JP2000298295A - 光adm - Google Patents

光adm

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JP2000298295A
JP2000298295A JP11108529A JP10852999A JP2000298295A JP 2000298295 A JP2000298295 A JP 2000298295A JP 11108529 A JP11108529 A JP 11108529A JP 10852999 A JP10852999 A JP 10852999A JP 2000298295 A JP2000298295 A JP 2000298295A
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optical
switch
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optical switch
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Jun Yokoyama
純 横山
Yukinobu Nakabayashi
幸信 中林
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NEC Corp
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NEC Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量化、低価格化、アレイ化等が図れ、
各経路の光パワーを調整することが可能な光ADMを提
供する。 【解決手段】 入力#1(Add信号)はレベル調整部
17でレベル調整された後、2×1光スイッチ16を介
して出力#1へ出力される。1×2光スイッチ13はレ
ベル調整部14又は15を選択し、入力#2を出力す
る。レベル調整部15,17の出力は、2×1光スイッ
チ16により一方が選択される。2×1光スイッチ16
がレベル調整部17を選択すればバー状態が形成され、
2×1光スイッチ16がレベル調整部15を選択すれば
クロス状態が形成される。入力#2はデマルチプレクサ
からの信号であり、1×2光スイッチ13がレベル調整
部14を選択した場合、レベル調整部14でレベル調整
された後、出力#2へDropされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ADM(Optica
l Add-Drop Multiplexer)に関し、特に、1枚の基板上
に光信号のスルー、ドロップ(Drop)及びアド(A
dd)の機能を有する光導波パターンを備えた光ADM
に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の光ADMの構成を示
す。この光ADMは、複数のチャンネル(例えば、32
チャンネル)を有する光伝送路の途中に設けられる。上
流側には光増幅器(AMP)2001が接続され、この
光増幅器2001には多重化された光信号を異なる波長
毎に分波するデマルチプレクサ(Demultiple
xer) 2002が接続されている。デマルチプレクサ
2002の出力線の各々には同一構成の1×2光スイッ
チ2003が接続され、その一方の出力端子はドロップ
(Drop)端子となり、他方の出力端子には2×1光
スイッチ2004の一方の入力端子が接続されている。
2×1光スイッチ2004の他方の入力端子はアド(A
dd)端子として用いられる。2×1光スイッチ200
4の出力端子には、アッテネータ(ATT)2005が
接続され、アッテネータ2005の各出力端子の各々に
はマルチプレクサ(Multiplexer) 2006
の各入力端子が1対1で接続されている。さらに、マル
チプレクサ2006の出力端子には、多重光信号を下流
へ増幅して出力するための光増幅器(AMP)2007
が接続されている。ここで、光スイッチ2003,20
04等の光素子の接続は、光ファイバによって行われ
る。アッテネータ2005とマルチプレクサ2006を
接続する光ファイバには、光検出器(PD)2008が
結合されており、この光検出器2008にはアッテネー
タ2005を制御するための自動レベル調整器(AL
C)2009が接続されている。
