JP2000301206A - 片持型圧延機及び圧延設備 - Google Patents

片持型圧延機及び圧延設備

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JP2000301206A
JP2000301206A JP11113725A JP11372599A JP2000301206A JP 2000301206 A JP2000301206 A JP 2000301206A JP 11113725 A JP11113725 A JP 11113725A JP 11372599 A JP11372599 A JP 11372599A JP 2000301206 A JP2000301206 A JP 2000301206A
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rolling mill
pass line
transmission
stands
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JP11113725A
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English (en)
Inventor
Goji Morimoto
剛司 森本
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒鋼等の圧延設備において、各圧延機のカリ
バー変更を迅速に行って稼働効率(生産性)の低下を可
及的に抑える。 【解決手段】 隣接する水平圧延機1A及び垂直圧延機
1Bを、それぞれスタンド5,8、伝動部6,9、駆動
部7,10より構成されるものとし、スタンド5,8と
伝動部6,9との間で連結・分離を可能にしておく。ス
タンド5,8は移動台12に載設しておく。また、パス
ラインPの側部には、移動台12を出し入れする床レー
ル16を設け、この床レール16に、ターン部16Bを
介して2経路の退避ライン16C,16Dを設けてお
く。一方の退避ライン16Cに予備の移動台12Sを待
機させ、この移動台12S上に併設したスタンド(5,
8に対応したもの)においてカリバー変更を行ってお
く。実際のカリバー変更時には、移動台12,12Sの
入れ換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片持型圧延機及び
圧延設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】棒鋼等用の圧延機は、ロールの支持方式
として両持型圧延機と片持型圧延機とに大別される。片
持型圧延機は、両持型圧延機に比べてコンパクトであり
省スペースになる点、及び設備費用が廉価である点等が
長所とされている。このような片持型圧延機では、カリ
バー変更(圧延材のサイズ替えやロール摩耗による取り
替え)を行うに際して、ハウジングをそのまま固定して
おきロールだけを交換するというのが一般的である。こ
のロール交換は、クレーンやその他の省力装置等を用い
る他は、殆どが人手作業に頼っているのが実情である。
【0003】ところで、このようなカリバー変更を行う
には、当然のことながら圧延操業を中断させる必要が生
じるため、カリバー変更が頻繁になればなる程、圧延設
備としての稼働効率、即ち、生産性が低下することにな
る。なお、このカリバー変更をある程度自動化させるこ
とは可能であるとしても、最終的には、材料誘導用出入
口ガイドの位置調節等において人手の介入は不可欠であ
るため、このような自動化策を推し進めても時間の短縮
化には自ずと限度があった。そこで上記とは別の方法と
して、パスラインの外部側方に、圧延機の主要部を成す
スタンドを別途、準備しておき、圧延操業と並行しつつ
このスタンドにおいて次のカリバー変更に合わせたロー
ル交換や出入口ガイドの位置調節等を行っておき、実際
のカリバー変更時には、上記パスラインの外部側方に置
いたスタンドとパスライン中のスタンドとをまるごと交
換するという方法が考えられるが、この方法では、パス
ラインの外部側方へ準備するスタンドが、実際の圧延操
業に同時には活用しない設備的な増加を意味し、設備コ
ストが高騰化する傾向となる。しかも、後述するような
問題もあった。
【0004】まず、片持型圧延機についてもう少し説明
すると、この片持型圧延機としては、図7乃至図9に示
すような水平圧延機100と垂直圧延機101とが一般
的であり、これらは多くの場合、両圧延機100,10
1がパスラインPに沿って交互に配置されている。水平
