JP2000305867A - 電子文書回覧システム - Google Patents

電子文書回覧システム

Info

Publication number
JP2000305867A
JP2000305867A JP11110892A JP11089299A JP2000305867A JP 2000305867 A JP2000305867 A JP 2000305867A JP 11110892 A JP11110892 A JP 11110892A JP 11089299 A JP11089299 A JP 11089299A JP 2000305867 A JP2000305867 A JP 2000305867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circulation
electronic document
document
electronic
definition file
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Takeshi Nagano
毅 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Software Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority to JP11110892A priority Critical patent/JP2000305867A/ja
Publication of JP2000305867A publication Critical patent/JP2000305867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の回覧ルート等をサーバで集中的に管理す
るワークフローシステムでは、ワークフローシステムの
利用者は事前に回覧ルートの定義を行いその内容をサー
バに登録しておく必要があった。 【解決手段】文書データベース上の回覧対象となる電子
文書と回覧するための情報が定義された回覧定義ファイ
ルを関連付ける両者の間にポインタを張ることにより、
回覧ルート定義情報をサーバに登録する手間をなくし、
さらに簡易な回覧情報の定義手段を提供することで回覧
システムの利用者自らによる構築を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールおよび
文書管理用のデータベースを用いた電子文書の回覧シス
テムおよび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子文書を回覧するシステムとし
ては、ワークフローシステムに代表される回覧の順序等
をサーバで集中的に管理するシステムが知られている。
ワークフローシステムにおけるシステムの構成例を図1
に示す。図1において、11はワークフローサーバ、1
2はワークフローサーバに登録済のn件分の回覧ルート
定義情報、13は回覧ルート定義情報登録用端末、14
は回覧文書の発信端末、15は回覧の対象となる電子文
書、16は回覧文書の受信端末1、17は回覧文書の受
信端末2、18は回覧文書の受信端末n、19はワーク
フローサーバ、回覧ルート定義情報登録用端末、回覧文
書の発信端末および回覧文書の受信端末1〜nを結ぶ通
信回線である。
【0003】ワークフローシステムにおいて、電子文書
の回覧を実行するためには、まず回覧ルート定義情報登
録用端末13により事前に回覧ルートの定義を行い、そ
の内容を通信回線19を介してワークフローサーバ11
に登録する必要がある。ワークフローシステムの利用者
は、回覧文書の発信端末14において回覧する電子文書
15を選択し、さらにワークフローサーバ11上に予め
登録された回覧ルート定義情報12の中から任意の回覧
ルート定義情報を指定し、ワークフローサーバ11に対
して回覧の発信指示を行う。発信された電子文書15
は、通信回線19を介してワークフローサーバ11に転
送される。ワークフローサーバ11は、転送された電子
文書15を指定された回覧ルート定義情報に従い、回覧
文書受信端末(16,17,18)に対し順次発信する
ことにより、電子文書の回覧を実現している。
【0004】従って、ワークフローシステムは、事前に
回覧ルートが決まっていて、運用に入ってからもその回
覧ルートに対する変更があまり生じない場合などに適し
ている。また、ワークフローシステムは、システム全体
が巨大になることが多く、回覧ルートの定義および定義
された回覧ルート定義情報のワークフローサーバへの登
録作業のために専任者が置かれることが多い。そして、
その専任者と構築されたワークフローシステムの利用者
とは異なる場合がほとんどである。
【0005】回覧される電子文書は、文書実体そのもの
がワークフローサーバと回覧送受信端末の間を通信回線
を介して転送されるため、通信回線上のトラフィックは
多くなる。また、回覧中文書の最新状態は、現在処理中
のワークフローシステムの利用者しか見ることはできな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、回覧
の順序等をサーバで集中的に管理する従来システムでは
回覧システムの利用者自身が自由度の高い回覧システム
を構築することが難しく、非定型的に発生する回覧業務
に柔軟に対応することができない。また、回覧する電子
文書に関しては、その文書実体が通信回線上を流れるこ
とから回覧が増えるとトラフィックが高くなるという問
題がある。さらに回覧文書の最新状態は、回覧処理中の
利用者にしかわからず回覧中文書を回覧処理中の利用者
以外が参照し、途中経過を知る等のことができない。
【0007】本発明の目的は、上述の従来形における問
題点に鑑み、電子文書を回覧するシステムおよび方法に
おいて、回覧対象の電子文書の実体を回覧しないように
することにより、通信回線上を流れるトラフィックを減
らし、通信コストを削減することと、回覧処理中の利用
者以外からも回覧文書の最新状態を参照できるようにす
ることと、さらに簡単で視覚的な回覧ルートの定義手段
を与え、回覧システムの利用者自身で自由度の高い回覧
システムを構築できるようにする電子文書回覧システム
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、回覧の対象となる電子文書
の一覧と回覧ルートを定めた回覧定義ファイルの一覧を
画面に表示し、利用者による回覧の対象となる電子文書
の選択を受け付け、選択された電子文書を回覧定義ファ
イルの一覧内にある任意の回覧定義ファイルと関連付け
る指示をさらに受け付け、回覧定義ファイルで定められ
た回覧ルートに従い電子文書を回覧する電子文書回覧シ
ステムであって、電子文書を文書データベースに登録す
る手段と、電子メールシステムの宛先台帳を基に回覧ル
ートを定義し回覧定義ファイルとしてディスクに登録す
る手段と、前記文書データベースに登録された電子文書
の一覧を画面に表示する手段と、前記ディスクに登録さ
