JP3558199B2 - 光処理回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信の分野に用いられる光処理回路に関するものである。詳しくは、波長分割多重通信における、OADM(Optical Add/Drop Mux)ノードを構成するための光スイッチ動作及び光減衰動作を行う光処理回路及び光増幅器で生じる波長多重信号光のレベルばらつきを調整し利得等化を行う光処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大容量光通信網を構築する有力な手段として波長分割多重方式があり、近年、盛んに研究されている。
波長分割多重方式を取り入れたOADMリングシステムは、トラフィック変動に対してパス構成を変更することで柔軟に対応でき、伝送路/端局装置の障害に対してリング構成のトポロジーを活かし簡略な方法で対処することができるという特徴を有する。
【0003】
従来のOADMリングシステムにおけるOADMノードの構成概略を図3に示す。
このOADMノードは、波長多重された信号光の増幅と抜き出しと追加の役割を有し、プリアンプ19、光処理部B及びポストアンプ24より構成される。
光処理部Bでは、信号光を分波し各波長の信号光のレベル調整または抜き出しと追加の処理を行い、信号処理された客波長の信号光を合波する機能を有し、1×N合分波器20、アド/ドロップ用2×2スイッチ21、光減衰器22及び1×N合分波器23により構成される。
【0004】
従って、図中矢印で示すように、波長多重された信号光は入力用光ファイバ18を伝搬し、プリアンプ19で増幅された後、1×N合分波器20により分波される。
通過動作の場合、分波されたそれぞれの信号光は2×2スイッチ21のメインインプットポートIVからメインアウトプットポートVを経由して光減衰器22によりパワー調整され、1×N合分波器25により他の波長の信号光と合波され、ポストアンプ24で増幅された後、図中矢印で示すように、出力用光ファイバ25により次のノードに伝搬する。
【0005】
一方、アド/ドロップ動作の場合、1×N合分波器20で分波された信号光はドロップ光として2×2スイッチ21によりドロップポートIIIに抜き出される。
さらに、2×2スイッチ21を用いて新たに信号光を追加することが可能となり、アドポートIIより入力されたアド光はメインアウトプットポートVに出力し光減衰器22によりパワー調整された後、1×N合分波器23、ポストアンプ24を経て出力用光ファイバ25により次のノードに伝搬する。
【0006】
上記OADMノードを構成する光部品のうちプリアンプ19及びポストアンプ24として、Er添加ファイバ光増幅器、1×N合分波器20,23としてアレー導波路型回折格子が主に用いられる。
このOADMノードを構成する2×2スイッチ21及び光減衰器22は光増幅器の帯域確保の観点から挿入損失ができる限り小さいことが望ましい。
また、2×2スイッチ21及び光減衰器22は波長数の分だけ台数が必要なことから値段が安く、装置内に組み込むために小型である必要がある。
さらに、2×2スイッチ21はアド/ドロップ動作において、ドロップ光がアド光に混入することによるアド光の伝送特性劣化を防ぐため、アド光に対しドロップ光が十分に消光している必要がある。
さらに、光減衰器22は減衰量の偏波依存性が小さい必要がある。
従来、これらの条件を考慮して、2×2スイッチ21として、石英系光導波路型スイッチ、自己保持式ファイバ型スイッチが、また、光減衰器22として、ファラデー効果を用いたファイバ型光減衰器、石英系光導波路型光減衰器等が検討されている。
【0007】
また、上記OADMノードには1×N合分波器20,23と光減衰器22の組み合わせにより、波長多重された信号光のレベル調整処理の機能も有する。
レベル調整機能は、一般的に、光増幅器が波長多重光を増幅する場合各波長間でレベル偏差が発生するという問題点を抱えていることから、広く波長分割多重方式において、不可欠な要素である。
従来、図3に示したレベル調整の他、光増幅器の利得を等化する手段として、干渉型フィルタを組み合わせたバルク型の光部品があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOADMノード構成では、2台の1×N合分波器20,23を用いることから装置が大型化するという問題があった。
