JP2000304096A - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置

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JP2000304096A JP11115224A JP11522499A JP2000304096A JP 2000304096 A JP2000304096 A JP 2000304096A JP 11115224 A JP11115224 A JP 11115224A JP 11522499 A JP11522499 A JP 11522499A JP 2000304096 A JP2000304096 A JP 2000304096A
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源隆 中根
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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/133Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/134Wound springs
    • F16F15/1343Wound springs characterised by the spring mounting
    • F16F15/13438End-caps for springs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力により捩れ特性が変化する場合であっ
ても可及的に振動を抑え、且つ部品点数およびスペース
の面で有利なトルク変動吸収装置を提供すること。 【解決手段】 駆動側回転部材20と、ガイド面21a
の内径側に駆動側回転部材20と同軸且つ相対回転可能
に配設される被駆動側回転部材30と、被駆動側回転部
材30の外周に形成されるトルク受部32とガイド面2
1aとの間の周方向の空間50内に配設され、ガイド面
21aにより摺動可能にガイドさせた第1シート部材6
0によって端部が支持される第1トーション部材70と
を備えるトルク変動吸収装置10であり、トルク受部3
2には収容孔32cが形成され、収容孔32c内には第
2トーション部材71および第2トーション部材71を
支持し、トルク受部32の両側面に向けて延在する第2
シート部材61が配設され、第2シート部材61は第1
シート部材60がトルク受部32と当接するより前に第
1シート部材60と当接するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の駆動系
に介装されるトルク変動吸収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般的に知られているトルク変
動吸収装置はドライブプレートとドライブプレートと相
対回転可能なドリブンプレートとの間でコイルスプリン
グ等のトーション部材を介してトルクの変動を吸収する
装置であるが、例えばエンジンの高速回転時にはドライ
ブプレートが高速回転してドライブプレート内に配設さ
れたコイルスプリングを支持するシートに付与される遠
心力が大きくなり、シートの外周面とドリブンプレート
との接触部に係る摺動抵抗が大きくなる。この状態でト
ルクの変動が小さいときにはドリブンプレートがコイル
スプリングを撓ませることができず、例えばトルク変動
吸収が行われずにエンジンの振動が吸収されない状態が
発生することが考えられ、製品性能上好ましくない。
【0003】この問題を解決するために従来より様々な
方策がとられている。例えばEP0236159A1に
は、補助プレートを2枚のドリブンプレートで挟み込
み、ドリブンプレートおよび補助プレートに孔を設ける
とともに孔内にコイルスプリングを配設して、トルク変
動吸収時には先ずスプリングシートとドリブンプレート
が当接して遠心力の影響を受けにくい孔内のコイルスプ
リングを撓ませることで、高速回転時における遠心力に
係わらずトルク変動を吸収することが可能なトルク変動
吸収装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に開示される技術では、2枚のドリブンプレートの間に
補助プレートを挟み込んでいるので、構成が複雑であり
部品点数も多くなってしまい、好ましくない。更に、補
助プレートの周方向長さがドリブンプレートの周方向長
さより長いので、取り付けスペースが大きくなってしま
う、という問題がある。
【0005】そこで本発明は、上記の実情に鑑みて、遠
心力により捩れ特性が変化する場合であっても可及的に
振動を抑え、且つ部品点数およびスペースの面で有利な
トルク変動吸収装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、エンジンと一体に回転し、半径方
向内方に向いたガイド面を有する駆動側回転部材と、ガ
イド面の内径側に駆動側回転部材と同軸且つ相対回転可
能に配設される被駆動側回転部材と、被駆動側回転部材
の外周に形成され、前記駆動側回転部材の回転トルクが
被駆動側回転部材の回転トルクより大きいときにおける
相対回転時にトルクを受ける正端面と、該正端面と逆方
向側の負端面とを有するトルク受部と、トルク受部とガ
イド面との間の周方向の空間内に配設され、ガイド面に
より摺動可能にガイドさせた第1シート部材によって端
