JP2000303958A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2000303958A
JP2000303958A JP11112068A JP11206899A JP2000303958A JP 2000303958 A JP2000303958 A JP 2000303958A JP 11112068 A JP11112068 A JP 11112068A JP 11206899 A JP11206899 A JP 11206899A JP 2000303958 A JP2000303958 A JP 2000303958A
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JP
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cylinder
bore
piston
block
bolt
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JP11112068A
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Yuji Mori
雄二 森
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉型電動圧縮機において、バルブやシリン
ダヘッドを直接ボルト締めによりシリンダに取り付けた
際に発生するボアの歪みを軽減しピストンとボアのクリ
アランスを縮め圧縮効率の向上を図る。 【解決手段】 シリンダ1がブロック14に組み立てら
れる際、フランジ17がリブ19とシリンダヘッド8に
他の部品と共に挟まれて固定されるため、シリンダ1に
直接ヘッドボルト9を締め付ける事がなくなり直接ヘッ
ドボルト9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2
の歪みを軽減することができることとなり、圧縮時のガ
ス漏れを防止するためにピストン10とボア2のクリア
ランスを縮めてもピストン10とボア2の金属接触の発
生による摩耗を軽減することができ圧縮効率の向上を図
ることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気冷蔵庫等の冷凍
サイクルに接続される密閉型電動圧縮機の高効率による
省エネルギー化と低振動化の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型電動圧縮機は特開昭63−
230975号公報に記載されたものが知られる。
【0003】図11に従来の密閉型電動圧縮機の圧縮機
構部を示しており、1はボア2を有するシリンダで開口
端面3に吸入弁4,バルブプレート5,吐出弁6,ガス
ケット7、及びシリンダヘッド8をこの順でヘッドボル
ト9により締め付け固定されている。ピストン10はコ
ンロッド11によりクランクシャフト12と連結されボ
ア2に配置されている。さらにバルブプレート5はクラ
ンクシャフト12の軸線と平行な直線を基準に両端がシ
リンダヘッド8側に反っている。
【0004】以上のように構成された圧縮機構部におい
て、クランクシャフト12の回転運動によりコンロッド
11に連結されたピストン10がシリンダ1に形成され
たボア2内で往復運動を行いガスの吸入と圧縮を行な
う。またバルブプレート5はクランクシャフト12の軸
線と平行な直線を基準に両端がシリンダヘッド8側に反
っていることでボア2の歪を軽減する作用がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、吸入弁4,バルブプレート5,吐出弁6
ガスケット7、及びシリンダヘッド8をこの順で取付け
固定するヘッドボルト9をシリンダ1に締付け固定する
ため、図12に示すように締め付けによる歪がシリンダ
1に発生しボア2が歪んでしまう。さらにバルブプレー
ト5の反りの効果を得るには剛性の高いシリンダ1の開
口端面3、及びシリンダヘッド8のバルブプレート5と
相対する平面形状の組み合わせが必要であるため、圧縮
時のガス漏れを防止し圧縮効率を改善するためにピスト
ン10とボア2のクリアランスを縮めるとピストン10
とボア2の金属接触が発生し摩耗するという課題を有し
ていた。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決しようと
するもので、ヘッドボルトの締付けによるボアの歪を軽
減することによりピストンとボアのクリアランスを縮め
圧縮時のガス漏れを防止し圧縮効率の向上を図ることを
目的とする。
【0007】さらに、歪の軽減により剛性の低いアルミ
材や樹脂材といった軽比重部材を採用し低振動化を図る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、ボアを有するシリンダにヘッドボルトを
直接締め付けずにシリンダヘッドやガスケット,バルブ
部品等を取り付けるものである。
【0009】これによりボアの歪を軽減する事ができ圧
縮効率の向上を図ることができる。さらに軽比重部材を
採用し低振動化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ボアを有するシリンダにフランジ部を設け、ブロッ
クに装着されると共に、ブロックに形成された段付き部
とシリンダヘッドに挟まれる形でバルブ機構と共にヘッ
ドボルトの締付けにより取付けられる事で、ボルトの締
付けによるネジ部の歪みがボアの歪みに影響しないとい
う作用を有する。
【0011】請求項2記載の発明は、ボアを有するシリ
ンダにボルト穴を有するフランジ部を設け、フランジ部
がブロックに形成されたリブとシリンダヘッドに挟まれ
る形でバルブ機構と共にヘッドボルトの締付けにより取
付けられる事で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みが
