JP2000296392A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

Info

Publication number
JP2000296392A
JP2000296392A JP11106315A JP10631599A JP2000296392A JP 2000296392 A JP2000296392 A JP 2000296392A JP 11106315 A JP11106315 A JP 11106315A JP 10631599 A JP10631599 A JP 10631599A JP 2000296392 A JP2000296392 A JP 2000296392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
treatment
supply pipe
treated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11106315A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritsugu Nishijima
規世 西嶋
Tetsuya Tanaka
哲也 田中
Koichi Tsuzuki
浩一 都築
Shiro Nakahira
四郎 仲平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11106315A priority Critical patent/JP2000296392A/ja
Publication of JP2000296392A publication Critical patent/JP2000296392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着物層の成長による閉塞の影響を受けやす
い要素について、付着物層の成長を効果的に抑制するこ
とのできるようにした水処理装置の提供。 【解決手段】 水処理装置は、処理槽(前処理槽1、流
動床処理槽30、濾過処理槽50)を備えると共に、前
記処理槽に被処理水を導くための導水手段(接続流路
9、流出樋37)や前記処理槽から処理済水を取り出す
ための集水手段(流出樋8、流出樋37、流出樋5
6)、それに前記処理槽同士を通水的に接続する通水接
続手段(接続流路9、流出樋37)を備える。そして前
記手段に紫外線ランプ57が設けられ、この紫外線ラン
プは、前記手段における流水路に大気中側から紫外線を
照射できるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理に関し、特
に水処理装置における導水手段や集水手段導あるいは供
給手段などで付着物が成長するのを抑制することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上下水道水や河川水あるいは湖沼水、さ
らには産業廃水などに水質浄化処理を施す水処理装置で
は、凝集や沈殿あるいは濾過などの物理化学的処理や微
生物を利用した生物学的処理を各処理単位で、または複
数の処理を組み合わせて被処理水に施すことで所望の水
質の処理済水を得る。このような水処理装置は、上記各
処理を行なうための処理槽を備える他に、処理槽に被処
理水を導くための導水手段や処理槽から処理済水を取り
出すための集水手段、あるいは処理槽に供給するための
給水管などを備えるのが一般である。例えば沈殿処理を
行なう処理槽では、被処理水の短絡を防ぐために、流入
部や流出部に、堰や樋あるいは整流板などの要素が設置
される。また濾過処理を行なう処理槽においても、その
下部にはスリットストレーナーや整流板などの要素が設
けられ、その上部には供給手段である供給樋や集水手段
である集水樋などが設けられる。また水処理装置が上記
のような各処理を複合的に施すために複数の処理槽を備
える場合には、各処理槽を通水的に接続する配管や桶な
どの通水接続手段がさらに設けられる。なお水処理に関
しては、例えば特開平10−34171号、特開平10
−244284号、特開平10−151453号、特開
平9−108686号、特開平9−105120号、特
開平9−253675号の各公報などとして既に多くの
技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水処理装
置にあっては、被処理水に処理を施している間、各構成
要素が被処理水と常に接触する状態にあり、そのために
各構成要素の内壁面に微生物が繁殖したり、あるいは被
処理水に含まれる懸濁物や溶存物が付着したり(これは