部が支持される第1トーション部材と、を備えるトルク
変動吸収装置であり、トルク受部には収容孔が形成され
るとともに収容孔内にはガイド面の周方向に弾縮可能な
第2トーション部材および第2トーション部材の端部を
支持するとともに、トルク受部の両側面に沿って延在す
る第2シート部材が配設され、第2トーション部材は第
1シート部材がトルク受部と当接するより前に第1シー
ト部材と当接するトルク変動吸収装置とした。
【0007】請求項1によると、装置の高速回転時に第
1シート部材がガイド面に押し付けられて第1シート部
材とガイド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動が
小さい場合、例えばエンジンの高速回転時にエンジンブ
レーキを作動してトルク受部の負端面にてトルクを受け
るときには、被駆動側回転部材のトルク受部が第1シー
ト部材と当接しても第1シート部材は摺動されないが、
第1シート部材がトルク受部と当接する前に第2シート
部材が第1シート部材と当接し、第2トーション部材に
よりトルク変動が吸収される。これによって、遠心力の
影響によりトルク受部が第1シート部材を摺動させるだ
けのトルクの変動を伝達しない状況であっても、収容孔
内に配設される第2トーション部材によってトルクの変
動を吸収できるので、トルク変動吸収装置の振動や騒音
を可及的に抑えることが可能になる。
【0008】更に請求項1によると、被駆動側回転部材
に形成されるトルク受部に収容孔を設け、この収容孔の
からトルク受部の両側面に沿って第2シート部材を延在
させる構成としたので、部品点数の増加が抑えられ構造
が比較的簡素になるとともに、取り付けスペースが大き
くなることもない。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、ト
ルク受部の負側面側から収容孔の一部に亘ってトルク受
部の両側面にプレート部材が固定され、第2トーション
部材の一端は収容孔の負端面側で第2シート部材にて支
持されるとともに、第2トーション部材の他端はプレー
ト部材を介して収容孔内に支持されるようにした。
【0010】請求項2によると、トルク受部に固定され
るプレート部材を介して第2トーション部材の他端を支
持しているので、第2トーション部材および第2シート
部材の収容孔内への組付けが容易になる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1において、第
2シート部材が収容孔の内周側を介してトルク受部の外
周端面より内周側の径方向外側に向けて延在するように
した。
【0012】請求項3によると、第2シート部材の径方
向寸法をトルク受部より小さくすることで、小型化が可
能になり、スペースの面で有利である。
【0013】請求項4の発明は、請求項1において、第
2シート部材を第2トーション部材の両端部に配設し
た。
【0014】請求項4によると、トルク変動が正方向
(エンジン加速時)および負方向(エンジンブレーキ
時)の両方でトルク変動を吸収でき、製品性能の向上に
繋がる。
【0015】請求項5の発明は、エンジンと一体に回転
し、半径方向内方に向いたガイド面を有する駆動側回転
部材と、ガイド面の内径側に駆動側回転部材と同軸且つ
相対回転可能に配設される被駆動側回転部材と、被駆動
側回転部材の外周に形成され、前記駆動側回転部材の回
転トルクが被駆動側回転部材の回転トルクより大きいと
きにおける相対回転時にトルクを受ける正端面と、該正
端面と逆方向側の負端面とを有するトルク受部と、トル
ク受部とガイド面との間の周方向の空間内に配設され、
ガイド面により摺動可能にガイドさせた第1シート部材
によって端部が支持される第1トーション部材と、を備
えるトルク変動吸収装置であり、トルク受部の負端面に
は、トルク受部の両側面に沿って延在する側面部と側面
部間を連結する連結部とを有し、周方向に弾縮する第2
トーション部材が固設されるトルク変動吸収装置とし
た。
【0016】請求項5によると、装置の高速回転時に第
1シート部材がガイド面に押し付けられて第1シート部
材とガイド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動が
小さい場合、例えばエンジンの高速回転時にエンジンブ
レーキを作動してトルク受部の負端面にてトルクを受け
る場合には、被駆動側回転部材のトルク受部が第1シー
ト部材と当接しても第1シート部材は摺動されないが、
第1シート部材がトルク受部と当接する前に第2トーシ
ョン部材が第1シート部材と当接して第2トーション部
材によりトルク変動が吸収される。これによって、遠心
力の影響によりトルク受部が第1シート部材を摺動させ
るだけのトルクの変動を伝達しない状況であっても、第
2トーション部材によってトルクの変動を吸収できるの
で、トルク変動吸収装置の振動や騒音を可及的に抑える
ことが可能になる。
【0017】更に請求項5によると、トルク受部の負端
面に第2トーション部材を固設するだけの簡単な構成で
あり、部品点数の増加が抑えられ構造が比較的簡素にな
るとともに、取り付けスペースが大きくなることもな
い。また、側面部を連結する連結部を設けたことによ
り、負端面側でのトルク変動吸収時における側面部の座
屈を防止することも可能になる。
【0018】請求項6の発明は、請求項5において、第
2トーション部材の周方向における弾縮量が所定量に達
すると、第1シート部材とトルク受部の負端面とが当接
するようにした。
【0019】請求項6によると、第2トーション部材の
弾縮量を規定することでトルク変動吸収装置の捩れ特性
