JP2000294299A - 電池パック制御装置 - Google Patents
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池パック内で充放電状態をサンプリングす
る周期を適切に設定して検出精度を低下させることなく
無駄な電源の消耗をなくすようにする。 【解決手段】 充電式の複数のセル１を内蔵した電池パ
ックの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリ
ングする電池パック制御装置であって、充放電状態とし
て放電時の電流や充放電時の電圧をサンプリングするサ
ンプリング手段２と、サンプリングした電流の変動の大
小や電圧値を規定値と比較判定する判定手段３と、判定
手段により電流の変動の大小の判定結果に基づきサンプ
リング周期の設定を変更する周期変更手段４とを備え、
判定手段３により、所定の期間における電流値の差が規
定値より大きいか否か、或いは所定の期間における電流
値の標準偏差が規定値より大きいか否かにより電流の変
動の大小を判定し、電圧値を規定値と比較判定する。
る周期を適切に設定して検出精度を低下させることなく
無駄な電源の消耗をなくすようにする。 【解決手段】 充電式の複数のセル１を内蔵した電池パ
ックの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリ
ングする電池パック制御装置であって、充放電状態とし
て放電時の電流や充放電時の電圧をサンプリングするサ
ンプリング手段２と、サンプリングした電流の変動の大
小や電圧値を規定値と比較判定する判定手段３と、判定
手段により電流の変動の大小の判定結果に基づきサンプ
リング周期の設定を変更する周期変更手段４とを備え、
判定手段３により、所定の期間における電流値の差が規
定値より大きいか否か、或いは所定の期間における電流
値の標準偏差が規定値より大きいか否かにより電流の変
動の大小を判定し、電圧値を規定値と比較判定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電式の複数のセ
ルを内蔵した電池パックの充放電状態を所定のサンプリ
ング周期でサンプリングする電池パック制御装置に関す
る。
ルを内蔵した電池パックの充放電状態を所定のサンプリ
ング周期でサンプリングする電池パック制御装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
携帯電話やノートパソコン、プレーヤー、デジタルカメ
ラなどの携帯型電子機器には、電源として充電式の複数
のセルを内蔵した電池パックが用いられている。特に携
帯型電子機器においては、通常の商用電源を使用する機
器とは異なり、確実な動作を保証するためには十分な容
量の電池電源が必要である。そのため、電池電源の残容
量を把握して適宜充電することが必要であり、電池パッ
クでは、残容量を常に検出するために、あるいは動作を
監視するため、放電時の電流をサンプリングしている。
この放電時の電流のサンプリングでは、あまりにサンプ
リング周期を長くすると、その間の電流の変動が除かれ
てしまうために検出精度が悪くなり、検出精度を良くす
るためにサンプリング周期を短くすると、そのために消
費される電流が増え電源が消耗するという問題がある。
携帯電話やノートパソコン、プレーヤー、デジタルカメ
ラなどの携帯型電子機器には、電源として充電式の複数
のセルを内蔵した電池パックが用いられている。特に携
帯型電子機器においては、通常の商用電源を使用する機
器とは異なり、確実な動作を保証するためには十分な容
量の電池電源が必要である。そのため、電池電源の残容
量を把握して適宜充電することが必要であり、電池パッ
クでは、残容量を常に検出するために、あるいは動作を
監視するため、放電時の電流をサンプリングしている。
この放電時の電流のサンプリングでは、あまりにサンプ
リング周期を長くすると、その間の電流の変動が除かれ
てしまうために検出精度が悪くなり、検出精度を良くす
るためにサンプリング周期を短くすると、そのために消
費される電流が増え電源が消耗するという問題がある。
【０００３】図５は放電時の電流の変動とサンプリング
周期との関係を説明するための図である。図５に示すよ
うに設定したあるサンプリング周期において、急峻な電
流の変動に対し追随できないと、電流値の誤差が大きく
なり、残容量が実際のものとかけ離れてしまう。この場