ボアの歪みに影響しないこととなり、さらにシリンダの
フランジ部にボルト穴が形成されている事でボルトを通
してシリンダをブロックに取り付けられるという作用を
有する。
【0012】請求項3記載の発明は、ボアを有するシリ
ンダに長穴のボルト穴を有するフランジ部を設け、フラ
ンジ部がブロックに形成されたリブとシリンダヘッドに
挟まれる形でバルブ機構と共にヘッドボルトの締付けに
より取付けられる事で、ボルトの締付けによるネジ部の
歪みがボアの歪みに影響しないこととなり、さらにシリ
ンダのフランジ部のボルト穴が長穴で形成されている事
でボルトを通してシリンダをブロックに取り付けられる
うえにピストンの往復運動方向の中心とクランクシャフ
トの回転中心とを任意にずらして組み立てできるという
作用を有する。
【0013】請求項4記載の発明は、ボアを有するシリ
ンダにボルト穴と中抜き部を有するフランジ部を設け、
フランジ部がブロックに形成されたリブとシリンダヘッ
ドに挟まれる形でバルブ機構と共にヘッドボルトの締付
けにより取付けられる事で、ボルトの締付けによるネジ
部の歪みがボアの歪みに影響しないこととなり、さらに
シリンダのフランジ部にボルト穴が形成されている事で
ボルトを通してシリンダをブロックに取り付けられると
共にフランジ部に中抜き穴が形成されている事でフラン
ジ部を挟むバルブ部品やリブの精度の悪化がボアの歪み
に影響しにくいという作用を有する。
【0014】請求項5記載の発明は、ボアを有するシリ
ンダにフランジ部を設け、フランジ部がブロックに形成
されたリブ、又は段付き部とにシリンダヘッドに挟まれ
る形でバルブ機構と共にヘッドボルトの締付けにより取
付けられる事で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みが
ボアの歪みに影響しないこととなり、剛性の小さいアル
ミ材や樹脂材といった軽比重部材をシリンダに使用する
事ができ、ボア内部を往復動するピストンも熱膨張によ
るクリアランスの減少がなくなるという作用を有する。
【0015】請求項6記載の発明は、ボアを有するシリ
ンダにフランジ部と吐出室、又は吸入室を設け、フラン
ジ部がブロックに形成されたリブ、又は段付き部とにシ
リンダヘッドに挟まれる形でバルブ機構と共にヘッドボ
ルトの締付けにより取付けられる事で、ボルトの締付け
によるネジ部の歪みがボアの歪みに影響しないこととな
り、ボアの歪みが軽減されると共に吐出室、又は吸入室
がシリンダと一体に形成されているため組み立て工数と
部品点数を軽減できるという作用を有する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜図10を
用いて説明する。なお従来例と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0017】(実施例1)図1は請求項1に示す本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機の断面図であり、密
閉ケース13内に電動機15の回転を伝えピストン10
を往復運動させるクランクシャフト12と、クランクシ
ャフト12を支持するブロック14,ピストン10の往
復運動を支持すると共に組み立て時に使用するフランジ
部17を備えたシリンダ1と、往復運動によるガスの吸
入・吐出を行なうバルブプレート5と、吐出ガスの吐出
室を有しヘッドボルト9によりブロック14に固定され
るシリンダヘッド8とを備えている。
【0018】図2は請求項1に示す本発明の一実施例に
よる密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図であり、ブ
ロック14にはシリンダ1を挿入するシリンダ孔16と
シリンダ1に設けられたフランジ部17がはめ込まれる
段付き部が形成されている。
【0019】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ部17が段
付き部18とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれ
て固定されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を
締め付ける事がなくなり、図3に示すように直接ヘッド
ボルト9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の
歪みを軽減することができることとなり、ピストン10
とボア2の金属接触の発生による摩耗を軽減することが
でき、圧縮時のガス漏れを軽減するためにピストン10
とボア2のクリアランスを縮める事ができ圧縮効率の向
上を図ることとなる。
【0020】(実施例2)図4は請求項2に示す本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細
図であり、シリンダ1のフランジ部17にはヘッドボル
ト9を通すボルト穴20が設けられ、ブロック14には
シリンダ1を取付けるためのリブ19が形成されてい
る。
【0021】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ17がリブ
19とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれて固定
されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を締め付
ける事がなくなり、図3に示すような直接ヘッドボルト
9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の歪みを
軽減することができることとなり、ピストン10とボア
2の金属接触の発生による摩耗を軽減することができ、
圧縮時のガス漏れを軽減するためにピストン10とボア
