト
レースバッファ104aへのコピー処理にはかなり時間
がかかるので、このコピー処理がCPU2のオーバーヘ
ッドを増大させ、中継動作に支障を来すおそれもある。
【0014】一方、特開平4−135348号公報に
は、LAN制御装置において、メモリ間でのフレームの
コピーをなくして処理速度を向上させるために、フレー
ムのうちヘッダを含む先頭部分をトレースバッファに直
接書き込むとともに、前記先頭部分を除く残りの部分を
送受信バッファに書き込む手法が開示されている。しか
し、この手法では、専用のトレースバッファを設けた
り、トレースバッファとして使用する領域をメモリ上に
予め確保したりしなければならず、専用のトレースバッ
ファを設けた場合、製造コストの増大を招くほか、メモ
リ上にトレースバッファの領域を予め確保した場合、メ
モリ上の領域を有効に利用することができない。
【0015】さらに、送信元から受信したフレームをそ
のまま送信先へ送り出す中継装置に対して、上記公報に
開示された手法を適用した場合、受信したフレームを2
つの部分に分けてそれぞれ異なるバッファに格納した
後、続けてこれら2つの部分を異なるバッファから読み
出し、再び1つのフレームとして送信しなければならな
い。つまり、受信時にフレームを分割する処理と、送信
時にフレームを再構成する処理とが必要で処理が煩雑に
なるなどの課題もある。
【0016】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、送受信バッファの利用方法に工夫を施すこと
により、トレース情報を格納するための専用の格納領域
を設けることなく、且つ、処理の煩雑化を招くことな
く、フレームのトレース処理を高速に行なえるようにし
た、中継装置および同装置におけるフレームトレース方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の中継
装置は、送信元から受信したフレームを送受信バッファ
に一時的に格納した後に送受信バッファから送信先へ送
信することにより、送信元と送信先との間でフレームを
中継する中継装置において、送受信バッファにおけるフ
レームの格納位置を格納順に管理する管理テーブルと、
管理テーブルを参照しながら、送受信バッファへのフレ
ームの格納、および、フレームの格納領域の送受信バッ
ファからの解放を制御する制御部とをそなえ、この制御
部が、フレームを送受信バッファに保持させるととも
に、送受信バッファにおけるフレームの数が所定数に達
した後に新たなフレームを送受信バッファに格納する都
度、最も古いフレームの格納領域を送受信バッファから
解放することを特徴としている(請求項1)。
【0018】なお、管理テーブルを、フレーム毎にそな
えられ各フレームの格納位置を登録されるフレーム管理
テーブルと、最も古いフレームに対応するフレーム管理
テーブルの位置および最新のフレームに対応するフレー
ム管理テーブルの位置をそれぞれ先頭フレームポインタ
および最終フレームポインタとして登録されるトレース
管理テーブルとから構成し、各フレーム管理テーブル
に、対応フレームの次に送受信バッファに格納されたフ
レームに対応するフレーム管理テーブルの位置を、次フ
レームポインタとして登録することができる(請求項
2)。
【0019】また、制御部が、トレース管理テーブルに
おける先頭フレームポインタを、最も古いフレームの次
に格納されたフレームに対応するフレーム管理テーブル
の位置を指示するように書き換えることにより、最も古
いフレームの格納領域を送受信バッファから解放しても
よい(請求項3)。さらに、トレース管理テーブルに、
送受信バッファにおけるフレームの数と前記所定数とを
登録し、制御部が、トレース管理テーブルを参照するこ
とにより、送受信バッファにおけるフレームの数が前記
所定数に達したことを認識してもよい(請求項4)。
【0020】なお、制御部が、送受信バッファにおける
フレームの所定領域を保存用記録媒体に格納順にコピー
しトレース情報として保存させてもよく(請求項5)、
又、送受信バッファにおけるフレームの所定領域のみを
送受信バッファに保持させ、所定領域を除くフレームの
格納領域を送受信バッファから解放してもよい(請求項
6)。なお、送受信バッファに保持すべき所定領域を指
定する指定部をそなえてもよい(請求項7)。
【0021】また、本発明のフレームトレース方法は、
送信元から受信したフレームを送受信バッファに一時的
に格納した後に送受信バッファから送信先へ送信するこ
とにより、送信元と送信先との間でフレームを中継する
中継装置において、中継動作の履歴を得るべくフレーム
をトレースする方法であって、送受信バッファにおける
フレームの格納位置を格納順に管理しながら、フレーム
を送受信バッファに保持し、送受信バッファにおけるフ
レームの数が所定数に達した後に新たなフレームを送受
信バッファに格納する都度、最も古いフレームの格納領
域を送受信バッファから解放することを特徴としている
(請求項8)。
【0022】なお、送受信バッファにおけるフレームの
所定領域を保存用記録媒体に格納順にコピーしトレース
情報として保存してもよい(請求項9)。また、送受信
バッファにおけるフレームの所定領域のみを送受信バッ
ファに保持し、所定領域を除くフレームの格納領域を送
受信バッファから解放してもよい(請求項10)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態として
の中継装置の構成を示すブロック図であり、この図2に
示すように、本実施形態における中継装置200も、図
13に示した中継装置100と同様に、複数(本実施形
態では3)のネットワークA〜C間でフレーム(パケッ
ト)の送受信の中継を行なうネットワーク中継装置で、