合、サンプリング周期を現状よりも短くすればサンプリ
ングした電流値に基づき求められる残容量の精度が大幅
に向上する。しかし、サンプリング周期を短くすると、
電池パック内部で消費される電流が大きくなるという問
題がある。
周期との関係を説明するための図である。図５に示すよ
うに設定したあるサンプリング周期において、急峻な電
流の変動に対し追随できないと、電流値の誤差が大きく
なり、残容量が実際のものとかけ離れてしまう。この場
合、サンプリング周期を現状よりも短くすればサンプリ
ングした電流値に基づき求められる残容量の精度が大幅
に向上する。しかし、サンプリング周期を短くすると、
電池パック内部で消費される電流が大きくなるという問
題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、電池パック内で充放電状態をサン
プリングする周期を適切に設定して検出精度を低下させ
ることなく無駄な電源の消耗をなくすようにするもので
ある。
決するものであって、電池パック内で充放電状態をサン
プリングする周期を適切に設定して検出精度を低下させ
ることなく無駄な電源の消耗をなくすようにするもので
ある。
【０００５】そのために本発明は、充電式の複数のセル
を内蔵した電池パックの充放電状態を所定のサンプリン
グ周期でサンプリングする電池パック制御装置であっ
て、前記充放電状態として放電時の電流をサンプリング
するサンプリング手段と、前記サンプリングした電流の
変動の大小を判定する判定手段と、前記判定手段により
電流の変動の大小の判定結果に基づき前記サンプリング
周期の設定を変更する周期変更手段とを備えたことを特
徴とし、前記判定手段は、所定の期間における電流値の
差が規定値より大きいか否か、或いは所定の期間におけ
る電流値の標準偏差が規定値より大きいか否かにより電
流の変動の大小を判定することを特徴とするものであ
る。
を内蔵した電池パックの充放電状態を所定のサンプリン
グ周期でサンプリングする電池パック制御装置であっ
て、前記充放電状態として放電時の電流をサンプリング
するサンプリング手段と、前記サンプリングした電流の
変動の大小を判定する判定手段と、前記判定手段により
電流の変動の大小の判定結果に基づき前記サンプリング
周期の設定を変更する周期変更手段とを備えたことを特
徴とし、前記判定手段は、所定の期間における電流値の
差が規定値より大きいか否か、或いは所定の期間におけ
る電流値の標準偏差が規定値より大きいか否かにより電
流の変動の大小を判定することを特徴とするものであ
る。
【０００６】また、充電式の複数のセルを内蔵した電池
パックの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプ
リングする電池パック制御装置であって、前記充放電状
態として充放電時のセルの電圧をサンプリングするサン
プリング手段と、前記サンプリングした電圧値を規定値
と比較判定する判定手段と、前記判定手段による電圧値
の比較判定結果に基づき前記サンプリング周期の設定を
変更する周期変更手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
パックの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプ
リングする電池パック制御装置であって、前記充放電状
態として充放電時のセルの電圧をサンプリングするサン
プリング手段と、前記サンプリングした電圧値を規定値
と比較判定する判定手段と、前記判定手段による電圧値
の比較判定結果に基づき前記サンプリング周期の設定を
変更する周期変更手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【０００７】さらに、前記サンプリング手段は、サンプ
リング周期を最速にしてサンプリングする期間を有し、
前記周期変更手段は、前記最速のサンプリング周期でサ
ンプリングした電流値または電圧値の変動と間引いた電
流値または電圧値の変動が所定の誤差内にあるか否かを
判定し、所定の誤差の範囲内の場合には前記間引いた電
流値または電圧値のサンプリング周期とすることを特徴
とするものである。
リング周期を最速にしてサンプリングする期間を有し、
前記周期変更手段は、前記最速のサンプリング周期でサ
ンプリングした電流値または電圧値の変動と間引いた電
流値または電圧値の変動が所定の誤差内にあるか否かを
判定し、所定の誤差の範囲内の場合には前記間引いた電