また、2×2スイッチ21と光減衰器22は波長数分の台数が必要なことから、従来の2×2スイッチ21と光減衰器22を光ファイバーで接続する形態では装置が大型であるという問題も抱えている。
【0009】
装置小型化の一手段として、アレー導波路型回折格子による1×N合分波器、2×2スイッチ及び光減衰器を光導波路を用いて一枚の平面基板上に集積することが考えられるが、個々の回路の大きさから考えると一枚の基板上に配置することが困難である。
つまり、高消光比2×2スイッチ及び偏波無依存光減衰器を光導波路で構成するには、例えば、従来のマッハツェンダ干渉計回路を用いた透過型光導波回路で構成することが考えられるが、2×2スイッチとして消光比を得るために二段のマッハツェンダ干渉計回路が必要であり(K. Okamoto et al, ”16−channel optical add/drop multiplexer consisting of arrayed−waveguide gratings and double gate switchings”, Electron. Lett., vol.32,pp.1471,1996 )、偏波無依存光減衰器として1/2波長板を有するマッハツェンダ干渉計回路を少なくとも一段必要となり(特開平7−92326)、これらを縦列に接続すると3段以上のマッハツェンダ干渉計回路が必要となる。
【0010】
従って、従来の光処理回路の組み合わせでOADMノードの光処理部を集積化しようとすると、三段以上のマッハツェンダ干渉計回路N個と二段のアレー導波路型回折格子を縦列に接続することとなり、一枚の基板上に集積化することが困難となり、また、たとえ集積化できたとしても回路部が大きいため装置の小型化にあまり寄与することがなく、かつ、導波路長も長くなることから挿入損失が大きくなることは明かである。
【0011】
従って、高消光比2×2スイッチ及び偏波無依存光減衰器は波長数に応じた個数用いられることから、小型化、集積化に適した高消光比スイッチ動作及び偏波無依存光減衰動作する光処理回路構成が必要であったが、小型化、集積化に最適な光処理回路構成はこれまで提案されていなかった。
【0012】
また、利得等化機能に関しては、従来の利得等化器、例えばファブリペローエタロンを用いて減衰量を可変にするような光部品では、減衰量を可変にすることはできてもFSRのもつ透過特性の周期性を回避することが困難である。
また、周期性を回避するためにはファブリペローエタロンの段数を増やす必要があり、歩留まりの低下、損失の増大を招いていた。
さらに、任意のスペクトル特性を可変に得ようとすると、複数枚のエタロンを複雑に制御する必要があり、現実的には、不可能に近い。
つまり、波長分割多重方式においては、複雑なスペクトルを有する波長多重信号光強度をフラットにする必要があることから、これを実現するには、分波された信号光をレベル調整して合波するという従来のOADMノードの有するレベル調整機能が最適である。
従って、従来の利得等化器における問題点は、従来のOADMノードにおけるレベル調整機能をいかに小型で低損失に構成するかという課題に帰着する。
【0013】
本発明の目的は、以上に述べた事情を鑑み、OADMリングシステムに適合したアド/ドロップ機能と光減衰機能を兼ね備えた新たな光処理回路及び波長分割多重方式における光増幅器の利得等化機能を有する新たな光処理回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成する本発明の光処理回路は、一個の光サーキュレータが一個の1×N合分波回路部の一入力ポートと接続され、1×N合分波回路部のN個の出力ポートがN個の平面型光導波回路の一入力ポートと接続され、前記平面型光導波回路は二本の入力導波路、二組の3dB合分波回路部、二本のアーム導波路部、アーム導波路部に具備される位相調整部及び二本の出力導波路よりなるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路より構成され、更に、前記マッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路の一方の入力導波路が入力ポートに接続され、且つ、一方の出力導波路に1×2分岐回路が配置され、他方の出力導波路の前段に1/4波長板が配置され後段に高反射ミラーが配置されることを特徴とする。