CPU(制御部)202,入出力インターフェース20
1a〜201c(201),バス203,RAM(Rand
om Access Memory) 204およびコンソール(指定部)
250をそなえて構成されており、RAM204,イン
ターフェース201a〜201cおよびコンソール25
0はCPU202により制御されるようになっている。
【0024】入出力インターフェース(以下、単にイン
ターフェースと称する)201a〜201cは、それぞ
れネットワークA〜Cに接続されるとともに、バス20
3を介してCPU202やRAM204に接続されてお
り、これにより中継装置200と各ネットワークA〜C
との間でフレーム500(図1,図3参照)を送受信す
ることができるようになっている。
【0025】なお、以下、インターフェースを示す符号
としては、複数のインターフェースのうちの1つを特定
する必要があるときには符号201a〜201cを用い
るが、任意のインターフェースを指すときには符号20
1を用いる。バス203は、前述した通りインターフェ
ース201,CPU202およびRAM204を相互に
接続し、フレーム500等の種々のデータを受け渡すよ
うになっている。
【0026】コンソール250は、キーボードとモニタ
とをそなえて構成され、オペレータが種々の指示等を入
力したり、保守作業を行なったりするためのものであ
る。RAM204は、フレーム500等の種々のデータ
を格納するものであり、このRAM204には、送信元
端末から受信したフレーム500を一時的に格納するた
めの送受信バッファ204aとしての領域が確保されて
いる。
【0027】ここで、図1および図3を参照しながら、
本実施形態の送受信バッファ204aの構成(フレーム
格納状態)について説明する。図1は、本実施形態の送
受信バッファ204aにおける複数のフレーム500
(501〜504)の格納状態を説明するための図、図
3は、本実施形態の送受信バッファ204aにおける各
フレーム500(図3ではフレーム501)の格納状態
を説明するための図である。なお、図1では送受信バッ
ファ204aに3つのフレーム501〜503を既に格
納し次にフレーム504を格納する状態が示されてい
る。以下、フレームを示す符号としては、複数のフレー
ムのうちの1つを特定する必要があるときには符号50
1〜504を用いるが、任意のフレームを指すときには
符号500を用いる。
【0028】送受信バッファ204aにおけるフレーム
500の格納位置は、図1および図3に示すように、送
受信バッファ204aにそなえられたトレース管理テー
ブル301およびフレーム管理テーブル302により、
フレーム500の格納順に管理される。フレーム管理テ
ーブル302は、図1では図示を省略しているが、フレ
ーム500毎にそなえられ、後述するごとく、各フレー
ム500の格納位置(実際にはフレーム500を格納す
るデータブロック303に対応するフレーム管理テーブ
ル302の位置)を登録されるものである。
【0029】図3に示すように、各フレーム500は、
その大きさによって1または複数のデータブロック30
3に格納される。図3では、フレーム501が2つのデ
ータブロック303−1,303−2に分割されて格納
された例が示されている。データブロック303−1,
303−2は、それぞれフレーム500を格納するため
の格納領域であって、予め所定の大きさに生成されてい
る。
【0030】そして、これらのデータブロック303−
1,303−2に、例えば、フレーム501を格納する
際には、データブロック303−1の先頭位置から、フ
レーム501をそのヘッダ部分から、順次、格納し、更
に、フレーム501のうちデータブロック303−1に
格納しきれない部分(図3中におけるフレームデータ2
/2の部分)をデータブロック303−2の先頭位置か
ら順に格納する。
【0031】なお、図3においては、フレーム501を
2つのデータブロック303−1および303−2に分
割して格納しているが、それに限定されるものではな
く、フレーム501の大きさに応じて、例えば、フレー
ム501を1つのデータブロック303内に格納した
り、又、フレーム501を3以上のデータブロック30
3に分割して格納したりしてもよい。
【0032】前述したように、フレーム500毎にそな
えられるフレーム管理テーブル302は、各フレーム5
00において、さらにデータブロック303毎にもそな
えられている。例えば、図3に示すフレーム501にお
いては、2つのデータブロック303−1,303−2
にそれぞれ対応する2つのフレーム管理テーブル302
(以下、符号302−1,302−2として表記)がそ
なえられており、これらのフレーム管理テーブル302
−1および302−2には、それぞれ、データブロック
303−1,303−2の格納位置が登録される。
【0033】より具体的に説明すると、フレーム管理テ
ーブル302−1には、少なくとも、データブロック3
03−1の位置を示すデータオフセットポインタ302
b−1と、次のフレーム管理テーブル302−2の位置
を示すNEXT DATAポインタ302aと、次に受
信したフレーム500の格納位置を示すNEXT FR
AMEポインタ302cとがそなえられており、又、フ
レーム管理テーブル302−2には、データブロック3
03−2の位置を示すデータオフセットポインタ302
b−2がそなえられている。
【0034】ここで、図3に示すフレーム管理テーブル
302は、フレーム501に対応するものであり、この
フレーム501の次には図1に示すごとくフレーム50
2が受信されて格納されているので、NEXT FRA
MEポインタ302cは、フレーム502の格納位置を
示している。又、次にデータブロック303が存在しな
い場合、NEXT DATAポインタ302aは未登録