微生物の繁殖により助長される傾向がある)することで
付着物層が成長する。この付着物層は、処理槽のように
比較的大きな内部空間を有する構成要素ついてはさほど
問題にならないが、導水手段や集水手段あるいは通水接
続手段などにおいてはそれらの流路が閉塞されて通水を
阻害するような問題を生じる。特に、導水手段や集水手
段は、例えば樋にノッチやオリフィスあるいはスリット
などを設けた構造とされるのが一般であるが、それらの
ノッチやオリフィスなどは付着物層の成長による閉塞の
影響を受けやすい。そのため適宜な間隔で水処理装置を
洗浄する必要があるが、この洗浄には多大な労力と時間
がかかっていたのがこれまでの実情である。
【0004】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、付着物層の成長による閉塞の影響を受け
やすい要素について、付着物層の成長を効果的に抑制す
ることのできるようにした水処理装置および水処理方法
の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的のためには本発
明では、被処理水に所定の処理を施すための処理槽を備
えると共に、前記処理槽に被処理水を導くための導水手
段や前記処理槽から処理済水を取り出すための集水手
段、それに前記処理槽同士を通水的に接続する通水接続
手段を備えるか、または少なくとも前記各手段の何れか
一つを備える水処理装置において、前記手段に、当該手
段における流水路に大気中側から紫外線を照射できるよ
うにして、紫外線ランプを設けたことを特徴としてい
る。
【0006】また上記目的のためには本発明では、流動
性濾材が充填された流動床処理槽と、前記流動床処理槽
の内部に立状態で設けられた給水管とを備え、前記給水
管を介して前記流動床処理槽に底部から被処理水を供給
するようになっている水処理装置において、前記給水管
に接続された給気管を備え、必要時に前記給気管により
前記給水管内に空気を供給することで生じるエアリフト
現象を利用して前記流動性濾材を前記給水管内で流動さ
せることにより、前記給水管の洗浄をなせるようにされ
ていることを特徴としている。
【0007】また上記目的のためには本発明では、浮上
性濾材が充填された濾過処理槽と、前記濾過処理槽の内
部に立状態で設けられた給水管とを備え、前記給水管を
介して前記濾過処理槽に底部から被処理水を供給するよ
うになっている水処理装置において、前記給水管はその
内部に前記浮上性濾材が自由に出入りできる太さとさ
れ、必要時に前記濾過処理槽への被処理水の供給を停止
した際に生じる水位変動を利用して前記浮上性濾材を前
記給水管内で移動させることにより、前記給水管の洗浄
をなせるようにされていることを特徴としている。
【0008】また上記目的のためには本発明では、被処
理水に所定の処理を施すための処理槽を備えると共に、
前記処理槽に被処理水を導水したり供給したりするため
の手段や前記処理槽から処理済水を取り出すための手段
を備えた水処理装置を用いる水処理方法において、前記
水処理装置への通水を停止することで、前記各手段にお
ける流水路が大気に曝される時間帯を適宜な間隔で与え
るようにしたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による水処理
装置の概略を図1と図2に示す。図に見られるように、
水処理装置は、被処理水に前処理を施すための前処理槽
1を備え、この前処理槽1に付随して、前処理槽1への
被処理水の流入を均一にするための流入樋2、被処理水
に溶存酸素を供給するための散気管3、前処理槽1の底
部に堆積した汚泥4を引抜くための汚泥引抜きポンプ
5、前処理槽1を所定の高さに配置するための架台6、
被処理水から砂などの粗大な懸濁物を沈降除去するため
の傾斜板7、前処理槽1で処理された被処理水を集水す
る手段として機能する流出樋8、前処理槽1で処理され
た被処理水を後段の処理に送るための通水接続手段とし
て機能する接続流路9、散気管3に空気を供給するため
の空気供給手段11、被処理水を前処理槽1に供給する
ための供給手段12、および汚泥引抜きポンプ5で引抜
いた汚泥を排出するための汚泥引抜き配管13を備えて
いる。
【0010】また水処理装置は、前処理槽1での処理を
経た被処理水に生物処理を流動床方式で施すための流動
床処理槽30を備え、この流動床処理槽30に付随し
て、流動床処理槽30における導水手段としても機能す
る接続流路9を介して前処理槽1から流動床処理槽30
に導かれる被処理水を受けるためのヘッドタンク31、
ヘッドタンク31で受けた被処理水を流動床処理槽30
の内部における濾材層に送るための給水管32、給水管