【0015】
〔作用〕
本発明の光処理回路は、反射型光回路を用いることから、従来1×N合分波器が2台必要であった構成が一台で構成でき、かつ、従来の2×2スイッチと光減衰器で複数段のマッハツェンダ干渉計回路を必要とした構成が一段のマッハツェンダ干渉計回路で構成できOADMノードの小型化に著しい効果がある。
【0016】
また、偏波無依存である反射型光回路に関しては、LiNbOスイッチを用いた報告がある(宮沢他「折り返し光導波路と反射型波長板を用いた低電圧・偏波無依存LNスイッチ」、1995年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、C1−151)。
つまり、本発明の光処理回路を通過動作における光減衰器として用いる場合、既報告と同様な原理で、反射により入射する信号光と出射する信号光の経路が同じとなり、かつ、1/4波長板を二回通過することで偏波が90度回転することから、本質的に偏波依存性が解消される。
従って、この偏波無依存光減衰器を用いることで、各波長のレベル調整を任意に行うことができる。
【0017】
さらに、アド/ドロップ動作において、マッハツェンダ干渉計をクロスステートに位相調整することにより、従来の回路例にない反射型ダブルゲートの高消光比スイッチとして動作する機能を有する。
【0018】
つまり、本光処理回路の反射型マッハツェンダ干渉計は偏波無依存である光減衰機能と高消光化であるアド/ドロップスイッチ機能を合わせ持つ。
従って、消光比の高いスイッチ機能と偏波依存性のない光減衰機能を合わせ持ち、かつ、小型で損失の小さい光部品を実現するための、集積可能な新規の光処理回路となっている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。
【0020】
〔実施例1〕
本発明の第1の実施例に係る光処理回路を図1に示す。
この光処理回路は、一個のサーキュレータ3と、一個の1×N合分波器4と、N個の平面型光導波回路(光処理回路)Aとから構成される。
光サーキュレータ3は、入力用光ファイバ2を介してプリアンプ1と接続され、ポストアンプ11を介して出力用光ファイバ10に接続されると共に1×N合分波回路部4の一入力ポートに接続されている。
1×N合分波回路部4は、そのN個の出力ポートがN個の平面型光導波回路Aの一入力ポートと接続されている。
平面型光導波回路Aは、1/4波長板5、高反射ミラー6を具備するマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチにより構成される反射型光回路である。
即ち、この平面型光導波回路Aは、二本の入力導波路、二組の3dB合分波回路部、二本のアーム導波路部、アーム導波路部に具備される位相調整部SW1、二本の出力導波路よりなるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路において、マッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路の一方の入力導波路を入力ポートに接続し、一方の出力導波路に1×2光分岐回路7を配置し、他方の出力導波路の前段に1/4波長板5を配置し後段に高反射ミラー6を配置して構成されたものである。
【0021】
上記構成を有する本実施例の光処理回路をOADMリングシステムに用いる場合の動作を説明する。
信号光通過動作時においては、予め、平面型光導波回路Aの位相調整機構SW1により位相を調整し、2×2スイッチの経路を入力導波路に向き合う出力導波路にパスがつながるスルーステートに固定する。
すると、図中に矢印で示すように、入力用光ファイバ2、プリアンプ1を通過しN波に多重された信号光はサーキュレータ3を通過し、1×N合分波器4に伝搬し、1×N合分波器4により分波された後、マッハツェンダ干渉計のI/OポートIに入射し、スルーポートにある出力導波路に伝播し、後段に配置された高反射ミラー6により折り返されてスルーポートにあるI/OポートIに戻る。
【0022】
平面型光導波回路Aによる通過動作で入射信号と同じ情報を有する反射信号光は1×N合分波器4により他の波長の信号光と合波され、サーキュレータ3を経て、ポストアンプ11、出力用光ファイバ10に伝搬し、次のノードに伝送される。
