JP2000298992A - 多値記憶不揮発性半導体メモリの制御装置 - Google Patents

多値記憶不揮発性半導体メモリの制御装置

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JP2000298992A
JP2000298992A JP10488599A JP10488599A JP2000298992A JP 2000298992 A JP2000298992 A JP 2000298992A JP 10488599 A JP10488599 A JP 10488599A JP 10488599 A JP10488599 A JP 10488599A JP 2000298992 A JP2000298992 A JP 2000298992A
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Katsumi Ouchi
勝美 大内
Takayuki Tamura
隆之 田村
Kunihiro Katayama
国弘 片山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多値記憶不揮発性半導体メモリを記憶媒体とす
る外部記憶装置において、多値記憶不揮発性半導体メモ
リセルの信頼性を向上させる制御装置を実現する。 【解決手段】消去および書き込みの繰り返しによるメモ
リセルの劣化を抑えるために、前記1つのメモリセルに
つき記憶可能なビット数よりも少ないビット数で格納す
るようホスト処理装置からの書き込みデータを変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値記憶不揮発性
半導体メモリを記憶媒体とする外部記憶装置において、
多値記不揮発性半導体メモリセルの信頼性を向上させる
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドヘルドPCに代表される携帯情報
端末やデジタルスチルカメラの普及に伴い、外部記憶装
置としてのフラッシュメモリカードの需要が大きくなっ
た。フラッシュメモリカードは、記憶媒体としてフラッ
シュメモリを搭載した、一般に名刺サイズまたはそれ以
下のサイズの小型記憶装置である。
【0003】フラッシュメモリは、動作電源を切っても
記憶データが保持される不揮発性半導体メモリである。
フラッシュメモリは(a)電気的に消去・書き込みを行
うためオンボードでの書き換えが可能、(b)セル面積
が小さく大容量化に適している、等の特長を兼ね備えて
いる。
【0004】フラッシュメモリにデータを記憶させるに
は、メモリセルの動作点を意味するしきい値電圧のアナ
ログ的な性質を利用する。従来のフラッシュメモリ、例
えば特開平6−77437公報に記載されているAND
型フラッシュメモリでは、しきい値電圧が高い領域にあ
る場合を「1」、低い領域にある場合を「0」として、
1つのメモリセルに1ビットを記憶していた。
【0005】近年、多値技術と呼ばれる、1つのメモリ
セルに2ビット以上の情報を記憶させる技術が開発され
た。多値技術ではしきい値電圧の領域を細分し、細分化
した各領域間でしきい値電圧を精密に制御することで1
つのメモリセルに2ビット以上の情報を記憶させる。こ
の多値技術は、従来の微細化技術と共に大容量フラッシ
ュメモリの実現に欠かせない技術となった。多値技術を
用いたAND型フラッシュメモリセルは特開平10−9
2186公報に示されている。
【0006】このようなフラッシュメモリを搭載したフ
ラッシュメモリカードは、パーソナルコンピュータの代
表的な外部記憶装置であるハードディスクと比較して、
ビット単価やデータの書き換え回数の点で劣る。その一
方で、フラッシュメモリカードは、(a)小型・軽量で
あり持ち運びが容易、(b)機械的駆動部分がないため
衝撃や振動に対して強い、(c)低消費電力であり電池
での使用に好都合、等の特長をもち、携帯情報機器の外
部記憶装置等に適している。フラッシュメモリカードの
公知例として、例えば特開平6−4399公報が挙げら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュメモリは消
去/書き込みの繰り返しによりメモリセルの特性が劣化
するので、記憶データの信頼性を保証する最大書き換え
回数を規定している。
【0008】フラッシュメモリカード内部の制御装置
は、劣化抑制処理としてウエアレベリングと呼ばれる手
法を用いることが多い。ウエアレベリングとは、一定の
消去回数ごとにメモリブロック内のデータを、消去回数
が少ない他のメモリブロック内のデータと入れ替える処
理方法である。この結果、メモリチップ内で各メモリブ
ロックの消去回数を平均化できる。
【0009】しかし更なる高信頼を図るためには、メモ
リブロックの書き換え回数の平均化に加え、メモリセル
の書き換え耐性の向上が不可欠である。
【0010】本発明の目的は、2ビット以上の多値情報
を記憶する不揮発性半導体メモリセルの信頼性向上を図
る制御装置を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成をとる。
【0012】データの書き込みと読み出しと消去を制御
するマイクロコンピュータと、ホスト処理装置との間の
データ転送を制御するインタフェース装置と、不揮発性
半導体メモリとの間のデータ転送を制御するインタフェ
ース装置と、書き込みデータや読み出しデータを一時的
に格納する記憶装置とで構成され、電気的に消去及び書
き込みが可能で且つ1つのメモリセルに少なくとも2ビ
ットの情報を記憶可能な不揮発性半導体メモリを制御す
る制御装置において、消去および書き込みの繰り返しに
よるメモリセルの劣化を抑えるために、前記1つのメモ
リセルにつき記憶可能なビット数より少ないビット数で
格納するようホスト処理装置からの書き込みデータを変
換し、且つ、前記1つのメモリセルにつき記憶可能なビ
