JP2000303885A - スロットル開度の異常診断装置 - Google Patents

スロットル開度の異常診断装置

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JP2000303885A
JP2000303885A JP11111229A JP11122999A JP2000303885A JP 2000303885 A JP2000303885 A JP 2000303885A JP 11111229 A JP11111229 A JP 11111229A JP 11122999 A JP11122999 A JP 11122999A JP 2000303885 A JP2000303885 A JP 2000303885A
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JP
Japan
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throttle opening
pipe pressure
intake pipe
throttle
target
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JP11111229A
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English (en)
Inventor
Yasushi Uehara
康司 上原
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子制御スロットル方式のエンジンであれば採
用することができ、スロットル開度に対する診断性及び
診断応答性を向上し、構成簡素にして実現する。 【解決手段】アクセル開度およびエンジン運転状態に基
づいてスロットル開度が制御され、且つ、スロットル開
度とスロットル弁下流の吸気管圧力とは相関関係がある
ことに着目し、アクセル開度とエンジン運転状態とに基
づいて、エンジン要求トルクを得るためのスロットル弁
6下流の目標吸気管圧力を求め(S102)、この目標吸気
管圧力と吸気管圧力センサ9によるスロットル弁下流の
実吸気管圧力とを比較することで(S104)、スロットル
開度に対する異常診断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御スロット
ル方式のエンジンにおいて、スロットル弁のスロットル
開度を制御する制御装置に関し、詳しくは、スロットル
開度の異常を診断するスロットル開度の異常診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子制御スロットル方式のエン
ジンを搭載する車両や電気自動車等の車両においては、
運転者のアクセルペダルの操作量をアクセルポジション
センサによって検出し、このアクセルポジションセンサ
の出力値による運転者の出力要求としてのアクセル開度
と、車両の運転状態とに基づいてエンジンやモータの出
力を制御するようにしている。
【0003】ところで、この電子制御スロットル方式
は、マイクロコンピュータ等からなる制御装置におい
て、アクセルポジションセンサの出力値によるアクセル
開度およびエンジン運転状態に基づいて目標スロットル
開度を設定し、目標スロットル開度とスロットル開度セ
ンサの出力値から求めたスロットル開度演算値との比較
によりスロットルアクチュエータに対する制御量を設定
し、スロットルアクチュエータを駆動することで、スロ
ットル弁のスロットル開度を制御している。
【0004】ここで、制御装置においては、スロットル
開度センサの出力値から求めたスロットル開度演算値
を、スロットル弁のスロットル開度を制御する際のパラ
メータとして採用するのみならず、燃料噴射量や点火時
期等を設定する際のパラメータとして用いている。
【0005】このため、スロットル開度センサ系の異常
のみならず、制御装置を構成するマイクロコンピュータ
内でのデータやり取りの際におけるノイズ等の影響や、
スロットル開度演算値のメモリ(RAM)への書き込み
異常等に起因して、制御装置におけるスロットル開度演
算値が異常値を示した場合、電子制御スロットル弁のス
ロットル開度や、燃料噴射量、点火時期等が正規の値か
ら外れて誤設定されてしまい、制御性の悪化等を生じ
る。
【0006】これに対処するに、従来は、複数のスロッ
トル開度センサを備えて、これらスロットル開度センサ
の出力値からそれぞれスロットル開度演算値を求め、こ
れらスロットル開度演算値の差が所定値以上のとき、異
常と診断してフェイルセーフ制御に移行させている。ま
