JP2000296078A - 便座昇温装置 - Google Patents

便座昇温装置

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JP2000296078A
JP2000296078A JP11108623A JP10862399A JP2000296078A JP 2000296078 A JP2000296078 A JP 2000296078A JP 11108623 A JP11108623 A JP 11108623A JP 10862399 A JP10862399 A JP 10862399A JP 2000296078 A JP2000296078 A JP 2000296078A
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toilet seat
heat transfer
heat
transfer portion
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JP11108623A
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English (en)
Inventor
Setsuji Nakatsuka
節治 中塚
Daisuke Tawa
大介 多和
Kazutsugu Hayashi
和嗣 林
Takehiro Uehara
健裕 上原
Kenichi Adachi
健一 安達
Teruaki Komatsu
照明 小松
Shinya Murase
慎也 村瀬
Tetsuo Kawamoto
哲郎 川本
Hiroaki Okada
浩明 岡田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便座内に放熱部を配設した便座昇温装置にお
いて、使用者が便座に座った時に冷たい感触などの不快
感を与えない便座昇温装置を提供する。 【解決手段】 便座4の一端に設けた結合部6と本体3
側に設けた回転支持部5とが連結され、便座4が開閉可
能になっており、本体3に便座4加熱用の熱源7、及び
伝熱部9を設けるとともに、便座4に放熱部8、及び被
伝熱部10を設け、伝熱部9と被伝熱部10が接触する
ことで本体3の熱源7から便座4の放熱部8への伝熱が
行われる便座昇温装置2において、便座4閉時と便座4
開時の両方において上記伝熱を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座を開閉可能に
なっており、本体側に熱源を、便座側に放熱部を夫々配
設してなる便座昇温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水又は温水を噴出する洗浄便座と
ともに便座昇温装置を備えた便器が普及しつつある。こ
の便座昇温装置は使用者の身体の接する便座を適温に暖
めて、寒い時節でも使用が快適に行えるようにしたもの
である。この便座昇温装置の例としては、特開昭54−
26048号公報や特開平7−255645号公報に記
載のものが知られている。これらは、本体側に設けたヒ
ーター、又は本体外に設けた温水タンク内の温水を熱源
とし、便座側に設けたヒートパイプを放熱部とするもの
で、便座開時には熱源と放熱部間の熱の授受はなく、便
座閉時にのみ熱源から放熱部へ伝熱できる構造となって
いる。
【0003】ところで、上記従来例は、便座閉時でしか
熱源から放熱部への伝熱を行わないため、便座使用の際
に便座を閉じた時、いくら熱輸送量の大きいヒートパイ
プを使用したとしても、便座がすぐに昇温しないため、
使用者が便座に座ると、冷たい感触を与え、快適さを提
供できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて為されたもので、便座内に放熱部を配設した便座昇
温装置において、使用者が便座に座った時に冷たい感触
などの不快感を与えない便座昇温装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