状態となるほか、後続するフレーム500を持たない最
新のフレーム500(図1ではフレーム503)の格納
位置を登録されるフレーム管理テーブル302では、N
EXT FRAMEポインタ302cは未登録状態とな
る。
【0035】なお、以下、フレーム管理テーブル302
のデータオフセットポインタについて説明する際には、
このデータオフセットポインタの符号として302bを
用いる場合がある。1つのフレーム500を複数のデー
タブロック303に分割して格納した場合、上述したフ
レーム管理テーブル302のNEXT DATAポイン
タ302aにより、データブロック303の格納位置を
格納順に管理できるようになっており、これにより、複
数のデータブロック303に分割されて格納されたフレ
ーム500を1つのフレームとして扱うことができる。
【0036】さらに、フレーム管理テーブル302のN
EXT FRAMEポインタ302cにより、次に格納
したフレーム500(図3中においてはフレーム50
1)の位置を知ることができるので、様々な送信元端末
から受信した複数のフレーム500の、送受信バッファ
204aにおける格納位置を格納順に管理することがで
きるようになっている。
【0037】一方、トレース管理テーブル301には、
図3に示すように、少なくとも、TOPポインタ(先頭
フレームポインタ)301a,LASTポインタ(最終
フレームポインタ)301b,フレーム数保持部301
cおよび最大フレーム数保持部301dがそなえられて
いる。TOPポインタ301aは、送受信バッファ20
4aにおける最も古いフレーム500に対応するフレー
ム管理テーブル302(302−1)の位置を示すもの
であり、LASTポインタ301bは、送受信バッファ
204aにおける最新のフレーム500(最後に受信し
たフレーム500)に対応するフレーム管理テーブル3
02の位置を示すものである。
【0038】すなわち、本実施形態の中継装置200に
おいては、トレース管理テーブル301とフレーム管理
テーブル302とにより、送受信バッファ204aにお
けるフレーム500の格納位置を格納順に管理すること
ができるようになっている。フレーム数保持部301c
は、送受信バッファ204aに格納されているフレーム
500の数nを保持するものであり、本装置において
は、送信元からフレーム500を受信して送受信バッフ
ァ204aに保持するたびに、CPU202がフレーム
数保持部301cに保持されている値nをインクリメン
トすることにより、フレーム数保持部301cに、送受
信バッファ204aに格納されているフレーム500の
数nが更新・登録されるようになっている。
【0039】また、最大フレーム数保持部301dは、
送受信バッファ204aに保持可能なフレーム500の
数である最大フレーム数MAX(所定数)を保持するも
のであり、この最大フレーム数MAXは、RAM204
の容量等に応じて、コンソール250等により予め設定
されるようになっている。そして、CPU202は、ト
レース管理テーブル301のフレーム数保持部301c
と最大フレーム数保持部301dとを参照することによ
り、トレース管理テーブル301のフレーム数保持部3
01cに登録されているフレーム数nと最大フレーム数
保持部301dに登録されている最大フレーム数MAX
とを比較して、フレーム数nが最大フレーム数MAXと
等しくなった時に送受信バッファ204におけるフレー
ム500の数が所定数に達したことを認識する。
【0040】また、CPU202は、トレース管理テー
ブル301およびフレーム管理テーブル302を参照し
ながら、送受信バッファ204aへのフレーム500の
格納、および、フレーム500の格納領域の送受信バッ
ファ204aからの解放を制御するようになっている。
すなわち、CPU202は、前述したようにトレース管
理テーブル301のフレーム数保持部301cに登録さ
れているフレーム数nと最大フレーム数保持部301d
に登録されている最大フレーム数MAXとを比較して、
送受信バッファ204aにおけるフレーム数nが最大フ
レーム数MAXに達するまでは、受信したフレーム50
0を順次送受信バッファ204aに格納し、送受信バッ
ファ204aにおけるフレーム500の数nが最大フレ
ーム数MAXとなった後には、新たなフレーム500を
送受信バッファ204aに格納する都度、最も古いフレ
ームのデータブロック303(格納領域)を送受信バッ
ファ204aから解放することにより、送受信バッファ
204aに常に所定数MAXのフレーム500を保持す
るように制御する。
【0041】ここで、データブロック303を送受信バ
ッファ204aから解放するためには、具体的には、C
PU202は、トレース管理テーブル301におけるT
OPポインタ301aを、最も古いフレーム500(例
えば、図1中ではフレーム501)の次に格納されたフ
レーム500(例えば、図1中ではフレーム502)に
対応するフレーム管理テーブル302の位置を指示する
ように書き換えることにより行ない、これにより最も古
いフレーム500(フレーム501)の格納領域、すな
わち、データブロック303−1,303−2をフレー
ムバッファ204aから解放するのである。なお、CP
U202は、新たなフレーム500を送受信バッファ2
04aに格納する都度、トレース管理テーブル301に
おけるLASTポインタ301bを、その新たなフレー
ム500に対応するフレーム管理テーブル302の位置
を指示するように書き換えている。
【0042】また、CPU202は、後述の如く、送受
信バッファ204aにおけるフレーム500の所定領域
(例えば、ヘッダ部分等)をフロッピー(登録商標)デ
ィスクやテープ等の保存用記録媒体600(図9参照)
に格納順にコピーすることにより、中継処理の履歴の情
報であるトレース情報として保存させるようになってお