た、特開平10−196437号公報に示されるよう
に、空燃比を広範囲で制御するエンジンにおいては、空
燃比センサにより検出した実空燃比と運転状態に応じて
設定した目標燃料噴射量とに基づいて目標スロットル開
度を演算し、目標スロットル開度とスロットル開度セン
サにより検出されるスロットル開度との差の絶対値が、
空燃比センサの出力変化速度または目標燃料噴射量の変
化速度の少なくとも何れかに応じて設定した所定基準値
を、所定時間以上越えたとき、スロットル開度センサ系
の異常と診断してフェイルセーフ制御に移行させるよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数のスロッ
トル開度センサの出力値からそれぞれスロットル開度演
算値を求め、これらスロットル開度演算値の差により異
常を診断する場合には、複数のスロットル開度センサを
備えなければならず、構成が複雑化する。また、両スロ
ットル開度演算値の差により、異常を診断するため、複
数のスロットル開度演算値のうち、どちらのスロットル
開度演算値が正常で、どちらのスロットル開度演算値が
異常なのかを判断することができず、スロットル開度演
算値に対する診断性が悪い不都合がある。
【0008】また、特開平10−196437号公報に
よる技術は、エンジン制御の結果として、空燃比センサ
により検出される実空燃比と、空燃比センサの出力変化
速度とを、スロットル開度に対する診断パラメータとし
て採用しているため、診断応答性が悪く、且つ、空燃比
を広範囲で制御するエンジンにしか適用できない不都合
がある。
【0009】上記事情に鑑み、本発明は、空燃比を広範
囲に制御するエンジンのみに限定されず電子制御スロッ
トル方式のエンジンであれば採用することができ、スロ
ットル開度に対する診断性及び診断応答性の向上を図る
ことが可能であり、簡素にして実現することが可能なス
ロットル開度の異常診断装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明によるスロットル開度の異常診
断装置は、アクセル開度およびエンジン運転状態に基づ
いて目標スロットル開度を設定し、目標スロットル開度
とスロットル開度センサの出力値から求めたスロットル
開度演算値との比較により、電子制御スロットル方式の
エンジンにおけるスロットル弁のスロットル開度を制御
する制御装置において、アクセル開度およびエンジン運
転状態に基づいてスロットル弁下流の目標吸気管圧力を
設定する目標吸気管圧力設定手段と、スロットル弁下流
の実吸気管圧力と上記目標吸気管圧力とを比較し、スロ
ットル開度の異常を診断する診断手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記目標吸気管圧力設定手段は、アクセル
開度に基づいてエンジン要求トルクを設定し、該エンジ
ン要求トルクとエンジン回転数とに基づいて目標吸気量
を設定すると共に、吸気温度とガス定数により吸気係数
を求め、該吸気係数及び目標吸気量により目標吸気管圧
力を設定することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1或いは請
求項2記載の発明において、上記診断手段は、目標吸気
管圧力に判定余裕圧力を加算した値と、実吸気管圧力と
を比較し、実吸気管圧力が目標吸気管圧力と判定余裕圧
力との加算値よりも高いとき、スロットル開度の異常と
診断することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記診断手段は、実吸気管圧力が目標吸気
管圧力と判定余裕圧力との加算値よりも高い状態が所定
時間継続したとき、スロットル開度の異常と確定するこ
とを特徴とする。
【0014】すなわち、請求項1記載の発明は、アクセ
ル開度およびエンジン運転状態に基づいてスロットル開
度が制御され、且つ、スロットル開度とスロットル弁下
流の吸気管圧力とは相関関係があることに着目したもの
であり、アクセル開度およびエンジン運転状態に基づい
てスロットル弁下流の目標吸気管圧力を設定し、目標吸
気管圧力とスロットル弁下流の実吸気管圧力とを比較し
て、スロットル開度の異常を診断する。
【0015】また、目標吸気管圧力の設定に際し、請求
項2記載の発明は、アクセル開度に基づいてエンジン要
求トルクを設定する。そして、エンジン要求トルクとエ
ンジン回転数とに基づいて目標吸気量を設定すると共
に、吸気温度とガス定数により吸気係数を求め、吸気係
数及び目標吸気量により目標吸気管圧力を設定する。
【0016】また、スロットル開度の異常を診断するに
際し、請求項3記載の発明は、上記目標吸気管圧力に判
定余裕圧力を加算した値と、スロットル弁下流の実吸気