32を固定・支持するための台座33、給水管32の内
部に空気を供給するための給気管34、後述するような
洗浄作業の際に給水管32から逆流した濾材が後段に流
出するのを防止するための濾材流出防止手段35、流動
床処理槽30に充填された流動性濾材が形成する濾材層
36、流動床処理槽30で処理された被処理水を集水す
る手段として機能し、また後述の濾過処理槽50への通
水的接続にも機能する流出樋37、洗浄時に給気管34
に空気を供給するための空気供給手段38、流動床処理
槽30の内部に充填された流動性濾材が下部に落下しな
いよう支持するための濾材支持層39、および流動床処
理槽30から水を抜くための水抜き配管40を備えてい
る。そしてその給水管32は、下端部が角錐体状に拡大
され、そこに多数の開口41が被処理水を濾材層36に
向けて放出するために設けられている。
【0011】さらに水処理装置は、流動床処理槽30の
後段として、浮上性濾材が充填された濾過処理槽50を
備え、この濾過処理槽50に付随して、流動床処理槽3
0から流出樋37を介して濾過処理槽50に導かれた被
処理水を受けるためのヘッドタンク51、濾過処理槽5
0の内部に被処理水を供給するための給水管52、濾過
処理槽50に充填された浮上性濾材が形成する濾材層5
3、濾過処理槽50の底部に堆積した汚泥54をを引抜
くための汚泥引抜きポンプ55、濾過処理槽50で処理
された処理済水を集水するための流出樋56、汚泥引抜
きポンプ55で引抜いた汚泥を排出するための汚泥引抜
き配管58、および浮上性濾材が処理済水や汚泥ととも
に流出するのを防止するための濾材流出防止網59a、
59bを備えている。そしてそのヘッドタンク51は、
そこにおける水位が流出樋56における水位よりも低く
なるようにされ、また給水管52は、底部が濾材層53
に対し開放された構造とされると共に、この開放底部か
ら給水管52の内部に濾材層53における浮上性濾材5
3fが自由に出入りできる太さとされている。
【0012】さらにまた水処理装置は、各処理槽に付随
する要素の内、流出樋8、接続流路9、ヘッドタンク3
1、流出樋37、ヘッドタンク51、および流出樋56
のそれぞれに紫外線ランプ57が設けられている。
【0013】次に、上記のような構成を有する水処理装
置の動作関係について説明する。前処理槽1に導かれた
被処理水は、先ず散気管3から供給される空気と接触す
ることにより溶存酸素が付加される。但し、被処理水に
十分な溶存酸素が含まれている場合や後段で嫌気処理が
施される場合には溶存酸素の付加は行なわない。前処理
槽1においては、被処理水が傾斜板7を通過することに
より、被処理水から砂などの粗大な懸濁物が沈降除去さ
れ、これらの懸濁物が後段の流動床処理槽30において
堆積することで流動床処理槽30の機能に悪影響を与え
ることがないようにされる。沈降除去された懸濁物は前
処理槽1の底部に汚泥4として堆積し、汚泥引抜きポン
プ5により適宜に引き抜かれる。なお粗大な懸濁物の沈
降除去に関しては本実施形態における傾斜板7のような
特別な構造要素を用いる必要は必ずしもなく、通常の沈
降除去とすることも可能である。
【0014】前処理槽1で処理された被処理水は集水樋
8によって集められる。槽集水樋8は傾斜板7の上部に
到達した被処理水をその表層から集水するためのもの
で、図4に示すようにU字型の樋に多数のノッチ8nを
切った構造とされ、これらのノッチを介して集水するこ
とで表層水を均一に集水することができる。集水樋8で
集水された被処理水は接続流路9を通って流動床処理槽
30のヘッドタンク31に送られる。ヘッドタンク31
は、前処理槽1から供給される被処理水を仮貯水しつつ
給水管32に送り込むようになっており、この仮貯水を
経ることで、大気中の空気を気泡として被処理水に巻き
込んでしまうのを防止するのに機能している。つまり流
動床処理槽30においては被処理水に気泡が大量に含ま
れているとそこでの処理に望ましくない影響を与えるの
で、これを防止するためにヘッドタンク31が設けられ
ている。
【0015】ヘッドタンク31を経た被処理水は給水管
32に送られてその内部を下降し、給水管32の下端部
に設けてある開口41から濾材層36の下部に送り込ま
れる。給水管32は、円筒体の底部に角錐状の拡大部を
取り付けた構造とされ、その角錐状の拡大部に多数の開
口41が設けられると共に、拡大部の底が開放されてい
る。このような給水管32にあっては、濾材層36にお
ける圧力損失と開口41における通水圧力損失を適切に
調整することにより、拡大部の底が開放されているのに
もかかわらず、多数の開口41を通して被処理水を濾材
層36に供給することができる。このため被処理水と濾
