JP2000302847A - 難燃性ポリエステルエラストマー樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリエステルエラストマー樹脂組成物

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JP2000302847A
JP2000302847A JP11117137A JP11713799A JP2000302847A JP 2000302847 A JP2000302847 A JP 2000302847A JP 11117137 A JP11117137 A JP 11117137A JP 11713799 A JP11713799 A JP 11713799A JP 2000302847 A JP2000302847 A JP 2000302847A
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polyester
acid
bis
glycol
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JP11117137A
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Yasuhiro Nishihara
康浩 西原
Hitoshi Ueno
均 上乃
Hirota Nagano
博太 長野
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性、抗菌性、滞留安定性、耐候性及び耐
熱老化性のいずれにも優れ、しかも強度、柔軟性のバラ
ンスに優れた難燃性の熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー樹脂組成物を提供する。 【解決手段】下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とす
る難燃性熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂組成
物。 (1)Hs(表面硬度 Shore D)<60 (2)限界酸素指数(LOI)≧22 (3)切断時伸び(130℃30日間処理後)≧300%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性、耐熱性、
着色性、耐候性、柔軟性、抗菌性が優れるポリエステル
エラストマー(熱可塑性ポリエステル型ブロック共重合
体)に関するものである。その用途としては上記性能を
必要とする押出成形品、ブロー成形品、射出成形品等が
挙げられる。
【0002】
【従来の技術】一般に熱可塑性ポリエステル型ブロック
共重合体は、柔軟性、耐熱性、耐油性に優れた材料であ
るが、難燃性、抗菌性、耐候性や耐熱老化性に乏しいこ
とが知られている。熱可塑性ポリエステル型ブロック共
重合体に難燃性を付与するには、ヘキサブロモベンゼン
やデカブロモフェニルエーテル等の有機ハロゲン化合物
と、難燃助剤として三酸化アンチモン等の無機化合物を
併用することが知られている。
【0003】ところが、このような方法では、難燃剤に
よるブリードの外観不良や、熱や光劣化で難燃効果が無
くなり、可燃性になる可能性があり、熱可塑性ポリエス
テル型ブロック共重合体組成物の特徴である柔軟性が損
なわれる等の問題があった。そこで、こうした難燃性と
成形滞留安定性の問題を解決する方法として、高分子量
ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂と無機系
難燃助剤を添加する方法(特公平4−14132号公
報)や、臭素化エポキシ樹脂を添加する方法(特公昭5
3−18068号公報)等が提案されている。
【0004】しかし、これらの場合でも、難燃性を付与
する場合には上記の難燃剤を多量に添加する必要が有
り、高温成形時でのゲル化による成形不良や、光による
機械的物性の低下や、特に柔軟性不足の問題がある。ま
た、上記の問題点の改良の目的で、ポリマー製造時に難
燃性を付与する物質を添加して共重合する方法が有り、
従来から種々の燐化合物が用いる方法(特公昭55−4
1610号公報)が提案されている。ただし、これらの
場合では、難燃性や柔軟性が不足する等の問題がある。
【0005】また近年、燐化合物共重合ポリエステルに
さらにメラミンシアヌレートを代表とする難燃剤を添加
する方法(特開平9−235480号公報)も提案され
ているが、この方法をポリエステルエラストマーに用い
た場合、十分な難燃性が得られるまで燐含有量を上げた
り、難燃剤を添加すると、エラストマーとして必要な柔
軟性と強度とのバランスが取れなかったり、高温高湿度
下での使用時に難燃剤がブリードするといった問題点が
あった。
【0006】このように、従来の燐含有ジカルボン酸や
ジオールといった燐含有化合物を共重合させる方法で
は、燐化合物がランダム共重合し、燐化合物を多量に共
重合すれば難燃性は得られるが、機械的特性が大幅に低
下した。一方、燐化合物の共重合量を減らせば機械的特
性を実用上問題ない範囲に維持できるが、難燃性が得ら
れなかった。これは、燐化合物が共重合される場合には
ハードセグメントに共重合されるため、難燃性を達成す
るまでの量をランダムに共重合させると、ハードセグメ
ントの結晶性が低下し、機械特性に劣る、耐熱性が低下
する、といった問題が生じるためであると考えられる。
一方、これら特性を満足する程度の燐の量では十分な難
燃性が得られなかった。また、これを補うために、低分
子の難燃剤を添加するとブリードアウトの問題だけでな
く、また、機械特性、耐熱性が低下するといった問題が
生じた。特に、高温高湿下の過酷な条件ではハードセグ
メントの結晶性の弱さや分子量の上がりにくさが影響す
るためか、繰り返しの曲げ伸ばしの負荷がかかる部分で
ひび割れが発生するといった問題点がしばしば発生し
