JP2000299564A - 多層基板の放熱構造 - Google Patents

多層基板の放熱構造

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JP2000299564A
JP2000299564A JP11107871A JP10787199A JP2000299564A JP 2000299564 A JP2000299564 A JP 2000299564A JP 11107871 A JP11107871 A JP 11107871A JP 10787199 A JP10787199 A JP 10787199A JP 2000299564 A JP2000299564 A JP 2000299564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱素子が実装された多層基板の放熱構造で
は、発熱素子の電気使用量の増加に伴い、放熱性を高め
ることが要求されるが、積層プレス法等により成型され
た基板では表層絶縁層が絶縁性を必要とする最小限の厚
み近くまで薄く加工出来ず、内部伝熱層から表層絶縁層
を経て基板表面へ伝わる熱伝導が悪いため、熱伝板又は
表面積の大きいヒートシンクが必要であった。 【解決手段】 多層基板2は、内層絶縁層10、内部伝
熱層21、表層絶縁層31、発熱素子90と内部伝熱層
21とを電気的に接続するバイアホール50とから構成
され、ビルドアップ方式で順次積層されて成型されたも
のであって、発熱素子90からの熱が内部伝熱層21よ
り表層絶縁層31を介して、多層基板2が収納されてい
るケース80に伝えられてなることを特徴とするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子等が実装
されている多層基板の高密度実装化が実現でき、放熱性
に優れ、コストを低減した多層基板の放熱構造に関す
る。
【従来の技術】図7は従来のプリント配線基板の放熱構
造を示す図で、(a)はケースへの放熱構造図、(b)
はヒートシンクへの放熱構造図である。発熱素子よりな
る電子部品等が実装された多層基板の放熱構造は、図7
(a),(b)に示すように従来例として、発熱素子9
0を熱伝導率の高い銅材等の金属材で形成された熱伝板
3に取付けた後、この熱伝板3をさらに多層基板2に固
定した状態でケース80に取付固定して、発熱素子90
の熱を熱伝導率の比較的高い金属材で形成されたケース
80に伝えて、このケース80から外方に放散する方法
(図(a)による)と、発熱素子90を熱伝導率の高い
銅材等の金属材で形成されたヒートシンク4と重ねて多
層基板2に取付固定して、発熱素子90の熱をヒートシ
ンク4に伝え、このヒートシンク4から外方に放散する
方法(図(b)による)がある。この多層基板2の放熱
構造について、図7(a)に示すケースへの放熱構造を
説明し、図7(b)に示すヒートシンクへの放熱構造は
説明を省略する。多層基板2は、ガラスエポキシ樹脂材
で形成された内層絶縁層10と、内部伝熱層21と、表
層絶縁層31と、外層パターン41とよりなり、積層プ
レス法等で成型されている。この成型では、内部伝熱層
21と外層パターン41(又は固定ネジ65)との間に
設けられている表層絶縁層31の厚みL11,12は絶
縁性を必要とする厚み近く迄薄く加工する事が出来な
い。この多層基板2には熱伝板3を固定する取付孔2a
が設けられている。また、多層基板2には発熱素子等よ
りなる電子部品90,95が実装され、熱伝板3等を介
してケース80に取付固定されている。発熱素子90は
熱が発生するため、固定ネジ63を発熱素子90のベー
ス部92に設けられた孔93に挿通し、熱伝板3に設け
られたネジ孔3dに螺合して、熱伝板3に取付固定さ
れ、発熱素子90の熱が熱伝板3に伝導される。また、
発熱素子90の端子91は多層基板2に設けられた外層
パターン41にハンダ付けにより接続されている。熱伝
板3は熱伝導率の高い銅材等で成型され、発熱素子90
が取付られる取付面3aには取付ネジ孔3dが、多層基
板2への取付面3bには取付ネジ3eが、ケース80へ
の取付面3cには取付孔3fがそれぞれ形成されてい
る。次に、ケース80への放熱構造の組立主要手順につ
いて説明する。発熱素子90を、熱伝板3の取付面3a