材層36における濾材との接触効率を高めることができ
る。このような給水管32における構造は、より望まし
いものであるが、必ずしも必要でなく、円筒体のみから
なる構造の給水管を用いるようにしてもよい。ただその
場合には濾材層に対して被処理水を均一に供給できるよ
うに、例えば流動床処理槽の底部をホッパー形状にする
などの配慮をすることが望ましい。
【0016】給水管32から濾材層36の下部に送り込
まれた被処理水は、濾材層36の内部を上向流となって
流れ、この間に濾材層36を上向流により流動状態とし
ながら濾材と接触することで生物処理を受ける。この生
物処理には好気性処理と嫌気性処理があるが、それは被
処理水の性状などにより選択される。濾材層36に用い
る濾材は、生物膜の形成や被処理水と濾材の接触効率の
観点から、粒径がミリメートルレベルあるいはそれ以下
の小さなものが望ましく、特に好ましいものとしては例
えば粒状活性炭を挙げることができる。
【0017】流動床処理槽30で処理された被処理水
は、流出樋8と同様な構造の流出樋37によって集水さ
れ、後段の濾過処理槽50に送られる。濾過処理槽50
に送られた被処理水は、流動床処理槽30におけるヘッ
ドタンク31と同様な機能を負うヘッドタンク51に一
旦受け入れられ、それから給水管52により濾材層53
の下部に送り込まれ、濾材層53の内部を上向流となっ
て流れる。そしてこの間に、流動床処理槽30における
生物処理により生じた剥離生物膜などによる懸濁物が被
処理水から除去される。剥離生物膜などの懸濁物は比較
的サイズが大きくて沈降性が良好であるので、濾材層5
3においては濾材の粒径が小さくなくても懸濁物を容易
に捕捉することができる。したがって濾材層53の浮上
性濾材には、空隙率が大きくサイズも例えば数センチメ
ートル〜十数センチメートルと大きい中空な濾材を用い
るのが望ましい。また濾材層53には、懸濁物の捕捉除
去を目的とするものであるから、被処理水の上向流に対
し流動せずに固定するような浮上性の濾材を用いる。そ
のような濾材は、比重が1以下であり、望ましくは0.
9〜1の範囲である。比重があまり小さいと、給水管5
2やヘッドタンク51に逆流した濾材を後述するような
洗浄時にける下向きの流れによって返送できなくなるか
らである。
【0018】濾過処理槽50で処理された被処理水は流
出樋8と同様な構造の流出樋56で集水され、処理済水
として放流される。一方、濾材層53で除去された懸濁
物は濾過処理槽50の底部に汚泥54として堆積する。
この汚泥54は、汚泥引抜きポンプ55により引き抜く
ことで汚泥引抜き配管58を介して排出される。
【0019】ここで、本実施形態における水処理装置で
は、前処理槽1へ原水を供給する供給手段12を除いて
送水などのためのポンプを用いずに、前処理槽1から流
動床処理槽30および流動床処理槽30から濾過処理槽
50それぞれにおける被処理水の導入を水頭差によって
行なえるようにしている。このため供給手段12を停止
させることで、各処理槽は通水的に分断された状態とな
り、後述する洗浄作業を各処理槽ごとに独立的に行なう
ことができる。
【0020】次に本発明による水処理装置における殺菌
用の紫外線ランプについて説明する。図3〜図5に流出
樋8とそこに設置してある紫外線ランプ57の関係を示
す。紫外線ランプ57は、ランプ支持手段により支持さ
れている。ランプ支持手段は、紫外線ランプ57からの
紫外線が外部に放射するのを防止すると共に流出樋8へ
の照射を効率的にするための反射性の遮光板57aと、
紫外線ランプ57の固定と通電に機能する固定トラフ5
7b、および紫外線ランプ57を流出樋8から浮かせた
状態にする支持脚57cからなる。したがって紫外線ラ
ンプ57は、流出樋8を流れる被処理水の水面から離れ
て位置することになる。すなわち紫外線ランプ57は、
流出樋8を流れる被処理水に浸かることのない状態で設
置されており、流出樋8の流水路にそこを流れる被処理
水の上部の大気中側から紫外線を照射するようにされて
いる。このように紫外線ランプ57を流出樋8の外部に
設置するようにしたことにより、紫外線ランプ57が被
処理水に含まれる汚濁物で汚れるのを避けることができ
る。つまり紫外線ランプ57による後述の殺菌能力を長
時間にわたって安定的に発揮させることができる。
【0021】紫外線ランプ57は、それが放射する紫外
線により、流出樋8の内面に殺菌作用をおよぼす。紫外
線ランプの殺菌効果は一般的に紫外線照射強度と照射時
間の積に比例する。したがって紫外線ランプ57との関
係で固定的であることから紫外線の照射を長時間にわた
って受ける流出樋8は、紫外線ランプ57における紫外