圧延機100(図8参照)では、パスラインP上にある
スタンド103の側方に電動モータ等を備える駆動部1
02が設置されており、この駆動部102からスタンド
103へ向けて水平に駆動が伝えられる構成になってい
る。なお、104はピニオンスタンドであり、105は
カップリングである。
【0005】これに対して垂直圧延機101(図9参
照)では、パスラインP上にあるスタンド110の直下
の基礎が掘り下げられてここに直交型伝動部108が設
けられ、この伝動部108の側方に駆動部109が設置
されることにより、この駆動部109から伝動部108
を介してスタンド110へL型に駆動が伝えられる構成
になっている。なお、図示は省略するが、垂直圧延機1
01のなかには他に、スタンド110内にベベルギヤを
内蔵することで、入力軸を水平方向へ突出させ、これに
よって駆動部109からの駆動を直接且つ水平に伝えら
れるようにしたものもある(特開平3−184606号
公報等参照)。
【0006】上記公報記載の設備例は、カリバー変更と
は目的を全く別にするものであるが、片持型圧延機にお
いて水平圧延機と垂直圧延機とを入れ換えるようにして
おり、水平圧延機及び垂直圧延機の各スタンドに、それ
ぞれ各独立して伝動部が組み込まれた構成となってい
る。また、水平圧延機と垂直圧延機との交換はクレーン
を用いて行うものとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】パスラインPの側方外
部とパスラインP上との間で、水平圧延機100におい
てスタンド103を入れ換える場合や、垂直圧延機10
1においてスタンド110を入れ換える場合には、各ス
タンド103,110は水平方向に移動させることにな
る。この場合、スタンド103と駆動部102との間、
及びスタンド110と直交型伝動部108との間での接
合・離脱作業をはじめ、パスラインP上へ移動させたス
タンド103,110の設置作業等につき、これらを容
易且つ迅速に行える構造を開発する必要が生じる。この
構造としては、スタンド103,110をパスラインP
の側方外部へ準備させることに起因して、複雑、大型と
しては不適であるという条件が与えられる。
【0008】特に、垂直圧延機101の場合、スタンド
110の真下に直交型伝動部108を設ける構造のまま
では、スタンド110と伝動部108との連結時におい
て、スタンド110側で下方へ向けて(又は伝動部10
8側で上方へ向けて)設けたカップリング112を昇降
させる必要が生じる。しかし、このカップリング112
の昇降による連結作業は、スプラインの噛み合わせが難
しくどうしても人手の介入が必要になる。更に、この連
結作業はスタンド110の下方で行うことになるが故
に、スタンド110の陰に隠れて見え難い環境下で行わ
なければならず、しかもスタンド110の下部周辺に
は、スタンド110側から落下する水やスケール等を避
けるための対策が施されているために、これらのことが
更に作業を厄介なものにしてるということがあった。
【0009】また、カップリング112を上方に押し上
げた状態に連結するときには、カップリング112がそ
の自重によって外れるのを防止するためにベアリング等
で保持する必要が生じ、構造的、作業的な負担も大きく
ならざるを得なかった。一方、上記特開平3−1846
06号公報に記載されたもののように、垂直圧延機にお
いてベベルギヤを内蔵させたものでは、圧延トルクを大
きくするとベベルギヤの径大化が必要になるし、これを
避けるにはスタンド内に減速比の大きな歯車機構を内蔵
させてベベルギヤに負荷するトルクを軽減させる必要が
生じるため、結果的に、スタンドの高コスト化を招来す
ることになっていた。
【0010】事実、この公報記載の設備例でも、各スタ
ンドが大型、複雑、大重量となり、また設備コスト的に
も高騰化したものとなっていることは明らかである。更
に、水平圧延機と垂直圧延機との交換も、クレーン作業
を伴わせているため、作業が面倒であると共に時間短縮
は難しいということがあり、また危険性をも含むものと
なっている。そのため、本発明における各種課題を何一
つ解決しているものではないと言うことができる。この
ことは、パスラインの側方外部とパスライン上との間で
スタンド103,110のまるごと交換を行うに際し
て、クレーン作業を伴わせる場合には同じことが言える
ものである。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、カリバー変更を容易に行えるようにすると共
に、カリバー変更に伴う作業時間の短縮を図り、圧延設
備としての稼働効率、即ち、生産性を高められるように