れた回覧定義ファイルの一覧を画面に表示する手段と、
前記電子文書の一覧画面より回覧の対象となる電子文書
を選択する手段と、前記選択された電子文書と前記回覧
定義ファイルの一覧画面に表示された任意の回覧定義フ
ァイルを関連付ける手段と、前記関連付けられた回覧定
義ファイルを前記電子文書に付随した情報として前記文
書データベースに登録する手段と、前記電子文書の所在
を示すポインタ情報を取得する手段と、前記関連付けら
れた回覧定義ファイルに定義された回覧ルートの情報に
従って前記文書データベースに登録された電子文書の所
在を示すポインタ情報のみを持つ電子メールを発信する
手段と、前記発信された電子文書の所在を示すポインタ
情報付き電子メールを受信する手段と、前記受信した電
子メールを開きポインタ情報の指す電子文書および電子
文書に付随した回覧定義ファイルを文書データベースか
ら入力する手段と、前記入力した電子文書を画面に表示
する手段と、回覧文書の受信者により前記画面に表示さ
れた電子文書の内容を更新する手段と、前記更新された
電子文書内容をポインタ情報が指す先の文書データベー
ス上の電子文書に反映させる手段と、前記入力した回覧
定義ファイルにどこまで回覧されたかを示す情報を書き
込みポインタ情報が指す先の文書データベース上の電子
文書に付随した情報として反映させる手段と、更に最終
回覧者となるまで回覧定義ファイルに定義された回覧ル
ートに従って電子文書の所在を示すポインタ情報のみを
持つ電子メールを発信する処理以降の処理を繰り返すこ
とを特徴とするものである。
【0009】電子文書の所在を示すポインタ情報とは、
電子文書の所在を一意に決定するための情報であり、目
的とする電子文書がネットワークを介して接続された複
数の文書データベースサーバの中のどのサーバに存在
し、そのサーバの中のどこに存在しているかを表現する
情報である。サーバ名、ディレクトリ名、ファイル名あ
るいはアドレス情報等、所在を決定することのできる複
数の情報の組み合わせにより表現される。
【0010】請求項2に係る発明は、前記電子文書回覧
システムにおいて前記電子メールに直接電子文書の所在
を示すポインタ情報を持たせず、前記回覧定義ファイル
の内容を基に回覧情報管理データを生成し、前記回覧情
報管理データ内に前記電子文書の所在を示すポインタ情
報を設定し、前記回覧情報管理データを前記文書データ
ベースに登録し、前記登録された回覧情報管理データの
所在を示すポインタ情報を取得し、前記取得した回覧情
報管理データの所在を示すポインタ情報を前記電子文書
の所在を示すポインタの代わりに電子メールに持たせ、
電子文書の所在を示すポインタ情報を電子メールに間接
的に持たせることを特徴とするものである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、前記回覧ルートの定義は、電子メールシステ
ムの宛先台帳上の宛先を選択し、回覧ルートを定義する
画面上に配置するだけで自動的に生成され、生成された
回覧ルートは視覚的に表示されることを特徴とするもの
である。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1から3に
おいて、前記回覧ルートの定義は、回覧方法を回覧の形
態による分類(巡回型回覧もしくは配布型回覧)と最終
回覧者処理後の文書の取り扱い方による分類(捨て型回
覧もしくは戻り型回覧もしくは保存型回覧)等の回覧の
分類の組み合わせによって表現することを特徴とするも
のである。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1から4に
おいて、前記回覧方法において、捨て型回覧か戻り型回
覧または保存型回覧かの選択により実行時における回覧
文書のアクセス権限を捨て型回覧であれば文書を参照す
ることしかできない状態で回覧し、戻り型回覧または保
存型回覧であれば文書の更新を行うことが可能な状態で
回覧するように自動的に制御する手段とをさらに備えた
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項1から5に
おいて、回覧実行中に今どこまで回覧されているかを視
覚的に表示する手段をさらに備え、回覧中の電子文書を
予め参照権限の与えられた非回覧者からも参照できる手
段とをさらに備えたことを特徴とするものである。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項1から6に
おいて、最終回覧者における処理終了後、保存型回覧の
場合は回覧された電子文書を正式な保管文書として登録
する手段と、捨て型回覧の場合は回覧された電子文書を
自動的に削除する手段とをさらに備えたことを特徴とす
るものである。
【0016】請求項8に係る発明は、請求項1から7に
おいて、前記回覧定義ファイルに定義された回覧ルート
を回覧実行中に動的に変更する手段とをさらに備えたこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項9に係る発明は、請求項1から8に
おいて、前記回覧定義ファイルに定義された回覧ルート
による回覧実行中に別に定義された回覧定義ファイルの
回覧ルートに回覧された電子文書の情報を引き継ぎ、別
な回覧として回覧する手段とをさらに備えたことを特徴
とするものである。
【0018】請求項10に係る発明は、回覧の対象とな
る電子文書の一覧と回覧ルートを定めた回覧定義ファイ
ルの一覧を画面に表示し、利用者による回覧の対象とな
る電子文書の選択を受け付け、選択された電子文書を回
覧定義ファイルの一覧内にある任意の回覧定義ファイル
と関連付ける指示をさらに受け付け、回覧定義ファイル
で定められた回覧ルートに従い電子文書を回覧する電子
文書回覧方法であって、電子文書を文書データベースに
登録するステップと、電子メールシステムの宛先台帳を
基に回覧ルートを定義し回覧定義ファイルとしてディス
クに登録するステップと、前記文書データベースに登録
された電子文書の一覧を画面に表示するステップと、前
記ディスクに登録された回覧定義ファイルの一覧を画面
に表示するステップと、前記電子文書の一覧画面より回
覧の対象となる電子文書を選択するステップと、前記選
択された電子文書と前記回覧定義ファイルの一覧画面に
表示された任意の回覧定義ファイルを関連付けるステッ
プと、前記関連付けられた回覧定義ファイルを前記電子
文書に付随した情報として前記文書データベースに登録
するステップと、前記電子文書の所在を示すポインタ情
報を取得するステップと、前記関連付けられた回覧定義
ファイルに定義された回覧ルートの情報に従って前記文
書データベースに登録された電子文書の所在を示すポイ
ンタ情報のみを持つ電子メールを発信するステップと、
前記発信された電子文書の所在を示すポインタ情報付き
電子メールを受信するステップと、前記受信した電子メ
ールを開きポインタ情報の指す電子文書および電子文書
に付随した回覧定義ファイルを文書データベースから入