線照射量がそれほど大きくなくとも、高い殺菌作用がお
よぼされることになる。このため流出樋8の内面に微生
物が固定・繁殖するのを効果的に抑制することができ、
したがってまた被処理水に含まれる懸濁物や溶存物が微
生物の固定・繁殖により助長されて付着することで付着
物層が成長するのを効果的に抑制することができる。
【0022】なお本実施形態では流出樋8から立ち上が
るようにした支持脚57cを有するランプ支持手段によ
り紫外線ランプ57を流出樋8から浮かせるようにして
いるが、要は紫外線ランプ57を流出樋8に流れる被処
理水に浸かることのない状態で設置できるようにするこ
とが本発明にとって大切なことであり、そのための構成
は適宜に選択することが可能である。以上のような紫外
線ランプ57に関する構成や作用は流動床処理槽30に
おける流出樋37と濾過処理槽50における流出樋56
についも同様である。
【0023】流動床処理槽30のヘッドタンク31にお
ける紫外線ランプ57の設置構造は図6〜図8に示すよ
うになっている。この場合も上記と同様にランプ支持手
段により紫外線ランプ57を支持させてある。そのラン
プ支持手段は、上記と同様に遮光板57aと固定トラフ
57b、および支持脚57cからなり、紫外線ランプ5
7をヘッドタンク31における被処理水の水面から離れ
た位置に支持している。このような紫外線ランプ57に
よりヘッドタンク31の内面に殺菌作用がおよぼされ、
これによりヘッドタンク31の内面で付着物層が成長す
るのを効果的に抑制できることは上記流出樋8における
場合と同様である。以上のような構成や作用は流動床処
理槽50のヘッドタンク51における紫外線ランプ57
についても同様である。
【0024】次に流動床処理槽30における洗浄につい
て図9を参照して説明する。通常の浄化処理運転時にお
ける流動床処理槽30では、図1や図2に関して上で説
明したように、給水管32にその上側から流入した被処
理水が給水管32の下端部における多数の開口41から
濾材層36に向けて放出・供給されることで濾材層36
を上向きに流れ、その際に濾材層36の濾材を流動させ
つつ処理を受ける。このように濾材が流動状態にある流
動床においては、一般に目詰まりを生じることはない。
しかし濾材の生物膜が過剰になった場合にはそれを剥離
する目的で濾材層の洗浄を行なう必要がある。
【0025】本発明による水処理装置では上記のような
濾材の洗浄を給水管32やヘッドタンク31の内部に生
じる付着物層の洗浄と併せて行なうようにしている。そ
のような洗浄は、以下のようにしてなされる。洗浄作業
にあたっては先ず被処理水の供給を止めて流動床処理槽
30における通水を停止する。これは上記のように前処
理槽1の供給手段12による被処理水の供給を止めるる
ことでなす。次いで給気管34により給水管32の内部
に空気を供給する。するとこの空気により給水管32が
エアリフトポンプとなり、流動床処理槽30に残留して
いる被処理水と共に濾材層36の流動性濾材を開口41
を介して汲み上げる。汲み上げられた被処理水と流動性
濾材は給水管32の上部から溢れ出し、濾材流出防止手
段35と給水管32の間を通って、濾材層36の上部に
戻る。このようにしてエアリフトポンプにより流動性濾
材が給水管32の内部を上昇する間に、濾材からの生物
膜の剥離がなされると同時に、給水管32の内面に生成
している付着物層も給水管32をエアリフトポンプによ
って上昇する濾材、被処理水および気泡により剥離・除
去される。また給水管32を上昇した濾材、被処理水お
よび気泡の一部がヘッドタンク31に流れ込むことで、
ヘッドタンク31についてもその内面に生成している付
着物層の剥離・除去がなされる。
【0026】洗浄が完了したら、給気管34による空気
の供給を停止し、それから前処理槽1の供給手段12を
作動させて被処理水の供給を再開することで通常の浄化
処理運転に戻す。すると、ヘッドタンク31や給水管3
2の内部に残留していた濾材は再開された通水により濾
材層36へ押し戻され、以後は通常の処理状態に移行す
る。
【0027】次に濾過処理槽50における洗浄について
図10と図11を参照して説明する。濾過処理槽50の
洗浄においてもそこにおける浮上性濾材の洗浄と併せて
給水管52やヘッドタンク51の内部に生じる付着物層
の洗浄も行なう。この洗浄は、通常、上記流動床処理槽
30の洗浄と同時に進められる。したがって上記のよう
にして流動床処理槽30の通水が停止すると同時に濾過
処理槽50の通水も停止することで洗浄作業が開始され
る。濾過処理槽50での通水が停止すると、図10に示
すように、濾材層53の浮上性濾材53fの一部がその
浮力により給水管52の内部を上昇してヘッドタンク5
