JP2000300107A - 二枚貝の養殖システム及び養殖設備 - Google Patents

二枚貝の養殖システム及び養殖設備

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JP2000300107A
JP2000300107A JP11110537A JP11053799A JP2000300107A JP 2000300107 A JP2000300107 A JP 2000300107A JP 11110537 A JP11110537 A JP 11110537A JP 11053799 A JP11053799 A JP 11053799A JP 2000300107 A JP2000300107 A JP 2000300107A
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Japan
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tank
culture
seawater
bivalves
bivalve
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JP11110537A
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English (en)
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Masamichi Saiki
正道 齊木
Hiroshi Watanuki
啓 綿貫
Kiichi Hirose
紀一 廣瀬
Shuji Kitao
修二 北尾
Yasunori Sakinou
靖陛 先納
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Toyo Glass Co Ltd
Tetra Co Ltd
Original Assignee
Toyo Glass Co Ltd
Tetra Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稚貝の育成や衰弱した貝のリハビリ等の養殖
目的に合わせて管理された最適な養殖環境を作りだし、
高密度植物プランクトン等の餌料を人為的に供給しなが
ら養殖を行うことができる二枚貝の養殖システム、及び
このような養殖システムに併設するのに適した二枚貝の
養殖設備を提供する。 【解決手段】 周壁と底壁とを有し、海面から垂下され
て槽内に供給された餌料が槽外に流出するのを防止する
と共に、少なくとも周壁には所定の割合で槽内の海水を
槽外の海水と交換する海水交換用の窓開口を備えた養殖
槽と、この養殖槽を海面から垂下せしめる係留手段と、
上記養殖槽内に餌料を供給する給餌手段と、上記養殖槽
内の海水を流動させる海水流動化手段と、養殖を必要と
する二枚貝を養殖槽内に保持する貝保持手段とを備えて
いる二枚貝の養殖システムであり、また、このような養
殖システムに併設するのに適した二枚貝の養殖設備であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真珠貝(アコヤ
ガイ、マベガイ、シロチョウガイ等)、カキ、ホタテ等
の二枚貝を養殖するためのシステム及びその方法に係
り、詳しくは、二枚貝の稚貝を幼貝まで中間育成した
り、飢餓、感染症、有害赤潮等の理由で衰弱した二枚貝
(稚貝から成貝まで)の回復(リハビリ)や治療のため
の養殖を行なう二枚貝の養殖システム及び養殖設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】これまで、二枚貝の養殖としては、先
ず、天然から採取したり、あるいは、母貝から採卵して
種苗生産する等の人工的な方法で稚貝を確保し、次い
で、この稚貝を吊り駕籠に入れたり、あるいは、吊り下
げ縄に1個づつ連結紐で係留し、これを穏やかな閉鎖性
湾内で筏から海面下に吊り下げて養殖する方法が採られ
ている。
【0003】そして、この従来の二枚貝の養殖におい
て、餌料の供給は、二枚貝の餌料が植物プランクトンで
あり、しかも、二枚貝が自ら餌料を求めて移動すること
ができないため、魚類の養殖のようには給餌を行わず、
専ら海域で天然に発生する植物プランクトンに依存して
いる。
【0004】しかるに、このような従来の二枚貝の養殖
には、植物プランクトンの発生が海域の栄養塩濃度や水