管圧力とを比較し、実吸気管圧力が目標吸気管圧力と判
定余裕圧力との加算値よりも高いとき、スロットル開度
の異常と診断する。
【0017】更に、請求項4記載の発明は、実吸気管圧
力が目標吸気管圧力と判定余裕圧力との加算値よりも高
い状態が所定時間継続したときに、スロットル開度の異
常と確定する。
【0018】
【実施の形態】以下、図面を参照して本発明による実施
の一形態を説明する。
【0019】先ず、図1に基づいてエンジン制御系の概
略構成を説明する。図1において符号1は、電子制御ス
ロットル方式のエンジン2を搭載する車両や電気自動車
等の車両のアクセルペダルであり、その踏込み位置(ア
クセルポジション)を検出するアクセルポジションセン
サ3が連設されている。
【0020】また、エンジン2の吸気ポートに吸気管4
が接続され、スロットルアクチュエータ5により駆動さ
れるスロットル弁6を介装したスロットルボディ7を介
して、エアクリーナ8に連通されている。
【0021】エンジン運転状態を検出するセンサ類につ
いて説明すると、吸気管4に、スロットル弁6下流の吸
気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ9、及び吸
気温度を検出するための吸気温度センサ10が配設され
ている。また、スロットル開度を検出するスロットル開
度センサ11がスロットル弁6に連設され、エンジン2
にクランク角センサ12が配設されている。
【0022】アクセルポジションセンサ3の出力信号
は、車輌搭載の制御装置20で処理されてアクセルペダ
ル1のアクセルポジションが検出され、運転者の出力要
求としてのアクセル開度が算出される。制御装置20
は、例えば、エンジン制御を総括するエンジン制御装置
であり、マイクロコンピュータを中心として構成され
る。
【0023】制御装置20には、アクセルポジションセ
ンサ3、吸気管圧力センサ9、吸気温度センサ10、ス
ロットル開度センサ11、クランク角センサ12や、更
に図示しないセンサ・スイッチ類が接続され、各センサ
・スイッチ類の信号が入力される。また、制御装置20
には、スロットル弁7を駆動するスロットルアクチュエ
ータ5や、図示しないインジェクタ及びイグナイタ等が
接続されている。
【0024】そして、制御装置20は、アクセルポジシ
ョンセンサ3の信号に基づくアクセル開度と、センサ・
スイッチ類からの信号に基づくエンジン運転状態とによ
り、エンジン2のスロットル開度を制御するための制御
目標値としての目標スロットル開度を設定する。そし
て、目標スロットル開度とスロットル開度センサ11の
出力値から求めたスロットル開度演算値との比較によ
り、スロットルアクチュエータ5に対する制御量を演算
設定し、この制御量による開度指令をスロットルアクチ
ュエータ5に出力することで、スロットルアクチュエー
タ5を駆動し、エンジン2のスロットル開度を制御す
る。
【0025】ここで、制御装置20は、スロットル開度
センサ11の出力値から求めたスロットル開度演算値
を、スロットル弁6のスロットル開度を制御する際のパ
ラメータとして採用するのみならず、燃料噴射量や点火
時期等を設定する際のパラメータとして用いる。
【0026】従って、スロットル開度センサ系の異常の
みならず、制御装置20を構成するマイクロコンピュー
タ内でのデータやり取りの際におけるノイズ等の影響
や、スロットル開度演算値のメモリ(RAM)への書き
込み異常等に起因して、制御装置20におけるスロット
ル開度演算値が異常値を示すと、スロットル弁6のスロ
ットル開度や、燃料噴射量、点火時期等が正規の値から
外れて誤設定されてしまい、制御性の悪化等を生じる。
【0027】このため、制御装置20は、スロットル開
度に対する異常診断を行っており、アクセル開度および
エンジン運転状態に基づいてスロットル開度が制御さ
れ、且つ、スロットル開度とスロットル弁下流の吸気管
圧力とは相関関係があることに着目し、スロットル弁下
流の吸気管圧力によってスロットル開度に対する異常診
断を行う。
【0028】すなわち、運転者の出力要求としてのアク
セル開度とエンジン運転状態とにより、スロットル開度
を制御するための目標スロットル開度が設定される。そ
して、この目標スロットル開度とスロットル開度センサ
11の出力値から求めたスロットル開度演算値との比較
により制御量が演算設定されて、運転者の出力要求に対
応してエンジンに要求されるトルク(以下「エンジン要
求トルク」という)を得るに適正なスロットル開度に、
スロットル弁6が制御される。そして、この時、スロッ
トル開度の変化に伴ってスロットル弁6下流の吸気管圧
力が変化する。
【0029】ここで、アクセルペダル1の踏込みによる