便座昇温装置2は、便座4の一端に設けた結合部6と本
体3側に設けた回転支持部5とが連結され、便座4が開
閉可能になっており、本体3に便座4加熱用の熱源7、
及び伝熱部9を設けるとともに、便座4に放熱部8、及
び被伝熱部10を設け、伝熱部9と被伝熱部10が接触
することで本体3の熱源7から便座4の放熱部8への伝
熱が行われる便座昇温装置2において、便座4閉時と便
座4開時の両方において上記伝熱が可能であることを特
徴とするものである。
【0006】また本発明の請求項2に係る便座昇温装置
2は、請求項1の構成に加えて、便座4閉時の伝熱部9
と被伝熱部10との接触面積が、便座4開時の伝熱部9
と被伝熱部10との接触面積よりも大きいことを特徴と
するものである。
【0007】また本発明の請求項3に係る便座昇温装置
2は、請求項2の構成に加えて、便座4閉時にのみ接触
可能な第1伝熱部11、及び第1被伝熱部12を本体
3、及び便座4に設けるとともに、便座4開時にのみ接
触可能な第2伝熱部13、及び第2被伝熱部14を本体
3、及び便座4に設けたことを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項4に係る便座昇温装置
2は、請求項2の構成に加えて、便座4閉時にのみ接触
可能な第1伝熱部11、及び第1被伝熱部12を本体
3、及び便座4に設けるとともに、便座4閉時から便座
4開時までの便座4姿勢において接触可能な第2伝熱部
13、及び第2被伝熱部14を上記回転支持部5、及び
上記結合部6に設けたことを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項5に係る便座昇温装置
2は、請求項2の構成に加えて、第1被伝熱部12、及
び第2被伝熱部14を上記結合部6に設けるとともに、
伝熱部9を上記回転支持部5に設け、便座4閉時では伝
熱部9と第1,第2被伝熱部12,14の両方が接触可
能とし、便座4開時では伝熱部9と第1被伝熱部12の
みが接触可能としたことを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項6に係る便座昇温装置
2は、請求項1又は2の構成に加えて、便座4閉時にの
み接触可能な第1伝熱部11、及び第1被伝熱部12を
本体3、及び便座4に設けるとともに、便座4開時にの
み接触可能な第2伝熱部13、及び第2被伝熱部14を
本体3、及び便座4に設け、第1伝熱部11又は第1被
伝熱部12のいずれかを弾性体15で形成するととも
に、第2伝熱部13又は第2被伝熱部14のいずれかを
弾性体16で形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
9に基づいて説明する。
【0012】本発明の実施の形態の一例を図1乃至図4
に示す。便座昇温装置2は本体3と便座4と便フタ40
から構成され、便器1の便受け部1aの上開口部1bの
上縁部1cに本体3を取り付けることで便器1上に設置
される。本体3は便座4を閉じた際に便座4が載置され
る便座受け部3aと便座受け部3a後部に連続して配し
た筐体部3bとから構成される。筐体部3bの前面下部
の両端部からは軸受ケース部3c,3cが連続して突出
形成され、両軸受ケース部3c,3cの対面する内壁に
設けた支持穴にて円形断面の棒状部材である回転支持部
5が枢支される。他方、便座4には後側端部4cを前記
回転支持部5と回転自在に係合するための結合部6が設
けられ、両者を係合させることで、便座4は本体3に対
して開閉自在に回動できるようになる。
【0013】本体3には熱源7として便座受け部3a上
面に面状のヒーター17が4個配設されるとともに、筐
体部3bの前面上部に面状のヒーター18が1個配設さ
れる。他方、便座4内には放熱部8として2本の円弧状
のヒートパイプ19,19が配設されるとともに、便座
4の裏面4bには便座4を閉じた時に前記ヒーター17
と当接可能な受熱板20が4個配設され、また、便座4
の結合部6の表面6aには便座4を開いた時に本体3の
前記ヒーター18と当接可能な受熱板21が配設され、
これら受熱板20,21は前記ヒートパイプ19,19