に押圧し、固定ネジ63を発熱素子90の取付孔93に
挿通し、熱伝板3のネジ孔3dに螺合して熱伝板3に取
付固定する。この発熱素子90が固定された熱伝板3
を、固定ネジ65を用いて、多層基板2の取付孔2aに
挿通し、熱伝板3の取付ネジ孔3eに螺合し、多層基板
2に取付固定する。次に、熱伝板3に取付られた発熱素
子90及び他の電子部品95等を多層基板2に、それぞ
れの端子91、96を外層パターン41にハンダ付けし
て取付固定する。そして、発熱素子90及び他の電子部
品95等が実装された多層基板2をケース80に熱伝板
3を介して取付固定する。この取付は固定ネジ60を用
いて、熱伝板3の取付孔3fに挿通し、ケース80に設
けられたネジ孔81に螺合して、多層基板2が取付られ
ている熱伝板3をケース80に固定する。これにより、
発熱素子90から発生した熱は熱伝板3からケース80
に伝わり、ケース80から外方に放散される。尚、内部
伝熱層21からの表面等への熱放散は表層絶縁層31の
厚みL11,12が厚いため僅かなものとなる。
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
多層基板の放熱構造では、発熱素子の電気使用量の増加
に伴い、放熱性を高めることが要求された場合等におい
ては、発熱素子をケースにより近く配設して熱伝板から
の熱伝導を高めるか、又はヒートシンクの面積を大きく
設ける必要があり、基板表面における高密度配線,高密
度実装化を妨げる問題があった。また、積層プレス法等
による積み上げ成型された基板の絶縁層は絶縁性を必要
とする厚み近く迄薄く加工する事が出来ず、内部伝熱層
から表面への熱伝導性が悪いため、熱伝板又はヒートシ
ンクが必要となり、その部材費と発熱素子の組立加工費
等が加算して高価になる問題があった。本発明の目的
は、高密度実装化された発熱素子を実装した多層基板で
の放熱性を向上すると共に、熱伝板又はヒートシンクな
どを用いることなく、コスト削減を行うことにある。
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、発熱素子よりなる電子部品が実装された多
層基板の放熱構造において、前記多層基板は、絶縁部材
からなる内層絶縁層と、前記内層絶縁層上に形成される
導電性部材からなる内部伝熱層と、前記内部伝熱層上に
形成される表層絶縁層と、前記表層絶縁層に非貫通穴が
形成されて、該表層絶縁層上に実装された前記電子部品
と前記内部伝熱層とを接続する層間接続部とが順次積層
されてなるものであって、前記多層基板の前記表層絶縁
層に接触して該多層基板を固定するケースが設けられ、
前記電子部品からの熱が前記内部伝熱層より前記表層絶
縁層を介して前記ケースに伝えられてなることを特徴と
するものである。また、前記層間接続部は前記表層絶縁
層に非貫通穴が連続的に形成された複数個からなるもの
であって、前記電子部品からの熱が前記内部伝熱層及び
前記複数の層間接続部を介して前記ケースの近傍まで伝
えられると共に、該内部伝熱層より該表層絶縁層を介し
て該ケースに伝えられてなることを特徴とするものであ
る。また、発熱素子よりなる電子部品が実装された多層
基板の放熱構造において、前記多層基板は、絶縁部材か
らなる内層絶縁層と、前記内層絶縁層上に形成される導
電性部材からなる内部伝熱層と、前記内部伝熱層上に形
成される表層絶縁層と、前記表層絶縁層に非貫通穴が連
続的に形成されて、該表層絶縁層上に実装された前記電
子部品と前記内部伝熱層とを接続する複数の層間接続部
とが順次積層されてなるものであって、前記電子部品か
らの熱が前記複数の層間接続部上に放出されてなること
を特徴とするものである。また、前記複数の層間接続部
上を覆うハンダが形成されてなることを特徴とするもの
である。また、前記内部伝熱層と、前記表層絶縁層と、
前記層間接続部は前記多層基板の両面についてそれぞれ
積層されてなるものであって、該両面における層間接続
部はそれぞれ前記内層絶縁層を貫通して接続されてなる
ことを特徴とするものである。また、前記層間接続部に
はハンダが充填されてなることを特徴とするものであ
る。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るビルド