た。すなわち、未だに、高温で、強いストレスのかかる
使用に耐えられる難燃性のポリエステルエラストマーが
得られていないのが現状であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記式(1)
〜(3)を満足することを特徴とする難燃性熱可塑性ポリ
エステルエラストマー樹脂組成物を発明するに至った。 (1)Hs(表面硬度 Shore D)<60 (2)限界酸素指数(LOI)≧22 (3)切断時伸び(130℃30日間処理後)≧300%
【0008】本発明の耐熱性、耐熱劣化性、機械特性に
優れ、かつ高い難燃性を持つポリエステルエラストマー
組成物により、初めて、高温の過酷な環境下での使用に
対しても、長期間にわたり信頼して使用することができ
るポリエステルエラストマーの成形体を得ることができ
るようになった。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルエラストマ
ー組成物の表面高度はShore Dで60未満のものであ
る。また、限界酸素指数は22以上である。22以上に
することにより高温の環境下で発熱体や炎に触れた場合
でも高い難燃性を示すことができる。限界酸素指数とし
ては好ましくは23以上、さらに好ましくは24以上で
最も好ましくは25以上である。また、130℃の条件
で30日間放置した伸度測定用サンプルの切断時の伸び
は300%以上である。これにより、高温の過酷な条件
下で曲げ伸ばしの強いストレスがかかる部分にポリエス
テルエラストマーを用いても破断やひび割れ等の発生が
抑えることができる。
【0010】本発明の難燃性ポリエステルエラストマー
組成物は、例えば、燐原子含有量が500〜50000
ppmとなるように燐化合物がブロック共重合した熱可
塑性ポリエステルエラストマーにより得ることができ
る。燐化合物がブロック共重合されることにより、ハー
ドセグメントの結晶性を大きく低下させることなく燐含
有量を増やすことができると考えられる。このエラスト
マーを用いた組成物の場合、特に成形時の滞留安定性や
機械的特性、難燃性、抗菌性、耐久性等が非常に優れた
熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂組成物を提供す
ることができる。
【0011】本発明における熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーは、高融点硬ポリエステルセグメントと分子量
400〜6000の低融点重合体セグメントとからなる
共重合体であることが好ましく、高融点ポリエステルセ
グメント構成成分だけで高重合体を形成した場合の融点
が150℃以上であり、低融点重合体セグメント構成成
分のみで測定した場合の融点ないし軟化点が80℃以下
の構成成分からなる熱可塑性ポリエステル型ブロック共
重合体であることが好ましい。
【0012】ポリエステル型ブロック共重合体をさらに
詳しく述べると、高融点硬ポリエステルセグメント構成
成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、ビ
ス(4−カルボキシフェニル)メタン、ビス(4−カル
ボキシフェニル)スルホン等の芳香族ジカルボン酸又は
そのエステルとエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリ
コール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、デカメチレングリコール、p
−キシリレングリコール、シクロヘキサンジメタノール
等のジオールから製造されるポリエステルあるいはこれ
らの2種類以上のジカルボン酸あるいは2種類以上のジ
オールを用いたコポリエステルp−(β−ヒドロキシエ
トキシ)安息香酸などのオキシ酸およびそれらのエステ
ルから誘導されるポリエステル、ポリピバロラクトンな
どのポリラクトン、1,2−ビス(4,4’−ジカルボ
キシフェノキシ)エタン等の芳香族エーテルジカルボン
酸と前述のジオールとから製造されるポリエーテルエス
テル、さらに以上のジカルボン酸類、オキシ酸類、ジオ
ール類を組み合わせたコポリエステル類などを示すこと
ができる。
【0013】分子量400〜6000の低融点重合体セ
グメント構成成分としては、例えばポリ(エチレンオキ
サイド)グリコール、ポリ(プロピレンオキサイド)グ
リコール、ポリ(テトラメチレンオキサイド)グリコー
ル等のポリアルキレンエーテルグリコール及びこれらの
混合物さらにこれらのポリエーテルグリコール構成成分
を共重合した共重合ポリエーテルグリコール等を示すこ
とができる。また炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン酸
と炭素数2〜10の脂肪族グリコールから製造されるポ
リエステル、例えばポリエチレンアジペート、ポリテト
ラメチレンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポリ
ネオペンチルセバケート、ポリテトラメチレンドデカネ
ート、ポリテトラメチレンアゼレート、ポリヘキサメチ
レンアゼレート、ポリ−ε−カプロラクトンなどを示す
ことができる。さらに上記ポリエステルとポリエーテル
を組み合わせたポリエステルポリエーテル共重合体など
も示すことができる。上記ポリエステル型ブロック共重
合体での低融点重合体セグメント構成成分の割合は5〜
80重量%が好ましい。
【0014】燐原子含有量が500〜50000ppm
となるように燐化合物がブロック共重合した熱可塑性ポ
リエステルエラストマーを得る方法としては、燐を化合
物を共重合させる出発原料として燐含有ポリエステルを
使用することが好ましい。燐含有ポリエステルとして
は、燐含有ジカルボン酸とジオールとのポリエステル、
ジカルボン酸と燐含有ジオールとのポリエステル、燐含