アクセル開度の増大により、目標スロットル開度が、例
えば、5°から30°となったとき、この目標スロット
ル開度とスロットル開度センサ11の出力値から求めた
スロットル開度演算値との比較結果に応じ、スロットル
アクチュエータ5が作動されてスロットル弁6が開弁さ
れて、スロットル弁6のスロットル開度が目標スロット
ル開度に一致するよう制御され、これに伴って、スロッ
トル弁6下流の吸気管圧力が上昇する。
【0030】このとき、スロットル開度センサ系の異
常、制御装置20を構成するマイクロコンピュータ内で
のデータやり取りの際におけるノイズ等の影響や、スロ
ットル開度演算値のメモリ(RAM)への書き込み異常
等に起因して、制御装置20におけるスロットル開度演
算値が異常値を示した場合、スロットル弁6のスロット
ル開度が目標スロットル開度に一致せず、スロットル弁
6下流の吸気管圧力が所定に上昇しない。
【0031】従って、アクセル開度とエンジン運転状態
とに基づいて、エンジン要求トルクを得るためのスロッ
トル弁6下流の目標吸気管圧力を求め、この目標吸気管
圧力と吸気管圧力センサ9によるスロットル弁下流の実
吸気管圧力とを比較することで、スロットル開度に対す
る異常診断を行うことができる。
【0032】すなわち、制御装置20は、本発明に係わ
る目標吸気管圧力設定手段、診断手段の機能を備え、具
体的には、図2及び図3に示すルーチンにより各手段の
機能を実現する。
【0033】以下、制御装置20によるスロットル開度
の異常診断処理について、図2及び図3のフローチャー
トに従って説明する。
【0034】図2は、図示しないキースイッチのオンに
よる制御装置20の電源投入に伴い、初期化を行うため
のイニシャライズルーチンであり、先ず、ステップS1
で、制御装置20におけるCPUをリセットし、続くス
テップS2で、スロットル開度が異常であることを示す
スロットル開度演算異常フラグFSSをクリアした後、他
の処理へ移行する。
【0035】そして、イニシャライズルーチンの終了
後、所定時間(例えば、80msec)毎に、図3に示す異
常診断ルーチンが実行され、スロットル開度に対する異
常診断が行われる。
【0036】異常診断ルーチンでは、先ずステップS101
で、スロットル開度演算異常フラグFSSを参照し、FSS
=1で、スロットル開度異常の診断が終了しているとき
には、そのままルーチンを抜ける。
【0037】また、FSS=0のときには、ステップS102
へ進み、ステップS102以下の処理でスロットル開度に対
する異常診断を行う。
【0038】ステップS102では、アクセル開度とエンジ
ン運転状態とに基づいて、エンジン要求トルクを得るた
めのスロットル弁6下流の目標吸気管圧力[kPa]を
演算する。
【0039】ここで、目標吸気管圧力[kPa]は、下
記(1)式に示すように、吸気係数と、シリンダ1行程
あたりの吸入空気重量としての目標空気量[mg/st
o]との乗算により演算する。
【0040】 目標吸気管圧力[kPa]=吸気係数×目標空気量[mg/sto]…(1) 尚、目標空気量は、アクセルポジションセンサ3によっ
て検出される運転者の出力要求としてのアクセル開度
と、各センサ類によって検出される車両走行状態とに基
づいてエンジン要求トルク[Nm]を設定し、このエン
ジン要求トルクとクランク角センサの出力値から算出さ
れるエンジン回転数[rpm]とに基づいて、制御装置
20のメモリ(ROM)に予め格納されている目標空気
量テーブルを参照し補間計算により設定する。
【0041】目標空気量テーブルの一例を図4に示す。
目標空気量テーブルは、標準大気状態下においてエンジ
ン要求トルクとエンジン回転数とをパラメータとして、
予めシミュレーション或いは実験等によりシリンダ1行
程あたりの吸入空気重量を求め、これを目標空気量によ
るテーブルとして制御装置20のメモリに格納されてい
るものである。図4に示すように、エンジン回転数が一
定の基では、エンジン要求トルクが増加するほど、多く
の燃焼空気が必要であり、これに対応して目標空気量が
増加設定される。また、エンジン要求トルクが一定の基
では、エンジン回転数の上昇に伴い充填効率に影響によ
り、目標空気量が減少設定される。尚、エンジン要求ト
ルク及びエンジン回転数が共に低い領域は、アイドルに
よるスロットル全閉領域であり、目標空気量が逆に減少
設定される。
【0042】また、上記(1)式における吸気係数は、
吸気温度センサにより検出される吸気温度[絶対温度;
°K]に基づき、以下の(2)式により算出する。
【0043】 吸気係数=ガス定数×吸気温度[°K]/排気量[cc]…(2) 尚、ガス定数は一定値で与え、ガス定数=0.2867
である。