アップ基板の放熱構造について説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係るビルドアップ基板の放熱構造
を示す図である。第1の実施の形態に係るビルドアップ
基板2の放熱構造は、発熱素子90をビルドアップ方式
で成型されたビルドアップ基板2に実装し、発熱素子9
0の熱を、ビルドアップ基板2に形成された外層パター
ン41と内部伝熱層21で伝導するものである。この伝
導された熱は、表層絶縁層31の薄く形成された隙間L
12部(従来の積層プレス法等の成型による基板に対
し、本ビルドアップ方式の成型による多層基板ではこの
隙間が1/2〜1/3で、100μm以下となる)を介
して熱伝導率の比較的高い金属材で形成されたケース8
0に伝えられ、このケース80から外方へ放散するよう
にして放熱性が高められている。このビルドアップ方式
は、内層基板(絶縁層)に、導体層と絶縁層とを順次交
互に積層する技術である。これによって微細な多層配線
を高精度に形成可能となり、また絶縁層は塗布により形
成されるためガラスクロスを含まずに薄い絶縁層を形成
することが可能になる。ビルドアップ基板2は、ガラス
エポキシ樹脂材で形成された内部絶縁層10と、スルー
ホール40の導電部42の近傍にまで伸びた内部伝熱層
21と、絶縁部材からなる表層絶縁層31と、その上に
発熱素子90が実装される導電部材からなる外層パター
ン41と、外層パターン41より延設され、外層パター
ン41と内部伝熱層21とをメッキされた非貫通穴で接
続するバイアホール50(層間接続部)が順次積層され
て成型されている。この成型により、内部伝熱層21と
スルーホール40の導電部42との間に設けられている
表層絶縁層31の厚みL12が絶縁性を必要とする最小
限の厚みの近くまで薄く加工され、内部伝熱層21の固
定ネジ60側端部と、スルーホール40の導電部42と
が近接した状態となる。このビルドアップ基板2には、
発熱素子90の底面が外層パターン41に押圧された状
態で、発熱素子90の端子91と共に外層パターン41
にハンダ付けされている。また、このビルドアップ基板
2の両端部にはケース80への取付用孔としてスルーホ
ール40が設けられている。このスルーホール40には
固定ネジ60が導電部42と接触しながら挿通されてお
り、この固定ネジ60が取付ネジ孔81に螺合されたと
き、スルーホール40の基板裏面側導電部42がケース
80により押圧される。これと共に、スルーホール40
の基板表面側導電部42が固定ネジ60のネジ頭により
押圧され、固定ネジ60を介してビルドアップ基板2が
ケース80に取り付けられる。これにより、ビルドアッ
プ基板2の表面に実装された発熱素子90の発生熱は図
1に示す熱経路Hのように、外層パターン41、バイア
ホール50、内部伝熱層21へ伝導され、内部伝熱層2
1の固定ネジ60側端部より表層絶縁層31の隙間L1
2を介してスルーホール40の導電部42、固定ネジ6
0、更に固定ネジ60が螺合される取付ネジ孔81を経
て熱伝導率の高い金属材で形成されたケース80に伝わ
り、ケース80から外方に放散される。尚、ビルドアッ
プ基板2の裏面に実装された発熱素子90の発生熱につ
いては固定ネジ60を介さずにケース80に伝わる。次
に、本発明のビルドアップ基板の放熱構造の組立手順に
ついて説明する。発熱素子90を発熱素子90の端子9
1と共に、外層パターン41にハンダ付けして、発熱素
子90をビルドアップ基板2に取付固定する。そして、
固定ネジ60をビルドアップ基板2のスルーホール40
に挿通し、ケース80の取付ネジ孔81に螺合してビル
ドアップ基板2をケース80に取付固定する。以上説明
したように第1の実施の形態によれば、表層絶縁層31
の間隔L11,12が薄く形成されているので、表層絶
縁層31を介して熱伝導が行われ、内部伝熱層21とス
ルーホール40との絶縁性を確保しつつ、高密度実装化
された基板での放熱性が向上できると共に、伝熱板又は
ヒートシンク等を用いることなく、部材費、組立加工費
等のコストを削減することができる。尚、内部伝熱層2
1,表層絶縁層31を介在せずに、外層パターン41を
直接、基板導電部42に接続する考え方もあるが、この
ようにしてしまうと発熱素子90とケース80との絶縁
性が確保できなくなってしまう。またその分基板2の表
面が導電パターンで専有されてしまい、表面のスペース
