JP2000298931A - 回転バランス修正装置およびディスク駆動装置 - Google Patents
回転バランス修正装置およびディスク駆動装置Info
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Abstract
向上させる。 【解決手段】 同芯状で環状の内周側壁部12および外
周側壁部13からなる断面コ字状の環状部材15とター
ンテーブル10下側の環状嵌合凹部10cとの壁面で形
成された環状の管体で構成している。また、外周側壁部
13の内面側が球体17の半径寸法よりも大径の曲率半
径を持つ縦方向に凹曲面13aに形成されており、回転
時には、複数の球体17は遠心力によって凹曲面13a
の最外周位置に移動させられて、複数の球体17は横方
向に一列に並んで中空路16の上下面とは接触せず、そ
の凹曲面13aと1点Aのみで接触することで、複数の
球体17と中空路16bの内面との滑り摩擦を軽減して
いる。
Description
MやDVD(デジタルビデオディスク)などのディスク
状情報記録媒体の回転駆動時における重量的なアンバラ
ンスを自動調整する回転バランス修正装置およびこれを
用いたディスク駆動装置に関する。
して、特開平10−281227号公報に記載の自動調
芯装置が提案されている。この自動調芯装置は、モータ
の回転軸に同芯状に固定された環状体の内部に円環状空
洞部を有し、この円環状空洞部内に周方向に移動可能に
複数のバランスウェイトが収納されて構成されている。
また、この円環状空洞部の外周側には、内側面に縦断面
が円弧状の凹曲面を有するゴムなどの柔軟性の制振材を
付設することで、高速回転移行時におけるバランスウェ
イトの環状空洞部外周面との接触による異音を消すよう
にしている。
遠心力によって制振材の縦断面円弧状の凹面に押圧状態
で接触して上下方向への移動が規制されている。このた
め、バランスウェイトの上下方向移動に起因するバラン
ス作用に対する不安定さが抑制され、安定したバランサ
として機能するようになっている。
は、回転バランス修正装置を備えた回転駆動機構が記載
されている。この回転バランス修正装置は、円環状の移
動空間の外周側の面に、開度の大きい横倒しのV字状ま
たは外開きのU字状の溝が形成されており、回転時にバ
ランス球がその遠心力によってこの溝に上下の2点で押
圧状態で接触するようにして上下方向への移動を規制さ
れることで、安定的なバランス補正を実現している。
自動調芯装置では、消音用としてのゴムなどの柔軟性を
有する制振材を別途付設する構造であるため、その分、
部品点数が多くなると共に、制振材が柔軟性を有するこ
とから、制振材の真円度およびモータ回転軸との同芯性
(芯出し)を確保する取付位置の調整作業や固定作業が
困難で時間がかかってコストアップを招来する。しか
も、制振材が柔軟であるため、バランスウェイトと制振
材との押圧状態での接触は面接触となるため、滑り摩擦
が大きくなって、バランスウェイトの移動空間内でのス
ムーズな移動により実現可能な高精度のバランス補正が
困難となり、バランス性能の低下につながるという問題
があった。
転バランス修正装置においても、バランス球と外壁部材
とが2点接触していることから、接触に伴う滑り摩擦が
大きく、バランス性能の低下という問題が発生する。
で、簡易な構造でありながらバランス性能をより向上さ
せることができる回転バランス修正装置およびディスク
駆動装置を提供することを目的とする。
正装置は、複数の球体が周方向に移動可能に収納された
円環状の中空路を構成する壁面を形成する環状の管体で
構成されると共に、環状の管体における少なくとも外周
側の内壁面の縦断面形状が球体の半径寸法に比して大径
の曲率半径を有する凹曲面に形成されていることを特徴
とするものである。ここで、中空路とは、管体の内壁面
で囲まれた内空間を意味しており、中空路の外周側面と
は管体の内壁面である。
る壁面を形成する環状の管体で構成されているので、従
来の制振材を別途付設したものに比べて部品点数がより
少なく構造が簡易であり、環状の管体を回転体の所定個
所に収容するだけで、真円度およびモータ回転軸との同
芯性(芯出し)を容易に確保することが可能で、芯出し
位置調整に時間がかからずコスト面でも有利な回転バラ
ンス修正装置を提供することが可能である。また、環状
の管体における少なくとも外周側の内壁面の縦断面形状
が球体の径寸法よりも大径の曲率半径を持つ凹曲面に形
成されており、回転時には、複数の球体は遠心力によっ
て凹曲面の最も深い位置(環状の管体の内壁面における
最外周位置)に移動することで、複数の球体は中空路上
下の管体内壁面とは接触せず、その凹曲面の最も深い位
置と1点のみで接触するので、球体のバランス移動のた
めの滑り摩擦を最小限に抑えることが可能となって、バ
ランス性能をより向上させることが可能となる。さら
に、環状の管体を回転体とは別体で構成すれば、管内部
に複数の球体を収容する組立をディスク駆動装置の組立