1に流れ込む。
【0028】それから汚泥引抜きポンプ55を作動さ
せ、濾過処理槽50の底部に堆積している汚泥を引抜
く。すると図11に示すように、濾過処理槽50の水位
が低下すると共にヘッドタンク51と給水管52の水位
も低下する。これに伴って、通水時には図10に示すよ
うに濾材流出防止網59aの下側に張り付く状態になっ
ていた濾材層53が濾材流出防止網59bで受けられる
まで下降すると共に、上記のようにしてヘッドタンク5
1に流れ込んでいた浮上性濾材が給水管52の内部を流
下して濾材層53に戻る。この間に浮上性濾材に攪拌が
生じ、この攪拌により浮上性濾材からその付着物を剥離
させることで浮上性濾材の洗浄がなされる。また上記の
過程で浮上性濾材が給水管52の内部を通って濾材層5
3からヘッドタンク51へ、またヘッドタンク51から
濾材層53へと移動し、この移動に際して浮上性濾材が
給水管52とヘッドタンク51の内面に接触することで
給水管52とヘッドタンク51の内面における付着物を
掻き落とし、これにより給水管52とヘッドタンク51
の洗浄がなされる。
【0029】洗浄が完了して通水が再開されると、ヘッ
ドタンク51や給水管52の内部に一部残っていた浮上
性濾材は、通水の再開により生じる被処理水の下向きの
流れにより押されて濾材層に戻り、以後は通常の処理状
態に移行する。
【0030】上記のような流動床処理槽30や濾過処理
槽50の洗浄作業に際しては、適当な時期、例えば流動
床処理槽30であれば通水停止から空気の供給に移る
際、また濾過処理槽50であれば汚泥を引き抜いて水位
を低下させた際にヘッドタンク31、51や流出樋3
7、56から被処理水が抜けた状態、つまりヘッドタン
ク31、51や流出樋37、56における流水路が大気
に曝される状態を所定時間について設けるようにするの
が望ましい。このようにすることで、ヘッドタンク3
1、51や流出樋37、56の流水路に固定・繁殖して
いる微生物を空気に曝すことができ、これによっても微
生物の繁殖を抑制できる。またこの間に紫外線ランプに
よる紫外線の照射を被処理水の介在のない状態で直に付
着物層に行なうことができ、それだけ紫外線による殺菌
効果を高めることができる。上記の所定時間は少なくと
も1分間以上とるのが望ましく、一般的には数分から数
十分とするのが適当である。
【0031】ここで、ヘッドタンク31、51や流出樋
37、56などの流水路を大気に曝すことは、上記のよ
うな洗浄時でなくとも、付着物層の成長を抑制する上で
有効である。したがって洗浄時に限らずに、例えば1日
に一度、所定時間について通水を停止することで、ヘッ
ドタンク31、51や流出樋37、56などのようにそ
の上側が大気に開放されている要素の流水路を大気に曝
すようにすることで、付着物層の成長を効果的に抑制す
ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のような本発明によると、導水手段
や集水手段あるいは通水接続手段などに、それら各手段
の内部に大気中側から紫外線を照射できるようにして設
けた紫外線ランプにて、各手段の内面に紫外線による殺
菌作用を及ぼすことができるようにしているので、紫外
線ランプが被処理水により汚れるようなことがなく、し
たがって紫外線ランプの殺菌能力を長期間にわたって安
定的に発揮させることができ、このため各手段がそれら
の内面に成長する付着物層で閉塞されるようなことをよ
り効果的に抑制することができる。したがって付着物層
の除去のための洗浄作業を行なう場合でもその負担を大
幅に軽減することができる。
【0033】また本発明によると、流動床処理槽におけ
る給水管の洗浄をエアリフト現象の利用で行なえるよう
にしているので、給水管の洗浄を人手によらずに効率的
に行なうことができるし、また流動性濾材の洗浄と併せ
て行なうこともでき、水処理装置における洗浄作業の負
担を大幅に軽減することができる。
【0034】また本発明によると、濾過処理槽における
給水管の洗浄をこにおける浮上性濾材で行なえるように
しているので、同じく給水管の洗浄を人手によらずに効
率的に行なうことができるし、また浮上性濾材の洗浄と
併せて行なうこともでき、水処理装置における洗浄作業
の負担を大幅に軽減することができる。
【0035】また本発明によると、処理槽への導水手段
や処理槽からの集水手段などについて、これらの流水路
を大気に曝す時間帯を適宜な間隔で設け、これにより前
記各手段における微生物の固定・繁殖を抑制しているよ
うにしているので、各手段がそれらの内面に成長する付
着物層で閉塞されるようなことを効果的に抑制すること
ができる。したがって付着物層の除去のための洗浄作業