に制約ができてしまう。本実施の形態ではこのような問
題も解決することができる。次に、本発明の第2の実施
の形態について説明する。図2は本発明の第2の実施の
形態に係るビルドアップ基板の放熱構造を示す図であ
る。尚、第1の実施の形態と同様の構成については、同
じ符号を付し、その説明を省略する。本第2の実施の形
態に係るビルドアップ基板2の放熱構造は、第1の実施
の形態の放熱構造に対し、さらにビルドアップ基板2に
実装されている発熱素子90とビルドアップ基板2が収
納されているケース80との間の数カ所に連続的にバイ
アホール50が設けられたものである。また、バイアホ
ール50と内部伝熱層21は固定ネジ60の近傍まで延
設されている。これにより、ケース80から離れた位置
に発熱素子90が実装されている場合には、発熱素子9
0の熱は、図2に示す熱経路Hのように複数のバイアホ
ール50と内部伝熱層21とにより、ビルドアップ基板
2が取付固定されている熱伝導率の高い金属材で形成さ
れたケース80の近辺まで効率良く伝導される。更に、
伝導された熱は第1の実施の形態で示したように内部伝
熱層21の固定ネジ60側端部より表層絶縁層31の隙
間L12を介してスルーホール40の導電部42、固定
ネジ60、更に固定ネジ60が螺合される取付ネジ孔8
1を経て熱伝導率の高い金属材で形成されたケース80
に伝わり、ケース80から外方に放散される。尚、本第
2の実施の形態では、ビルドアップ基板2の表面の数カ
所にバイアホール50を設けているが、これに限らず発
熱素子90がビルドアップ基板2のケース80への取付
部から近い位置に配設されている場合等には、それに合
わせた数のバイアホール50を設けても良い。また、バ
イアホール50はいわば放熱フィンの形状となっている
ので、バイアホール50の表面からも発熱素子90の熱
が放出され、上述した熱経路Hに加えて更に放熱効果が
よくなる。以上説明したように第2の実施の形態によれ
ば、表層絶縁層31の間隔L11,12が薄く形成され
ることにより、表層絶縁層31からの熱伝導が向上し、
しかも数カ所にバイアホール50を設けることにより、
ケース80から離れた位置に配設された発熱素子90か
らの熱もケース80まで有効に伝導可能にしているの
で、高密度実装化された基板での放熱性が向上できると
共に、伝熱板又はヒートシンク等を用いることなく、部
材費、組立加工費等のコストを削減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図
3は本発明の第3の実施の形態に係るビルドアップ基板
の放熱構造を示す図である。本第3の実施の形態に係る
ビルドアップ基板2の放熱構造は、第2の実施の形態の
放熱構造に対し、熱伝導率の高い金属材で形成されたケ
ース80への熱伝導とは無関係に、発熱素子90の熱を
ビルドアップ基板2の表面の数カ所に形成されているバ
イアホール50を通じて、表面積が増やされたバイアホ
ール50の表面から外方に放散するようにしている。こ
の相違点以外は第2の実施の形態と同様の構成なので、
同じ符号を付し、その説明を省略する。従って、本第3
の実施の形態は、例えばビルドアップ基板2が収納され
た状態が熱伝導率の高い金属材が使用されていないラッ
ク85等へ、レール86を介して挿入固定される場合等
に適用される。これにより、ビルドアップ基板2に適当
な外部放熱体(金属ケース等)がなくとも、発熱素子9
0から発生した熱は、図3に示す熱経路Hのように、ビ
ルドアップ基板2の表面の数カ所に設けられたバイアホ
ール50、内部伝熱層21、及び薄く成型された表層絶
縁層31とを通じて、ビルドアップ基板2の表面から外
方に放散される。以上のように第3の実施の形態によれ
ば、ビルドアップ基板2に適当な外部放熱体(金属ケー
ス等)がなくとも、表面積が増やされたいわば放熱フィ
ンの形状を有するバイアホール50の表面から熱放散が
行える。次に、本発明の第4の実施の形態について説明
する。図4は本発明の第4の実施の形態に係るビルドア
ップ基板の放熱構造を示す図である。尚、第2の実施の
形態と同様の構成については、同じ符号を付し、その説
明を省略する。本第4の実施の形態に係るビルドアップ
基板2の放熱構造は、第2の実施の形態に対し、さらに
複数のバイアホール50のコップ形状に形成された内部
