JP2000302224A

JP2000302224A - 物品仕分け用搬送装置とそれを用いた物品仕分け用装置

Info

Publication number: JP2000302224A
Application number: JP11143791A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Miyata; 和男宮田; Kazuhiko Yamaoka; 和彦山岡
Original assignee: Nippon Kyodo Kikaku KK
Current assignee: Nippon Kyodo Kikaku KK
Priority date: 1999-04-15
Filing date: 1999-04-15
Publication date: 2000-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】胡瓜等の果菜の自動選別に適した搬送装置が
ない。【解決手段】果菜等の物品１を搬送する搬送装置２で
あって、同搬送装置２はその搬送方向に沿って複数の物
品受具３を備え、各物品受具３は、ベルトコンベア構造
を有する、物品１の下から抜き出すように横スライド可
能である、ベルト４の回転が規制されており、横スライ
ド時に物品１の横移動を阻止して物品受具３だけを抜き
出し可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種物品の仕分
け、選別に使うことができる物品仕分け用搬送装置とそ
れを用いた物品仕分け用装置に関するものであり、例え
ば、胡瓜、茄子等の果菜をサイズ別、形状別等の規格
（等級）に選別するための果菜自動選別装置に利用でき
るものである。

【０００２】

【従来の技術】胡瓜等の果菜を機械で自動選別するに
は、搬送中の果菜を規格や等級に応じて規格や等級毎の
別の搬送体に載せ変える必要がある。従来、この種の載
せ変えでは、搬送装置の果菜を載せる部分（果菜受部）
が下に開く扉式の構造になっており、別の搬送体への載
せ変え位置に到達すると扉を下に開いて果菜を落下さ
せ、当該落下位置にある別の搬送体に載せ変えて搬送す
るようになっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、胡瓜等
の果菜は下に落下させると、表面の小さなイボがとれて
痛みが生じてしまう問題があった。落下した果菜を受け
る下側の搬送体を上の搬送体に近付ければ果菜の落下距
離を小さくすることができ、痛みの発生を抑えることが
できるが、扉を開閉させる構造では、扉の開閉の邪魔に
ならないように下側の搬送体を上の搬送体から１０ｃｍ
以上空ける必要があり、落下距離を縮めるのには限界が
あった。

【０００４】本発明の目的は、果菜等の物品の仕分けや
選別に適した物品仕分け用搬送装置とそれを用いた物品
仕分け用装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１の
物品仕分け用搬送装置は、果菜等の物品１を搬送する搬
送装置２であって、同搬送装置２はその搬送方向に沿っ
て複数の物品受具３を備え、各物品受具３は、ベルトコ
ンベア構造を有する、物品１の下から抜き出すように横
スライド可能である、ベルト４の回転が規制されてお
り、横スライド時に物品１の横移動を阻止して物品受具
３だけを抜き出し可能であることを特徴とするものであ
る。

【０００６】本発明のうち請求項２の物品仕分け用搬送
装置は、物品受具３が搬送方向と直交する横方向にスラ
イドすることを特徴とするものである。

【０００７】本発明のうち請求項３の物品仕分け用搬送
装置は、搬送方向に移動される物品受具３の中から所望
のものだけを選択的に横スライド可能とする仕分けスラ
イド機構を備えることを特徴とするものである。

【０００８】本発明のうち請求項４の物品仕分け用搬送
装置は、仕分けスライド機構を搬送経路上の２箇所以上
に設けることを特徴とするものである。

【０００９】本発明のうち請求項５の記載の物品仕分け
用装置は、請求項１乃至請求項４の夫々に記載の物品仕
分け用搬送装置２の下方に、同搬送装置２と近接させて
引継ぎ搬送体６を設け、同引継ぎ搬送体６は物品受具３
の横スライドによって下方へと排出される物品１を前記
物品仕分け用搬送装置２からソフトに引き継いで搬送可
能とすることを特徴とするものである。

【００１０】本発明のうち請求項６の記載の物品仕分け
用装置は、引継ぎ搬送体６を物品仕分け用搬送装置２の
搬送方向途中２箇所以上に設けることを特徴とするもの
である。