り、例えば、コンソール250等からトレース情報の収
集・作成を指示された場合等にトレース情報を保存する
ようになっている。
【0043】さらに、上述の如く送受信バッファ204
aにおけるフレーム500の所定領域を保存用記録媒体
600にコピーしてトレース情報を収集・作成する際に
おいて、コピーする所定領域の位置や大きさをコンソー
ル250から指定することができるようになっている。
ここで、図10〜図12を参照しながら、本実施形態の
中継装置200におけるCPU202の制御機能を具体
的に説明する。
【0044】CPU202は、図11に示すように、送
受信バッファ204aに格納されたフレーム500の送
信終了後に、上述の所定領域を除くフレーム500の格
納領域(データブロック303)を送受信バッファ20
4aから解放し、送受信バッファ204aにおけるフレ
ーム500の所定領域のみを送受信バッファ204aに
保持させるようになっている。
【0045】そして、この送受信バッファ204aに保
持させるフレーム500の所定領域(トレース領域)の
位置や大きさ(トレース長)を、図10に示すように、
オペレータがコンソール250から指定することができ
るようになっている。なお、前記所定領域は、コンソー
ル250により、例えばフレーム500の先頭からのト
レース長として指定される。
【0046】なお、CPU202は、複数のフレーム5
00を連続的に中継する際においても、図12に示すよ
うに、所定領域を除くフレーム500の格納領域(デー
タブロック303)を送受信バッファ204aから解放
するようになっている。上述のごとく構成された、本発
明の一実施形態としての中継装置200の動作について
以下に説明する。
【0047】まず、本中継装置200が、図2に示す如
くネットワークAの端末A1(送信元)からネットワー
クBの端末B1(送信先)へデータを送信する際におけ
る本中継装置200の中継動作およびフレームトレース
動作を、図4〜図8を参照しながら順を追って説明す
る。図4〜図8は、本実施形態の中継装置200におい
て、トレース管理テーブル301により送受信バッファ
204aに格納されたフレーム500を管理する手法を
説明するための図である。
【0048】(1)中継装置200において、ネットワ
ークAの送信元端末A1からフレーム500を受信する
と、CPU202は、図4に示すように、この受信した
フレーム500を送受信バッファ204aに格納する。
このとき、そのフレーム500が送受信バッファ204
aに格納する最初のものである場合、CPU202は、
トレース管理テーブル301のフレーム数保持部301
cに登録されているフレーム数nは0であり最大フレー
ム数MAXに達していないので、そのフレーム数nをカ
ウントアップして1にするとともに、送受信バッファ2
04aにおけるフレーム500の格納位置を、トレース
管理テーブル301のTOPポインタ301aおよびL
ASTポインタ301bに登録する。
【0049】なお、本実施形態においては、トレース管
理テーブル301におけるTOPポインタ301aおよ
びLASTポインタ301bには、実際には、フレーム
500を格納するデータブロック303に対応したフレ
ーム管理テーブル302の位置がそれぞれ登録されるの
であるが、以下、便宜上、トレース管理テーブル301
aにおけるTOPポインタ301aおよびLASTポイ
ンタ301bに、送受信バッファ204aにおけるフレ
ーム500の位置を登録すると記述する。
【0050】(2)CPU202は、送受信バッファ2
04aに格納されたフレーム500のヘッダ部分を解析
してその送信先である端末B1の属するネットワークB
を認識し、対応するインターフェース201bを介して
ネットワークBにフレーム500を送信する。このと
き、図10〜図12にて説明したように、CPU202
は、送受信バッファ204aから、ヘッダ部分を含む所
定領域を除くフレーム500の格納領域(データブロッ
ク303)を解放してもよい。
【0051】なお、本中継装置200において、フレー
ム500の受信処理が終了した際においても、図5に示
すように、TOPポインタ301aには送受信バッファ
204aにおけるフレーム500の位置が登録されたま
まであり、この時点では送受信バッファ204aにおけ
るフレーム500を解放することはない。 (3)次のフレーム500を受信すると、図6に示すよ
うに、新たに受信したフレーム500を送受信バッファ
204aに格納するとともに、そのフレーム500を送
信先に送信する。
【0052】この際、CPU202は、トレース管理テ
ーブル301のフレーム数保持部301cに登録されて
いるフレーム数nと最大フレーム数保持部301dに登
録されている最大フレーム数MAXとを比較する。ここ
では、フレーム数nがまだ最大フレーム数MAXに到達
していないものとすると、CPU202は、フレーム数
保持部301cのフレーム数nをカウントアップする。
【0053】また、新たに格納したフレーム500の格
納位置を、直前に格納したフレーム500に対応するフ
レーム管理テーブル302のNEXT FRAMEポイ
ンタ302cと、トレース管理テーブル301のLAS
Tポインタ301bとに登録する。すなわち、フレーム
管理テーブル302のNEXT FRAMEポインタ3
02cによって、新たに受信したフレーム500をその
前に格納したフレーム500の後にチェーンした状態で
管理することにより、送受信バッファ204aにおける
フレーム500の格納位置を格納順に管理する。
【0054】また、CPU202は、トレース管理テー
ブル301のLASTポインタ301bを参照すること
により、送受信バッファ204aにおける新たに受信し
たフレーム500を格納すべき位置を迅速に判断するこ