質、あるいは、気象条件によって大きく影響されるた
め、特に夏になると海域の珪素分が減少すると共に珪藻
類が減少し、結果として、餌料として有用な植物プラン
クトンの発生が減少して餌料不足が発生したり、あるい
は、渦鞭毛藻類による有害な赤潮が発生し、これら餌料
不足や有害赤潮により衰弱した二枚貝が感染症等の病気
に感染してついには大量斃死に至る自体が発生し、時と
して社会問題にもなっている。
【0005】しかも、筏等を用いて二枚貝の養殖を海域
で大規模に行なう場合には、二枚貝の養殖目的、例えば
稚貝の中間育成か衰弱貝のリハビリか等に応じて、養殖
中の二枚貝に対して最適な条件で餌料の供給を行うこと
が難しく、また、時には有害な赤潮や貝毒をもたらす植
物プランクトンが発生し、筏自体を環境のよい海域まで
移動させる必要が生じる等、管理に多くの困難を伴うの
が実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、二枚貝の養殖目的に合わせて最適な養殖環境を作り
だすことができる手段について鋭意検討した結果、海面
から垂下せしめた養殖槽により槽外からある程度隔離さ
れた養殖領域を形成すると共に養殖槽の周壁には海水交
換用の窓開口を設け、この養殖槽内に養殖を必要とする
二枚貝を収容し、槽内の海水を流動させ、かつ、槽内外
の海水を所定の割合で交換させながら二枚貝に高密度植
物プランクトン等の餌料を人為的に供給することによ
り、養殖目的に合わせて管理された最適な養殖環境を作
りだすことができることを見出し、本発明を完成した。
【0007】従って、本発明の目的は、二枚貝の養殖目
的に合わせて管理された最適な養殖環境を作りだし、高
密度植物プランクトン等の餌料を人為的に供給しながら
養殖を行うことができる二枚貝の養殖システムを提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、上記養殖シ
ステムに併設するのに適した二枚貝の養殖設備を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、周
壁と底壁とを有し、海面から垂下されて槽内に供給され
た餌料が槽外に流出するのを防止すると共に、少なくと
も周壁には所定の割合で槽内の海水を槽外の海水と交換
する海水交換用の窓開口を備えた養殖槽と、この養殖槽
を海面から垂下せしめる係留手段と、上記養殖槽内に餌
料を供給する給餌手段と、上記養殖槽内の海水を流動さ
せる海水流動化手段と、養殖を必要とする二枚貝を養殖
槽内に保持する貝保持手段とを備えている、二枚貝の養
殖システムである。
【0009】また、本発明は、海面から垂下されてネッ
ト内外を区画し、ネット内で増殖した植物プランクトン
がネット外に流出するのを防止する無底の餌料逸散防止
用ネットと、この餌料逸散防止用ネットを海面から垂下
せしめるネット係留手段と、上記餌料逸散防止用ネット
内で植物プランクトンを増殖させる簡易培養手段と、餌
料逸散防止用ネット内に二枚貝を垂下する貝保持手段と
を備えている、二枚貝の養殖設備である。
【0010】本発明において、養殖槽は、海面から垂下
されて槽外からある程度隔離された養殖領域を形成でき
るものである必要があり、このために、周壁と底壁とを
有し、槽内に供給された餌料が槽外に流出するのを可及
的に防止できると共に、少なくとも周壁には所定の割合
で槽内の海水を槽外の海水と交換する海水交換用の窓開
口が形成されているものである必要がある。
【0011】この養殖槽において、その周壁と底壁とで
区画される養殖領域は、必ずしも槽外から完全に遮蔽さ
れた領域である必要はなく、槽内に供給された餌料のほ
とんどが二枚貝に摂取されることなくただちに槽外に流
出してしまうのを防止できればよく、周壁を構成する各
側壁間や周壁と底壁との間は、チャック等で連結しても
よいが、例えば綴じ紐やリング等の簡単な手段で綴じら
れて多少の隙間が存在していてもよい。また、少なくと
も周壁に形成された窓開口による海水交換は、養殖対象
となる二枚貝が要求する養殖槽内の餌料密度等を考慮
し、海水が槽内に長期に亘って滞留し、不測の病原菌が
発生したり、好ましくないプランクトンの異常発生を防
止できる程度でよい。
【0012】そして、この養殖槽の海水交換を制御する
手段としては、特に制限されるものではないが、好まし
くは養殖槽の周壁あるいは周壁及び底壁に海水交換用の
複数の窓開口を開設し、これらの窓開口にそれぞれその
