JP2000298032A - カーナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速走行時にドライバーが表示内容を容易に
瞬間認識でき、音声情報を確実に伝達できるカーナビゲ
ーション装置を提供する。 【解決手段】 走行する車両の走行スピードを検出する
速度検出部１４を有し、この速度検出部１４からの速度
情報を受けて車両の走行スピードに応じた制御信号を出
力する制御部１２を備え、速度検出部１４からの速度情
報を受けて車両の走行スピードに応じた位置検出情報を
出力するＧＰＳ部１０を設け、制御部１２の制御信号に
より走行スピードに応じて表示面の角度を段階的に可変
するとともにＧＰＳ部１０からの位置検出情報に基づく
案内表示の内容を走行スピードに応じて段階的に自動で
変化させて表示する表示部１と、制御部の制御信号によ
り動作するとともにＧＰＳ部１０からの位置検出情報に
基づく音声案内を車両の走行スピードに応じて段階的に
変化させて自動的に出力するスピーカ４とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カーナビゲーショ
ン装置に係り、より詳細には車両内に載置して位置検出
情報に応じて案内表示するカーナビゲーション装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カーナビゲーション装置は、ＧＰ
Ｓ衛星から送信される信号を受信し、この受信した信号
に基づいて移動体（車両）の位置を検出するように形成
されている。このような従来のカーナビゲーション装置
は、例えば、車室内にナビゲーション装置本体を搭載し
て所定の地図情報を記憶したＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体
から位置検出情報に基づいて現在位置とその周囲の地図
データを表示部に表示するように形成されている。図７
は、このような従来のカーナビゲーション装置を示す斜
視図である。

【０００３】図７に示すように、従来のカーナビゲーシ
ョン装置は、ＧＰＳ衛星から送信される信号を受信する
ＧＰＳ受信部（図示せず）を備えて受信した信号に基づ
いて車両の位置を測位するナビゲーション装置本体２２
と、このナビゲーション装置本体２２に接続されて現在
位置とその周囲の地図データを表示する表示部２０と、
ナビゲーション装置本体２２に接続されて表示部２０の
案内表示とともに音声による案内情報を出力するスピー
カ（図示せず）とを備えている。

【０００４】ここで、ナビゲーション装置本体２２は、
車両の所定位置に配置したＧＰＳ受信部（図示せず）と
接続されて車室内に搭載されており、ＧＰＳ衛星から送
信した信号に基づき測位を行うように形成されている。
そして、ナビゲーション装置本体２２は、測位した位置
データからＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体（図示せず）に記
憶された表示及び音声による案内情報を表示部２０及び
スピーカに各々送信するように形成されている。

【０００５】また、表示部２０は、液晶により表示する
ＬＣＤ表示部であり、ナビゲーション装置本体２２に接
続されてＧＰＳ受信部が受信した信号によりナビゲーシ
ョン装置本体２２が測位した位置情報に基づいて記憶媒
体から現在位置とその周囲の地図データによる案内情報
を受信して表示するように形成されている。この表示部
２０は、車室内に取り付け部材（図示せず）により後か
ら据え付けるように形成されている。

【０００６】また、スピーカは、表示部２０と同様にナ
ビゲーション装置本体２２に接続されており、表示部２
０での表示に従って音声による所定の案内情報を出力す
るように形成されている。ここで、スピーカは、後から
取り付けるか、或いは、既存のオーディオスピーカを利
用している。

【０００７】このように形成された従来のカーナビゲー
ション装置は、車両の所定位置に設置したＧＰＳ受信部
でＧＰＳ衛星から送信した信号を受信し、ナビゲーショ
ン装置本体２２で受信した信号に基づいて測位するとと
もに、この測位した位置検出情報に従ってＣＤ−ＲＯＭ
等の記憶媒体から現在位置とその地図データを検索して
表示部２０及びスピーカに送信することで案内情報をド
ライバーに伝達していた。

