JP2000303131A - 高強度アルミニウム合金 - Google Patents

高強度アルミニウム合金

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度アルミニウムの特性を損なうことなく
高強度を具備し、しかも低コストのアルミニウム合金を
提供する。 【解決手段】 アルミニウム合金の基本的な合金組成
は、Al:99.60wt%以上を含むとともに、Scお
よびZrを、Sc:10ppm以上1000ppm未
満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、かつ
−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満足す
る比率で含み、残部が不可避不純物からなる。さらに、
Fe、Si、Mn、Tiのうちの少なくとも1種、また
はCu、Ag、Ga、Znのうちの少なくとも1種、あ
るいは両群の元素を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム純
度が高く、かつ高強度のアルミニウム合金に関する。
【0002】
【従来の技術】高純度アルミニウム材は電導性が高く光
沢性が良好であり、これらの性質を利用して電線材料や
反射板等の材料として用いられている。しかしながら、
高純度アルミニウム材は機械的強度が低いために、より
強度の高い合金を重ね合わせる等の工夫が凝らされてい
る。たとえば、反射板では99.9wt%Al/A300
3クラッド材が使用されている。
【0003】一方、アルミニウム材の強度向上の一方法
として、Scの添加が有効であることが知られている
( 1)N.Blake and M.A.Hopkins:J.Mater.Sci.,20(198
5),28612) 佐野、曹、平野、桜井:軽金属,99(1989),44
41 3)M.L.Kharakterova,D.G.Eskin and L.S.Toropova:
Acta meter.,42(1994),2285 4)M.E.Dries,S.G.Pavienk
o,L.S.Toropova,Yu.G.Bukov and L.B.Ber:Sov.Pya.Dok
i.,26(1981),344 5) 中山、古田,美浦:日本金属学
会,59,Vol.5,(1995),487)。Scは、Alに添加するこ
とでAl3 Scの微細析出物を形成し、再結晶を遅延さ
せてマトリックスの強度を向上させる効果があり、この
点に着眼した特許も出願されている(WO 95327
4,USP953274,USP 5620652,U
SP 5597529)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Sc添加アルミニウム合金は、Sc含有量が、例えばU
SP 5620652で0.02〜10.0wt%と多い
ために、高純度アルミニウム特有の電導性や光沢が損な
われるという問題点があった。また、Scは高価である
ため、添加量が増えるとコストが上がるという問題点も
あった。
【0005】この発明は、前述の技術背景に鑑み、高純
度アルミニウムの特性を損なうことなく高強度を具備
し、しかも低コストのアルミニウム合金の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の第1の高強度アルミニウム合金は、A
l:99.60wt%以上を含むとともに、ScおよびZ
rを、Sc:10ppm以上1000ppm未満、Z
r:10ppm以上2000ppm未満で、かつ−40
0ppm<2Sc−Zr<950ppmを満足する比率
で含み、残部が不可避不純物からなることを基本要旨と
する。
【0007】また、第2の高強度アルミニウム合金は、
Al:99.60wt%以上を含むとともに、Scおよび
Zrを、Sc:10ppm以上1000ppm未満、Z
r:10ppm以上2000ppm未満で、かつ−40
0ppm<2Sc−Zr<950ppmを満足する比率
で含み、さらにFe:5〜200ppm、Si:5〜2
50ppm、Mn:5〜50ppm、Mg:5〜50p
pm、Ti:5〜50ppmのうちの少なくとも1種を
含み、残部が不可避不純物からなることを基本要旨とす
る。
【0008】また、第3の高強度アルミニウム合金は、
Al:99.60wt%以上を含むとともに、Scおよび
Zrを、Sc:10ppm以上1000ppm未満、Z
r:10ppm以上2000ppm未満で、かつ−40
0ppm<2Sc−Zr<950ppmを満足する比率
で含み、さらにCu:5〜500ppm、Ag:5〜8
00ppm、Ga:5〜50ppm、Zn:5〜50p
pmのうちの少なくとも1種を含み、残部が不可避不純
物からなることを基本要旨とする。
【0009】さらに、第4の高強度アルミニウム合金
は、Al:99.60wt%以上を含むとともに、Scお
よびZrを、Sc:10ppm以上1000ppm未
満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、かつ
−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満足す
る比率で含み、さらにFe:5〜200ppm、Si:
5〜250ppm、、Mn:5〜50ppm、Mg:5
〜50ppm、Ti:5〜50ppmのうちの少なくと
も1種を含み、さらにCu:5〜500ppm、Ag:
5〜800ppm、Ga:5〜50ppm、Zn:5〜
50ppmのうちの少なくとも1種を含み、残部が不可
避不純物からなることを基本要旨とする。
【0010】この発明の高強度アルミニウム合金は、高
純度のアルミニウムマトリックスに極微量のScおよび
Zrを所定比率で添加して微細なAl−Sc−Zr系金
属間化合物を析出させることにより強度および伸びの向
上を図ったものである。Al−Sc系金属間化合物によ
る再結晶遅延効果は既に知られているところであるが、
Al−Sc−Zr系金属間化合物は、Sc、Zrの単
体、あるいはAl3 Sc、Al3 Zrよりも再結晶を遅
延させる効果が大きく、ScおよびZrをそれぞれ単独
で添加した合金に比べて相乗的に強度を向上させること
ができる。また、再結晶後も結晶粒が微細であり伸びも
良い。
【0011】この発明の4種のアルミニウム合金組成に
おいて、Al含有量は、純アルミニウムとしての電導性
や光沢を維持するために99.60wt%以上とする。特
に99.80wt%以上が好ましい。
【0012】また、各微量添加元素の添加意義と含有量
の限定理由は、次のとおりである。
【0013】Scは、上述したように最終焼鈍後の再結
晶、換言すれば軟化を遅延させ、かつ再結晶後も結晶粒
を微細化し、合金の強度と伸びの向上に寄与する。前記
効果を得るために、Sc含有量は10ppm以上必要で
あり、一方1000ppm以上ではAl含有量の99.
