JP2000294268A - 燃料電池の締め付け構造 - Google Patents

燃料電池の締め付け構造

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JP2000294268A
JP2000294268A JP11103206A JP10320699A JP2000294268A JP 2000294268 A JP2000294268 A JP 2000294268A JP 11103206 A JP11103206 A JP 11103206A JP 10320699 A JP10320699 A JP 10320699A JP 2000294268 A JP2000294268 A JP 2000294268A
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Japan
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fuel cell
liquid chamber
plate
end plate
internal pressure
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JP11103206A
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Shigetoshi Sugita
成利 杉田
Yuichiro Kosaka
祐一郎 小坂
Ken Takahashi
謙 高橋
Hiroyuki Tanaka
広行 田中
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層される燃料電池セルに均一な面圧を確実に
付与するとともに、軽量化およびコンパクト化を可能に
する。 【解決手段】締め付け構造10は、第1エンドプレート
58の外面58a側に設けられる液体チャンバ62と、
この液体チャンバ62内に封入されるシリコンオイル6
4と、第2エンドプレート60の外面60a側に設けら
れ、燃料電池セル14を前記第1エンドプレート58側
に押圧する加圧手段66と、前記液体チャンバ62に連
通し、該液体チャンバ62の内圧を調整する内圧調整手
段67とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質を挟んでア
ノード側電極とカソード側電極を対設した燃料電池セル
がセパレータを介して複数積層されるとともに、前記燃
料電池セルの積層方向両端にエンドプレートが配設され
る燃料電池の締め付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子電解質膜を挟んでア
ノード側電極とカソード側電極とを対設した燃料電池セ
ルを、セパレータにより挟持して複数積層することによ
り構成された燃料電池が知られている。この種の燃料電
池において、アノード側電極に供給された水素ガス(燃
料ガス)は、触媒電極上で水素イオン化され、適度に加
湿された電解質膜を介してカソード側電極へと移動す
る。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流
の電気エネルギとして利用される。カソード側電極に
は、酸化剤ガス、例えば、酸素ガスあるいは空気が供給
されているため、このカソード側電極において、水素イ
オン、電子および酸素が反応して水が生成される。
【0003】ところで、燃料電池セル内の接触抵抗が増
大すると、内部抵抗損失が増大して端子電圧が低下して
しまう。このため、接触抵抗を低減させるべく電極面に
付与される面圧が均一になるように、燃料電池セルに所
望の締め付け力を付与する必要がある。
【0004】そこで、例えば、特開昭58−16416
8号公報に開示されているように、複数の単電池をセパ
レートプレートを介して積層してなるセルブロックを、
相互間に剛性の中間プレートを介在して複数段積み重
ね、さらに両端に配したエンドプレートの間に挟んで一
体に締め付けて組み立てるように構成した燃料電池のセ
ルスタックにおいて、セルブロックの端面全域をカバー
する寸法を有し、かつ少なくともセルブロックに接する
側の壁面がフレキシブルな壁面として構成された液体封
入の密閉容器をセルブロックと前記プレートとの間に介
挿するとともに、各密閉容器の相互間を連通接続した燃
料電池のセルスタックが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、液体封入の密閉容器がセルブロックと中
間プレートおよびエンドプレートとの間に介挿されるた
め、この中間プレートやエンドプレートには、セルブロ
ックに供給される水素ガス、酸化剤ガスおよび冷却水等