【０００８】一方、本出願人は、図７に示した液晶によ
る表示部２０とは異なり、透明な表示面を備え、この透
明な表示面に案内情報を記号や数字で表示するヘッドア
ップディスプレイ（Ｈ．Ｕ．Ｄ）を開発している。図８
は、このようなヘッドアップディスプレイによる表示部
を使用した従来のカーナビゲーション装置を示す斜視図
である。ここで、図８に示したカーナビゲーション装置
の表示部３０以外の構成要素は、図７に示したカーナビ
ゲーション装置と同じ構成要素であり、同一構成要素に
は同一符号を記載するとともに重複する説明は省略す
る。

【０００９】図８に示すように、ヘッドアップディスプ
レイによる表示部３０を使用した従来のカーナビゲーシ
ョン装置は、図７に示したカーナビゲーション装置と同
様に、ＧＰＳ衛星から送信される信号を受信するＧＰＳ
受信部（図示せず）を備えて受信した信号に基づいて車
両の位置を測位するナビゲーション装置本体２２と、ナ
ビゲーション装置本体２２に接続されて所定の音声によ
る案内情報を出力するスピーカ（図示せず）とを備えて
いる。

【００１０】また、ヘッドアップディスプレイによる表
示部を使用した従来のカーナビゲーション装置は、図７
に示したカーナビゲーション装置とは異なり、透明な表
示面３０ａを備えて必要な案内情報を記号や数字で表示
するヘッドアップディスプレイによる表示部３０を備え
ている。この表示部３０は、樹脂などの透明な材質から
なる表示面３０ａと、この表示面３０ａを支持する設置
台３０ｂとにより形成されている。また、表示部３０
は、ナビゲーション装置本体２２（ＣＤ−ＲＯＭ等の記
憶媒体）から現在位置とその周囲の地図データ、及び記
号や数字による簡易表示データなどの情報を受けて透明
な表示面３０ａに表示できるように形成されている。従
って、ヘッドアップディスプレイによる表示部を使用し
た従来のカーナビゲーション装置は、図７に示したカー
ナビゲーション装置に比べて、ドライバーが容易に表示
情報を視認することができる。

【００１１】このように、従来のカーナビゲーション装
置は、ナビゲーション装置本体２２からの情報をＬＣＤ
表示部またはヘッドアップディスプレイ（Ｈ．Ｕ．Ｄ）
などの表示部２０、３０により表示して視覚的に情報伝
達を行っていた。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カーナビゲーション装置では、図７に示したＬＣＤ表示
による表示部２０を使用した場合、この表示部２０がド
ライバーの前方視野範囲に配置されていないため、走行
時にドライバーが表示部２０に視線を移動することが多
くなり見にくいという不具合があった。

【００１３】また、従来のカーナビゲーション装置で
は、前述したように視線移動が多くなり表示部２０が見
にくくなるため、高速走行時にドライバーが表示部２０
を視認して瞬間判断することが困難になるという不具合
があった。

【００１４】さらに、従来のカーナビゲーション装置で
は、音声案内を一定のタイミングでドライバーに情報伝
達を行っているため、この一定したタイミング内でドラ
イバーが高速走行時に周囲音と音声情報とを聞き分ける
とともに、瞬間判断することが困難であるという不具合
があった。