と図1に示すように接合される。尚、受熱板20,21
には銅やアルミなどの熱伝導率の良い材料を使用する。
また、上記構成においては本体3の便座受け部3aの上
面に配設した4個のヒーター17は熱源7であるととも
に伝熱部9も兼ね、また、本体3の筐体部3bの前面上
部に配設した1個のヒーター18も同じく熱源7である
とともに伝熱部9を兼ねる。そして、上記構成によれ
ば、便座4を閉じた時には本体3のヒーター17が便座
4の受熱板20と当接することにより、熱源7であり伝
熱部9でもあるヒーター17からの熱が被伝熱部10で
ある受熱板20に伝熱され、さらに受熱板20から熱伝
達によってヒートパイプ19に伝熱される。他方、便座
4を開いた時には本体3のヒーター18が便座4の受熱
板21と当接することにより、熱源7であり伝熱部9で
もあるヒーター18からの熱が被伝熱部10である受熱
板21に伝熱され、さらに受熱板21から熱伝達によっ
てヒートパイプ19に伝熱される。このように本例の便
座昇温装置2は便座4を閉じた時も便座4を開いた時も
本体3の熱源7と便座4の放熱部8との間に熱の授受を
行うことができ、いずれの場合も便座4を暖房すること
ができるものである。そして、ヒーター17とヒーター
18の負荷が同じである場合、熱源7から放熱部8が受
け取る熱量、即ち、ヒーター17或いはヒーター18か
らヒートパイプ19が受け取る熱量は、伝熱部9と被伝
熱部10との接触面積の大きさに比例することになる。
本例では、便座4を閉じた時の、本体3の便座受け部3
aの上面に配設した4個のヒーター17と便座4の裏面
4bに配設した4個の受熱板20との総接触面積の方
が、便座4を開いた時の、本体3の筐体部3bの前面上
部に配設した1個のヒーター18と便座4の結合部6の
表面6aに配設した1個の受熱板21との接触面積に比
べて大きくなるように設計してあるので、便座4を使用
する時、即ち、便座4を閉じた時の便座4の受熱量を多
くすることができる一方、便座4を開いた時の便座4の
受熱量を少なくすることができ、便座4を使用しない時
に少ないエネルギー消費量で便座4を保温することがで
きる。尚、便座4を閉じた時の便座4への伝熱量は、人
が便座4に着座した状態で不快感を与えないような便座
表面温度を設定し、熱収支計算によって決定する。そし
て、便座4を開いた時の便座4への伝熱量は、便座4を
閉じた直後に人が便座4に着座しても冷たい感触などの
不快感を与えない必要最小限の便座表面温度を設定し、
同じく熱収支計算によって決定する。このように必要な
便座4への伝熱量を決定した後、熱源7の負荷、及び伝
熱部9、被伝熱部10の面積、使用材料などを決定す
る。
【0014】上記の通り、本例の便座昇温装置は、便座
4を開いた時にも便座4を暖房し、便座表面温度を適温
に保温しておくため、便座4を使用する際、便座4を閉
じた直後に座っても冷たい感触などの不快感を感じるこ
とがなく、快適に使用することができる。尚、上記構成
においてヒーター17,18、及び受熱板20,21を
第1伝熱部11、第2伝熱部13、及び第1被伝熱部1
2、第2被伝熱部14と呼ぶことにすると、便座4を閉
じた時の伝熱部9、及び被伝熱部10は、第1伝熱部1
1、及び第1被伝熱部12となり、便座4を開いた時の
伝熱部9、及び被伝熱部10は、第2伝熱部13、及び
第2被伝熱部14となり、さらにヒーター17,18を
第1熱源22、第2熱源23と呼ぶことにすると、便座
4を閉じた時は、第1熱源22から第1伝熱部11、第
1被伝熱部12を介しての放熱部8への伝熱とみること
ができ、便座4を開いた時は、第2熱源23から第2伝
熱部13、第2被伝熱部14を介しての放熱部8への伝
熱とみることができる。このように、本例の便座昇温装
置2は、便座4を閉じた時にのみ接触可能な第1伝熱部
11、及び第2被伝熱部12を本体3、及び便座4に設
けるとともに、便座4を開いた時にのみ接触可能な第2
伝熱部13、及び第2被伝熱部14を本体3、及び便座
4に設けるという構成をとっているので、伝熱部9と被
伝熱部10との接触面積の大小を簡単に設定することが
できる。
【0015】次に本発明の実施の形態の他の例を図5乃