開口面積を調整できる開口面積可変装置を設け、この開
口面積可変装置により窓開口の開口面積を調整するのが
よい。この場合、窓開口の開口面積は、養殖槽が垂下さ
れた海域の潮の流れの方向や速さ、この養殖槽で養殖さ
れる二枚貝の種類、養殖槽内に供給される餌料の供給速
度等を考慮し、更には周壁を構成する各側壁間や周壁と
底壁との間に隙間が存在する場合にはこれらの隙間から
の海水交換も考慮して決定される。
【0013】この養殖槽の形状については、特に制限さ
れるものではなく、垂下する海域の地形やこの養殖槽を
係留する係留手段との関係で、例えば、平面形状が円形
状、矩形状、多角形状等の適宜の形状を採ることができ
る。また、材質等についても特に制限されるものではな
いが、養殖槽の色合いについては、水温上昇を考慮して
選択するのがよく、例えば白地等が選択される。
【0014】更に、本発明で用いる養殖槽には、必要に
より槽内の海水温度を下げる冷却手段を設けるのがよ
く、この冷却手段としては、例えば、熱交換方式の据置
投込型や据置チラー型の冷却装置を設置して槽内の海水
を冷却したり、槽外から比較的冷たい海水を汲み上げて
槽内に供給したり、更には槽外の海水を更に冷却装置で
冷却して槽内に供給する等の手段が好適に用いられる。
【0015】また、この養殖槽には、必要により槽内の
海水中に少なくとも珪素分を所定の速度で溶出する藻類
増殖材を設け、これによって槽内の海水中の珪素分濃度
を高めて更なる植物プランクトン(珪藻類)の増殖を促
すと共に、有害な赤潮等の発生を未然に防止できるよう
にするのがよい。この目的で使用される藻類増殖材とし
ては、例えば、イオンカルチャーS(株式会社テトラの
商品)等がある。
【0016】そして、本発明においては、養殖槽にクロ
ロフィル測定装置を設け、このクロロフィル測定装置で
槽内の海水中のクロロフィルa含有量を測定し、このク
ロロフィルa含有量で養殖中の二枚貝の餌消費速度をモ
ニタリングし、その情報に基づいて、二枚貝の摂取量に
過不足なく、安定して餌量を供給することができるよう
に、給餌手段から供給される餌料供給量を管理するのが
望ましい。このようにして餌料供給量を管理することに
より、養殖槽内の高密度植物プランクトン等の餌料濃度
を養殖に最適な状態に維持することができる。
【0017】本発明の養殖槽によれば、槽外からある程
度隔離された養殖領域を形成することができ、また、槽
内の海水を流動させ、かつ、槽内外の海水を所定の割合
で交換させながら人為的に二枚貝に高密度植物プランク
トン等の餌料を供給でき、しかも、必要により冷却手
段、藻類増殖材、クロロフィル測定装置等を設けてより
厳密に槽内の養殖環境を管理することができ、特に衰弱
した二枚貝のリハビリを行なうリハビリ槽として好適に
使用することができる。
【0018】また、上記養殖槽を海面から垂下せしめる
係留手段については、例えば、桟橋や、護岸や陸に沿っ
て設置された基地筏等の筏類等にロープ等の手段で係留
するものであってもよく、また、錨等の手段で内海の比
較的沖合に係留された養殖筏等にロープ等の手段で係留
するものであってもよく、更には、比較的水深の浅い所
に立設された多数のポールにロープ等の手段で係留する
ものであってもよい。
【0019】更に、上記養殖槽内に餌料を供給する給餌
手段については、餌料を養殖槽内に供給できる手段であ
りさえすれば、例えば陸上で培養した植物プランクトン
や人工餌料等を養殖槽まで搬送するバケツ等の単純な手
段でもよいが、好ましくは、陸上に設置され、窒素分を
溶出する窒素肥料及び少なくとも鉄分、リン分、及び珪
素分を溶出する藻類増殖材から選ばれた1種又は2種以
上を用いて植物プランクトンを高密度で培養する高密度
培養槽と、この高密度培養槽で培養された高密度植物プ
ランクトンを養殖槽内に供給するパイプライン(給餌ラ
イン)とで構成し、高密度培養槽から養殖槽内に連続的
に、あるいは、間欠的に高密度培養植物プランクトン等
の餌料を供給できるものであるのがよい。
【0020】上記高密度培養槽で用いられる藻類増殖材
としては、具体的には例えば、鉄分を溶出するイオンカ
ルチャーF、リン分を溶出するイオンカルチャーP、珪
素分を溶出するイオンカルチャーS(何れも株式会社テ
トラの商品)や、その他に鉄分を溶出するEDPA、リ
ン分を溶出する過リン酸カリ、珪素分を溶出するメタ珪
酸ナトリウム等が挙げられ、必要に応じて窒素肥料等と
共に必要な量の藻類増殖材を用いることにより、所望の