【００１５】本発明はこのような課題を解決し、高速走
行時のドライバーが表示内容を容易に瞬間認識でき、音
声情報を確実に伝達できるカーナビゲーション装置を提
供することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明によるカーナビゲーション装置は、車両の
走行スピードに応じてＧＰＳ部からの位置検出情報に基
づく案内表示の内容を段階的に自動で変化させて表示す
る表示部を具備する。また、本発明によるカーナビゲー
ション装置の他の実施の形態は、車両の走行スピードに
応じてＧＰＳ部からの位置検出情報に基づく案内を表示
する表示面の角度を自動的に可変できる表示部を具備す
る。また、本発明によるカーナビゲーション装置の他の
実施の形態は、車両の走行スピードに応じてＧＰＳ部か
らの位置検出情報に基づく音声案内を段階的に変化させ
て自動的に出力する音声出力部を具備する。さらに、本
発明によるカーナビゲーション装置の他の実施の形態
は、走行する車両の走行スピードを検出する速度検出部
と、この速度検出部からの速度情報を受けて車両の走行
スピードに応じた制御信号を出力する制御部と、速度検
出部からの速度情報を受けて車両の走行スピードに応じ
た位置検出情報を出力するＧＰＳ部と、制御部の制御信
号により走行スピードに応じて表示面の角度を段階的に
可変するとともにＧＰＳ部からの位置検出情報に基づく
案内表示の内容を走行スピードに応じて段階的に自動で
変化させて表示する表示部と、制御部の制御信号により
動作するとともにＧＰＳ部からの位置検出情報に基づく
音声案内を車両の走行スピードに応じて段階的に変化さ
せて自動的に出力する音声出力部とを設ける。

【００１７】ここで、表示部は、ＧＰＳ部からの位置検
出情報に基づく案内表示の内容を低速時には詳細表示し
て中速時には準簡略表示して高速時に簡略表示するとと
もに、制御部の制御信号により走行スピードが増加する
のに伴って表示面を自動的に倒して前方の視野を確保す
ることが好ましい。また、音声出力部は、ＧＰＳ部から
の位置検出情報に基づく案内情報の音声出力を、低速時
に詳細情報で出力し、中速時に準簡略情報で出力し、高
速時に瞬間判断可能な簡略情報で出力することが好まし
い。また、音声出力部は、車両の車室内に設けた座席の
ヘッドレスト内に設けられ、エンジンを駆動するイグニ
ッションキーをＯＮ状態にすることでヘッドレストの両
側から自動的に突出するとともに、ＯＦＦ状態にするこ
とでヘッドレスト内に自動的に収納されるスピーカであ
ることが好ましい。

【００１８】また、表示部は、車両のメータパネルの上
部に設けられてフロントガラスに表示内容を投影して表
示するように設けることが好ましい。また表示部の他の
実施の形態として、車両のメータパネル内に設けること
が好ましい。さらに、表示部の更なる他の実施の形態と
して、車両を運転するドライバーの前方に配置されて透
明な表示面に案内情報を表示するヘッドアップディスプ
レイを使用することが好ましい。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるカーナビゲーション装置の実施の形態を詳細に説
明する。図１は、本発明によるカーナビゲーション装置
の実施の形態の内部構造を示す構成図である。また、図
２は、図１に示したＡ部の詳細を示す部分拡大図であ
る。また、図３は、図１に示したカーナビゲーション装
置の動作を示す斜視図であり、図３（ａ）は低速時の動
作を、図３（ｂ）は中速時の動作を、図３（ｃ）は高速
時の動作を各々示している。また、図４は、図３に示し
た表示部１の速度に応じた表示内容を示す斜視図であ
り、図４（ａ）は低速時の表示を、図４（ｂ）は中速時
の表示を、図４（ｃ）は高速時の表示を各々示してい
る。図５は、図４（ｃ）に示した図形９による表示内容
を示す斜視図であり、図５（ａ）は左折の表示を、図４
（ｂ）は左前方を示す表示を、図４（ｃ）は前進を示す
表示を各々示している。また、図６は、図１に示した表
示部１の他の実施の形態を示す斜視図であり、図６
（ａ）は車両のフロントガラスに投影する表示部１７
を、図３（ｂ）はメータパネル内に設けた表示部１８
を、図３（ｃ）は後から取り付けるヘッドアップディス
プレイを使用した表示部１９を各々示している。

