JP2000305120A - 共振器及び共振器を有する顕微鏡 - Google Patents

共振器及び共振器を有する顕微鏡

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JP2000305120A
JP2000305120A JP11117506A JP11750699A JP2000305120A JP 2000305120 A JP2000305120 A JP 2000305120A JP 11117506 A JP11117506 A JP 11117506A JP 11750699 A JP11750699 A JP 11750699A JP 2000305120 A JP2000305120 A JP 2000305120A
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resonator
light
reflecting
laser light
flat plate
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JP11117506A
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English (en)
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Hitoshi Kawai
斉 河井
Soichi Yamato
壮一 大和
Taiji Ouchi
泰司 大内
Masaki Harada
昌樹 原田
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が容易で動作が安定した小型の共振器及
び共振器を有する顕微鏡を提供する。 【解決手段】 レーザ光lは平面板61、圧電素子11
及び反射鏡10を通して連続的に共振器に入射され、2
枚の反射鏡10,20によって反射される。レーザ光L
は共振器内で反射鏡10→反射鏡20→プリズム30→
反射鏡10とリング型に進行し、反射鏡10を通して共
振器に入射されるレーザ光Lと共振し、パワーが増大さ
れる。パワーが増大されたレーザ光Lは波長変換素子4
0で2倍波に変換され、反射鏡20、圧電素子21及び
平面板71を通して共振器から連続的に出射される。共
振器を構成する反射鏡10,20の製造や組立時に発生
した誤差は、ブリュースタ角だけ傾けたパッケージ50
の側面50a,50bに沿って平面板61,71を移動
させることによって補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は共振器及び共振器を有
する顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の共振器を説明する概念図
である。
【0003】この共振器は、反射鏡M1〜M4と、波長
変換素子240と、反射鏡M1〜M4と波長変換素子2
40とを収容するパッケージ250とを備える。
【0004】パッケージ250の外部から基本波となる
レーザ光Lが反射鏡M1へ入射し、このレーザ光が4枚
の反射鏡M1〜M4によって反射される。反射鏡M1→
反射鏡M2→反射鏡M4→反射鏡M3→反射鏡M1→反
射鏡M2と8の字形に進行したレーザ光Lが共振するこ
とでよってパワー(光の強度)が増幅する。
【0005】パワーを増幅されたレーザ光Lは波長変換
素子240で2倍波に変換され、反射鏡M2を通して共
振器の外部へ射出される。波長変換素子240の変換効
率はパワーの2乗に比例するので、共振器により共振器
内のパワーを増幅することで強度の大きい高調波が得ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この共振器
は構成部品の製造工程や組立時に生じる反射鏡M1〜M
4の間隔や角度の誤差を組立後に修正するための複数の
調整機構を備えている。
【0007】また、熱、振動、空気ゆらぎ等によって使
用しているうちに共振器内の光路長が変化し、出射する
2倍波の強度が低下する。これを補正するため、反射鏡
に共振器内の光路長が一定になるように制御するPZT
素子(ピエゾ素子)を貼り付けている。
【0008】しかし、調整後に反射鏡M1〜M4が経時
変化や温度によって動いてしまい、位相がずれて共振が
不安定になる。
【0009】更に、調整機構や光路長を制御する素子が
装着される分だけ共振器が大きくなってしまう。
【0010】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は組立が容易で動作が安定した小型
の共振器及び共振器を有する顕微鏡を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、レーザ光を反射させる反