とができる。 (4)以下、上述の(3)の工程を、図7に示すよう
に、トレース管理テーブル301のフレーム数保持部3
01cに登録されているフレーム数nと最大フレーム数
保持部301dに登録されている最大フレーム数MAX
とが等しくなるまで繰り返し行なう。
【0055】(5)図7に示すように、送受信バッファ
204aにおけるフレーム数nが最大フレーム数MAX
に達した状態で、次のフレーム500を受信すると、C
PU202は、トレース管理テーブル301におけるT
OPポインタ301aに、送受信バッファ204aにお
ける最も古いフレーム500の次に格納されたフレーム
500の位置を登録する。
【0056】すなわち、CPU202は、トレース管理
テーブル301におけるTOPポインタ301aに、送
受信バッファ204aにおける最も古いフレーム500
の次に格納されたフレーム500に対応するフレーム管
理テーブル302の位置を指示するように書き換えるこ
とにより、図8に示すように、最も古いフレームの格納
領域を送受信バッファ204aから解放するとともに、
上述の(3)に示す如く、新たに受信したフレーム50
0を送受信バッファ204aに格納して、そのフレーム
500を送信先に送信する。
【0057】また、CPU202は、新たに格納したフ
レーム500の格納位置を、直前に格納したフレーム5
00に対応するフレーム管理テーブル302のNEXT
FRAMEポインタ302cと、トレース管理テーブ
ル301のLASTポインタ301bとに登録する。 (6)以下、CPU202は、新たなフレーム500を
受信する都度、上述の(5)の工程を繰り返し行なう。
すなわち、フレーム500を送受信バッファ204aに
保持させるとともに、最も古いフレームの格納領域を送
受信バッファ204aから解放し、常時、送受信バッフ
ァ204aに所定数MAXのフレーム500を保持す
る。
【0058】これにより、中継装置200において、送
受信バッファ204aは、いわば一種のキューとして機
能するのである。そして、例えば障害調査時やデバッグ
時等に、本中継装置200における中継処理の履歴を調
べる(トレースする)際には、送受信バッファ204a
に格納されているフレーム500を格納順に辿って解析
する。
【0059】具体的には、先ず、トレース管理テーブル
301のTOPポインタ301aに登録されている情報
によって示される、送受信バッファ204aにおけるフ
レーム管理テーブル302の位置(例えば、図3中のフ
レーム管理テーブル302−1)を判断し、このフレー
ム管理テーブル302(図3中のフレーム管理テーブル
302−1)のデータオフセットポインタ302b(図
3中のデータオフセットポインタ302b−1)によっ
て示されるデータブロック303(図3中の303−
1)に、送受信バッファ204aに格納されているフレ
ーム500のうち最も古いフレーム500(図3中のフ
レーム501)が格納されているので、このフレーム5
00のヘッダ等を解析する。
【0060】そして、上述の最も古いフレーム500
(図3中のフレーム501)に対応するフレーム管理テ
ーブル302(図3中のフレーム管理テーブル302−
1)のNEXT FRAMEポインタ302cには、次
に受信したフレーム500(図3中のフレーム502)
の格納位置を示すフレーム管理テーブル302の位置が
登録されているので、このフレーム管理テーブル302
のデータオフセットポインタ302bによって示される
データブロック303に、次に古いフレーム500(5
02)が格納されているので、このフレーム500(5
02)のヘッダ等を解析する。
【0061】以下、同様に、各フレーム管理テーブル3
02のNEXT FRAMEポインタ302cを順番に
参照してゆくことにより、送受信バッファ204aに格
納されているフレーム500を格納順に解析でき、これ
により、中継処理のトレースを行なう。次に、図3およ
び図9を用いて中継処理の履歴を示すトレース情報を保
存する手法を説明する。なお、図9は、本実施形態の中
継装置200において、履歴情報を保存する手法を説明
するための図である。
【0062】コンソール250等を介してオペレータが
トレース情報の保存を指示すると、CPU202は、図
9に示すように、先ず、トレース管理テーブル301の
TOPポインタ301aに登録されている情報によって
示される、送受信バッファ204aにおけるフレーム管
理テーブル302の位置(例えば、図3中のフレーム管
理テーブル302−1)を判断し、このフレーム管理テ
ーブル302(図3中のフレーム管理テーブル302−
1)のデータオフセットポインタ302b(図3中のフ
レーム管理テーブル302−1b)によって示されるフ
レーム500(図3中のフレーム501)のヘッダ部分
等の所定領域をフロッピーディスクやテープ等の保存用
記録媒体600にコピーする。
【0063】さらに、CPU202は、フレーム管理テ
ーブル302(例えば、図3中のフレーム管理テーブル
302−1)のNEXT FRAMEポインタ302c
に登録されている情報から、送受信バッファ204aに
おける次のフレーム500(502)の格納位置を判断
して、この次のフレーム500(502)のヘッダ部分
等の所定領域を、保存用記録媒体600における、先の
フレーム500(図3中のフレーム501)の所定領域
をコピーした位置の後の位置にコピーする。
【0064】そして、CPU202は、以下、フレーム
管理テーブル302のNEXT FRAMEポインタ3
02aを参照しながら、送受信バッファ204aに格納
されている全てのフレーム500について、その所定領
域を保存用記録媒体600に格納順にコピーしトレース
情報として保存する。なお、図10〜図12により説明
した制御機能を用いて、送受信バッファ204aに各フ