ット数より少ないビット数で格納されたデータをホスト
処理装置へ読み出す際は、前記データを逆変換する機能
を持つ変換装置を具備する。
【0013】前記変換装置により書き込みデータを変換
してメモリセルに格納した結果、メモリセルが記憶可能
なすべてのビット数を使って格納した場合と比較して、
同じ書き換え動作でもメモリセルの劣化を抑制すること
ができる。よって上記の目的が達成される。
【0014】データの書き込みと読み出しと消去を制御
するマイクロコンピュータと、ホスト処理装置との間の
データ転送を制御するインタフェース装置と、不揮発性
半導体メモリとの間のデータ転送を制御するインタフェ
ース装置と、書き込みデータおよび読み出しデータを一
時的に格納する記憶装置とで構成され、電気的に消去及
び書き込みが可能で且つ1つのメモリセルに少なくとも
2ビットの情報を記憶可能な不揮発性半導体メモリを制
御する制御装置において、前記1つのメモリセルにつき
記憶可能なビット数より少ないビット数で格納するよう
ホスト処理装置からの書き込みデータを変換し、前記1
つのメモリセルにつき記憶可能なビット数より少ないビ
ット数で格納されたデータをホスト処理装置へ読み出す
際は、前記データを逆変換する機能を持つ変換装置を具
備したことを特徴とする制御装置である。
【0015】また、前記変換装置が、書き込みデータの
変換および読み出しデータの逆変換の有効/無効を外部
装置により切り替えられる入力信号を備えることを特徴
とする制御装置である。
【0016】また、前記変換装置が、書き込みデータの
変換を有効にするか、または、読み出しデータの逆変換
を有効にするかを外部装置により切り替えられる入力信
号を備えることを特徴とする制御装置である。
【0017】また、前記変換装置による書き込みデータ
の変換および読み出しデータの逆変換を、前記データを
一時的に格納する記憶装置と、前記不揮発性半導体メモ
リとの間のデータ転送において行うことを特徴とする制
御装置である。
【0018】また、前記変換装置による書き込みデータ
の変換および読み出しデータの逆変換を、前記ホスト処
理装置と、前記データを一時的に格納する記憶装置との
間のデータ転送において行うことを特徴とする制御装置
である。
【0019】さらに、データの書き込みと読み出しと消
去を制御するマイクロコンピュータと、ホスト処理装置
との間のデータ転送を制御するインタフェース装置と、
不揮発性半導体メモリとの間のデータ転送を制御するイ
ンタフェース装置と、書き込みデータや読み出しデータ
を一時的に格納する記憶装置と、上記記載の変換装置で
構成され、電気的に消去及び書き込みが可能であり、且
つ、1つのメモリセルに2ビット以上の情報を記憶可能
であり、且つ、一括消去単位であるメモリブロックごと
にメモリブロックの劣化と相関する情報を記録する領域
を備える、不揮発性半導体メモリを制御する制御装置に
おいて、ホスト処理装置より前記不揮発性半導体メモリ
へデータを書き込む際、書き込み対象となるメモリブロ
ック内の前記メモリブロックの劣化と相関する情報が所
定の条件を満たした場合は、前記マイクロコンピュータ
に格納されたプログラムが、書き込みデータの格納先を
消去状態にある他のメモリブロックに替え、且つ、消去
および書き込みの繰り返しによるメモリセルの劣化を抑
えるために、前記メモリブロック内で1つのメモリセル
につき記憶可能なビット数より少ないビット数で格納す
ることを特徴とする制御装置である。
【0020】また、この制御装置において、書き込みデ
ータの格納先として消去状態にあり、且つ、元のメモリ
ブロックよりもサイズが大きいメモリブロックを選ぶこ
とを特徴とする制御装置である。
【0021】また、前記メモリブロックの劣化と相関す
る情報が前記メモリブロックの消去回数または書き込み
回数であり、且つ、前記所定の条件を満たした場合とは
前記消去回数または書き込み回数が所定の値に達した場
合であることを特徴とする制御装置である。
【0022】また、前記メモリブロックの劣化と相関す
る情報が前記メモリブロックの消去時間または書き込み
時間であり、且つ、前記所定の条件を満たした場合とは
前記消去時間または書き込み時間が所定の値に達した場
合であることを特徴とする制御装置である。
【0023】また、上記記載の制御装置において、制御
装置全体が前記不揮発性半導体メモリと同一チップ内に
内蔵されていることを特徴とする制御装置である。
【0024】また、上記記載の制御装置において、制御
装置全体がホスト処理装置に内蔵されていることを特徴
とする制御装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例として、フ
ラッシュメモリカードに搭載されたコントローラLSI
について説明する。本コントローラLSIの特徴は、2
ビット記憶可能なフラッシュメモリセルの消去状態およ
び消去状態に最も近いしきい値の1ビットで格納するよ
うに、ホスト処理装置からのデータを変換することであ
る。データ変換を行うかどうかは内部のマイクロコンピ
ュータにより制御することができる。
【0026】図2に64Mバイトフラッシュメモリカー
ド200の内部構成図を示す。まず、コントローラLS
Iが制御するフラッシュメモリについて説明する。
【0027】201,202はAND型多値256Mビ
ットフラッシュメモリである。図3に一般的なフラッシ
ュメモリセルを示す。メモリチップ内の制御回路が浮遊
ゲート内の電子量を制御することでしきい値電圧を変化
させる。その結果、記憶データの書き込み及び消去が行
われる。
【0028】図4(a)にAND型フラッシュメモリ2
01,202の消去動作を示す。前記制御回路は、制御
ゲート301に正電圧を印加し、ドレイン302、ソー
ス303およびp型基板304を接地する。このとき、
p型基板304から浮遊ゲートへ電子が注入される。
【0029】図4(b)にAND型フラッシュメモリ2