力するステップと、前記入力した電子文書を画面に表示
するステップと、回覧文書の受信者により前記画面に表
示された電子文書の内容を更新するステップと、前記更
新された電子文書内容をポインタ情報が指す先の文書デ
ータベース上の電子文書に反映させるステップと、前記
入力した回覧定義ファイルにどこまで回覧されたかを示
す情報を書き込みポインタ情報が指す先の文書データベ
ース上の電子文書に付随した情報として反映させるステ
ップとを備え、更に最終回覧者となるまで回覧定義ファ
イルに定義された回覧ルートに従って電子文書の所在を
示すポインタ情報のみを持つ電子メールを発信するステ
ップ以降のステップを繰り返すステップとを備えたこと
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図2は、本発明の実施の形態に係る電子文
書回覧システムの構成例である。図2において、21は
メールサーバ、22は文書データベースサーバ、23は
文書データベースサーバ内で管理される文書データベー
ス、24は文書データベース内に登録された電子文書、
25は回覧文書の発信端末、26は電子文書の回覧ルー
ト等を定めた回覧定義ファイル、27は回覧文書の受信
端末1、28は回覧文書の受信端末2、29は回覧文書
の受信端末n、30はメールサーバ、文書データベース
サーバ、回覧文書の発信端末および回覧文書の受信端末
1〜nを結ぶ通信回線である。
【0021】なお、25および27から29までの各端
末装置は、回覧文書等を表示するための表示装置、およ
び利用者が操作するための入力装置(キーボードやマウ
スなど)を備えているものとする。
【0022】図2の電子文書回覧システムの処理方式を
説明する前に、本システムを構成するために必要な各情
報の構造について説明する。
【0023】図3は、回覧文書発信端末25より電子文
書の回覧を行う際に入力として使用する回覧定義ファイ
ル26の構造および回覧定義ファイルを入力して生成す
る回覧情報管理データの構造を示す。回覧定義ファイル
26は、どういった型の回覧を誰にどのような順序で回
覧するかといった情報や、回覧情報を画面に表示する際
にどの様に表示するかなどについての情報を格納したフ
ァイルであり、大きく分けて、回覧基本情報部301、
回覧拡張情報部302、回覧版表示情報部303、回覧
先表示情報部304および回覧状態表示情報部305か
ら構成される。
【0024】回覧基本情報部301は、回覧を実行する
ために必要な基本的情報が格納されており、回覧型30
6、回覧電子文書ポインタ情報307、回覧者総数30
8、発信者のメール宛先情報309、発信者の表示テキ
スト情報310、回覧者情報(回覧者数分の配列型デー
タ構造)311の各情報から構成される。回覧型とは、
回覧する文書の性質により定まる回覧の方法が設定され
る。本発明でシステム化した回覧方法については、後述
する回覧の分類の説明の中で詳述する。回覧電子文書の
ポインタ情報は、回覧情報管理データとして回覧実行中
にのみ設定される。
【0025】発信者の表示テキスト情報は、発信者の情
報を画面に表示する際に使用する。また、回覧者情報3
11は、回覧の対象者に関する情報で構成され、メール
の宛先情報312と回覧者の情報を画面に表示する際に
使用する各回覧者毎の表示テキスト情報313と回覧実
行中に回覧された電子文書を開いたかどうかを管理する
未読/既読情報314と回覧された電子文書を次回覧者
へ送信したか否かを管理する送信状態の各情報で構成さ
れる。
【0026】回覧拡張情報部302は、回覧中もしくは
回覧終了時に利用する各種オプション機能の使用可否に
関する情報等が格納されており、回覧終了時に回覧文書
の保管を要求するか否かを決定する制御フラグ320、
回覧終了時に回覧文書の自動削除を行うか否かを決定す
る制御フラグ321、回覧終了時に実行回覧版情報の自
動削除を行うか否かを決定する制御フラグ322、回覧
中文書をどういったユーザに参照許可するかを決定する
参照権限のレベル情報323、回覧実行中に回覧受信者
による回覧ルートの変更を認可するか否かを決定する制
御フラグ324、および回覧実行中に回覧受信者がさら
に別な回覧定義情報を使って、回覧された文書を全く別
なルートで回覧することを認可するか、否かを決定する
制御フラグ325の各情報から構成される。
【0027】回覧版表示情報部303は、回覧版画面と
呼ぶ回覧実行中の状態を視覚的に表示する画面で必要と
なる情報が格納されており、回覧版画面上に表示される
タイトルのテキスト情報330と回覧版画面の背景色情
報331の各情報から構成される。回覧先表示情報部3
04は、回覧版画面に表示される回覧先を表す図形の表
示形式情報340、画面に表示される回覧先表示領域の
高さ341、画面に表示される回覧先表示領域の幅34
2および画面に表示する回覧先図形をどの様に立体表示
するかを決定する情報343の各情報から構成される。
【0028】回覧状態表示情報部305は、回覧文書が
回覧先で既に読まれたかどうかや回覧を知らせるメール
が送信されたかどうかを回覧版画面上にどの様に表示す
るかを決定する情報が格納されており、回覧文書が回覧
先で未読の場合の回覧先を示す図形の色に関する情報3
50、回覧文書が回覧先で未読の場合の回覧先を示す文
字の色に関する情報351、回覧文書が回覧先で既読の
場合の回覧先を示す図形の色に関する情報352、回覧
文書が回覧先で既読の場合の回覧先を示す文字の色に関
する情報353、回覧文書が回覧先に未送信状態の場合
に表示する線の種類に関する情報354、回覧文書が回
覧先に未送信状態の場合に表示する線の色に関する情報
355、回覧文書が回覧先に送信済状態の場合に表示す
る線の種類に関する情報356、回覧文書が回覧先に送
信済状態の場合に表示する線の色に関する情報357の
各情報から構成される。
【0029】各表は、回覧する電子文書の所在を示すポ
インタ情報の構造を示す。回覧する電子文書の所在を示
すポインタ情報は、サーバ識別子41、文書データベー
ス識別子42、文書識別子43から構成される。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表は、本発明で考案した回覧の分類を示
す。分類には回覧の形態による分類(表1)と最終回覧
者処理後の文書の扱い方による分類(表2)と回覧する
文書が原紙であるか写しであるかによる分類(表3)が
ある。回覧の形態による分類(表1)には、あらかじめ
定められた順序で回覧する型(巡回型)と回覧対象者全
員に同一情報を展開する型(配布型)の2種類がある。
最終回覧者処理後の文書の扱い方による分類(表2)に
は、回覧文書をそのまま読み捨てる型(捨て型)と回覧
文書を回覧発信者へ戻す型(戻り型)と回覧文書を保存
するもしくは、回覧された文書の内容により何らかのア
クションを伴う型(保存型)の3種類がある。
【0034】さらに前記回覧の形態による分類における
配布型で回覧する場合の回覧文書と原始文書との関係に
よる分類(表3)には、回覧対象者全員が原始文書を共