した片持型圧延機及び圧延設備を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る片持型圧延機では、カリバーを形成する複数本
のロールをハウジングで水平又は垂直に支持したスタン
ドと、このスタンドの各ロールに回転駆動力を伝える伝
動部と、この伝動部に原動力を伝える駆動部とを有して
いる。そして、スタンドと伝動部との相互間が連結・分
離自在とされてスタンドの移動が可能になっている。
【0013】このような構成であれば、伝動部及び駆動
部を固定的に設置しておき、スタンドだけをパスライン
の側方外部とパスライン上との間で移動させることが自
在に行えるものである。勿論、スタンドと伝動部とが別
構成であるため、例えばベベルギヤ等、大型化する嫌い
のある機構は伝動部側へ組み込むことができることにな
り、結果、予備スタンドを準備する必要のあるスタンド
について、それ自体の構造をシンプル化して、大きさ
的、構造的、重量的、及び設備コスト的に抑えたものに
できることになる。
【0014】従って、本発明に係る圧延設備として、上
記した本発明の圧延機のスタンドをパスラインの側方外
部とパスライン上とに各別に設置しておき、カリバー変
更に応じて、これらスタンド相互をパスラインの側方外
部とパスラインP上との間で相対的に位置替えできるよ
うになる。なお、本発明に係る圧延機において、スタン
ドが伝動部及び駆動部との連結によって垂直圧延機を構
成するものであるとき(即ち、ロールの回転軸心を垂直
に支持するものであるとき)、このスタンドでは、伝動
部に対する入力軸を、その軸心が縦方向(ロール軸方
向)であって、且つ上方へ突出させる状態で設けるよう
にするのが好適となる。
【0015】このようにすると、スタンドの入力軸と伝
動部の出力軸とを連結させるに際して、伝動部側又はス
タンド側に設けた可動カップリングを昇降させ、スプラ
インの噛み合わせを行う場合に、可動カップリングがス
タンドの上部側(少なくともパスラインより上側)とな
り、見やすく且つ作業性の良好な位置付けとなる。従っ
て、この連結作業が容易且つ迅速に行えるものとなる。
勿論、この連結作業において、スタンド側から落下する
水やスケール等に留意する必要は全くない。なお、この
ようなことに起因して、パスライン上のスタンド設置位
置となる周辺で設ける水やスケール対策として、可動カ
ップリングの連結作業を考慮しておく必要がなくなり、
この対策構造も簡素化又は不要化できるという副次的効
果が得られる。
【0016】カリバー変更は、垂直圧延機だけでなく水
平圧延機でも同時に必要になる。そこで、ロールの回転
軸心を垂直に支持した垂直圧延機構成用のスタンドと、
ロールの回転軸心を水平に支持した水平圧延機構成用の
スタンドとを、個々のパスラインを一致させた状態で互
いに共通する移動台上に併設しておけば、一度に両方の
カリバー変更ができることになる。従って、作業効率を
向上させることができる。一方、本発明に係る圧延設備
において、スタンド相互の位置替えを床レールに沿って
可能なものにすると、クレーンの使用が不要になり、交
換作業の容易化及び迅速化が図られる。
【0017】水平圧延機を構成用のスタンドと垂直圧延
機を構成用のスタンドとは、それぞれの連結相手となる
伝動部及び駆動部を別に設けておくことになる。この場
合、垂直圧延機を構成用のスタンドに対する駆動部で
は、伝動部に対する出力軸の軸心を水平方向に向けて設
置しておき、また伝動部では、スタンドに対する出力端
側の伝動軸を、その軸心が縦方向を向き且つ下向きとな
るように設けておき、この伝動軸に対して、スタンドの
入力軸との連結に用いる可動カップリングを昇降装置に
より昇降可能に設けておけばよい。
【0018】この構成であれば、可動カップリングにお
ける連結状態が、この可動カップリングの自重により外
れるのを防止するといった機構をわざわざ付加する必要
はない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る片持型圧延
機1(水平圧延機1A及び垂直圧延機1B)を用いて構
成した圧延設備2の主要部を示している。また、図2乃
至図6は、このうち垂直圧延機1Bとして実施した本発
明に係る片持型圧延機1を示している。図1に示すよう
に、この圧延設備2は、水平圧延機1A及び垂直圧延機
1BがパスラインPに沿って隣接され、これが必要数だ
け繰り返される(即ち、水平圧延機1Aと垂直圧延機1
Bとが交互配置となる)ようになっている。
【0020】水平圧延機1Aは、パスラインP中に設置
されるスタンド5と、パスラインPの側方でこのスタン