【0003】図13の光ADMは、遠隔地であるA地点
とB地点間に敷設された光伝送線路の途中のC地点に設
けられている。A地点からの多重光信号は光増幅器20
01で増幅された後、デマルチプレクサ2002によっ
て分波される。分波された信号のそれぞれは、1×2光
スイッチ2003の切り替えに応じてC地点でドロップ
され(外部に取り出され)、或いは、ドロップせずにB
地点へ伝送すべく2×1光スイッチ2004へ送出され
る。2×1光スイッチ2004へ送出された場合、2×
1光スイッチ2004を介してアッテネータ2005に
送られ、出力レベル合わせのための減衰量の調整が行わ
れる。アッテネータ2005の減衰量の調整は、光検出
器2008による光−電気変換信号に基づいて自動レベ
ル調整器2009がアッテネータ2005の利得又は光
透過量を制御することにより行われる。アッテネータ2
005のそれぞれからの光信号は、マルチプレクサ20
06による合波によって多重光にされた後、光増幅器2
007で増幅され、B地点へ向けて送出される。また、
2×1光スイッチ2004をアド(Add)側に切り替
えた場合、C地点からの光情報が2×1光スイッチ20
04に入力され、A地点からの多重光信号に合波(Ad
d)される。このような光ADMは、例えば、Masaki F
ukui他著、" 1580mn band all-optical and node proto
ype equippedwith fast automatic level control"(24t
h European Conference on OpticalCommunication:198
8.9.20-24)等に詳細に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光AD
Mによると、光素子の接続を光ファイバで行っているた
め、小型化、軽量化、低価格化が難しい。また、1×2
光スイッチの非出力端子へのクロストークがあり、消光
比の向上が難しい。例えば、1×2光スイッチのドロッ
プ(Drop)端子に出力するときでもスルー用端子か
ら2×1光スイッチに入力するが、2×1光スイッチの
下流にアッテネータを設けているため、これを防ぐこと
ができない。さらに、2×1光スイッチの端子にアッテ
ネータが設けられているため、ドロップ(Drop)及
びアド(Add)の端子の光信号のレベル調整ができ
ず、ここにレベル調整器を挿入しようとすると、光ファ
イバの接続になるため、作業が面倒であり、大型化す
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、小型化、クロス
トークの抑制、面倒な接続作業を行わないでドロップ
(Drop)及びアド(Add)の端子の光信号のレベ
ル調整ができ、アレイ化、複合機能化が容易な光ADM
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、第1の特徴として、基板と、前記基板上
に形成され、第1の入力ポートから入力された光信号を
第1の出力ポート(ドロップ用端子)又はスルー用端子
のいずれかへ出力する第1の光スイッチと、前記基板上
に形成され、前記第1の光スイッチの前記スルー用端子
から出力された光信号又は第2の入力ポート(アド用端
子)からの光信号のいずれかを第2の出力ポートへ出力
する第2の光スイッチを備えたことを特徴とする光AD
Mを提供する。
【0007】この構成によれば、光ADMを構成する第
1,第2の光スイッチと、これらに接続される光部品が
1枚の基板上に形成されている。したがって、光ADM
の小型化、軽量化及び低価格が図れる。更に、スイッチ
数をチャンネルに応じて増やすことにより基板上でアレ
イ化及び複合機能化が容易になるため、多チャンネル化
に適している。
【0008】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、第2の特徴として、基板と、前記基板上に形成さ
れ、第1の入力ポートから入力された光信号を第1の出
力ポート(ドロップ用端子)又はスルー用端子のいずれ
かへ出力する第1の光スイッチと、前記基板上に形成さ
れ、前記第1の光スイッチの前記スルー用端子から出力
された光信号又は第2の入力ポート(アド用端子)から
の光信号のいずれかを第2の出力ポートへ出力する第2
の光スイッチと、前記基板上に形成され、前記第1の光
スイッチから前記第2の光スイッチに向かう光信号のレ