至図7に示す。この例の便座昇温装置2は、第2熱源2
3、第2伝熱部13、第2被伝熱部14を除く他の構成
は前記例と略同じである。本例の回転支持部5は、その
軸心を含む内部とその外周部が夫々、棒状のヒーター2
4と、銅やアルミなどの熱伝導率の良い材料にて円筒状
に形成された軸受25から構成される棒状部材となって
おり、他方、回転支持部5に回転自在に係合する結合部
6は、その係合穴6bに軸受メタル26を嵌め込むこと
ができ、嵌め込んだ軸受メタル26の外周面と便座4内
に配設した2本の円弧状のヒートパイプ19,19の末
端とが接合した構成となっている。このように本例で
は、ヒーター24、軸受25、及び軸受メタル26が夫
々、第2熱源23、第2伝熱部13、及び第2被伝熱部
14を構成する。そして、上記のような構成とすること
によって、軸受25の外周面と軸受メタル26の内周
面、即ち、第2伝熱部13の伝熱面と第2被伝熱部14
の被伝熱面とが、便座4の姿勢に関わらず常に摺接でき
るので、便座4を閉じた状態から便座4を開いた状態ま
でのどの便座4の姿勢においても一定の伝熱量を放熱部
8であるヒートパイプ19,19に供給することができ
る。この結果、便座4を開いた状態から便座4を閉じた
状態に移行する際、第2熱源23から放熱部8に一定量
の熱量を供給したままの状態で、便座4を閉じると同時
に第1熱源22からの熱量が付加されるので、放熱部8
の受熱量は図6に示すような曲線を描き、使用者が便座
4を使用するタイミングに合わせた便座4の暖房が可能
となる。一方、前記例の場合は、第2熱源23から放熱
部8への伝熱が行われるのは便座4を開いた時のみで、
便座4を便器1側に倒し始めてから便座4を閉じた状態
に至るまでは、放熱部8への伝熱は行われないので、放
熱部8の受熱量は図7に示すような曲線を描き、便座4
使用時の必要受熱量に至るまでの時間が本例と比べて遅
れるものとなる。
【0016】次に本発明の実施の形態の他の例を図8に
示す。この例の便座昇温装置2は、熱源7、伝熱部9を
回転支持部5に配するとともに、被伝熱部10を結合部
6に配し、被伝熱部10を便座4内の放熱部8に接合し
てなるものであり、回転支持部5と結合部6間のみにて
放熱部8への伝熱を行うという点で上記2例とは異なる
ものである。回転支持部5は、半円柱状のヒーター27
と半円柱状の断熱材28を接合してなる棒状部材で、他
方、結合部6は、回転支持部5の外径よりも若干大きい
係合穴6bを有し、係合穴6bの内周面には中心角90
°の円弧断面を有する同寸の受熱板29,30が2個隣
接して配設され、夫々の外周面は便座4内に配設した2
本の円弧状のヒートパイプ19,19の末端と接合して
いる。尚、受熱板29,30の長手方向の長さはヒータ
ー27と略等しく、熱伝導率の良い銅やアルミなどの材
料で形成してある。そして、結合部6の係合穴6bに回
転支持部5を嵌め込んだ後、回転支持部5の両端を、本
体3の便座受け部3aの後部両端から突設した回転支持
部固定部3d,3d間で固定して、便座4を本体3に結
合する。尚、便座4は便座倒れ止め部(図示せず)によ
って後側へある角度以上は倒れないようにしてあり、ま
た、便座4を開いた状態において、結合部6の係合穴6
bの内周面に配設した2個の受熱板29,30、及び回
転支持部5のヒーター27が図8に示す配置となるよう
に予め設計する。即ち、上記構成は、回転支持部5のヒ
ーター27が熱源7であるとともに伝熱部9であり、結
合部6の係合穴6bに配設した受熱板29,30が夫々
第1被伝熱部12、第2被伝熱部14であるように構成
したものであり、便座4を開いた状態では、伝熱部9で
あるヒーター27の外周面と第1被伝熱部12である受
熱板29の内周面が接触し、続いて便座4を便器1側に
倒し始めると、伝熱部9であるヒーター27が第2被伝
熱部14である受熱板30の内周面の一部とも接触し始
めるため、伝熱部9と被伝熱部10との接触面積が増し
ていき、最後に便座4を閉じた状態では、伝熱部9であ
るヒーター27の外周面と第1被伝熱部12である受熱
板29、及び第2被伝熱部14である受熱板30の両方