ド5に連結される伝動部6と、この伝動部6に接続され
た駆動部7とを有している。スタンド5は、図2に示す
ようにハウジング5aによってロール5bの回転軸心を
水平に支持したものである。また、垂直圧延機1Bにつ
いても略同様であり、パスラインP上に設置されるスタ
ンド8と、パスラインPの側方でこのスタンド8に連結
される伝動部9と、この伝動部9に接続された駆動部1
0とを有している。スタンド8は、図1に示すようにハ
ウジング8aによってロール8bの回転軸心を垂直に支
持したものである。
【0021】そして、パスラインP中にあって隣接関係
にある一組の水平圧延機1A及び垂直圧延機1Bでは、
それぞれのスタンド5,8が互いに共通する移動台12
上に併設される構成となっている。この移動台12は、
図2及び図3に示すように、底面の四隅部に車輪14を
首振り自在に具備した台車形式となっており、床レール
16に沿った走行によって、パスラインPの側方外部と
パスラインP中との間を伝動部6,9の設置側とは反対
側方へ向けて移動自在になっている。
【0022】床レール16は、パスラインPに対して直
交する向きの出入ライン16Aと、この出入ライン16
Aに接続されたターン部16Bと、このターン部16B
に対して複数方向(図例では2方向)へ接続された退避
ライン16C,16Dとを有している。ターン部16B
は、移動台12の各車輪14に対応した位置付けで4つ
の旋回テーブル17を有しており、これら各旋回テーブ
ル17が、例えば流体圧シリンダと平行リンクとの組み
合わせ機構等(図示略)によって一斉又は各別に90°
旋回を行えるようになったものである。
【0023】すなわち、これら各旋回テーブル17上に
車輪14が載る位置付けでこのターン部16B上へ移動
台12が停止したときに、各旋回テーブル17を90°
旋回させるか否かで、移動台12を一方の退避ライン1
6Cへ進めさせるか又は他方の退避ライン16Dへ進め
させるかを選択できるようになっている。そして、出入
ライン16A、ターン部16B及び一方の退避ライン1
6C(以下、この並び方向を「X方向」とする)には、
チェン伝動機構やネジ送り機構等により移動台12を一
直線状に走行させるためのX方向送り装置18が設けら
れ、他方の退避ライン16D(以下、この方向を上記X
方向に直交した「Y方向」とする)には、これと同様な
構造を有して別のY方向送り装置19が設けられてい
る。20,21は、各装置の駆動用モータを示してい
る。
【0024】出入ライン16Aにおいて、パスラインP
との交差領域には、図3に示すようにX方向(パスライ
ンPと交差した方向)での移動台12の引き込み、及び
押し出しを行うための移動台引込み押出し手段24と、
図2に示すようにY方向(パスラインPに沿った方向)
での移動台12の位置決め及びガタツキ防止を行うため
の移動台固定手段25とが設けられている。移動台引込
み押出し手段24(図3参照)は、移動台12がパスラ
イン近傍の所定の待機位置へ停止したときに、流体圧シ
リンダ等を用いた引込み装置26によって移動台12を
引き寄せて適宜ストッパ(図示略)へ当て止め可能にな
っており、移動台12には、引込み装置26のフック具
27と係合・離脱が可能となる可動フック28が設けら
れている。
【0025】この可動フック28は、例えば流体圧シリ
ンダ等の駆動具29によって上下方向に揺動可能とされ
ることで、その係合離脱動作を行うようになっている。
移動台固定手段25(図2参照)は、移動台12がパス
ラインP中の圧延位置へ停止して引込み装置26による
位置決め及びガタツキ防止がなされた状態で、移動台1
2の両側から流体圧シリンダ等を用いたクランプ装置3
1によって挟持するようにしたものである。なお、出入
ライン16AとパスラインPとの交差領域には、クラン
プ装置31によるクランプ時に車輪14に負荷を与え
ず、また固定を強固にするために、支持レール33を設
けておくのが好適となる。
【0026】このような設備構成に対して、退避ライン
16C,16Dのうち、一方に、パスラインP中に設置
された移動台12とは異なる、別の移動台12Sが待機
状態として設置されている。この待機中の移動台12S
上にも、水平圧延機1Aを構成することができるスタン
ド(図示略)と、垂直圧延機1Bを構成することができ
るスタンド(図示略)とが併設されている。図3及び図
4に示すように、垂直圧延機1Bのスタンド8には、伝
動部9に対する入力軸35が、軸心を縦方向に向け且つ
上方へ突出した状態で設けられている。この入力軸35
の外周面にはスプラインが施されている。