【0044】そして、目標吸気管圧力を演算した後、ス
テップS103へ進み、目標吸気管圧力との加算により判定
しきい値を設定するための判定余裕圧力を設定する。す
なわち、アクセル開度等に基づき演算により設定される
目標吸気管圧力の変化に対し、スロットル弁6下流の実
吸気管圧力が変化するまでは、ある時間遅れを有する。
従って、これを判定余裕圧力により補償する。
【0045】尚、判定余裕圧力は、判定精度を向上する
ため、吸気温度をパラメータとして設定することが望ま
しいが、簡易的には一定値により与えてもよい。
【0046】次いでステップS104で、目標吸気管圧力に
判定余裕圧力を加算した値と、吸気管圧力センサ9によ
る実吸気管圧力とを比較する。そして、実吸気管圧力が
目標吸気管圧力と判定余裕圧力との加算値以下のとき、
スロットル開度の正常状態と判断して、ステップS105へ
進み、スロットル開度異常の継続時間を計時するための
スロットル開度演算異常カウンタのカウント値CSSを参
照し、CSS=0でカウント値CSSがクリアされていると
きには、ルーチンを抜け、CSS≠0のときには、ステッ
プS106で、カウンタのカウント値CSSをクリアした後、
ルーチンを抜ける。
【0047】一方、上記ステップS104において、実吸気
管圧力が目標吸気管圧力と判定余裕圧力との加算値より
も高いときは、スロットル開度の異常状態であり、ステ
ップS107へ進み、スロットル開度演算異常カウンタのカ
ウント値CSSをカウントアップし(CSS=CSS+1)、
続くステップS108で、カウント値CSSを所定値(本形態
においては20)と比較する。そして、カウント値CSS
が所定値未満のときには、そのままルーチンを抜け、カ
ウント値CSSが所定値に達したとき、スロットル開度の
異常と確定し、ステップS109で、スロットル開度が異常
であることを示すスロットル開度演算異常フラグFSSを
セットして(FSS=1)、ルーチンを抜ける。
【0048】すなわち、カウント値CSSにより計時され
るスロットル開度異常の継続時間が、所定値により定ま
る所定時間(本形態においては、80msec×20=1.
6sec)継続したとき、スロットル開度の異常と確定診
断することで、一過性の誤診断要因を排除し、診断精度
を向上する。
【0049】以上によるスロットル開度演算異常フラグ
FSSが各種制御において参照され、FSS=1によりスロ
ットル開度が異常のときには、フェイルセーフ制御が行
われ、例えば、スロットル開度を全閉或いは所定の小開
度に保持制御するとと共に、燃料噴射量及び点火時期を
所定のフェイルセーフ値に設定することで、必要最低限
の走行を得てリンプホーム機能を確保する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、アクセル開度およびエンジン運転状態に基
づいてスロットル開度が制御され、且つ、スロットル開
度とスロットル弁下流の吸気管圧力とは相関関係がある
ことに着目し、アクセル開度およびエンジン運転状態に
基づいてスロットル弁下流の目標吸気管圧力を設定し、
目標吸気管圧力とスロットル弁下流の実吸気管圧力とを
比較することでスロットル開度に対する異常診断を行う
ので、空燃比をパラメータとして採用することなくスロ
ットル開度に対する異常診断を行うことが可能となり、
空燃比を広範囲に制御するエンジンのみに限定されず電
子制御スロットル方式のエンジンであれば採用すること
ができる。
【0051】また、スロットル開度の異常を診断するに
際し、スロットル開度と直接相関するスロットル弁下流
の吸気管圧力に基づいて異常診断を行うので、スロット
ル開度に対する診断性及び診断応答性を向上することが
できる。
【0052】更に、通常、電子制御スロットル方式のエ
ンジンには吸気管圧力センサが配設され、スロットル弁
下流の吸気管圧力を検出しており、このスロットル弁下
流の吸気管圧力に基づいてスロットル開度の異常を診断
するので、複数のスロットル開度センサを用いることな
く、スロットル開度の異常診断を行うことができ、構成
簡素にして実現できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、目標吸気管
圧力を設定するに際し、アクセル開度に基づいてエンジ
ン要求トルクを設定する。そして、エンジン要求トルク
とエンジン回転数とに基づいて目標吸気量を設定すると
共に、吸気温度とガス定数により吸気係数を求め、吸気
係数及び目標吸気量により目標吸気管圧力を設定するの
で、上記請求項1記載の発明の効果に加え、アクセル開
度およびエンジン運転状態に対応してエンジン要求トル
クを得るためのスロットル弁下流の目標吸気管圧力を的
確且つ確実に設定することができ、従って、スロットル
