JP2000300245A - 検査用バッグ - Google Patents

検査用バッグ

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JP2000300245A
JP2000300245A JP11115206A JP11520699A JP2000300245A JP 2000300245 A JP2000300245 A JP 2000300245A JP 11115206 A JP11115206 A JP 11115206A JP 11520699 A JP11520699 A JP 11520699A JP 2000300245 A JP2000300245 A JP 2000300245A
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Japan
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bag
test liquid
test
liquid
chamber
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JP11115206A
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Hiroyasu Nohara
弘康 野原
Tatsuo Yamamoto
達夫 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
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    • C12M23/14Bags
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品等に付着した微生物や汚水中の微生物を
検出するための検査液体を容易に調製し、かつ採取し得
る検査用バッグを提供する。 【解決手段】 上縁2aで開口されており、両側縁2
c,2d及び底縁2eが封止されており、合成樹脂フィ
ルムからなる袋状のバッグ本体2と、バッグ本体2の上
縁から底縁2dに延ばされており、バッグ本体2内を原
液室1aと、検査液体採取室1bとに区画しているフィ
ルター3とを備え、フィルター3は固形物を透過しない
が液体を透過させる材料で構成されており、検査液体採
取室1bに先端4aが位置するようにバッグ本体2に取
り付けられており、かつ検査液体の検査液体採取室から
外部への流出を防止する逆止め弁4bを有し、逆止め弁
4bを外部から開放して検査液体採取室1b内の検査液
体1cの採取を可能とする検査液体採取部材4をさらに
備える、検査用バッグ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物や汚水の検
査に際して検査液体を採取するのに用いられる検査用バ
ッグに関し、例えば食品などの固形物または汚水中の微
生物を検出するに際し、検査液体を調製するのに用いら
れる検査用バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品に付着した微生物の検査で
は、以下のような方法が採用されていた。すなわち、肉
などの固形の食品に付着した微生物を検出するに際して
は、そのままでは検査液体を採取することができない。
従って、食品に滅菌生理食塩水を加え、振盪し、滅菌生
理食塩水中に微生物を移動させる。しかる後、固形物を
除去した後、微生物が採取された食塩水、すなわち検査
液体をピペット等により採取し、培地に滴下し、微生物
を培養した後、測定を行っていた。
【0003】上記操作を行うため、検査液体を得るにあ
ったっては種々の実験器具が必要であった。すなわち、
食品を滅菌生理食塩水と混合するためのビーカーなどの
容器、振盪装置、食品から検査液体を分離するための濾
紙及びロートなどが必要であった。従って、現実には、
検査対象である食品を実験室まで搬入し、実験室で上記
のような操作が行われていた。
【0004】よって、食品工場などの現場において検査
液体を速やかに採取することはできなかった。他方、実
公平6−4718号公報や実公平6−5760号公報に
は、食品工場などの現場において、検査液体を容易に採
取し得る微生物検査用濾過袋が開示されている。
【0005】図8(a)及び(b)は上記先行技術に記
載の微生物検査用濾過袋を示す模式的正面図及び平面図
である。微生物検査用濾過袋51は、2枚の合成樹脂フ
ィルム52,53を両側縁及び底縁で貼り合わせた構造
を有し、上端において開口されている。そして、長方形
の濾過用シート54が微生物検査用濾過袋51の上縁か