【0027】これに対し、伝動部9には、スタンド8に
対する出力端側の伝動軸37が軸心を縦方向にして且つ
下向きに設けられている。この伝動軸37は、歯車機構
38及びベベルギヤ対39を介して水平方向の連結軸4
0と連動関係に保持されており、この連結軸40を介し
て、駆動部10において軸心を水平方向に向けた出力軸
41とカップリング42によって連結されている。歯車
機構38は、減速機を兼ねている。上記伝動軸37に
は、スタンド8の入力軸35との連結に用いる可動カッ
プリグ45が設けられている。この可動カップリング4
5は、伝動軸37に対して相対回転不能(即ち、伝動軸
37と一体回転する)でありながら、この伝動軸37に
沿って昇降自在になっている。この可動カップリング4
5の内周面には、スタンド8の入力軸35に設けられた
スプラインと噛合可能なボス孔が設けられている。
【0028】また、この可動カップリグ45は、昇降装
置46により昇降駆動される。この昇降装置46は、伝
動軸37と平行に立設されたガイドレール47に沿って
昇降自在に保持された昇降部材48と、この昇降部材4
8を昇降させる流体圧シリンダ等を用いた昇降駆動具4
9とを有したものである。この昇降部材48の先端部と
上記可動カップリグ45とは、両者間における昇降方向
への相対動作を阻止すべく係合している。また、少なく
とも可動カップリング45が入力軸35と連結された状
態にあって、この可動カップリグ45は昇降部材48の
先端部に対して回転自在に保持されるようになってい
る。
【0029】なお、図5及び図6に示すように、スタン
ド8内では、ロール軸53に対して回転駆動力を分配す
る分配ギヤ54と上記した入力軸35との間に、アイド
ルギヤ55が介設されており、これによってロール軸5
3と入力軸35との干渉を防止している。水平圧延機1
Aにおいては、図1から明らかなように、スタンド5と
伝動部6とがカップリング57を介して水平方向に連結
される構造であり、移動台12をパスラインPへシフト
すると同時に連結が行われる。なお、カップリング57
は自動又は手動で着脱するものであり、例えばこのカッ
プリング57のシフトを、移動台12のシフトとは別の
シフト装置(図示略)によって行わせるようにしてもよ
い。
【0030】このような構成の圧延設備2により、棒鋼
等の圧延操業を行う場合では、床レール16の例えば退
避ライン16Cに対して、パスラインP上に設置の移動
台12とは別の移動台12Sを待機させておく。このと
き、他方の退避ライン16Dは空の状態としておく。そ
して、この退避ライン16Cで待機する移動台12Sに
設けられた水平圧延機構成用のスタンド及び垂直圧延機
構成用のスタンドでは、次回のカリバー変更へ向けて、
事前にロール交換や材料誘導用出入口ガイドの位置調節
等を済ませておく。
【0031】この状態で、実際にカリバー変更を行うに
は、次のようにする。すなわち、パスラインP上の移動
台12において、垂直圧延機1B側につき、伝動部9と
スタンド8とを連結している可動カップリング45を昇
降装置46によって分離(上昇)動作させる。また、そ
の他、各種流体圧回路、潤滑油供給ライン、電源線や信
号線等の電気回路等(いずれも図示略)を切断する。次
に、移動台引込み押出し手段24及び移動台固定手段2
5を解放し、引込み装置26によって移動台12を押し
出すことにより、水平圧延機1Aのカップリング57を
分離させる。
【0032】また、引込み装置26と移動台12との連
結を外した後、X方向送り装置18により、この移動台
12を出入ライン16Aからターン部16Bへと取り出
す。また、このターン部16Bで各旋回テーブル17を
90°旋回させて移動台12の車輪14を首振りさせ、
次にY方向送り装置19により、移動台12を退避ライ
ン16Dへと移動させる。次に、ターン部16Bにおい
て各旋回テーブル17を逆方向へ90°旋回させて元の
状態に戻し、当初、退避ライン16Cで待機していた移
動台12SをX方向送り装置18により、ターン部16
B乃至出入ライン16Aを経てパスラインP中へと移動
させる。
【0033】そして、引込み装置26により、この移動
台12Sを所定位置まで引き込ませ、カップリング57
を介して水平圧延機1Aでの連結を行うと共に、移動台
固定手段25を作動させて移動台12Sの位置決めを
し、またガタツキ防止の状態にする。また、垂直圧延機
1Bでは、伝動部9とスタンド8とを昇降装置46によ
る可動カップリング45の連結(下降)動作により連結
させる。このとき、可動カップリング45とスタンド8
の入力軸35との間で、スプラインがうまく噛合しない
場合には人手により調節するが、この調節作業は、可動