【００１１】本発明のうち請求項７の記載の物品仕分け
用装置は、引継ぎ搬送体６が物品仕分け用搬送装置２か
ら物品１を引き継ぐ引き継ぎ箇所において、物品仕分け
用搬送装置２と搬送方向及び搬送速度を略同じになるよ
うに構成、配置することを特徴とするものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１〜３は本発明の物品仕分け用
搬送装置とそれを用いた物品仕分け用装置の実形態であ
り、物品１が胡瓜である場合の自動選別装置への応用例
（斜視図）を示したものである。図４は図１〜図３に示
した物品仕分け用搬送装置の模式図（平面図）である。
図１、２に示す物品仕分け用搬送装置２は搬送方向（図
中の矢印Ｘ方向）に沿って３本の平行したドライブチェ
ーン（各チェーンは無端状に構成されている）１０を備
え、これらドライブチェーン１０間に左右１つづつ、搬
送方向Ｘには等間隔で複数の物品受具３が取り付けられ
ている。各物品受具３は図１及び図２に示すように、ド
ライブチェーン１０に取り付けられて支持された長方形
の枠体１１の内側に取り付けられている。

【００１３】図１、２の各物品受具３は図３、４に示す
ように、モータ等の駆動装置を持たないベルトコンベア
として構成されており、幅方向両端に突設されているガ
イド１２（図３）が枠体１１の内面に形成された長い凹
状の溝１３（図３）にゆるくはめ込まれており、枠体１
１の内側で図中の矢印ａ−ｂ方向にスライド自在に支持
されている。前記物品受具３のベルト４は図２に示す部
位２０が枠体１１の中央部に設けられた補強部材１５と
連結されており、ベルト４の回転が規制されている。ま
た物品受具３の長手方向一端にはベルト４と干渉しない
ように金具２１が取り付けられており、この金具２１に
下向きにピン１６が突設されており、このピン１６が後
述するガイドレール１７に差し込まれて走行するように
なっている。

【００１４】図１、２の物品仕分け用搬送装置２の裏に
は、物品受具３のピン１６をガイドするガイドレール１
７が設けられている。このガイドレール１７は図１〜４
に示すように搬送装置２の搬送方向（矢印Ｘ方向）に沿
って直進する主レール１７ａ（図４）と、その途中で枝
別れして斜進行してから直進する分岐レール１７ｂ（図
４）ものとがあり、分岐部１９には直進と斜進行とを切
り替える切替え器１８が設けられている。物品受具３
は、ドライブチェーン１０により牽引されて走行する
際、同物品受具３のピン１６がガイドレール１７による
規制を受けて同レール１７上だけを移動できるため、直
進の主レール１７ａを移動する間は物品受具３は搬送装
置２の幅方向外側を走行し、斜進行する分岐レール１７
ｂを進行するときは、搬送装置２の内側に移動して搬送
装置２の中央よりを進行するようになっている。そして
物品受具３が搬送装置の外側から内側へと横スライドす
る際、物品受具３から胡瓜１が排出される。このような
物品受具３に設けたピン１６とガイドレール１７（１７
ａ、１７ｂ）とによる物品受具３の横スライド機構は、
搬送装置２の搬送方向（Ｘ方向）に沿って複数（図２で
は２ケ所）設けられ、さらにこの例では、搬送装置２の
幅方向に２列物品受具３があることから、搬送装置２の
幅方向両側に夫々設けられている。

【００１５】図１、２の物品仕分け用搬送装置２の裏側
には、同搬送装置２から排出される胡瓜１を引き継いで
搬送する引継ぎ搬送体（平ベルトコンベア）６が設けら
れている。この引継ぎ搬送体６は、物品仕分け用搬送装
置２から胡瓜１を引き受ける部分において、物品仕分け
用搬送体２の裏面に接触しない程度に近接して設けてあ
り、搬送方向及び搬送速度を同じにしてある。その搬送
方向先方は、徐々に下り傾斜にしてあり、物品仕分け用
搬送装置２との間の距離が１０ｃｍ程度広がるようにし
てある。さらにこの先方にはあ９０度カーブするカーブ
コンベア２２が接続されている。そしてさらに、カーブ
コンベア２２の先に別のコンベア２３が接続されてい
る。これら引継ぎ搬送体６、カーブコンベア２２、コン
ベア２３は仕分けスライド機構と対応させて、物品仕分
け用搬送装置２の搬送方向（Ｘ方向）に複数本設けてあ
り、また物品仕分け用搬送装置２の幅方向に夫々設けて
ある。

