JP2000301026A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

Info

Publication number
JP2000301026A
JP2000301026A JP11238099A JP11238099A JP2000301026A JP 2000301026 A JP2000301026 A JP 2000301026A JP 11238099 A JP11238099 A JP 11238099A JP 11238099 A JP11238099 A JP 11238099A JP 2000301026 A JP2000301026 A JP 2000301026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
dust collecting
collecting plate
current density
hammering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11238099A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Masayoshi Takeuchi
正義 竹内
Keisuke Ishida
恵介 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUSUTOMU POWER KK
Original Assignee
ARUSUTOMU POWER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUSUTOMU POWER KK filed Critical ARUSUTOMU POWER KK
Priority to JP11238099A priority Critical patent/JP2000301026A/ja
Publication of JP2000301026A publication Critical patent/JP2000301026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来装置のような仕切板、ダンパ、コモンダク
ト等の複雑でコスト高となる構成を必要とすることな
く、安価で運転操作が容易な電気集塵装置を提供する。 【解決手段】燃焼排ガス中のダストを除去する電気集塵
装置において、集塵板4上のほとんどの領域で、電流密
度が平均電流密度の10%以上にすることができる放電
線1を用いる。また、各集塵板4を槌打ハンマ5により
分散して槌打する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、燃焼排ガス中のダ
ストを除去する電気集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃焼排ガス中のダストを除去す
るには、電気集塵装置が用いられている。石炭灰すなわ
ち石炭の燃焼ガス中のダストは、電気抵抗値が高い場合
には高効率で集塵するのが困難であるため、あらかじめ
排ガスの温度を熱交換器により80〜100℃にまで低
減して、ダストの電気抵抗値を下げてから集塵すること
が得策と考えられるに至った。
【0003】従来の低抵抗値ダストのための電気集塵装
置で採用されている放電線7は、図6(A)に示すよう
に、所望間隔に突起7aを設け、この突起7aからコロ
ナ放電電流を集中的に放電する特徴を有する。このため
に、電流密度は放電線7の全長にわたって均一ではな
く、上記突起部7aに電流密度が高く偏る。図6(B)
は、上記放電線7と集塵板8との配置を示す横断面図で
ある。図6(C)は、上記突起7aを有する上記放電線
7を使用した場合の集塵板8上の電流密度の分布を示す
もので、このような突起7aを有する放電線7では、集
塵板8上に電流がほとんど計測されない広い領域9があ
ることが分かる。
【0004】ところで、ダストは放電線により荷電され
て集塵板に付着し、その付着した殆どのダストは、槌打
されるまで、ダスト層内に発生する電界による電気的付
着力によって集塵板に保持される。ダストの電気的付着
力(Fs)は、コロナ電流密度(J)およびダスト層の
見掛け電気抵抗(P)と、次のような関係にある。すな
わち、Fs=kEaβ(ここに、kとβはそれぞれ常
数、Eaは平均電界である)および Ea=JP であ
るから、Fs=k(JP)β この関係式から、ダスト
の電気抵抗値(P)が低い場合は、電気集塵装置の集塵
板に集塵されるダストの電気的付着力(Fs)が弱く、
この影響は、放電線が作り出す電流密度(J)分布の高
低によって助長され、更に著しいものとなることが理解
できる。
【0005】前述のように、不均一な電流密度分布を発
生させる突起型放電線を使用した場合には、図6(C)
に示すように、集塵板8上には電流密度のほとんどない
広い領域9が現れるので、電気抵抗値の低いダストは、
この領域9では電気的付着力が僅かとなるため、集塵板
上にふわふわの状態のダスト層を形成する。電気的付着
力の弱いこうしたダストはガス流に伴われて再飛散し易
く、特に集塵板の槌打ち時に飛散が助長されて集塵効率
が低下する。また、石油やその残査物、あるいはオリマ
ルジョン燃焼排ガス中のダストは、本来、電気抵抗値が
低いために、同様な集塵効率の大幅な低下が発生してい
る。
【0006】従来、電気抵抗値の低いダストの集塵効率
が低いことに対する対策として、例えば、図7に示すよ
うに、集塵室10内を仕切板11により複数の集塵区分
室10aに区分し、それぞれの集塵区分室10aの入口
および/または出口にダンパ12を設け、ガスの流れを
選択的に遮断または風量調整できるようにして、該ダン
パ12により遮断された集塵区分室10a内の集塵板を
槌打するように構成すると共に、各集塵室10にガス入
口煙道10bおよびガス出口煙道10cを設け、これら
のガス入口煙道10b同士およびガス出口煙道10c同
士をそれぞれコモンダクト13および14により連通す
るように構成した電気集塵装置があった。また、従来の
電気集塵装置における集塵板の槌打方法は、一度に何列
もの集塵板を槌打していた。
【0007】上記従来の電気集塵装置は、一度に何列も
の集塵板を槌打するために、槌打時の再飛散量が目立っ
て多くなり、そのため槌打時に煙突から煙の色の濃度が
目に見えて増加することがある。これを防止するため
に、集塵板の槌打時に上記ダンパを閉めて集塵区分室内
の電極板を槌打していたが、ダンパを閉じていない他の
各集塵区分室にガスの流れを均等に分配する工夫が必要
になり、そのためにダンパの複雑な運転や維持管理が要