カップリング45がスタンド8の上部側(少なくともパ
スラインPより上側)となっていて見やすく且つ作業性
の良好な位置付けであるために、容易且つ迅速に行える
ものとなっている。
【0034】この他、各種流体圧回路、潤滑油供給ライ
ン、電源線や信号線等の電気回路等(いずれも図示略)
の接続作業を行えば、水平圧延機1A及び垂直圧延機1
Bにおいて一気にカリバー変更が完了したことになる。
この後、退避ライン16Dへ移動させた移動台12に対
し、次回のカリバー変更へ向けて再び、ロール交換や材
料誘導用出入口ガイドの位置調節等を行うようにする。
勿論、このように退避ライン16C又は16Dへ移動さ
せた移動台12上では、各スタンド5,8に対するその
他の調整、部品交換等のメンテナンスが可能である。こ
のメンテナンスは、圧延操業に影響されずにゆっくりと
時間をかけて行え、しかもパスラインPを外れて単独で
行える(即ち、伝動部6,9等と連結・分離自在であ
る)ため、極めて円滑且つ容易に行えるものとなる。
【0035】また、移動台12を出し入れする機会を利
用して、伝動部6,9等のメンテナンスを行うことも可
能で、この作業も、スタンド5,8と連結・分離自在で
あって単独で行えるために、円滑且つ容易に行えるもの
である。ところで、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、細部構造等について、実施の態様に応
じた各種変更等が可能である。例えば、スタンド5,8
と伝動部6,9との間で行う各種流体圧回路、潤滑油供
給ライン、電源線や信号線等の電気回路等における接続
及び切断作業を、流体圧駆動機構又は電動駆動機構等に
よって自動又は半自動化させることが可能であり、この
ようにすることで、カリバー変更をより一層、容易且つ
迅速に行うことができる。
【0036】移動台12において、水平圧延機1Aと垂
直圧延機1Bとを併設させずに、各別に載設する構成と
してもよいし、更に水平圧延機1Aや垂直圧延機1Bを
複数台併設させた構成としてもよい。床レール16にお
いて、退避ラインを更に複数設けておき、これに伴って
待機させる移動台12Sの台数も増加させることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る片持型圧延機では、スタンドと伝動部と駆動部とを
有した構成にし、このうちスタンドと伝動部との相互間
を連結・分離自在とすることで、スタンドの移動を可能
にしている。そのため、伝動部及び駆動部を固定的に設
置しておき、スタンドだけをパスラインの側方外部とパ
スライン中との間で移動させることが自在に行えるもの
である。この構成では、スタンド自体の構造をシンプル
化して、大きさ的、構造的、重量的、及び設備コスト的
に抑えたものにできる。
【0038】従って、本発明に係る圧延設備として、上
記した本発明の圧延機のスタンドをパスラインの側方外
部とパスライン上とに各別に設置しておき、カリバー変
更に応じて、これらスタンド相互をパスラインの側方外
部とパスライン中との間で相対的に位置替えできるよう
になる。このようなことから、カリバー変更を容易に行
えるようになると共に、カリバー変更に伴う作業時間の
短縮が図れるものとなり、圧延設備としての稼働効率、
即ち、生産性が高められるものである。
【0039】垂直圧延機のスタンドにおいて、その入力
軸を上向きに突出させておくと伝動部の出力軸との連結
を見ながら行えるので、この連結作業が容易且つ迅速に
行える利点がある。水平圧延機構成用スタンドと垂直圧
延機構成用スタンドとを共通の移動台に併設したり、こ
の移動台を床レールに沿って移動可能にしたりすれば、
スタンド交換作業の容易化及び迅速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧延設備の主要部を示す平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線拡大矢視図である。
【図3】図1のB−B線拡大矢視図である。
【図4】垂直圧延機の伝動部における主要部を拡大して
示す側断面図である。
【図5】垂直圧延機のスタンドにおける主要部を拡大し
て示す平面図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】従来の圧延設備を示す平面図である。
【図8】図7のD−D線拡大矢視図である。
【図9】図7のE−E線拡大矢視図である。
【符号の説明】