とは別工程で制作できるので、量産向きの構造である。
修正装置における管体は硬質材料で構成されている。
あるので、環状の管体を回転体の所定個所に収容する取
付作業が、ゴムなどの柔らかい部材に比べて行いやすく
かつ芯出し位置調整も容易である分、取付けに時間がか
からずコスト面でもさらに有利なものとなる。また、管
体が硬質材料であるので、球体と管体内壁面の接触部分
の面積を最小限に小さくできて、球体のバランス移動の
ための滑り摩擦を最小限に抑えることが可能となり、バ
ランス性能をより向上させることが可能となる。
ス修正装置において、凹曲面の縦断面形状が円弧状であ
る。また、好ましくは、凹曲面の縦断面形状が真円あ
る。さらに、好ましくは、凹曲面の縦断面形状が楕円で
あり、かつ楕円の回転軸を基準として径方向の円弧にお
ける曲率半径が球体の半径よりも大きく構成する。
弧、円形および楕円形の何れかであれば、回転時に球体
に遠心力が加わり、管体の内壁面の一点のみで接触する
ことになって、球体のバランス移動における接触よる滑
り摩擦を最小限に抑えることが可能となって、バランス
性能をより向上させることが可能となる。
ス修正装置における管体は、横断方向に分割された環状
内側の半割れ部と環状外側の半割れ部とから構成されて
いる。ここで、横断方向に分割とは、環状の管体を内周
側と外周側とに分割することであり、その一例を実施形
態2に示している。
部と外側半割れ部で構成すれば、複数の球体を収容した
後に内側半割れ部と外側半割れ部を合わせて中空路を内
部に構成できるので、複数の球体を収容した管体の組立
をディスク駆動装置の組立とは別工程で制作できて量産
に有利である。
にさらに複数個に分割してもよく、この場合、回転時の
球体と壁面間に作用する摩擦力を低く保ちながら、さら
に作業性を向上することができる。
ス修正装置における管体の縦断面の外形状が四角形であ
る。
れを収容する回転体の所定個所も四角形であれば、その
収容時の芯出し位置調整も容易であって回転バランス修
正装置のディスク駆動装置への収容が容易で正確であ
る。
項1〜7の何れかに記載の回転バランス修正装置が回転
体に取り付けられていることを特徴とするものである。
部材点数を削減して構成を簡略化し取付位置調整(芯出
し)に時間がかからずコスト的にも有利でバランス性能
をより向上させた本発明の回転バランス修正装置を容易
にディスク駆動装置に適用させることが可能となって、
回転時のディスク駆動装置および記録ディスク自体の振
動が軽減される。
施形態1を示す回転バランス修正装置を組み込んだディ
スク駆動装置の縦断面図である。図1において、ディス
ク駆動装置1は、固定フレーム2の取付孔2aに内嵌し
て立設固定されたスリーブ外筒3と、このスリーブ外筒
3の中央孔に内嵌して固定されたスリーブ内筒4と、こ
のスリーブ内筒4の中央孔を貫通して回転自在に支持さ
れた回転軸5と、スリーブ外筒3の中央孔下端側を閉止
すると共に回転軸5の下方向への移動を規制する蓋部材
6と、回転軸5に対して同芯状に配置されスリーブ外筒
3の外周壁に固定されたステータコア7aにコイル7b
を巻回してなるステータ7と、スリーブ内筒4の上方に
おいて、中央孔8aに回転軸5が貫通固定され回転軸5
と共に回転自在なロータハブ8と、このロータハブ8に
一体的に固定されステータ7の外周面に対向する位置に
ロータマグネット9aが設けられたロータ9と、ロータ
ハブ8の上方において、中央孔に回転軸5が貫通して固
定され、図示しないディスク状情報記録媒体としての記
録ディスクの中央孔を中央突起10aに嵌装して記録デ
ィスクを上面に保持するターンテーブル10と、ロータ
ハブ8およびターンテーブル10で囲まれた空間内に収
容され、ロータハブ8およびターンテーブル10(回転
体)と共に回転自在で、回転中に回転体の重量的なアン
バランスを自動調整可能な環状の回転バランス修正装置
11(以下バランサ11という)とを有している。
状の環状部材15とターンテーブル10下側の環状嵌合
凹部10cとの壁面で形成された環状の管体と、この管
体の内壁面で囲まれた環状空間の中空路(移動路)16
を周方向に移動可能な鋼球よりなる複数の球体17とを
有している。この断面コ字状の環状部材15は、環状の
内周側壁部12と、この内周側壁部12よりも外周側に
同芯状に位置する環状の外周側壁部13と、これらの内
周側壁部12および外周側壁部13の下端部間を一体的
に連設する底部材14とで構成されている。
図2に示すように、球体17の半径寸法よりも大径の曲
率半径を持つと共に上下方向中央位置が最も深い凹曲面
13aに形成されている。環状部材15のうち少なくと
も外周側壁部13の材質は、ステンレス(SUS)材な
どの硬度の高い金属材料や、鋼球から受ける遠心力によ
っても変形しないポリカーボネイトなどの硬度の高い樹
脂材料などの硬質材料で構成されている。
について以下に説明する。まず、複数の球体17を環状
部材15内にその上方開放側から収納し、この状態で、