レーム500の所定領域のみを保存している場合には、
その所定領域の全てをそのままトレース情報として保存
用記録媒体600にコピーする。
【0065】また、トレース情報を例えばコンソール2
50の表示画面等に表示させる場合には、上述の如く作
成して保存したトレース情報を表示画面等に表示させて
もよく、又、トレース情報を保存用記録媒体600に保
存する代わりに、上述のトレース情報の保存方法と同様
に、送受信バッファ204aに格納されている全てのフ
レーム500の所定領域を格納順に表示させてもよい。
【0066】このように、本発明の一実施形態としての
中継装置200によれば、トレース管理テーブル301
とフレーム管理テーブル302とにより、送受信バッフ
ァ204aにおけるフレーム500の格納位置を格納順
に管理するとともに、CPU202が、これらのトレー
ス管理テーブル301とフレーム管理テーブル302と
を参照しながら、送受信バッファ204aへのフレーム
500の格納および、フレーム500の格納領域の送受
信バッファ204aからの解放を制御し、更に、CPU
202が、フレーム500を送受信バッファ204aに
保持させるとともに、送受信バッファ204aにおける
フレーム数nが最大フレーム数MAXに達した後に新た
なフレーム500を送受信バッファ204aに格納する
都度、最も古いフレーム500の格納領域を送受信バッ
ファ204aから解放するので、送受信バッファ204
aにおいては、常に、最も新しいフレーム500を含む
所定数nのフレーム500が、格納順に保存される。
【0067】これにより、トレース時においては、トレ
ース管理テーブル301およびフレーム管理テーブル3
02を参照しながら送受信バッファ204aを調べるこ
とにより、中継処理の内容を容易にトレースすることが
できる。また、トレースのために、トレース用データと
して、フレーム500のヘッダ部分等をメモリ上等に形
成した専用領域(トレースバッファ等)にコピーさせた
り移動させたりする必要がない他、フレーム500の分
割/再構成といった処理も不要で、CPU202のオー
バヘッドの増大や処理の煩雑化を招くことがなく、高速
でフレーム500のトレース処理を行なえ、装置全体の
処理時間を短くすることができる。
【0068】さらに、本実施形態では、トレース用デー
タを格納する専用のメモリ等を設ける必要がないので、
装置の製造コストの増大を招くことがなく、又、RAM
204上にトレース用データを格納する専用領域を常に
確保しておく必要がないので、RAM204の領域を有
効に利用することができるようになる。また、CPU2
02が、トレース管理テーブル301およびフレーム管
理テーブル302を参照しながら、送受信バッファ20
4aに格納されている全てのフレーム500について、
その所定領域を保存用記録媒体600に格納順にコピー
しトレース情報として保存することにより、高速かつ容
易にトレース情報を保存することができる。
【0069】さらに、送受信バッファ204aにおける
フレーム500の解放を行なう際には、トレース管理テ
ーブル301のTOPポインタ301aにより、最も古
いフレーム500の格納領域(データブロック303)
を送受信バッファ204aから解放するだけでよいの
で、トレース用データを格納する専用領域をオールクリ
アする必要がなく、最も古いフレーム500の格納領域
(データブロック303)を送受信バッファ204aか
ら高速に解放することができるとともに、これにより、
最新のフレーム500を格納する格納領域(データブロ
ック303)を確保することができる。
【0070】また、図10〜図12により説明した制御
機能を用い、コンソール250によって、送受信バッフ
ァ204aに保持すべきトレース領域やトレース長を設
定するとともに、送受信バッファ204aに格納された
フレーム500の送信終了後に、設定したトレース領域
(トレース長)を除くフレーム500の格納領域(デー
タブロック303)を送受信バッファ204aから解放
することで、トレース情報として必要な部分だけ保存で
きるとともに、本中継装置200において送受信バッフ
ァ204aを効率良く使用することができる。
【0071】一般に、フレーム500のトレースにおい
ては、フレーム500の全データを採取することはあま
りないので、フレーム500におけるヘッダ部分等、ト
レースに必要な領域を除いた格納領域を送受信バッファ
204aから解放してもトレース作業に影響はなく、送
受信バッファ204aにおけるトレースのためのフレー
ム500の格納領域を減らすことができ、送受信バッフ
ァ204aの使用効率を向上させることができる。
【0072】なお、上記実施形態において、送受信バッ
ファ204aへのフレーム500の格納手法について特
に述べていないが、フレームバッファ204aにフレー
ムを格納する際には、CPU202により制御して行な
ってもよく、又、DMA(Direct Memory Access)機能
により格納してもよい。そして、本発明は上述した実施
形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施することができる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の中継装置
およびフレームトレース方法によれば、送受信バッファ
におけるフレームの格納位置を格納順に管理する管理テ
ーブルと、この管理テーブルを参照しながら、送受信バ
ッファへのフレームの格納、および、フレームの格納領
域の送受信バッファからの解放を制御する制御部とをそ
なえ、制御部が、フレームを送受信バッファに保持させ
るとともに、送受信バッファにおけるフレームの数が所
定数に達した後に新たなフレームを送受信バッファに格
納する都度、最も古いフレームの格納領域を送受信バッ