ら底縁に至るように延ばされている。濾過用シート54
の両側縁が、検査用濾過袋51の対向し合っている内壁
に接着されており、濾過用シート54の底面が濾過袋5
1の底面に接着されている。従って、濾過用シート54
により濾過袋51内は原液室51aと濾過された検査液
体を採取するための検水室51bとに区画されている。
【0006】上記先行技術に記載の微生物検査用濾過袋
51では、原液室51aに肉などの食品を投入し、かつ
滅菌生理食塩水を注入する。しかる後、微生物検査用濾
過袋51全体を振盪することにより、滅菌生理食塩水中
に食品に付着していた微生物を採取する。他方、濾過用
シート54は、液体を透過させるが、固形物を透過させ
ない材料により構成されている。従って、微生物が混入
した滅菌生理食塩水は、原液室51aから、検水室51
b側に移動し得る。また、食品は固形物であるため、検
水室51bには移動しない。よって、検水室51bの上
方に開いた部分からピペット等を挿入し、検水室51b
に移動してきた検査液体を採取することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術に記載の
微生物検査用濾過袋では、微生物検査用濾過袋51内に
検査対象である食品及び滅菌生理食塩水を入れ、微生物
検査用濾過袋51を振盪するだけで検水室51b内に検
査液体を用意することができる。
【0008】しかしながら、検査液体を採取するにあた
っては、検水室51bの上方からピペットを用い、検査
液体を採取しなければならなかった。従って、通常のピ
ペットを用いた場合、ピペットの上端に口を当てること
になるため、O−157のような有害な微生物が混入し
ている場合、作業従事者が感染症を引き起こす恐れがあ
った。
【0009】また、ピペッターを用いれば、口を利用せ
ずにすむが、先端から検査液体がたれることがあり、や
はり安全性の点で難があった。また、細長いピペットを
検水室51bに挿入し、ピペッティングにより検査液体
を採取した後、培地に滴下する作業が煩雑であった。
【0010】よって、本発明の目的は、上述した従来技
術の欠点を解消し、作業者の感染等の恐れが少なく、検
査液体の採取を容易に行うことを可能とする検査用バッ
グを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、微生物や汚水
の検査に際し、検査液体を採取するための検査用バッグ
であって、上縁が開口されており、両側縁及び底縁が封
止されており、合成樹脂フィルムからなる袋状のバッグ
本体と、前記バッグ本体の上縁から底縁に向かって延ば
されており、両側縁がバッグ本体の対向し合っている内
面に接着されており、下部がバッグ本体の底面に接着さ
れており、液体を透過させるが固体を透過させないフィ
ルターとを備え、前記フィルターにより、バッグ本体の
内部が、検査用原液室と、検査液体採取室とに区画され
ており、前記検査液体採取室に先端が位置するようにバ
ッグ本体に取り付けられており、検査液体採取室とバッ
グ本体外部とを連通する流路を有し、該流路に検査液体
の検査液体採取室からバッグ本体外への流出を防止する
逆止め弁が設けられており、該逆止め弁が、外部から検
体採取管を前記流路内に挿入することにより開放される
ように構成されている検査液体採取部材をさらに備える
ことを特徴とする。
【0012】好ましくは、前記検査液体採取部材は、第
1,第2の合成樹脂フィルムを両側縁にて接着もしくは
融着することにより一端から他端に向かって延びる流路
が構成された採取部材本体と、採取部材本体の第1の合
成樹脂フィルムの内面に一端が固定されており、該一端
よりも検体採取室側に位置する他端が自由端とされてい
るフィルムからなる逆止め弁とを備える。
【0013】また、より好ましくは、前記検査液体採取
部材は、前記バッグ本体の検査液体採取室においてバッ
グ本体側縁に取り付けられている。また、本発明におい
ては、検査用バッグの取扱いを容易とするために、好ま
しくは検査用バッグの上端縁近傍に係止孔が設けられ
る。
【0014】また、バッグ本体の上縁から上方に突出し
た係止部が設けられ、該係止部に係止孔が設けられてい
てもよい。また、好ましくは、本発明に係る検査用バッ
グでは、前記検査用バッグの少なくとも検査用原液室に
おいて、該検査用原液室を開閉自在とするためのチャッ
クが設けられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る検査用バッグの具体的な実施例を説明する。
【0016】図1(a)は、本発明の一実施例に係る検
査用バッグを示す斜視図であり、(b)は、該検査用バ
ッグに設けられた検査液体採取部材を説明するための正