ベルを調整する第1のレベル調整部と、前記基板上に形
成され、前記ドロップ用端子へ出力する光信号のレベル
を調整する第2のレベル調整部と、前記基板上に形成さ
れ、前記アド用端子から前記第2の光スイッチに入力さ
れる光信号のレベルを調整する第3のレベル調整部を備
えたことを特徴とする光ADMを提供する。
【0009】この構成によれば、ドロップ及びアドを行
うための第1及び第2の光スイッチ間に第1のレベル調
整部が設けられて通過光のレベル調整が行われ、ドロッ
プ(Drop)する光信号のレベルは第2のレベル調整
部で調整され、アド(Add)する光信号のレベルは第
3のレベル調整部により調整される。さらに、各部材
は、1つの基板上に一体化されている。したがって、光
ADMの小型化及び軽量化が可能になるほか、各経路の
損失ばらつきの調整、及び面倒な接続作業を行わないで
ドロップ及びアドの端子の光信号のレベル調整ができ、
アレイ化、複合機能化が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は、本発明による光ADM
の第1の実施の形態を示す。本発明の光ADMは、複数
のチャンネル(例えば、32チャンネル)を有する光伝
送路の途中に設けられる。上流側には光増幅器(AM
P)11が接続され、この光増幅器11には多重化され
た光信号を異なる波長毎に分波するデマルチプレクサ
(Demultiplexer) 12が接続されてい
る。デマルチプレクサ12の出力線の各々には同一構成
による1×2光スイッチ13が接続されている。1×2
光スイッチ13の一方の出力端子にはレベル調整部14
が接続され、その入力端はドロップ(Drop)端子と
して機能する。1×2光スイッチ13の他方の出力端子
にはレベル調整部15が接続され、このレベル調整部1
5に2×1光スイッチ16の一方の入力端子が接続され
ている。2×1光スイッチ16の他方の入力端子にはレ
ベル調整部17が接続され、その入力端はアド(Ad
d)端子として機能する。2×1光スイッチ16のそれ
ぞれの出力端子には、マルチプレクサ(Multipl
exer) 18の各入力端子が1対1で接続されてい
る。このマルチプレクサ18の出力端子には、光増幅器
(AMP)19が接続されている。光増幅器19による
増幅出力は、下流へ送出される。
【0011】光増幅器11,19、デマルチプレクサ1
2、1×2光スイッチ13、レベル調整部14,15,
17、2×1光スイッチ16、及びマルチプレクサ18
は、1枚の基板(例えば、XカットLN結晶基板)上に
設けられている。そして、各光スイッチとレベル調整部
14,15,17、1×2光スイッチ13とデマルチプ
レクサ12、及び2×1光スイッチ16とマルチプレク
サ18とは、光導波路によって接続される。
【0012】1×2光スイッチ13、2×1光スイッチ
16、及びレベル調整部14,15,17には、MZ
(Mach Zehnder:マッハツェンダ)型光ス
イッチ、可変光増幅器(半導体光アンプゲート)等を用
いることができる。XカットLN(ニオブ酸リチウム)
結晶基板上に形成したMZ型光スイッチは、低電力駆動
によりスイッチ機能及びレベル調整機能が得られるとい
う特長がある。また、周知のように、半導体光アンプゲ
ートは電流注入がない時には光信号を吸収し、適当な電
流注入によって光増幅作用を持つ素子である。したがっ
て、光スイッチ13,16及びレベル調整部14,1
5,17に半導体光アンプゲートを用いた場合、これら
の前段又は後段に設置された1×N(又は、N×1)ス
イッチの挿入損失が補償され、より低損失の光ADMを
構成することが可能になる。
【0013】また、光スイッチ13,16及びレベル調
整部14,15,17には、ディジタル型光スイッチ
(例えば、電気光学結晶又は熱光学効果を持つ材料から
なる光導波路に構成した1つの入力光導波路にY分岐状
に接続された複数の出力光導波路のそれぞれの屈折率を
電界変化によって変化させることにより複数の出力光導
波路から実際に光出力が得られる導波路を選択する機能
を持つ光スイッチ又はゲート)を用いることができる。
なお、電気光学結晶による光スイッチ又はレベル調整部
は、熱光学効果を用いた場合に比べ、消費電力の削減及
び動作速度の高速化が図れるという特長がある。
【0014】或いは、光スイッチ13,16及びレベル
調整部14,15,17には、方向性結合器型光スイッ
チ(例えば、電気光学結晶からなる光導波路で構成した