を行なう場合でもその負担を大幅に軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による水処理装置の模式化
した平面図である。
【図2】図1の水処理装置の模式化した側面図である。
【図3】流出樋と紫外線ランプの関係を示す平面図であ
る。
【図4】流出樋と紫外線ランプの関係を示す側面図であ
る。
【図5】流出樋と紫外線ランプの関係を示す側面図であ
る。
【図6】ヘッドタンクと紫外線ランプの関係を示す平面
図である。
【図7】ヘッドタンクと紫外線ランプの関係を示す側面
図である。
【図8】ヘッドタンクと紫外線ランプの関係を示す側面
図である。
【図9】流動床処理槽における洗浄に関する説明図であ
る。
【図10】濾過処理槽における洗浄に関する説明図であ
る。
【図11】濾過処理槽における洗浄に関する説明図であ
る。
【符号の説明】 1 前処理槽 8 流出樋 9 接続流路 30 流動床処理槽 31 ヘッドタンク 32 給水管 34 給気管 36 濾材層 37 流出樋 50 濾過処理槽 51 ヘッドタンク 52 給水管 53 濾材層 56 流出樋 57 紫外線ランプ
フロントページの続き (72)発明者 都築 浩一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 仲平 四郎 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 Fターム(参考) 4D003 AA14 AB02 AB03 CA02 CA07 CA10 DA09 DA16 EA12 EA25 FA01 4D037 AA01 AA08 AA11 AB03 BA18 CA02 CA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水に所定の処理を施すための処理
    槽を備えると共に、前記処理槽に被処理水を導くための
    導水手段や前記処理槽から処理済水を取り出すための集
    水手段、それに前記処理槽同士を通水的に接続する通水
    接続手段を備えるか、または少なくとも前記各手段の何
    れか一つを備える水処理装置において、前記手段に、当
    該手段における流水路に大気中側から紫外線を照射でき
    るようにして、紫外線ランプを設けたことを特徴とする
    水処理装置。
  2. 【請求項2】 流動性濾材が充填された流動床処理槽
    と、前記流動床処理槽の内部に立状態で設けられた給水
    管とを備え、前記給水管を介して前記流動床処理槽に底
    部から被処理水を供給するようになっている水処理装置
    において、前記給水管に接続された給気管を備え、必要
    時に前記給気管により前記給水管内に空気を供給するこ
    とで生じるエアリフト現象を利用して前記流動性濾材を
    前記給水管内で流動させることにより、前記給水管の洗
    浄をなせるようにされていることを特徴とする水処理装
    置。
  3. 【請求項3】 浮上性濾材が充填された濾過処理槽と、
    前記濾過処理槽の内部に立状態で設けられた給水管とを
    備え、前記給水管を介して前記濾過処理槽に底部から被
    処理水を供給するようになっている水処理装置におい
    て、前記給水管はその内部に前記浮上性濾材が自由に出
    入りできる太さとされ、必要時に前記濾過処理槽への被
    処理水の供給を停止した際に生じる水位変動を利用して
    前記浮上性濾材を前記給水管内で移動させることによ
    り、前記給水管の洗浄をなせるようにされていることを
    特徴とする水処理装置。
  4. 【請求項4】 給水につれて前記処理槽に気泡が入り込
    むのを防止するために前記給水管に接続させて設けられ
    ているヘッドタンクをさらに備えた請求項3に記載の水
    処理装置において、前記ヘッドタンクの水位が前記処理
    槽の流出水位より低くされており、前記給水管の洗浄の
    際に前記ヘッドタンクの洗浄も同時になせるようにされ
    ていることを特徴とする水処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理水に所定の処理を施すための処理
    槽を備えると共に、前記処理槽に被処理水を導水したり
    供給したりするための手段や前記処理槽から処理済水を
    取り出すための手段を備えた水処理装置を用いる水処理
    方法において、前記水処理装置への通水を停止すること
    で、前記各手段における流水路が大気に曝される時間帯
    を適宜な間隔で与えるようにしたことを特徴とする水処