01,202の書き込み動作を示す。前記制御回路はソ
ース303とp型基板304を接地し、制御ゲート30
1に負電圧、ドレイン302には正電圧を印加する。こ
のとき、浮遊ゲート内の電子がドレイン302に引き抜
かれる。引き抜く電子量を精密に制御することで、AN
D型フラッシュメモリ201,202は1つのメモリセ
ルに4値すなわち2ビットの情報を記憶することができ
る。
【0030】図1にAND型フラッシュメモリ201,
202のメモリセルがもつしきい値分布を示す。AND
型フラッシュメモリでは消去状態でのしきい値電圧が最
も高く、このときメモリセルが記憶しているデータは
(11)である。また、書き込み時に浮遊ゲートから引
き抜く電子量に応じてしきい値が減少する。書き込み後
の3つのしきい値レベルに対して、しきい値が下がる方
向へ(10)、(01),(00)の値が割り当てられ
ている。
【0031】203はコントローラLSIである。コン
トローラLSI203はホストインタフェースやフラッ
シュインタフェース等の制御を行う。図5にコントロー
ラLSI203の内部構成図を示す。コントローラ20
3LSIは、マイクロコンピュータ205、データバッ
ファ206などを内蔵し1チップ化している。図5にお
いて、太線の矢印は転送データの流れを意味し、細線の
矢印は制御信号の流れを意味する。
【0032】コントローラ203は、ホストインタフェ
ースとしてPC−ATAインタフェース規格およびAN
SI−ATAインタフェース規格をサポートしている。
そのためにコントローラ203は内部にホストインタフ
ェース用のレジスタ群204を備えている。レジスタ群
204は、ホスト処理装置100とのデータ転送に使用
される(a)命令コードレジスタ、(b)アクセス開始
論理セクタアドレスレジスタ、(c)データ転送セクタ
数レジスタ、(d)ステータスレジスタ、などの各レジ
スタから構成されている。
【0033】マイクロコンピュータ205は主として、
(a)ホスト処理装置100からフラッシュメモリ20
1,202へのデータの書き込み、(b)フラッシュメ
モリ201,202からホスト処理装置100へのデー
タの読み出し、(c)フラッシュメモリ201,202
内のメモリブロックの消去、を制御している。
【0034】データバッファ206は、フラッシュメモ
リ201,202へのデータの書き込みや、フラッシュ
メモリ201,202からのデータの読み出しにおい
て、データを一時的に格納する記憶装置である。データ
バッファ206のメモリ領域は4ビットごとにアドレス
が割り当てられている。
【0035】フラッシュメモリ制御回路208は、フラ
ッシュメモリ201,202とのインタフェースを制御
する。
【0036】データ変換回路207は、データバッファ
206とフラッシュメモリ201,202の間のデータ
転送に関して、書き込みデータの変換および読み出しデ
ータの逆変換を行うためのものである。
【0037】図8にデータ変換回路207の内部構成図
を示す。801はデータ変換回路207のイネーブル信
号である。イネーブル信号801は‘H’でアサートさ
れる。このときバス切替回路805は、データバッファ
側データバス803の下位4ビットを、1ビット/2ビ
ット変換回路807から810の1ビット入出力端子8
11から814と接続する。一方バス切替回路806
は、フラッシュメモリ側データバス804の8ビット
を、1ビット/2ビット変換回路807から810の2
ビット入出力バス815から818へ2ビットずつ接続
する。また、データバッファ206はデータ変換回路2
07との間で4ビット単位でデータの入出力を行う。
【0038】一方イネーブル信号801は‘L’でネゲ
ートされる。このときバス切替回路805および806
はデータバッファ側データバス803の8ビットと、フ
ラッシュメモリ側データバス804の8ビットをそれぞ
れ1ビットずつ接続する。すなわち、一方より入力した
8ビットデータは、そのまま他方から出力される。この
とき、データバッファ206はデータ変換回路207と
の間で8ビット単位でデータの入出力を行う。
【0039】802はライト/リード信号である。ライ
ト/リード信号は、イネーブル信号801がアサートさ
れている状態で、書き込みデータに対する変換と読み出
しデータに対する逆変換を切り替えるための信号であ
る。マイクロコンピュータ205は本信号を前者のとき
‘H’に、後者のとき‘L’に設定する。
【0040】以下、図17と図18を用いて1ビット/
2ビット変換回路807の動作を説明する。書き込みデ
ータの変換においては、図17(a)のように、ライト
/リード信号802はマイクロコンピュータ205によ
り‘H’に設定される。このとき、データバッファ20
6から1ビットデータが1ビット/2ビット変換回路8
07に入力する。1ビット/2ビット変換回路807
は、入力データが‘1’のとき2ビットデータ‘11’
に変換して出力する。同様に、入力データが‘0’のと
き2ビットデータ‘10’に変換して出力する。この様
子を波形チャートを用いて図17(b)に示す。
【0041】一方読み出しデータの逆変換においては、
図18(a)のように、ライト/リード信号802はマ
イクロコンピュータ205により‘L’に設定される。
このとき、フラッシュメモリ201,202から2ビッ
トデータが1ビット/2ビット変換回路807に入力す
る。1ビット/2ビット変換回路807は、入力データ
が‘11’のとき1ビットデータ‘1’に逆変換して出
力する。同様に、入力データが‘10’のとき1ビット
データ‘0’に逆変換して出力する。この様子を波形チ
ャートを用いて図18(b)に示す。
【0042】以上より、データ変換回路207に入力し
た4ビットのデータは、8ビットに変換され、1つのメ
モリセルにつき電圧値が高い2つのしきい値を使って1
ビットを格納する。この様子を図1に示す。
【0043】逆に、変換して格納されたデータを読み出
すときは、データ変換回路207が、8ビットの読み出
