JP2000307016A - 半導体装置、半導体モジュール及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置、半導体モジュール及びその製造方法Info
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- H01L2924/16152—Cap comprising a cavity for hosting the device, e.g. U-shaped cap
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベースとキャップとを、夫々対向する接合部
にて接合して形成した封止体におけるクラックの発生を
防止し、封止体の気密封止の信頼性を向上させる。 【解決手段】 ベースとキャップとを、夫々対向する接
合部にて接合して形成した中空部に、半導体チップを収
容する半導体装置において、前記ベース或いはキャップ
の少なくとも何れか一方の接合部を、対向面及びその近
傍の側面によって構成する。 【効果】 上述した手段によれば、接合部の側面まで接
合されるため、クラックの発生を防止することができ
る。
にて接合して形成した封止体におけるクラックの発生を
防止し、封止体の気密封止の信頼性を向上させる。 【解決手段】 ベースとキャップとを、夫々対向する接
合部にて接合して形成した中空部に、半導体チップを収
容する半導体装置において、前記ベース或いはキャップ
の少なくとも何れか一方の接合部を、対向面及びその近
傍の側面によって構成する。 【効果】 上述した手段によれば、接合部の側面まで接
合されるため、クラックの発生を防止することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、半導
体モジュール及びその製造方法に関し、特に、高度な気
密性を有する封止体が必要とされる半導体装置に適用し
て有効な技術に関するものである。
体モジュール及びその製造方法に関し、特に、高度な気
密性を有する封止体が必要とされる半導体装置に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウェハプロセスの終了したウェハは、個
々の半導体チップに切断され、通常は個々の半導体チッ
プを封止体に収容した状態で用いられている。
々の半導体チップに切断され、通常は個々の半導体チッ
プを封止体に収容した状態で用いられている。
【0003】こうした封止体としては、エポキシ等の樹
脂にフイラを混入した封止樹脂を用いた樹脂封止による
ものが、製造が容易であり価格も低いために多用されて
いる。しかし、樹脂封止による封止体では、封止体とな
る樹脂が吸湿する性質をもっているため、水分や不純物
が浸入し、アルミニウム等の配線を腐食させることがあ
る。更に、半導体チップ表面に封止樹脂が直接接触して
いるため、封止樹脂と半導体チップとの熱膨張係数の相
違によって生じる熱応力によって、配線の変形或いはパ
ッシベーションクラックを生じることがある。
脂にフイラを混入した封止樹脂を用いた樹脂封止による
ものが、製造が容易であり価格も低いために多用されて
いる。しかし、樹脂封止による封止体では、封止体とな
る樹脂が吸湿する性質をもっているため、水分や不純物
が浸入し、アルミニウム等の配線を腐食させることがあ
る。更に、半導体チップ表面に封止樹脂が直接接触して
いるため、封止樹脂と半導体チップとの熱膨張係数の相
違によって生じる熱応力によって、配線の変形或いはパ
ッシベーションクラックを生じることがある。
【0004】このため、高度の信頼性が求められる半導
体装置では、セラミック等の高気密性の材料を用いたベ
ースとキャップとをAuSn等のハンダによって接合し
てシールし、気密封止性を確保した内部の中空部分に半
導体チップを収容する構成の封止体が用いられている。
体装置では、セラミック等の高気密性の材料を用いたベ
ースとキャップとをAuSn等のハンダによって接合し
てシールし、気密封止性を確保した内部の中空部分に半
導体チップを収容する構成の封止体が用いられている。
【0005】この封止体では、ベースに半導体チップを
固着し、半導体チップと基体に設けられた導体端子とを
接続した後に、封止体のベースにキャップを位置合わせ
して接合し封止体を密封する。この接合では、ベース及
びキャップの夫々の接合面をメタライズ加工し、AuS
n等のハンダを用いた溶着によって、ベースとキャップ
との接合を行う方法が広く用いられている。
固着し、半導体チップと基体に設けられた導体端子とを
接続した後に、封止体のベースにキャップを位置合わせ
して接合し封止体を密封する。この接合では、ベース及
びキャップの夫々の接合面をメタライズ加工し、AuS
n等のハンダを用いた溶着によって、ベースとキャップ
との接合を行う方法が広く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ハンダの熱膨張係数と
セラミックの熱膨張係数との相違から生じる熱応力或い
はキャップに加えられる機械的な応力によって、接合部
分のベース或いはキャップに微細なクラックが生じるこ
とがある。このようなクラックは、経時的に成長してベ
ース或いはキャップを貫通することによって、気密封止
が損なわれる、或いは、ベース或いはキャップの破損を
招くこととなる。そして、こうした微細なクラックは、
半導体装置の規模が拡大し封止体が大型化することによ