開度に対する異常診断の診断精度を向上することができ
る効果を有する。
【0054】請求項3記載の発明によれば、スロットル
開度の異常を診断する際、上記目標吸気管圧力に判定余
裕圧力を加算した値と、スロットル弁下流の実吸気管圧
力とを比較し、実吸気管圧力が目標吸気管圧力と判定余
裕圧力との加算値よりも高いとき、スロットル開度の異
常と診断するので、上記請求項1或いは請求項2記載の
発明の効果に加え、演算設定される目標吸気管圧力に対
するスロットル弁下流の実吸気管圧力の時間遅れを補償
して、更に正確にスロットル開度に対する異常診断を行
うことができる効果を有する。
【0055】請求項4記載の発明によれば、実吸気管圧
力が目標吸気管圧力と判定余裕圧力との加算値よりも高
い状態が所定時間継続したときに、スロットル開度の異
常と確定するので、上記請求項3記載の発明の効果に加
え、一過性の誤診断要因を排除し、診断精度を著しく向
上することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン制御系の概略構成図
【図2】イニシャライズルーチンのフローチャート
【図3】異常診断ルーチンのフローチャート
【図4】目標空気量テーブルの一例を示す説明図
【符号の説明】
2 エンジン 3 アクセルポジションセンサ 5 スロットルアクチュエータ 6 スロットル弁 9 吸気管圧力センサ 10 吸気温度センサ 11 スロットル開度センサ 12 クランク角センサ 20 制御装置(目標吸気管圧力設定手段、診断手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA38 CA39 DA04 FA11 GA01 GA27 GA41 GA46 3G084 BA05 DA27 DA30 DA31 EB11 FA02 FA10 FA11 FA38 3G301 HA01 JB01 JB03 JB05 JB09 LA03 NA06 NA08 ND01 NE23 PA07Z PA10Z PA11A PA11B PA11Z PE03Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル開度およびエンジン運転状態に基
    づいて目標スロットル開度を設定し、目標スロットル開
    度とスロットル開度センサの出力値から求めたスロット
    ル開度演算値との比較により、電子制御スロットル方式
    のエンジンにおけるスロットル弁のスロットル開度を制
    御する制御装置において、 アクセル開度およびエンジン運転状態に基づいてスロッ
    トル弁下流の目標吸気管圧力を設定する目標吸気管圧力
    設定手段と、 スロットル弁下流の実吸気管圧力と上記目標吸気管圧力
    とを比較し、スロットル開度の異常を診断する診断手段
    とを備えたことを特徴とするスロットル開度の異常診断
    装置。
  2. 【請求項2】上記目標吸気管圧力設定手段は、アクセル
    開度に基づいてエンジン要求トルクを設定し、該エンジ
    ン要求トルクとエンジン回転数とに基づいて目標吸気量
    を設定すると共に、吸気温度とガス定数により吸気係数
    を求め、該吸気係数及び目標吸気量により目標吸気管圧
    力を設定することを特徴とする請求項1記載のスロット
    ル開度の異常診断装置。
  3. 【請求項3】上記診断手段は、目標吸気管圧力に判定余
    裕圧力を加算した値と、実吸気管圧力とを比較し、実吸
    気管圧力が目標吸気管圧力と判定余裕圧力との加算値よ
    りも高いとき、スロットル開度の異常と診断することを
    特徴とする請求項1或いは請求項2記載のスロットル開
    度の異常診断装置。
  4. 【請求項4】上記診断手段は、実吸気管圧力が目標吸気
    管圧力と判定余裕圧力との加算値よりも高い状態が所定
    時間継続したとき、スロットル開度の異常と確定するこ
    とを特徴とする請求項3記載のスロットル開度の異常診
    断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7703436B2 (en) 2004-10-14 2010-04-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device of internal combustion engine
KR101956603B1 (ko) * 2017-11-03 2019-03-11 현대오트론 주식회사 Etc 시스템의 진단 장치 및 방법

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