有する型(原始文書共有型)と原始文書を複写し、回覧
対象者個々人にそれぞれ同一内容の別文書を展開する型
(複写文書回覧型)の2種類がある。ほとんどの回覧は
前記分類の内、回覧の形態による分類(表1)および最
終回覧者処理後の文書の扱い方による分類(表2)の組
み合わせで表現できる。
【0035】次に図5a、図5b、図5cのフローチャ
ートを参照して、図2のシステムにおける回覧操作の処
理手順を説明する。まず電子文書の回覧発信者は、回覧
の対象となる電子文書を文書データベース23に登録し
(ステップ601)、回覧のルートを定義した回覧定義
ファイルをディスクに登録する(ステップ602)。な
お、電子文書および回覧定義ファイルが既に登録済みの
場合は、ステップ601およびステップ602は行わな
くてもよい。
【0036】次に回覧文書発信端末25の表示装置に文
書データベース23に登録された電子文書の一覧を表示
し(ステップ603)、さらにディスクに登録された回
覧定義ファイルの一覧を表示する(ステップ604)。
電子文書の回覧発信者は、電子文書の一覧に表示された
電子文書の中から回覧の対象となる電子文書24を選択
し(ステップ605)、選択された電子文書24とその
電子文書を回覧するための回覧ルートを定めた任意の回
覧定義ファイル26を回覧定義ファイル一覧の中から選
び、マウス等の入力装置を用いて関連付けを行う(ステ
ップ606)。
【0037】電子文書24と回覧定義ファイル26の関
連付けが行われると本システムは回覧の発信指示があっ
たものと見なし回覧発信準備のため関連付けられた回覧
定義ファイル26の内容を入力し、回覧情報管理データ
を生成する(ステップ607)。
【0038】回覧情報管理データは、以降回覧される電
子文書と対となって回覧され、電子文書の回覧実行中に
どこまで回覧されたか管理するための情報等が各回覧先
で逐次書き込まれる。次に回覧の対象となった電子文書
24の所在を示すポインタ情報を取得し(ステップ60
8)、回覧情報管理データ内の回覧中文書のポインタ情
報格納域に取得した電子文書24の所在を示すポインタ
情報を設定し、回覧情報管理データを文書データベース
23に登録し(ステップ609)、回覧情報管理データ
の所在を示すポインタ情報を取得する(ステップ61
0)。
【0039】次に本システムは回覧情報管理データより
次回覧者のメール宛先を取得し(ステップ611)、次
回覧者が存在するか否かの判定を行う(ステップ61
2)。次回覧者が存在しなかった場合は、最終回覧者ま
で電子文書が回覧されたものと見なし、回覧終了処理を
実行する。回覧終了処理では、まず回覧型が保存型か否
かの判定が行われ(ステップ626)、回覧型が保存型
であれば回覧済みの電子文書は正式な保管文書として文
書データベースに登録され(ステップ627)、回覧を
終了する。
【0040】回覧型が保存型でなかった場合は、さらに
回覧型が捨て型か否かの判定が行われ(ステップ62
8)、回覧型が捨て型であれば回覧済みの電子文書は文
書データベース23上より自動的に削除され(ステップ
629)、回覧を終了する。ステップ628で回覧型が
捨て型でなければそのまま回覧を終了する。
【0041】ステップ612で次回覧者が存在すれば次
回覧者への電子文書の回覧の発信を確認し(ステップ6
13)、取得したメールの宛先へ回覧情報管理データの
所在を示すポインタ情報を持った電子メールを発信し
(ステップ614)、回覧情報管理データ内の現回覧者
の送信状態を未送信状態から送信済状態に変更し、文書
データベース23上の回覧情報管理データの内容を更新
する(ステップ615)。電子メールには直接電子文書
の所在を示すポインタ情報を持たせてもよいが、本シス
テムでは回覧実行中の状態を視覚的に表示する手段を備
えるため、電子文書の所在を示すポインタ情報を回覧情
報管理データ内に持たせ、間接的に電子メールに持たせ
る方式とした。また、電子メールを発信する処理におい
て回覧型が配布型で且つ戻り型であった場合は、回覧す
る電子文書を配布数分複写し、全配布先へ電子メールを
発信する。
【0042】発信された電子メールは、指定された宛先
へ送信され(ステップ616)、回覧情報管理データの
所在を示すポインタ情報を持った電子メールが次回覧者
に受信される(ステップ617)。受信した電子メール
を開く指示を受けると本システムは電子メールに持たさ
れた回覧情報管理データの所在を示すポインタ情報を基
に文書データベース23より回覧情報管理データを入力
し(ステップ618)、入力した回覧情報管理データよ
り電子文書24の所在を示すポインタ情報を取得し(ス
テップ619)、取得した電子文書24の所在を示すポ
インタ情報を基に電子文書24を入力し、回覧文書受信
端末(27または28または29)の表示装置に電子文
書24の内容を表示し(ステップ620)、さらに回覧
情報管理データ内の現回覧者の未読/既読情報を未読状
態から既読状態に変更し、文書データベース23上の回
覧情報管理データの内容を更新する(ステップ62
1)。
【0043】回覧の受信者は、回覧文書受信端末(27
または28または29)の表示装置に表示された電子文
書の内容に対して変更があれば内容を変更し(ステップ
622)、続けて電子文書の内容の表示終了指示を行う
(ステップ623)。電子文書の内容の表示終了指示を
受けると本システムは回覧型が戻り型または保存型か否
かの判定を行い(ステップ624)、回覧型が戻り型ま
たは保存型であれば変更された画面上の電子文書の内容
で文書データベース23上の回覧中電子文書24の内容
を更新し(ステップ625)、以降ステップ611から
ステップ625までのステップをステップ612におけ
る次回覧者が存在するか否かの判定で次回覧者が存在し
ないとなるまでの間繰り返すことにより本システムは電
子文書の回覧を実現する。
【0044】次に図6のフローチャートを参照して、回
覧定義ファイル26の作成方法についての詳細を説明す
る。回覧は表の説明のように回覧の形態(表1)と最終
回覧者処理後の文書の扱い方(表2)の組み合わせで表
現することができる。本システムではこの性質を利用し
て回覧定義ファイル26の作成を行う。まず回覧定義フ
ァイル25の作成者は、表示装置に回覧ルート定義用画
面を表示する(ステップ701)。回覧ルート定義用画
面上には回覧先を表示するための複数の区画が表示さ
れ、予め回覧発信者を示す図形が左上の区画に一つ表示
されている。
【0045】次に回覧の形態(表1)と最終回覧者処理
後の文書の扱い方(表2)を選択する回覧パターンの選
択画面より作成したい回覧のパターンを選択する(ステ
ップ702)。次に電子メールシステムの宛先一覧画面
を表示装置に表示し(ステップ703)、表示したメー
ルの宛先一覧より回覧したい宛先を選択し、続けて回覧
ルート定義用画面の適当な領域を選択する(ステップ7
04)。
【0046】回覧ルート定義用画面上の領域の選択があ
ると本システムは回覧先の指定が始めてか否かの判定を
行い(ステップ705)、回覧先の指定が始めての場合
は、予め表示されている回覧発信者を示す図形が表示さ