方向性結合器の屈折率を電界変化によって変化させるこ
とにより複数の出力光導波路から実際に光出力が得られ
る導波路を選択する機能を持ったもの)を用いることが
できる。また、石英に代表される熱光学効果を持つ材料
を用いた光導波路を使用する場合には、光導波路の適当
な位置にヒータを設置することにより、屈折率変化をヒ
ータに与える電流により調整し、光経路を切り替えるこ
とができる。
【0015】図1の構成において、光ADMは、A地点
とB地点間に敷設された光伝送線路の途中のC地点に設
けられている。A地点からの多重光信号は光増幅器11
で増幅された後、デマルチプレクサ12によって分波さ
れる。分波された信号のそれぞれは、1×2光スイッチ
13がレベル調整部14側に切り替えられているものに
ついては、レベル調整部14で所定の減衰を受けた後、
外部に取り出される(Drop)。また、1×2光スイ
ッチ13がレベル調整部15に切り替えられている場
合、光信号はレベル調整部15で出力レベル合わせのた
めの所定の減衰(又は増幅)調整が行われた後、2×1
光スイッチ16を通してマルチプレクサ18に入力さ
れ、他の光信号と合波される。
【0016】2×1光スイッチ16がレベル調整部17
に切り替えられている場合、レベル調整部15からの光
信号に代えて、C地点から取り込んだ光信号を2×1光
スイッチ16を介してマルチプレクサ18に送り込むこ
とができる(Add)。このとき、C地点から取り込ん
だ光信号は、レベル調整部17によって出力レベルを合
わせるための所定の減衰(又は増幅)調整が行われる。
2×1光スイッチ16のそれぞれからの光信号は、マル
チプレクサ18により他の光信号に合波して多重化され
た後、光増幅器19で増幅され、B地点へ向けて送出さ
れる。
【0017】図2は、図1の光ADMの1チャンネル分
の光回路部を入力から出力に光信号が向かうように書き
換えた接続図を示す。ここでは、図1に示したデマルチ
プレクサ12とマルチプレクサ18を除いた構成が示さ
れており、レベル調整部14,15,17には、ゲート
(Gate)として動作するMZ型光スイッチが用いら
れている。また、入力#1はAdd端子に相当し、入力
#2はデマルチプレクサ12の出力に相当し、出力#1
は2×1光スイッチ16の出力に相当し、出力#2はD
rop端子に相当する。
【0018】図2に示すように、入力#1,#2には光
導波路21,22が接続され、この光導波路21内には
レベル調整部17が設けられ、光導波路22内には1×
2光スイッチ13が設けられている。1×2光スイッチ
13の2つの出力端には、光導波路23,25が接続さ
れ、光導波路23内にはレベル調整部15が設けられ、
光導波路25内にはレベル調整部14が設けられてい
る。さらに、光導波路23及びレベル調整部17と出力
#1の間には、2×1光スイッチ16が設けられてい
る。
【0019】図3は、1×2光スイッチ13、2×1光
スイッチ16、及びレベル調整部14,15,17に用
いられるMZ型光スイッチの構成を示す。このMZ型光
スイッチは、LN基板上に光導波路と電極を設けて構成
されている。すなわち、XカットのLN結晶を用いた基
板上に、Ti拡散法により光導波路を設けている。この
光導波路の伝搬方向をZ軸に一致させると、入力偏光に
よって動作電圧等が変化しない偏光無依存のスイッチを
構成することができる。
【0020】図3に示すように、2本の光導波路30
a,30bによって2つの方向性結合器A,Bが形成さ
れており、方向性結合器A,B間の光導波路の中間には
信号電極32が配設され、光導波路を挟んで両側にグラ
ウンド(ground)電極(接地電極)31,33が
配設されている。信号電極32とグラウンド電極31,
33には、配線パターン36a,36bが接続されてお
り、信号電極32には配線パターン36bが接続されて
いる。配線パターン36aと36bはスイッチ34に接
続され、このスイッチ34と並列に電源35が接続され
ている。
【0021】図4は、図3のMZ型光スイッチにおける
動作特性を示す。電極31〜33のそれぞれの長さを6
mm程度に設定した場合、DC50V程度の動作電圧に
よって入力#1(Add)から出力#2(Drop)
へ、及び入力#2(デマルチプレクサ12の出力)から
出力#1へと導かれるクロス状態からバー状態へと移行
する。
【0022】図5はMZ型光スイッチの電極配置の相違
による構造例を示す。(a)は図3に示した3電極構成
のMZ型光スイッチの斜視図であり、(b)は2電極構