    理方法。
JP11106315A 1999-04-14 1999-04-14 水処理装置 Pending JP2000296392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11106315A JP2000296392A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11106315A JP2000296392A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 水処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000296392A true JP2000296392A (ja) 2000-10-24

Family

ID=14430552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11106315A Pending JP2000296392A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000296392A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293420B2 (en) * 2005-10-07 2007-11-13 Marine Desalination Systems, L.L.C. Atmospheric moisture harvesters
JP2018053502A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 月島機械株式会社 集水トラフおよび該集水トラフを備えた浄水設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293420B2 (en) * 2005-10-07 2007-11-13 Marine Desalination Systems, L.L.C. Atmospheric moisture harvesters
JP2018053502A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 月島機械株式会社 集水トラフおよび該集水トラフを備えた浄水設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920990B2 (ja) 分離膜の洗浄方法
US6015497A (en) Filtration system and method for removing biological wastes from aquaculture tanks
KR101551856B1 (ko) 순환여과 양식 시스템
KR890004193B1 (ko) 하향 유형 생물막 정화장치(下向 流型 生物膜 淨化裝置)
JP3045478B2 (ja) 養魚用汚水ろ過装置および浄化装置
JP3984145B2 (ja) 固液分離装置の洗浄方法
JP2001170617A (ja) 泡沫分離装置及びそれを用いた水浄化システム
JP2005013864A (ja) 閉鎖式水循環システムの水ろ過装置
JP2000296392A (ja) 水処理装置
JPH10337585A (ja) 浮上性濾過材の逆洗方法
JPH10323683A (ja) 浄水処理方法および装置
JPH04126528A (ja) 中空糸膜濾過装置の洗浄方法および中空糸膜濾過装置
JP2018030070A (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP2005152777A (ja) ろ過槽
JP3705659B2 (ja) 汚水処理装置
JP2005013865A (ja) 閉鎖式水循環システムの水浄化装置
JP4346985B2 (ja) 中水装置、排水処理装置
JP7274702B1 (ja) 浮遊物捕捉槽、浮遊物捕捉システム、トイレシステム及び浮遊物を含む処理水の前処理方法
JP2003181483A (ja) 浄化槽の処理方法及びその浄化槽
JPH10156375A (ja) 生物濾過装置及び該生物濾過装置内蔵型汚水浄化槽
JPH0716672B2 (ja) 浸漬濾床法処理装置の洗浄方法
RU75956U1 (ru) Устройство для очистки воды
JP3606449B2 (ja) ろ過体の洗浄方法及び装置
CN101121553B (zh) 水力渗透中水处理工艺及设备
JP2003144004A (ja) 飼育水の浄化処理方法