を任意に設定することが可能になる。
【0020】請求項7の発明は、請求項5において、第
2トーション部材の側面部は、トルク受部に固設される
側を底面、第1シート部材と対向する面を上面とする台
形形状を呈するようにした。
【0021】請求項7によると、第2トーション部材の
側面部はトルク受部に固設される側の面積が第1シート
部材と対向する面に比べて大きくなるので、トルク受部
の負端面におけるトルク変動の吸収能力が向上する。
【0022】請求項8の発明は、エンジンと一体に回転
し、半径方向内方に向いたガイド面を有する駆動側回転
部材と、ガイド面の内径側に駆動側回転部材と同軸且つ
相対回転可能に配設される被駆動側回転部材と、被駆動
側回転部材の外周に形成され、駆動側回転部材の回転ト
ルクが被駆動側回転部材の回転トルクより大きいときに
おける相対回転時にトルクを受ける正端面と、正端面と
逆方向側の負端面とを有するトルク受部と、トルク受部
とガイド面との間の周方向の空間内に配設され、ガイド
面により摺動可能にガイドさせたシート部材によって端
部が支持されるトーション部材と、を備えるトルク変動
吸収装置であって、被駆動側回転部材の側面には、トル
ク受部の負端面より先にシート部材と当接する当接部
と、周方向に撓む可撓部とを有するプレート部材を備え
るトルク変動吸収装置とした。
【0023】請求項8によると、装置の高速回転時にシ
ート部材がガイド面に押し付けられてシート部材とガイ
ド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動が小さい場
合、例えばエンジンの高速回転時にエンジンブレーキを
作動してトルク受部の負端面にてトルクを受けるときに
は、被駆動側回転部材のトルク受部がシート部材と当接
してもシート部材は摺動されないが、シート部材がトル
ク受部と当接する前にプレート部材の当接部がシート部
材と当接し、可撓部が撓むことでトルク変動が吸収され
る。これによって、遠心力の影響によりトルク受部がシ
ート部材を摺動させるだけのトルクの変動を伝達しない
状況であっても、プレート部材によってトルクの変動を
吸収できるので、トルク変動吸収装置の振動や騒音を可
及的に抑えることが可能になる。
【0024】更に請求項8によると、被駆動側回転部材
の側面にプレート部材を配設しただけの簡単な構成であ
るので、部品点数の増加が抑えられて好適である。
【0025】請求項9および請求項10は、請求項8の
具体的な構成を示したものであり、請求項9は第2トー
ション部材を可撓部とした用いた場合を示し、請求項1
0はプレート部材をトルク受部に対して固定する固定部
を備えることを示している。
【0026】請求項11の発明は、請求項10におい
て、プレート部材の可撓部に周方向に弾縮可能なゴムを
取り付けたことである。
【0027】請求項11によると、ゴムを設けたことに
よって可撓部によるトルク変動の吸収能力を任意に設定
することが可能になる。更に、経時変化による可撓部の
破損を可及的に抑えることができ、プレート部材の耐久
性が向上する。
【0028】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説
明する。本実施の形態の図面において、断面を示すハッ
チングは、図が見難くなるため省略してある。第1の実
施の形態は請求項1乃至請求項3に対応する実施の形態
であり、図1は第1の実施の形態におけるトルク変動吸
収装置の縦断面図を、図2は図1を右方から見たときの
一部切除側面図を示している。第1の実施の形態におい
ては、トルク変動吸収装置を自動車のフライホイールダ
ンパに用いた場合として説明する。トルク変動吸収装置
10は、駆動側回転部材20と、被駆動側回転部材30
とを有する。駆動側回転部材20は、第1ドライブプレ
ート21、第2ドライブプレート22、リングギヤ2
3、インナープレート24、スペーサ25、26を主た
る構成要素としている。第1ドライブプレート21の外
周部の円筒状部はその内周によりガイド面21aを構成
している。第1ドライブプレート21および第2ドライ
ブプレート22は外周部にて溶接され、リングギヤ23
は第1ドライブプレート21に溶接されている。第1ド
ライブプレート21、インナープレート24、スペーサ
25、26はリベットにより結合されており、これらに
形成された軸方向孔にボルト(図示省略)を挿通してエ
ンジン出力軸(図示省略)に螺合することでエンジンと
結合される。
【0029】被駆動側回転部材30は、軸方向において
第1ドライブプレート21と第2ドライブプレート22
との間に位置するドリブンディスク31と、ボルト33
にてドリブンディスク31と結合されたフライホイール
34とを有する。ドリブンディスク31の外周には、ド
ライブプレート21、22の回転トルクがドリブンディ
スク31の回転トルクより大きいときにおける相対回転
時にトルクを受ける正端面32aおよび正端面32aと
逆方向側の負端面32bとを有するトルク受部32が形
成されている。フライホイール34はインナープレート
24によりボールベアリング40を介して回転自在に支
承されている。フライホイール34はエンジンと変速機
(図示省略)との間のトルク伝達を断続する摩擦クラッ
チ(図示省略)のための摩擦面を有している。
【0030】第1ドライブプレート21のガイド面21
aとドリブンディスク31の外周との間には周方向の空
間50が形成されている。この空間50には、ドリブン
ディスク31のトルク受部32がドライブプレート2
1、22にリベットで結合された一対のトルク受け渡し