しデータの逆変換を行い、元の4ビットデータに戻す。
【0044】以上のようにして本実施例のコントローラ
LSI203は、ホスト処理からの書き込みデータを、
AND型フラッシュメモリの消去状態と前記消去状態と
最近接のしきい値の1ビットで格納することが可能とな
る。
【0045】その結果、変換して格納されたデータの書
き換えサイクルにおいて図3のトンネル酸化膜を通過す
る電子の量を抑制することが可能となる。よって、メモ
リセルの信頼性向上が達成できる。
【0046】しかし、フラッシュメモリカードを使用す
る最初から書き込みデータを本実施例のように変換して
格納していたのでは、単に記憶容量とのトレードオフに
すぎず利点がない。
【0047】本発明による効果が有効となるのは、カー
ド使用中において書き換え頻度が高いデータに対しての
み本実施例の変換処理を施して格納するときである。そ
こで、本発明の第2の実施例として、コントローラLS
I203内のマイクロコンピュータ205に格納された
プログラムによる、データの書き込みおよび読み出しの
制御方法について説明する。
【0048】前記プログラムの特徴は、消去回数が10
万回に達したメモリブロック内の論理セクタデータを空
きメモリブロックへ格納先を替え、且つ第1の実施例と
同様にして1ビット/メモリセルで格納することであ
る。
【0049】以下、第1の実施例で述べられていない基
礎事項について説明する。
【0050】一般に、フラッシュメモリは所定サイズを
単位として一括消去される。以下一括消去される単位を
メモリブロックと呼ぶとき、AND型フラッシュメモリ
201,202のメモリブロックサイズは2048バイ
ト、すなわち4セクタサイズである。また、データの信
頼性が保証されるメモリブロックの書き換え回数は10
万回である。
【0051】またデータバッファ206のサイズは、上
記メモリブロックと等しく4セクタサイズである。図6
に、マイクロコンピュータ205内のプログラムによっ
て管理されているAND型フラッシュメモリ201の物
理的なメモリマップを示す。
【0052】ユーザデータ領域は、ホスト処理装置10
0から送られた論理セクタデータを最初に格納する領域
である。前記論理セクタデータは、格納されたメモリブ
ロックの消去回数が10万回に達するまで2ビット/メ
モリセルで格納される。
【0053】代替領域は、ユーザデータ領域で消去回数
が10万回に達したメモリブロック内の論理セクタデー
タを1ビット/メモリセルで格納するための領域であ
る。
【0054】アドレス変換領域は、各論理セクタのデー
タを格納している物理セクタのアドレスを記録してい
る。図7に示すように各論理セクタごとに4バイトの領
域をもつ。前記4バイトの領域はさらに2つの項に分け
られている。第1項にFFFFh以外の値が書かれ、第
2項にはFFFFhが書かれている場合は、該論理セク
タデータはユーザデータ領域に2ビット/メモリセルで
格納されている。また、第1項、第2項共にFFFFh
以外の値が書き込まれている場合は、該論理セクタデー
タは代替領域に1ビット/セルで格納されている。
【0055】例えば、図7で論理セクタ0000hはユ
ーザデータ領域の物理アドレス0000hに2ビット/
メモリセルで格納されている。また、論理セクタ000
1hは代替領域の物理アドレスFD00h及びFD01
hに1ビット/メモリセルで格納されている。
【0056】AND型フラッシュメモリ202も図6と
同様なメモリマップをもち、互いはチップ番号で区別さ
れる。
【0057】また、図6に示すように、各メモリブロッ
クは4セクタのデータ領域とは別に、管理領域と呼ばれ
るメモリブロックの管理データを格納する領域を備えて
いる。管理領域は、4セクタ分のデータ領域のECC
(誤り訂正符号、Error Correcting Code)、該メモリ
ブロックの消去回数などを記録している。
【0058】一般にホスト処理装置は外部記憶装置に対
して、複数セクタで構成されたクラスタと呼ばれる単位
でデータの書き込みや読み出しを行う。前記クラスタを
構成するセクタ数は前記外部記憶装置の記憶容量に依存
する。
【0059】本実施例において、ホスト処理装置100
は64Mバイトフラッシュメモリカード200に対して
4セクタをクラスタとしてデータの書き込みや読み出し
を行うものとする。
【0060】上記クラスタサイズは、フラッシュメモリ
201,202のメモリブロックサイズに等しい。そこ
で本実施例においてマイクロコンピュータ205内のR
OMに格納されたプログラムは、クラスタとメモリブロ
ックの境界が一致するように制御している。その結果、
1クラスタデータの書き換えにおいてアクセスするメモ
リブロックの数を1個に抑え、書き換え速度の高速化を
図っている。
【0061】以下、ホスト処理装置100がフラッシュ
メモリカード200を1クラスタすなわち4セクタでア
クセスする場合を、図9から図16を用いて説明する。
なお、アクセス対象の物理セクタはフラッシュメモリ2
01内にあるものとする。
【0062】まず1クラスタデータのライト転送の手順
を、図9から図13のフローチャートを用いて説明す
る。なおフローチャートを複数の図に分割しているの
は、紙面の都合によるものである。
【0063】(9−1)ホスト処理装置100はレジス
タ群204内の所定のレジスタに、ライト転送を開始す
る論理セクタアドレスを設定する。
【0064】(9−2)ホスト処理装置100はレジス
タ群204内の所定のレジスタに、ライト転送セクタ数
を設定する。本実施例では‘4’である。
【0065】(9−3)ホスト処理装置100はレジス
タ群204内の所定のレジスタに、ライト転送命令コー
ドを設定する。
【0066】(9−4)ホスト処理装置100はレジス
タ群204内のステータスレジスタを繰り返しリード
し、ライト転送の準備ができるのを待つ。
【0067】(9−5)ホスト処理装置100はデータ
バッファ206に4セクタのデータを転送する。