2のクリアランスを縮める事ができ圧縮効率の向上を図
ることとなると共にフランジ部17に設けられたボルト
孔20にヘッドボルト9が通っているため長期間の使用
時に起こりうるシリンダ1の回転ズレを防止する事が出
来る事となる。
【0022】(実施例3)図5は請求項3に示す本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細
図であり、シリンダ1のフランジ部17にはヘッドボル
ト9を通す長孔ボルト孔21が設けられ、ブロック14
にはシリンダ1を取付けるためのリブ19が形成されて
いる。
【0023】図6は請求項3に示す本発明の一実施例に
よる圧縮機のシリンダ部上面図でクランクシャフト12
の軸中心位置Aとピストン10の往復動方向の中心Bが
ずらして組み立てられている。
【0024】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ17がリブ
19とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれて固定
されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を締め付
ける事がなくなり、図3に示すような直接ヘッドボルト
9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の歪みを
軽減することができることとなり、ピストン10とボア
2の金属接触の発生による摩耗を軽減することができ、
圧縮時のガス漏れを軽減するためにピストン10とボア
2のクリアランスを縮める事ができ圧縮効率の向上を図
ることとなると共に、フランジ部17に設けられた長穴
ボルト穴21によりクランクシャフト12とヘッドボル
ト9が通っているため長期間の使用時に起こりうるシリ
ンダ1の回転ズレを防止する事が出来る事となる。さら
にクランクシャフト12の軸中心位置Aとピストン10
の往復動方向の中心Bをずらして組み立てることができ
る事でピストン10の往復動の圧縮時に発生するピスト
ンの横方向荷重Cを軽減する事が出来ると共に、図7に
示すように中心ずらし(オフセット)違いによる横方向
荷重Cを長穴ボルト穴21の範囲で調整する事ができる
事となり摺動損失を軽減することができることとなる。
【0025】(実施例4)図8は請求項4に示す本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細
図であり、シリンダ1のフランジ部17にはヘッドボル
ト9を通すボルト孔20と、ボルト穴20とボア2もし
くは隣接するボルト孔20との間に中抜き部22が設け
られ、ブロック14にはシリンダ1を取付けるためのリ
ブ19が形成されている。
【0026】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ17がリブ
19とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれて固定
されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を締め付
ける事がなくなり、図3に示すような直接ヘッドボルト
9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の歪みを
軽減することができることとなり、ピストン10とボア
2の金属接触の発生による摩耗を軽減することができ、
圧縮時のガス漏れを軽減するためにピストン10とボア
2のクリアランスを縮める事ができ圧縮効率の向上を図
ることとなると共に、フランジ部17に設けられた長孔
ボルト孔21によりクランクシャフト12とヘッドボル
ト9が通っているため長期間の使用時に起こりうるシリ
ンダ1の回転ズレを防止する事が出来る事となる。さら
にフランジ部17にはヘッドボルト9を通すボルト穴2
0とボア2もしくは隣接するボルト穴20との間に中抜
き部22が形成されているためボア開口端部3の平面形
状の悪化によるボア歪みの影響も軽減する事ができる事
となる。
【0027】(実施例5)図9は請求項5に示す本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細
図であり、シリンダ1のフランジ部17にはヘッドボル
ト9を通すボルト孔20と、ボルト穴20とボア2もし
くは隣接するボルト穴20との間に中抜き部22が設け
られさらにシリンダ1がアルミ材にて形成されている。
10はピストンでシリンダと同様にアルミ材で形成され
ブロック14にはシリンダ1を取付けるためのリブ19
が形成されている。
【0028】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ17がリブ
19とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれて固定
されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を締め付
ける事がなくなり、図3に示すような直接ヘッドボルト
9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の歪みを
軽減することができ剛性の小さいアルミ材を使用できる
こととなり、ピストン10とボア2の金属接触の発生に
よる摩耗を軽減することができ、圧縮時のガス漏れを軽
減するためにピストン10とボア2のクリアランスを縮
める事ができ圧縮効率の向上を図ることとなると共に、
フランジ部17に設けられたボルト穴20にヘッドボル
ト9が通っているため長期間の使用時に起こりうるシリ
ンダ1の回転ズレを防止する事が出来る事となる。さら
にシリンダ1がアルミ材で形成されている事によりボア
2内部を往復動するピストン10とのクリアランスも熱
膨張による影響がなくなり軽比重部材のアルミ材を使用
することができる。又ピストン10の往復動によるアン