有ジカルボン酸と燐含有ジオールとのポリエステル、燐
含有オキシ酸のポリエステル等が挙げられる。なお、燐
含有ジカルボン酸は酸無水物の形態をとっていても良い
しアルキルエステルであっても良い。燐含有オキシカル
ボン酸はラクトンの形態をとっていても良い。
【0015】燐含有ジカルボン酸やジオール、オキシカ
ルボン酸としては特開平9−235480号公報に挙げ
られているような公知のものが使用できるが、好ましく
は下記一般式(化1)で示される燐含有化合物である。
【0016】
【化1】
【0017】(ただし式中、R1は一価のエステル成形
性官能基、R2 、R3は同じかまたは、異なる基であっ
て、それぞれハロゲン原子、炭素原子数1〜10の炭化
水素基、R1より選ばれ、Aは二価もしくは三価の有機残
基を表す。またn1 は1または2、n2、n3 はそれぞ
れ0〜4の整数を表す。)
【0018】難燃性熱可塑性エラストマーを製造する際
に用いられる燐化合物は、前記一般式(化1)で示され
るものであるが、式中R1として、具体的にはカルボキ
シル基、ヒドロキシル基、炭素数2〜7のヒドロキシル
アルコキシカルボニル基及び以下の(化2)で示される
基である。
【0019】
【化2】
【0020】また、R2 ,R3 としては、塩素原子、臭
素原子等のハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、シクロアルキル基、アニール基及び上記した一価の
エステル形成性基等が好ましいものとして挙げられる。
一方Aとして好ましいものはメチレン、エチレン、1,
2−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレ
ン、1,3−ブチレンなどの低級アルキレン基、1,3
−フェニレン、1,4−フェニレン等のアリーレン基、
1,3−キシリレン、1,4−キシリレン、1.4−ベ
ンジレン等の2価の基、下記(化3)(R4は水素原子
またはメチル、エチル等の低級アルキル基、n4は0又
は1を表す。)で示される3価の基、下記(化4)で示
される基等が挙げられる。なお上記の炭化水素基は塩素
原子、臭素原子等のハロゲン基で置換されていても良
い。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】燐含有ポリエステルに用いられる燐を含ま
ないジオール成分としては、エチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、等通
常のポリエステル樹脂に用いられるものが挙げられる
が、ハードセグメントの結晶性を低下させにくいという
面から、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
【0024】燐含有ポリエステル用いられる燐を含まな
いジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
等通常のポリエステル樹脂に用いられるもが挙げられる
が、ハードセグメントの結晶性を低下させない面から、
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が好ましい。ま
た、これら燐含有ポリエステル樹脂は燐化合物のブロッ
ク性を保つ範囲で若干量の燐含有ジカルボン酸以外のジ
カルボン酸性分、燐含有ジオール以外のジオール成分を
共重合させても良い。
【0025】燐含有ポリエステルの重合度としては繰り
返し単位が2以上であれば良いが好ましくは3以上、よ
り好ましくは4以上である。上限は特に限定されるもの
ではないが、繰り返し単位で50以下が好ましく、より
好ましくは30以下、特に好ましくは20以下である。
【0026】これらの燐含有ポリエステルとして特に好
ましい例を(化5)として示す。
【0027】
【化5】
【0028】(BはCH2−CH2、またはCH2−CH
2−CH2−CH2を表し、R2、R3、n2、n3は(化
1)と同様である。nは4〜10である。)
【0029】燐含有ポリエステルは、最終的に得られる
ポリマー中に燐原子として500〜50000ppm、
好ましくは1000〜30000ppm、更に好ましく
は2000〜10000ppm含まれるように使用する
のが適当である。上記燐化合物の使用量が上記の範囲よ
り小さい場合では、期待した難燃性の熱可塑性エラスト
マーが得られず、一方使用量が上記の範囲より多い場合
では、機械的強度が劣り好ましくない。
【0030】これらのポリエステル型ブロック共重合体
は公知の任意の方法、例えば溶融重合法、溶液重合法、
固相重合法が適用できる。溶融重合の場合、エステル交
換法でも直接重合法であってもよい。樹脂の粘度を向上
させるため、溶融重合後に固相重合を行なうことはもち
ろん望ましいことである。またポリエステルの重合後イ
ソシアネート化合物やエポキシ化合物等で鎖延長しても
よい。好ましくは通常の重縮合法によって製造すること
ができる。好適な方法としては芳香族ジカルボン酸また
はそのジメチルエステル、低融点セグメント形成性ジオ
ール及び分子量ジオール、燐含有ポリエステルを触媒の
存在下に約150〜260℃の温度に加熱し、次いで重
縮合反応またはエステル交換反応により形成された水ま
たはメタノールを除去し、生成したプレポリマーを真空
下に加熱して過剰の低分子量ジオールを除去することに
より高重合度のポリエステル型ブロック共重合体とする
方法、あらかじめ調整した高融点ポリエステルセグメン
ト形成性プレポリマー及び低融点重合体セグメント形成
性プレポリマーにそれらのプレポリマーの末端官能基と
反応する2官能性の化合物を混合反応させたのち、系を
高真空に保ち、揮発成分を除去することによりポリエス
テル型ブロック共重合体とする方法、高重合度の高融点
ポリエステルとラクトンモノマーを加熱混合し、ラクト
ンを開環重合させつつエステル型ブロック共重合体とす
る方法などがある。
【0031】上記出発原料である燐含有ポリエステルを