高密度植物プランクトンを得ることができる。また、上
記給餌ラインについては、好ましくは海水中に施設し、
高密度培養槽から養殖槽内まで高密度培養植物プランク
トン等の餌料を供給する際に、温度が過度に上昇して植
物プランクトン等がダメージを受けることがないように
するのが望ましい。
【0021】本発明においては、養殖槽内の海水を流動
させながら二枚貝に餌料を供給する必要があり、このた
めに上記養殖槽内にはこの槽内の海水を流動させるため
の海水流動化手段を設けている。この海水流動化手段と
しては、モーター等の手段で回転する攪拌翼、空気を吹
き込むバブリング装置等を挙げることができるが、海水
をゆっくりと流動させることができ、エネルギー消耗の
少ないバブリング装置が適している。海水流動化手段に
より養殖槽内の海水に所定の流れを形成せしめることに
より、養殖槽内で養殖中の二枚貝がこの養殖槽内に供給
された餌料を効率良く食することができる。
【0022】この海水流動化手段により海水を流動せし
める程度については、あまり海水の流れが速くなると二
枚貝が蓋を閉じて餌料を食べなくなり、また、反対に遅
すぎると養殖槽内全域に均一に餌料が行き渡らなくなる
場合が生じるので、通常は、養殖槽内の海水が万遍なく
流動して二枚貝が餌料に遭遇する程度でよく、槽内の海
水を槽外の海水と交換する際の海水交換速度(言い換え
れば、海水交換率)等を勘案して決定するのがよい。
【0023】また、本発明において用いられる貝保持手
段については、養殖を必要とする二枚貝を収容して養殖
槽内の海水中に保持できるものであれば、特に制限され
るものではなく、例えば吊り駕籠や垂下連、その他どの
ようなものでもよいが、本発明では、餌料を供給しなが
ら養殖するために二枚貝に比較的高密度で餌料を供給で
きるので、取扱易さ等の観点から、好ましくは吊り駕籠
や垂下連である。
【0024】本発明の養殖システムで用いる餌料につい
ては、例えば、キートセロス(chaetoceros) やパブロバ
(pavlova) 等の珪藻類や黄色鞭毛藻等を陸上で高密度培
養をして得られた高密度培養植物プランクトン、これら
の植物プランクトン等を原料に調製された人工餌料、あ
るいはこれらの混合物等を挙げることができ、養殖対象
の二枚貝の種類や養殖目的、すなわち稚貝の育成である
か衰弱した二枚貝のリハビリか等や、水温等の環境条件
等に応じて適宜採用することができる。
【0025】本発明の養殖システムは、海面から垂下さ
れた養殖槽内に二枚貝を収容し、この養殖槽内に供給さ
れた餌料が槽外に流出するのを防止する養殖槽を海面か
ら垂下して二枚貝の養殖を行なうものであるから、養殖
槽内に高密度餌料を供給し、また、必要に応じて藻類増
殖材により珪素分等の特定の栄養源を養殖槽内に供給し
てこの槽内で餌量となる植物プランクトンを増殖させる
ことにより、稚貝の中間育成を行なったり、また、飢
餓、感染症、有害赤潮等の理由で衰弱した二枚貝(稚貝
から成貝まで)の回復(リハビリ)を行なうこともで
き、場合によっては、養殖槽内に高密度餌料と共に二枚
貝の治療薬等を供給し、感染症等の病気にか罹った二枚
貝の積極的な治療を行なうこともできる。
【0026】更に、本発明においては、上記養殖システ
ムに併設するのに適した二枚貝の養殖設備が提供され
る。この養殖設備は、基本的には、無底の餌料逸散防止
用ネットと、この餌料逸散防止用ネットを海面から垂下
せしめるネット係留手段と、上記餌料逸散防止用ネット
内で植物プランクトンを増殖させる簡易培養手段と、餌
料逸散防止用ネット内に二枚貝を保持する貝保持手段と
で構成され、沖合での養殖の際における餌料不足や有害
赤潮の発生を防止する目的で使用され、例えば、養殖シ
ステムが衰弱した二枚貝のリハビリシステムとして利用
される場合には、このリハビリシステムで回復した二枚
貝を更に育成する目的で、また、稚貝を幼貝に中間育成
する中間育成システムとして用いられた場合には、この
中間育成システムで育成された幼貝を更に成貝にまで育
成する目的で用いられる。
【0027】この養殖設備で用いられる無底の餌料逸散
防止用ネットは、海面から垂下されてネット内外を区画
し、ネット内で増殖した植物プランクトンがネット外に
流出するのを可及的に防止できればよく、好ましくは透
水性であるのがよい。この餌料逸散防止用ネットの目合
いは、餌料として用いる植物プランクトンの大きさによ
り適宜選択できるが、通常は10μmから数10μm程
度である。また、ネット係留手段としては、好ましくは