射手段と、光の伝搬方向を変える光偏向手段と、入射し
た光の波長変換を行うための波長変換手段と、前記反射
手段、光偏向手段及び波長変換手段を保持する保持手段
とを備えている共振器において、共振器内の光が共振し
最大パワーになるように前記反射手段の位置を補正する
補正手段を備えていることを特徴とする。
【0012】組立時に発生する反射手段の位置の誤差
を、組立後に補正手段だけで調整することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の共振器において、前記補正手段は、前記反射手段をブ
リュースタ角だけ傾けて保持する平面板と、前記平面板
を前記保持手段に押し付ける付勢手段と、前記平面板を
2次元方向へ移動させる駆動手段とを備えていることを
特徴とする。
【0014】ブリュースタ角だけ傾けて反射手段を保持
する平面板を、駆動手段によって2次元方向へ移動させ
る。ブリュースタ角だけ傾ける理由は光偏光手段の透過
率を最大にするためである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の共振器において、前記保持手段はブリュースタ
角だけ傾けた側面を有する箱であることを特徴とする。
【0016】ブリュースタ角だけ側面を傾けた箱である
ので、側面に平面板、付勢手段及び駆動手段を保持させ
るだけで補正手段を構成することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の共振器において、前記平面板は光
軸のずれを調整した後、前記側面に固着されることを特
徴とする。
【0018】光軸のずれを調整した後に平面板を側面に
固着するので、調整後に反射鏡の移動が阻止される。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の共振器において、曲率半径に対応
する2つの共振安定領域のうち、曲率半径の小さい共振
安定領域に対応する前記反射手段を用いることを特徴と
する。
【0020】曲率半径の小さい共振安定領域に対応する
反射手段を用いるので、反射鏡の平行移動による反射角
の変化が大きくなる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の共振器において、前記波長変換手
段は前記光偏向手段の機能を備えていることを特徴とす
る。
【0022】波長変換手段は光偏向手段の機能を備えて
いるので、共振器を構成する部品点数を削減できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の共振器において、保持手段に光コ
ネクタを一体に設け、この光コネクタを介して光ファイ
バによって導かれた前記レーザ光を入射させることを特
徴とする。
【0024】保持手段に光コネクタを一体に設けたの
で、共振器に対するコネクタの角度・位置を一定にする
ことができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1項に記載された前記共振器が組み込まれてい
ることを特徴とする共振器を有する顕微鏡。
【0026】小型であり、しかも動作が安定している共
振器が顕微鏡に組み込まれる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0028】図1はこの発明の第1実施形態に係る共振
器の断面図、図2は図1の部分拡大断面図である。図1
において、s1,s2はx−z面内のパッケージの側面
に沿った軸である。
【0029】この共振器は、反射鏡(反射手段)10,
20と、プリズム(光偏向手段)30と、波長変換素子
(波長変換手段)40と、パッケージ(保持手段)50
とを備えている。
【0030】プリズム30は光の伝搬方向を変える。こ
のプリズム30の屈折面30a,30bは透過率を高め
る(反射による損失がなくなる)ためにブリュースタカ
ットされている。
【0031】波長変換素子40は入射した光の波長変換
を行う。波長変換素子として例えばBBO(β−BaB
2 O4 )を用いる。
【0032】パッケージ50は反射鏡10,20、プリ
ズム30及び波長変換素子40を保持する筐体である。
このパッケージ50は金属やセラミックで形成されてい
る。
【0033】パッケージ50の断面形状は台形であり、
底面に対してブリュースタ角だけ傾いた側面50a,5
0bを有する。ブリュ−スタ角はプリズム30の屈折率
と共振器へ入射するレーザ光の波長とによって決まる。
【0034】パッケージ50の側面50a,50bには
開口部51,52が形成され、この開口部51,52に
光がプリズム30に対してブリュースタ角で入射するよ
うに補正する補正機構(補正手段)60,70が取り付
けられている。
【0035】補正機構60と補正機構70とは同じ構成
であるので、以下補正機構60についてだけ説明する。