【0068】(9−6)マイクロコンピュータ205は
フラッシュメモリ201のアドレス変換領域をリード
し、上記ライト転送開始論理セクタが格納されている物
理アドレスを取得する。
【0069】(9−7)(9−6)でアドレス変換領域
に物理アドレスが2個存在する場合、上記ライト転送開
始論理セクタを含むクラスタのデータは代替領域に1ビ
ット/メモリセルで格納されている。この場合の処理手
順は図13を用いて後述する。
【0070】(9−8)(9−6)でアドレス変換領域
に物理アドレスが1個だけ存在する場合、上記ライト転
送開始論理セクタを含むクラスタのデータはユーザデー
タ領域に2ビット/メモリセルで格納されている。この
ときマイクロコンピュータ205は、前記物理アドレス
値をメモリブロック内セクタ数である4で除算する。こ
のときの商が前記物理セクタを格納しているメモリブロ
ックのアドレスである。本実施例において、メモリブロ
ックとクラスタは大きさと境界が互いに一致しているの
で、アクセスするメモリブロックの数は1つで済む。
【0071】(9−9)マイクロコンピュータ205
は、前記メモリブロックの管理領域をリードして消去回
数が10万回に達したかどうかを判断する。
【0072】以下で上記メモリブロックの消去回数が1
0万回未満の場合の処理方法を、図10を用いて説明す
る。
【0073】(10−1)マイクロコンピュータ205
は、データ変換回路207のイネーブル信号801をネ
ゲートする。
【0074】(10−2)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に書き込み命令コードを入
力する。
【0075】(10−3)マイクロコンピュータ205
は、(9−8)で算出したメモリブロックアドレスをフ
ラッシュメモリ201に入力する。
【0076】(10−4)マイクロコンピュータ205
は、データバッファ206に格納された4セクタデータ
をフラッシュメモリ201へ8ビットずつ転送する。こ
のとき、転送されるデータはデータ変換回路207を通
過するが、イネーブル信号701がネゲートされている
ため、転送されるデータは何の変化も受けない。
【0077】(10−5)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201よりライト転送終了を示す
信号を受け取った後、ホスト処理装置100へライト転
送終了を知らせる。
【0078】以下で上記メモリブロックの消去回数が初
めて10万回に達した場合の処理方法を、図11および
図12を用いて説明する。
【0079】(11−1)マイクロコンピュータ205
は、代替領域の中で消去状態のメモリブロックを2つ検
索する。
【0080】(11−2)消去状態のメモリブロックが
検索できなかった場合は、代替領域がすべて他のクラス
タデータで占められていることを示す。このときマイク
ロコンピュータ205は、データ変換回路207の変換
イネーブル信号801をネゲートする。
【0081】(11−3)マイクロコンピュータ205
は、(9−8)で算出した元のメモリブロックを消去す
る。
【0082】(11−4)マイクロコンピュータ205
は、データバッファ206から前記メモリブロックへ4
セクタデータを8ビットずつ転送する。
【0083】(11−5)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201よりライト転送終了を示す
信号を受け取った後、ホスト処理装置100へライト転
送終了を知らせる。
【0084】(11−6)(11−1)で消去状態のメ
モリブロックを2つ検索できた場合、マイクロコンピュ
ータ205は、データ変換回路207のイネーブル信号
801をアサートし、ライト/リード信号802を
‘H’すなわち‘ライト’にセットする。
【0085】(11−7)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に書き込み命令コードを入
力する。
【0086】(11−8)マイクロコンピュータ205
は、(11−1)で検索したメモリブロックアドレスの
1つをフラッシュメモリ201に入力する。
【0087】(12−1)マイクロコンピュータ205
は、データバッファ206内の4セクタデータのうち、
最初の2セクタデータを4ビットずつデータ変換回路2
07へ転送する。
【0088】(12−2)データ変換回路207は、デ
ータバッファ206より転送されてきた4ビットのデー
タに対して、1ビットごとに‘1’を付加して8ビット
に変換する。図1にその様子を示す。
【0089】(12−3)データ変換回路207は、変
換したデータを8ビットずつフラッシュメモリ201へ
転送する。この結果、(12−1)において送られてき
た2セクタのデータは4セクタのデータとなり、(11
−1)で検索したメモリブロックの1つへ転送される。
【0090】(12−4)転送終了後、マイクロコンピ
ュータ205は、フラッシュメモリ201に書き込み命
令コードを入力する。
【0091】(12−5)マイクロコンピュータ205
は、(11−1)で検索したもう一方のメモリブロック
のアドレスをフラッシュメモリに入力する。
【0092】(12−6)マイクロコンピュータ205
は、データバッファ206内の残りの2セクタデータを
4ビットずつデータ変換回路207へ転送する。
【0093】(12−7)データ変換回路207は、転
送されてきた4ビットデータを(12−2)と同様にし
て8ビットデータに変換する。
【0094】(12−8)データ変換回路207は、変
換された8ビットデータを4セクタ分フラッシュメモリ
201へ転送する。
【0095】(12−9)転送終了後、マイクロコンピ
ュータ205は、イネーブル信号801をネゲートす
る。
【0096】(12−10)マイクロコンピュータ20
5は、アクセスした論理セクタのアドレス変換領域に、