添加する方法としては、エステル交換反応の際に添加し
ても、エステル交換後の重縮合前または重縮合反応の比
較的初期段階で添加や重縮合反応後期段階での添加、加
熱ロール、押出機、バンバリミキサー等の混練機を用い
て混合することもでき、上記の、イソシアネート化合物
やエポキシ化合物等で鎖延長する際に添加しても、プレ
ポリマーにそれらのプレポリマーの末端官能基と反応す
る2官能性の化合物を混合反応させる際に添加しても良
い。特に添加方法としては限定されないが、燐モノマー
がブロックとして共重合されていることではじめて本発
明は達成される。なお、この燐含有ポリエステルは立体
的なかさ高さのため、ポリエステル中にブロックで導入
した後のエステル交換によるランダム化は比較的起こり
にくいが、燐含有ポリエステルを反応させた後長期間溶
融状態に放置すると燐化合物がエステル交換によりラン
ダム化するため、注意が必要である。
【0032】さらにこのようにして得られた難燃性ポリ
エステルエラストマーは、添加物として公知のヒンダー
トフェノール系、硫黄系、燐系等の酸化防止剤、ヒンダ
ートアミン系、トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾエート系、ニッケル系、サリチル系等の光安定剤、
帯電防止剤、滑剤、過酸化物等の分子調整剤、金属不活
性化剤、有機及び無機系の核剤、中和剤、制酸剤、防菌
剤、蛍光増白剤、充填剤、難燃剤、難燃助剤等を一種類
以上を添加し、ポリエステルエラストマー組成物とする
ことができる。
【0033】ヒンダードフェノール系酸化防止剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができるヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤としては、3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−トルエン、n−オクタデシル
−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチ
ルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−
3−(3’,5’−ジ−t−ブチルー4’−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリ
メチル−2,4,6’−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒイドロキシベンジル)ベンゼン、カルシウム
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル
−モノエチル−フォスフェート)、トリエチレングリコ
ール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチルー4ー
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、ビス[3,3−ビス(4’ヒド
ロキシ−3’−t−ブチルフェニル)酪酸]グリコール
エステル、トコフェロール、2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、N,N’−ビ
ス[3−(3,5−ジーt−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル]ヒドラジン、2,2’−オキサ
ミドビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3’,5’
−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−S−
トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオ
ン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
ミックアシドトリエステルウイズ−1,3,5−トリス
(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン−2,4,
6(1H,3H,5H)等を挙げることができる。
【0034】硫黄系酸化防止剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる硫黄系酸
化防止剤としては、ジラウリル−3,3’−チオジプロ
ピオン酸エステル、ジミリスチル−3,3’−チオジプ
ロピオン酸エステル、ジステアリル−3,3’−チオジ
プロピオン酸エステル、ラウリルステアリル−3,3’
−チオジプロピオン酸エステル、ジオクタデシルサルフ
ァイド、ペンタエリストリトール−テトラ(β−ラウリ
ル−チオプロピオネート)エステル等を挙げることがで
きる。
【0035】燐系酸化防止剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる燐系酸化
防止剤としては、トリス(ミックスド、モノ及びジノリ
ルフェニル)フォスファイト、トリス(2,3−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスファイト、4,4’−ブチリ
デン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ
−トリデシル)フォスファイト、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジ−トリデシルフォスファイト−5
−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス(2、4ージ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−フォス
ファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンフォスファナイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリストール−ジ−フォスファイト、2,2’−エチ
リデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)−2
−エチルヘキシル−フォスファイト、ビス(2,4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ
−フォスファイト、トリフェニルホスファイト、ジフェ
ニルデシルホスファイト、ジデシルフェニルホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイ
ト、トリドデシルホスファイト、トリオクタデシルフォ
スファイト、トリノニルフェニルホスファイト、トリド
デシルトリチオホスファイト等を挙げることが出来る。
【0036】ヒンダードアミン系光安定剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができるヒンダー
ドアミン系光安定剤としては、琥珀酸ジメチルと1−
(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペロジンとの重縮合物、ポリ
[[6−(1,1,3,3−テトラブチル)イミノ−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]ヘキサメチ
レン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミル]]、2−n−ブチルマロン酸のビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)エス
テル、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、N,N’−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレ
ンジアミンと1,2−ジブロモエタンとの重縮合物、ポ
リ[(N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン)−(4−
モノホリノ−1,3,5−トリアジン2、6−ジイル)
−ビス(3,3,5,5−テトラミチルピペラジノ
ン)、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)−ドデシル−1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート、トリス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)−ドデシル−1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、1,6,11−トリス[{4,6−ビス(N−ブチ
ル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−
イル}アミノ]ウンデカン、1−[2−[3−5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]−2,2,6,6−テトロメチルピペリジン、8
−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オク
チル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]ウンデカ
ン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、N,N’−ビス(3
−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス
[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,
5−トリアジン縮合物等を挙げることができる。
【0037】本発明の樹脂組成物中に配合することがで
きるトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート
系、ニッケル系、サリチル酸系等の光安定剤トリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ニッケル
系、サリチル酸系等の光安定剤としては、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、p−t−ブ
チルフェニルサリシレート、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート、2−(2’−ヒドオキシ−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−アミルーフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,
5−ビス−[5’−t−ブチルベンゾキサゾリル−
(2)]−チオフェン、[ビス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル燐酸モノエチルエステル]
ニッケル塩、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エ
チルオキサリックアシッド−ビス−アニリド85〜90
%と2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチル−
4’−t−ブチルオキサリックアシッド−ビス−アニリ
ド10〜15%の混合物、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチル
ベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2
−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスア
ニリド、2−[2’ヒドオキシ−5’−メチル−3’−
(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタ
ルイミド−メチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、ビ
ス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフ
ェニル)メタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキ
シ−4−i−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2ーヒドロキ
シ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン等を挙げる
ことができる。
【0038】帯電防止剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる帯電防止
剤としては、グリセリン脂肪酸(C8 〜C22)エステ
ル、ソルビタン脂肪酸(C8 〜C22)エステル、プロピ
レングリコール脂肪酸(C8 〜C22)エステル、ショ糖
酸脂肪酸(C8 〜C22)エステル、クエン酸モノ(ジ又
はトリ)ステアリルエステル、ペンタエリスリトール脂
肪酸(C8 〜C18)エステル、トリメチロールプロパン
脂肪酸(C8 〜C18)エスエル、ポリグリセリン脂肪酸
(C8 〜C22)エステル、ポリオキシエチレン(20モ
ル)グリセリン脂肪酸(C12〜C18)エステル、オイリ
オキシエチレン(20モル)ソルビタン脂肪酸(C12〜
C18)エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸(C8
〜C22)エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコール
(C12〜C20)エーテル、ポリオキシエチレン(4〜5
0モル)アルキル(C4 以上)フェニルエーテル、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪(C8〜C18)
アミン、脂肪酸とジエタノールアミンによる縮合生成
物、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック
ポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどの非イオン性界面活性剤;アルキル(C10
〜C20)スルホン酸塩(Na,K,NH4 )、アルキル
ナフタリンスルホン酸塩(Na)、ソジウムジアルキル
(C4 〜C16)スルホンサクシネート、アルキル(C8
〜C20)サルフェート(Na,K,NH4 )、脂肪酸
(C8 〜C22)塩(Na,K,NH4)等の陰イオン性
界面活性剤;N−アシル(C8 〜C18)ザルコシネート
等の両イオン性界面活性剤;ポリアクリル酸及びそのナ
トリウム塩等のその他の助剤等を挙げることができる。
【0039】滑剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる滑剤とし
ては、ヘキシルアミド、オクチルアミド、ステアリルア
ミド、オレイルアミド、エルシルアミドエチレンビスス
テアリルアミド、ラウリルアミド、ベヘニルアミド、メ
チレンビスステアリルアミド、リシノールアミド等の炭
素数3〜30の飽和或いは不飽和脂肪族アミド及びその
誘導体;ブチルステアリート、イソブチルステアレート
等の等の炭素数3〜30の飽和或いは不飽和脂肪族エス
テル及びその誘導体;市販のシリコーン離型剤シリコー
ンオイル、シリコーンガム等のシリコーン化合物;市販
のフッ素系離型剤、4フっ化エチレン等のフッ素系化合
物等を挙げることができる。
【0040】金属不活性剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる金属不活
性剤としては、3−N’−サリチロイルアミノ−1,
2,4−トリアゾール、サリチルアルデヒド、サリチル
ヒドラジン、N,N’−ビス−[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒ
ドラジン、オキサリル−ビス[ベンジリデンヒドラジ
ド]、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−オキサイド、3,4,5,6
−ジベンゾ−1,2−オキサフォスファン−2−オキサ
イド、トリス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチ
ル−4’−ヒドロキシ−5−t−ブチル)フェニル−5
−メチル]フェニルフォスファイト、2,2’−オキサ
ミド−ビス−[エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等を挙げる
ことができる。
【0041】核剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる核剤とし
ては、1,3,2,4−ジ−ベンジリデン−ソルビトー
ル、1,3,2,4−ジ−ジ−(p−メチル−ベンジリ
デン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ−(p−エチ
ル−ベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ
−(2’,4’−ジ−メチル−ベンジリデン)ソルビト
ール、1,3−p−クロロ−ベンジリデン−2,4−p
−メチル−ベンジリデン−ソルビトール、1,3,2,