と外層パターン41の表面上にクリームハンダ55を施
したもので、熱伝導率の高い材料で体積が増やされ、熱
伝導率の高い金属材で形成されたケース80への熱伝導
を向上したものである。これにより、発熱素子90が離
れた位置に配設されていても、発熱素子90から発生し
た熱は、図4に示す熱経路Hのように、複数のバイアホ
ール50と外層パターン41との表面に充填されたクリ
ームハンダ55と内部伝熱層21とにより、ビルドアッ
プ基板2が取付固定されている熱伝導率の高い金属材で
形成されたケース80の近辺までより効率的に伝導され
る。更に、伝導された熱は第1、第2の実施の形態で示
したように内部伝熱層21の固定ボルト60側端部より
表層絶縁層31の隙間L12を介してスルーホール40
の導電部42、固定ネジ60、更に固定ネジ60が螺合
される取付ネジ孔81を経て熱伝導率の高い金属材で形
成されたケース80に伝わり、ケース80から外方に放
散される。尚、ビルドアップ基板2に適当な外部放熱体
(金属ケース80等)がなくとも、発熱素子90から発
生した熱は、ビルドアップ基板2の表面に形成された複
数のバイアホール50と外層パターン41より熱伝導率
の高いクリームハンダ55を介して、ビルドアップ基板
2の表面からも外方に放散されるので、第3の実施の形
態における構造にも本発明は適用可能である。次に、本
発明の第5の実施の形態について説明する。図5は本発
明の第5の実施の形態に係るビルドアップ基板の放熱構
造を示す図である。尚、第3の実施の形態と同様の構成
については、同じ符号を付し、その説明を省略する。本
第5の実施の形態に係るビルドアップ基板2の放熱構造
は、第3の実施の形態に対し、ビルドアップ基板2の表
面の数カ所に形成されている図3に示すバイアホール5
0を、さらに裏面にも設けて、内層絶縁層10を貫通し
て、表面のバイアホール50と裏面のバイアホール50
とを層間接続した貫通バイアホール58を形成したもの
である。これによって、ビルドアップ基板2の両表面か
ら外方への熱放散に、さらに貫通バイアホール58の貫
通孔から外方への熱放散を加わえることができる。ま
た、このビルドアップ基板2はラック85等に設けられ
たレール86へ挿入収納されている。以上のように、発
熱素子90がビルドアップ基板2の任意の位置に配設さ
れていても、発熱素子90から発生した熱は、図5に示
す熱経路Hのように、ビルドアップ基板2の両表面の数
カ所に設けられた貫通バイアホール58、内部伝熱層2
1、及び薄く成型された表層絶縁層31とを介して、ビ
ルドアップ基板2の両表面から外方に放散される。従っ
て、特にラック85への放散が困難な構造の形態におい
ても、本第5の実施の形態が適用でき、高密度実装化さ
れた基板での放熱性が向上できると共に、伝熱板又はヒ
ートシンク等を用いることなく、部材費、組立加工費等
のコストを削減することができる。尚、本例において
は、第3の実施の形態について説明したが、これに限ら
ず第1の実施の形態、又は第2の実施の形態に適用して
も良い。次に、本発明の第6の実施の形態について説明
する。図6は本発明の第6の実施の形態に係るビルドア
ップ基板の放熱構造を示す図である。尚、第5の実施の
形態と同様の構成については、同じ符号を付し、その説
明を省略する。本第6の実施の形態に係るビルドアップ
基板2の放熱構造は、第5の実施の形態に対し、ビルド
アップ基板2の両表面の数カ所に形成されている図5に
示す複数の貫通バイアホール58の円筒形状に形成され
た穴部と外層パターン41の両表面上に、さらにクリー
ムハンダ55を充填して、熱伝導率の高い材料で体積を
増やしたものである。これによって、発熱素子90の近
傍と離れた位置での貫通バイアホール58、内部伝熱層
21、及び薄く成型された表層絶縁層31との温度差
(熱抵抗)が少なくなり、ビルドアップ基板2の両表面
から外方への熱をより効率的に放散できる。また、この
ビルドアップ基板2はラック85等に設けられたレール
86へ挿入収納されている。以上のように、発熱素子9
0がビルドアップ基板2の任意の位置に配設されていて
も、発熱素子90から発生した熱は、図6に示す熱経路
Hのように、ビルドアップ基板2の両表面の数カ所に設
けられた貫通バイアホール58を有する両表面のクリー
ムハンダ55を介して、ビルドアップ基板2の両表面か