環状部材15の上方開放側からターンテーブル10下側
の環状嵌合凹部10c内に挿入する。このようにして、
バランサ11が収容されたターンテーブル10の中央孔
をロータハブ8上面位置まで回転軸5に挿入して固定す
る。環状部材15の環状嵌合凹部10cへの固定は、接
着剤などの固定手段を用いて固定される。
説明する。まず、コイル7bへの通電によるステータ7
およびロータ9の磁気回路部が作動して回転が開始さ
れ、複数の球体17は、図2に示すように、遠心力Fに
よって外周側壁部13の凹曲面13aの最も深い位置
(上下方向中央位置の最外周部)に移動する。これによ
って、複数の球体17は中空路16上下の管体内壁面
(内側上面10bおよび底部材上面14a)とは接触せ
ず、その凹曲面13aと上下方向中央の1点Aのみで接
触する。また、回転体および記録ディスクに重量的な不
均一性があると、回転体や記録ディスクに振動が生じ
る。一方、各球体17は、上記振動を重量バランス的に
相殺するべく偏った重心位置とは反対側の例えば図3お
よび図4に示すように、球体17同士の接点Eでの摩擦
力および、球体17と凹曲面13aとの接点Aでの摩擦
力に抗して、凹曲面13aの最外周部において一列に並
んだ状態でバランス方向Bに移動する。
移動によって、重量の不均一性(重心の偏り)が相殺さ
れてバランス補正され、高速の定格回転時にもディスク
駆動装置1の回転体および記録ディスクの振動を抑制し
て安定かつ静的な回転が得られることになる。
状の中空路16を構成する管体を、ターンテーブル10
の環状嵌合凹部10cと単一部材の環状部材15とで構
成したため、従来の制振材を別途設置したものに比べて
部品点数がより少なく構造が簡易であり、バランサ11
をロータハブ8およびターンテーブル10で規定された
構造の所定位置内に収容するだけで同芯状の位置決め
(芯出し)が容易に為されて組立工数も少なくコスト面
でも有利なバランサ11を提供することができる。
が、球体17の半径寸法よりも大径の曲率半径を持つ縦
方向に凹曲面13aに形成したため、回転時には、複数
の球体17は遠心力によって凹曲面13aの最も深い位
置(最外周位置)に移動させられて横方向に一列に並ん
で中空路16上下の管体内壁面とは接触しなくなる。し
たがって、各球体17は、その凹曲面13aと1点のみ
で接触するため、球体17と管体内壁面との接触点を最
低限に削減できて球体17のバランス移動のための管体
内壁面に対する摩擦を最小限に抑えることができ、バラ
ンス性能をより向上させることができる。また、球体1
7のバランス移動のための管体内壁面に対する摩擦を最
小限に抑えることができるため、より高速の定格回転数
でのバランス修正効果の再現性をも良好なものとするこ
とができる。したがって、その補正精度が向上し、ディ
スク駆動装置1の回転体や記録ディスク自体の振動を軽
減させることができて、記録ディスク(図示せず)に対
してより高精度のデータの書き込みや読み出しを行うこ
とができる。
ため、バランサ11の取付作業が、従来のようにゴムな
どの柔らかい部材からなる制振材でできた環状体に比べ
て行いやすくかつ芯出し位置調整も容易であり、取付け
時間が短縮されてコスト面でも有利なものとすることが
できる。また、管体が硬度の高い材料であるため、球体
17と管体内壁面との接点を点接触で実現でき、従来の
ゴムからなる柔らかい制振材に比べて接触面積を最小限
に小さくできて、各球体17のバランス移動のための滑
り摩擦を最小限に抑えることができ、バランス性能をよ
り向上させることができる。また、球体17は鋼球であ
るため、比重(密度)が大きく、その大きさ(サイズ)
を小さくしても十分な補正質量を得ることができて、中
空路16の断面のサイズ(管体サイズ)をより小さく構
成することもできる。 (実施形態2)本実施形態2では、上記実施形態1にお
けるロータハブ8およびターンテーブル10を、後述す
るロータハブ21として一体化させると共に、バランサ
11に代えて環状の円管構造の後述するバランサ22を
用いる場合である。
ンス修正装置を組み込んだディスク駆動装置の縦断面図
であり、図1と作用効果が同一の部材には同一の符号を
付してその説明を省略する。図5において、ディスク駆
動装置20は、スリーブ内筒4の上方において、中央孔
21cに回転軸5が貫通固定されて回転軸5と共に回転
自在に構成されたロータハブ21と、ロータハブ21内
に収容され、ロータハブ21と共に回転自在で、回転中
に回転体(ロータハブ21など)や記録ディスクの重量
的なアンバランスを自動調整可能な環状の回転バランス
修正装置22(以下バランサ22という)とを有してい
る。
周端縁部21dの下面側から下方に垂下した筒状部21
aが設けられ、かつ記録ディスク(図示せず)の中央孔
に中央突起21bが嵌装されて記録ディスク(図示せ
ず)を上面で保持するようになっている。また、筒状部
21aの内周面側には、その下端側に一体的に固定され
ステータ7の外周面に対向するようにロータマグネット