バランス量を軽減でき密閉型電動圧縮機の低振動化をは
かることができることとなる。
【0029】(実施例6)図10は請求項6に示す本発
明の一実施例による密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳
細図であり、シリンダ1のフランジ部17にはヘッドボ
ルト9を通すボルト孔20と吐出チャンバー23が設け
られている。ブロック14にはシリンダ1を取付けるた
めのリブ19が形成されている。
【0030】以上のような構成によって、シリンダ1が
ブロック14に組み立てられる際、フランジ17がリブ
19とシリンダヘッド8に他の部品と共に挟まれて固定
されるため、シリンダ1に直接ヘッドボルト9を締め付
ける事がなくなり、図3に示すような直接ヘッドボルト
9をシリンダ1に締付けた際に発生するボア2の歪みを
軽減することができることとなり、ピストン10とボア
2の金属接触の発生による摩耗を軽減することができ、
圧縮時のガス漏れを軽減するためにピストン10とボア
2のクリアランスを縮める事ができ圧縮効率の向上を図
ることとなると共に、フランジ部17に設けられたボル
ト穴20にヘッドボルト9が通っているため長期間の使
用時に起こりうるシリンダ1の回転ズレを防止する事が
出来る事となる。さらにシリンダ1には吐出チャンバー
23が形成されている事により部品点数を減らす事がで
き容易に組み立てをする事が出来ることとなる。
【0031】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、ボアを有するシリンダにフラン
ジ部を設け、ブロックに装着されると共に、ブロックに
形成された段付き部とバルブ部品に挟まれヘッドボルト
の締付けにより取付けられる事で、ボルトの締付けによ
るネジ部の歪みがボアの歪みに影響しない事となりボア
の歪みを軽減することとなり、ピストンとボアの金属接
触の発生による摩耗を軽減することができ、圧縮時のガ
ス漏れを軽減するためにピストンとボアのクリアランス
を縮める事ができることとなるという有利な効果が得ら
れる。
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、ボア
を有するシリンダにボルト孔を有するフランジ部を設
け、フランジ部がブロックに形成されたリブとバルブ部
品に挟まれてヘッドボルトの締付けにより取付けられる
事で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みがボアの歪み
に影響しないこととなりボアの歪みを軽減できることと
なり、ピストンとボアの金属接触の発生による摩耗を軽
減することができ、圧縮時のガス漏れを軽減するために
ピストンとボアのクリアランスを縮める事ができ圧縮効
率の向上を図ることとなると共に、フランジ部にボルト
孔が形成されている事でボルトを通してシリンダをブロ
ックに取り付けられるためシリンダの回転防止ができる
という有利な効果が得られる。
【0033】また、請求項3記載の発明によれば、ボア
を有するシリンダに長孔のボルト孔を有するフランジ部
を設け、フランジ部がブロックに形成されたリブとバル
ブ部品に挟まれてヘッドボルトの締付けにより取付けら
れる事で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みがボアの
歪みに影響しないこととなりボアの歪みを軽減できるこ
ととなり、ピストンとボアの金属接触の発生による摩耗
を軽減することができ、圧縮時のガス漏れを軽減するた
めにピストンとボアのクリアランスを縮める事ができ圧
縮効率の向上を図ることとなると共に、フランジ部にボ
ルト孔が形成されている事でボルトを通してシリンダを
ブロックに取り付けられるためシリンダの回転防止がで
きるうえにピストンの往復動方向の中心とクランクシャ
フトの回転中心とを任意にずらして組み立てることがで
きるため圧縮時にピストンに発生する横方向荷重を長穴
の範囲で任意に軽減する方向にオフセットできるという
有利な効果が得られる。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、ボア
を有するシリンダにボルト穴と中抜き部を有するフラン
ジ部を設け、フランジ部がブロックに形成されたリブと
バルブ部品に挟まれてヘッドボルトの締付けにより取付
けられる事で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みがボ
アの歪みに影響しないこととなりボアの歪みを軽減で
き、ピストンとボアの金属接触の発生による摩耗を軽減
することができ、圧縮時のガス漏れを軽減するためにピ
ストンとボアのクリアランスを縮める事ができ圧縮効率
の向上を図ることとなると共に、フランジ部にボルト穴
が形成されている事でボルトを通してシリンダをブロッ
クに取り付けられるためシリンダの回転防止ができ、さ
らにフランジ部に中抜き穴が形成されている事でフラン
ジ部を挟むバルブ部品やリブの精度の悪化がボアの歪み
に影響しにくくなりボアの歪みを軽減できるという有利
な効果が得られる。
【0035】また、請求項5記載の発明によれば、ボア
を有するシリンダにフランジ部を設け、フランジ部がブ
ロックに形成されたリブ、又は段付き部に挟まれてヘッ
ドボルトの締付けにより取付けられる事で、ボルトの締
付けによるネジ部の歪みがボアの歪みに影響しないこと
となりボアの歪みを軽減でき、圧縮時のガス漏れを軽減
するためにピストンとボアのクリアランスを縮める事が
でき圧縮効率の向上を図ることとなると共に、フランジ
部にボルト孔が形成されている事でボルトを通してシリ
ンダをブロックに取り付けられるためシリンダの回転防
止ができるうえに剛性の小さいアルミ材や樹脂材といっ
た軽比重部材をシリンダに使用する事ができる。それに
よりボア内部を往復動するピストンも熱膨張によるクリ
アランスの減少がなくなりアルミ材や樹脂材といった軽