れた区画の次の区画に選択された回覧者を表す図形を自
動的に表示し、両図形をさらに線で結び、新たに挿入さ
れた図形側の線の端を矢印とする(ステップ707)。
【0047】回覧先の指定が始めてではなかった場合
は、回覧ルート定義用画面上で選択された領域に既に回
覧先が定義されているか否かの判定をさらに行う(ステ
ップ706)。回覧ルート定義用画面上で選択された領
域に既に回覧先が定義されている場合は、回覧ルート定
義用画面上で選択された領域が含まれる区画以降に存在
する回覧先の図形が表示された全ての区画をそれぞれ一
つづつ後ろへずらし、ずらすことにより生じた空き区画
に選択された回覧者を表す図形を自動的に表示し、前の
区画の図形と挿入された図形をさらに線で結び、新たに
挿入された図形側の線の端を矢印とする(ステップ70
8)。
【0048】回覧ルート定義用画面上で選択された領域
に回覧先が定義されていない場合は、最終回覧者を示す
図形が表示された区画の次の区画に選択された回覧者を
表す図形を自動的に表示し、最終回覧者を示す図形と挿
入された図形をさらに線で結び、新たに挿入された図形
側の線の端を矢印とする(ステップ709)。ステップ
707、ステップ708、ステップ709により回覧ル
ート定義用画面上に新たな回覧先を表す図形が挿入され
たならば、回覧定義ファイルの作成者は、さらに回覧先
の指定を続けるか否かの判断を行い(ステップ710)
回覧先の指定を続ける場合は、ステップ704以降のス
テップを全ての回覧先の指定が終了するまで繰り返す。
回覧先の指定が終了した場合は、定義した内容を回覧定
義ファイル26としてディスクに格納する(ステップ7
11)。
【0049】次に図7のフローチャート図を参照して、
回覧状態の確認および回覧中電子文書の現在の内容確認
を行うための操作の処理手順を説明する。まず回覧状態
の確認および回覧中電子文書の現在の内容確認を行う操
作者は、表示装置に文書データベース23に登録された
電子文書の一覧を表示する(ステップ801)。次に電
子文書の一覧中より回覧状態を確認したい回覧情報管理
データを選択し(ステップ802)、選択した回覧情報
管理データの内容の表示を指示する(ステップ80
3)。
【0050】本システムは回覧情報管理データの内容の
表示を指示を受けると操作者に回覧中電子文書の参照権
限があるか否かの判定を行い(ステップ804)、操作
者に回覧中電子文書の参照権限が認められない場合は、
そのまま処理を終了する。操作者に回覧中電子文書の参
照権限がある場合は、選択された回覧情報管理データを
文書データベース23より入力し(ステップ805)、
入力した回覧情報管理データを基に電子文書24の回覧
状態を視覚的に確認できる画面にして表示装置に表示す
る(ステップ806)。
【0051】さらに回覧中電子文書24の現在の内容を
確認したい時は、回覧中電子文書24の内容表示をさら
に指示する(ステップ807)。本システムは回覧中電
子文書24の内容表示の指示を受けると回覧中電子文書
24の参照が回覧発信者により許可されているか否かの
判定を行い(ステップ808)、回覧中文書の参照が回
覧発信者により許可されていない場合は、そのまま処理
を終了する。
【0052】回覧中文書の参照が回覧発信者により許可
されている場合は、入力した回覧情報管理データより取
得される回覧中電子文書の所在を示すポインタ情報を基
に文書データベース23より回覧中電子文書24を入力
し(ステップ809)、入力した回覧中電子文書24の
内容を表示装置に表示する(ステップ810)。なお、
回覧中の電子文書24の参照を許可するか否かの指定
は、回覧の発信の際に回覧発信確認画面において回覧発
信者により行うことができる。
【0053】次に図8のフローチャート図を参照して、
回覧定義ファイルに定義された回覧ルートを回覧実行中
に動的に変更する際の操作の処理手順を説明する。まず
回覧ルートの変更を行う操作者は、回覧ルートの変更操
作に先立ち通常回覧を受信した時と同様に受信した電子
メールを開き、回覧された電子文書24の内容を画面に
表示し(ステップ901)、画面に表示された電子文書
の内容を確認または内容を更新し(ステップ902)、
処理した電子文書24の次回覧者への発信を指示する
(ステップ903)。
【0054】次回覧者への電子文書24の発信指示を受
けると本システムは次回覧者への電子文書24の回覧の
発信を確認する画面を表示する(ステップ904)。表
示された次回覧者への電子文書24の回覧の発信を確認
する画面において操作者により回覧情報の編集指示を受
けると(ステップ905)、本システムは回覧実行中の
回覧情報の編集が回覧発信者によって許可されているか
否かの判定を行う(ステップ906)。なお、回覧実行
中に回覧情報の編集が行えるか否かの指定は、回覧の発
信の際に回覧発信確認画面において回覧発信者により行
うことができる。
【0055】回覧実行中の回覧情報の編集が回覧発信者
により許可されていない場合は、何も処理を行わない。
回覧実行中の回覧情報の編集が回覧発信者により許可さ
れている場合は、本システムは現在回覧に使用されてい
る回覧情報管理データを入力し、回覧ルート定義用画面
にその内容を表示する(ステップ907)。操作者は、
表示された回覧ルート定義用画面において定義済みの回
覧ルートの内容を目的に応じて変更する(ステップ90
8)。但し、その際回覧済みのルートに関しては変更す
ることはできない。操作者は回覧ルートの変更が完了し
たならば回覧ルート定義用画面を閉じる(ステップ90
9)。
【0056】回覧ルート定義用画面を閉じる指示を受け
ると本システムは更新された回覧ルート定義情報の内容
で現在回覧に使用している回覧情報管理データの内容を
更新する(ステップ910)。回覧情報管理データの更
新が完了すると本システムは再び回覧発信確認画面を表
示し、変更された回覧ルートの内容を表示する。操作者
は表示された回覧ルートの変更内容を確認し(ステップ
911)、次回覧者への電子文書24の回覧の発信の指
示を行う(ステップ912)。本システムは次回覧者へ
の電子文書24の回覧の発信指示を受けると変更された
回覧ルートの内容に従い次回覧者宛ての回覧用電子メー
ルを発信する(ステップ913)。
【0057】回覧実行中における回覧ルートの動的な変
更は、いわゆる「差し戻し」や「相談」といった例外的
に発生する回覧ルートの変更に有効である。例えば一つ
前の回覧者に「差し戻し」を行う場合は、自分と次回覧
者との間に前回覧者と自分への回覧情報を挿入すればよ
い。また、回覧ルートに無い第三者へ「相談」する場合
は、自分と次回覧者との間に第三者と自分への回覧情報
を挿入すればよい。
【0058】次に図9a、図9b、のフローチャート図
を参照して、回覧実行中に別に定義された回覧定義ファ
イルの回覧ルートに回覧された電子文書の情報を引き継
ぎ、別な回覧として回覧する際の操作の処理手順を説明
する。まず回覧された電子文書24を別な回覧ルートに
乗せて回覧を行う操作者は、別な回覧ルートに乗せて電