9aが設けられたロータ9と、ロータマグネット9aの
上方奥側に環状のバランサ22を収容してバランサ22
の下部を固定可能な環状の固定板23とを有している。
半割れ部の内周側壁部24および外周側壁部25で構成
された管体と、管体の内壁面で囲まれた縦断面が円形状
の中空路(移動路)26と、この中空路26内を移動自
在に収容された鋼球よりなる複数の球体27とを有して
いる。
大径の曲率半径を持つと共に、内部に中空路26を形成
するように対向配設した各半円形の凹曲面24a,25
aとを有している。また、中空路26の材質は上記実施
形態1と同様、ステンレス(SUS)材などの硬度の高
い金属材料などの硬質材料で構成されている。
について以下に説明する。まず、複数の球体27を環状
の外周側壁部25の半割れ部内に収容した後に、各半割
れ部で環状の内周側壁部24および外周側壁部25を互
いに合わせて接着剤で接着固定して縦断面形状が円形で
環状のバランサ22を組み立てる。このバランサ22を
ロータハブ21の筒状部21aの下方開放側から内部奥
側に挿入した後に、収容したバランサ22側に固定板2
3を挿入して接着剤などで固定することで、バランサ2
2の取付固定および芯出し位置調整を完了する。
べ、外周側壁部25の半割れ部もしくは凹曲面25aの
深さが浅い場合には、内周側壁部24を複数に分割して
もよく、この場合、回転時には球体27は外周側壁部2
5と一点で接触し、摩擦を小さく保ったまま、バランサ
22の組み立て時の作業性を向上することができる。
説明する。まず、コイル7bへの通電によるステータ7
およびロータ9の磁気回路部が作動して回転が開始さ
れ、複数の球体27は、遠心力によって移動し得る外周
側壁部25の凹曲面25aの最も深い位置(上下方向中
央位置の最外周位置)に移動する。本実施形態2におい
ても、球体27は凹曲面25aと1点のみで接触する。
また、複数の球体27は、偏った重心位置とは反対側の
バランス方向に、凹曲面25a上で一列に並んだ状態で
移動する。
動によって、ディスク駆動装置20の回転体や記録ディ
スク自体の重量の不均一性(重心の偏り)が相殺されて
バランス補正され、高速な定格回転時にもディスク駆動
装置20の回転体や記録ディスクの振動を抑制して安定
かつ静的な回転となる。
記実施形態1の効果に加えて、管体の縦断面形状が円形
であるため、各球体27が管体内壁面のどの位置で接触
しても球体27と管体内壁面間で1点のみで接触するこ
とになって、ディスク駆動装置20の低速回転駆動時や
その取付方向に依らず、球体27のバランス移動のため
の滑り摩擦を最小限に抑えることができて、バランス性
能をより向上させることができる。
従来の制振材を別途付設したものに比べて部品点数が少
なく構造が簡易であり、球体27が収容された管体を回
転体(ロータハブ21)の所定個所に収容するだけで芯
出し位置調整が容易で時間がかからずコスト面でも有利
なものとすることができる。また、管構造であるため、
管内部に複数の球体27を収容する組立をディスク駆動
装置20の組立とは別工程でまとめて制作できて、量産
性に優れている。
む内側半割れ部と外側半割れ部を合わせた管体の縦断面
形状を円形に構成したが、これに加えて、図6に示すよ
うにバランサ31を構成する環状の管体の内側半割れ部
32aと外側半割れ部32bの縦断面形状の外形が矩形
(四角形)であってもよい。この場合、バランサ31を
上記実施形態2の筒状部21a内への位置決め(芯出し
位置調整)も容易であってバランサ31のディスク駆動
装置30への収容が容易で正確なものとすることができ
る。また、内側半割れ部32aと外側半割れ部32bの
管体内壁面が球体27の半径寸法よりも大径の曲率半径
を持っている。
おける中空路26の縦断面形状を円形に構成したが、図
7に示すようにバランサ41の中空路42の縦断面形状
を横方向を長軸とする楕円形状に構成してもよく、図8
に示すようにバランサ51の中空路52の縦断面形状を
上下方向を長軸とする楕円形状に構成してもよい。この
場合にも、中空路42,52を構成する管体43,53
の内周壁外周側は球体27の半径寸法よりも大径の曲率
半径を持っているものとする。
は、内側半割れ部の内周側壁部24および外側半割れ部
の外周側壁部25の別体を結合した管体構造としたが、
図7および図8に示すように複数の球体27を収容した
後に管体端部をそれぞれ環状に接続するあるいはC状の
断面形状の中空環状管に複数の球体27を収容した後に
圧縮して開口部を塞ぎ、円状断面の管状管体となるよう
構成してもよい。また、環状の管体構造の中空路42,
52にそれぞれ球体27が入る孔を開け、その孔を介し
て中空路42,52内にそれぞれ複数の球体27を収容
した後に管体43,53に蓋をするように構成してもよ
い。これらの場合にも、部品点数がより少なく、複数の
球体27が入った中空路42または52を構成する管構
造の単一部材を筒状部21aの所定個所に収容するだけ
で芯出し位置調整が容易で組立に時間がかからずコスト