面図である。
【0017】本実施例の検査用バッグ1は、食品などの
固形物に付着した微生物を検出するための検査液体を簡
便に採取することを可能とする。なお、検査用バッグ1
は、食品などの固形物に付着した微生物だけでなく、汚
水中の微生物や有害成分を検出するのにも用いられる。
【0018】検査用バッグ1は、略長方形状のバッグ本
体2を有する。バッグ本体2は、合成樹脂フィルムから
なる袋状の形状を有する。すなわち、バッグ本体2は、
対向し合う一対の内壁2a,2bを有し、内壁2a,2
bの上縁が開いて開口されている。また、バッグ本体2
の両側縁2c,2dは封止されており、かつ底縁2eも
封止されている。本実施例では、1枚の合成樹脂フィル
ムを側縁2c側で折り畳み、側縁2d及び底縁2eで接
着もしくは融着することにより、バッグ本体2が構成さ
れている。
【0019】もっとも、バッグ本体2は、2枚の合成樹
脂フィルムを両側縁2c,2d及び底縁2eで接着もし
くは融着することにより構成されていてもよい。上記バ
ッグ本体2を構成する合成樹脂フィルムは、液体を透過
させない適宜の柔軟性を有する合成樹脂フィルムで構成
することができ、このような合成樹脂フィルムの材料と
しては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどを用いることができる。
【0020】上記バッグ本体2の形状については、本実
施例では略長方形であるが、台形等の他の形状であって
もよい。バッグ本体2の内部には、上縁から底縁2eに
延ばされたフィルター3が接着されている。フィルター
3は、液体を通すが、食品などの固形物を透過しない材
料、例えばポリエチレン織布により構成されている。も
っとも、フィルター3を構成する材料については、上記
作用を果たす限り特に限定されず、濾紙等の他の材料に
より構成されてもよい。
【0021】フィルター3の一方の側縁が、バッグ本体
2の一方の内壁2aに、他方の側縁が他方の内壁2bに
接着されている。また、フィルター3の下端は、バッグ
本体2の底縁2eに接着されている。従って、フィルタ
ー3を上記のように設けることにより、バッグ本体2内
は、原液室1aと、検査液体採取室1bとに区画されて
いる。
【0022】また、上記バッグ本体2の検査液体採取室
1bでは、検査液体採取部材4が取り付けられている。
検査液体採取部材4は、先端4aが検査液体採取室1b
内に位置するように配置されている。
【0023】また、検査液体採取部材4は、検査液体採
取室1bと検査用バッグ1の外部とを連通する流路4b
を有する。さらに、流路4bにおいて、検査液体の検査
液体採取室1bから外部への流出を防止するための逆止
め弁4cが設けられている。
【0024】上記検査液体採取部材4の構造を、図2
(a)〜(c)を参照し、より詳細に説明する。本実施
例では、検査液体採取部材4は、ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどの適宜な柔軟性を有する第1,第2の合成
樹脂フィルム4d,4eを両側縁4f,4g(図1
(b)参照)にて貼着することにより構成されている。
すなわち、上記のように両側縁4f,4gにおいて第
1,第2の合成樹脂フィルム4d,4eを貼り合わせる
ことにより、一端4hから先端4aに延びる流路4aが
形成されている。
【0025】また、逆止め弁4cは、合成樹脂フィルム
からなり、その一端が第1の合成樹脂フィルム4dに固
着されている。もっとも、逆止め弁4dの他端、すなわ
ち上記固着されている側の端部よりも検査液体採取室1
b側に位置する端部は自由端とされている。
【0026】上記試料採取部材4における逆止め弁4c
の作用、図2(a)〜(c)を参照して説明する。図2
は、図1の一点鎖線A−A線に沿う部分に沿った略図的
断面図である。
【0027】初期状態では、試料採取部材4において第
1,第2の合成樹脂フィルム4d,4eは間に逆止め弁
4cを介して密着されている。後述するように、検査液
体採取室1bに検査液体1cが流入すると、検査液体が
試料採取部材4の流路4b内に進入し、第1,第2の合
成樹脂フィルム4d,4eが互いに遠ざかるように膨ら
む(図2(b))。しかしながら、逆止め弁4cが設け
られているので、すなわち逆止め弁4cの一端側が第1
の合成樹脂フィルム4dの内面に固定されており、他端
側が自由端とされているので、逆止め弁4cの他端側が
第2の合成樹脂フィルム4eの内面に沿って密着する。
その結果、検査液体1cが試料採取部材4の流路4bに
おいて外部に流出しない。
【0028】他方、試料の採取に際しては、図2(c)
に略図的に示されているように検査液体採取管としての