流値または電圧値のサンプリング周期とすることを特徴
とするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図１は本発明に係る電池パック
制御装置の実施の形態を示す図、図２は演算制御回路に
よるサンプリング周期の設定処理の例を説明するための
図、図３は電流値の変動の大小判定処理の例を説明する
ための図である。図中、１はセル、２はサンプリング回
路、３は演算制御回路、４は周期変更回路、Ｒｉは電流
検出用抵抗を示す。
を参照しつつ説明する。図１は本発明に係る電池パック
制御装置の実施の形態を示す図、図２は演算制御回路に
よるサンプリング周期の設定処理の例を説明するための
図、図３は電流値の変動の大小判定処理の例を説明する
ための図である。図中、１はセル、２はサンプリング回
路、３は演算制御回路、４は周期変更回路、Ｒｉは電流
検出用抵抗を示す。
【０００９】図１において、セル１は、直列接続されて
電池パックを構成する充電式の複数の電池であり、図示
しない充放電制御回路を介して充電電源及び携帯型電子
機器の負荷に接続されて蓄電及び給電するものである。
電流検出用抵抗Ｒｉは、セル１に直列に挿入接続され放
電時の電流を検出するための抵抗であり、サンプリング
回路２は、設定された所定のサンプリング周期で電流検
出用抵抗Ｒｉの両端の電圧降下を検出することにより、
セル１の放電時の電流を検出するものである。演算制御
回路３は、サンプリング回路２によりサンプリングされ
る電流値に基づき残容量を演算すると共に、電流値の変
動を監視するものであり、周期変更回路４は、電流値の
変動状況に応じてサンプリング回路２のサンプリング周
期の設定を変更することにより、適切なサンプリング周
期により電流のサンプリングが行われるようにするもの
である。このサンプリング周期の設定では、サンプリン
グした前後の電流値の比較処理により、あるいは一定期
間においてサンプリングした電流値の統計処理により電
流値の変動を判定し、変動が大きくなったと判定した場
合にはサンプリング周期を短くし、変動が小さくなった
と判定した場合にはサンプリング周期を長くする。
電池パックを構成する充電式の複数の電池であり、図示
しない充放電制御回路を介して充電電源及び携帯型電子
機器の負荷に接続されて蓄電及び給電するものである。
電流検出用抵抗Ｒｉは、セル１に直列に挿入接続され放
電時の電流を検出するための抵抗であり、サンプリング
回路２は、設定された所定のサンプリング周期で電流検
出用抵抗Ｒｉの両端の電圧降下を検出することにより、
セル１の放電時の電流を検出するものである。演算制御
回路３は、サンプリング回路２によりサンプリングされ
る電流値に基づき残容量を演算すると共に、電流値の変
動を監視するものであり、周期変更回路４は、電流値の
変動状況に応じてサンプリング回路２のサンプリング周
期の設定を変更することにより、適切なサンプリング周
期により電流のサンプリングが行われるようにするもの
である。このサンプリング周期の設定では、サンプリン
グした前後の電流値の比較処理により、あるいは一定期
間においてサンプリングした電流値の統計処理により電
流値の変動を判定し、変動が大きくなったと判定した場
合にはサンプリング周期を短くし、変動が小さくなった
と判定した場合にはサンプリング周期を長くする。
【００１０】次に、サンプリング周期の設定処理につい
て説明する。サンプリング周期の設定処理では、例えば
図２に示すようにまず、或る所定のサンプリング周期を
設定して（ステップＳ１１）、そのサンプリング周期で
電流をサンプリングする（ステップＳ１２）。そしてサ
ンプリングした電流値に基づき電流値の変動が大か否か
を判定し（ステップＳ１３）、ＹＥＳの場合にはサンプ
リング周期を短くする（ステップＳ１４）。その際、サ
ンプリング周期を短くしたことによりこの回路で消費さ
れる電流も増加するので、この電流増加分を残容量から
減算する。しかし、ステップＳ１３の判定でＮＯの場合
には、さらにサンプリング周期が短くなっているか否か
を判定し（ステップＳ１５）、ＹＥＳの場合には元の長
いサンプリング周期にリセットし（ステップＳ１６）、
ステップＳ１２に戻りサンプリングを続行する。
て説明する。サンプリング周期の設定処理では、例えば
図２に示すようにまず、或る所定のサンプリング周期を
設定して（ステップＳ１１）、そのサンプリング周期で
電流をサンプリングする（ステップＳ１２）。そしてサ
ンプリングした電流値に基づき電流値の変動が大か否か