子文書24を回覧するのに先立ち通常回覧を受信した時
と同様に受信した電子メールを開き、回覧された電子文
書24を画面に表示し(ステップ1001)、画面に表
示された電子文書の内容を確認し(ステップ100
2)、処理した電子文書の次回覧者への発信を指示する
(ステップ1003)。
【0059】次回覧者への電子文書24の発信指示を受
けると本システムは次回覧者への電子文書24の回覧の
発信を確認する画面を表示する(ステップ1004)。
表示された次回覧者への電子文書24の回覧の発信を確
認する画面において操作者により別の回覧定義ファイル
による引き継ぎ回覧の指示を受けると(ステップ100
5)、本システムは引き継ぎ回覧が回覧発信者によって
許可されているか否かの判定を行う(ステップ100
6)。なお、引き継ぎ回覧が行えるか否かの指定は、回
覧の発信の際に回覧発信確認画面において回覧発信者に
より行うことができる。また、その際回覧型が捨て型で
なければ引き継ぎ回覧の指定が行えないように本システ
ムは制御する。
【0060】引き継ぎ回覧が回覧発信者により許可され
ていない場合は、何も処理を行わない。引き継ぎ回覧が
回覧発信者により許可されている場合は、本システムは
回覧文書受信端末に接続されたディスク中に登録された
回覧定義ファイルの一覧を画面に表示する(ステップ1
007)。操作者は表示された回覧定義ファイルの一覧
画面上より引き継ぎ回覧に使用する回覧定義ファイルを
選択する(ステップ1008)。
【0061】操作者による回覧定義ファイルの選択を受
け付けると本システムは選択された回覧定義ファイルの
内容を基に回覧情報管理データを生成し(ステップ10
09)、現在処理中の回覧情報管理データ内に登録され
ている電子文書の所在を示すポインタ情報を新たに生成
した引き継ぎ回覧用の回覧情報管理データ内に設定し、
文書データベース23に登録する(ステップ101
0)。
【0062】さらに本システムは文書データベース23
に登録した引き継ぎ回覧用の回覧情報管理データの所在
を示すポインタ情報を取得し(ステップ1011)、引
き継ぎ回覧用に生成した回覧情報管理データより次回覧
者のメール宛先を取得し(ステップ1012)、選択さ
れた回覧定義ファイルによる回覧の発信を確認する画面
を表示する(ステップ1013)。操作者は回覧の発信
を確認する画面に表示された内容を確認し、引き継ぎ回
覧による回覧の発信を指示する(ステップ1014)。
【0063】本システムは引き継ぎ回覧による電子文書
24の回覧の発信指示を受けると引き継ぎ回覧用に取得
した回覧情報管理データの所在を示すポインタ情報を持
った電子メールを発信する(ステップ1015)。引き
継ぎ回覧用の電子メールの発信を終えると再び元の回覧
の回覧発信確認画面に戻り、元の回覧の次回覧者への発
信指示をさらに受け(ステップ1016)、元の回覧も
次回覧者へ発信する(ステップ1017)。
【0064】図10は、上記実施の形態のシステムを用
いて実際に電子文書の回覧を行った際のイメージ図であ
る。回覧の受信者は、表示装置に回覧された電子文書を
表示し、回覧された電子文書の内容を確認または更新
し、次回覧者への回覧発信指示を行う。回覧の発信指示
があると回覧ルートを視覚的に確認することができる回
覧発信確認画面が表示され、最終的な発信指示を待つ。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回覧
の対象となる電子文書は文書データベース上にのみ存在
し、回覧の手段として使用される電子メールには回覧文
書の所在を示すポインタ情報のみが添付されるため、通
信回線上を流れるデータの量が削減され電子文書の回覧
によるトラフィックを低く押さえることができる。ま
た、回覧中の電子文書に対する参照権限があれば非回覧
者であっても文書データベースサーバに接続可能な端末
を使い回覧実行中の最新の電子文書の内容を確認するこ
とができる。さらに、回覧ルートの定義から実際に回覧
処理を実行するにあたっての操作も非常に簡単なため電
子文書回覧システムの導入も簡便であり、柔軟性に富ん
だ電子文書回覧システムを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来システムのシステム構成例である。
【図2】この発明の実施の形態のシステム構成例であ
る。
【図3】回覧定義ファイルのファイル構造図と回覧情報
管理データのデータ構造図である。
【図4】電子文書の所在を示すポインタ情報の構造図で
ある。
【図5a】回覧操作の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5b】回覧操作の処理手順を示すフローチャート
(続き1)である。
【図5c】回覧操作の処理手順を示すフローチャート
(続き2)である。
【図6】回覧定義ファイルの作成方法を示すフローチャ
ートである。
【図7】回覧状態の確認および回覧中電子文書の現在の
内容確認を行うための操作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】回覧実行中に回覧ルートを動的に変更する際の
操作の処理手順を示すフローチャートである。
【図9a】引き継ぎ回覧を行う際の操作の処理手順を示
すフローチャートである。
【図9b】引き継ぎ回覧を行う際の操作の処理手順を示
すフローチャート(続き)である。
【図10】この発明により電子文書を回覧した際の実行
イメージ図である。
【符号の説明】
21…メールサーバ、 22…文書データベースサ
ーバ、23…文書データベース、 24…電子文書、2
5…回覧文書発信端末、26…回覧定義ファイル、 2
7…回覧文書受信端末1、28…回覧文書受信端末2、
29…回覧文書受信端末n、30…通信回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 毅 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GB04 HA06 JA31 KA04 KB06 KC19 LA19 LB03 LB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回覧の対象となる電子文書の一覧と回覧ル
    ートを定めた回覧定義ファイルの一覧を画面に表示し、
    利用者による回覧の対象となる電子文書の選択を受け付
    け、選択された電子文書を回覧定義ファイルの一覧内に
    ある任意の回覧定義ファイルと関連付ける指示をさらに
    受け付け、回覧定義ファイルで定められた回覧ルートに
    従い電子文書を回覧する電子文書回覧システムであっ
    て、 電子文書を文書データベースに登録する手段と、電子メ
    ールシステムの宛先台帳を基に回覧ルートを定義し、回
    覧定義ファイルとしてディスクに登録する手段と、前記
    文書データベースに登録された電子文書の一覧を画面に
    表示する手段と、前記ディスクに登録された回覧定義フ
    ァイルの一覧を画面に表示する手段と、前記電子文書の