【0036】補正機構60は、開口部52を塞ぐように
配置され、パッケージ50の側面50bに沿って移動可
能な平面板61と、平面板61を薄板62とスプリング
63とによってパッケージ50の側面50bに押し付け
る付勢部材(付勢手段)64と、平面板61を動かすこ
とができるねじを備えるマイクロメータ等の駆動部材
(駆動手段)65とを備えている。なお、図2では1つ
の駆動部材65だけを示した。
【0037】図3は反射鏡の共振安定領域を説明する図
である。
【0038】図において、横軸は反射鏡10,20の曲
率半径(単位:m)を、縦軸は波長変換素子40の中心
又は近傍のビームウエストの半径(単位:m)をそれぞ
れ示す。
【0039】曲線c1は曲率半径50mm以上のとき
に、曲線c2は曲率半径25〜50mmのときにそれぞ
れ対応する。曲率半径が25mm以下と50mm付近の
曲線c1及び曲線c2がない領域では共振が不安定であ
る。この発明では安定な領域である曲線c1,c2のう
ち、曲線c1に相当する曲率半径が25〜50mmの反
射鏡を用いることを特徴とする。
【0040】反射鏡10,20はレーザ光Lを反射させ
る。この反射鏡の反射面は吸収の少ない透明な材料であ
る誘電体多層膜が使われ、凹面に形成されている。
【0041】反射鏡10,20は圧電素子11,21を
介して例えば円形の平面板に取り付けられている。そし
て、共振器からの漏れ光や波長変換された光の強度変動
等を検出する検出系(透過光の一部を検出する受光部
等)と、この検出系の出力に基いて圧電素子11,21
に印加する電圧を制御する制御系とによって共振の同調
がとられる。
【0042】平面板61,71及び圧電素子11,12
にはレーザ光Lが透過する穴(図示せず)が形成されて
いる。
【0043】これらの穴を通して共振器(パッケージ5
0)に入射されたレーザ光Lは、2枚の反射鏡10,2
0によって反射される。
【0044】レーザ光Lは共振器内で反射鏡10→反射
鏡20→プリズム30→反射鏡10とリング型に進行
し、共振することでパワーが増大される。
【0045】パワーが増大されたレーザ光Lは波長変換
素子40で2倍波に変換され、反射鏡20、圧電素子2
1及び平面板71の穴を通して共振器から連続的に射出
される。
【0046】このとき、圧電素子11,21によって両
レーザ光の共振の同調がとられている。
【0047】一方、共振器を構成する反射鏡10,20
の製造や組立時に発生した誤差(光軸のずれ)は、平面
板61,71をパッケージ50の側面50a,50bに
沿って軸s1,s2方向へ移動させることによって補正
される。
【0048】たとえば、プリズム30がz方向へ0.5
mmずれたとき、平面板61(反射鏡10)をs1方向
へ−0.13mm、平面板71(反射鏡20)をs2方
向へ0.14mm移動させることによって誤差が補正さ
れる。
【0049】また、パッケージ50の角度αが1度だけ
大きく製造されてしまったとき、平面板71(反射鏡2
0)をs2方向へ−0.35mm移動させることによっ
て誤差が補正される。この補正量は、共振器の大きさ、
反射鏡の曲率等により変わる。
【0050】上記方法によって誤差を補正した後、平面
板61,71は例えば3ヶ所を接着剤55を用いてパッ
ケージ50に固定される。
【0051】なお、反射鏡10,20と圧電素子11,
21及び圧電素子11,21と平面板61,71も同様
に接着剤55を用いて固定される。
【0052】この実施形態によれば、以下の効果を奏す
る。
【0053】従来例のように反射鏡のそれぞれに設けら
れていた複雑な調整機構や光路長を制御する素子が省略
されるので、組立が容易となるとともに小型化を図るこ
とができる。
【0054】また、平面板61,71とパッケージ50
を接着剤55を用いて固定するので、ねじによる固定の
ように調整後に緩むことがなく経年変化の少ない安定し
た共振器となる。
【0055】更に、曲率半径の小さい反射鏡10,20
を用いたので、反射鏡10,20の反射角の変化を大き
くでき、調整幅を相対的に広げることができるととも
に、曲率半径が50mm以上の反射鏡に比しビームウエ
ストが小さくなるので、単位面積当りのパワー密度が高
まり、波長変換効率が向上する。
【0056】図4はこの発明の第2実施形態に係る共振
器の断面図であり、第1実施形態と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0057】この実施形態は波長変換素子140に光の
伝搬方向を変える機能を持たせた点で第1実施形態と異
なる。
【0058】波長変換素子140の断面形状は台形に形
成され、その屈折面140a,140bをブリュースタ
カットにしている。
【0059】レーザ光Lは反射鏡10から共振器内に入
射し、反射鏡10→反射鏡20→波長変換素子140→
反射鏡10とリング型に進行し、共振することでパワー
が増大される。