チューブ5を試料採取部材4の外側端から挿入する。そ
の結果、チューブ5が逆止め弁4cと、第2の合成樹脂
フィルム4eとの間に挿入されると、逆止め弁4cが第
2の合成樹脂フィルム4eと密着されている状態を解か
れる。従って、検査液体1cに、チューブ5の先端を浸
漬させることができ、その状態で検査液体1cをチュー
ブ5により採取することができる。
【0029】上記のような逆止め弁4cを有する液体採
取部材4については、従来より様々な用途で用いられて
いるものであり、その具体的な形状等については、適宜
変形し得ることを指摘しておく。
【0030】図1に戻り、本実施例では、検査用バッグ
1の上端に、上縁から上方に突出した係止部2f,2g
が一体に設けられている。係止部2f,2gは、それぞ
れ、係止孔6を有する。係止孔6を利用して、検査用バ
ッグ1を図4に示されているフック7などに容易に掛け
ることができる。もっとも、係止孔6については、上方
に突出した係止部に設ける必要は必ずしもなく、バッグ
本体2の上縁近傍であれば、上縁よりも若干下方に設け
てもよい。
【0031】また、本実施例では、バッグ本体2の上縁
近傍に、開口を開閉自在とするためのチャック2hが設
けられている。チャック2hについては、バッグ本体2
の一方の内壁に突条を設け、他方の内壁に該突条と嵌ま
り合う凹部を設けることにより構成することができる。
もっとも、チャック2hについては、原液室1aの上方
の開口部分を開閉自在とするように原液室1aにおいて
のみ設けられていてもよい。
【0032】次に、本実施例の検査用バッグ1の使用方
法を説明する。検査用バッグ1を用いて検査液体を採取
するに際しては、まず、原液室1a内に検査対象である
食品Bなどを投入する。しかる後、滅菌生理食塩水を原
液室1a内に投入する。しかる後、検査用バッグ1の上
記チャック2hを閉じ、内部を密閉する。この状態で、
検査用バッグ1全体を振り動かす。チャック2hにより
内部が密閉されているので、食品7及び滅菌生理食塩水
8が外部に漏洩しないため、安全にかつ衛生的に食品7
と滅菌生理食塩水8とを混合かつ振盪することができ
る。また、外部からの雑菌の混入も生じない。
【0033】上記のようにして、食品7に付着した微生
物を滅菌生理食塩水8に移動させる。滅菌生理食塩水7
はフィルター3を透過するため、微生物が混入された滅
菌生理食塩水、すなわち検査液体1cが検査液体採取室
1bに移動する。
【0034】しかる後、上記検査液体採取部材4に、図
2を参照して説明したようにチューブ5を挿入すること
により、検査液体1cを容易に採取することができる。
この場合、検査液体採取部材4においては、逆止め弁4
cの作用により、チューブ5を挿入されるまでは、検査
液体が外部に漏洩することはない。
【0035】また、本実施例では、上記検査液体採取部
材4が、検査用バッグ1の検査液体採取室1bの側縁の
中間高さ位置に設けられており、該検査液体採取部材4
の先端4aが検査液体1c内に入り込むように位置され
ている。従って、比較的短いチューブ5を挿入するだけ
で検査液体を容易に採取することができる。
【0036】よって、例えば、図3に示すように、注射
シリンジ9に短いチューブ5を接続し、該チューブ5の
先端を試料採取部材4に挿入するだけで、注射シリンジ
9を利用して容易に検査液体を採取することができる。
従って、作業者が感染症に感染する恐れも殆どない。ま
た、注射シリンジ9では、目盛があり、検査液体を正確
に採取することができる。
【0037】なお、チューブ5としては、シリコーンな
どの柔軟性を有するチューブを用いてもよく、あるいは
硬質合成樹脂や金属からなるチューブを用いてもよい。
さらに、チューブ5に代えて針やピペットチップを用い
てもよい。
【0038】従って、本実施例の検査用バッグ1では、
長いピペットを用いて試料を採取する必要がないため、
作業者が微生物により引き起こされる感染症に感染する
恐れがない。また、食品から食品に付着した微生物を検
出するための検査液体を調製するまでの作業を検査用バ
ッグ1のみを用いて容易に行い得る。
【0039】さらに、検査液体を、注射シリンジ9など
を用いて容易にかつ安全に採取することができる。ま
た、本実施例の検査用バッグ1は、上記係止孔6を有す
るので、図4に示すように、フック7が設けられた吊り
下げボード10と組み合わせることにより、吊り下げボ
ード10のフック7に掛けることができる。従って、吊
り下げボード10のフックに検査用バッグ1を掛けた状
態で、上述した注射シリンジ9などを用いて試料を容易
にかつ安全に採取することができる。
【0040】また、図1の検査用バッグ1は、上記合成
樹脂フィルムからなる袋状の構造を有し、容易に折り畳