【００２０】図１に示すように、本発明によるカーナビ
ゲーション装置の実施の形態は、車両の走行スピードを
検出する速度検出部１４と、車両のエンジンを駆動する
イグニッションキー（図示せず）のオン・オフ状態を検
出するイグニッションキーＯＮ／ＯＦＦ検出部１６と、
このイグニッションキーＯＮ／ＯＦＦ検出部１６及び速
度検出部１４に接続されてカーナビゲーション装置の動
作を制御する制御部１２と、速度検出部１４に接続され
てＧＰＳ受信部（図示せず）を備えたＧＰＳ部１０とを
備え、このＧＰＳ部１０及び制御部１２により動作する
表示部１とスピーカ４とを備えている。

【００２１】ここで、速度検出部１４は、車両の走行ス
ピードをエンジンやトランスミッションなどの駆動部
（図示せず）から検出し、この速度データを制御部１２
及びＧＰＳ部１０に送信するように形成されている。

【００２２】また、イグニッションキーＯＮ／ＯＦＦ検
出部１６は、車両のエンジン内でスパークプラグにより
混合気に点火してエンジンを駆動するイグニッションキ
ー（図示せず）に配置され、このイグニッションキーの
オン・オフ（スパークプラグの点火有無）を検出するよ
うに形成されている。また、イグニッションキーＯＮ／
ＯＦＦ検出部１６は、制御部１２に接続され、この制御
部１２にイグニッションキーで検出したオン・オフデー
タを送信するように形成されている。

【００２３】また、ＧＰＳ部１０は、ＧＰＳ受信部（図
示せず）を備えており、ＧＰＳ衛星から受信した信号に
基づいて測位を行うように形成されている。そして、Ｇ
ＰＳ部１０は、図示されていないが、測位した位置デー
タに基づいてＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体（図示せず）に
記憶した表示及び音声案内の情報を取り出して表示部１
とスピーカ４とに各々送信するように形成されている。
また、ＧＰＳ部１０は、前述したように速度検出部１４
に接続して速度データを受信するとともに、この速度デ
ータの速度変化に従って自動的に詳細案内または簡易案
内などの案内に切り替えて表示部１及びスピーカ４で案
内するように形成されている。

【００２４】また、制御部１２は、速度検出部１４とイ
グニッションキーＯＮ／ＯＦＦ検出部１６とから速度デ
ータ及びイグニッションキーＯＮ／ＯＦＦデータとを受
信して表示部１とスピーカ４とを制御するように形成さ
れている。

【００２５】ここで、表示部１は、図１に示したよう
に、樹脂などの透明な材質により矩形状に形成され、車
室内のメータパネル３の内部に支持されてメータパネル
３の上端部を軸にして回動するように軸支されている。
また、表示部１は、メータパネル３の内部に収納された
側端面に歯車１ａを設けている。この歯車１ａには、メ
ータパネル３の内部に収納したモータ２に装着した歯車
２ａが噛み合うように配置されている。そして、このモ
ータ２は、前述した制御部１２に接続されている。従っ
て、制御部１２は、モータ２を制御して回転させること
で、歯車１ａが連動して表示部１の表示面の角度を制御
できるように形成されている。この際、制御部１２は、
速度検出部１４からの速度データに従ってモータ２を回
転させて表示面の角度を制御する。

【００２６】一方、スピーカ４は、座席６の上端部に設
けたヘッドレスト７の内部に設けられており、各々両側
の２箇所に配置されてヘッドレスト７の側面から自動的
に出し入れ可能に形成している。このスピーカ４には、
図２に示すように、一端側からヘッドレスト７の内部に
向かって延在するラック４ａを一体に形成している。こ
のラック４ａには、ヘッドレスト７の内部に収納したモ
ータ５に装着した歯車５ａが噛み合うように配置されて
いる。そして、このモータ５は、前述した制御部１２に
接続されている。従って、制御部１２は、モータ５を制
御して歯車５ａを回転させてラック４ａを連動させるこ
とにより、スピーカ４をヘッドレスト７の両側から出し
入れすることができる。