錨で係留された養殖筏等であり、更に、貝保持手段とし
ては、上記養殖システムの場合と同様であり、好ましく
は養殖筏等から垂下される吊り駕籠や垂下連である。
【0028】この養殖設備で用いられる簡易培養手段に
ついても、特に制限されるものではないが、できるだけ
高密度で植物プランクトンを培養でき、かつ、培養され
た植物プランクトンを餌料逸散防止用ネット内に供給で
きるものであればよく、例えば、餌料逸散防止用ネット
内で海面から垂下される上方開口の水槽と、この水槽中
に吊持されて特に珪素分を溶出する藻類増殖材と、この
水槽内に海水を供給する海水供給装置とで構成され、上
記海水供給装置で水槽内に海水が供給された際に、この
水槽をオーバーフローする海水に随伴させて植物プラン
クトンを餌料逸散防止用ネット内の二枚貝に供給できる
ようにしたものがよい。ここで、海水供給装置として
は、好ましくは比較的水深の深い位置から比較的低温の
海水を汲み上げて水槽内に供給できる揚水ポンプ等がよ
く、これによって夏期に水槽内の水温が上昇するのを可
及的に防止することができる。
【0029】本発明の養殖設備によれば、餌料逸散防止
用ネットで囲まれた養殖領域内が二枚貝の餌料として有
用な植物プランクトンの豊富な領域になり、例えば珪藻
類のキートセラスの豊富な領域にすると、この領域での
赤潮の発生を抑制することもでき(例えば、内田卓志
「多種植物プランクトンとの相互作用」、瀬戸内海、第
14巻第13〜17頁(1998)参照)、健全な二枚貝の養殖をよ
り効果的に行なうことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施例に基
づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明す
る。
【0031】〔実施例1〕図1に、本発明の養殖システ
ムが適用されたアコヤガイのリハビリシステムが示され
ている。このリハビリシステムは、波の静かな海面から
垂下されて衰弱した二枚貝を収容するリハビリ槽(養殖
槽)1と、このリハビリ槽1を係留して海面から垂下せ
しめる基地筏(係留手段)2と、陸上に設置されて上記
リハビリ槽1で用いる餌料の高密度培養植物プランクト
ン(例えば、珪藻類のキートセラス)を高密度に培養す
る高密度培養槽3a及びこの高密度培養槽3aで培養された
高密度培養植物プランクトンをリハビリ槽1内に供給す
る給餌ライン3bからなる給餌手段3と、上記リハビリ槽
1内の海水を流動させるバブリング装置(海水流動化手
段)4と、リハビリを必要とする二枚貝をリハビリ槽1
内に保持する吊り駕籠(貝保持手段)5とで構成されて
いる。なお、図1中符号2bは基地筏2の浮子である。
【0032】上記給餌手段3を構成する高密度培養槽3a
には、図2に示されているように、その内部に窒素分を
溶出する窒素肥料及び鉄分、リン分、珪素分を溶出する
藻類増殖材(イオンカルチャーF、イオンカルチャー
P、及びイオンカルチャーS)6が配設されており、ま
た、屋内で培養された高密度植物プランクトンがライン
7aから、また、濾過された海水がライン7bから、それぞ
れ連続的に、又は、間欠的に供給され、高密度植物プラ
ンクトンが更に培養されるようになっている。そして、
この高密度培養槽3aで更に培養された高密度植物プラン
クトンは、餌料として給餌ライン3bからリハビリ槽1内
に連続的に、又は、間欠的に供給される。なお、図2に
おいては、給餌ライン3bが模式的に基地筏2の上方に描
かれているが、実際には、夏期の温度上昇を考慮して基
地筏2の下方の海水中に配設するのがよい。
【0033】また、リハビリ槽1は、図3及び図4に示
されているように、白色ビニルシート等の樹脂製シート
で上面が開口した矩形箱型に形成され、例えば6m×
2.5mの大きさを有する4枚の矩形状周壁8a, 8b, 8
c, 8dと6m×6mの大きさを有する1枚の矩形状底壁8
eとを用い、各周壁8a, 8b, 8c, 8dと底壁8eの5面の間
をそれぞれ綴じ紐9等で簡単に綴じて形成されている。
【0034】そして、このリハビリ槽1の各周壁8a, 8
b, 8c, 8dには、槽内の海水を槽外の海水と所定の速度
(1日当たりの海水交換率)で交換するために、例えば
5cm×5cmの大きさを有する合計9個(3列×各3
個)の窓開口10a が開設されており、この窓開口10a に
は各列毎に上下方向に移動して窓開口の開口面積を調整
するシート状のシャッター(開口面積可変装置)11が設
