JP2000296179A - バルーンカテーテルおよびその製造方法 - Google Patents

バルーンカテーテルおよびその製造方法

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JP2000296179A
JP2000296179A JP11106931A JP10693199A JP2000296179A JP 2000296179 A JP2000296179 A JP 2000296179A JP 11106931 A JP11106931 A JP 11106931A JP 10693199 A JP10693199 A JP 10693199A JP 2000296179 A JP2000296179 A JP 2000296179A
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tubular shaft
tubular
balloon catheter
temperature
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Tsunehiro Ikegaya
倫弘 池ヶ谷
Tadakazu Kato
忠和 加藤
Hideo Mifune
英雄 三舩
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Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の技術では、マーカーの装着部位におけ
る管状シャフトの外径を、他の部位より小さくしてマー
カーを管状シャフトに嵌め込み、マーカーと拡張バルー
ンとの接触を抑えていたが、マーカーの装着部位におけ
る管状シャフトが薄くなるため、管状シャフトがマーカ
ーの装着部位で破損しやすくなる不具合があった。 【解決手段】 マーカー7は、マーカー7の両側の管状
シャフト6を拡張させて管状シャフト6に埋め込ませた
ものであり、マーカー7の装着部位6Aにおける管状シ
ャフト6の外径D1 は、マーカー7の挟持部位6B以外
の管状シャフト部位6Cの外径D2 以上に設けられてい
る。このような構造を採用することにより、従来技術に
比較してマーカー7の装着部位6Aにおける管状シャフ
ト6を厚くでき、管状シャフト6がマーカー7の装着部
位6Aで破損する不具合を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用のバルーン
カテーテルに関するものであり、特に管状シャフトに固
定されるX線不透過マーカーの固定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開平8−
289934号公報に開示された技術が知られている。
この技術は、図14に示すように、マーカーJ3 の装着
部位J1 における管状シャフト外径J1 dを、他の部位
J2 の管状シャフト外径J2 dより小さくしてマーカー
J3 を管状シャフトJ4 に嵌め込み、マーカーJ3 を固
定するか管状シャフトJ4 のマーカー取り付け部より先
端部を管状マーカーJ3が挿入可能に細く加工し、マー
カーJ3 を挿入後、マーカーJ3 を収縮チューブにより
固定している。また、上記発明以外の方法として、マー
カーJ3 を管状シャフトJ4 に接着剤を用いて固定して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報にし
めされる技術では、マーカーJ3 を管状シャフトJ4 に
嵌め込むために、マーカーJ3 の装着部位J1 における
管状シャフト外径J1 dを、他の部位J2 の管状シャフ
ト外径J2 dより小さくしているため、マーカーJ3 の
装着部位J1 における管状シャフトJ4 の厚みが薄くな
り、マーカーJ3の装着部位J1 (特にマーカーJ3 の
角部付近)において管状シャフトJ4 が破損する可能性
が高くなってしまう。また、管状シャフトJ4 にマーカ
ーJ3 を固定するのに収縮チューブによる、あるいは接
着剤によるのはマーカー固定材層がマーカー部にでき、
この部の屈曲性を悪くすると同時にマーカー取り付けに
対し部材を要し作業性も悪い。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、マーカーの取り付け部において、
