JPH0460704B2 - - Google Patents

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JPH0460704B2
JPH0460704B2 JP9617788A JP9617788A JPH0460704B2 JP H0460704 B2 JPH0460704 B2 JP H0460704B2 JP 9617788 A JP9617788 A JP 9617788A JP 9617788 A JP9617788 A JP 9617788A JP H0460704 B2 JPH0460704 B2 JP H0460704B2
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JP
Japan
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dust
temperature
dust collection
oil
electrostatic precipitator
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JP9617788A
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English (en)
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JPH01266866A (ja
Inventor
Shigenari Yamamoto
Nobuo Machida
Kyoshi Kasemoto
Tsunetoshi Kochihira
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、焼結装置からの排ガスのような含油
塵ガスを取り扱う電気集塵装置の運転方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
一般に、電気集塵装置では、稼働時間が長くな
ればなる程、集塵板表面にダストが堆積して集塵
効率ηが低下してくるから、集塵効率ηを求める
次のドイチエの式、 η=1−eWA/Q 但し、η:集塵効率 W:ダスト移動速度 (ダスト堆積量が上がると下がる) A:電気集塵装置の容量 Q:排ガス量 から分かる通り、集塵効率ηの低下を抑えるため
には、減産して排ガス量Qを下げるか、或いは電
気集塵装置の容量Aを上げるしかない。減産は長
期間続けられないため、結局電気集塵装置の容量
Aを上げるために電気集塵装置を増設しなければ
ならないから、電気集塵装置の運転上ばかりでな
く設備コスト面で問題であつた。
そこで、従来、集塵効率ηを維持するために、 第6図に示す如く槌打装置により集塵電極の
槌打を間欠的(30分〜2Hrに1回集塵電極を槌
打)に行つて集塵電極表面の堆積ダストを機械
的に除去し、ダスト移動速度Wを上げる方法。
集塵板に付着堆積したダスト層の電気抵抗値
ρdの値によつて集塵効率ηが大きく変化し、ρd
=f(水分;温度)で表されるので、ガス中の
水分量と温度を実測して電気抵抗値ρdを算出
し、次の領域の内、B,C,Dいずれの領域に
なるかを判断する。
A領域(再飛散、η=0) B領域(正常、η;良好) 1×104≦ρd≦5×1010(Ω・cm) C領域(火花頻発、η;悪化) 5×105≦ρd≦1×1011(Ω・cm) D領域(逆電離、η;悪化) 1×1012≦ρd(Ω・cm) 次いで、夫々の領域に一番適切な荷電制御を
選択適用して集塵効率を高める方法(特開昭60
−94160号公報参照)。
電気抵抗値ρdが高く前記領域C,Dにあるダ
スト(高抵抗ダスト)の場合には、集塵電極の
ピーク電圧VPが高いほど集塵効率ηが向上す
るため(VP=0.75〜0.95VSのときη最大)、火
花開始電圧VSを目標に集塵電極のピーク電圧
を上昇させて集塵効率を高める方法(特開昭61
−249557号公報参照)。
前記D領域のρd≧1×1012では完全な逆電離
現象が発生しているが、ρdがそれより低い領域
C〜Dでは火花頻度が増大し、火花→アーク放
電と移行するのを防止するため、従来、ダスト
へのコロナパワーが減少するにかかわらず、強
制荷電停止を行つていた。この考えに立ち逆電
離の対策として荷電ON,OFFを繰り返す間欠
荷電技術があるが、領域C〜Dでは荷電停止で
集塵効率ηが低下するのを避けられないから、
集塵効率ηの低下を抑えるために、領域C〜D
で間欠荷電→連続荷電→間欠荷電を繰り返す方
法(特開昭62−45361号公報参照)。