の通路を形成することができない。これにより、水素ガ
ス、酸化剤ガスおよび冷却水等を流すための専用の通路
構造が必要となり、燃料電池全体の構成が複雑化してし
まい、軽量化およびコンパクト化が遂行されないという
問題が指摘されている。
【0006】さらに、複数段のセルブロック毎に密閉容
器が設けられるとともに、各密閉容器が連通接続されて
いる。従って、各セルブロック毎の締め付け力を制御す
ることができないという問題がある。
【0007】本発明はこれらの問題を解決するものであ
り、軽量化およびコンパクト化に適するとともに、最適
な締め付け力を確実に付与することが可能な燃料電池の
締め付け構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
燃料電池の締め付け構造によれば、セパレータを介して
複数積層された燃料電池セルの両端にエンドプレートが
配設され、少なくとも一方のエンドプレートの外面側に
液体チャンバが設けられるとともに、この液体チャンバ
に連通して該液体チャンバの内圧を調整する内圧調整手
段が設けられている。従って、エンドプレートを介して
セパレータに均一な面圧を付与することができ、燃料電
池セルの性能を効率的に維持することが可能になる。
【0009】しかも、外気温度の上昇や燃料電池の運転
に伴う温度上昇によって、液体チャンバ内に封入された
面圧付与用液体が熱膨張する際に、この液体チャンバに
連通する内圧調整手段の作用下に前記液体チャンバの内
圧が上昇することを確実に阻止することができる。
【0010】また、本発明の請求項2に係る燃料電池の
締め付け構造によれば、一方のエンドプレートに対向す
るバックアッププレートを備え、このバックアッププレ
ートには、内圧調整手段を構成するベローズ部材が液体
チャンバの容積を変更可能に設けられている。このた
め、内圧調整手段の構成が有効に簡素化されるととも
に、ベローズ部材を金属ベローズで構成すれば長期間の
使用にも耐え得ることができ、耐久性の向上が図られ
る。
【0011】また、本発明の請求項3に係る燃料電池の
締め付け構造によれば、一方のエンドプレートに対向す
るバックアッププレートを備え、このバックアッププレ
ートには、内圧調整手段を構成するアキュムレータが液
体チャンバの容積を変更可能なように設けられている。
従って、アキュムレータでは、ブラダにより形成される
ガス室の厚さを小さくすることができ、燃料電池の締め
付け方向の寸法を有効に小さくして前記燃料電池全体の
小型化が図られるとともに、内圧調整手段の構成の簡素
化および製造費の削減が可能になる。
【0012】また、本発明の請求項4に係る燃料電池の
締め付け構造によれば、液体チャンバが可撓性の金属板
材で構成されており、エンドプレートに対して確実かつ
均一な状態で面圧を付与することができる。
【0013】さらにまた、本発明の請求項5に係る燃料
電池の締め付け構造によれば、加圧手段が一または複数
の皿ばねを備えており、締め付け方向の長さを短尺化す
ることができるとともに、この加圧手段の構成が有効に
簡素化される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る締め付け構造10を組み込む燃料電池12の断面
平面説明図である。
【0015】燃料電池12は、多数の燃料電池セル14
を第1および第2セパレータ16、18により挟持した
状態で水平方向に積層して構成される。図2に示すよう
に、燃料電池セル14は、固体高分子電解質膜20と、
この電解質膜20の両面に設けられるアノード側電極2
2およびカソード側電極24とを備えるとともに、前記
アノード側電極22および前記カソード側電極24に
は、例えば、カーボンペーパ等の多孔質層である第1お
よび第2ガス拡散層23、25が配設される。
【0016】電解質膜20の上部には、水素ガス等の燃
料ガスを通過させるための孔部26aと、冷却水を通過
させるための孔部26bと、酸化剤ガス、例えば、空気
を通過させるための長円状の孔部26cとが設けられ
る。電解質膜20の下部には、燃料ガスを通過させるた
めの孔部28aと、冷却水を通過させるための孔部28
bと、酸化剤ガスを通過させるための長円状の孔部28
cとが設けられる。電解質膜20の上部および下部に
は、位置決め穴30a、30bが形成されている。
【0017】第1セパレータ16は板状に構成されてお
り、その上部側に燃料ガスを通過させるための孔部32
aと、冷却水を通過させるための孔部32bと、酸化剤
ガスを通過させるための長円状の孔部32cとが設けら
れる。第1セパレータ16の下部側には、燃料ガスを通
過させるための孔部34aと、冷却水を通過させるため
の孔部34bと、酸化剤ガスを通過させるための長円状
の孔部34cとが設けられるとともに、この第1セパレ