(11−1)で検索した2つのメモリブロック内の物理
セクタアドレスを書き込む。
【0097】(12−11)マイクロコンピュータ20
5は、ホスト処理装置100に対してデータ転送が終了
したことを知らせる。
【0098】以下、(9−6)においてアドレス変換領
域に物理アドレスが2個記録されていた場合を、図13
を用いて説明する。このときアクセス指定された論理セ
クタデータは代替領域に1ビット/メモリセルで記録さ
れている。
【0099】(13−1)マイクロコンピュータ205
は、前記2つの物理アドレスを4で除算し、その商とし
て2つのメモリブロックのアドレスを算出する。
【0100】(13−2)マイクロコンピュータ205
はフラッシュメモリ201に消去命令コードを入力す
る。
【0101】(13−3)マイクロコンピュータ205
はフラッシュメモリ201に、(13−1)で算出した
メモリブロックアドレスの一方を入力する。
【0102】(13−4)マイクロコンピュータ205
はフラッシュメモリ201に消去開始コードを入力し、
前記メモリブロックの一括消去を開始する。
【0103】(13−5)消去終了後、マイクロコンピ
ュータ205は(13−2)から(13−4)と同様に
して、(13−1)で算出したもう一方のメモリブロッ
クを消去する。
【0104】(13−6)消去終了後、マイクロコンピ
ュータ205はデータ変換回路207のイネーブル信号
801をアサートし、ライト/リード信号802を
‘H’すなわち‘ライト’にセットする。
【0105】(13−7)マイクロコンピュータ205
は(11−7)から(12−3)と同様にして、データ
バッファ206内の最初の2セクタデータを、データ変
換回路207で4セクタデータに変換し、メモリブロッ
クの一方に転送させる。
【0106】(13−8)転送終了後、マイクロコンピ
ュータ205は(12−4)から(12−8)と同様に
して、データバッファ206内の残りの2セクタデータ
を、データ変換回路207で4セクタデータに変換し、
もう一方のメモリブロックに転送させる。
【0107】(13−9)転送終了後、マイクロコンピ
ュータ205は、データ変換回路207のイネーブル信
号701をネゲートする。
【0108】(13−10)マイクロコンピュータ20
5は、ホスト処理装置100に対してデータ転送が終了
したことを知らせる。
【0109】以上が1クラスタデータのライト転送の処
理手順である。
【0110】一方、リード転送も同様にクラスタ単位で
行われる。そこで以下、4セクタのリード転送について
図14から図16のフローチャートを用いて説明する。
なおフローチャートを複数の図に分割しているのは、紙
面の都合によるものである。
【0111】(14−1)ホスト処理装置100はレジ
スタ群204内の所定のレジスタに、リード転送を開始
する論理セクタアドレスを設定する。
【0112】(14−2)ホスト処理装置100はレジ
スタ群204内の所定のレジスタに、リード転送セクタ
数を設定する。本実施例では‘4’である。
【0113】(14−3)ホスト処理装置100はレジ
スタ群204内の所定のレジスタに、リード転送命令コ
ードを設定する。
【0114】(14−4)マイクロコンピュータ205
はフラッシュメモリ201のアドレス変換領域をリード
し、上記リード転送開始論理セクタが格納されている物
理アドレスを取得する。
【0115】(14−5)(14−4)でアドレス変換
領域に物理アドレスが2個存在する場合、上記リード転
送開始論理セクタを含むクラスタのデータは代替領域に
1ビット/メモリセルで格納されている。この場合の処
理手順は図16を用いて後述する。
【0116】(15−1)(14−4)でアドレス変換
領域に物理アドレスが1個だけ存在する場合、上記リー
ド転送開始論理セクタを含むクラスタのデータはユーザ
データ領域に2ビット/メモリセルで格納されている。
このときマイクロコンピュータ205は、前記物理アド
レス値をメモリブロック内セクタ数である4で除算し、
メモリブロックのアドレスを算出する。
【0117】(15−2)マイクロコンピュータ205
は、データ変換回路207のイネーブル信号801をネ
ゲートする。
【0118】(15−3)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に読み出し命令コードを入
力する。
【0119】(15−4)マイクロコンピュータ205
は、(15−1)で算出したメモリブロックアドレスを
フラッシュメモリ201に入力する。
【0120】(15−5)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に指示して、前記メモリブ
ロックに格納されている4セクタデータを8ビットずつ
データバッファ206へ出力させる。このとき読み出し
データがデータ変換回路207を通過するが、イネーブ
ル信号801がネゲートされているために読み出しデー
タは何の変化も受けない。
【0121】(15−6)マイクロコンピュータ205
は、ホスト処理装置100にホストデータ転送の準備が
できたことを知らせる。
【0122】(15−7)マイクロコンピュータ205
は、ホスト処理装置100からの要求に応じてデータバ
ッファ206内の4セクタデータを8ビットずつホスト
処理装置100へ転送する。
【0123】以下、(14−4)においてアドレス変換
領域に物理アドレスが2個記録されている場合を、図1
6を用いて説明する。このときアクセス指定された論理
セクタデータは代替領域に1ビット/メモリセルで記録
されている。
【0124】(16−1)マイクロコンピュータ205
は、前記2つの物理アドレスを4で除算し、その商とし
て2つのメモリブロックのアドレスを算出する。
【0125】(16−2)マイクロコンピュータ205
は、データ変換回路207の変換イネーブル信号801
をアサートし、ライト/リード信号802を‘L’すな
わち‘リード’にセットする。