けられており、また、各開口面積可変装置11には開閉用
の操作紐11a が設けられている。
【0035】更に、リハビリ槽1の底壁8eには、上記各
周壁8a, 8b, 8c, 8dとは異なり、例えば20cm×20
cmの大きさを有する合計9個(縦3個×横3個)の窓
開口10b が開設されており、この底壁8e側からも海水交
換ができるようになっている。なお、図中符号12はリハ
ビリ槽1を海中に沈めるための沈子である。
【0036】従って、このリハビリ槽1では、上記開口
面積可変装置11の操作紐11a を操作して各周壁8a, 8b,
8c, 8dに開設した窓開口10a の全部又はその一部を開閉
し、これによって窓開口の開口面積を調整し、リハビリ
槽1内の海水交換率を制御できるようになっている。
【0037】更に、この実施例においては、係留手段の
基地筏2には、図1、図3及び図5に示されているよう
に、上記リハビリ槽1が固定紐2aで固定されてこの基地
筏2から海水中に吊り下げられている。なお、この基地
筏2の下方海中には、必要な数のリハビリ槽1が固定紐
2aで吊り下げられる。
【0038】また、上記高密度培養槽3aで培養された餌
料の高密度培養植物プランクトンをリハビリ槽1に供給
する給餌ライン3bは、空気圧等の手段で餌料を圧送する
パイプラインであり、リハビリ槽1内の海水中のクロロ
フィルa含有量を図示外のクロロフィル測定装置で定期
的に(必要により連続的に)測定し、その結果から養殖
中の二枚貝の餌消費速度をモニタリングし、これに基づ
いて給餌ライン3bから供給される高密度培養植物プラン
クトンの供給速度(給餌速度)を制御できるようになっ
ている。
【0039】また、この実施例では、図5及び図6に示
されているように、上記バブリング装置4が、多数の空
気吹出口(図示せず)を有し、リハビリ槽1内の底壁8e
近傍に配設される3本のパイプ状の噴気パイプ4aと、こ
の噴気パイプ4a内に空気を圧送する送気パイプ4bと、図
示外のポンプとで構成されており、これら3本の噴気パ
イプ4aは、その空気吹出口から吹き出される空気により
リハビリ槽1内の海水が万遍なく流動するように、配設
されている。
【0040】更に、二枚貝をリハビリ槽1内に保持する
吊り駕籠5は、二枚貝がアコヤガイの稚貝である場合、
概ね50個の二枚貝を平らに並べて収容できる大きさに
形成されており、吊り紐5aを用いて基地筏2からリハビ
リ槽1内に、例えば合計60駕籠(5列×12行)吊り
下げられるようになっている。
【0041】なお、この実施例においては、リハビリ槽
1内に珪藻類のキートセラスを高密度で供給するため、
このリハビリ槽1内において海水の珪素(Si)成分含有
量が低下し易く、このためにこのリハビリ槽1内である
いはその周辺でアコヤガイに有害な赤潮が発生し易くな
る場合があるので、このリハビリ槽1内に合計12個
(3列×各4個)の珪素分を溶出する藻類増殖材(イオ
ンカルチャーS)13を配設し、これによってリハビリ槽
1内の珪素分濃度を高めてリハビリ槽1内又はその周辺
で珪藻類の増殖を促進し、競合の結果として有害赤潮が
発生するのを防止するようにしている。
【0042】更に、この実施例では、上記各藻類増殖材
13は、バブリング装置4の各噴気パイプ4aの上方に位置
するように配置されており、これによってリハビリ槽1
内で海水中に放出された珪素分がリハビリ槽1内全体に
速やかにかつ均一に分散するようになっている。
【0043】更に、この実施例においては、上記リハビ
リ槽1に、その槽内の海水を冷却するための冷却手段と
して、図示外の熱交換方式の据置チラー型冷却器が設け
られており、特に夏期の水温上昇が見込まれる時期に槽
内の海水を冷却できるようになっている。
【0044】〔実施例2〕次に、図7〜図9に、上記実
施例1のリハビリシステムに隣接させて沖合に設置され
るアコヤガイの養殖設備が示されている。この養殖設備
は、ネット内外を区画してネット内で増殖した植物プラ
ンクトンがネット外に流出するのを防止する無底の餌料
逸散防止用ネット14と、錨で係留されて上記餌料逸散防
止用ネット14を海面から垂下せしめる養殖筏(ネット係
留手段)15と、上記餌料逸散防止用ネット14内で植物プ
ランクトンを増殖させる簡易培養槽(簡易培養手段)16
と、餌料逸散防止用ネット14内に二枚貝を垂下する吊り
駕籠(貝保持手段)17とを備えている。
【0045】この実施例で用いられている餌料逸散防止
用ネット14は、養殖筏15を取り囲むように配設され、そ