を判定し（ステップＳ１３）、ＹＥＳの場合にはサンプ
リング周期を短くする（ステップＳ１４）。その際、サ
ンプリング周期を短くしたことによりこの回路で消費さ
れる電流も増加するので、この電流増加分を残容量から
減算する。しかし、ステップＳ１３の判定でＮＯの場合
には、さらにサンプリング周期が短くなっているか否か
を判定し（ステップＳ１５）、ＹＥＳの場合には元の長
いサンプリング周期にリセットし（ステップＳ１６）、
ステップＳ１２に戻りサンプリングを続行する。
【００１１】上記ステップＳ１３による電流値の変動の
大小判定処理は、例えば図３（Ａ）に示すようにまず、
今回のサンプリングした電流値ｉj と共にそれ以前の一
定期間にわたりサンプリングした電流値ｉj-n を取得し
て（ステップＳ２１）、その期間中における電流値から
最大値ｉjmax（ステップＳ２２）、及び最小値ｉjminを
求める（ステップＳ２３）。しかる後、電流の変動値と
して、最大値ｉjmaxと最小値ｉjminとの差Δｉ＝｜ｉ
jmax−ｉjnin｜を求め（ステップＳ２４）、変動値Δｉ
が規定値ｉs より大きいか否かを判定する（ステップＳ
２５）。変動値Δｉが規定値ｉs より大きい場合には電
流値の変動を大として例えばフラグｆを「１」とし（ス
テップＳ２６）、そうでない場合には「フラグｆを
「０」とする（ステップＳ２７）。そして、このフラグ
ｆが「１」か「０」によりサンプリング周期を短くした
り長くし（通常に戻し）たりする。
大小判定処理は、例えば図３（Ａ）に示すようにまず、
今回のサンプリングした電流値ｉj と共にそれ以前の一
定期間にわたりサンプリングした電流値ｉj-n を取得し
て（ステップＳ２１）、その期間中における電流値から
最大値ｉjmax（ステップＳ２２）、及び最小値ｉjminを
求める（ステップＳ２３）。しかる後、電流の変動値と
して、最大値ｉjmaxと最小値ｉjminとの差Δｉ＝｜ｉ
jmax−ｉjnin｜を求め（ステップＳ２４）、変動値Δｉ
が規定値ｉs より大きいか否かを判定する（ステップＳ
２５）。変動値Δｉが規定値ｉs より大きい場合には電
流値の変動を大として例えばフラグｆを「１」とし（ス
テップＳ２６）、そうでない場合には「フラグｆを
「０」とする（ステップＳ２７）。そして、このフラグ
ｆが「１」か「０」によりサンプリング周期を短くした
り長くし（通常に戻し）たりする。
【００１２】上記の処理では、続けてサンプリングした
一定期間の電流値の中から最大値と最小値を求め、その
差が規定値以上か否かでサンプリング周期を短くしたり
長くしたりしたが、単に今回のサンプリングした電流値
と前回のサンプリングした電流値や或る時点にサンプリ
ングした電流値との差を求め、その差が規定値以上か否
かでサンプリング周期を短くしたり長くしたりしてもよ
い。また、上記のように最大値と最小値ではなく、次の
ような統計値を用いても良い。
一定期間の電流値の中から最大値と最小値を求め、その
差が規定値以上か否かでサンプリング周期を短くしたり
長くしたりしたが、単に今回のサンプリングした電流値
と前回のサンプリングした電流値や或る時点にサンプリ
ングした電流値との差を求め、その差が規定値以上か否
かでサンプリング周期を短くしたり長くしたりしてもよ
い。また、上記のように最大値と最小値ではなく、次の
ような統計値を用いても良い。
【００１３】例えば図３（Ｂ）に示すようにまず、今回
のサンプリングした電流値ｉj と共にそれ以前の一定期
間にわたりサンプリングした電流値ｉj-n を取得して
（ステップＳ３１）、それらの標準偏差σを求め（ステ
ップＳ３２）、その標準偏差σが規定値σs より大きい
か否かを判定する（ステップＳ３３）。その結果、標準
偏差σが規定値σs より大きい場合には電流値の変動を
大として例えばフラグｆを「１」とし（ステップＳ３
４）、そうでない場合には「フラグｆを「０」とする
（ステップＳ３５）。そして、このフラグｆが「１」か
「０」によりサンプリング周期を短くしたり長くし（通
常に戻し）たりする。
のサンプリングした電流値ｉj と共にそれ以前の一定期
間にわたりサンプリングした電流値ｉj-n を取得して
（ステップＳ３１）、それらの標準偏差σを求め（ステ
ップＳ３２）、その標準偏差σが規定値σs より大きい
か否かを判定する（ステップＳ３３）。その結果、標準
偏差σが規定値σs より大きい場合には電流値の変動を
大として例えばフラグｆを「１」とし（ステップＳ３
４）、そうでない場合には「フラグｆを「０」とする