成のMZ型光スイッチの斜視図である。(a)では、L
N基板51上に2本の光導波路30a,30bの一部を
接近させて方向性結合器を形成し、この方向性結合器に
隣接する光導波路30a,30bの中間に帯状の信号電
極32を設け、光導波路30a,30bの外側に帯状の
グラウンド電極31,33を設けて構成される。この構
成では、光導波路30a,30bに対し、横方向に電圧
が印加される。(b)の構成は、基板52上に(a)と
同様に2本の光導波路30a,30bが形成され、一部
が光導波路30a,30b上に重なるようにして外側に
電極53,54が設けられている。この電極53,54
と不図示のグラウンド電極との間に電圧が印加される。
この構成では、光導波路30a,30bに対して縦方向
に電圧を印加することにより位相シフトが行われる。
【0023】図1及び図2において、1×2光スイッチ
13は、入力#2からの光信号が出力#1又は出力#2
に出射するように選択する機能を有している。レベル調
整部15は、入力#1又は入力#2から入射した光信号
の何れかが出力#1から出射されるように選択する。ま
た、レベル調整部14では、入力#2から入射して出力
#2から出射する光信号の透過率が調整され、レベル調
整部15では、入力#2から入射して出力#1から出射
する光信号の透過率、すなわち減衰率が調整される。更
に、レベル調整部17では、入力#1から入射して出力
#1から出射する光信号の透過率が調整される。
【0024】次に、図2の構成における光スイッチの切
替動作と経路の形成について説明する。入力#1から入
射した光信号はレベル調整部17、2×1光スイッチ1
6を介して出力#1に導かれ、入力#2から入射した光
信号は1×2光スイッチ13を介して出力#1又は出力
#2に導かれる。入力#2から入射した光信号は、1×
2光スイッチ13によって出力#1又は出力#2の何れ
かから出射するように選択される。また、入力#1又は
入力#2から入射した光信号は、その一方が出力#1か
ら出射されるように、2×1光スイッチ16によって選
択される。
【0025】光ADMにおいては、入力#2から入射し
た光信号は、通常、1×2光スイッチ13、レベル調整
部15、及び2×1光スイッチ16を介して出力#1に
導かれる。しかし、入力#1にも光信号が入射した場
合、レベル調整部17と2×1光スイッチ16を通して
リークした光信号が出力#1に導かれる。同時に、入力
#2から入射した光信号は、1×2光スイッチ13とレ
ベル調整部14を介して出力#2に導かれる。このよう
な状況では、図3に示したLN基板上の光導波路の消光
比は20dBになった。つまり、入力#1から入射した
光信号を出力#1に導いたとき、レベル調整部15によ
って挿入損失を20dBの幅で調整することができた。
【0026】同様に、入力#1から入射した光信号を出
力#1に導いたとき、レベル調整部17により挿入損失
を20dBの幅で調整することができた。そして、入力
#2から入射した光信号を出力#2に導いたとき、挿入
損失はレベル調整部14によって20dBの幅に調整す
ることができた。更に、1×2光スイッチ13及びレベ
ル調整部14を通して入力#2から入射した光信号を出
力#2に導いたとき、出力#1にはレベル調整部15を
通して光信号がリークされる。しかし、このリーク光信
号は、1×2光スイッチ13、レベル調整部15、及び
2×1光スイッチ16の調整によって、−60dB以下
にすることができた。
【0027】以上説明したように、図2の構成によれ
ば、簡単な構成により、小型で低価格な光ADMを得る
ことができる。そして、各経路の損失ばらつきを調整す
ることができる。更に、電界印加によって屈折率変化す
る電気光学特性を持った導波路型の光回路部品を用いて
いるので、アレイ化、複合化を容易に図ることができ
る。
【0028】図2において、レベル調整部14,15,
17に図3又は図5に示したMZ型光スイッチを用いた
場合、可変減衰器として動作させることができる。可変
減衰器として動作させるには、印加電圧を得たい減衰率
になるように変化させればよい。これにより、簡単に各
経路の損失ばらつきを調整することができる。
【0029】図6は、図2に示した1チャンネル分の光
回路部をnチャンネル分にした構成を示す。図6に示す
光回路部60は、図2に示した光回路部の複数組を用い
てアレイ化し、合計で8チャンネルの光回路部61,6
2,63,64(同一構成)を構成したところに特徴が