の上部周縁が固定紐等の手段でこの養殖筏15に固定さ
れ、また、その下部には沈子18が所定の間隔で取り付け
られ、これによって海面から垂下されている。なお、図
8及び図9において、符号15a は養殖筏15の浮子であ
り、また、符号16d は簡易培養槽16のフロートである。
【0046】また、上記簡易培養槽16は、図9に示すよ
うに、餌料逸散防止用ネット14内で海面から垂下された
上方開口の水槽16a と、この水槽16a 中に吊持されて珪
素分を溶出する藻類増殖材(イオンカルチャーS)16b
と、比較的水深の深い、また、比較的低温の海水を汲み
上げて上記水槽16a 内に供給する揚水ポンプ(海水供給
装置)16c とで構成され、水槽16a をオーバーフローす
る海水に随伴させて植物プランクトンを二枚貝に供給す
るようになっている。
【0047】従って、この実施例の養殖設備によれば、
餌料逸散防止用ネット14で区画された養殖領域内で、藻
類増殖材16b を備えた珪素分リッチの簡易培養槽16で植
物プランクトンを培養しながら、アコヤガイの養殖を行
なうので、アコヤガイに効率的に餌料の植物プランクト
ンを供給することができるほか、揚水ポンプ16c で比較
的水深の深い冷たい海水を汲み上げて水槽16a 内に供給
し、更に培養された植物プランクトンと共に餌料逸散防
止用ネット14内に供給するので、この餌料逸散防止用ネ
ット14内の海水の温度が異常に上昇することもなく、健
康なアコヤガイの養殖を行なうことができる。
【0048】しかも、この餌料逸散防止用ネット14内で
のアコヤガイの養殖は、藻類増殖材16b を備えた珪素分
リッチの簡易培養槽16で植物プランクトンを培養しなが
ら行なわれるので、餌料逸散防止用ネット14内全域がネ
ット外に比べて珪素分リッチ及び植物プランクトンリッ
チの環境になり、アコヤガイに有害な赤潮の発生を未然
に防止することができる。
【0049】特に、上記実施例1のリハビリシステムに
この養殖設備を併設して設けることにより、養殖設備に
おいて何らかの理由で衰弱したアコヤガイをリハビリシ
ステムに移して回復せしめ、そして、このリハビリシス
テムで回復したアコヤガイを養殖設備に移して養殖する
ことができ、これら両者でアコヤガイの総合的な養殖シ
ステムを構築することができるほか、これら両者間での
アコヤガイの移動操作も容易になる。
【0050】
【発明の効果】本発明の養殖システムによれば、養殖槽
の設置場所に拘束されることなく、稚貝の中間育成や衰
弱した二枚貝のリハビリ等の養殖目的に合わせて管理さ
れた最適な養殖環境を作りだし、高密度植物プランクト
ン等の餌料を人為的に供給しながら、有害な赤潮の発生
等を未然に防止しつつ安定的に二枚貝の養殖を行うこと
ができる。
【0051】また、本発明の養殖設備によれば、珪藻類
等の植物プランクトン等が豊富で二枚貝の養殖に適した
環境を人為的に作りだすことができ、これによって有害
な赤潮の発生等を未然に防止しつつ二枚貝の養殖を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の養殖システムが適用された
アコヤガイのリハビリシステムを示す説明図である。
【図2】 図2は、図1のリハビリシステムで用いられ
ている高密度培養槽を示す説明図である。
【図3】 図3は、図1のリハビリシステムで用いられ
ているリハビリ槽を示す斜視説明図である。
【図4】 図4は、図3の正面説明図である。
【図5】 図5は、図1のリハビリシステムにおいて、
係留手段を省いて給餌手段、海水流動化手段、及び貝保
持手段を示す正面説明図である。
【図6】 図6は、図5の平面説明図である。
【図7】 図7は、本発明の実施例に係るアコヤガイの
養殖設備を示す平面説明図である。
【図8】 図8は、図7の正面説明図である。
【図9】 図9は、図7のアコヤガイの養殖設備で用い
られている簡易培養槽を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…リハビリ槽、2…基地筏(係留手段)、3a…高密度
培養槽(給餌手段)、3b…給餌ライン(給餌手段)、4
…バブリング装置(海水流動化手段)、5,17…吊り駕
籠(貝保持手段)、6…窒素肥料・藻類増殖材、8a, 8
b, 8c, 8d…周壁、8e…底壁、10a, 10b…窓開口、11…
シャッター(開口面積可変装置)、13,16b…藻類増殖
材、14…餌料逸散防止用ネット、15…養殖筏(ネット係