部材27、28間に設置される。
【0031】トルク受け渡し部材27、28とトルク受
部32との間の2つの周方向空間50のそれぞれには、
第1ドライブプレート21のガイド面21aにより摺動
可能にガイドさせた複数個の第1シート部材60によっ
てそれぞれの両端を支持させた第1トーション部材であ
る第1コイルスプリング70が周方向に直列に設置され
ている。この構成により、第1コイルスプリング70の
それぞれが遠心力によって第1ドライブプレート21の
円筒状部に当接し摩耗して損傷することが防止される。
各第1コイルスプリング70の両端を支持する2つの第
1シート部材60の夫々から第1コイルスプリング70
の内周側へ突出する突出部分は、第1コイルスプリング
70の撓み量の増加に応じて互いに接近し、当接するこ
とによって第1コイルスプリング70の撓み量を制限し
て第1コイルスプリング70の密着を防止する。そし
て、トルク受け渡し部材27、28とトルク受部32と
が第1シート部材60を介して当接関係となることで、
駆動側回転部材20と被駆動側回転部材30との最大捩
れ角が規定される。
【0032】エンジンの回転方向は図2の矢印Fで示す
正回転方向あり、駆動側回転部材20と被駆動側回転部
材30との間に働く回転トルクの方向と一致する。ま
た、駆動側回転部材20と被駆動側回転部材30との間
に働くエンジンブレーキトルクの方向は図2の矢印Rで
示す負回転方向に一致する。
【0033】駆動側回転部材20と被駆動側回転部材3
0との間には、両部材の相対回転に対して所定の摩擦抵
抗トルクを発生させる2つのヒステリシス機構81、8
2が介装されている。
【0034】図4に図1の一部拡大図を、図5に図4の
A−A断面図を示す。トルク受部32には略四角状の収
容孔32cが形成されており、収容孔32c内にはガイ
ド面21aの周方向に弾縮可能な第2トーション部材で
ある第2コイルスプリング71と、第2コイルスプリン
グ71の端部を支持する第2シート部材61が配設され
ている。第2シート部材61は収容孔32cからトルク
受部32の両側面に沿って延在しており、図5に示すよ
うに第1シート部材60がトルク受部32の負端面32
bと当接するより前に第2シート部材61が第1シート
部材60と当接する構成となっている。トルク受部32
の両側面にはトルク受部32の負側面側32bから収容
孔32cの一部に亘ってプレート部材90が固定されて
おり、第2コイルスプリング71の一端は収容孔32c
の負端面32b側で第2シート部材61にて支持され、
第2コイルスプリング71の他端はトルク受部32の正
端面32a側から収容孔32cに亘ってトルク受部32
の両側面に固定されるプレート部材90に挟持される支
持部材91を介して収容孔32c内に支持されている。
また、プレート部材90の周方向端部にはゴム材92が
取り付けられており、駆動トルクが正回転方向Fのとき
における第1シート部材60とプレート部材90との間
の衝突により発生する衝撃を吸収する。
【0035】図3は、図1および図2に示すトルク変動
吸収装置10の捩れ特性を示す線図である。図2は捩れ
角がゼロの状態を示しており、収容孔32c内に配設さ
れる第2シート部材61とこれに隣接する第1シート部
材60との間には空隙がある。この空隙は捩れ角がθ1
に達したときに消滅する。図3において、実線はトルク
変動吸収装置10の回転速度が低速域(例えば700r
pm)のときの捩れ特性、一点鎖線はトルク変動吸収装
置10の回転速度が高速域(例えば3000rpm)の
ときの捩れ特性を示している。また、捩れ角がθ1〜θ
2、および−θ1〜−θ2の範囲の破線は第2コイルス
プリング71を備えていない場合の捩れ特性を示してい
る。
【0036】トルク変動吸収装置10の作用について説
明する。エンジン駆動時においては駆動側回転部材20
から被駆動側回転部材30に正回転方向Fの向きのトル
クが第1コイルスプリング70を介して伝達される。駆
動側回転部材20にはエンジンの駆動トルクが伝達され
て被駆動側回転部材30を回転させているので、エンジ
ンが高速で回転して遠心力により第1シート部材60の
外周部がガイド面21aの内周側に押圧されて第1シー
ト部材60の摺動抵抗が大きくなっても、駆動側回転部
材20から被駆動側回転部材30へ伝達されるトルク変
動は摺動摩擦抵抗により規定される所定トルクTを越え
る。したがって駆動側回転部材20と被駆動側回転部材
30の間のトルク変動が吸収される。
【0037】エンジンブレーキ時には、被駆動側回転部
材30から駆動側回転部材20に負回転方向Rの向きの
トルクが第1コイルスプリング70を介して伝達され
る。駆動側回転部材20はエンジンの駆動トルクを伝達
することなく被駆動側回転部材30を回転させているの
で、エンジンの高速回転時の遠心力により第1シート部
材60の外周部がガイド面31aの内周側に押圧されて
第1シート部材60の摺動摩擦抵抗が大きくなったとき
に車両が徐減速する場合には、被駆動側回転部材30か
ら駆動側回転部材20へ伝達されるトルク変動は摺動摩
擦抵抗により規定される所定トルク−Tを越えない状態
が考えられる。この状態では第1シート部材60がガイ
ド面21aに対して摺動しないため第1コイルスプリン
グ70が撓むことができず、第1コイルスプリング70
によるトルク変動の吸収は行われない。ここで、破線で
示す第2コイルスプリング71を備えていない場合では
所定トルク−Tを越えるまではトルク変動が吸収されな
い。しかしながら本実施の形態においては、第1シート