ータ16の上部および下部には、位置決め孔36a、3
6bが形成される。
【0018】アノード側電極22に対向する第1セパレ
ータ16の一方の面16aには、燃料ガスを通過させる
孔部32a、34aが連通するように複数条の溝38が
互いに平行して上下方向に延在して設けられる。この溝
38は、孔部32aから孔部34aに向かって燃料ガス
を通過させるための通路を構成し、前記燃料ガスがこの
溝38を介してアノード側電極22に供給される。第1
セパレータ16の他方の面16bには、冷却水を通過さ
せるための孔部32b、34bを連通する複数条の溝4
0が上下方向に形成される。
【0019】第2セパレータ18は、第1セパレータ1
6と同様に板状に構成され、その上部側に燃料ガスを通
過させるための孔部42aと、冷却水を通過させるため
の孔部42bと、酸化剤ガスを通過させるための長円状
の孔部42cとが設けられる。第2セパレータ18の下
部側には、燃料ガス用の孔部44aと、冷却水用の孔部
44bと、酸化剤ガス用の長円状の孔部44cとが設け
られるとともに、この第2セパレータ18の上部および
下部には、位置決め孔46a、46bが形成される。
【0020】カソード側電極24に対向する第2セパレ
ータ18の一方の面18aには、酸化剤ガス用の孔部4
2c、44cを連通し、互いに平行して上下方向に設け
られる複数条の溝48が形成され、この溝48に沿って
流れる酸化剤ガスが前記カソード側電極24に供給され
る。第2セパレータ18の他方の面18bには、冷却水
用の孔部42b、44bを連通し、互いに平行して上下
方向に設けられる複数条の溝50が形成される。第2セ
パレータ18の溝50は、第1セパレータ16の溝40
と一体的に冷却水用の通路を構成する。
【0021】図1に示すように、複数積層された燃料電
池セル14の積層方向両端にはターミナルプレート52
a、52bが配設され、このターミナルプレート52
a、52bには、前記燃料電池セル14から取り出され
る電気エネルギを付与するための負荷54が接続されて
いる。ターミナルプレート52a、52bには、絶縁板
56a、56bを介して第1および第2エンドプレート
58、60が配設される。第1および第2エンドプレー
ト58、60には、図示していないが、積層されている
燃料電池セル14に燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水
を供給するための孔部と排出するための孔部とが形成さ
れ、これらの孔部が図示しない外部機器に接続されてい
る。
【0022】締め付け構造10は、第1エンドプレート
58の燃料電池セル14側の内側面とは反対の外面58
a側に設けられる液体チャンバ62と、この液体チャン
バ62内に封入される非圧縮性の面圧付与用液体、例え
ば、シリコンオイル64と、第2エンドプレート60の
前記燃料電池セル14側の内面側とは反対の外面60a
側に設けられ、該燃料電池セル14を前記第1エンドプ
レート58側に押圧する加圧手段66と、前記液体チャ
ンバ62に連通して該液体チャンバ62の内圧を調整す
る内圧調整手段67とを備える。
【0023】液体チャンバ62を挟んで第1エンドプレ
ート58に対向してバックアッププレート68が配設さ
れる。バックアッププレート68の燃料電池セル14側
の内面68aには、可撓性の金属板材、例えば、アルミ
ニウム薄板70が溶接、ろう付け、あるいは接着等によ
り固着され、このアルミニウム薄板70と前記バックア
ッププレート68との間に液体チャンバ62が構成され
る。
【0024】図1および図3に示すように、バックアッ
ププレート68には、液体チャンバ62に連通する開口
部72が形成されるとともに、この開口部72を囲繞し
て前記バックアッププレート68の外面68b側に内圧
調整手段67を構成するベローズ部材74の一端が固着
される。ベローズ部材74は金属ベローズで構成されて
おり、このペローズ部材74内の内圧調整室76は、バ
ックアッププレート68の開口部72を介して液体チャ
ンバ62に連通する。ベローズ部材74の他端には、蓋
体78が配設されており、内圧調整室76を液密に保持
している。バックアッププレート68には、4つのボル
ト孔84が貫通形成されている。
【0025】加圧手段66は、図1に示すように、第2
エンドプレート60の外面60aに一端が当接する皿ば
ね86を備え、この皿ばね86の他端側に取り付けプレ
ート88が配設される。取り付けプレート88には、4
つのボルト孔90が形成され、バックアッププレート6
8のボルト孔84から前記取り付けプレート88のボル
ト孔90にわたってボルト92が挿入され、このボルト
92の端部にナット94が螺合する。なお、加圧手段6
6は2つの皿ばね86を備えているが、3以上の皿ばね