等が開発されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
方法で槌により連打しても、第6図に示す如
く焼結ダストのような油分を含むダストは除去さ
れず堆積してしまい、さらに連打を持続させても
この含油堆積ダストを除去できないという欠点が
あつた。
方法では、ガス中の水分量と温度を実測して
電気抵抗値ρdを算出し、B,C,Dいずれの領域
になるかを判断する必要があるから、制御系が複
雑となり、設備費がかかると共に、含油ダストの
場合、荷電制御だけでは除去し難いという欠点が
あつた。
方法では、前記方法と同様に含油ダストの
除去効果に疑問があるという欠点があつた。
方法は、集塵効率ηの低下を抑える方法であ
り、該方法では集塵効率ηを向上させることが
できないという欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明は前記課題を解決するためになしたもの
で、含油高抵抗ダストを効果的に除去できるよう
にすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る電気集塵装置の運転方法は、電気
集塵装置の入口のガス温度を約150〜200℃に上昇
させ、その温度を保持しながら集塵板を1日所要
時間連続して槌により連打し、このような連打を
少なくとも4日間行ない集塵板に堆積した含油ダ
スト層を除去し、ついで前記入口のガス温度を通
常温度(110℃)に戻し1日当り所要時間連続槌
打するようにして再び集塵を再開することを特徴
としており、かかる構成によつて前記目的を達成
するものである。
〔実施例〕
まず、本発明方法実施用設備を第1図及び第2
図に沿つて説明する。
図中1,2,3,4は複数の集塵室(実施例で
は4つ)で、集塵室1の前部にガス入口5を設
け、集塵室4の後部にガス出口6を設け、集塵室
1,2,3,4内を順次互いに前部と後部で連通
させてガス流方向に連設されている。各集塵室
1,2,3,4の内部には、ガス流方向と直角方
向に間隔をおいて集塵極7と放電極8が交互に吊
設され、上部には集塵極用槌打装置9と放電極用
槌打装置10が設置され、下部には、槌打装置
9,10で払い落とされたダストを溜めるホツパ
11と、該ホツパ11からの排出ダストを移送す
る排出コンベヤ12が設けられている。
13は焼結装置で、該焼結装置13のガス出口
と前記電気集塵装置14のガス入口5が調温装置
15(エコノマイザ、エアクーラ等)を介してダ
クト16により接続されている。
17は煙突である。
このような設備において、焼結装置13から排
出された高温の含塵ガスは、調温装置15で一定
温度(通常110℃)に調温されてガス入口5を経
て電気集塵装置14に入り、各集塵室1,2,
3,4内に設けた集塵極7と放電極8からなる多
くの集塵部を順次抜けて行く過程で該集塵部によ
り除塵され、しかる後、煙突17から大気中に排
出される。集塵極7と放電極8に付着したダスト
は、前記したような電気集塵装置14の運転を停
止して槌打装置9と10によつて槌打を行うこと
で夫々集塵極7と放電極8から払い落とされ、ホ
ツパ11に溜められた後、排出コンベア12上に
排出される。
次に、本発明の実施例を第3図〜第5図に沿つ
て説明する。
焼結装置13からの排ガスは含油ダストを含む
から、この含油ダストが集塵極7に付着すると、
第6図に示す如く、従来方法に従い槌打装置9に
より集塵極7を槌により小時間連打しても含油ダ
ストを除去できず、集塵極7に堆積してしまい、
集塵極7を長時間連打を行つてもこの含油堆積ダ
ストは除去できなくなるが、電気集塵装置14の
入口ガス温度を、通常温度以上の設備保守上問題
を生じない温度以上まで上げその温度を長時間保
持しながら集塵板を槌により連打を行うと、含油
高抵抗ダストの堆積層を有効に除去でき、次から
は槌により持続して連打するだけで含油ダストの
付着堆積を少なくし集塵効率を維持できることが
実験の結果で分かつた。具体的には、電気集塵装
置14の入口ガス温度を、通常温度以上の設備保
守上問題を生じない150℃まで上げその温度を5
日間保持しながら1分当たり1回の槌により持続
して連打を行つた結果、集塵効率ηを91.5%から
5.5%上げて97.0%とすることができ、しかも槌
による持続連打を1日当たり8時間行うことで前
記アツプ後の集塵効率ηを維持できた。
例えば一日8時間持続連打して16時間温度保持
の状態とすることにより剥離せず残されたダスト
層を次の連打に充分剥離できる状態とするためで
ある。
上記集塵極堆積ダストの除去メカニズムを解明
するために、 (1) 含油ダストの示差熱分析 (2) 電気集塵装置14の入口ガス温度150℃で1