【００２７】この際、制御部１２は、イグニッションキ
ーＯＮ／ＯＦＦ検出部１６からイグニッションキーＯＮ
／ＯＦＦデータを受信しており、このイグニッションキ
ーをＯＮにして車両のエンジンを駆動した場合、ヘッド
レスト７の内部からスピーカ４が突出するようにモータ
５を制御する。また、制御部１２は、イグニッションキ
ーをＯＦＦにした場合、ヘッドレスト７の内部にスピー
カ４が収納するようにモータ５を制御する。

【００２８】このように形成された本発明によるカーナ
ビゲーション装置を使用する場合、図３（ａ）に示すよ
うに、まず、ドライバーが座席６に坐ってイグニッショ
ンキー（図示せず）によりエンジンを駆動する。この
際、図１に示した制御部１２では、イグニッションキー
ＯＮ／ＯＦＦ検出部１６からイグニッションキーのＯＮ
データを受信してヘッドレスト７内のモータ５を駆動さ
せる。そしてモータ５がヘッドレスト７内で回転する
と、歯車５ａが回転してラック４ａを連動させることに
より、ヘッドレスト７の内部からスピーカ４を図３
（ａ）に示したように突出させる。そして、ドライバー
は、行き先をリモコンまたは操作キーなどの入力部（図
示せず）によりＧＰＳ部１０（図１参照）に入力して車
両を走行させる。これによりドライバーは、走行中に表
示部１により容易に現在位置を把握することができると
ともに、ヘッドレスト７の両側から突出するスピーカ４
により確実に音声情報を得ることができる。

【００２９】ここで、車両が低速により走行している場
合、図３（ａ）に示したように、表示部１にはＧＰＳ部
１０（図１参照）で受信した信号に基づいてＣＤ−ＲＯ
Ｍ等の記憶媒体（図示せず）から現在位置とその周囲の
地図データを検索して詳細に表示する。またスピーカ４
では、表示部１の表示に対応する詳細な音声情報をドラ
イバーに伝達する。

【００３０】また、車両が中速により走行している場
合、図１に示した速度検出部１４が走行速度を検出して
制御部１２に速度データを送信する。これにより制御部
１２は、速度データに従ってモータ２を駆動させて表示
部１の歯車１ａを回転させることにより、表示部１を倒
して傾斜させ、図３（ｂ）に示すように、前方の視界を
確保する。これと同時に、ＧＰＳ部１０では、速度検出
部１４から速度データを受信して表示部１の表示内容を
準簡易表示に切り替えるとともに、スピーカ４の音声案
内も準簡易案内に切り替える。

【００３１】さらに、車両が高速により走行した場合、
中速の場合と同様に、制御部１２が速度検出部１４から
速度データを受信してモータ２を駆動させて表示部１を
完全に倒して、図３（ｃ）に示したように、前方の視界
を確保する。これと同時に、ＧＰＳ部１０では、速度検
出部１４から速度データを受信して表示部１の表示内容
を簡易表示に切り替えるとともに、スピーカ４の音声案
内も簡易案内に切り替える。

【００３２】ここで、低速から高速までの表示は、図４
に示すように、表示部１に詳細表示から簡易表示に切り
替えて表示される。まず、低速の場合、図４（ａ）に示
すように、表示部１に現在位置とその周囲の地図データ
が詳細に表示されていることが分かる。そして、中速の
場合、図４（ｂ）に示すように、低速での地図データな
どが準簡略化されて表示される。さらに、高速の場合、
現在位置とその周囲の地図データの表示はなくなり、図
４（ｂ）に示すように、簡単な矢印８または図形９によ
る表示に切り替えられる。