って、より発生しやすくなる。
セラミックの熱膨張係数との相違から生じる熱応力或い
はキャップに加えられる機械的な応力によって、接合部
分のベース或いはキャップに微細なクラックが生じるこ
とがある。このようなクラックは、経時的に成長してベ
ース或いはキャップを貫通することによって、気密封止
が損なわれる、或いは、ベース或いはキャップの破損を
招くこととなる。そして、こうした微細なクラックは、
半導体装置の規模が拡大し封止体が大型化することによ
って、より発生しやすくなる。
【0007】本発明の課題は、このようなクラックの発
生を防止し、封止体の気密封止の信頼性を向上させるこ
とが可能な技術を提供することにある。本発明の前記な
らびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及
び添付図面によって明らかになるであろう。
生を防止し、封止体の気密封止の信頼性を向上させるこ
とが可能な技術を提供することにある。本発明の前記な
らびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及
び添付図面によって明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。ベースとキャップとを、夫々対向
する接合部にて接合して形成した中空部に、半導体チッ
プを収容する半導体装置において、前記ベース或いはキ
ャップの少なくとも何れか一方の接合部を、対向面及び
その近傍の側面によって構成する。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。ベースとキャップとを、夫々対向
する接合部にて接合して形成した中空部に、半導体チッ
プを収容する半導体装置において、前記ベース或いはキ
ャップの少なくとも何れか一方の接合部を、対向面及び
その近傍の側面によって構成する。
【0009】
【作用】上述した手段によれば、接合部の側面まで接合
されるために、クラックの発生を防止することが可能と
なり、封止体の気密封止の信頼性を向上させることがで
きる。
されるために、クラックの発生を防止することが可能と
なり、封止体の気密封止の信頼性を向上させることがで
きる。
【0010】以下、本発明の実施の形態を説明する。な
お、実施の形態を説明するための全図において、同一機
能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
お、実施の形態を説明するための全図において、同一機
能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態で
ある半導体装置の概略構成を示す縦断面図であり、図2
は、図1中のa部を拡大して示す部分縦断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、半導体チップの素子形成
面とベースの実装面とを対面させた、いわゆるフェイス
ダウンボンディング方式で、半導体チップを封止体のベ
ースに実装し、ベースとキャップとをハンダによって溶
着接合して封止体を形成している。
ある半導体装置の概略構成を示す縦断面図であり、図2
は、図1中のa部を拡大して示す部分縦断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、半導体チップの素子形成
面とベースの実装面とを対面させた、いわゆるフェイス
ダウンボンディング方式で、半導体チップを封止体のベ
ースに実装し、ベースとキャップとをハンダによって溶
着接合して封止体を形成している。
【0012】図中、1は、例えば単結晶珪素からなる半
導体基板の素子形成面に複数の半導体素子を形成し、こ
れらの半導体素子間或いは半導体素子で構成された回路
間を配線層によって結線する半導体チップである。半導
体チップ1には、その最上層の配線層に半導体チップ1
のボンディングパッド1aが設けてある。
導体基板の素子形成面に複数の半導体素子を形成し、こ
れらの半導体素子間或いは半導体素子で構成された回路
間を配線層によって結線する半導体チップである。半導
体チップ1には、その最上層の配線層に半導体チップ1
のボンディングパッド1aが設けてある。
【0013】2は、封止体の基体となる例えばセラミッ
クを用いたベースである。封止体のベース2の上面に
は、半導体チップ1のボンディングパッド1aに対応し
て配置したボンディングパッド2aを設け、ボンディン
グパッド1aとボンディングパッド2aとはAuSn等
のハンダ3によって、電気的かつ機械的に接続されてい
る。
クを用いたベースである。封止体のベース2の上面に
は、半導体チップ1のボンディングパッド1aに対応し
て配置したボンディングパッド2aを設け、ボンディン
グパッド1aとボンディングパッド2aとはAuSn等
のハンダ3によって、電気的かつ機械的に接続されてい
る。
【0014】ベース2の下面には実装基板(図示せず)
に接続するためのボンディングパッド2bを設け、上面
のボンディングパッド2aと下面のボンディングパッド
2bとは、ベース2内部に形成した多層配線(図示せ
ず)によって電気的に導通している。
に接続するためのボンディングパッド2bを設け、上面
のボンディングパッド2aと下面のボンディングパッド
2bとは、ベース2内部に形成した多層配線(図示せ
ず)によって電気的に導通している。
【0015】4は、セラミックを用いたキャップであ