4−ジ−(p−プロピル−ベンジリデン)ソルビトー
ル、アルミニウム−モノ−ヒドロキシ−ジ−p−t−ブ
チルベンゾエート、ソジウム−ビス(4−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、ソジウム−2,2’−メチレ
ン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチル−フェニル)フォ
スフェート、タルク、安息香酸ナトリウム、リチウム−
2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスフェート等を挙げることができる。
【0042】中和剤及び制酸剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる中和剤及
び制酸剤としては、リチウムステアレート、1,2−ヒ
ドロキシリチウムステアレート、ステアロイル乳酸ナト
リウム、ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、
ベヘン酸リチウム、モンタンリチウム、ベヘン酸ナトリ
ウム、モンタン酸ナトリウム、ステアリル乳酸カルシウ
ム、ベヘン酸カルシウム、モンタン酸カルシウム、ステ
アリン酸カドニウム、ラウリル酸カドミウム、リシノー
ル酸カドミウム、ナフテン酸バリウム、2−エチルヘキ
ソイン酸バリウム、ステアリン酸バリウム、2−エチル
ヘキソイン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウ
リル酸カルシウム、リシノール酸カルシウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜
鉛、リシノール酸亜鉛、2−エチルヘキソイン酸亜鉛、
ステアリン亜鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ナフテン酸
鉛、ステアリン酸錫、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸マグネシウム等の高級脂肪酸、アルキル乳酸の
アルカリ又はアルカリ土類金属塩;塩基性マグネシウム
・アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハイ
ドレート(ハイドロタルサイト)、塩基性ゼオライト、
エピクロルヒドリンとビスフェノールA重合物類、エポ
キシ化大豆油類、エポキシ化脂肪化モノエスエル類、エ
ポキシ化脂環式脂肪酸エステル類、ポリカルボジイミド
類、イソシアネート系化合物等を挙げることができる。
【0043】充填剤 本発明の樹脂組成物中に配合することができる充填剤と
しては、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪
素、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化クロム(3
価)、酸化鉄、酸化亜鉛、シリカ、珪藻土、アルミナ繊
維、酸化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチ
ムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン等
の酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
塩基性炭酸マグネシウム等の塩基性物又は水酸化物;炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム、ドロマイト、ドーソ
ナイト等の炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム、塩基性硫酸マグネ
シウム等の(亜)硫酸塩;珪酸ナトリウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸アルミニウム、珪酸カリウム、珪酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、モンモリロライト、ガラスバルーン、ガラスビー
ズ、ペントナイト等の珪酸塩;カオリン(陶土)、パー
ライト、鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化モリ
ブデン、ボロン繊維、炭化珪素繊維、黄銅繊維、チタン
酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、硼酸亜鉛、硼酸ア
ルミニウム、メタ硼酸バリウム、硼酸カルシウム、硼酸
ナトリウム等を挙げることができる。
【0044】また、さらに難燃性を挙げ、限界酸素指数
を25以上にするためには、公知の低分子量の難燃剤を
添加することも可能である。低分子量の難燃剤として
は、燐系、ハロゲン系、等公知のものが挙げられるが、
メラミンシアヌレートに代表されるトリアジン系化合物
とシアヌール酸またはイソシアヌール酸との塩、又はポ
リ燐酸アンモニウム塩が好ましい。
【0045】なお、高温、高湿下での長期間の使用の場
合は上記の分子量1000以下の有機低分子の添加剤が
ブリードし外観を落とす場合がある。これを防止するた
めには、有機低分子量の添加剤の添加量を12重量%以
下にすることが好ましく、より好ましくは10重量%以
下、さらに好ましくは7重量%以下、最も好ましくは5
重量%以下にする。
【0046】
【実施例】次に本発明を下記の実施例により説明する。
物性は下記方法で評価を行った。 表面硬度(Hs) ASTM-D-2240法 引張強さ JIS K6251 法 引張伸び(130℃30日間熱処理後) JIS K6251 法 50%伸張時の応力 JIS K6251 法 溶融粘度:メルトフローインデックス(MFI) ASTM-D-1238 法 燃焼試験 UL-94V試験法 (サンプル厚み1/16インチ、燃焼時間はサンプル5