ここで、通過動作時の信号光強度は、位相調整機構SW1に所望の位相量を与えることにより可変に光減衰を与えられ、他の波長の信号光とのレベル調整が可能となる。
【0023】
ここで、可変光減衰動作において、入射する信号光と出射する信号光の経路が反射による折り返しの効果により同じとなり、かつ、1/4波長板5を二回通過することにより1/2波長板を一回通過することと等価となり、その結果、偏波面が90度異なる入射光と出射光が同一の導波路を伝搬するため、本質的に偏波依存性が解消される。
【0024】
特に、1/4波長板5を有する反射型光回路の効果は、従来から提唱されている光処理回路の中心に1/2波長板を配置する透通型構成の場合と比較すると顕著である。
つまり、光処理回路にPDL(Polarization Dependent Loss ;偏波依存性損失)ゆらぎがある場合、透過型構成では1/2波長板の前後でPDLが異なる結果、光処理回路としてPDLが生じる。
特に、本実施例における平面型光導波回路Aは、反射型光回路であるため、光処理回路にPDLのゆらぎがあったとしても、入射光と反射光は同じ導波路を伝搬することから、本質的に偏波依存性が解消されることとなり、完全無偏波可変光減衰動作が可能となる。
【0025】
アド/ドロップ動作時においては、平面型光導波回路Aの位相調整機構SW1を調整し、2×2スイッチの経路をI/OポートIに斜めに向き合う出力導波路にパスがつながるクロスステートに固定する。
すると、N波に多重された信号光はサーキュレータ3を通過し、1×N合分波器4に伝搬し、1×N合分波器4により分波された後、マッハツェンダ干渉計のI/OポートIに入射し、クロスポートにある出力導波路に伝播し、1×2光分岐回路7で分岐されドロップポートIIIを経由して光受信器9により受信される。
【0026】
ここで、平面型光導波回路Aのスルーポートに漏れたドロップ光は、高反射ミラー6により折り返され、クロスポートである捨てポートに伝搬することから、I/OポートIには高い消光比で阻止される。
つまり、ドロップ光はダブルゲートであるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路を伝搬することと等価となり、高い消光比でアド光と混信するのを防いでいる。
【0027】
一方、アド光は、光送信器8で生成され、アドポートIIを経由して光分岐部7で合波されクロスステートにある2×2スイッチに入射し、I/OポートIから取り出され、1×N合分波器4により他の波長の信号光と合波され、サーキュレータ3により出力用光ファイバ10に伝搬し、次のノードに伝送される。
【0028】
更に、本実施例では、I/OポートIにモニターポートVIを付加することにより、主信号の光強度に悪影響を及ぼすことなく弱い信号光を抜き出し、モニターポートからの信号光強度を測定し、光減衰量を決定することが可能となる。
特に、モニタポートVIからの信号光を用いて光減衰量をフィードバック制御することは有効である。
【0029】
このように説明したように、本実施例の光処理回路の構成によれば、従来のOADMノードの1×N合分波器を一段に減らし、かつ、2×2スイッチ部と光減衰器部を一段のマッハツェンダ干渉計とすることができ、装置の小型化を効果的にもたらすことができる。
【0030】
さらに、上述したように、本実施例の光処理回路は、高消光比であるアド/ドロップ動作を実現する光スイッチ機能と、通過動作時の信号光強度をPDLやPDLのゆらぎに関係なく偏波無依存で調整する完全編波無依存である光減衰機能を兼ねており、OADMノードのアド/ドロップ用2×2スイッチ21と光減衰器22の部分を小型に構成する光部品を実現するうえで極めて有効である。
【0031】
尚、上述した実施例ではマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチをスルーステートに設定することで信号光通過動作、クロスステートに設定することでアド/ドロップ動作としているが、この関係を逆転し、クロスステートに設定することで信号光通過動作、スルーステートに設定することでアド/ドロップ動作としても同様な効果が得られることは明らかである。
【0032】
〔実施例2〕
本発明の第2の実施例を図2に示す。
本実施例は、光増幅器の利得等化フィルタとして光処理回路を用いるものである。