り、キャップ4は、内部に半導体チップ1を収容する空
間を設け、ベース2と夫々の対向面をAuSn等のハン
ダ5によって接合し封止体を形成する。
り、キャップ4は、内部に半導体チップ1を収容する空
間を設け、ベース2と夫々の対向面をAuSn等のハン
ダ5によって接合し封止体を形成する。
【0016】キャップ4では、その下縁がベース2との
接合部4cとなる。また、ベース2では、キャップ4の
前記下縁と対向する周縁がキャップ4との接合部2cと
なる。ベース2及びキャップ4の接合部2c,4cには
ハンダによる接合のためのメタライズ層6として、例え
ば金メッキ或いはニッケルメッキを施してある。
接合部4cとなる。また、ベース2では、キャップ4の
前記下縁と対向する周縁がキャップ4との接合部2cと
なる。ベース2及びキャップ4の接合部2c,4cには
ハンダによる接合のためのメタライズ層6として、例え
ば金メッキ或いはニッケルメッキを施してある。
【0017】ベース2とキャップ4との接合では、位置
合わせの誤差を見込んで、一方の接合部の幅を他方の接
合部の幅よりも誤差に応じて広くしてある。そして本発
明者は、実験及び解析の結果、従来この接合部の幅を広
くした方にクラックが生じることを見出した。
合わせの誤差を見込んで、一方の接合部の幅を他方の接
合部の幅よりも誤差に応じて広くしてある。そして本発
明者は、実験及び解析の結果、従来この接合部の幅を広
くした方にクラックが生じることを見出した。
【0018】このため、本実施の形態では、キャップ4
の幅が1mm程度、ベース2の接合部の幅が0.5mm
程度となっており、キャップ4の接合部4cの幅をベー
ス2の接合部2cの幅よりも広くしてあるので、キャッ
プ4の接合部4cを対向面41c及びその近傍の側面4
2cからなる構成としてある。
の幅が1mm程度、ベース2の接合部の幅が0.5mm
程度となっており、キャップ4の接合部4cの幅をベー
ス2の接合部2cの幅よりも広くしてあるので、キャッ
プ4の接合部4cを対向面41c及びその近傍の側面4
2cからなる構成としてある。
【0019】接合部4cの側面42cは、具体的には、
接合部4cの対向面41cから連続した曲面として形成
されている。図2に示す例では、側面42cは50μm
の曲率半径Rで垂直から約45度程度までとしてメタラ
イズ層6を形成する。これによって、接合部4cの側面
42c端部が対向面41cから垂直方向に15μm程度
上に位置することになる。即ち、側面42cの垂直成分
が15μm程度となっているが、この垂直成分は側面の
曲率半径或いはメタライズ層形成の角度によって変更が
可能であり、10μm〜200μm程度確保されていれ
ば、クラックの発生防止に有効である。
接合部4cの対向面41cから連続した曲面として形成
されている。図2に示す例では、側面42cは50μm
の曲率半径Rで垂直から約45度程度までとしてメタラ
イズ層6を形成する。これによって、接合部4cの側面
42c端部が対向面41cから垂直方向に15μm程度
上に位置することになる。即ち、側面42cの垂直成分
が15μm程度となっているが、この垂直成分は側面の
曲率半径或いはメタライズ層形成の角度によって変更が
可能であり、10μm〜200μm程度確保されていれ
ば、クラックの発生防止に有効である。
【0020】接合部の側面42cとしては、曲面に限ら
れず、図3中の(a)に示すように、傾斜させた平面、
或いは図3中の(b)に示すように、通常の形状をした
キャップ4側面に部分的に平坦面41cから連続させて
メタライズ層6を形成したものであってもよい。
れず、図3中の(a)に示すように、傾斜させた平面、
或いは図3中の(b)に示すように、通常の形状をした
キャップ4側面に部分的に平坦面41cから連続させて
メタライズ層6を形成したものであってもよい。
【0021】また、ベース2の接合部2cの幅をキャッ
プ4の接合部4cの幅よりも広くしてある場合には、図
4に示すように、ベース2の接合部2cを対向面21c
及びその近傍の側面22cからなる構成とすることも可
能であり、ベース2及びキャップ4の双方の接合部2
c,4cを対向面21c,41c及びその近傍の側面2
2c,42cからなる構成とすれば、クラックの発生を
更に低減させることが可能である。また、ハンダ5とし
ては、AuSnの他に、PbSnも用いられるが、Pb
Snを用いた場合には表面酸化によって気密性が劣化す
る点に難があり、AuSnを用いることが望ましい。ハ
ンダ5としてAuSnを用いる場合には、AuSnが変
形を起こしにくいため、熱応力が緩和されずにクラック
の発生頻度が増加する。このため本発明が特に有効であ
る。
プ4の接合部4cの幅よりも広くしてある場合には、図
4に示すように、ベース2の接合部2cを対向面21c
及びその近傍の側面22cからなる構成とすることも可
能であり、ベース2及びキャップ4の双方の接合部2
c,4cを対向面21c,41c及びその近傍の側面2
2c,42cからなる構成とすれば、クラックの発生を
更に低減させることが可能である。また、ハンダ5とし
ては、AuSnの他に、PbSnも用いられるが、Pb
Snを用いた場合には表面酸化によって気密性が劣化す
る点に難があり、AuSnを用いることが望ましい。ハ
ンダ5としてAuSnを用いる場合には、AuSnが変
形を起こしにくいため、熱応力が緩和されずにクラック
の発生頻度が増加する。このため本発明が特に有効であ
る。
【0022】続いて、本実施の形態の半導体装置の製造