【００３３】また、図４（ｃ）に示した図形９では、図
５に示すように、ドライバーの瞬間認識を可能にするた
め、先端が三角状に突出した突部９ａを複数表示して進
行方向に対応する所定の突部９ａを点滅させて方向を指
示している。例えば、図５（ａ）に示すように、図形９
の左側の突部９ａが点滅すると、左折を示している。ま
た、図５（ｃ）に示すように、図形９の中央部と左側と
の間に位置する突部９ａが点滅すると、左側前方を指示
している。さらに、図５（ｄ）に示すように、図形９の
中央部に位置する突部９ａが点滅すると、前進すること
を示している。このように、表示部１では、先端が三角
状に突出した突部９ａを複数表示して所定の突部９ａを
点滅させて簡易表示することで、ドライバーが瞬間認識
できるようにしている。ここで、複数の突部９ａは、各
表示位置によって色を変えて表示することでドライバー
の瞬間認識を向上させることが好ましい。

【００３４】さらに、表示部１は、図１に示したよう
に、メータパネル３の内部に固定された実施の形態を説
明したが、図６に示す種々の方法で表示しても良い。例
えば、図６（ａ）に示すようにフロントガラスに投影し
て表示する表示部１７、または図６（ｂ）に示すように
メータパネル内に設けられて表示する表示部１８、或い
は図６（ｃ）に示すように後からメータパネルの上部に
設置するヘッドアップディスプレイ（Ｈ．Ｕ．Ｄ）を使
用した表示部１９などのいずれかの表示部を使用しても
図１に示した表示部１と同様の効果を得ることができ
る。

【００３５】以上、本発明によるカーナビゲーション装
置の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述の実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で変更可能である。

【００３６】例えば、スピーカをヘッドレスト部に設け
た実施の形態を説明したが、これに限定されるものでは
なく、直接ドライバーに伝達する指向性のあるスピーカ
であればヘッドレスト部に設けなくてもよい。

【００３７】

【発明の効果】このように本発明によるカーナビゲーシ
ョン装置によれば、表示部がドライバーの前方に配置さ
れており透明な表示面に案内を表示するヘッドアップデ
ィスプレイタイプの表示部を使用しているため、視線を
前方に向けたまま表示内容を確認することが可能にな
る。また、この表示部が走行スピードに合わせて表示面
を傾斜させるため、走行時に前方の視野を妨げることを
防止できる。

【００３８】また、本発明によるカーナビゲーション装
置によれば、車両の走行速度に応じて表示内容を簡易化
するため、ドライバーが高速走行時に表示内容を容易に
瞬間認識することが可能になる。

【００３９】さらに、本発明によるカーナビゲーション
装置によれば、車室内の座席からドライバーの耳の近傍
までナビ用のスピーカが突出するように形成されている
ため、音声情報が周囲の音に邪魔されず、速やかにドラ
イバーのみに情報伝達することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカーナビゲーション装置の実施の
形態の内部構造を示す構成図。

【図２】図１に示したＡ部の詳細を示す部分拡大図。

【図３】図１に示したカーナビゲーション装置の動作を
示す斜視図。

【図４】図３に示した表示部の速度に応じた表示内容を
示す斜視図。

【図５】図４に示した図形による表示内容を示す斜視
図。

【図６】図１に示した表示部の他の実施の形態を示す斜
視図。

【図７】従来のカーナビゲーション装置を示す斜視図。

【図８】ヘッドアップディスプレイによる表示部を使用
した従来のカーナビゲーション装置を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 表示部 １ａ 歯車 ２ モータ ２ａ 歯車 ３ メータパネル ４ スピーカ ４ａ ラック ５ モータ ５ａ 歯車 ６ 座席 ７ ヘッドレスト １０ ＧＰＳ部 １２ 制御部 １４ 速度検出部 １６ イグニッションＯＮ／ＯＦＦ検出部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C032 HC21 HC30 HC31 HD07 2F029 AA02 AB07 AC01 AC02 AC04 AC18 5H180 AA01 BB13 CC12 FF04 FF22 FF24 FF25 FF27 FF33 5J062 AA05 BB01 CC07 HH05