部材60と第2シート部材61が当接してから所定トル
クTを越えるまでは第2コイルスプリング71が撓むこ
とによってトルク変動が吸収され、これによってエンジ
ンの振動が吸収される。尚、遠心力によって第2シート
部材61が収容孔32cの外周側に押し付けられるが、
第2シート部材61は第1シート部材60と当接するこ
とにより径方向内側に力を受けるように設計されている
ので、遠心力によって第2シート部材61と収容孔32
cの外周側との間に発生する摺動摩擦抵抗は第1シート
部材60とガイド面21aの内周側との間の摺動摩擦抵
抗に比べて微少であり、無視できるレベルとみなす。ま
た、低速域と高速域では捩れ角がθ2〜θ3、および−
θ2〜−θ3の範囲における傾きが異なるが、これは遠
心力の違いによって第1シート部材60とガイド面21
aとの間の摺動摩擦抵抗が異なることによってに生じる
ものである。
【0038】このように、第1の実施の形態によると、
トルク変動吸収装置10の回転速度が大きくなってもト
ルク変動吸収装置10の振動や騒音を可及的に抑えるこ
とが可能になり、更に、ドリブンディスク31に形成さ
れるトルク受部32に収容孔32cを設け、この収容孔
32cの内周側を介してトルク受部32の両側面に向け
て第2シート部材61を延在させる構成としたので、第
2シート部材61を支持するための部品が増大すること
なく構造が比較的簡素になるとともに、取り付けスペー
スが大きくなることもない。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態は請求項1および請求項4
に対応する実施の形態であり、図6は第2の実施の形態
におけるトルク変動吸収装置110の一部拡大図を示し
ている。第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形
態のトルク変動吸収装置10に対して、トルク受部13
2の正端面132a側に固設されるプレート部材90の
代わりに、負端面側132bと同様に第2シート部材1
61を配設したことのみが異なる。それ以外の構成およ
び捩れ特性は第1の実施の形態と同様であるので説明を
省略する。
【0040】第2の実施の形態によると、第1の実施の
形態の作用に加えて、駆動トルクが正回転方向Fおよび
負回転方向Rの両方で第2コイルスプリング171によ
りトルク変動を吸収できるので、製品性能の向上に繋が
る。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は請求項5乃至請求項7に
対応する実施の形態であり、図7は第3の実施の形態に
おけるトルク変動吸収装置210の一部切除側面図を示
している。第3の実施の形態は、上述した第1の実施の
形態のトルク変動吸収装置10に対して、トルク受部2
32の負端面232b側でのトルク変動の吸収に係る構
成のみが異なるだけであり、それ以外の構成および捩れ
特性については同一であるので説明を省略する。
【0042】第3の実施の形態におけるトルク受部23
2に係る構成について説明する。図8は図7のトルク受
部232のC視図、図9は図8のD視図である。トルク
受部232の両側面にはリベットによりプレート部材2
90が結合されており、プレート部材290の負端面2
32b側には周方向に向かって突出する第2トーション
部材としてのゴム弾性体271が取り付けられている。
ゴム弾性体271はプレート部材290に沿って延在す
る側面部271aと側面部271a間を連結する連結部
271bとを有しており、周方向に弾縮可能である。
尚、ゴム弾性体271の側面部271aはトルク受部2
32側に固設される面を底面、第1シート部材260と
対向する面を上面とする台形形状を呈しており、底面が
プレート部材290の周方向端部を覆うことで側面部2
71aがプレート部材290に固定されている。
【0043】第3の実施の形態におけるゴム弾性体27
1に係る作動について説明する。エンジンブレーキ時に
は、被駆動側回転部材230から駆動側回転部材220
に負回転方向Rの向きのトルクが伝達されるが、エンジ
ンの高速回転時に遠心力によって第1シート部材260
がガイド面221aに対して摺動できない。この状態で
は第1の実施の形態で示したのと同じように遠心力によ
る摺動摩擦抵抗の変化の影響を受けない構成のゴム弾性
体271が撓むことによってトルク変動を吸収する。ゴ
ム弾性体271の周方向における弾縮量が所定量に達す
ると、第1シート部材260の外径部とトルク受部23
2の負端面232bの外径部とが当接する。そして負回
転方向のトルク変動が所定トルクを越えて第1シート部
材260とガイド面221aとの間の摺動摩擦抵抗より
大きくなると、第1コイルスプリング270が撓んでト
ルク変動を吸収する。
【0044】第3の実施の形態によると、ゴム弾性体2
71によってトルクの変動を吸収できるので、トルク変
動吸収装置210の振動や騒音を可及的に抑えることが
可能になり、トルク受部232の負端面232bにゴム
弾性体271を固設するだけの簡単な構成であり、部品
点数の増加が抑えられ構造が比較的簡素になるととも
に、取り付けスペースが大きくなることもない。また、
側面部271aを連結する連結部271bを設けたこと
で、負端面232b側でのトルク変動吸収時における側
面部271aの座屈を防止することも可能になる。更
に、側面部271aはトルク受部232に固設される側
の面積が第1シート部材260と対向する面に比べて大
きくなるので、トルク受部232の負端面232bにお
けるトルク変動の吸収能力が向上する。