ら外方に放散される。従って、特にラック85への放散
が困難な構造の形態においても、本第6の実施の形態が
適用でき、高密度実装化された基板での放熱性が向上で
きると共に、伝熱板又はヒートシンク等を用いることな
く、部材費、組立加工費等のコストを削減することがで
きる。尚、本例においては、第3の実施の形態について
説明したが、これに限らず第1の実施の形態、又は第2
の実施の形態に適用しても良い。
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、熱
伝導性が向上し、発熱素子の熱を基板表面、又は基板取
付用ケースから放散する放散能力が向上できると共に、
伝熱板又はヒートシンク等を用いることなく、部材費、
組立加工費等のコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るビルドアップ
基板の放熱構造を示す図である。
【図7】従来のプリント配線基板の放熱構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
2・・・ビルドアップ基板 3・・・熱伝板 4・・・ヒートシンク 10・・・エポキシ樹脂材(内層絶縁層) 21・・・内部伝熱層 31・・・表層絶縁層 41・・・外層パターン 50・・・バイアホール 55・・・クリームハンダ 58・・・貫通バイアホール 80・・・ケース 85・・・ラック 86・・・レール 90・・・発熱素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子よりなる電子部品が実装された
    多層基板の放熱構造において、 前記多層基板は、絶縁部材からなる内層絶縁層と、 前記内層絶縁層上に形成される導電性部材からなる内部
    伝熱層と、 前記内部伝熱層上に形成される表層絶縁層と、 前記表層絶縁層に非貫通穴が形成されて、該表層絶縁層
    上に実装された前記電子部品と前記内部伝熱層とを接続
    する層間接続部とが順次積層されてなるものであって、 前記多層基板の前記表層絶縁層に接触して該多層基板を
    固定するケースが設けられ、前記電子部品からの熱が前
    記内部伝熱層より前記表層絶縁層を介して前記ケースに
    伝えられてなることを特徴とする多層基板の放熱構造。
  2. 【請求項2】 前記層間接続部は前記表層絶縁層に非貫
    通穴が連続的に形成された複数個からなるものであっ
    て、 前記電子部品からの熱が前記内部伝熱層及び前記複数の
    層間接続部を介して前記ケースの近傍まで伝えられると
    共に、該内部伝熱層より該表層絶縁層を介して該ケース
    に伝えられてなることを特徴とする請求項1記載の多層
    基板の放熱構造。
  3. 【請求項3】 発熱素子よりなる電子部品が実装された
    多層基板の放熱構造において、 前記多層基板は、絶縁部材からなる内層絶縁層と、 前記内層絶縁層上に形成される導電性部材からなる内部
    伝熱層と、 前記内部伝熱層上に形成される表層絶縁層と、 前記表層絶縁層に非貫通穴が連続的に形成されて、該表
    層絶縁層上に実装された前記電子部品と前記内部伝熱層
    とを接続する複数の層間接続部とが順次積層されてなる
    ものであって、 前記電子部品からの熱が前記複数の層間接続部上に放出
    されてなることを特徴とする多層基板の放熱構造。
  4. 【請求項4】 前記複数の層間接続部上を覆うハンダが
    形成されてなることを特徴とする請求項2または請求項
    3記載の多層基板の放熱構造。
  5. 【請求項5】 前記内部伝熱層と、前記表層絶縁層と、
    前記層間接続部は前記多層基板の両面についてそれぞれ
    積層されてなるものであって、該両面における層間接続
    部はそれぞれ前記内層絶縁層を貫通して接続されてなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の多層基板
    の放熱構造。
  6. 【請求項6】 前記層間接続部にはハンダが充填されて
    なることを特徴とする請求項5記載の多層基板の放熱構
    造。
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