1 片持型圧延機 1A 水平圧延機 1B 垂直圧延機 2 圧延設備 5 スタンド(水平圧延機構成用) 5a ハウジング(水平圧延機構成用) 5b ロール(水平圧延機構成用) 6 伝動部(水平圧延機構成用) 7 駆動部(水平圧延機構成用) 8 スタンド(垂直圧延機構成用) 8a ハウジング(垂直圧延機構成用) 8b ロール(垂直圧延機構成用) 9 伝動部(垂直圧延機構成用) 10 駆動部(垂直圧延機構成用) 12 移動台 16 床レール 16A 出入ライン 16B ターン部 16C 退避ライン 16D 退避ライン 35 入力軸(垂直圧延機構成用のスタンド) 37 伝動軸(垂直圧延機構成用の伝動部) 41 出力軸(垂直圧延機構成用の駆動部) 45 可動カップリング 46 昇降装置 P パスライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カリバーを形成する複数本のロール(5
    b)(8b)をハウジング(5a)(8a)で水平又は
    垂直に支持したスタンド(5)(8)と、該スタンド
    (5)(8)の各ロール(5b)(8b)に回転駆動力
    を伝える伝動部(6)(9)と、該伝動部(6)(9)
    に原動力を伝える駆動部(7)(10)とを有してお
    り、スタンド(5)(8)と伝動部(6)(9)との相
    互間が連結・分離自在とされてスタンド(5)(8)の
    移動が可能になっていることを特徴とする片持型圧延
    機。
  2. 【請求項2】 前記スタンド(8)は、ロール(8b)
    の回転軸心が垂直に支持されていることによって伝動部
    (9)及び駆動部(10)との連結時に垂直圧延機(1
    B)を構成するものであり、該スタンド(8)には、伝
    動部(9)に対する入力軸(35)が軸心を縦方向に向
    け且つ上方へ突出させて設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の片持型圧延機。
  3. 【請求項3】 ロール(8b)の回転軸心を垂直に支持
    した垂直圧延機(1B)構成用のスタンド(8)と、ロ
    ール(5b)の回転軸心を水平に支持した水平圧延機
    (1A)構成用のスタンド(5)とが個々のパスライン
    (P)を一致させた状態で互いに共通する移動台(1
    2)上に併設されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の片持型圧延機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    された圧延機(1)のスタンド(5)(8)がパスライ
    ン(P)の側方外部とパスライン(P)上とに各別に設
    置され、パスライン(P)上に設置されるスタンド
    (5)(8)に対して伝動部(6)(9)及び駆動部
    (7)(10)が連結されており、これらスタンド
    (5)(8)がパスライン(P)の側方外部とパスライ
    ン(P)上とで相対的に位置替え可能になっていること
    を特徴とする圧延設備。
  5. 【請求項5】 スタンド(5)(8)相互の位置替えが
    床レール(16)に沿って可能になっていることを特徴
    とする請求項4記載の圧延設備。
  6. 【請求項6】 垂直圧延機(1B)の構成用にパスライ
    ン(P)の側方に設置される駆動部(10)は伝動部
    (9)に対する出力軸(41)の軸心を水平方向に向け
    て設置されていると共に、上記伝動部(9)からスタン
    ド(8)に対する出力端側の伝動軸(37)は軸心を縦
    方向で且つ下向きにして設けられており、該伝動軸(3
    7)にはスタンド(8)の入力軸(35)との連結に用
    いる可動カップリング(45)を昇降可能にする昇降装
    置(46)が設けられていることを特徴とする請求項4
    又は請求項5記載の圧延設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200717A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kobe Steel Ltd 条鋼圧延用の圧延機

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JP2008200717A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kobe Steel Ltd 条鋼圧延用の圧延機

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