マーカー端部と管状シャフトの取り付け部の段差をなく
すとともに、マーカーの固定にマーカー固定用の溝の形
成、あるいは管状マーカー挿入のための先端部の細径化
により、管状シャフトの厚みが薄くなることによる管状
シャフトの破損を防ぎ、あるいはまた、マーカー固定材
に収縮チューブの使用、または接着剤の使用を必要とし
ないで、マーカーを管状シャフトに固定することにより
屈曲性の良いバルーンカテーテルの提供にある。マーカ
ーの装着部位における管状シャフトの厚みが薄くなるの
を防いで管状シャフトの破損を防ぐことのできるバルー
ンカテーテルの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕拡張
バルーンの内部にある管状シャフトの外周面上にX線不
透過マーカーを有するバルーンカテーテルにおいて、前
記マーカーは、そのマーカーの両側の前記管状シャフト
に挟まれて前記管状シャフトに固定されるとともに、前
記マーカーの装着部位における前記管状シャフトの外径
は、前記マーカーを挟持する部位以外における前記管状
シャフトの外径以上に設けられたことを特徴とする。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項1のバルーンカ
テーテルにおいて、前記マーカーは、巻線コイルよりな
り、前記マーカーの装着部位における前記管状シャフト
の外周面は、前記巻線コイルの線材と線材との間の谷部
に進入することを特徴とする。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1または請求項
2のバルーンカテーテルは、前記管状シャフトが熱可塑
性樹脂よりなり、前記マーカーの装着部位における前記
管状シャフト、あるいは前記マーカーの装着部位とその
周辺部位の前記管状シャフトを軟化点から溶点までの間
の温度に昇温させる昇温工程と、前記管状シャフトに拡
張力を与える管径拡張工程と、の組み合わせによって製
造されることを特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項1または請求項
2のバルーンカテーテルは、前記管状シャフトが架橋さ
れた樹脂よりなり、この架橋された樹脂よりなる前記管
状シャフトを延伸し、前記管状シャフトの外径を前記マ
ーカーの内径寸法以下に小径化させる管状シャフト延伸
工程と、この管状シャフト延伸工程で小径化された前記
管状シャフトに前記マーカーを装着し、このマーカーの
装着部位における前記管状シャフト、あるいは前記マー
カーの装着部位とその周辺部位の前記管状シャフトを形
状復帰温度に昇温させる昇温工程と、によって製造され
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】〔請求項1の作用および効
果〕マーカーの装着部位における管状シャフトの外径
が、従来の技術に比較して大きく設けられたことによ
り、マーカーの装着部位における管状シャフトの厚みが
従来の技術に比較して厚く、結果的にマーカーの装着部
位における管状シャフトの破損を防ぐことができる。ま
た、マーカーは、そのマーカーの両側の管状シャフトに
挟まれて管状シャフトに固定されるため、マーカーの両
側端部に管状シャフトが存在する構造になる。このた
め、マーカーの外側角部と拡張バルーンとの接触が、マ
ーカーを挟持する管状シャフトの挟持部位によって抑え
られ、結果的に拡張バルーンの破損を防ぐことができ
る。
【0010】〔請求項2の作用および効果〕マーカーを
巻線コイルによって設けたことにより、管状シャフト曲
折時にマーカーが装着された部位においてマーカーおよ
び管状シャフトの曲折が可能になり、管状シャフトの応
動性が高まる。そして、マーカーの装着部位における管
状シャフトの外周面が巻線コイルの線材と線材との間の
谷部に進入しているため(言い換えると、管状シャフト
の外周面が巻線コイルの線材と線材との間に食い込んで
いるため)、管状シャフトとマーカーとが強固に固着さ
れる。
【0011】〔請求項3の作用および効果〕管状シャフ
トとして熱可塑性樹脂を用い、マーカーを装着した部位
の管状シャフトを昇温工程で軟化点〜溶点の間の温度に
加熱するとともに、管径拡張工程で管状シャフトに拡張
力を与えることにより、加熱されて熱が伝わった部位の