（ステップＳ３５）。そして、このフラグｆが「１」か
「０」によりサンプリング周期を短くしたり長くし（通
常に戻し）たりする。
【００１４】図４は電池パックの実施の形態を示す図で
あり、１１はセル、１２はモニタ回路、１３は制御回
路、１４は充放電用ＦＥＴ、１５はプリチャージ用スイ
ッチ素子、１６はコネクタ、１８はバス、Ｒｉは電流検
出用抵抗を示す。
あり、１１はセル、１２はモニタ回路、１３は制御回
路、１４は充放電用ＦＥＴ、１５はプリチャージ用スイ
ッチ素子、１６はコネクタ、１８はバス、Ｒｉは電流検
出用抵抗を示す。
【００１５】電池パックは、図４に示すように充電式の
複数のセル１１、それらをモニタするモニタ回路１２、
外部との通信や電池パック内の制御を行う制御回路（Ｃ
ＰＵ）１３、充放電を直接制御する充放電用ＦＥＴ１
４、この充放電用ＦＥＴ１４に並列接続されたプリチャ
ージ用スイッチ素子１５、外部装置との接続を行うコネ
クタ１６等からなる。モニタ回路１２は、各セル１１の
充放電状態を監視するものであり、例えば電流を検出
（サンプリング）する回路、電圧を検出する回路、さら
には温度センサを有する温度検出回路などからなり、こ
れらにより異常電流や異常電圧、異常温度を検出した場
合には充放電用ＦＥＴ１４を制御して充放電を停止させ
ることもできる。また、モニタ回路１２は、充放電電流
をバイパスする回路を有するものであってもよい。制御
回路１３は、モニタ回路１２で検出した充放電状態を示
すデータを取り込み、外部との通信によりデータやコマ
ンドを授受し充放電用ＦＥＴ１４を制御する例えばＣＰ
Ｕであり、ここでサンプリング周期の設定処理も行う。
プリチャージ用スイッチ素子１５は、他の電池パックと
並列接続した場合に、電圧の高い方の電池パックから低
い方の電池パックへ一定以上の電流が流れないように
し、電池パック間の電圧差が所定値以下になったとき各
電池パックの充放電用ＦＥＴ１４をオンにするものであ
る。
複数のセル１１、それらをモニタするモニタ回路１２、
外部との通信や電池パック内の制御を行う制御回路（Ｃ
ＰＵ）１３、充放電を直接制御する充放電用ＦＥＴ１
４、この充放電用ＦＥＴ１４に並列接続されたプリチャ
ージ用スイッチ素子１５、外部装置との接続を行うコネ
クタ１６等からなる。モニタ回路１２は、各セル１１の
充放電状態を監視するものであり、例えば電流を検出
（サンプリング）する回路、電圧を検出する回路、さら
には温度センサを有する温度検出回路などからなり、こ
れらにより異常電流や異常電圧、異常温度を検出した場
合には充放電用ＦＥＴ１４を制御して充放電を停止させ
ることもできる。また、モニタ回路１２は、充放電電流
をバイパスする回路を有するものであってもよい。制御
回路１３は、モニタ回路１２で検出した充放電状態を示
すデータを取り込み、外部との通信によりデータやコマ
ンドを授受し充放電用ＦＥＴ１４を制御する例えばＣＰ
Ｕであり、ここでサンプリング周期の設定処理も行う。
プリチャージ用スイッチ素子１５は、他の電池パックと
並列接続した場合に、電圧の高い方の電池パックから低
い方の電池パックへ一定以上の電流が流れないように
し、電池パック間の電圧差が所定値以下になったとき各
電池パックの充放電用ＦＥＴ１４をオンにするものであ
る。
【００１６】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、電流値の差や標準偏差で表される変
動が規定値以上である場合に電流のサンプリング周期を
短くしたが、逆に規定値以下である場合にサンプリング
周期を長くしてもよいし、ホストなどの外部装置からの
コマンドによりサンプリング周期を長くしたり短くした
りできるようにしてもよい。また、放電時に電流をサン
プリングする周期について制御したが、充電時や放電時
において電圧をサンプリングする場合にも同様に適用し
てもよいことはいうまでもない。さらに、平均電流値を
規定値と比較し、平均電流値が規定値より小さいときは
小電流モードとしてサンプリング周期を長くし、平均電
流値が規定値より大きいときは大電流モードしてサンプ
リング周期を短くしてもよい。例えばある特定のタイミ
ングである特定の期間、サンプリング周期を最速にし、
サンプリングした電流値または電圧値の平均値または標
準偏差を算出し、次に、サンプリングしたデータからデ
ータを間引いていったときに平均値または標準偏差が所
定の誤差範囲内であれば、サンプリング周期をデータを
間引いた周期に相当するサンプリング周期に切り換える