【0045】本実施の形態の第4の実施の形態について
説明する。第4の実施の形態は請求項8および請求項9
に対応する実施の形態であり、図10は第4の実施の形
態におけるトルク変動吸収装置310の要部側面図を示
している。第4の実施の形態は、上述した第3の実施の
形態に対してドリブンディスクおよびプレート部材に係
る構成が異なるだけであり、それ以外の構成については
第3の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0046】ドリブンディスク331には複数個の窓部
331aが形成されており、窓部331a内には第2ト
ーション部材である第2コイルスプリング371が配設
されている。また、プレート部材390にの窓部331
aに対応する箇所には窓部331aと略同じ形状に孔3
90aが形成されている。プレート部材390はリベッ
トによりドリブンディスク331の両側面に配設され、
プレート部材390とドリブンディスク331とはリベ
ットとドリブンディスク331の取付孔331bの周方
向隙間分だけ相対回転が可能である。
【0047】ドリブンディスク331およびプレート部
材390に係る作用について説明する。エンジンブレー
キ時には、被駆動側回転部材から駆動側回転部材に負回
転方向の向きのトルクが伝達されるが、エンジンの高速
回転時に遠心力によって第1シート部材がガイド面に対
して摺動できない。この状態でプレート部材390の当
接部391と第1シート部材が当接すると、プレート部
材390とドリブンディスク331との相対回転可能な
範囲で第2コイルスプリング371が撓むことによって
トルク変動を吸収する。プレート部材390のドリブン
ディスク331との相対回転の周方向における弾縮量が
所定量に達して、負回転方向のトルク変動が所定トルク
を越えて第1シート部材とガイド面との間の摺動摩擦抵
抗より大きくなると、第1コイルスプリングが撓んでト
ルク変動を吸収する。
【0048】第4の実施の形態によると、第2コイルス
プリング371によってトルクの変動を吸収できるの
で、トルク変動吸収装置310の振動や騒音を可及的に
抑えることが可能になるとともに、第2コイルスプリン
グ390を複数個収容することができる、高荷重の設定
が可能になる。
【0049】本発明の第5の実施の形態について説明す
る。第5の実施の形態は請求項8および請求項10に対
応する実施の形態であり、図11は第5の実施の形態に
おけるトルク変動吸収装置410の一部拡大図を示して
いる。第5の実施の形態は、上述した第3の実施の形態
のトルク変動吸収装置210に対してトルク受部に係る
構成が異なるものであり、ゴム弾性体271を省略して
プレート部材490によりトルク変動を吸収するもので
ある。それ以外の構成および捩れ特性は第3の実施の形
態で示したトルク変動吸収装置210と同一であるので
説明を省略する。
【0050】トルク受部432に係る構成について説明
する。トルク受部432の両側面のプレート部材490
は、トルク受部432の負端面432bより先に第1シ
ート部材と当接する当接部490aと、リベットによっ
てトルク受部432に固定される固定部490bと、回
転方向に対して湾曲しトルク受部432の周方向に撓む
可撓部490cとを有する。当接部490aには弾性部
材491が接着されており、第1シート部材と当接部4
90aとが当接する際の衝撃を吸収するように構成され
ている。
【0051】第5の実施の形態におけるプレート部材4
90に係る作動について説明する。エンジンブレーキ時
には、被駆動側回転部材から駆動側回転部材に負回転方
向Rの向きのトルクが伝達されるが、エンジンの高速回
転時に遠心力によって第1シート部材がガイド面に対し
て摺動できない。この状態では遠心力による摺動摩擦抵
抗の変化の影響を受けない構成のプレート部材490の
可撓部490cが撓むことによってトルク変動を吸収す
る。可撓部490cの周方向における撓み量が所定量に
達すると、第1シート部材の外径部とトルク受部432
の負端面432bの外径部とが当接する。そして負回転
方向のトルク変動が所定トルクを越えて第1シート部材
とガイド面との間の摺動摩擦抵抗より大きくなると、第
1コイルスプリングが撓んでトルク変動を吸収する。
【0052】第5の実施の形態によると、余分な部品を
用いずにプレート部材490によってトルク変動吸収装
置の振動や騒音を可及的に抑えることが可能になるとと
もに、簡単な構成であるので、部品点数の増加が抑えら
れて好適である。
【0053】図12は第6の実施の形態を示すものであ
り、請求項8、請求項10および請求項11に対応する
実施の形態である。第6の実施の形態は、第5の実施の
形態におけるプレート部材490の可撓部490cに周
方向に弾縮可能なゴム592を取り付けたものであり、
可撓部490cによるトルク変動の吸収能力を任意に設
定するとともに、経時変化による可撓部490cの破損
を抑えたものであり、プレート部材490の耐久性が向
上する。可撓部490cに取り付けられたゴム492以
外の構成および作用については上述した第5の実施の形
態と同一であるので説明を省略する。
【0054】図13は第7の実施の形態を示すものであ
り、請求項8および請求項10に対応する実施の形態で
ある。第7の実施の形態は、第5の実施の形態のトルク
変動吸収装置410に対してプレート部材に係る構成が
異なるだけであり、これ以外の構成および作用について
は上述した第5の実施の形態と同一であるので説明を省
略する。
【0055】プレート部材690はトルク受部の負端面