むことができると共に、非常に薄い。従って、図5に一
部を破断して示すように、合成樹脂などからなる収納袋
11内に容易に収めることができる。すなわち、収納袋
11内に、上述した注射シリンジ9やチューブ5と共に
容易に収めることができる。よって、収納袋11内に検
査用バッグ1、注射シリンジ9及びチューブ5などを収
めておくことにより、容易に携帯できる。
【0041】図6は、本発明の第2の実施例に係る検査
用バッグを示す斜視図である。本実施例が第1の実施例
と異なるところは、フィルター3に加えて、第2のフィ
ルター3Aがフィルター3と同様に取り付けられている
ことにある。すなわち、フィルター3及び第2のフィル
ター3Aを設けることにより、液体中の固形物をより確
実に濾過することができ、より清澄な検査液体を調製す
ることができる。
【0042】上記第2のフィルター3Aを構成する材料
についても、フィルター3と同様に、濾紙、不織布など
の適宜の材料で構成することができる。また、第2の実
施例では、試料採取部材14は、検査液体採取室1aに
おいて上下方向に延びるように形成されている。すなわ
ち、試料採取部材14の下端14aは、検査液体採取室
1bにおいてバッグ本体2の底縁2b近傍に至るように
延ばされている。また、上端14bは、バッグ本体2の
上縁2aから上方に突出されている。なお、図6では明
確ではないが、上記試料採取部材14を構成している第
1,第2の合成樹脂フィルムのいずれかが、外側面にお
いてバッグ本体2の一方の内壁に接着されて固定されて
いる。
【0043】また、第2の実施例に係る検査用バッグで
は、バッグ本体2の上方にチャックは設けられていない
が、第1の実施例と同様にチャックが設けられていても
よく、あるいは検査用原液室にのみチャックが設けられ
ていてもよい。
【0044】その他の点については、第1の実施例と同
様であるため、同一部分については、同一の参照番号を
付することにより、その説明を省略する。第2の実施例
に係る検査用バッグにおいても、食品などの試料の投入
から検査液体の調製までは第1の実施例の場合と同様に
して行われる。異なる点は、検査液体採取室1bから検
査液体1cを採取する工程にある。すなわち、試料採取
部材14が検査液体採取室1bにおいて上下方向に延び
ており、比較的長いため、本実施例では図6に示すよう
に細長いチューブ5Aが挿入され、それによって検査液
体が採取される。
【0045】この場合、チューブ5Aとして、自動分析
装置のサンプリングチューブを用いてもよく、その場合
には、本実施例の検査用バッグで検査液体を調製した後
に、直ちに分析装置のサンプリングチューブを試料採取
部材14に挿入することにより、検査液体の分析を行う
ことができる。
【0046】また、図7に示すように、第2の実施例に
おいても、注射シリンジ9を用いて検査液体を採取する
こともできる。この場合には、注射シリンジ9の先端に
長いチューブ5Bを取り付ければよい。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る検査用バッグでは、バッグ
本体内がフィルターにより検査用原液室と検査液体採取
室とに区画されており、検査用原液室に食品や汚水等を
投入し、さらに必要に応じて滅菌生理食塩水や純水など
を投入し、振盪することにより、検査液体が調製され
る。この検査液体は、フィルターを通過するが、固形分
はフィルターを通過しない。従って、検査液体採取室に
検査液体が確実に流入される。
【0048】そして、検査液体採取室には、上記検査液
体採取部材が設けられているが、検査液体採取部材は上
記逆止め弁を有するので、直ちに検査液体が外部に漏洩
することはない。よって、チューブなどの検査流体採取
管を検査液体採取部材の流路に挿入することにより、検
査液体を確実にかつ容易に採取することができる。
【0049】すなわち、本発明に係る検査用バッグで
は、従来の微生物検査用濾過袋に比べて、検査液体を容
易にかつ速やかに採取することができる。また、本発明
において、上記検査液体採取部材は様々な態様で構成し
得るが、第1,第2の合成樹脂を両側縁で接着もしくは
融着させて流路を形成し、第1の合成樹脂フィルムの内
面に一端が固定されており、下端が検査液体採取室側に
おいて自由端とされている逆止め弁を有する場合には、
合成樹脂フィルムにより安価に試料採取部材を構成する
ことができる。
【0050】また、本発明において、上記試料採取部材
が、試料採取室の中間高さ位置に形成されている場合に
は、検査液体の採取に長いピペット等を必要としないの
で、より一層容易にかつ安全に検査液体を採取すること
ができる。
【0051】さらに、検査用バッグの上縁近傍に係止孔