【００１６】本件発明において、物品受具３の大きさや
形状は図示されたものに限定されず、扱う物品１の大き
さや重さ、形状に応じて適切なものとすることができ
る。また、物品受具３のベルト４は図示されているよう
に無端状であってもよいし、物品１が載る部分だけに部
分的に設けるようにしても良い。但し、横スライドする
際にベルト４が伸び縮みして、物品１の下から物品受具
３を引き抜きできるようにする必要がある。

【００１７】

【発明の効果】本発明の物品仕分け用搬送装置とそれを
用いた物品仕分け用装置によれば、物品受体３を横スラ
イドすることによりその上の物品１を簡単に排出でき
る。

【００１８】本発明の物品仕分け用装置によれば、物品
受体３を横スライドすることによりその上の物品１を排
出できるので、排出された物品１をその下に別の搬送体
を配置して引継ぐ際に、物品受体３のすぐ下に搬送体を
配置することができる。従って、物品１の落下を極めて
少なくすることができ（物品受体３の厚み程度）、痛み
やすい物品１でも安全に受け渡しすることができる。ま
た物品１の姿勢変化を極力抑えることができるので、受
け渡しの際の物品１の位置ずれや向きの変化を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の物品仕分け用搬送装置とそれを用いた
物品仕分け用装置の実施形態を示した拡大斜視図。

【図２】本発明の物品仕分け用搬送装置とそれを用いた
物品仕分け用装置の実施形態を示した斜視図。

【図３】本発明の物品仕分け用搬送装置とそれを用いた
物品仕分け用装置に用いられる物品受具の分解斜視図。

【図４】本発明の物品仕分け用搬送装置とそれを用いた
物品仕分け用装置の平面的な模式図。

【符号の説明】

１物品２物品仕分け用搬送装置３物品受具４ベルト６引継ぎ搬送体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】果菜等の物品（１）を搬送する搬送装置
（２）であって、同搬送装置（２）はその搬送方向に沿
って複数の物品受具（３）を備え、各物品受具（３）
は、ベルトコンベア構造を有する、物品（１）の下から抜き出すように横スライド可能であ
る、ベルト（４）の回転が規制されており、横スライド時に
物品（１）の横移動を阻止して物品受具（３）だけを抜
き出し可能である、ことを特徴とする物品仕分け用搬送
装置。
【請求項２】物品受具（３）は搬送方向と直交する横方
向にスライドすることを特徴とする請求項１記載の物品
仕分け用搬送装置。
【請求項３】搬送方向に移動される物品受具（３）の中
から所望のものだけを選択的に横スライド可能とする仕
分けスライド機構を備えることを特徴とする請求項１又
は請求項２記載の物品仕分け用搬送装置。
【請求項４】仕分けスライド機構を搬送経路上の２箇所
以上に設けることを特徴とする請求項３記載の物品仕分
け用搬送装置。
【請求項５】請求項１乃至請求項４の夫々に記載の物品
仕分け用搬送装置（２）の下方に、同搬送装置（２）と
近接させて引継ぎ搬送体（６）を設け、同引継ぎ搬送体
（６）は物品受具（３）の横スライドによって下方へと
排出される物品（１）を前記物品仕分け用搬送装置
（２）からソフトに引き継いで搬送可能とすることを特
徴とする物品仕分け用装置。
【請求項６】引継ぎ搬送体（６）を物品仕分け用搬送装
置（２）の搬送方向途中２箇所以上に設けることを特徴
とする請求項５記載の物品仕分け用装置。
【請求項７】引継ぎ搬送体（６）は物品仕分け用搬送装
置（２）から物品（１）を引き継ぐ引き継ぎ箇所におい
て、物品仕分け用搬送装置（２）と搬送方向及び搬送速
度を略同じになるように構成、配置することを特徴とす
る請求項５又は請求項６記載の物品仕分け用装置。