本実施例が実施例1と大きく異なる点は、反射作用による高消光比ダブルゲートスイッチ機能を省いたことであり、波長毎の偏波無依存なレベル調整機能を活用している。
即ち、この光処理回路は、一個のサーキュレータ13と、一個の1×N合分波器14と、N個の平面型光導波回路(光処理回路)Aとから構成される。
光サーキュレータ13は、入力用光ファイバ12、出力用光ファイバ17に接続されると共に1×N合分波回路部14の一入力ポートに接続されている。
1×N合分波回路部14は、そのN個の出力ポートがN個の平面型光導波回路Aの一入力ポートと接続されている。
平面型光導波回路Aは、1/4波長板15、高反射ミラー16を具備するマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチにより構成される反射型光回路である。
即ち、この平面型光導波回路Aは、二本の入力導波路、二組の3dB合分波回路部、二本のアーム導波路部、アーム導波路部に具備される位相調整部SW2、二本の出力導波路よりなるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路において、マッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路の一方の入力導波路を入力ポートに接続し、一方の出力導波路の前段に1/4波長板15を配置し後段に高反射ミラー16を配置して構成されたものである。
尚、本実施例では、プリアンプ、ポストアンプが省略されているが、例えば、実施例1と同様に光増幅器の出力光を入力しても良い。
【0033】
上記構成を有する本実施例の光処理回路をOADMリングシステムに用いる場合の動作を説明する。
EDFA等の光増幅器により増幅された波長多重光がサーキュレータ13に入射すると、信号光は1×N合分波器14により分波され、平面型光導波回路Aに入射する。
平面型光導波回路Aでは、実施例1における信号光通過動作と同様の原理で信号光のレベル調整が行われる。
即ち、信号光強度は、位相調整機構SW2に所望の位相量を与えることにより可変に光減衰を与えられ、他の波長の信号光とのレベル調整が可能となる。
【0034】
つまり、本実施例の平面型光導波回路Aは、従来のエタロン型フィルタと異なり、分波された各々の信号光をチャンネル間の相関なくレベル設定することが容易であるため、EDFAのもつ複雑な利得スペクトル形状に起因する波長間の信号光強度ばらつきを、波長無依存な信号光強度に変換できる。
【0035】
しかも、利得等化動作において、入射する信号光と出射する信号光の経路が反射による折り返しの効果により同じとなり、かつ、1/4波長板15を二回通過することにより1/2波長板を一回通過することと等価となり、その結果、偏波面が90度異なる入射光と出射光が同一の導波路を伝搬するため、光処理回路にPDL及びPDLのゆらぎに関わらず、本質的に偏波依存性が解消される。
【0036】
なお、実施例1と同様、I/OポートIにモニターポートVIを付加することにより、モニターポートVIからの信号光強度を測定して光減衰量を決定することや、モニタポートVIからの信号光を用いて光減衰量をフィードバック制御することは有効である。
また、実施例1と同様、クロスステートとスルーステートの関係を逆転しても同様な効果が得られることは明らかである。
【0037】
このように説明したように、本実施例の光処理回路は、波長毎に任意のレベル調整が可能であり、かつ、レベル調整が完全編波無依存であることから、小型な利得等化器を実現するうえで極めて有効である。
【0038】
また、光処理回路を低損失な石英系光回路で構成することは有効であるが、他に、例えば、LiNbO、高分子、半導体を用いた光導波路を用いても同様な効果が得られる。
更に、石英系光導波路においては、位相調整機構として熱光学ヒータが有用であるが、これは、石英系光導波路の位相を高精度に調整できるためであり、他の位相調整手段、例えば、ハイブリッドの手法によりLiNbO結晶を位相調整部に搭載し、電極を設けて電気光学効果により位相調整しても良い。
【0039】
本発明の光処理回路に用いるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路は対称マッハツェンダと非対称マッハツェンダのいずれでも構成できる。