60wt%以上を確保して高純度アルミニウムの特性を維
持することが困難となるし、コスト的にも不利である。
Sc含有量は10ppm以上500ppm未満が好まし
く、特に50ppm以上500ppm未満が好ましい。
【0014】Zrは、Scと同様に再結晶の遅延と結晶
粒の微細化により、合金の強度と伸びの向上に寄与す
る。前記効果を得るために、Zr含有量は10ppm以
上必要であり、一方2000ppm以上ではAl含有量
の99.60wt%以上を確保して高純度アルミニウムの
特性を維持することが困難となる。Zr含有量は10p
pm以上500ppm未満が好ましく、特に50ppm
以上500ppm未満が好ましい。
【0015】ScおよびZrの各含有量を上記範囲に規
定した上で、さらにこれらの元素を−400ppm<2
Sc−Zr<950ppmを満足する比率とする。Sc
およびZrを前記比率で添加することにより、Al−S
c−Zr系金属間化合物を効率良く形成して析出させ、
これらの相乗効果を助長することができる。前記比率を
外れると、Sc、Zrが単独、またはAl3 ScやAl
3 Zrとして存在する量が多くなって、Al−Sc−Z
r系析出物によるSc、Zrの相乗効果を十分に得るこ
とができない。
【0016】Fe、Si、Mn、MgおよびTiは、い
ずれもマトリックスの強度を向上させる元素である。こ
れらの元素は少なくとも1種を添加すれば前記効果を得
られるが、2種以上を併用することにより相乗効果が得
られる。これらの元素の含有量は、それぞれ5ppm未
満ではその効果に乏しい。一方、Fe含有量が200p
pmを超え、Si含有量が250ppmを超えるとSc
およびZrの再結晶遅延効果が弱まり,却って強度が低
下する。また、Mn含有量、Mg含有量およびTi含有
量がそれぞれ50ppmを超えると化学エッチング性を
阻害する。Fe含有量の特に好ましい下限値は8ppm
であり、上限値は80ppmである。Si含有量の特に
好ましい下限値は10ppmであり、上限値は100p
pmである。Mn含有量の特に好ましい下限値は10p
pmであり、上限値は40ppmである。Mg含有量の
特に好ましい下限値は10ppmであり、上限値は40
ppmである。Ti含有量の特に好ましい下限値は10
ppmであり、上限値は40ppmである。
【0017】Cu、Ag、GaおよびZnは、いずれも
ScおよびZrの再結晶遅延効果を妨げることなく、特
に電解研磨等の化学溶解性を高める効果があり、光沢性
の向上に寄与する。これらの元素は少なくとも1種を添
加すれば前記効果を得られるが、2種以上を併用するこ
とにより相乗効果が得られる。これらの元素の含有量
は、それぞれ5ppm未満ではその効果に乏しい。一
方、Cu含有量が500ppmを超え、Ag含有量が8
00ppmを超えると、電気伝導度が悪くなる。また、
Ga含有量およびZn含有量がそれぞれ50ppmを超
えると化学エッチング性を阻害する。Cu含有量の特に
好ましい下限値は30ppmであり、上限値は300p
pmである。Ag含有量の特に好ましい下限値は50p
pmであり、上限値は500ppmである。Ga含有量
の特に好ましい下限値は10ppmであり、上限値は4
0ppmである。Zn含有量の特に好ましい下限値は1
0ppmであり、上限値は40ppmである。
【0018】さらに、前記組成の高強度アルミニウム合
金において、十分な再結晶遅延効果を得るためにAl−
Sc−Zr系析出物は微細かつ密に存在することが好ま
しく、析出物の粒子サイズと間隔を規定する。粒子サイ
ズは、5nm未満では再結晶遅延効果に乏しく、50n
mを超えて粗大化すると析出物数が相対的に減少して、
再結晶遅延効果が低下する。粒子サイズの好ましい下限
値は5nmであり上限値は30nmである。また、析出
間隔が2nm未満では密になりすぎて析出物が粗大化し
やすく却って再結晶遅延効果が低下し、また800nm
を超えて疎になっても再結晶遅延効果が低下する。析出
間隔の好ましい下限値は、50nmであり、上限値は7
00nmである。
【0019】また、Al−Sc−Zr系析出物の粒子サ
イズおよび間隔を前記範囲に制御するための方法とし
て、250〜350℃で0.5〜3時間の1段目時効を
行い、80%以上の加工率で冷間加工を行った後、25
0〜350℃で1〜10時間の2段目時効を行う方法を
例示できる。
【0020】なお、この発明の高強度アルミニウム合金
中には、Al−Sc−Zr系析出物以外の析出物、例え
ばAl−Sc系、Al−Zr系、Al−Fe系の析出物
等がマトリックス中に存在していても良い。また、Al