ある。ここでも、デマルチプレクサ12及びマルチプレ
クサ18は図示を省略している。
【0030】光回路部51について説明すると、光導波
路21a,22a,23a,24a,25aが、図2の
光導波路21〜25に相当し、レベル調整部14a,1
5a,17aが図2のレベル調整部14,15,17に
相当し、光スイッチ13a,16aが図2の1×2光ス
イッチ13、2×1光スイッチ16に相当する。同様
に、光回路部62〜64の光導波路21b,22b,2
3b,24b,25b,21c,22c,23c,24
c,25c,21d,22d,23d,24d,25d
が図2の光導波路21〜25に相当し、レベル調整部1
4b,15b,17b,14c,15c,17c,14
d,15d,17dが図2のレベル調整部14,15,
17に相当し、光スイッチ13b,16b,13c,1
6c,13d,16dが図2の1×2光スイッチ13及
び2×1光スイッチ16に相当する。
【0031】光回路部61〜64は独立しており、これ
ら光回路部は、図2で説明した2入力2出力のスイッチ
動作及びレベル調整動作(ゲート動作)を独自に実行す
る。このように、2入力2出力の光回路を必要に応じて
増設することにより、任意の入力×出力の光ADMを構
成することができる。したがって、簡単な構成により、
小型で低価格な光ADMを得ることができ、また、入力
及び出力の数がどんなに増えても、各経路の損失ばらつ
きを調整することが可能になる。
【0032】図7は、図2に示した光回路部の変形例を
示す。本実施の形態は、1×2光スイッチ13、2×1
光スイッチ16、及びレベル調整部14,15,17の
全てに方向性結合器型光スイッチを用いて構成してい
る。レベル調整部15は、光導波路23−1,23−2
により1×2光スイッチ13及び2×1光スイッチ16
に接続されている。
【0033】また、図8は、図2に示した光回路部の他
の変形例を示す。本実施の形態は、1×2光スイッチ1
3及び2×1光スイッチ16に方向性結合器型光スイッ
チを用い、レベル調整部14,15,17にMZ型光ス
イッチを用いて構成している。この構成では、上記した
ように、MZ型光スイッチは、印加電圧の状態に応じて
オン/オフ状態又は可変減衰器を形成することができ
る。したがって、オン/オフ状態で用いたときにはリー
クを防止でき、可変減衰器として用いたときには経路の
レベル合わせを行うことができる。
【0034】図9は、図7の光回路部に電気制御系を加
えた構成を示す。1×2光スイッチ13は図3で説明し
たように、信号電極13aとグラウンド電極13b,1
3cを備え、光導波路の2ヵ所に方向性結合器が形成さ
れている。同様に、2×1光スイッチ16は、信号電極
16aとグラウンド電極16b,16cを備え、光導波
路の2ヵ所に方向性結合器が形成されている。また、レ
ベル調整部14は信号電極14aとグラウンド電極14
b,14cを備え、レベル調整部15は信号電極15a
とグラウンド電極15b,15cを備え、レベル調整部
17は信号電極17aとグラウンド電極17b,17c
を備え、各レベル調整部は光導波路の2ヵ所に方向性結
合器が形成されている。
【0035】更に、信号電極14aには配線パターン9
1が接続され、信号電極16aには配線パターン92が
接続され、信号電極17aには配線パターン93が接続
されている。また、グラウンド電極14b,14c,1
5b,15c,17b,17cは、配線パターン94に
よって共通接続されている。配線パターン91と配線パ
ターン94の間には直流電源95が接続され、配線パタ
ーン92と配線パターン94の間には直流電源96が接
続され、配線パターン93と配線パターン94の間には
直流電源97が接続されている。また、信号電極13a
と16aは配線パターン98によって接続され、グラウ
ンド電極14b,14c,16b,16cは配線パター
ン99により共通接続されている。配線パターン98と
配線パターン99には直流電源100が接続されてい
る。
【0036】直流電源95〜97及び100は、例え
ば、0〜50Vの範囲で任意に可変することができ、要
求される動作状態(オン/オフ状態、又は所望の透過
率)に応じて電圧を設定する。レベル調整部14,1
5,17は直流電源95,96,97によって個別に電
圧を設定することができ、直流電源95〜97で個別に
設定した電圧値に従って減衰率が変化する。光スイッチ
13と16は、直流電源100によって同一値の電圧が