更に、マッハツェンダ干渉計を構成する3dB合分波器として方向性結合器を用いることができる他、3dB合分波器として機能する光処理回路であれば他の光処理回路も適用可能であり、例えば、作製誤差に対し結合率の変化が小さいMMIカップラは好適である。
【0040】
さらに、1/4波長板15と高反射ミラー16は一枚の薄膜上に形成して導波路端面に接着しても良いし、導波路に溝を形成して挿入しても良いし、さらには、1/4波長板と高反射ミラーを別々に導波路の溝に挿入する方法でも良い。
【0041】
また、1×N合分波器14としてアレー導波路型回折格子を用いることは好適である。
これは、アレー導波路型回折格子がマッハツエンダ干渉計型2×2スイッチ回路と集積化するのに都合が良いからであり、反射型マッハツェンダ干渉計回路と1×N合分波器を個別の部品から構成する場合は、1×N合分波器として自己保持式ファイバ型スイッチ等他のスイッチを用いることもできる。
【0042】
さらに、ここでは反射型マッハツェンダ干渉計回路と1×N合分波器を個別の部品から構成したが、これは個別に製造して接続する方が個別部品の特性を選択できる点でメリットがあるからであり、反射型マッハツェンダ干渉計回路とアレー導波路型回折格子を同一の基板上に集積化することは装置を小型化するうえで好ましい。
【0043】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明は、回路サイズを最小限にとどめる回路構成であり、高い消光比でスイッチ動作し、かつ、偏波依存性のない光減衰動作することを兼ね備えた光処理回路である。さらに、本発明の光処理回路は従来の光導波路製造技術を用いて容易に製造することができる。従って、本発明の光処理回路はOADMノードや利得等化器を小型化する手段として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光処理回路をOADMノードに適用した場合の平面回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光処理回路を光増幅器利得等化フィルタに適用した場合の平面回路図である。
【図3】従来のOADMノードとOADMに用いられる光処理部を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1,19 プリアンプ
2,12,18 入力用光ファイバ
3,13 サーキュレータ
4,14,20,23 1×N合分波器
5,15 1/4波長板
6,16 高反射ミラー
7 光分岐部
8 光送信器
9 光受信器
10,17,25 出力用光ファイバ
11,24 ポストアンプ
21 2×2スイッチ
22 光減衰器
SW1,SW2 スイッチング用の位相調整機構
I I/Oポート
II アドポート
III ドロップポート
IV メインインプットポート
V メインアウトプットポート
VI モニタポート
A 光処理回路
B 光処理部

Claims (4)

  1. 一個の光サーキュレータが一個の1×N合分波回路部の一入力ポートと接続され、1×N合分波回路部のN個の出力ポートがN個の平面型光導波回路の一入力ポートと接続され、前記平面型光導波回路は二本の入力導波路、二組の3dB合分波回路部、二本のアーム導波路部、アーム導波路部に具備される位相調整部及び二本の出力導波路よりなるマッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路より構成され、更に、前記マッハツェンダ干渉計型2×2スイッチ回路の一方の入力導波路が入力ポートに接続され、且つ、一方の出力導波路に1×2分岐回路が配置され、他方の出力導波路の前段に1/4波長板が配置され後段に高反射ミラーが配置されることを特徴とする光処理回路。
  2. 請求項1記載の光処理回路において、前記1×2光分岐回路が省略されることにより、前記一方の出力導波路が終端されていることを特徴とする光処理回路。
  3. 請求項1記載の光処理回路において、前記1×N合分波回路部がアレー導波路型回折格子であることを特徴とする光処理回路。
  4. 請求項3記載の光処理回路において、前記アレー導波路型回折格子と前記平面型光導波回路が一枚の基板に集積化されていることを特徴とする光処理回路。
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