管状シャフトが膨らむ。つまり、マーカーの内側および
マーカーの両端部分の管状シャフトが膨らみ、マーカー
は、そのマーカーの両側の管状シャフトに挟まれるとと
もに、マーカーの装着部位における管状シャフトの外径
が、マーカーを挟持する部位以外における管状シャフト
の外径以上になる。このように、請求項1または請求項
2のバルーンカテーテルを製造することができる。
【0012】〔請求項4の作用および効果〕管状シャフ
トとして架橋された樹脂を用い、管状シャフト延伸工程
によって管状シャフトを延伸し、管状シャフトの外径を
マーカーの内径寸法以下に小径化させる。次に、マーカ
ーを装着した部位の管状シャフトを昇温工程で昇温さ
せ、昇温した部位の管状シャフトを延伸前の形状に復帰
させる。つまり、マーカーの内側およびマーカーの両端
部分の管状シャフトが膨らみ、マーカーは、そのマーカ
ーの両側の管状シャフトに挟まれるとともに、マーカー
の装着部位における管状シャフトの外径が、マーカーを
挟持する部位以外における管状シャフトの外径以上にな
る。このように、請求項1または請求項2のバルーンカ
テーテルを製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、複数の実
施例を用いて説明する。 〔第1実施例〕図1〜図9は第1実施例を示すもので、
まず図8、図9を用いてバルーンカテーテルを用いた治
療器具を説明する。この治療器具1は、血管末梢側血流
検査、血管内狭窄部の拡張治療、血管内の血流調節等に
利用されるもので、治療や検査箇所への案内を目的とし
て血管内に最初に挿入されるガイドワイヤ2と、このガ
イドワイヤ2に沿わせて血管内に挿入されるガイドカテ
ーテル3と、このガイドカテーテル3内に挿入されて治
療や検査箇所の近くまで案内されるとともに、ガイドワ
イヤ2に沿って治療や検査箇所へ案内されるバルーンカ
テーテル4とからなる。
【0014】このバルーンカテーテル4は、患部拡張用
の拡張バルーン5Aを備えた外管5と、この外管5の内
部に配置されるとともに、ガイドワイヤ2が内部に挿通
される管状シャフト6とからなり、外管5と管状シャフ
ト6は管の長手方向にずれないように同軸的に固定され
ている。なお、拡張バルーン5Aは、バルーンカテーテ
ル4の手元側に設けられたインデフレーター4Aによっ
て、拡張および収縮の操作が行われる。拡張バルーン5
Aの内側における管状シャフト6の周囲には、X線で拡
張バルーン5Aの位置を確認するためのX線不透過マー
カー7が1つ、あるいは複数固着されている。なお、図
9では、拡張バルーン5Aの内側における管状シャフト
6の周囲に2つのマーカー7が装着された例を示す。
【0015】この実施例に示す管状シャフト6は、熱可
塑性樹脂を用いたものであり、熱可塑性樹脂の一例とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタ
ン等を用いたものである。この実施例に示す外管5も、
管状シャフト6と同様、熱可塑性樹脂を用いたものであ
り、熱可塑性樹脂の一例として、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ドエラストマー、ポリウレタン等を用いたものである。
【0016】この実施例に示すマーカー7は、X線不透
過金属製の筒体を用いたものであり、X線不透過金属の
一例として、白金、金、タングステン、これらの合金、
白金とイリジウムの合金、銀とパラジウムの合金等を用
いたものである。また、マーカー7の厚みは段差を小さ
くする意味合いからは薄いほうが望ましいが、X線を不
透過して位置確認に用いる意味合いからは厚いほうが望
ましく、少なくとも100μm以上の厚みに設けられて
いる。
【0017】このマーカー7は、図1に示すように、マ
ーカー7周辺の管状シャフト6に埋め込まれて、マーカ
ー7と管状シャフト6の表面の段差がなくされており、
マーカー7の両側の管状シャフト6に挟まれて管状シャ
フト6に固定されるとともに、マーカー7の装着部位6
Aにおける管状シャフト6の外径D1 は、マーカー7を
挟持する挟持部位6B以外における管状シャフト部位6
Cの外径D2 以上に設けられている。マーカー7の両側
においてマーカー7を両側から挟む管状シャフト6の挟
持部位6Bは、管状シャフト6の塑性変形によって形成
されたものであり、その製造方法の一例を図2〜図7を