−Sc−Zr系析出物は、5nm未満あるいは50nm
を超えるサイズの粒子が存在していても良いし、2nm
未満あるいは800nmを超える間隔で存在していても
良い。
【0021】この発明の高強度アルミニウム合金におい
ては、99.60wt%以上の高純度アルミニウムに極微
量のScおよびZrを所定比率で添加することにより、
マトリックスに微細なAl−Sc−Zr系金属間化合物
が析出し、電導性や光沢を損なうことなく強度や伸びを
向上させることができる。
【0022】さらに、Fe、Si、Mn、Tiのうちの
少なくとも1種を添加することによりマトリックス強度
が向上し、Cu、Ag、Ga、Znのうちの少なくとも
1種を添加することにより光沢性が向上する。
【0023】
【実施例】次に、この発明の高強度アルミニウム合金の
具体的実施例について説明する。
【0024】(実施例1)後掲の表1に示す各化学組成
のアルミニウム鋳塊を面削し、熱間圧延、冷間圧延を施
した後、500℃×5時間の最終焼鈍を施した。熱間圧
延は、開始温度を500℃、終了温度を300℃とし、
熱間圧延後直ちに水冷した。また、熱間圧延上がりの板
厚を10mm、冷間圧延板を厚さ1mmとした。
【0025】そして、各圧延板に対し、機械的特性、導
電率、光沢性について評価した。機械的特性は、JIS
5号片形状での引張試験によって引張強度、耐力および
伸びを測定した。電気伝導度は、渦電流式の導電率計に
より室温25℃での導電率(I.A.C.S%)により
測定した。また、光沢性は、リン酸:硝酸=15:1の
溶液に0.1%硝酸銅を添加し、100℃で2分間処理
後、反射率計で45°反射率を測定した。これらの測定
結果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表2の結果から、この発明の高強度アルミ
ニウム合金は、純アルミニウム特有の高い電導性や光沢
を損なうことなく、高い強度および伸びを有することを
確認できた。
【0029】(実施例2)表3に示す組成の同一アルミ
ニウム合金について、熱間圧延後の処理条件を変えて圧
延板を製作した。
【0030】アルミニウム鋳塊を面削し、熱間圧延を開
始温度を500℃、終了温度を300℃で行い、熱間圧
延上がりの板厚を8mmとした。その後、次の3種類の異
なる処理を施した後、冷間圧延して板厚1mmに仕上げ
た。
【0031】 処理A:直ちに水冷により急冷 処理B:ソルトバス中で300℃、1時間保持 処理C:ソルトバス中で550℃、1時間保持 さらに、各冷間圧延板に対して、昇温速度50℃/秒、
保持温度500℃、保持時間10時間の同一条件で最終
焼鈍を施した。
【0032】これらの冷間圧延板に対して、実施例1と
同じ方法で、機械的特性、導電率、光沢性(反射率)に
ついて測定するとともに、TEMによりAl−Sc−Z
r系析出物の粒子サイズと析出間隔を観察した。これら
の結果を表4に示す。なお、Al−Sc−Zr系析出物
の粒子サイズおよび析出間隔は平均値を示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】表4の結果より、Al−Sc−Zr系析出
物の制御を行うことにより、高い強度および伸びが得ら
れることを確認できた。
【0036】
【発明の効果】以上の次第で、この発明の高強度アルミ
ニウム合金は、Al:99.60wt%以上を含むととも
に、ScおよびZrを、Sc:10ppm以上1000
ppm未満、Zr:10ppm以上2000ppm未満
で、かつ−400ppm<2Sc−Zr<950ppm
を満足する比率で含み、残部が不可避不純物からなるも
のであるため、純アルミニウム特有の高い電導性および
光沢性を有しつつ、高い強度および伸びを有する。その
ため、電線や反射板等の材料として好適に使用できる。
また、ScおよびZrの相乗効果によって、従来のSc
添加合金よりも極微量のScで強度を発現させることが
できるから、低コストで高強度アルミニウム合金を得る
ことができる。
【0037】また、ScおよZrに加えて、Fe:5〜
200ppm、Si:5〜250ppm、Mn:5〜5
0ppm、Mg:5〜50ppm、Ti:5〜50pp
mのうちの少なくとも1種が添加された合金では、さら
に強度が向上する。
【0038】また、ScおよZrに加えて、Cu:5〜
500ppm、Ag:5〜800ppm、Ga:5〜5
0ppm、Zn:5〜50ppmのうちの少なくとも1
種が添加された合金では、さらに光沢性が向上する。
【0039】また、Fe:5〜200ppm、Si:5
〜250ppm、、Mn:5〜50ppm、Mg:5〜