求されるだけでなく、上記コモンダクトが必須の構成要
素となったり、集塵室を区分するための仕切板が必要と
なって、構造が複雑でコスト高となる問題点があった。
また、コモンダクトによるガスの圧力損失を補うだけの
通風機の容量や動力費の増加を余儀なくされてコスト高
となる問題点もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
電気集塵機の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、上記従来装置のような仕切
板、ダンパ、コモンダクト等の複雑でコスト高となる構
成を必要とすることなく、安価で運転操作が容易な電気
集塵装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気集塵装置
は、燃焼排ガス中のダストを除去する電気集塵装置にお
いて、集塵板上のほとんどの領域で、電流密度が平均電
流密度の10%以上にすることができる放電線を用いる
ことを特徴とする。また、各集塵板を分散して槌打する
ように構成したことも特徴とする。さらに、上記電気集
塵装置において、石炭燃焼排ガスを80〜100℃の温
度領域に予め低下せしめる手段を設けることも特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1において、1は放電線
であって、図2に示すように、コイルバネ状に形成され
ていて、その両端部にはフック1aおよび1bが設けら
れている。該放電線1は、そのフック1aを電気集塵装
置の上部ホルダー2に掛け止め、バネを伸ばすようにし
てフック1bを下部ホルダー3に掛け止める。従って、
放電線1は、その引き伸ばし張力によって上下ホルダー
2、3に確実かつ安定して取り付けることができる。
【0011】上記放電線1は集塵板4間に電圧をかける
と、放電線1の全長に亘って非常に均一なコロナ放電電
流が発生し、その結果、集塵板4には、図3(B)に示
されるように、高い値で均一な分布の電流密度が作り出
される。なお、図3(A)は上記放電線1と集塵板4の
配置を示す横断面図である。
【0012】以上のように、上記実施例の放電線1を使
用することにより、電流密度は集塵板4上のほとんどの
領域で高い値を保持することができるため、ダストの電
気抵抗値が低下しても、電気的付着力の大幅な低下が無
く、集塵板4上には高密度のダスト層が形成される。従
って、ダストはガス流に乗って再飛散し難いだけでな
く、集塵板4の槌打時に該ダスト層は塊となってホッパ
(図示せず)に落下するため、従来のような再飛散増加
現象による集塵効率の大幅な低下は発生しない。
【0013】図1において、5は槌打ハンマであって、
回転駆動される回転シャフト5aと、該回転シャフト5
aに所定間隔で固定されている複数の固定杆5bと、各
固定杆5bにそれぞれ回動自在に取り付けられている回
動杆5cと、該回動杆5cの先端に取り付けられている
ハンマ部材5dから構成されている。図4からも明らか
なように、上記複数の固定杆5bは相互に僅か(例えば
10゜)ずれるように取り付けられている。これらのず
れは、必ずしも隣接の固定杆5b同士でなくても、すべ
ての固定杆5b同士が互いに所定角度でずれた方向に取
り付けられていればよい。
【0014】本実施例の槌打装置は、以上のように構成
されているので、例えば、回転シャフト5aが1分間で
10回転する様に駆動モータの回転速度を調整してお
くと共に、固定杆5bを10ずれて取り付けておけ
ば、槌打ハンマ5の槌打間隔は1分間となる。従って、
最大36列の集塵板4が36分間で槌打完了することに
なる。図5に示されるように、集塵室が2室に分かれて
いれば、36×2=72列の集塵板4が72分で槌打完
了することになる。槌打サイクルの最適時間は6〜8時
間である事が多く、従って、360列までくらいは一度
に一列しか槌打できないようにする事が出来る。また、
固定杆5bの取り付け角度あるいはモータの回転速度を
変えれば、更に多くの列の集塵板を一度に一列しか槌打
できないようにする事が出来る。
【0015】以上のような、間欠的な槌打方法は、図5
に示すように、ガスの流れの最終区(図5では第4区)
のみでよい。なぜなら、最終区以前(図5では第1、
2、3区)の集塵板の槌打による再飛散ダストは最終区
(図5では第4区)で十分捕捉できるためである。
【0016】
【発明の効果】1)集塵板上のほとんどの領域で、電流
密度が平均電流密度の10%以上にすることができる放
電線を用いるように構成したので、ダストの電気抵抗値
が低い時にも集塵板槌打時のダストの再飛散を抑制する
ことができる。、 2)石炭燃焼排ガスを80〜100℃の温度領域に予め
低下せしめたために、ダストの電気抵抗値が低下した時
でも、集塵板槌打時のダストの再飛散を最も効果的に低
減することができる。 3)各集塵板を分散して槌打するように構成したので、
集塵板の槌打時に捕集ダストが再飛散するのを防止する
ことができる。 4)ダンパを具備した従来の集塵装置に比べて、ダン
パ、コモンダクト、仕切板等が不要になり低コストにな
るだけでなく、特にコモンダクトが不要になるため、こ
こでの圧力損失を考慮する必要がなく動力費の節減にな
り、さらに、ダンパのコントロールが不要となって運転
操作が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気集塵装置の要部の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1の放電線の一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の電気集塵装置における放電線と集塵板
の配置を示す横断面図(A)およびその集塵板上の電流
密度分布を示す図(B)である。
【図4】図1の槌打装置における固定杆の取り付け角度
の説明図である。
【図5】図1の槌打装置の配置例を説明する図である。
【符号の説明】
1 放電線 1a フック 1b フック 2 上部ホルダー 3 下部ホルダー 4 集塵板 5 槌打ハンマ 5a 回転シャフト 5b 固定杆 5c 回動杆 5d ハンマ部材 6 被槌打部材 7 放電線 7a 突起 8 集塵板 9 領域 10 集塵室 10a集塵区分室 10bガス入口煙道 10cガス出口煙道 11 仕切板 12 ダンパ 13 コモンダクト 14 コモンダクト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月17日(1999.6.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】従来の放電線の説明図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】従来の複数の集塵区分室を設けた電気集塵装置