ファから解放するので、常に、最も新しいフレームを含
む所定数のフレームが、送受信バッファに格納順に保存
され、トレースのために、フレームのヘッダ部分等を専
用領域にコピーさせたり移動させたりする必要がない
他、フレームの分割/再構成といった処理も不要で、オ
ーバヘッドの増大や処理の煩雑化を招くことがなく、高
速でフレームのトレース処理を行なうことができ、又、
専用のメモリや領域を設ける必要がないので、装置の製
造コストの増大を招くことがなく、中継装置におけるメ
モリ等の領域を有効に利用することができる利点がある
(請求項1,請求項8)。
【0074】なお、管理テーブルを、フレーム毎にそな
えられ各フレームの格納位置を登録されるフレーム管理
テーブルと、最も古いフレームに対応するフレーム管理
テーブルの位置および最新のフレームに対応するフレー
ム管理テーブルの位置をそれぞれ先頭フレームポインタ
および最終フレームポインタとして登録されるトレース
管理テーブルとから構成し、各フレーム管理テーブル
に、対応フレームの次に送受信バッファに格納されたフ
レームに対応するフレーム管理テーブルの位置を、次フ
レームポインタとして登録してもよく、これにより、送
受信バッファに格納されたフレームを、確実に格納順に
管理することができる利点がある(請求項2)。
【0075】また、制御部が、トレース管理テーブルに
おける先頭フレームポインタを、最も古いフレームの次
に格納されたフレームに対応するフレーム管理テーブル
の位置を指示するように書き換えることにより、最も古
いフレームの格納領域を送受信バッファから解放しても
よく、これにより、最も古いフレームの格納領域を送受
信バッファから高速に解放することができるとともに、
これにより、最新のフレームを格納する格納領域を確保
することができる利点がある(請求項3)。
【0076】さらに、トレース管理テーブルに、送受信
バッファにおけるフレームの数と所定数とが登録され、
制御部が、トレース管理テーブルを参照することによ
り、送受信バッファにおけるフレームの数が所定数に達
したことを認識してもよく、これにより、送受信バッフ
ァにおけるフレームの数が所定数に達した後に新たなフ
レームを送受信バッファに格納する都度、最も古いフレ
ームの格納領域を送受信バッファから解放することがで
きるので、送受信バッファを効率的に使用することがで
きる利点がある(請求項4)。
【0077】また、制御部が、送受信バッファにおける
フレームの所定領域を保存用記録媒体に格納順にコピー
しトレース情報として保存させてもよく、これにより、
高速かつ容易にトレース情報を保存することができる利
点がある(請求項5,請求項9)。さらに、制御部が、
送受信バッファにおけるフレームの所定領域のみを送受
信バッファに保持させ、所定領域を除くフレームの格納
領域を送受信バッファから解放してもよく、これによ
り、送受信バッファにおけるトレースのために用いるフ
レームの格納領域を減らすことができるので、送受信バ
ッファの使用効率を向上させることができる利点がある
(請求項6,請求項10)。
【0078】なお、送受信バッファに保持すべき所定領
域を指定する指定部をそなえてもよく、これにより、送
受信バッファに保持すべき所定領域を任意に設定するこ
とができる利点がある(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての中継装置の送受信
バッファにおける複数のフレームの格納状態を説明する
ための図である。
【図2】本発明の一実施形態としての中継装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態としての中継装置の送受信
バッファにおける個々のフレームの格納状態を説明する
ための図である。
【図4】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、トレース管理テーブルにより送受信バッファに格納
されたフレームを管理する手法を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、トレース管理テーブルにより送受信バッファに格納
されたフレームを管理する手法を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、トレース管理テーブルにより送受信バッファに格納
されたフレームを管理する手法を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、トレース管理テーブルにより送受信バッファに格納
されたフレームを管理する手法を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、トレース管理テーブルにより送受信バッファに格納
されたフレームを管理する手法を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態としての中継装置におい
て、履歴情報を保存する手法を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態としての中継装置におけ
るCPU(制御部)の制御機能を具体的に説明するため
の図である。
【図11】本発明の一実施形態としての中継装置におけ
るCPU(制御部)の制御機能を具体的に説明するため
の図である。
【図12】本発明の一実施形態としての中継装置におけ
るCPU(制御部)の制御機能を具体的に説明するため
の図である。
【図13】一般的な中継装置の使用例を説明するための
ブロック図である。
【図14】一般的な中継装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図15】中継装置における従来のフレームトレース方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