50ppm、Ti:5〜50ppmのうちの少なくとも
1種が添加され、かつCu:5〜500ppm、Ag:
5〜800ppm、Ga:5〜50ppm、Zn:5〜
50ppmのうちの少なくとも1種が添加された合金で
は、さらに強度および光沢性が向上する。
【0040】また、前記各高強度アルミニウム合金にお
いて、Sc含有量が10ppm以上500ppm未満で
あり、Zr含有量が10ppm以上500ppm未満で
ある場合はさらに強度が向上する。またさらに、Sc含
有量が50ppm以上500ppm未満であり、Zr含
有量が50ppm以上500ppm未満である場合は、
なお一層強度が向上する。
【0041】また、前記各高強度アルミニウム合金にお
いて、粒子サイズが5〜50nmのAl−Sc−Zr系
析出物が2〜800nmの間隔で存在する場合は、強度
向上が確かなものとなる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al:99.60wt%以上を含むととも
    に、 ScおよびZrを、Sc:10ppm以上1000pp
    m未満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、
    かつ−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満
    足する比率で含み、 残部が不可避不純物からなることを特徴とする高強度ア
    ルミニウム合金。
  2. 【請求項2】 Al:99.60wt%以上を含むととも
    に、 ScおよびZrを、Sc:10ppm以上1000pp
    m未満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、
    かつ−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満
    足する比率で含み、 さらにFe:5〜200ppm、Si:5〜250pp
    m、Mn:5〜50ppm、Mg:5〜50ppm、T
    i:5〜50ppmのうちの少なくとも1種を含み、 残部が不可避不純物からなることを特徴とする高強度ア
    ルミニウム合金。
  3. 【請求項3】 Al:99.60wt%以上を含むととも
    に、 ScおよびZrを、Sc:10ppm以上1000pp
    m未満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、
    かつ−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満
    足する比率で含み、 さらにCu:5〜500ppm、Ag:5〜800pp
    m、Ga:5〜50ppm、Zn:5〜50ppmのう
    ちの少なくとも1種を含み、 残部が不可避不純物からなることを特徴とする高強度ア
    ルミニウム合金。
  4. 【請求項4】 Al:99.60wt%以上を含むととも
    に、 ScおよびZrを、Sc:10ppm以上1000pp
    m未満、Zr:10ppm以上2000ppm未満で、
    かつ−400ppm<2Sc−Zr<950ppmを満
    足する比率で含み、 さらにFe:5〜200ppm、Si:5〜250pp
    m、、Mn:5〜50ppm、Mg:5〜50ppm、
    Ti:5〜50ppmのうちの少なくとも1種を含み、 さらにCu:5〜500ppm、Ag:5〜800pp
    m、Ga:5〜50ppm、Zn:5〜50ppmのう
    ちの少なくとも1種を含み、 残部が不可避不純物からなることを特徴とする高強度ア
    ルミニウム合金。
  5. 【請求項5】 Sc含有量が10ppm以上500pp
    m未満であり、Zr含有量が10ppm以上500pp
    m未満である請求項1〜4のいずれかに記載の高強度ア
    ルミニウム合金。
  6. 【請求項6】 Sc含有量が50ppm以上500pp
    m未満であり、Zr含有量が50ppm以上500pp
    m未満である請求項1〜4のいずれかに記載の高強度ア
    ルミニウム合金。
  7. 【請求項7】 粒子サイズが5〜50nmのAl−Sc
    −Zr系析出物が2〜800nmの間隔で存在する請求
    項1〜6のいずれかに記載の高強度アルミニウム合金。
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