方法について、図5を用いて説明する。図5は接合前の
ベース及びキャップを示す部分縦断面図である。先ず、
ベース2に半導体チップ1を実装する。半導体チップ1
とベース2との接続は、ベース2のボンディングパッド
2aと半導体チップ1のボンディングパッド1aとを位
置合わせして、熱圧着することによって、ボンディング
パッド1a,2aの何れかに突起電極として形成された
ハンダ3を溶融させて、このハンダ3がボンディングパ
ッド1a,2aの双方に溶着することによって、ボンデ
ィングパッド1a,2aを電気的かつ機械的に接続す
る。
方法について、図5を用いて説明する。図5は接合前の
ベース及びキャップを示す部分縦断面図である。先ず、
ベース2に半導体チップ1を実装する。半導体チップ1
とベース2との接続は、ベース2のボンディングパッド
2aと半導体チップ1のボンディングパッド1aとを位
置合わせして、熱圧着することによって、ボンディング
パッド1a,2aの何れかに突起電極として形成された
ハンダ3を溶融させて、このハンダ3がボンディングパ
ッド1a,2aの双方に溶着することによって、ボンデ
ィングパッド1a,2aを電気的かつ機械的に接続す
る。
【0023】次に、ベース2の接合部2cにキャップ4
の接合部4cを位置合わせし、図5に示すように、Au
Sn共晶合金を接合部の形状に合わせて成形したプリフ
ォーム5´を接合部2c,4cの間に挟んだ状態で、加
熱炉にて加熱してプリフォーム5´を溶融させ、溶融し
たハンダ5がベース2の接合部2cの対向面21cとキ
ャップ4の接合部4cの対向面41c及び側面42cと
に溶着することによって、ベース2とキャップ4とを封
止接合して、封止体が形成される。こうして図2に示す
状態となる。
の接合部4cを位置合わせし、図5に示すように、Au
Sn共晶合金を接合部の形状に合わせて成形したプリフ
ォーム5´を接合部2c,4cの間に挟んだ状態で、加
熱炉にて加熱してプリフォーム5´を溶融させ、溶融し
たハンダ5がベース2の接合部2cの対向面21cとキ
ャップ4の接合部4cの対向面41c及び側面42cと
に溶着することによって、ベース2とキャップ4とを封
止接合して、封止体が形成される。こうして図2に示す
状態となる。
【0024】このハンダ5による溶着と同時に、キャッ
プ4の内側と半導体チップ1の裏面とをハンダ7によっ
て溶着する。この溶着のために、キャップ4の内側及び
半導体チップ1の裏面にはハンダ7を付着させるために
金メッキ或いはニッケルメッキを施しておく。このハン
ダ7は、半導体チップ1の発生する熱を半導体チップ1
の裏面からキャップ4に伝熱するための、熱伝導部材と
して機能するものである。
プ4の内側と半導体チップ1の裏面とをハンダ7によっ
て溶着する。この溶着のために、キャップ4の内側及び
半導体チップ1の裏面にはハンダ7を付着させるために
金メッキ或いはニッケルメッキを施しておく。このハン
ダ7は、半導体チップ1の発生する熱を半導体チップ1
の裏面からキャップ4に伝熱するための、熱伝導部材と
して機能するものである。
【0025】図6は、前述した半導体装置を基板に実装
した半導体モジュールを示す縦断面図である。このモジ
ュールでは、実装基板8に半導体装置を接続するための
ボンディングパッド8aが設けられており、このボンデ
ィングパッド8aは基板8表面或いは内部に形成された
配線(図示せず)によって、他の素子或いは回路と電気
的に導通している。
した半導体モジュールを示す縦断面図である。このモジ
ュールでは、実装基板8に半導体装置を接続するための
ボンディングパッド8aが設けられており、このボンデ
ィングパッド8aは基板8表面或いは内部に形成された
配線(図示せず)によって、他の素子或いは回路と電気
的に導通している。
【0026】実装する半導体装置は、ベース2とキャッ
プ4とを、夫々対向する接合部2c,4cにて接合して
形成した中空部に、半導体チップ1を収容し、ベース2
或いはキャップ4の少なくとも何れか一方の接合部が、
対向面及びその近傍の側面からなっている。
プ4とを、夫々対向する接合部2c,4cにて接合して
形成した中空部に、半導体チップ1を収容し、ベース2
或いはキャップ4の少なくとも何れか一方の接合部が、
対向面及びその近傍の側面からなっている。
【0027】半導体チップ1は、封止体の基体となる例
えばセラミックを用いたベース2に接続されており、封
止体のベース2の上面には、半導体チップ1のボンディ
ングパッド1aに対応して配置したボンディングパッド
2aを設け、ボンディングパッド1aとボンディングパ
ッド2aとはAuSn等のハンダ3によって、電気的か
つ機械的に接続されている。
えばセラミックを用いたベース2に接続されており、封
止体のベース2の上面には、半導体チップ1のボンディ
ングパッド1aに対応して配置したボンディングパッド
2aを設け、ボンディングパッド1aとボンディングパ
ッド2aとはAuSn等のハンダ3によって、電気的か
つ機械的に接続されている。
【0028】ベース2の下面には実装基板8に接続する
ためのボンディングパッド2bを設け、上面のボンディ
ングパッド2aと下面のボンディングパッド2bとは、
ベース2内部に形成した多層配線(図示せず)によって
電気的に導通している。そして、ベース下面のボンディ
ングパッド2aと実装基板8のボンディングパッド8a
とが、AuSn或いはPbSn等のハンダ9によって、
電気的かつ機械的に接続されている。