ようにしてもよい。
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、電流値の差や標準偏差で表される変
動が規定値以上である場合に電流のサンプリング周期を
短くしたが、逆に規定値以下である場合にサンプリング
周期を長くしてもよいし、ホストなどの外部装置からの
コマンドによりサンプリング周期を長くしたり短くした
りできるようにしてもよい。また、放電時に電流をサン
プリングする周期について制御したが、充電時や放電時
において電圧をサンプリングする場合にも同様に適用し
てもよいことはいうまでもない。さらに、平均電流値を
規定値と比較し、平均電流値が規定値より小さいときは
小電流モードとしてサンプリング周期を長くし、平均電
流値が規定値より大きいときは大電流モードしてサンプ
リング周期を短くしてもよい。例えばある特定のタイミ
ングである特定の期間、サンプリング周期を最速にし、
サンプリングした電流値または電圧値の平均値または標
準偏差を算出し、次に、サンプリングしたデータからデ
ータを間引いていったときに平均値または標準偏差が所
定の誤差範囲内であれば、サンプリング周期をデータを
間引いた周期に相当するサンプリング周期に切り換える
ようにしてもよい。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、充電式の複数のセルを内蔵した電池パックの
充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリングす
る電池パック制御装置であって、充放電状態として放電
時の電流や充放電時の電圧をサンプリングするサンプリ
ング手段と、サンプリングした電流の変動の大小を判定
する判定手段３、判定手段により電流の変動の大小の判
定結果に基づきサンプリング周期の設定を変更する周期
変更手段とを備えるので、急峻な電流の変動があり追随
できないような場合にサンプリング周期を短くすること
ができ、サンプリング周期が適切でないため、電流値の
誤差が大きくなり残容量が実際のものとかけ離れてしま
うのを防ぐことができる。
によれば、充電式の複数のセルを内蔵した電池パックの
充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリングす
る電池パック制御装置であって、充放電状態として放電
時の電流や充放電時の電圧をサンプリングするサンプリ
ング手段と、サンプリングした電流の変動の大小を判定
する判定手段３、判定手段により電流の変動の大小の判
定結果に基づきサンプリング周期の設定を変更する周期
変更手段とを備えるので、急峻な電流の変動があり追随
できないような場合にサンプリング周期を短くすること
ができ、サンプリング周期が適切でないため、電流値の
誤差が大きくなり残容量が実際のものとかけ離れてしま
うのを防ぐことができる。
【００１８】しかも、サンプリング周期を短くすると電
池パック内部で消費される電流が大きくなるが、必要な
ときのみサンプリング周期を短くすることができる。ま
た、所定の期間における電流値の差が規定値より大きい
か否か、或いは所定の期間における電流値の標準偏差が
規定値より大きいか否かにより電流の変動の大小を判定
するので、簡単な構成によりサンプリング周期の変更を
行うことができる。
池パック内部で消費される電流が大きくなるが、必要な
ときのみサンプリング周期を短くすることができる。ま
た、所定の期間における電流値の差が規定値より大きい
か否か、或いは所定の期間における電流値の標準偏差が
規定値より大きいか否かにより電流の変動の大小を判定
するので、簡単な構成によりサンプリング周期の変更を
行うことができる。
【００１９】さらに、充放電状態として充放電時のセル
の電圧をサンプリングするサンプリング手段と、サンプ
リングした電圧値を規定値と比較判定する判定手段と、
判定手段による電圧値の比較判定結果に基づきサンプリ
ング周期の設定を変更する周期変更手段とを備えること
により、充放電時を停止する電圧の判定を的確に行うこ
とができる。
の電圧をサンプリングするサンプリング手段と、サンプ
リングした電圧値を規定値と比較判定する判定手段と、
判定手段による電圧値の比較判定結果に基づきサンプリ
ング周期の設定を変更する周期変更手段とを備えること
により、充放電時を停止する電圧の判定を的確に行うこ
とができる。