側だけでなく正端面側でもトルク変動を吸収するように
負端面側と正端面側に当接部690aが突出している。
尚、可撓部690cのトルク変動能力を設定する際に
は、第5の実施の形態に示したのと同様に可撓部690
cに係る箇所にゴムを取付けてもよい。
【0056】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の主旨に沿った形態のものであればどのよう
なものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1によると、装置の高速回転時に
第1シート部材がガイド面に押し付けられて第1シート
部材とガイド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動
が小さい場合であっても、第1シート部材がトルク受部
と当接する前に第2シート部材が第1シート部材と当接
し、第2トーション部材によりトルク変動が吸収され
る。これによって、遠心力の影響によりトルク受部が第
1シート部材を摺動させるだけのトルクの変動を伝達し
ない状況であっても、収容孔内に配設される第2トーシ
ョン部材によってトルクの変動を吸収できるので、トル
ク変動吸収装置の振動や騒音を可及的に抑えることが可
能になる。
【0058】更に請求項1によると、被駆動側回転部材
に形成されるトルク受部に収容孔を設け、この収容孔か
らトルク受部の両側面に沿って第2シート部材を延在さ
せる構成としたので、部品点数の増加が抑えられ構造が
比較的簡素になるとともに、取り付けスペースが大きく
なることもない。
【0059】請求項5によると、装置の高速回転時に第
1シート部材がガイド面に押し付けられて第1シート部
材とガイド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動が
小さい場合であっても、第1シート部材がトルク受部と
当接する前に第2トーション部材が第1シート部材と当
接して第2トーション部材によりトルク変動が吸収され
る。これによって、遠心力の影響によりトルク受部が第
1シート部材を摺動させるだけのトルクの変動を伝達し
ない状況であっても、第2トーション部材によってトル
クの変動を吸収できるので、トルク変動吸収装置の振動
や騒音を可及的に抑えることが可能になる。
【0060】更に請求項5によると、トルク受部に第2
トーション部材を固設するだけの簡単な構成であり、部
品点数の増加が抑えられ構造が比較的簡素になるととも
に、取り付けスペースが大きくなることもない。
【0061】請求項8によると、装置の高速回転時にシ
ート部材がガイド面に押し付けられてシート部材とガイ
ド面との間の摺動抵抗が大きく、トルク変動が小さい場
合であっても、プレート部材の当接部がシート部材と当
接して可撓部が撓むことによりトルク変動が吸収され
る。これによって、遠心力の影響によりトルク受部がシ
ート部材を摺動させるだけのトルクの変動を伝達しない
状況であっても、プレート部材によってトルクの変動を
吸収できるので、トルク変動吸収装置の振動や騒音を可
及的に抑えることが可能になる。
【0062】更に請求項8によると、被駆動側回転部材
の側面にプレート部材を配設しただけの簡単な構成であ
るので、部品点数の増加が抑えられて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトルク変動
吸収装置の縦断面図である。
【図2】図1の右方から見た一部切除側面図である。
【図3】第1の実施の形態における捩れ特性を示す図で
ある。
【図4】図1の一部拡大図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】第2の実施の形態におけるトルク変動吸収装置
の一部拡大図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるトルク変動
吸収装置の一部切除側面図である。
【図8】図7のトルク受部のC視図である。
【図9】図8のD視図である。
【図10】第4の実施の形態におけるトルク変動吸収装
置の要部側面図である。
【図11】第5の実施の形態におけるトルク変動吸収装
置の一部拡大図である。
【図12】第6の実施の形態におけるトルク変動吸収装
置の一部拡大図である。
【図13】第7の実施の形態におけるトルク変動吸収装
置の一部拡大図である。
【符号の説明】
10、110、210、310、410・・・トルク変
動吸収装置 20、220・・・駆動側回転部材 21・・・第1ドライブプレート 21a、221a・・・ガイド面 22・・・第2ドライブプレート 30、230・・・被駆動側回転部材 31、331・・・ドリブンディスク 32、132、232、432・・・トルク受部 60、260・・・第1シート部材 61、161・・・第2シート部材 70、270・・・第1コイルスプリング(第1トーシ
ョン部材) 71、171、371・・・第2コイルスプリング(第
2トーション部材) 271・・・ゴム弾性体(第2トーション部材) 90、290、390、490、690・・・プレート
部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 陽一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと一体に回転し、半径方向内方
    に向いたガイド面を有する駆動側回転部材と、 前記ガイド面の内径側に前記駆動側回転部材と同軸且つ
    相対回転可能に配設される被駆動側回転部材と、 該被駆動側回転部材の外周に形成され、前記駆動側回転