ためのボンディングパッド2bを設け、上面のボンディ
ングパッド2aと下面のボンディングパッド2bとは、
ベース2内部に形成した多層配線(図示せず)によって
電気的に導通している。そして、ベース下面のボンディ
ングパッド2aと実装基板8のボンディングパッド8a
とが、AuSn或いはPbSn等のハンダ9によって、
電気的かつ機械的に接続されている。
【0029】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。例えば、前述した実施の形態ではフェイス
ダウンボンディング方式を用いた半導体装置について述
べたが、他のボンディング方式による半導体装置にも適
用が可能であり、また、ベースとキャップとの接合に関
してもハンダの他にろう材を用いたろう付けによって接
合する場合にも適用が可能である。
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。例えば、前述した実施の形態ではフェイス
ダウンボンディング方式を用いた半導体装置について述
べたが、他のボンディング方式による半導体装置にも適
用が可能であり、また、ベースとキャップとの接合に関
してもハンダの他にろう材を用いたろう付けによって接
合する場合にも適用が可能である。
【0030】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)本発明によれば、クラックの発生を防止すること
ができるという効果がある。 (2)本発明によれば、効果(1)により、気密封止性
が向上するという効果がある。 (3)本発明によれば、効果(2)により、回路性能の
低下或いは配線の短絡などによる作動不良の発生を防止
することができるという効果がある。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)本発明によれば、クラックの発生を防止すること
ができるという効果がある。 (2)本発明によれば、効果(1)により、気密封止性
が向上するという効果がある。 (3)本発明によれば、効果(2)により、回路性能の
低下或いは配線の短絡などによる作動不良の発生を防止
することができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置のa部を示す部分縦断面
図である。
図である。
【図3】本発明の変更例を示す部分縦断面図である。
【図4】本発明の変更例を示す部分縦断面図である。
【図5】本実施の形態の半導体装置の接合前の状態を示
す部分縦断面図である。
す部分縦断面図である。
【図6】図1に示す半導体装置を基板に実装した半導体
モジュールを示す縦断面図である。
モジュールを示す縦断面図である。
1…半導体チップ、1a,2a,2b,8a…ボンディ
ングパッド、2…ベース、2c,4c…接合部、21
c,41c…対向面、22c,42c…側面、3,5,
7,9…ハンダ、4…キャップ、6…メタライズ層、8
…実装基板。
ングパッド、2…ベース、2c,4c…接合部、21
c,41c…対向面、22c,42c…側面、3,5,
7,9…ハンダ、4…キャップ、6…メタライズ層、8
…実装基板。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 育生 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F044 KK04 KK07 KK09 LL04 RR18 RR19
Claims (9)
- 【請求項1】 ベースとキャップとを、夫々対向する接
合部にて接合して形成した中空部に、半導体チップを収
容する半導体装置において、前記ベース或いはキャップ
の少なくとも何れか一方の接合部が、対向面及びその近
傍の側面からなっていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記ベース及びキャップの、一方の接合
部の幅が他方の接合部の幅よりも広く、前記一方の接合
部が対向面及びその近傍の側面からなっていることを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記接合部の側面が曲面となっているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装
置。 - 【請求項4】 ベースとキャップとを、夫々対向する接
合部にて接合して形成した中空部に、半導体チップを収
容する半導体装置を基板に実装した半導体モジュールに
おいて、前記ベース或いはキャップの少なくとも何れか
一方の接合部が、対向面及びその近傍の側面からなって
いることを特徴とする半導体モジュール。 - 【請求項5】 前記ベース及びキャップの、一方の接合
部の幅が他方の接合部の幅よりも広く、前記一方の接合
部が対向面及びその近傍の側面からなっていることを特
徴とする請求項4に記載の半導体モジュール。 - 【請求項6】 前記接合部の側面が曲面となっているこ
とを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体モ
ジュール。 - 【請求項7】 ベースとキャップとを、夫々対向する接
合部にて接合して中空部を形成し、半導体チップを収容
する半導体装置の製造方法において、 前記ベース或いはキャップの少なくとも何れか一方の接
合部が、対向面及びその近傍の側面からなっており、 前記ベースに半導体チップを実装する工程と、 前記ベースの接合部と前記キャップの接合部とを位置合