【0126】(16−3)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に読み出し命令コードを入
力する。
【0127】(16−4)マイクロコンピュータ205
は、(16−1)で算出したメモリブロックアドレスの
1つをフラッシュメモリ201に入力する。
【0128】(16−5)マイクロコンピュータ205
は、フラッシュメモリ201に指示して前記メモリブロ
ックに格納されている4セクタデータを8ビットずつデ
ータ変換回路207へ出力させる。
【0129】(16−6)データ変換回路207は、フ
ラッシュメモリ201より出力されてきた8ビットデー
タに対して、2ビットごとに‘1’を削除して4ビット
データに変換する。この様子はちょうど図1と逆の関係
になる。
【0130】(16−7)マイクロコンピュータ205
は、(16−6)で変換した4ビットデータをデータバ
ッファ206へ転送する。結果的に、(16−5)にお
いて転送されてきた4セクタのデータは2セクタのデー
タに変換され、データバッファ206へ転送される。
【0131】(16−8)マイクロコンピュータ205
は(16−3)から(16−7)と同様にして、(16
−1)で算出したもう一方のメモリブロックが出力した
4セクタデータをデータ変換回路207で2セクタデー
タに変換し、データバッファへ206転送させる。
【0132】(16−9)マイクロコンピュータ205
は、データ変換回路207のイネーブル信号801をネ
ゲートする。
【0133】(16−10)マイクロコンピュータ20
5は、ホスト処理装置100にホストデータ転送の準備
ができたことを知らせる。
【0134】(16−11)マイクロコンピュータ20
5は、ホスト処理装置100からの要求に応じてデータ
バッファ206内の4セクタデータを8ビットずつホス
ト処理装置100へ転送する。
【0135】以上が1クラスタデータに対する、ライト
転送およびリード転送の手順である。本実施例により、
書き換え頻度が高いデータを、代替領域のメモリセルに
1ビット/メモリセルで格納することができる。
【0136】以下、本実施例の代案についていくつか検
討する。第1に、本実施例および第1の実施例で、デー
タ変換回路207はデータバッファ206とフラッシュ
メモリ201,202との間のデータ転送において変換
を行っていた。その代案として、ホスト処理装置100
とデータバッファ206との間のデータ転送において変
換を行ってもよい。例えば図19のようにデータ変換回
路207を配置することもできる。
【0137】第2に本実施例では、クラスタサイズとメ
モリブロックサイズが共に4セクタであるとして説明し
た。本来2ビットを記憶できるフラッシュメモリセルに
1ビットのみを記憶させるように制御すると、クラスタ
データは2つのメモリブロックを占めることになる。そ
の結果、メモリセルの信頼性向上と引き換えに書き換え
速度が遅くなってしまうという欠点がある。そこで代替
領域に8セクタサイズのメモリブロックを用いると、代
替え前と代替え後とで占有するブロックはともに1つで
あるので同じ書き換え速度が期待できる。
【0138】第3は代替えを行うタイミングである。本
実施例では代替えを行うタイミングを、メモリブロック
の信頼性を保証できる書き換え回数すなわち消去回数が
設定値に達した時点とした。その代案としてメモリセル
の劣化を表わす他のイベントで制御してもよい。例え
ば、データ読み出し時のECCエラーが発生した場合で
ある。または、メモリブロックごとの管理領域に消去回
数の代わりに消去時間を記録しておき、前記消去時間が
一定値に達した場合に、1ビット/メモリセルで格納す
るよう制御することでも本実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0139】最後に、本実施例では記憶媒体としてAN
D型フラッシュメモリを用いたが、代わりにNOR型ま
たはNAND型のフラッシュメモリを用いることも可能
である。ここで浮遊ゲートに電子を注入させる動作が、
AND型では消去動作であるのに対し、NOR型やNA
ND型は書き込み動作となる。
【0140】逆に浮遊ゲートから電子を引き抜く動作
は、AND型は書き込み動作で、NOR型やNAND型
は消去動作である。AND型とNOR型/NAND型と
で、メモリセルの消去状態に割り当てられたデータは共
に(11)である。よってNOR型やNAND型では、
メモリセル内の各しきい値レベルに割り当てられたデー
タは図20のようになり、図1とは逆の関係となる。し
かし図17,18と同じデータ変換規則でホスト処理装
置からのデータを、NOR型/NAND型の消去状態
(11)と前記消去状態に最も近いしきい値(10)の
1ビットで格納することができる。よって記憶媒体とし
てNOR型やNAND型のフラッシュメモリを採用して
も、本実施例のデータ変換回路207がそのまま使用で
きる。
【0141】
【発明の効果】本発明により多値記憶不揮発性半導体メ
モリの制御装置は、ホスト処理装置からのデータを、消
去および書き込みの繰り返しによるメモリセルの劣化を
抑制するようにメモリセルが記憶可能なビット数より少
ないビット数で格納する。
【0142】この結果、多値記憶不揮発性半導体メモリ
セルの信頼性を向上する効果がある。例えば多値フラッ
シュメモリにおいてnビット記憶可能なメモリセルに1
ビットを記憶させた場合、メモリセルの劣化をおよそn
分の1に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施例における、書
込みデータの変換処理を示す図である。
【図2】フラッシュメモリカード200の内部構成図で
ある。
【図3】AND型フラッシュメモリ201,202のメ
モリセルを示す図である。
【図4】AND型フラッシュメモリ201,202の
(a)消去動作、および(b)書き込み動作を示す図で
ある。
【図5】コントローラLSI203の内部構成図であ