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両の走行スピードに応じてＧＰＳ部か
   らの位置検出情報に基づく案内表示の内容を段階的に自
   動で変化させて表示する表示部を具備したことを特徴と
   するカーナビゲーション装置。
2. 【請求項２】 車両の走行スピードに応じてＧＰＳ部か
   らの位置検出情報に基づく案内を表示する表示面の角度
   を自動的に可変できる表示部を具備したことを特徴とす
   るカーナビゲーション装置。
3. 【請求項３】 車両の走行スピードに応じてＧＰＳ部か
   らの位置検出情報に基づく音声案内を段階的に変化させ
   て自動的に出力する音声出力部を具備したことを特徴と
   するカーナビゲーション装置。
4. 【請求項４】 走行する車両の走行スピードを検出する
   速度検出部と、 前記速度検出部からの速度情報を受けて前記車両の走行
   スピードに応じた制御信号を出力する制御部と、 前記速度検出部からの速度情報を受けて前記車両の走行
   スピードに応じた位置検出情報を出力するＧＰＳ部と、 前記制御部の制御信号により走行スピードに応じて表示
   面の角度を段階的に可変するとともに前記ＧＰＳ部から
   の位置検出情報に基づく案内表示の内容を走行スピード
   に応じて段階的に自動で変化させて表示する表示部と、 前記制御部の制御信号により動作するとともに前記ＧＰ
   Ｓ部からの位置検出情報に基づく音声案内を前記車両の
   走行スピードに応じて段階的に変化させて自動的に出力
   する音声出力部とを設けたことを特徴とするカーナビゲ
   ーション装置。
5. 【請求項５】 請求項１及び請求項４のいずれかに記載
   のカーナビゲーション装置において、 前記表示部は、前記ＧＰＳ部からの位置検出情報に基づ
   く案内表示の内容を、低速時に詳細表示し、中速時に準
   簡略表示し、高速時に簡略表示することを特徴とするカ
   ーナビゲーション装置。
6. 【請求項６】 請求項２及び請求項４のいずれかに記載
   のカーナビゲーション装置において、 前記表示部は、前記制御部の制御信号により走行スピー
   ドが増加するのに伴って表示面を自動的に倒して前方の
   視野を確保することを特徴とするカーナビゲーション装
   置。
7. 【請求項７】 請求項３及び請求項４のいずれかに記載
   のカーナビゲーション装置において、 前記音声出力部は、前記ＧＰＳ部からの位置検出情報に
   基づく案内情報の音声出力を、低速時に詳細情報で出力
   し、中速時に準簡略情報で出力し、高速時に瞬間判断可
   能な簡略情報で出力することを特徴とするカーナビゲー
   ション装置。
8. 【請求項８】 請求項３及び請求項４のいずれかに記載
   のカーナビゲーション装置において、 前記音声出力部は、前記車両の車室内に設けた座席のヘ
   ッドレスト内に設けられ、エンジンを駆動するイグニッ
   ションキーをＯＮ状態にすることで前記ヘッドレストの
   両側から自動的に突出するとともに、ＯＦＦ状態にする
   ことで前記ヘッドレスト内に自動的に収納されるスピー
   カであることを特徴とするカーナビゲーション装置。
9. 【請求項９】 請求項１、２または４のいずれかに記載
   のカーナビゲーション装置において、 前記表示部は、前記車両のメータパネルの上部に設けら
   れてフロントガラスに表示内容を投影して表示すること
   を特徴とするカーナビゲーション装置。
10. 【請求項１０】 請求項１、２または４のいずれかに記
    載のカーナビゲーション装置において、 前記表示部は、前記車両のメータパネル内に設けられて
    いることを特徴とするカーナビゲーション装置。
11. 【請求項１１】 請求項１、２または４のいずれかに記
    載のカーナビゲーション装置において、 前記表示部は、前記車両を運転するドライバーの前方に
    配置されて透明な表示面に案内情報を表示するヘッドア
    ップディスプレイであることを特徴とするカーナビゲー
    ション装置。