の内周面とが接触し、伝熱部9と被伝熱部10との接触
面積が最大になる。このようにすることで、便座4を閉
じる角度に比例して伝熱部9と被伝熱部10との接触面
積を増大させることができるので、放熱部8への伝熱量
をリニアに増大させることができ、使用者が便座4を使
用するタイミングに合わせた便座4の昇温が可能とな
る。また、熱源7を回転支持部5に一元化できるととも
に、伝熱部9、及び被伝熱部10を回転支持部5とこれ
に結合する結合部6の部分に集約できるため、構造を簡
素化できる。また、便座4の姿勢に関わらず、熱源7か
ら放熱部8への伝熱経路が同じ経路のままなので、余分
な放熱を極力抑えることができ、使用する熱源7からの
発熱量を無駄なく有効に利用できる。
【0017】次に本発明の実施の形態の他の例を図9に
示す。この例の便座昇温装置2は、便座4の裏面4bと
表面4aに配設した第1被伝熱部12、第2被伝熱部1
4を除く他の構成は、第1の例と略同じである。本体3
の便座受け部3a後部に連続して配した筐体部3bの前
面は傾斜面3eとなっており、筐体部3bの前側両端に
は回転支持部固定部3d,3dが突設している。そし
て、結合部6の係合穴6bに回転支持部5を嵌め込んだ
後、回転支持部5の両端を、回転支持部固定部3d,3
d間で固定して、便座4を本体3に結合する。本体3に
は便座受け部3aの上面後方に第1熱源22であり第1
伝熱部11でもある面状のヒーター17が左右対称に2
個配設されるとともに、筐体部3bの前面の傾斜面3e
に第2熱源23であり第2伝熱部13でもある面状のヒ
ーター18が1個配設される。他方、便座4内には第1
の例と同じく放熱部8として2本の円弧状のヒートパイ
プ19,19が配設されるとともに、便座4の裏面4b
の結合部6に近い所にはゴムなどの弾性体15で形成さ
れた第1被伝熱部12が、便座4を閉じた時に前記ヒー
ター17と接触可能に配設され、また、便座4の表面4
aの結合部6に近い所には表面4bと同じくゴムなどの
弾性体16で形成された第2被伝熱部14が、便座4を
開いた時に前記ヒーター18と接触可能に配設され、上
記第1被伝熱部12、及び第2被伝熱部14は、便座4
内に配設された2本のヒートパイプ19,19の末端と
夫々接合されている。尚、本体3の筐体部3bの傾斜面
3eは、便座4を回転支持部5を回転中心として後側へ
倒した時、本体3の筐体部3bの傾斜面3eに配設した
ヒーター18の表面と、便座4の表面4aに配設した弾
性体16の表面とが平行に隙間なく当接できるように傾
斜させてある。
【0018】このように本例の便座昇温装置2は、本体
3の便座受け部3aの上面に第1熱源22、第1伝熱部
11を配設し、本体3の筐体部3bの前面の傾斜面3e
に第2熱源23、第2伝熱部13を配設し、便座4内に
放熱部8を配設するとともに、便座4の裏面4b、及び
表面4aに第1被伝熱部12、及び第2被伝熱部14を
夫々配設した点で第1の例と略同じ構成を有するもので
あるが、第1の例のように、便座4を閉じた際の、第1
伝熱部11と第1被伝熱部12との総接触面積が、便座
4を開いた際の、第2伝熱部13と第2被伝熱部14と
の接触面積と比べて必ずしも大きい必要はなく同程度で
あっても構わない。即ち、第1被伝熱部12、及び第2
被伝熱部14が弾性体15,16であるため、便座4を
開いた状態では、便座4が本体3の筐体部3bの前面の
傾斜面3eにもたれ、弾性体16とヒーター18とが接
触するが、便座4の傾斜角度が90°に近い角度である
ため、便座4の重量のうち筐体部3bの傾斜面3eに垂
直にかかる重量の成分は小さく、その結果、弾性体16
のヒーター18への接触圧は小さくなり、両者間の密着
性は低く、熱の授受も少なくなる。他方、便座4を閉じ
た状態では、便座4が便座受け部3aの上面に水平な状
態で載置されるため、便座4の重量が全部下方にかかる
ため、弾性体15のヒーター17への接触圧は大きくな
り、両者間が完全に密着するとともに接触面積も増え、
熱の授受も多くなる。さらに人が便座4に着座すると、
人の体重も加わるので、さらに弾性体15のヒーター1
7への接触圧は大きくなり、両者間の接触面積がさらに
増え、熱の授受をさらに増やすことができる。このよう