印加される。したがって、光スイッチ13,16にV
の電圧が印加されたときには入力#1と出力#1が連通
し、光スイッチ13,16にVの電圧が印加されたと
きには入力#2と出力#1が連通する。
【0037】図10は、本発明の光スイッチ又はレベル
調整部における光導波路のレイアウト例を示す。(a)
はレベル調整部であり、光導波路101,102の両側
にY分岐型3dBカプラ103,104を設けて構成さ
れており、1×1(1入力1出力)減衰器として動作す
る。(b)は光スイッチとレベル調整部のいずれにも利
用可能な構成を有し、入力がY分岐型3dBカプラ10
3、出力が非対称X構造の1×2光スイッチ105によ
る構成になっている。(c)も光スイッチとレベル調整
部のいずれにも利用可能な構成であり、光導波路10
1,102の両側に方向性結合器型3dBカプラ10
6,107を設けて構成され、2×2光スイッチとして
動作する。
【0038】図11は、本発明の光ADMの第2の実施
の形態を示す。本例は、図1の構成からレベル調整部1
4,15,17を除去したものである。この構成によれ
ば、各経路のレベル合わせは行えなくなるが、1枚の基
板上に光ADMを構成することができる。レベル調整部
14,15,17を設けないことにより、部品数の低減
に伴う光ADMの小型化及び低価格化が可能になる。
【0039】図12は、本発明の光ADMの第3の実施
の形態を示す。本例は、図1の構成からレベル調整部1
4,17を除去したものである。この構成では、Dro
p及びAddの経路のレベル合わせは行えない。しか
し、光スイッチ間の経路については、レベル調整部15
によるレベル調整が可能である。この構成によっても、
部品数の低減に伴う光ADMの小型化及び低価格化が可
能になる。
【0040】また、図1の構成からレベル調整部15の
みを除去した構成も可能である。或いは、レベル調整部
14,15を設けてレベル調整部17を除去した構成
や、レベル調整部15とレベル調整部17を設けてレベ
ル調整部14を除去した構成等も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ADMに
よれば、Drop及びAddを行うための第1及び第2
の光スイッチを1枚の基板上に構成したため、容易に小
型化、アレイ化、及び複合機能化が図れ、更には低価格
化を図ることができる。
【0042】また、本発明の光ADMによれば、Dro
p及びAddを行うための第1及び第2の光スイッチ間
に第1のレベル調整部を設け、Dropする光信号のレ
ベルを第2のレベル調整部で調整し、Addする光信号
のレベルを第3のレベル調整部で調整し、かつ各部材を
1つの基板上に一体化したので、光ADMの小型化、軽
量化、低価格、及び複合機能化等が可能になるほか、D
rop及びAddの経路の光信号のレベル調整が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ADMの第1の実施の形態を示
す構成図である。
【図2】図1の光ADMの1チャンネル分の光回路部を
入力から出力に光信号が向かうように書き換えた接続図
である。
【図3】本発明に係る光スイッチ及びレベル調整部に用
いられるMZ型光スイッチを示す結線図である。
【図4】図3のMZ型光スイッチにおける動作特性を示
す特性図である。
【図5】MZ型光スイッチの電極配置の相違による構造
例を示す斜視図である。
【図6】図2に示した1チャンネル分の光回路部をnチ
ャンネル分にした構成を示す結線図である。
【図7】図2に示した光回路部の変形例を示す結線図で
ある。
【図8】図2に示した光回路部の他の変形例を示す結線
図である。
【図9】図7の光回路部に電気制御系を加えた構成を示
す構成図である。
【図10】本発明の光スイッチ又はレベル調整部におけ
る光導波路のレイアウト例を示す平面図である。
【図11】本発明の光ADMの第2の実施の形態を示す
構成図である。
【図12】本発明の光ADMの第3の実施の形態を示す
構成図である。
【図13】従来の光ADMの構成を示す構成図である。
【符号の説明】
12 デマルチプレクサ 13,13a〜13d 1×2光スイッチ 13a,14a,15a,16a,17a,32 信号
電極 13b,13c,14b,14c グラウンド電極 14,15,17 レベル調整部 14a〜14d,15a〜15d,17a〜17d レ
ベル調整部 15b,15c,16b,16c,31,33 グラウ