【0060】パワーが増大されたレーザ光Lは波長変換
素子140で2倍波に変換され、波長変換素子140か
ら反射鏡10へ向かうレーザ光Lとは異なる方向へ連続
的に共振器外へ射出される。
【0061】この実施形態によれば第1実施形態と同じ
効果を奏する。また、部品点数が第1実施形態より少な
くなるので、共振器をより小型化することができるとと
もに、製造コストを低減することができる。
【0062】図5はこの発明の第3実施形態に係る共振
器の断面図であり、第1実施形態と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0063】この実施形態は平面板61に光ファイバ6
6用のアダプタ67を固定し、光ファイバ66を通して
レーザ光Lを共振器内へ入射させるようにした点で第1
実施形態と異なる。
【0064】光ファイバ66とアダプタ67とは光ファ
イバ66の端部に固着されたコネクタ(光コネクタ)6
8を介して接続される。アダプタ67はレンズ67a,
67bを備え、光ファイバ66を伝搬してきたレーザ光
Lを所望のビーム形状とする。ここではレンズを2枚で
示したが、この枚数は伝搬してきた光の特性で異なる。
【0065】光ファイバ66を伝搬してきたレーザ光L
はコネクタ68、アダプタ67、圧電素子11及び反射
鏡10を通して共振器へ導入される。レーザ光Lは共振
器内で反射鏡10→反射鏡20→プリズム30→反射鏡
10とリング型に進行し、共振することでパワーが増大
される。
【0066】パワーが増大されたレーザ光Lは波長変換
素子40で2倍波に変換され、反射鏡20、圧電素子2
1及び平面板71の穴を通して共振器から連続的に射出
される。
【0067】この実施形態によれば第1実施形態と同じ
効果を奏する。また、コネクタ68はアダプタ67に対
して常に一定の角度・位置で取り付けることができるの
で、共振器の調整後に光ファイバ66を外した場合でも
コネクタ68をアダプタ67に挿入するだけで調整時と
同じ状態を再現できる。
【0068】図6はこの発明の第4実施形態に係る共振
器の概略断面図であり、第1実施形態と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0069】この実施形態では第1実施形態の共振器に
半導体レーザLDを組み合わせてレーザシステムとして
構成している。
【0070】半導体レーザLDから射出されたレーザ光
Lはレンズ系80で所望のビーム形状にされ、反射鏡1
0を通して共振器へ導入される。レーザ光Lは共振器内
で反射鏡10→反射鏡20→プリズム30→反射鏡10
とリング型に進行し、共振することでパワーが増大され
る。
【0071】パワーが増大されたレーザ光Lは波長変換
素子40で2倍波に変換され、反射鏡20を通して共振
器から連続的に射出される。
【0072】この実施形態によれば第1実施形態と同じ
効果を奏する。
【0073】なお、波長386nmの半導体レーザLD
を選択し、波長変換素子40としてSBBO(Sr2 B
e2 B07 )を用いることによって、このレーザシステ
ムから波長193nmのレーザ光を出射させることがで
きる。この波長はエキシマレーザと同じ波長であるの
で、このレーザ光を光マイクロエレクトロニクス(IC
の製造)や検査装置の調整等に応用することができる。
【0074】図7はこの発明の第5実施形態に係る共振
器の概略断面図であり、第4実施形態と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0075】この実施形態は半導体レーザの代わりに固
体レーザ90を用いた点で第4実施形態と異なる。
【0076】固体レーザ90は、半導体レーザLD1
と、レンズ系91と、反射鏡92,93と、レーザ結晶
94と、複屈折フィルタ95と、エタロン96と、波長
変換素子97と、光分離器98とを備える。
【0077】ここで、複屈折フィルタ95とエタロン9
6とは射出光を縦単一モードにするための部材である。
なお、複屈折フィルタ95及びエタロン96の個数は要
求される射出光によって異なる。
【0078】半導体レーザLD1から出射されたレーザ
光はレンズ系91と反射鏡92とを通してレーザ結晶9
4に集光される。
【0079】レーザ結晶94に集光されたレーザ光は、
レーザ結晶94で吸収された後異なる波長の光を再放射
し、反射鏡92と反射鏡93とで構成される共振器でパ
ワーが増大される。
【0080】パワーが増大された光は波長変換素子97
で波長変換され、光分離器98を透過し、固体レーザ9
0の射出光が得られる。
【0081】このレーザ光は反射鏡81で反射され、レ
ンズ系80を通って共振器に入射される。
【0082】例えば、波長670nmの半導体レーザL
D1、レーザ結晶94にCr:LiSAF(LiSrA
l1-X CrX F6 )、波長変換素子40にLBO(Li
B3O5 )を用いたとき、固体レーザ90は波長420