留手段)、16…簡易培養槽(簡易培養手段)、16a …水
槽、16c …揚水ポンプ(海水供給装置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿貫 啓 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号、株式 会社テトラ内 (72)発明者 廣瀬 紀一 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号、株式 会社テトラ内 (72)発明者 北尾 修二 神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷2丁目47番4 号 (72)発明者 先納 靖陛 東京都大田区大森西4丁目3番3号 Fターム(参考) 2B104 AA22 CF01 CF15 DA04 DA06 DB01 EA01 EA05 EB20 EC20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁と底壁とを有し、海面から垂下され
    て槽内に供給された餌料が槽外に流出するのを防止する
    と共に、少なくとも周壁には所定の割合で槽内の海水を
    槽外の海水と交換する海水交換用の窓開口を備えた養殖
    槽と、この養殖槽を海面から垂下せしめる係留手段と、
    上記養殖槽内に餌料を供給する給餌手段と、上記養殖槽
    内の海水を流動させる海水流動化手段と、養殖を必要と
    する二枚貝を養殖槽内に保持する貝保持手段とを備えて
    いることを特徴とする二枚貝の養殖システム。
  2. 【請求項2】 養殖槽は、槽内の海水温度を下げる冷却
    手段を備えている請求項1に記載の二枚貝の養殖システ
    ム。
  3. 【請求項3】 養殖槽は、槽内の海水中に少なくとも珪
    素分を溶出させる藻類増殖材を備えている請求項1又は
    2に記載の二枚貝の養殖システム。
  4. 【請求項4】 養殖槽は、槽内の海水中のクロロフィル
    a含有量をモニタリングし、その情報に基づいて給餌手
    段から供給される餌料供給量を管理するクロロフィル測
    定装置を備えている請求項1〜3のいずれかに記載の二
    枚貝の養殖システム。
  5. 【請求項5】 養殖槽は、衰弱した二枚貝のリハビリを
    行なうリハビリ槽である請求項1〜4のいずれかに記載
    の二枚貝の養殖システム。
  6. 【請求項6】 養殖槽の窓開口には、その開口面積を調
    整する開口面積可変装置が設けられている請求項1〜5
    のいずれかに記載の二枚貝の養殖システム。
  7. 【請求項7】 給餌手段は、植物プランクトンを高密度
    で培養する高密度培養槽と、この高密度培養槽で培養さ
    れた高密度植物プランクトンを養殖槽内に供給する給餌
    ラインとで構成されている請求項1〜6のいずれかに記
    載の二枚貝の養殖システム。
  8. 【請求項8】 海水流動化手段は、養殖槽内の海水中に
    空気を吹き込むバブリング装置である請求項1〜7のい
    ずれかに記載の二枚貝の養殖システム。
  9. 【請求項9】 貝保持手段は、養殖を必要とする二枚貝
    を保持して養殖槽内の海水中に垂下される吊り駕籠又は
    垂下連である請求項1〜8のいずれかに記載の二枚貝の
    養殖システム。
  10. 【請求項10】 海面から垂下されてネット内外を区画
    し、ネット内で増殖した植物プランクトンがネット外に
    流出するのを防止する無底の餌料逸散防止用ネットと、
    この餌料逸散防止用ネットを海面から垂下せしめるネッ
    ト係留手段と、上記餌料逸散防止用ネット内で植物プラ
    ンクトンを増殖させる簡易培養手段と、餌料逸散防止用
    ネット内に二枚貝を保持する貝保持手段とを備えている
    ことを特徴とする二枚貝の養殖設備。
  11. 【請求項11】 簡易培養手段は、餌料逸散防止用ネッ
    ト内で海面から垂下される上方開口の水槽と、この水槽
    中に吊持された藻類増殖材と、この水槽内に海水を供給
    する海水供給装置とで構成され、水槽をオーバーフロー
    する海水に随伴させて植物プランクトンを二枚貝に供給
    する請求項10に記載の二枚貝の養殖設備。
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