に被伝熱部10を弾性体15,16で構成することによ
って、便座4を開いた時のように被伝熱部10にかかる
荷重が小さい場合と、便座4を閉じた時のように被伝熱
部10にかかる荷重が大きい場合を利用して、伝熱部9
と被伝熱部10との接触面積を変化させ、放熱部8への
伝熱量を変化させることができるので、簡単な構成で第
1の例と同じ効果を奏することができる。尚、上記例で
は、第1被伝熱部12、第2被伝熱部14を弾性体1
5,16で構成したが、第1伝熱部11、第2伝熱部1
3を弾性体で構成してもよく、また、第1伝熱部11、
第1被伝熱部12、及び第1伝熱部13、第2伝熱部1
4ともに弾性体で構成しても同じ効果を奏することがで
きる。
【0019】尚、上述の例は、便座昇温装置2の本体3
が便器1と独立した構成のものとなっているが、本体3
が便器1と一体化した構成にすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、便座を使用しない時、即ち、便座開時にも便座を暖
房し、便座表面温度を適温に保温しておくため、便座を
使用する際、便座を閉じた直後に便座に座っても冷たい
感触などの不快感を感じることがなく、快適に使用する
ことができる。
【0021】また本発明の請求項2記載の発明にあって
は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、便座開時の
エネルギー消費量が少なくて済む。
【0022】また本発明の請求項3記載の発明にあって
は、請求項2に記載の発明の効果に加えて、便座開時、
及び便座閉時の伝熱部と被伝熱部との接触面積の大小を
簡単に設定することができる。
【0023】また本発明の請求項4記載の発明にあって
は、請求項2に記載の発明の効果に加えて、第2伝熱部
の伝熱面と第2被伝熱部の被伝熱面とが、便座の姿勢に
関わらず常に摺接できるので、便座開時から便座閉時ま
でのどの便座姿勢においても一定の伝熱量を放熱部に供
給することができ、便座開時から便座閉時に移行する
際、放熱部に一定量の熱量を供給したままの状態で、便
座を閉じると同時に第1伝熱部から第1被伝熱部を経て
熱量がさらに付加されるため、使用者の便座を使用する
タイミングに合わせた便座の暖房が可能となる。
【0024】また本発明の請求項5記載の発明にあって
は、請求項2に記載の発明の効果に加えて、便座を閉じ
る角度に比例して伝熱部と被伝熱部との接触面積を増大
させることができるので、放熱部への伝熱量をリニアに
増大させることができ、使用者の便座を使用するタイミ
ングに合わせた便座の昇温が可能となる。また、熱源を
回転支持部に一元化できるとともに、伝熱部、及び被伝
熱部を回転支持部とこれに結合する結合部の部分に集約
できるため、構造を簡素化することができる。また、便
座姿勢に関わらず、熱源から放熱部への伝熱経路が同じ
経路のままなので、余分な放熱を極力抑えることがで
き、使用する熱源からの発熱量を無駄なく有効に利用で
きる。
【0025】また本発明の請求項6記載の発明にあって
は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、便座
開時のように伝熱部にかかる荷重が小さい場合と、便座
閉時のように伝熱部にかかる荷重が大きい場合を利用し
て、伝熱部と被伝熱部との接触面積を変化させ、放熱部
への伝熱量を変化させることができるので、簡単な構成
で請求項2と同じ効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
便座昇温装置の斜視図である。
【図2】同上の便器に設置した便座昇温装置の側面図で
ある。
【図3】同上の便器に設置した便座昇温装置(便フタは
図示略)の上面図である。
【図4】同上の便座昇温装置の縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示すものであ
り、便座昇温装置の縦断面図である。
【図6】同上の便座の受熱量を時系列で表したグラフで
ある。
【図7】第1の例の便座の受熱量を時系列で表したグラ
フである。