用いて説明する。
【0018】まず、図2(a)に示すように、上記で示
した熱可塑性樹脂よりなる管状シャフト6の所定部位
(マーカー設置部位)に、上記で示したマーカー7を配
置する。次に、マーカー7の外側に配置した加熱手段8
(図6参照)によって、マーカー7の装着部位6Aにお
ける管状シャフト6を軟化点から溶点までの間の温度に
昇温させる(昇温工程)。この昇温工程によってマーカ
ー7の装着部位6Aの管状シャフト6温度が管状シャフ
ト6の軟化点から溶点までの間の温度に昇温するととも
に、熱の伝達によってマーカー7の周辺の管状シャフト
6も軟化点から溶点までの間の温度に昇温する。
【0019】次に、管状シャフト拡張手段によって少な
くともマーカー7が装着された部位の管状シャフト6に
拡張力を与える(管径拡張工程)。この管径拡張工程に
よって、加熱手段8によって軟化した部分の管状シャフ
ト6が外側に拡張し、結果的に図1に示したように、マ
ーカー7は両側の管状シャフト6に挟まれるとともに、
マーカー7の装着部位6Aにおける管状シャフト6の外
径D1 がマーカー7を挟持する部位6B以外における管
状シャフト部位6Cの外径D2 以上になる。その後、冷
却手段による強制冷却や放熱による自然冷却によって昇
温された管状シャフト6の温度が軟化点より下がること
によって、管状シャフト6が塑性変形した形状で固ま
り、管状シャフト6の所定部位にマーカー7が強固に固
定される。
【0020】なお、上記では、昇温工程を開始した後に
管径拡張工程を開始した例を示したが、逆に管径拡張工
程を開始した後に昇温工程を開始しても良いし、昇温工
程と管径拡張工程を同時に開始しても良い。加熱手段8
の一例として通電等によって発熱するリング状加熱手段
を例に示したが、熱風を付与する熱風加熱手段など、他
の手段によって昇温させても良い。
【0021】また、図2では、マーカー7の一例とし
て、外径長の長さと内径長の長さが等しく、端面が管長
に対して直角のマーカー7を例に示したが、図3、図4
に示すように、外径長の長さより内径長を短くして、マ
ーカー7の端面を内側に傾斜させるとともに、外側端面
を円弧等の面取りを施しても良い。このようにマーカー
7の端面を内側に傾斜させるとともに、外側端面に面取
りを施すことにより、マーカー7の端面と管状シャフト
6の表面との段差を無くすことが容易に実施できるよう
になる。
【0022】一方、管状シャフト6の材料として、ナイ
ロン、ポリアミド、ポリエステル等の結晶高分子材料を
使用する場合、少なくともマーカー7の取付部分は管状
シャフト6の成形時に延伸による結晶配向を行って強度
を上げておくと良い。これによって、昇温、拡張によっ
て管状シャフト6が延伸、変形しても管状シャフト6の
変形部位の強度低下を防ぐことができる。また、管状シ
ャフト6の材料として、ポリエチレン等の線状高分子材
料を使用する場合、管状シャフト6の成形時に架橋剤を
添加しておき、加熱架橋によって網状構造として強度を
向上させるか、管状シャフト6の成形後に電子線放射に
より分子内にラジカルを発生させて強化させるか、ある
いはマーカー7を管状シャフト6に装着した後に加熱処
理や電子線照射処理を施して強度を向上させておくと良
い。これによって、マーカー7の取付部分に、曲折、押
しつぶし、捩じり等の負荷が加わっても、マーカー7の
取付部分の管状シャフト6が破損する不具合がない。
【0023】より具体的な製造方法の実施例を、図5〜
図7を用いて説明する。熱可塑性ポリアミド系樹脂であ
るナイロン12を、まず外径0.75mm、内径0.5
mmのチューブ状に仮り押し出し形成する。次に、この
チューブに、図5に示すように外径0.46mmのステ
ンレス鋼線Sを挿入し、次いで150℃に加熱した内径
0.56mmのダイスDに通し、延伸加工を施す。これ
によって、管状シャフト6が製造される。管状シャフト
6をなすナイロンは、延伸加工によってその結晶は配向
される。この際、管状シャフト6の延伸による応力除去
のためにアニール処理を行う。この例では、外径0.5
6mm、内径0.46mm、肉厚0.5mmの管状シャ
フト6を製作した。
【0024】次に、管状シャフト6の所定部位(マーカ
ー設置部位)にX線不透過な金属よりなる筒状のマーカ
ー7を配置する。この場合のマーカー7は、管状シャフ
ト6に挿通可能なもので、外径0.66mm、内径0.