200 中継装置 201,201a,201b,201c 入出力インタ
ーフェース 202 CPU(制御部) 204 RAM 204a 送受信バッファ 250 コンソール(指定部) 301 トレース管理テーブル(管理テーブル) 301a TOPポインタ(先頭フレームポインタ) 301b LASTポインタ(最終フレームポインタ) 301c フレーム数保持部 301d 最大フレーム数保持部 302,302−1,302−2 フレーム管理テーブ
ル(管理テーブル) 303,303−1,303−2 データブロック(格
納領域) 500,501,502,503,504 フレーム 600 保存用記録媒体 A1 端末(送信元) B1 端末(送信先)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信元から受信したフレームを送受信バ
    ッファに一時的に格納した後に該送受信バッファから送
    信先へ送信することにより、前記の送信元と送信先との
    間で前記フレームを中継する中継装置において、 該送受信バッファにおける前記フレームの格納位置を格
    納順に管理する管理テーブルと、 該管理テーブルを参照しながら、該送受信バッファへの
    前記フレームの格納、および、前記フレームの格納領域
    の該送受信バッファからの解放を制御する制御部とをそ
    なえ、 該制御部が、前記フレームを該送受信バッファに保持さ
    せるとともに、該送受信バッファにおける前記フレーム
    の数が所定数に達した後に新たなフレームを該送受信バ
    ッファに格納する都度、最も古いフレームの格納領域を
    該送受信バッファから解放することを特徴とする、中継
    装置。
  2. 【請求項2】 該管理テーブルが、 前記フレーム毎にそなえられ各フレームの格納位置を登
    録されるフレーム管理テーブルと、 前記最も古いフレームに対応するフレーム管理テーブル
    の位置および最新のフレームに対応するフレーム管理テ
    ーブルの位置をそれぞれ先頭フレームポインタおよび最
    終フレームポインタとして登録されるトレース管理テー
    ブルとから構成され、 各フレーム管理テーブルに、対応フレームの次に該送受
    信バッファに格納されたフレームに対応するフレーム管
    理テーブルの位置が、次フレームポインタとして登録さ
    れることを特徴とする、請求項1記載の中継装置。
  3. 【請求項3】 該制御部が、該トレース管理テーブルに
    おける前記先頭フレームポインタを、前記最も古いフレ
    ームの次に格納されたフレームに対応するフレーム管理
    テーブルの位置を指示するように書き換えることによ
    り、前記最も古いフレームの格納領域を該送受信バッフ
    ァから解放することを特徴とする、請求項2記載の中継
    装置。
  4. 【請求項4】 該トレース管理テーブルに、該送受信バ
    ッファにおける前記フレームの数と前記所定数とが登録
    され、 該制御部が、該トレース管理テーブルを参照することに
    より、該送受信バッファにおける前記フレームの数が前
    記所定数に達したことを認識することを特徴とする、請
    求項2または請求項3に記載の中継装置。
  5. 【請求項5】 該制御部が、該送受信バッファにおける
    前記フレームの所定領域を保存用記録媒体に前記格納順
    にコピーしトレース情報として保存させることを特徴と
    する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の中継
    装置。
  6. 【請求項6】 該制御部が、該送受信バッファにおける
    前記フレームの所定領域のみを該送受信バッファに保持
    させ、前記所定領域を除く前記フレームの格納領域を該
    送受信バッファから解放することを特徴とする、請求項
    1〜請求項4のいずれか1項に記載の中継装置。
  7. 【請求項7】 該送受信バッファに保持すべき前記所定
    領域を指定する指定部をそなえたことを特徴とする、請
    求項6記載の中継装置。
  8. 【請求項8】 送信元から受信したフレームを送受信バ
    ッファに一時的に格納した後に該送受信バッファから送
    信先へ送信することにより、前記の送信元と送信先との
    間で前記フレームを中継する中継装置において、中継動
    作の履歴を得るべく前記フレームをトレースする方法で
    あって、 該送受信バッファにおける前記フレームの格納位置を格
    納順に管理しながら、前記フレームを該送受信バッファ
    に保持し、 該送受信バッファにおける前記フレームの数が所定数に
    達した後に新たなフレームを該送受信バッファに格納す
    る都度、最も古いフレームの格納領域を該送受信バッフ
    ァから解放することを特徴とする、フレームトレース方
    法。
  9. 【請求項9】 該送受信バッファにおける前記フレーム
    の所定領域を保存用記録媒体に前記格納順にコピーしト
    レース情報として保存することを特徴とする、請求項8
    記載のフレームトレース方法。
  10. 【請求項10】 該送受信バッファにおける前記フレー
    ムの所定領域のみを該送受信バッファに保持し、前記所
    定領域を除く前記フレームの格納領域を該送受信バッフ
    ァから解放することを特徴とする、請求項8記載のフレ
    ームトレース方法。
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