【図8】本発明の実施の形態の他の例を示すものであ
り、便座昇温装置の縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の他の例を示すものであ
り、便座昇温装置の縦断面図である。
【符号の説明】
2 便座昇温装置 3 本体 4 便座 5 回転支持部 6 結合部 7 熱源 8 放熱部 9 伝熱部 10 被伝熱部 11 第1伝熱部 12 第1被伝熱部 13 第2伝熱部 14 第2被伝熱部 15 弾性体 16 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 和嗣 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 上原 健裕 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 安達 健一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小松 照明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 村瀬 慎也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川本 哲郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岡田 浩明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2D037 AA02 AB21 AD03 AD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座の一端に設けた結合部と本体側に設
    けた回転支持部とが連結され、便座が開閉可能になって
    おり、本体に便座加熱用の熱源、及び伝熱部を設けると
    ともに、便座に放熱部、及び被伝熱部を設け、伝熱部と
    被伝熱部が接触することで本体の熱源から便座の放熱部
    への伝熱が行われる便座昇温装置において、便座閉時と
    便座開時の両方において上記伝熱が可能であることを特
    徴とする便座昇温装置。
  2. 【請求項2】 便座閉時の伝熱部と被伝熱部との接触面
    積が、便座開時の伝熱部と被伝熱部との接触面積よりも
    大きいことを特徴とする請求項1記載の便座昇温装置。
  3. 【請求項3】 便座閉時にのみ接触可能な第1伝熱部、
    及び第1被伝熱部を本体、及び便座に設けるとともに、
    便座開時にのみ接触可能な第2伝熱部、及び第2被伝熱
    部を本体、及び便座に設けたことを特徴とする請求項2
    記載の便座昇温装置。
  4. 【請求項4】 便座閉時にのみ接触可能な第1伝熱部、
    及び第1被伝熱部を本体、及び便座に設けるとともに、
    便座閉時から便座開時までの便座姿勢において接触可能
    な第2伝熱部、及び第2被伝熱部を上記回転支持部、及
    び上記結合部に設けたことを特徴とする請求項2記載の
    便座昇温装置。
  5. 【請求項5】 第1被伝熱部、及び第2被伝熱部を上記
    結合部に設けるとともに、伝熱部を上記回転支持部に設
    け、便座閉時では伝熱部と第1,第2被伝熱部の両方が
    接触可能とし、便座開時では伝熱部と第1被伝熱部のみ
    が接触可能としたことを特徴とする請求項2記載の便座
    昇温装置。
  6. 【請求項6】 便座閉時にのみ接触可能な第1伝熱部、
    及び第1被伝熱部を本体、及び便座に設けるとともに、
    便座開時にのみ接触可能な第2伝熱部、及び第2被伝熱
    部を本体、及び便座に設け、第1伝熱部又は第1被伝熱
    部のいずれかを弾性体で形成するとともに、第2伝熱部
    又は第2被伝熱部のいずれかを弾性体で形成したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の便座昇温装置。
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