が設けられている場合には、フック等に検査用バッグを
掛けることができる。従って、検査液体を調製した後
に、検査用バッグをフックに引っ掛けた状態で安定に配
置するてことができ、よって試料採取部材から検査液体
をより安定にかつ容易に検査液体を採取することができ
る。
【0052】また、上記検査用バッグのバッグ本体上縁
近傍に開閉自在のチャックが設けられている場合には、
バッグ全体を振盪する際に内部の原液や検査液体が漏洩
し難いので、より一層安全にかつ容易に検査液体を採取
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に
係る検査用バッグを示す斜視図及び試料採取部材を説明
するための部分切欠正面図。
【図2】(a)〜(c)は、それぞれ、逆止め弁を有す
る試料採取部材の作用を説明するための断面図であり、
図1(a)のC−C線に沿う部分に相当する図である。
【図3】試料の採取に用いられる注射シリンジ及びチュ
ーブを説明するための模式的正面図。
【図4】図1に示した実施例の検査用バッグを吊り下げ
ボードに取り付けた状態を示す斜視図。
【図5】図1に示した実施例の検査用バッグ及び注射シ
リンジが収納袋に収納されている状態を示す部分破断正
面図。
【図6】本発明の第2の実施例に係る検査用バッグを説
明するための斜視図。
【図7】図6に示した実施例の検査用バッグにおいて、
試料の採取に際し注射シリンジを用いる場合の方法を説
明するための斜視図。
【図8】(a)及び(b)は、従来の微生物検査用濾過
袋を説明するための模式的正面図及び平面断面図。
【符号の説明】
1…検査用バッグ 2…バッグ本体 2a,2b…内壁 2c…側縁 2d…側縁 2e…底縁 3…フィルター 3A…第2のフィルター 4…試料採取部材 4a…先端 4b…流路 4c…逆止め弁 4d,4e…第1,第2の合成樹脂フィルム 4f,4g…側縁 5…チューブ 9…注射シリンジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物や汚水の検査に際し、検査液体を
    採取するための検査用バッグであって、 上縁が開口されており、両側縁及び底縁が封止されてお
    り、合成樹脂フィルムからなる袋状のバッグ本体と、 前記バッグ本体の上縁から底縁に向かって延ばされてお
    り、両側縁がバッグ本体の対向し合っている内面に接着
    されており、下部がバッグ本体の底面に接着されてお
    り、液体を透過させるが固体を透過させないフィルター
    とを備え、 前記フィルターにより、バッグ本体の内部が、検査用原
    液室と、検査液体採取室とに区画されており、 前記検査液体採取室に先端が位置するようにバッグ本体
    に取り付けられており、検査液体採取室とバッグ本体外
    部とを連通する流路を有し、該流路に検査液体の検査液
    体採取室からバッグ本体外への流出を防止する逆止め弁
    が設けられており、該逆止め弁が、外部から検体採取管
    を前記流路内に挿入することにより開放されるように構
    成されている検査液体採取部材をさらに備えることを特
    徴とする、検査用バッグ。
  2. 【請求項2】 前記検査液体採取部材が、第1,第2の
    合成樹脂フィルムを両側縁にて接着もしくは融着するこ
    とにより一端から他端に向かって延びる流路が構成され
    た採取部材本体と、採取部材本体の第1の合成樹脂フィ
    ルムの内面に一端が固定されており、該一端よりも検体
    採取室側に位置する他端が自由端とされているフィルム
    からなる逆止め弁とを備えることを特徴とする、請求項
    1に記載の検査用バッグ。
  3. 【請求項3】 前記検査液体採取部材が、前記バッグ本
    体の検査液体採取室においてバッグ本体側縁に取り付け
    られている、請求項1または2に記載の検査用バッグ。
  4. 【請求項4】 前記バッグ本体の上縁近傍に係止孔が形
    成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の検査用
    バッグ。
  5. 【請求項5】 前記バッグ本体の上縁から上方に突出し
    た係止部が設けられており、該係止部に前記係止孔が設
    けられている、請求項4に記載の検査用バッグ。
  6. 【請求項6】 前記検査用バッグの少なくとも検査用原
    液室において、該検査用原液室を開閉自在とするための
    チャックが設けられていることを特徴とする、請求項1
    〜5のいずれかに記載の検査用バッグ。
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