    一覧画面より回覧の対象となる電子文書を選択する手段
    と、前記選択された電子文書と前記回覧定義ファイルの
    一覧画面に表示された任意の回覧定義ファイルを関連付
    ける手段と、前記関連付けられた回覧定義ファイルを前
    記電子文書に付随した情報として前記文書データベース
    に登録する手段と、前記電子文書の所在を示すポインタ
    情報を取得する手段と、前記関連付けられた回覧定義フ
    ァイルに定義された回覧ルートの情報に従って、前記文
    書データベースに登録された電子文書の所在を示すポイ
    ンタ情報のみを持つ電子メールを発信する手段と、前記
    発信された電子文書の所在を示すポインタ情報付き電子
    メールを受信する手段と、前記受信した電子メールを開
    きポインタ情報の指す電子文書および電子文書に付随し
    た回覧定義ファイルを文書データベースから入力する手
    段と、前記入力した電子文書を画面に表示する手段と、
    回覧文書の受信者により前記画面に表示された電子文書
    の内容を更新する手段と、前記更新された電子文書内容
    をポインタ情報が指す先の文書データベース上の電子文
    書に反映させる手段と、前記入力した回覧定義ファイル
    にどこまで回覧されたかを示す情報を書き込みポインタ
    情報が指す先の文書データベース上の電子文書に付随し
    た情報として反映させる手段と、更に最終回覧者となる
    まで回覧定義ファイルに定義された回覧ルートに従って
    電子文書の所在を示すポインタ情報のみを持つ電子メー
    ルを発信する処理以降の処理を繰り返すことを特徴とす
    る電子文書回覧システム。
  2. 【請求項2】前記電子文書回覧システムにおいて前記電
    子メールに直接電子文書の所在を示すポインタ情報を持
    たせず、前記回覧定義ファイルの内容を基に回覧情報管
    理データを生成し、前記回覧情報管理データ内に前記電
    子文書の所在を示すポインタ情報を設定し、前記回覧情
    報管理データを前記文書データベースに登録し、前記登
    録された回覧情報管理データの所在を示すポインタ情報
    を取得し、前記取得した回覧情報管理データの所在を示
    すポインタ情報を前記電子文書の所在を示すポインタの
    代わりに電子メールに持たせ、電子文書の所在を示すポ
    インタ情報を電子メールに間接的に持たせることを特徴
    とする請求項1に記載の電子文書回覧システム。
  3. 【請求項3】前記回覧ルートの定義は、電子メールシス
    テムの宛先台帳上の宛先を選択し、回覧ルートを定義す
    る画面上に配置するだけで自動的に生成され、生成され
    た回覧ルートは視覚的に表示されることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電子文書回覧システム。
  4. 【請求項4】前記回覧ルートの定義は、回覧方法を回覧
    の形態による分類(巡回型回覧もしくは配布型回覧)と
    最終回覧者処理後の文書の取り扱い方による分類(捨て
    型回覧もしくは戻り型回覧もしくは保存型回覧)等の回
    覧の分類の組み合わせによって表現することを特徴とす
    る請求項1から3の何れか1つに記載の電子文書回覧シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記回覧方法において、捨て型回覧か戻り
    型回覧または保存型回覧かの選択により実行時における
    回覧文書のアクセス権限を捨て型回覧であれば文書を参
    照することしかできない状態で回覧し、戻り型回覧また
    は保存型回覧であれば文書の更新を行うことが可能な状
    態で回覧するように自動的に制御する手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4の何れ
    か1つに記載の電子文書回覧システム。
  6. 【請求項6】回覧実行中に今どこまで回覧されているか
    を視覚的に表示する手段をさらに備え、回覧中の電子文
    書を予め参照権限の与えられた非回覧者からも参照でき
    る手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1か
    ら5の何れか1つに記載の電子文書回覧システム。
  7. 【請求項7】最終回覧者における処理終了後、保存型回
    覧の場合は回覧された電子文書を正式な保管文書として
    登録する手段と、捨て型回覧の場合は回覧された電子文
    書を自動的に削除する手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6の何れ
    か1つに記載の電子文書回覧システム。
  8. 【請求項8】前記回覧定義ファイルに定義された回覧ル
    ートを回覧実行中に動的に変更する手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1から7の何れ
    か1つに記載の電子文書回覧システム。
  9. 【請求項9】前記回覧定義ファイルに定義された回覧ル
    ートによる回覧実行中に別に定義された回覧定義ファイ
    ルの回覧ルートに回覧された電子文書の情報を引き継
    ぎ、別な回覧として回覧する手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8の何れ
    か1つに記載の電子文書回覧システム。
  10. 【請求項10】回覧の対象となる電子文書の一覧と回覧
    ルートを定めた回覧定義ファイルの一覧を画面に表示
    し、利用者による回覧の対象となる電子文書の選択を受
    け付け、選択された電子文書を回覧定義ファイルの一覧
    内にある任意の回覧定義ファイルと関連付ける指示をさ
    らに受け付け、回覧定義ファイルで定められた回覧ルー
    トに従い電子文書を回覧する電子文書回覧方法であっ
    て、 電子文書を文書データベースに登録するステップと、電
    子メールシステムの宛先台帳を基に回覧ルートを定義し
    回覧定義ファイルとしてディスクに登録するステップ
    と、前記文書データベースに登録された電子文書の一覧
    を画面に表示するステップと、前記ディスクに登録され
    た回覧定義ファイルの一覧を画面に表示するステップ
    と、前記電子文書の一覧画面より回覧の対象となる電子
    文書を選択するステップと、前記選択された電子文書と
    前記回覧定義ファイルの一覧画面に表示された任意の回
    覧定義ファイルを関連付けるステップと、前記関連付け
    られた回覧定義ファイルを前記電子文書に付随した情報
    として前記文書データベースに登録するステップと、前
    記電子文書の所在を示すポインタ情報を取得するステッ
    プと、前記関連付けられた回覧定義ファイルに定義され