本で各2回接炎後の燃焼時間の合計を示した。) 難燃性試験 UL94試験法 限界酸素指数(L.O.I.)法 JIS K7201(A−1号) 法 TGA 5%重量減の温度 昇温速度 20℃/min ブルーム 80℃×30日保存サンプル (目視により判断した) 抗菌性 JIS L1902(黄色ぶどう球菌)
【0047】実施例1 ジメチルテレフタレート65重量部、1,4−ブタンジ
オール27重量部、分子量約1000のポリ(テトラメ
チレンオキサイド)グリコール50重量部、下記燐含有
ポリエステル(化6、n=7〜8)をポリマーに対し燐
含有量が5000ppmとなるように添加し、触媒とし
てテトラブチルチタネートをチタンとして、生成するポ
リマーに対し150ppmとなるように添加し、150
〜230℃でエステル交換反応を行った。次いで生成し
たオリゴマーにヒンダートフェノール系安定剤[チバ・
ガイギー(株)製品;Irganox1010]0.2
重量部をそれぞれ1,4−ブタンジオールのスラリーと
して添加し、3torr以下の減圧下、230〜250
℃で溶融重合を行い、ポリマーAを得た。
【0048】
【化6】
【0049】実施例2 燐含有ポリエステル(化6)の添加時期をエステル交換
反応終了の15分前にした以外は実施例1と同様にして
ポリマーBを得た。
【0050】実施例3 (化6)の添加量を燐含有量で4500ppmになるよ
うにしたこと以外は実施例1同様にしてポリマーCを得
た。さらにこのポリマーCに二軸押し出し機を用いてメ
ラミンシアヌレート2重量部を添加しポリマーDを得
た。
【0051】実施例4 メラミンシアヌレートの添加量を4.5重量部にした以
外は実施例3と同様にしてポリマーEを得た。
【0052】実施例5 メラミンシアヌレートの添加量を7.5重量部にした以
外は実施例3と同様にしてポリマーFを得た。
【0053】
【化7】
【0054】比較例1 ジメチルナレフタレート65重量部、1,4−ブタンジ
オール27重量部、分子量約1000のポリ(テトラメ
チレンオキサイド)グリコール50重量部、下記燐化合
物(化7)をポリマーに対し5000ppmとなるよう
に添加し、触媒としてテトラブチルチタネ属チタンとし
て、生成するポリマーに対し150ppmとなるように
添加し、150〜230℃でエステル交換反応を行っ
た。次いで生成したオリゴマーにヒンダートフェノール
系安定剤[チバ・ガイギー(株)製品;Irganox
1010]0.2重量部をそれぞれ1,4−ブタンジオ
ールのスラリーとして添加し、3torr以下の減圧
下、230〜250℃で溶融重合を行い、ポリマーGを
得た。
【0055】比較例2 ジメチルナレフタレート65重量部、1,4−ブタンジ
オール27重量部、分子量約1000のポリ(テトラメ
チレンオキサイド)グリコール50重量部、上記燐化合
物(化7)をポリマーに対し15000ppmとなるよ
うに添加し、触媒としてテトラブチルチタネートをチタ
ンとして、生成するポリマーに対し150ppmとなる
ように添加し、150〜230℃でエステル交換反応を
行った。次いで生成したオリゴマーにヒンダートフェノ
ール系安定剤[チバ・ガイギー(株)製品;Irgan
ox1010]0.2重量部をそれぞれ1,4−ブタン
ジオールのスラリーとして添加し、3torr以下の減
圧下、230〜250℃で溶融重合を行い、ポリマーH
を得た。
【0056】比較例3 ジメチルテレフタレート65重量部、1,4−ブタンジ
オール27重量部、分子量約1000のポリ(テトラメ
チレンオキサイド)グリコール50重量部、触媒として
テトラブチルチタネートをチタンとして、生成するポリ
マーに対し150ppmとなるように添加し、150〜
230℃でエステル交換反応を行った。次いで生成した
オリゴマーにヒンダートフェノール系安定剤[チバ・ガ
イギー(株)製品;Irganox1010]0.2重
量部をそれぞれ1,4−ブタンジオールのスラリーとし
て添加し、3torr以下の減圧下、230〜250℃
で溶融重合を行い、得られたポリマーFに、二軸押し出
し機を用いて、燐酸トリフェニル5重量部、メラミンシ
アヌレート5重量部を添加し、ポリマーIを得た。
【0057】以上で得られたポリマーを、射出成形及び
/または押出成形にてテストピースを作成し、物性測定
に供した。その結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、燐化合物がブロック共
重合されるため、難燃性、抗菌性、柔軟性、機械的特
性、成形滞留安定性、外観等が非常に優れたポリエステ
ルエラストマー樹脂組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J029 AA03 AB01 AC03 AD10 AE01 BA03 BA05 BA08 BB06A BD07A BH03 CB05A CB06A CB10A CB12A CC05A CC06A DC05 EF03 JE182

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)〜(3)を満足することを特徴と
    する難燃性熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂組成
    物。 (1)Hs(表面硬度 Shore D)<60 (2)限界酸素指数(LOI)≧22 (3)切断時伸び(130℃30日間処理後)≧300%
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11396575B2 (en) * 2019-09-19 2022-07-26 Sunko Ink Co., Ltd. Polyester polyol, thermoplastic polyurethane and article thereof

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