nmのレーザ光を出射するので、共振器は波長210n
mのレーザ光を射出する。
【0083】また、レーザ結晶94にCr:LiCAF
(LiCaAl1-X CrX F6 )、波長変換素子40に
LBOを用いたとき、固体レーザ90は386nmのレ
ーザ光を射出するので、共振器は波長193nmのレー
ザ光を出射する。
【0084】この実施形態によれば、第4実施形態と同
じ効果を奏する。
【0085】図8はこの発明の第6実施形態に係る共振
器の概略断面図であり、第1実施形態と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0086】この実施形態は2台の共振器をレンズ系8
2を介して直列に接続するとともに、2台の共振器とレ
ンズ系82とを一体のパッケージ150に収容してな
る。
【0087】この実施形態によれば、第1実施形態と同
じ効果を奏する。
【0088】また、1台の共振器で入射光に対して2度
の波長変換を行うことができるので、独立した2台の共
振器を用いて2度の波長変換を行うより省スペース化を
図ることができる。
【0089】なお、例えば波長773nmのレーザ光を
用い、波長変換素子40aにLBOを、波長変換素子4
0bにSBBOを用いることによって、193nmのレ
ーザ光を出射することができる。
【0090】また、波長840nmのレーザ光を用い、
波長変換素子40aにLBOを、波長変換素子40bに
BBO用いることによって、210nmのレーザ光を出
射することができる。
【0091】上記実施形態では光の伝搬方向を変えるた
めにプリズムを用いたが、プリズムの代わりに反射鏡を
用いてもよい。
【0092】図9は上記各実施形態のうちいずれかの共
振器を組み込んだ共焦点レーザ走査顕微鏡のブロック構
成図である。
【0093】顕微鏡は、顕微鏡本体100と、照明光学
系110と、画像処理装置120と、画像モニタ121
とを備える。
【0094】照明光学系110は、レーザ光源111
と、反射ミラー112,113と、ビームエキスパンダ
114とで構成されている。レーザ光源111から射出
した光は上記共振器によって2倍波の光となる。ここ
で、図9上に共振器は示されていない。
【0095】顕微鏡本体100は、対物レンズ101
と、リレーレンズ102と、XYスキャナ103と、ビ
ームスプリッタ104と、集光レンズ105と、ピンホ
ール106と、光検出器107とを備える。
【0096】レーザ光源111から射出されたレーザ光
は、ビームエキスパンダ114で対物レンズ101の瞳
面を満たせる大きさに拡大される。
【0097】このレーザ光はビームスプリッタ104で
反射され、XYスキャナ103でスキャニングされ、リ
レーレンズ102、対物レンズ101を通して試料10
8に照射される。
【0098】試料108で反射された光は対物レンズ1
01、リレーレンズ102からXYスキャナ103へと
光路を逆行し、XYスキャナ103でデスキャニングさ
れる。
【0099】光はビームスプリッタ104を透過する。
ビームスプリッタ104を透過した光は集光レンズ10
5で集光され、ピンホール106を通過し、光検出器1
07で電気信号に変換される。このとき、ピンホール1
06で迷光等の不必要な光が除去される。
【0100】電気信号は画像処理装置120でデジタル
処理された後、画像モニタ121に1〜3次元のデジタ
ル画像として出力される。
【0101】この実施形態によれば、共振器が小型であ
るので、顕微鏡を小型にすることができ、しかもその動
作が安定しているので、顕微鏡の光学性能を向上させる
ことができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の共
振器によれば、組立が容易で動作が安定した小型の共振
器を得ることができる。
【0103】請求項2に記載の共振器によれば、光偏向
手段のずれやブリュースタ角の製造誤差を容易に補正す
ることができる。
【0104】請求項3に記載の共振器によれば、側面に
平面板、付勢手段及び駆動手段を保持させるだけで容易
に補正手段を構成することができる。
【0105】請求項4に記載の共振器によれば、調整後
に反射鏡が動かず、反射鏡のずれが防止される。
【0106】請求項5に記載の共振器によれば、反射鏡
の平行移動による反射角の変化が大きくなり、調整幅を
広げることができる。
【0107】請求項6に記載の共振器によれば、部品点
数を削減でき、共振器の小型化を図ることができる。
【0108】請求項7に記載の共振器によれば、共振器
に対するコネクタの角度・位置を一定にすることがで
き、共振器を調整した後に光ファイバをはずしても入射
光を再現性よく共振器に入射させることができる。
【0109】請求項8に記載の共振器によれば、顕微鏡
を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る共振器の