面でも有利なものとすることができる。また、中空路4
2または52を一体物の管構造で構成しているため、管
内部に複数の球体27を収容して環状に構成する組立を
ディスク駆動装置40または50の組立とは別工程で制
作できて、量産向きの構造とすることができる。この場
合にも、管体内壁面が球体27の半径寸法よりも大径の
曲率半径を持っている。
テーブルとロータハブ間にバランサ11,22,31,
41,51を設けたが、これに限らず、これらのバラン
サ11,22,31,41,51は、回転側となるクラ
ンパや記録ディスク周縁部などに取り付けるバランサ全
てに適用することができる。
の中空路を構成する壁面を形成する環状の管体で構成さ
れているため、従来の制振材を別途付設したものに比べ
て部品点数がより少なく構造が簡易であり、環状の管体
を回転体の所定個所に収容するだけで、真円度およびモ
ータ回転軸との同芯性(芯出し)を容易に確保すること
が可能で、芯出し位置調整に時間がかからずコスト面で
も有利な回転バランス修正装置を提供することができ
る。また、環状の管体の少なくとも外周側の内壁面の縦
断面形状が球体の径寸法よりも大径の曲率半径を持つ凹
曲面に形成されており、回転時には、複数の球体は遠心
力によって凹曲面の最も深い位置(環状の管体の内壁面
における最外周位置)に移動することで、複数の球体は
中空路上下の管体内壁面とは接触せず、その凹曲面の最
も深い位置と1点のみで接触するため、球体のバランス
移動のための滑り摩擦を最小限に抑えることが可能とな
って、バランス性能をより向上させることができる。さ
らに、環状の管体を回転体とは別体で構成すれば、管内
部に複数の球体を収容する組立をディスク駆動装置の組
立とは別工程で制作できるため、量産向きの構造とする
ことができる。
質材料であるため、環状の管体を回転体の所定個所に収
容する取付作業が、ゴムなどの柔らかい部材に比べて行
いやすくかつ芯出し位置調整も容易である分、取付けに
時間がかからずコスト面でもさらに有利なものとするこ
とができる。また、管体が硬質材料であるので、球体と
管体内壁面の接触部分の面積を最小限に小さくできて、
球体のバランス移動のための滑り摩擦を最小限に抑える
ことが可能となり、バランス性能をより向上させること
ができる。
断内面形状が円弧、円形および楕円形の何れかであれ
ば、球体が管体の内壁面のどの位置で接触しても球体と
内壁面との間で1点のみで接触することになって、低速
回転時や取付方向に依らず、球体のバランス移動におけ
る接触よる滑り摩擦を最小限に抑えることができて、バ
ランス性能をより向上させることができる。
内側半割れ部と外側半割れ部で構成すれば、複数の球体
を収容した後に内側半割れ部と外側半割れ部を合わせて
中空路を内部に構成できるため、複数の球体を収容した
管体の組立をディスク駆動装置の組立とは別工程で制作
できて量産に有利である。
角形で、それを収容する回転体の所定個所も四角形であ
れば、その収容時の芯出し位置調整も容易であって回転
バランス修正装置のディスク駆動装置への収容が容易で
正確なものとすることができる。
比べて部材点数を削減して構成を簡略化し、取付位置調
整(芯出し)に時間がかからずコスト的にも有利でバラ
ンス性能をより向上させた本発明の回転バランス修正装
置を容易にディスク駆動装置に適用させることができ
て、回転時のディスク駆動装置自体の振動を軽減するこ
とができる。
置を組み込んだディスク駆動装置の縦断面図である。
球体との回転時の位置関係を説明するための要部拡大図
である。
置を組み込んだディスク駆動装置の縦断面図である。
バランス修正装置を組み込んだディスク駆動装置の縦断
面図である。
回転バランス修正装置を組み込んだディスク駆動装置の
縦断面図である。
示す回転バランス修正装置を組み込んだディスク駆動装
置の縦断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の球体が周方向に移動可能に収納さ
れた円環状の中空路を構成する壁面を形成する環状の管
体で構成されると共に、前記環状の管体における少なく
とも外周側の内壁面の縦断面形状が前記球体の半径寸法
に比して大径の曲率半径を有する凹曲面に形成されてい
ることを特徴とする回転バランス修正装置。 - 【請求項2】 前記管体は硬質材料で構成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の回転バランス修正装
置。 - 【請求項3】 前記凹曲面の縦断面形状が円弧状である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転バラン
ス修正装置。 - 【請求項4】 前記凹曲面の縦断面形状が真円あること
を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回転バラン
ス修正装置。 - 【請求項5】 前記凹曲面の縦断面形状が楕円であり、
かつ前記楕円の径方向の円弧の曲率半径が前記球体の半