を採用してもよい。
【0026】このように構成される第1の実施の形態に
係る締め付け構造10の動作について、以下に説明す
る。
【0027】先ず、燃料電池セル14が第1および第2
セパレータ16、18を介して複数積層されるととも
に、前記燃料電池セル14の積層方向両端にターミナル
プレート52a、52b、絶縁板56a、56bを介し
て第1および第2エンドプレート58、60が配設され
る。さらに、第1エンドプレート58側には、この第1
エンドプレート58の外面58aに液体チャンバ62を
対向させてバックアッププレート68が配設される一
方、第2エンドプレート60の外面60a側には、加圧
手段66を構成する皿ばね86および取り付けプレート
88が配設される。
【0028】バックアッププレート68のボルト孔84
から取り付けプレート88のボルト孔90にわたってボ
ルト92が一体的に挿入され、このボルト92の先端に
ナット94が螺合する。これにより、複数積層された燃
料電池セル14は、バックアッププレート68と取り付
けプレート88との間で一体的に締め付け保持される。
その際、具体的には、各ボルト92による締め付け荷重
がそれぞれ500kgであり、液体チャンバ62に封入
されているシリコンオイル64の使用時における液圧が
6〜7kg/cm2 であり、燃料電池セル14のアノー
ド側電極22およびカソード側電極24の面積が150
mm×150mmに設定されている。
【0029】燃料電池12では、第1セパレータ16の
溝38に燃料ガスが供給されることにより、この燃料ガ
スがアノード側電極22に供給される。一方、酸化剤ガ
スが第2セパレータ18の溝48を流れることにより、
この酸化剤ガスがカソード側電極24に供給される。ま
た、冷却水が第1および第2セパレータ16、18のそ
れぞれの溝40、50間に供給され、各燃料電池セル1
4を所定の温度に冷却する。これにより、各燃料電池セ
ル14に電子が発生し、この電子がターミナルプレート
52a、52bから外部回路である負荷54に取り出さ
れ、直流の電気エネルギとして利用される。
【0030】この場合、第1の実施形態に係る締め付け
構造10では、第1エンドプレート58の外面58a側
にアルミニウム薄板70を介して液体チャンバ62が設
けられ、この液体チャンバ62内に封入されたシリコン
オイル64の液圧を介し、前記第1エンドプレート58
が複数積層されている燃料電池セル14側に均一に押圧
される。このため、第1エンドプレート58により第1
および第2セパレータ16、18に均一な面圧を与える
ことができ、各燃料電池セル14に所望の締め付け力を
付与して前記燃料電池セル14の性能を効率的に維持す
ることが可能になるという効果が得られる。
【0031】しかも、外気温度の上昇により、または、
燃料電池12の運転に伴う温度上昇により、液体チャン
バ62内に封入されているシリコンオイル64が熱膨張
する際、この液体チャンバ62に連通するベローズ部材
74内の内圧調整室76に、前記シリコンオイル64の
一部が移動する。このため、ベローズ部材74が矢印A
方向に変形して内圧調整室76の容積が拡大し、シリコ
ンオイル64の熱膨張量を有効に吸収することができ
る。
【0032】これにより、液体チャンバ62内の内圧上
昇による燃料電池12の破損や締め付け荷重の増大によ
る接触抵抗の増大を確実に阻止し、所望の締め付け力を
確実に付与して発電性能を有効に維持することが可能に
なるという効果が得られる。その上、ベローズ部材74
は金属ベローズで構成されており、長期間の使用に適し
て耐久性に優れるという利点がある。
【0033】さらに、バックアッププレート68が設け
られるため、第1エンドプレート58自体の薄肉化が図
られ、燃料電池12全体の軽量化およびコンパクト化が
容易に遂行される。
【0034】さらにまた、第2エンドプレート60の外
面60a側に加圧手段66を構成する皿ばね86が配設
されている。このため、第2エンドプレート60を第1
エンドプレート58側に均一に加圧することができると
ともに、燃料電池セル14を含む燃料電池構造体の膨張
率とボルト92の膨張率との相違による膨張差を有効に
吸収することが可能になる。しかも、燃料電池12全体
の締め付け方向の長さを短尺化することができる。
【0035】図4は、本発明の第2の実施形態に係る締
め付け構造100の要部説明図である。なお、上述した
第1の実施形態に係る締め付け構造10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。また、以下に説明する第3および第4の実施形態
も同様である。
【0036】この締め付け構造100は、バックアップ
プレート102を備え、このバックアッププレート10
2には、第1エンドプレート58側の面にアルミニウム