断面図である。
【図2】図2は図1の部分拡大断面図である。
【図3】図3は反射鏡の共振安定領域を説明する図であ
る。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る共振器の
断面図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態に係る共振器の
断面図である。
【図6】図6はこの発明の第4実施形態に係る共振器の
概略断面図である。
【図7】図7はこの発明の第5実施形態に係る共振器の
概略断面図である。
【図8】図8はこの発明の第6実施形態に係る共振器の
概略断面図である。
【図9】図9は上記共振器を組み込んだ共焦点レーザ走
査顕微鏡のブロック構成図である。
【図10】図10は従来の共振器を説明する概念図であ
る。
【符号の説明】
10,20 反射鏡(反射手段) 30 プリズム(光偏向手段) 40,140 波長変換素子(波長変換手段) 50 パッケージ(保持手段) 50b 側面 60,70 補正機構(補正手段) 61 平面板 64 付勢部材(付勢手段) 65 駆動部材(駆動手段) 66 光ファイバ 68 コネクタ(光コネクタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 泰司 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 原田 昌樹 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AA11 AB02 AB05 AB09 AB22 BA36 BB02 BB10 BB11 BB14 BB22 BB30 BB44 BB45 BB48 BB49 BC11 BD01 DA01 2H052 AA08 AC04 AC12 AC15 AC26 AC27 AC34 AF13 AF14 AF25 2K002 AA04 AB12 CA02 EA29 EA30 EB15 HA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を反射させる反射手段と、光の
    伝搬方向を変える光偏向手段と、入射した光の波長変換
    を行うための波長変換手段と、前記反射手段、光偏向手
    段及び波長変換手段を保持する保持手段とを備えている
    共振器において、 共振器内の光が共振し最大パワーになるように前記反射
    手段の位置を補正する補正手段を備えていることを特徴
    とする共振器。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記反射手段をブリュ
    ースタ角だけ傾けて保持する平面板と、前記平面板を前
    記保持手段に押し付ける付勢手段と、前記平面板を2次
    元方向へ移動させる駆動手段とを備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の共振器。
  3. 【請求項3】 前記保持手段はブリュースタ角だけ傾け
    た側面を有する箱であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の共振器。
  4. 【請求項4】 前記平面板は光軸のずれを調整した後、
    前記側面に固着されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の共振器。
  5. 【請求項5】 曲率半径に対応する2つの共振安定領域
    のうち、曲率半径の小さい共振安定領域に対応する前記
    反射手段を用いることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の共振器。
  6. 【請求項6】 前記波長変換手段は前記光偏向手段の機
    能を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の共振器。
  7. 【請求項7】 保持手段に光コネクタを一体に設け、こ
    の光コネクタを介して光ファイバによって導かれた前記
    レーザ光を入射させることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の共振器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載され
    た前記共振器が組み込まれていることを特徴とする共振
    器を有する顕微鏡。
JP11117506A 1999-04-26 1999-04-26 共振器及び共振器を有する顕微鏡 Withdrawn JP2000305120A (ja)

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