わせし、前記少なくとも何れか一方の接合部の対向面及
びその近傍の側面にハンダを付着させて、夫々の接合部
を相互に溶着させる工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記ベース及びキャップの、一方の接合
部の幅が他方の接合部の幅よりも広く、前記一方の接合
部が対向面及びその近傍の側面からなっていることを特
徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記接合部の側面が曲面となっているこ
とを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の半導体装
置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110326A JP2000307016A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 半導体装置、半導体モジュール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110326A JP2000307016A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 半導体装置、半導体モジュール及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000307016A true JP2000307016A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14532905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110326A Pending JP2000307016A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 半導体装置、半導体モジュール及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000307016A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006135264A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品の製造方法及びそれを用いた電子部品 |
JP2007165494A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Dainippon Printing Co Ltd | センサーパッケージおよびその製造方法 |
JP2008016471A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Sony Corp | 機能素子、ならびにその機能素子を備えた電子デバイス、モジュールおよび電子機器 |
JP2009506565A (ja) * | 2005-08-30 | 2009-02-12 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 2つの要素を互いにシーリングまたは溶接する方法 |
WO2013172442A1 (ja) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 株式会社村田製作所 | 水晶振動子 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11110326A patent/JP2000307016A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006135264A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品の製造方法及びそれを用いた電子部品 |
JP4513513B2 (ja) * | 2004-11-09 | 2010-07-28 | 株式会社村田製作所 | 電子部品の製造方法 |
JP2009506565A (ja) * | 2005-08-30 | 2009-02-12 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 2つの要素を互いにシーリングまたは溶接する方法 |
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WO2013172442A1 (ja) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 株式会社村田製作所 | 水晶振動子 |
JPWO2013172442A1 (ja) * | 2012-05-18 | 2016-01-12 | 株式会社村田製作所 | 水晶振動子 |
US9627603B2 (en) | 2012-05-18 | 2017-04-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Quartz vibrator having a dome-shaped cap |
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