56mm、肉厚0.5mm、長さ1mmのものを用い
た。次に、少なくともマーカー7が装着された部位の管
状シャフト6に拡張力を与える。この実施例における管
状シャフト拡張手段は、図6に示すように、管状シャフ
ト6の内部を加圧するものであり、管状シャフト6の一
端は予め熱封着や接着剤等により閉塞しておく。そし
て、図示しない加圧ポンプを管状シャフト6の他端に接
続し、管状シャフト6の内部を空気によって加圧する
(管径拡張工程)。
【0025】次に、マーカー7の外側に配置した加熱手
段8(環状の加熱ヒータ)によって、マーカー7の装着
部位6Aにおける管状シャフト6を軟化点から溶点まで
の間の温度に昇温させる(昇温工程)。管径拡張工程と
昇温工程とによって、加熱されて軟化した部分の管状シ
ャフト6が外側に拡張し、マーカー7は拡張した管状シ
ャフト6の表面に埋没する。その後、放熱等によって管
状シャフト6の温度が軟化点より下がることによって、
管状シャフト6が塑性変形した形状で固まり、図7に示
すようにマーカー7が管状シャフト6に固定される。
【0026】管状シャフト6の拡張がマーカー7の外径
を越えると、マーカー7と管状シャフト6との接続部分
の表面に段差が生じてしまうため、管状シャフト6の過
拡張を防ぐために、この実施例では、管状シャフト6お
よびマーカー7の周囲に管径加工治具9を配置して管径
拡張工程と昇温工程を実施した。この管径加工治具9
は、例えば耐熱ガラス管よりなるもので、内径がマーカ
ー7の外径とほぼ同じに設けられている。この管径加工
治具9を用いることにより、管状シャフト6の過拡張が
防がれ、マーカー7と管状シャフト6との接続部分の表
面に段差が生じる不具合を確実に防ぐことができる。
【0027】〔実施例の効果〕マーカー7の装着部位6
Aにおける管状シャフト6の外径D1 は、マーカー7の
挟持部位6B以外における管状シャフト部位6Cの外径
D2 以上に設けられている。つまり、マーカー7の装着
部位6Aにおける管状シャフト6の外径D1 は、従来の
技術に比較して大きい。これによって、マーカー7の装
着部位6Aにおける管状シャフト6の厚みが従来の技術
に比較して厚くでき、結果的にマーカー7の装着部位6
Aにおける管状シャフト6の破損を防ぐことができる。
また、マーカー7は、そのマーカー7の両側の管状シャ
フト6に挟まれて管状シャフト6に固定され、マーカー
7と管状シャフト6との表面の段差が無くされている。
一方、マーカー7の管状シャフト6への固定にマーカー
7の外側より収縮チューブによる固定、あるいは接着剤
による固定の必要がないので、マーカー部のこれ等固定
材による屈曲に対する抵抗がなく、かつマーカー7の端
部と管状シャフト6の取り付け部の段差もなく、平滑に
マーカー部を作成することができた。
【0028】〔第2実施例〕図10、図11を用いて第
2実施例を説明する。上記の第1実施例では、マーカー
7を管状シャフト6に固定する際、管状シャフト6の内
部を加圧して管状シャフト6を拡張する手段を示した
が、この第2実施例では管状シャフト6の外部を減圧し
て管状シャフト6を拡張する手段を示す。管状シャフト
6は、第1実施例と同様、一端は予め熱封着や接着剤に
より閉塞しておく。そして、管状シャフト6の所定部位
(マーカー設置部位)にX線不透過な金属よりなる筒状
のマーカー7を配置する。これを、減圧加工用の耐熱ガ
ラス加熱固定治具10の内部に挿入する。この耐熱ガラ
ス加熱固定治具10は、耐熱ガラスよりなるチューブ
で、その内径は管状シャフト6の過膨張を防ぐためにマ
ーカー7の外径にほぼ一致した寸法に設けられている。
【0029】管径拡張工程では、耐熱ガラス加熱固定治
具10の端部(管状シャフト6を挿入する開口端)にお
ける耐熱ガラス加熱固定治具10と管状シャフト6との
間をゴム密閉栓11で閉塞した状態で、図示しない減圧
ポンプによって耐熱ガラス加熱固定治具10の内部を減
圧する。そして、マーカー7の外側に配置した加熱手段
8(環状の加熱ヒータ)によって、マーカー7の装着部
位6Aにおける管状シャフト6を軟化点から溶点までの
間の温度に昇温させる。これにより、第1実施例と同
様、加熱されて軟化した部分の管状シャフト6が外側に
拡張し、マーカー7は拡張した管状シャフト6の表面に
埋没する。その後、放熱等によって管状シャフト6の温
度が軟化点より下がることによって、管状シャフト6が
塑性変形した形状で固まり、図11に示すようにマーカ
ー7が管状シャフト6に固定される。
【0030】〔第3実施例〕第3実施例は図面を参照せ
ずに説明する。なお、文中で示す符号は上記実施例で示