比重部材を使用できる事になり、アンバランス量を軽減
でき密閉型電動圧縮機の振動を低減できるという有利な
効果が得られる。
【0036】また、請求項6記載の発明は、ボアを有す
るシリンダにフランジ部と吐出室、又は吸入室を設け、
フランジ部がブロックに形成されたリブ、又は段付き部
に挟まれてヘッドボルトの締付けにより取付けられる事
で、ボルトの締付けによるネジ部の歪みがボアの歪みに
影響しないこととなりボアの歪みを軽減でき、圧縮時の
ガス漏れを軽減するためにピストンとボアのクリアラン
スを縮める事ができ圧縮効率の向上を図ることとなると
共に、フランジ部にボルト孔が形成されている事でボル
トを通してシリンダをブロックに取り付けられるためシ
リンダの回転防止ができるうえに吐出室、又は吸入室が
シリンダと一体に形成されているため組み立て工数と部
品点数を軽減でき容易に組み立てができるという有利な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した本発明の実施例1による密
閉型電動圧縮機の断面図
【図2】請求項1に記載した本発明の実施例1による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図3】上記実施例におけるシリンダの正面図
【図4】請求項2に記載した本発明の実施例2による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図5】請求項3に記載した本発明の実施例3による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図6】請求項3に記載した本発明の実施例3による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の上面図
【図7】ストローク違いによるピストン横方向荷重の説
明図
【図8】請求項4に記載した本発明の実施例4による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図9】請求項5に記載した本発明の実施例5による密
閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図10】請求項6に記載した本発明の実施例6による
密閉型電動圧縮機のシリンダ部の詳細図
【図11】従来例の圧縮機の要部分解側面図
【図12】従来例におけるシリンダの正面図
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ボア 3 ボア開口端面 4 吸入弁 5 バルブプレート 6 吐出弁 7 ガスケット 8 シリンダヘッド 9 ヘッドボルト 10 ピストン 11 コンロッド 12 クランクシャフト 13 密閉ケース 14 ブロック 15 吐出室 16 シリンダ孔 17 フランジ部 18 段付き部 19 リブ 20 ボルト孔 21 長孔ボルト孔 22 中抜き部 23 吐出チャンバー A 回転軸中心位置 B 往復動方向の中心 C ピストン横方向荷重

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に電動機と電動機の回転を
    伝えピストンを往復運動させるクランクシャフトと、前
    記クランクシャフトを支持するブロックと、前記ピスト
    ンの往復運動を支持するシリンダと、往復運動によるガ
    スの吸入・吐出を行なうバルブ機構と、吐出ガスの吐出
    室を有しボルトによりブロックに固定されるシリンダヘ
    ッドとを備え、前記シリンダが前記シリンダヘッドと前
    記ブロックに挟まれる形でバルブ機構と共に取付けられ
    た事を特徴とする密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉ケース内に電動機と電動機の回転を
    伝えピストンを往復運動させるクランクシャフトと、前
    記クランクシャフトを支持するブロックと、前記ピスト
    ンの往復運動を支持するシリンダと、往復運動によるガ
    スの吸入・吐出を行なうバルブ機構と、吐出ガスの吐出
    室を有しボルトによりブロックに固定されるシリンダヘ
    ッドとを備え、前記シリンダには前記ボルトを通すボル
    ト穴を有するフランジ部が形成され前記シリンダヘッド
    と前記ブロックに挟まれる形でバルブ機構と共に取付け
    られた事を特徴とする密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 ボルト穴が長穴形状で形成された事を特
    徴とする請求項2記載の密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 シリンダとフランジ部との間に中抜き部
    が形成された事を特徴とする請求項2,請求項3のいず
    れか一項に記載の密閉型電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 シリンダが軽比重部材により形成された
    事を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の密
    閉型電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 シリンダと一体に吐出チャンバーと吸入
    チャンバー、又はいずれか一方を形成した事を特徴とす
    る請求項2〜5のいずれか一項に記載の密閉型電動圧縮
    機。
JP11112068A 1999-04-20 1999-04-20 密閉型電動圧縮機 Withdrawn JP2000303958A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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