    部材の回転トルクが被駆動側回転部材の回転トルクより
    大きいときにおける相対回転時にトルクを受ける正端面
    と、該正端面と逆方向側の負端面とを有するトルク受部
    と、 該トルク受部と前記ガイド面との間の周方向の空間内に
    配設され、前記ガイド面により摺動可能にガイドさせた
    第1シート部材によって端部が支持される第1トーショ
    ン部材と、 を備えるトルク変動吸収装置であって、 前記トルク受部には収容孔が形成されるとともに該収容
    孔内には前記ガイド面の周方向に弾縮可能な第2トーシ
    ョン部材および該第2トーション部材の端部を支持する
    とともに、前記トルク受部の両側面に沿って延在する第
    2シート部材が配設され、前記第2シート部材は前記第
    1シート部材が前記トルク受部と当接するより前に前記
    第1シート部材と当接することを特徴とするトルク変動
    吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク受部の正端面側から収容孔の
    一部に亘ってトルク受部の両側面にプレート部材が固定
    され、 前記第2トーション部材の一端は前記収容孔の前記負端
    面側で前記第2シート部材にて支持されるとともに、前
    記第2トーション部材の他端は前記プレート部材を介し
    て収容孔内に支持されることを特徴とする請求項1のト
    ルク変動吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記第2シート部材は、前記収容孔の内
    周を介して前記トルク受部の径方向外側且つ前記トルク
    受部の外周端面より内周側に延在することを特徴とする
    請求項1のトルク変動吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記第2シート部材は、前記第2トーシ
    ョン部材の両端部に配設されることを特徴とする請求項
    1のトルク変動吸収装置。
  5. 【請求項5】 エンジンと一体に回転し、半径方向内方
    に向いたガイド面を有する駆動側回転部材と、 前記ガイド面の内径側に前記駆動側回転部材と同軸且つ
    相対回転可能に配設される被駆動側回転部材と、 該被駆動側回転部材の外周に形成され、前記駆動側回転
    部材の回転トルクが被駆動側回転部材の回転トルクより
    大きいときにおける相対回転時にトルクを受ける正端面
    と、該正端面と逆方向側の負端面とを有するトルク受部
    と、 該トルク受部と前記ガイド面との間の周方向の空間内に
    配設され、前記ガイド面により摺動可能にガイドさせた
    第1シート部材によって端部が支持される第1トーショ
    ン部材と、 を備えるトルク変動吸収装置であって、 前記トルク受部の負端面側には、前記トルク受部の両側
    面に沿って延在する側面部と該側面部間を連結する連結
    部とを有するとともに周方向に弾縮する第2トーション
    部材が固設されることを特徴とするトルク変動吸収装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2トーション部材の周方向におけ
    る弾縮量が所定量に達すると、前記第1シート部材と前
    記トルク受部の負端面とが当接することを特徴とする請
    求項5のトルク変動吸収装置。
  7. 【請求項7】 前記第2トーション部材の側面部は、前
    記トルク受部側に固設される面を底面、前記第1シート
    部材と対向する面を上面とする台形形状を呈することを
    特徴とする請求項5のトルク変動吸収装置。
  8. 【請求項8】 エンジンと一体に回転し、半径方向内方
    に向いたガイド面を有する駆動側回転部材と、 前記ガイド面の内径側に前記駆動側回転部材と同軸且つ
    相対回転可能に配設される被駆動側回転部材と、 該被駆動側回転部材の外周に形成され、前記駆動側回転
    部材の回転トルクが被駆動側回転部材の回転トルクより
    大きいときにおける相対回転時にトルクを受ける正端面
    と、該正端面と逆方向側の負端面とを有するトルク受部
    と、 該トルク受部と前記ガイド面との間の周方向の空間内に
    配設され、前記ガイド面により摺動可能にガイドさせた
    第1シート部材によって端部が支持される第1トーショ
    ン部材と、 を備えるトルク変動吸収装置であって、 前記被駆動側回転部材の側面には、前記トルク受部の負
    端面より先に前記第1シート部材と当接する当接部と、
    前記トルク受部の周方向に撓む可撓部とを有するプレー
    ト部材を備えることを特徴とするトルク変動吸収装置。
  9. 【請求項9】 前記プレート部材の可撓部は、前記トル
    ク受部の内径側にて周方向に弾縮可能に配設される第2
    トーション部材であることを特徴とする請求項8のトル
    ク変動吸収装置。
  10. 【請求項10】 前記プレート部材は、前記トルク受部
    に固定される固定部を有することを特徴とする請求項8
    のトルク変動吸収装置。
  11. 【請求項11】 前記プレート部材の可撓部には周方向
    に弾縮可能な弾縮材が取り付けられることを特徴とする
    請求項10のトルク変動吸収装置。
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