【図１】 本発明に係る電池パック制御装置の実施の形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図２】 演算制御回路によるサンプリング周期の設定
処理の例を説明するための図である。
処理の例を説明するための図である。
【図３】 電流値の変動の大小判定処理の例を説明する
ための図である。
ための図である。
【図４】 電池パックの実施の形態を示す図である。
【図５】 放電時の電流の変動とサンプリング周期との
関係を説明するための図である。
関係を説明するための図である。
１…セル、２…サンプリング回路、３…演算制御回路、
４…周期変更回路、Ｒｉ…電流検出用抵抗
４…周期変更回路、Ｒｉ…電流検出用抵抗
Claims (5)
- 【請求項１】 充電式の複数のセルを内蔵した電池パッ
クの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリン
グする電池パック制御装置であって、前記充放電状態と
して放電時の電流をサンプリングするサンプリング手段
と、前記サンプリングした電流の変動の大小を判定する
判定手段と、前記判定手段により電流の変動の大小の判
定結果に基づき前記サンプリング周期の設定を変更する
周期変更手段とを備えたことを特徴とする電池パック制
御装置。 - 【請求項２】 前記判定手段は、所定の期間における電
流値の差が規定値より大きいか否かにより電流の変動の
大小を判定することを特徴とする請求項１記載の電池パ
ック制御装置。 - 【請求項３】 前記判定手段は、所定の期間における電
流値の標準偏差が規定値より大きいか否かにより電流の
変動の大小を判定することを特徴とする請求項１記載の
電池パック制御装置。 - 【請求項４】 充電式の複数のセルを内蔵した電池パッ
クの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリン
グする電池パック制御装置であって、前記充放電状態と
して充放電時のセルの電圧をサンプリングするサンプリ
ング手段と、前記サンプリングした電圧値を規定値と比
較判定する判定手段と、前記判定手段による電圧値の比
較判定結果に基づき前記サンプリング周期の設定を変更
する周期変更手段とを備えたことを特徴とする電池パッ
ク制御装置。 - 【請求項５】 充電式の複数のセルを内蔵した電池パッ
クの充放電状態を所定のサンプリング周期でサンプリン
グする電池パック制御装置であって、前記充放電状態と
して充放電時のセルの電流または電圧をサンプリングす
るサンプリング手段と、前記サンプリングした電流値ま
たは電圧値の変動を規定値と比較判定する判定手段と、
前記判定手段による電流値または電圧値の変動の比較判
定結果に基づき前記サンプリング周期の設定を変更する
周期変更手段とを備えると共に、前記サンプリング手段
は、サンプリング周期を最速にしてサンプリングする期
間を有し、前記周期変更手段は、前記最速のサンプリン
グ周期でサンプリングした電流値または電圧値の変動と
間引いた電流値または電圧値の変動が所定の誤差内にあ
るか否かを判定し、所定の誤差の範囲内の場合には前記
間引いた電流値または電圧値のサンプリング周期とする
ことを特徴とする電池パック制御装置。
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|---|---|---|---|
| JP09612799A JP3405525B2 (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 電池パック制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000294299A true JP2000294299A (ja) | 2000-10-20 |
| JP3405525B2 JP3405525B2 (ja) | 2003-05-12 |
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ID=14156729
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| JP09612799A Expired - Lifetime JP3405525B2 (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 電池パック制御装置 |
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