分当たり1回の槌による持続連打を4日間行つ
た前後の排出コンベア内ダストと集塵極付着ダ
ストの成分の分析 を行つた。
第3図は前記(1)の分析結果を第3図に示す。こ
の図によれば、含油ダストを室温から790℃まで
昇温させた時、その温度上昇につれて緩やかな重
量減少があるから、温度上昇によつてダスト中の
油分の蒸発が促進され、256℃で示差熱に変化が
生じ、392℃で燃焼が生じているから、256℃以
上、即効的には392℃以上に昇温させると含油高
抵抗ダストを効果的に除去できることが分かる。
しかし、設備的には200℃以上に昇温させること
は保守上問題がある。そこで、本実施例では、電
気集塵装置14の入口ガス温度を、通常温度
(110℃)を越えて設備的に許し得る150℃前後で
長時間(実施例では4日間)保持しながら1分当
たり1回で1日8時間の槌による持続連打を行つ
た。
第4図はその結果としての前記(2)の分析結果を
示す。この図によれば、油分のベンゼン抽出物が
長時間温度アツプ運転後減少している。特に、集
塵室4の集塵極付着ダストはベンゼン抽出物が
1.08→0.16〜0.18%と激減している。また、操業
中の排出コンベア内ダストでもベンゼン抽出物が
0.1〜0.2%と前記集塵極付着ダストの油分と略同
量となつているから、集塵極には含油ダストが堆
積していないということができる。
前記の集塵極堆積ダスト除去メカニズムがある
から、第5図に示す如く、高温保持によつて油分
で集塵極7に付着堆積し易いダストが剥離し易い
性状に変化し、槌による持続連打によつてダスト
が集塵極7に付着堆積するのを防止され、従つて
集塵効率ηが向上するのである。
尚、本実施例は、電気集塵装置の入口ガス温度
を通常温度以上の設備保守上問題を生じない温度
として150℃にする例につき説明したが、前述し
た通り150℃より高い温度で集塵極堆積ダストの
除去効果がより高くなるから、設備材料等の点で
200℃以上に昇温できるものなら、電気集塵装置
の入口ガス温度をより高くすることが好ましい。
〔発明の効果〕
以上の通り本発明によれば、焼結ダストのよう
な油分を含むダストを取り扱う電気集塵装置にお
いて、集塵極からダストを容易かつ確実に払い落
として集塵性能を向上させることができるから、
集塵効率の向上維持が図れる。
また、高温保持と槌による持続連打の併用によ
つて、集塵板に付着堆積したダスト層の電気抵抗
値ρdを下げたのと同様の効果を得ることができる
から、従来の荷電制御による方法等に比べて制御
がし易く、しかも設備費が安くて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明方法実施用設備の一例
を示す概念図、同設備中の電気集塵装置の断面
図、第3図は含油ダストの主差熱分析図、第4図
は高温保持と槌による持続連打の併用を行つた前
後の排出コンベア内ダストと集塵極付着ダストの
成分分析図、第5図は本発明方法による集塵極堆
積ダストの除去メカニズムを示す概念図、第6図
は従来方法による集塵極堆積ダストの除去メカニ
ズムを示す概念図である。 1,2,3,4……集塵室、5……ガス入口、
6……ガス出口、7……集塵極、9……集塵極用
槌打装置、11……ホツパ、12……排出コンベ
ア、13……焼結装置、14……電気集塵装置、
15……調温装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電気集塵装置の入口ガス温度を約150〜200℃
    に上昇させ、その温度を保持しながら集塵板を1
    日所要時間連続して槌により連打し、このような
    連打を少なくとも4日間行ない集塵板に堆積した
    含油ダスト層を除去し、ついで前記入口のガス温
    度を通常温度(110℃)に戻し1日当り所要時間
    連続槌打するようにして再び集塵を再開すること
    を特徴とする電気集塵装置の運転方法。
JP9617788A 1988-04-19 1988-04-19 電気集塵装置の運転方法 Granted JPH01266866A (ja)

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JP9617788A JPH01266866A (ja) 1988-04-19 1988-04-19 電気集塵装置の運転方法

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JPH01266866A JPH01266866A (ja) 1989-10-24
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