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 恵介 神戸市中央区港島中町2丁目3番4号 エ ービービー株式会社神戸事業所内 Fターム(参考) 4D054 AA02 BA01 BB01 BB02 CA14 CA19 DA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排ガス中のダストを除去する電気集
    塵装置において、集塵板上のほとんどの領域で、電流密
    度が平均電流密度の10%以上にすることができる放電
    線を用いることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 燃焼排ガス中のダストを除去する電気集
    塵装置において、各集塵板を分散して槌打するように構
    成したことを特徴とする電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の燃焼排ガス中の
    ダストを除去する電気集塵装置において、石炭燃焼排ガ
    スを80〜100℃の温度領域に予め低下せしめる手段
    を設けることを特徴とする電気集塵装置。
JP11238099A 1999-04-20 1999-04-20 電気集塵装置 Pending JP2000301026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11238099A JP2000301026A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11238099A JP2000301026A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気集塵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000301026A true JP2000301026A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14585239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11238099A Pending JP2000301026A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 電気集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000301026A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464286A (zh) * 2013-07-18 2013-12-25 中国能源建设集团山西省电力环保设备总厂 非对等分区电除尘器
KR101383312B1 (ko) 2012-12-06 2014-04-09 한라산업개발 주식회사 두 개의 돌출편 사이에 라운드부를 갖는 방전부가 구비된 전기집진기용 방전극
KR101464516B1 (ko) 2012-12-06 2014-11-24 한국기계연구원 두 개 이상의 엣지를 갖는 방전부가 형성된 전기집진기용 방전극

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101383312B1 (ko) 2012-12-06 2014-04-09 한라산업개발 주식회사 두 개의 돌출편 사이에 라운드부를 갖는 방전부가 구비된 전기집진기용 방전극
KR101464516B1 (ko) 2012-12-06 2014-11-24 한국기계연구원 두 개 이상의 엣지를 갖는 방전부가 형성된 전기집진기용 방전극
CN103464286A (zh) * 2013-07-18 2013-12-25 中国能源建设集团山西省电力环保设备总厂 非对等分区电除尘器
CN103464286B (zh) * 2013-07-18 2016-03-23 山西省电力环保设备工程有限公司 非对等分区电除尘器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8574353B2 (en) Electric dust collector
WO2005105315A1 (ja) ガス処理装置
JP2000301026A (ja) 電気集塵装置
JP2005052832A (ja) 静電集塵器のためのコロナ放電電極組立体
JP2005205405A (ja) 荷電装置、捕集装置及び静電式集塵装置
EP2257379A1 (en) Device and method for cleaning a flue-gas flow of particles and system for fuel combustion
CN107282308A (zh) 一种线网式电除尘装置
JP2607680B2 (ja) 電気集じん装置およびその運転方法
CN201644220U (zh) 一种用增湿塔改进的表面冷却及预荷电、预除尘设备
EP0161205A2 (en) Two-stage electrostatic precipitator
JPS63126569A (ja) 電気集塵装置
JP2005156101A (ja) 空気調和機
CN207214055U (zh) 热解焚烧炉
CN206567092U (zh) 一种控制pm2.5的除尘装置
JP2991645B2 (ja) 電気集塵装置
JP2010012382A (ja) 電気集じん器の集じん極槌打方法
JP2000288424A (ja) 電気集塵装置
JP5876537B2 (ja) 発電所運用システム
RU2152260C1 (ru) Способ регенерации многопольного электрофильтра, устройство для его осуществления, многопольный электрофильтр и аппарат гидрозолоудаления
JPH08299847A (ja) 電気集塵装置用放電極
JP2002233790A (ja) 排ガス系電気集塵機の集塵極槌打装置の運転方法
JP4022353B2 (ja) 焼却処理設備
JPH0250785B2 (ja)
JP2010022907A (ja) 電気集塵装置の制御方法
JPH0460704B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071211