薄板104が固着されるとともに、このアルミニウム薄
板104と前記バックアッププレート102との間に液
体チャンバ106が構成される。バックアッププレート
102には、液体チャンバ106側の面から厚さ方向
(矢印B方向)に所定の深さまで穴部108が構成さ
れ、この穴部108にベローズ部材110が配置され
る。
【0037】ベローズ部材110は、例えば、金属ベロ
ーズで構成されており、液体チャンバ106側の端面1
10aが閉塞されるとともに、その内部にガス室112
が設けられている。このガス室112内には、例えば、
窒素ガス(N2 ガス)が封入されている。
【0038】このように構成される第2の実施形態で
は、液体チャンバ106内に封入されているシリコンオ
イル64が熱膨張する際に、ベローズ部材110の端面
110aが押圧されるため、このべローズ部材110が
窒素ガスのガス圧に抗してバックアッププレート102
の内側(矢印B方向)に変形し、前記液体チャンバ10
6の容積が拡大する。
【0039】これにより、第2の実施形態では、シリコ
ンオイル64の熱膨張量を確実に吸収し、発電性能を有
効に維持することが可能になるとともに、ベローズ部材
110がバックアッププレート102内に配置されるこ
とによって、締め付け構造100全体の小型化が容易に
図られるという効果が得られる。
【0040】図5は、本発明の第3の実施形態に係る締
め付け構造120の要部説明図である。
【0041】この締め付け構造120では、バックアッ
ププレート122に段付き孔部124が貫通形成される
とともに、この段付き孔部124を介して前記バックア
ッププレート122にアキュムレータ126が一体的に
組み込まれている。アキュムレータ126は、バックア
ッププレート122の段付き孔部124の大径部側にボ
ルト128を介して固定されるアキュムレータ本体13
0と、このアキュムレータ本体130とバックアッププ
レート122とに挟持されるブラダ132とを備え、前
記ブラダ132と前記アキュムレータ本体130との間
にガス室134が形成される。
【0042】ブラダ132は、樹脂製の基布の両面にゴ
ムシートを密着させて構成されており、その外周部に
は、バックアッププレート122に形成された溝部13
8に配置される突起部140が形成されている。ガス室
134には、例えば、窒素ガスが封入されている。バッ
クアッププレート122には、シリコンオイル64を充
填するための液体チャンバ142を形成するアルミニウ
ム薄板144が固着されている。
【0043】このように構成される第3の実施形態で
は、液体チャンバ142内に充填されているシリコンオ
イル64が熱膨張する際、このシリコンオイル64がア
キュムレータ126を構成するブラダ132を押圧して
ガス室134の容積が縮小される(図5中、2点鎖線参
照)。これにより、液体チャンバ142の容積が拡大
し、シリコンオイル64の熱膨張量を有効に吸収するこ
とができる等、第1および第2の実施形態と同様の効果
が得られる。
【0044】しかも、アキュムレータ126は、スタッ
ク締め付け方向の厚さHを小さく設定することができ、
締め付け構造120全体の締め付け方向の長さが有効に
短尺化されるという利点がある。その上、アキュムレー
タ126の構造が簡素化し、締め付け構造120の製造
コストを有効に削減することが可能になる。
【0045】図6は、本発明の第4の実施形態に係る締
め付け構造160の要部説明図である。
【0046】この締め付け構造160は、バックアップ
プレート162を備えるとともに、このバックアッププ
レート162にアルミニウム薄板164が固着されて液
体チャンバ166が形成される。液体チャンバ166
は、バックアッププレート162の中央部に形成された
貫通孔168を介してアキュムレータ170に連結され
る。アキュムレータ170は、貫通孔168に挿入され
る円筒部172を有するアキュムレータ本体174を備
え、このアキュムレータ本体174内に隔壁176を介
してガス室178が形成されている。このガス室178
には、例えば、窒素ガスが封入されている。
【0047】このように構成される第4の実施形態で
は、液体チャンバ166内のシリコンオイル64が熱膨
張すると、この液体チャンバ166に連通するアキュム
レータ170内での前記シリコンオイル64の容量が増
大してガス室178側が縮小する。従って、シリコンオ
イル64の熱膨張量を有効に吸収することが可能になる
という効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る燃料電池の締め付け構造で
は、複数積層される燃料電池セルの両端に配設されるエ
ンドプレートの少なくとも一方の外面に液体チャンバが
設けられるとともに、この液体チャンバに連通する内圧