した符号と同一機能物を示す。上記の第1、第2実施例
では、管状シャフト6に加圧や減圧によって拡張力を与
えて管状シャフト6の表面にマーカー7を埋没させた例
を示したが、この第3実施例では熱を加えることによっ
て、熱が加えられた部分の管状シャフト6が膨らむよう
に設けておき、その管状シャフト6の膨らみによって管
状シャフト6の表面にマーカー7を埋没させるものであ
る。
【0031】その概略は、まず管状シャフト6に架橋し
た樹脂を用い、その架橋された樹脂よりなる管状シャフ
ト6を延伸し、管状シャフト6の外径をマーカー7の内
径寸法以下に小径化させる(管状シャフト延伸工程)。
次に、この管状シャフト延伸工程で小径化された管状シ
ャフト6にマーカー7を装着し、このマーカー7の装着
部位6Aにおける管状シャフト6、あるいはマーカー7
の装着部位6Aとその周辺部位の管状シャフト6を形状
復帰温度に昇温させる(昇温工程)。
【0032】具体的な製造方法の一例を説明する。直線
状低密度ポリエチレン材(溶点125℃)を管状シャフ
ト6に用いる場合、まず、押し出し成形機で外径0.8
mm、内径0.5mmに押し出し成形し、このチューブ
を網状分子構造となるように電子線照射により架橋して
強度を上げる。次に、このチューブに外径0.46mm
のステンレス鋼線Sを挿入し、80℃に加熱した内径
0.56mmのダイスDに通し、5mm/秒の速度で延
伸加工を施す。これによって、外径0.56mm、内径
0.46mm、肉厚0.5mmの管状シャフト6が製作
される。
【0033】次に、白金90%、イリジウム10%の合
金よりなり、外径0.66mm、内径0.56mm、肉
厚0.5mm、長さ1mmのマーカー7を、管状シャフ
ト6の所定部位(マーカー設置部位)に装着する。次
に、マーカー7の装着部位6Aにおける管状シャフト6
およびその周辺部位の管状シャフト6を加熱手段8によ
って110℃で1分間加熱する。すると、昇温された部
分の管状シャフト6がダイス挿通前の形状に復帰するた
めに拡張する。この結果、昇温された部分の管状シャフ
ト6は、管径が過膨張するのを防ぐ加工治具内で拡張
し、マーカー7は拡張した管状シャフト6の表面に埋没
して固定される。
【0034】〔第4実施例〕第4実施例を図12(a)
〜(e)を用いて説明する。上記の第1〜第3実施例で
は、筒状に形成したマーカー7を用いた例を示したが、
この第4実施例では巻線コイルよりなるマーカー7を用
いたものであり、図12(a)は断面が円形の線材7A
を巻回したものであり、図12(b)は断面が矩形の線
材7Aを巻回したものであり、図12(c)は断面が楕
円形の線材7Aを巻回したものであり、図12(d)は
断面が三角の線材7Aを巻回したものであり、図12
(e)は断面が台形の線材7Aを巻回したものである。
なお、巻線コイルによるマーカー7は、X線不透過のた
めに、上記各実施例で示したようなX線不透過金属を用
いるとともに、巻線後の筒状部の厚みは0.5mmに設
けられている。
【0035】断面が三角の巻線コイルは、三角の線材7
Aの頂部(角)が内側に向けられて巻回されたものであ
り、また、断面が台形の巻線コイルは、短辺が内側に向
けられて巻回されたものである。このような巻線コイル
よりなるマーカー7は、第1〜第3実施例で示した製造
方法によって、管状シャフト6に固定される。なお、巻
線コイルとして、断面が円形、楕円形、三角形、台形の
線材7Aを用いたことにより、第1〜第3実施例で示し
た製造方法によって、管状シャフト6にマーカー7を固
定すると、マーカー7の装着部位6Aにおける管状シャ
フト6の外周面の拡張によって、管状シャフト6の外側
面が巻線コイルの線材7Aと線材7Aとの間の谷部に進
入する。
【0036】このように、マーカー7の装着部位6Aに
おいて、管状シャフト6の外周面が巻線コイルの線材7
Aと線材7Aとの間の谷部に食い込むため、管状シャフ
ト6とマーカー7とが強固に固着される。また、マーカ
ー7を巻線コイルによって設けたことにより、管状シャ
フト6曲折時にマーカー7が装着された部位においてマ
ーカー7および管状シャフト6の曲折が可能になり、管
状シャフト6の応動性が高まる。
【0037】〔第5実施例〕第5実施例を図13(a)
〜(c)を用いて説明する。この第5実施例は、例えば
白金とイリジウムの合金など、X線不透過金属よりなる
厚さ0.5mmほどの板状金属を筒状に曲折してマーカ
ー7を作成したもので、筒状に巻回した突き合わせ面7
Bは、図13(a)に示すように当接しても良いし、図
13(c)に示すようにわずかに離れても良いし、図1