径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか
に記載の回転バランス修正装置。 - 【請求項6】 前記管体は、横断方向に分割された環状
内側の半割れ部と環状外側の半割れ部とから構成されて
いることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回
転バランス修正装置。 - 【請求項7】 前記管体の縦断面外形状が四角形である
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の回転バ
ランス修正装置。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の回転バラ
ンス修正装置が回転体側に取り付けられていることを特
徴とするディスク駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108039A JP2000298931A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 回転バランス修正装置およびディスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108039A JP2000298931A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 回転バランス修正装置およびディスク駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000298931A true JP2000298931A (ja) | 2000-10-24 |
JP2000298931A5 JP2000298931A5 (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=14474407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108039A Pending JP2000298931A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 回転バランス修正装置およびディスク駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000298931A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021320A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 삼성전자주식회사 | 디스크 드라이브용 자기 보상형 밸런서 및 이를 채용한디스크 드라이브 |
US7979874B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-07-12 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP11108039A patent/JP2000298931A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021320A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 삼성전자주식회사 | 디스크 드라이브용 자기 보상형 밸런서 및 이를 채용한디스크 드라이브 |
US7979874B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-07-12 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
US8082562B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-12-20 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
US8307385B2 (en) | 2005-12-21 | 2012-11-06 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
US8508087B2 (en) | 2005-12-21 | 2013-08-13 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
US8853899B2 (en) | 2005-12-21 | 2014-10-07 | Lg Innotek Co., Ltd. | Mounting device for disk in spindle motor |
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