調整手段を介して該液体チャンバの内圧が調整される。
このため、液体チャンバ内に封入される液体を介して燃
料電池セルに均一な面圧を確実に付与することができ、
前記燃料電池セルの性能を効率的に維持することが可能
になる。しかも、構成が有効に簡素化され、燃料電池全
体の軽量化およびコンパクト化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る締め付け構造を
組み込む燃料電池の断面平面説明図である。
【図2】前記燃料電池を構成する燃料電池セルの分解斜
視説明図である。
【図3】前記締め付け構造を構成するバックアッププレ
ートの分解斜視説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る締め付け構造の
要部説明図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る締め付け構造の
要部説明図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る締め付け構造の
要部説明図である。
【符号の説明】
10、100、120、160…締め付け構造 12…燃料電池 14…燃料電池
セル 16、18…セパレータ 58、60…エ
ンドプレート 62、106、166…液体チャンバ 64…シリコン
オイル 66…加圧手段 67…内圧調整
手段 68、102、122、162…バックアッププレート 70、104、144、164…アルミニウム薄板 74、110…ベローズ部材 76…内圧調整
室 78…蓋体 86…皿ばね 108…穴部 112…ガス室 126、170…アキュムレータ 130、174
…アキュムレータ本体 132…ブラダ 134、178
…ガス室 176…隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 謙 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 田中 広行 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CX08 EE02 EE08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解質を挟んでアノード側電極とカソード
    側電極を対設した燃料電池セルがセパレータを介して複
    数積層されるとともに、前記燃料電池セルの積層方向両
    端にエンドプレートが配設される燃料電池の締め付け構
    造であって、 少なくとも一方のエンドプレートの前記燃料電池セル側
    の内面側とは反対の外面側に設けられる液体チャンバ
    と、 前記液体チャンバ内に封入される面圧付与用液体と、 他方のエンドプレートの前記燃料電池セル側の内面側と
    は反対の外面側に設けられ、該燃料電池セルを前記一方
    のエンドプレート側に押圧する加圧手段と、 前記液体チャンバに連通して該液体チャンバの内圧を調
    整する内圧調整手段と、 を備えることを特徴とする燃料電池の締め付け構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の締め付け構造において、前
    記液体チャンバを挟んで前記一方のエンドプレートに対
    向するバックアッププレートを備えるとともに、 前記内圧調整手段は、前記バックアッププレートに設け
    られて前記液体チャンバの容積を変更可能なベローズ部
    材を備えることを特徴とする燃料電池の締め付け構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の締め付け構造において、前
    記液体チャンバを挟んで前記一方のエンドプレートに対
    向するバックアッププレートを備えるとともに、 前記内圧調整手段は、前記バックアッププレートに設け
    られて前記液体チャンバの容積を変更可能なアキュムレ
    ータを備えることを特徴とする燃料電池の締め付け構
    造。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の締
    め付け構造において、前記液体チャンバは、可撓性の金
    属板材で構成されることを特徴とする燃料電池の締め付
    け構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載の締め付け構造において、前
    記加圧手段は、一または複数の皿ばねを備えることを特
    徴とする燃料電池の締め付け構造。
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