ンド電極 16,16a〜16d 2×1光スイッチ 17b,17c グラウンド 18 マルチプレクサ 21〜25,21a〜21d,22a〜22d 光導波
路 23−1,23−2,23a〜23d,24a〜24d
光導波路 25a〜25d,30a,30b 光導波路 34 スイッチ 35〜37 電源 36a,36b,91〜94,98,99 配線パター
ン 51,52 基板 60〜64 光回路部 95,96,97,100 直流電源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成され、第1の入力ポートから入力され
    た光信号を第1の出力ポート(ドロップ用端子)又はス
    ルー用端子のいずれかへ出力する第1の光スイッチと、 前記基板上に形成され、前記第1の光スイッチの前記ス
    ルー用端子から出力された光信号又は第2の入力ポート
    (アド用端子)からの光信号のいずれかを第2の出力ポ
    ートへ出力する第2の光スイッチを備えたことを特徴と
    する光ADM。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の光スイッチは、電界
    の印加又は温度変化に応じて屈折率を変化させ、前記屈
    折率に応じて出力経路の切り替えを行うことを特徴とす
    る請求項1記載の光ADM。
  3. 【請求項3】 前記第2の光スイッチは、前記第1の光
    スイッチからの光信号のレベルを調整するレベル調整部
    を介して前記第1の光スイッチの前記スルー用端子に接
    続されることを特徴とする請求項1記載の光ADM。
  4. 【請求項4】 前記レベル調整部は、印加電圧又は注入
    電流に応じて透過率を変化させ、前記透過率に応じて入
    力光信号の出力レベルを調整することを特徴とする請求
    項3記載の光ADM。
  5. 【請求項5】 前記各光スイッチ及び前記レベル調整部
    は、マッハツェンダ型光スイッチ、可変光増幅器、可変
    光減衰器、又は方向性結合器型光スイッチであることを
    特徴とする請求項2又は3記載の光ADM。
  6. 【請求項6】 前記可変光減衰器又は可変光増幅器は、
    半導体光アンプゲートであることを特徴とする請求項5
    記載の光ADM。
  7. 【請求項7】 基板と、 前記基板上に形成され、第1の入力ポートから入力され
    た光信号を第1の出力ポート(ドロップ用端子)又はス
    ルー用端子のいずれかへ出力する第1の光スイッチと、 前記基板上に形成され、前記第1の光スイッチの前記ス
    ルー用端子から出力された光信号又は第2の入力ポート
    (アド用端子)からの光信号のいずれかを第2の出力ポ
    ートへ出力する第2の光スイッチと、 前記基板上に形成され、前記第1の光スイッチから前記
    第2の光スイッチに向かう光信号のレベルを調整する第
    1のレベル調整部と、 前記基板上に形成され、前記ドロップ用端子へ出力する
    光信号のレベルを調整する第2のレベル調整部と、 前記基板上に形成され、前記アド用端子から前記第2の
    光スイッチに入力される光信号のレベルを調整する第3
    のレベル調整部を備えたことを特徴とする光ADM。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の光スイッチは、電界
    の印加又は温度変化により屈折率を変化させ、前記屈折
    率に応じて出力経路の切り替えを行うことを特徴とする
    請求項7記載の光ADM。
  9. 【請求項9】 前記第1乃至第3のレベル調整部は、印
    加電圧又は電流注入に応じて透過率を変化させ、前記透
    過率に応じて入力光信号の出力レベルを調整することを
    特徴とする請求項7記載の光ADM。
  10. 【請求項10】 前記各光スイッチ又は前記各レベル調
    整部は、マッハツェンダ型光スイッチ、可変光増幅器、
    可変光減衰器、又は方向性結合器型光スイッチであるこ
    とを特徴とする請求項8又は9記載の光ADM。
  11. 【請求項11】 前記可変光増幅器及び可変光減衰器
    は、半導体光アンプゲートであることを特徴とする請求
    項10記載の光ADM。
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