    た回覧ルートの情報に従って前記文書データベースに登
    録された電子文書の所在を示すポインタ情報のみを持つ
    電子メールを発信するステップと、前記発信された電子
    文書の所在を示すポインタ情報付き電子メールを受信す
    るステップと、前記受信した電子メールを開きポインタ
    情報の指す電子文書および電子文書に付随した回覧定義
    ファイルを文書データベースから入力するステップと、
    前記入力した電子文書を画面に表示するステップと、回
    覧文書の受信者により前記画面に表示された電子文書の
    内容を更新するステップと、前記更新された電子文書内
    容をポインタ情報が指す先の文書データベース上の電子
    文書に反映させるステップと、前記入力した回覧定義フ
    ァイルにどこまで回覧されたかを示す情報を書き込みポ
    インタ情報が指す先の文書データベース上の電子文書に
    付随した情報として反映させるステップとを備え、更に
    最終回覧者となるまで回覧定義ファイルに定義された回
    覧ルートに従って電子文書の所在を示すポインタ情報の
    みを持つ電子メールを発信するステップ以降のステップ
    を繰り返すことを特徴とする電子文書回覧方法。
JP11110892A 1999-04-19 1999-04-19 電子文書回覧システム Pending JP2000305867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110892A JP2000305867A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 電子文書回覧システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110892A JP2000305867A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 電子文書回覧システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000305867A true JP2000305867A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14547343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110892A Pending JP2000305867A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 電子文書回覧システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000305867A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242038A (ja) * 2007-04-13 2007-09-20 Murata Mach Ltd 文書管理装置
JP2009048496A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Casio Comput Co Ltd 移動体通信端末およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242038A (ja) * 2007-04-13 2007-09-20 Murata Mach Ltd 文書管理装置
JP4556965B2 (ja) * 2007-04-13 2010-10-06 村田機械株式会社 文書管理装置
JP2009048496A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Casio Comput Co Ltd 移動体通信端末およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3866775B2 (ja) 部分的操作の統合による自動フォーム生成のための技術
US5767847A (en) Digitized document circulating system with circulation history
US4994985A (en) Methods of appending a reply in an electronic mail system
JP3168756B2 (ja) 電子メールシステムのメール管理方法
JP3927834B2 (ja) サービス提供システム、方法、プログラム及び記憶媒体
US7986943B2 (en) Electronic file transfer for a communications device
CN110377240A (zh) 消息提供装置、消息提供方法以及非暂时计算机可读介质
JPH08180003A (ja) 電子メールシステム
EP1902390A1 (en) Web publishing arrangement
EP1782227A4 (en) METHOD FOR UPDATING INFORMATION IN AN ELECTRONIC NOTE
JP2004355427A (ja) 電子メールシステム、端末装置、ソフトウェア及び電子メール共有方法
US6526425B2 (en) Digitized document circulating system with circulation history
US20040201622A1 (en) Free-form routing of physical and electronic documents
JP2000305867A (ja) 電子文書回覧システム
JP2004280321A (ja) 文書管理システム、文書管理方法、文書管理システムのプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003196243A5 (ja)
JP2003196243A (ja) 状態表示プログラム及び状態配信方法
EP0322105B1 (en) Method of appending a reply in an electronic information system
Roes et al. Ariadne: the next generation of electronic document delivery systems
JPH11112555A (ja) 情報通信システム及び情報処理装置
JP2000112841A (ja) 電子メールシステム
JP3871794B2 (ja) 電子メールシステムおよびそのプログラム記憶媒体
JP2000276418A (ja) 電子メールシステム及び電子メール処理プログラムを記録した記録媒体
JP2002082964A (ja) 画像管理システム、画像管理方法及びそのプログラム
JP2001175648A (ja) 文書管理システム