3(b)に示すように傾斜を持たせて重ね合わせても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マーカーの装着部位の管状シャフト断面図であ
る(第1実施例)。
【図2】端面直角なマーカーを用いた管状シャフト拡張
前と拡張後の説明図である(第1実施例)。
【図3】端面が内側に傾斜したマーカーを用いた管状シ
ャフト拡張前と拡張後の説明図である(第1実施例)。
【図4】端面が内側に傾斜したマーカーの要部断面図で
ある(第1実施例)。
【図5】管状シャフト製造の説明図である(第1実施
例)。
【図6】マーカー固定の説明図である(第1実施例)。
【図7】マーカーが固定された部分の管状シャフトを示
す図である(第1実施例)。
【図8】バルーンカテーテルを用いた治療器具の概略図
である(第1実施例)。
【図9】バルーンカテーテルを用いた治療器具の先端側
の概略図である(第1実施例)。
【図10】マーカー固定の説明図である(第2実施
例)。
【図11】マーカーが固定された部分の管状シャフトを
示す断面図である(第2実施例)。
【図12】マーカーに巻線コイルを用いた線材形状を示
す図である(第4実施例)。
【図13】マーカーの横断面図である(第5実施例)。
【図14】マーカーの装着部位の管状シャフト断面図で
ある(従来例)。
【符号の説明】
4 バルーンカテーテル 5 外管 5A 拡張バルーン 6 管状シャフト 6A マーカーの装着部位 6B マーカーを挟持する部位 6C マーカーを挟持する部位以外の管状シャフト部位 7 マーカー 7A 巻線コイルの線材 D1 マーカーの装着部位における管状シャフトの外径 D2 マーカーを挟持する部位以外における管状シャフ
トの外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三舩 英雄 名古屋市守山区脇田町1701 朝日インテッ ク株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD04 FF24 FF36 JJ03 JJ06 JJ16 JJ17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】拡張バルーンの内部にある管状シャフトの
    外周面上にX線不透過マーカーを有するバルーンカテー
    テルにおいて、 前記マーカーは、そのマーカーの両側の前記管状シャフ
    トに挟まれて前記管状シャフトに固定されるとともに、 前記マーカーの装着部位における前記管状シャフトの外
    径は、前記マーカーを挟持する部位以外における前記管
    状シャフトの外径以上に設けられたことを特徴とするバ
    ルーンカテーテル。
  2. 【請求項2】請求項1のバルーンカテーテルにおいて、 前記マーカーは、巻線コイルよりなり、 前記マーカーの装着部位における前記管状シャフトの外
    周面は、前記巻線コイルの線材と線材との間の谷部に進
    入することを特徴とするバルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のバルーンカテー
    テルは、前記管状シャフトが熱可塑性樹脂よりなり、 前記マーカーの装着部位における前記管状シャフト、あ
    るいは前記マーカーの装着部位とその周辺部位の前記管
    状シャフトを軟化点から溶点までの間の温度に昇温させ
    る昇温工程と、 前記管状シャフトに拡張力を与える管径拡張工程と、の
    組み合わせによって製造されることを特徴とするバルー
    ンカテーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2のバルーンカテー
    テルは、前記管状シャフトが架橋された樹脂よりなり、 この架橋された樹脂よりなる前記管状シャフトを延伸
    し、前記管状シャフトの外径を前記マーカーの内径寸法
    以下に小径化させる管状シャフト延伸工程と、 この管状シャフト延伸工程で小径化された前記管状シャ
    フトに前記マーカーを装着し、このマーカーの装着部位
    における前記管状シャフト、あるいは前記マーカーの装
    着部位とその周辺部位の前記管状シャフトを形状復帰温
    度に昇温させる昇温工程と、によって製造されることを
    特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
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