る。
【図6】物理的なメモリマップを示す図である。
【図7】アドレス変換領域の詳細図である。
【図8】データ変換回路207の内部構成図である。
【図9】1クラスタデータのライト転送処理の手順を示
す図(その1)である。
【図10】1クラスタデータのライト転送処理の手順を
示す図(その2)である。
【図11】1クラスタデータのライト転送処理の手順を
示す図(その3)である。
【図12】1クラスタデータのライト転送処理の手順を
示す図(その4)である。
【図13】1クラスタデータのライト転送処理の手順を
示す図(その5)である。
【図14】1クラスタデータのリード転送処理の手順を
示す図(その6)である。
【図15】1クラスタデータのリード転送処理の手順を
示す図(その6)である。
【図16】1クラスタデータのリード転送処理の手順を
示す図(その7)である。
【図17】1ビット/2ビット変換回路807の書き込
みデータの変換動作および波形チャートを示す図であ
る。
【図18】1ビット/2ビット変換回路807の読み出
しデータの逆変換動作、および波形チャートを示す図で
ある。
【図19】コントローラLSI203の内部構成図であ
る。
【図20】NOR型およびNAND型フラッシュメモリ
のしきい値分布を示す図である。
【符号の説明】
100…ホスト処理装置、200…64Mバイトフラッ
シュメモリカード、201,202…AND型多値25
6Mビットフラッシュメモリ、203…コントローラL
SI、204…ATAインタフェースレジスタ群、20
5…マイクロコンピュータ、206…データバッファ、
207…データ変換回路、301…制御ゲート、302
…ドレイン、303…ソース、304…p型基板、80
1…イネーブル信号、802…ライト/リード信号、8
03…データバッファ側データバス、804…フラッシ
ュメモリ側データバス、805,806…バス切替え回
路、807〜810…1ビット/2ビット変換回路、8
11〜814…1ビット入出力端子、815〜818…
2ビット入出力バス。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 17/00 601U 611Z 631 (72)発明者 片山 国弘 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B018 GA04 HA14 HA23 HA24 NA06 QA15 RA11 5B025 AA03 AB01 AC01 AD00 AE01 AE08 5B035 AA11 BB09 BB11 CA29 CA31 5B082 AA13 CA05 CA08 FA04 GA02 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの書き込みと読み出しと消去を制御
    するマイクロコンピュータと、 ホスト処理装置との間のデータ転送を制御するインタフ
    ェース装置と、 不揮発性半導体メモリとの間のデータ転送を制御するイ
    ンタフェース装置と、 書き込みデータおよび読み出しデータを一時的に格納す
    る記憶装置とで構成され、 電気的に消去及び書き込みが可能で且つ1つのメモリセ
    ルに少なくとも2ビットの情報を記憶可能な不揮発性半
    導体メモリを制御する制御装置において、 前記1つのメモリセルにつき記憶可能なビット数より少
    ないビット数で格納するようホスト処理装置からの書き
    込みデータを変換し、前記1つのメモリセルにつき記憶
    可能なビット数より少ないビット数で格納されたデータ
    をホスト処理装置へ読み出す際は、前記データを逆変換
    する機能を持つ変換装置を具備したことを特徴とする制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の制御装置において、 前記変換装置が、書き込みデータの変換および読み出し
    データの逆変換の有効/無効を外部装置により切り替え
    られる入力信号を備えることを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の制御装置において、 前記変換装置が、書き込みデータの変換を有効にする
    か、または、読み出しデータの逆変換を有効にするかを
    外部装置により切り替えられる入力信号を備えることを
    特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の制御装置において、 前記変換装置による書き込みデータの変換および読み出
    しデータの逆変換を、前記データを一時的に格納する記
    憶装置と、前記不揮発性半導体メモリとの間のデータ転
    送において行うことを特徴とする制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の変換装置において、 電気的に消去及び書き込みが可能であり、且つ、1つの
    メモリセルに2ビット以上の情報を記憶可能であり、且
    つ、一括消去単位であるメモリブロックごとにメモリブ
    ロックの劣化と相関する情報を記録する領域を備え、 前記ホスト処理装置より前記不揮発性半導体メモリへデ
    ータを書き込む際、書き込み対象となるメモリブロック
    内の前記メモリブロックの劣化と相関する情報が所定の
    条件を満たした場合は、 前記マイクロコンピュータに格納されたプログラムが、
    書き込みデータの格納先を消去状態にある他のメモリブ
    ロックに替え、且つ、消去および書き込みの繰り返しに
    よるメモリセルの劣化を抑えるために、前記メモリブロ
    ック内で1つのメモリセルにつき記憶可能なビット数よ
    り少ないビット数で格納することを特徴とする制御装
    置。
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