JP2000292902A - 熱現像装置 - Google Patents

熱現像装置

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JP2000292902A
JP2000292902A JP11096873A JP9687399A JP2000292902A JP 2000292902 A JP2000292902 A JP 2000292902A JP 11096873 A JP11096873 A JP 11096873A JP 9687399 A JP9687399 A JP 9687399A JP 2000292902 A JP2000292902 A JP 2000292902A
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heat
guide
developing
film
roller
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JP11096873A
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Akio Kashino
昭雄 樫野
Akira Taguchi
あきら 田口
Hiroshi Namekawa
寛 滑川
Yosuke Tateishi
洋介 立石
Makoto Sumi
誠 角
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像された感光性熱現像フィルムに濃度む
らが発生することを防止する熱現像装置を提供する。ま
た、フィルムに湾曲状の永久変形が発生すること防止す
る。熱現像材料を良好に搬送しつつ、フィルムにおける
濃度むらや湾曲状の永久変形の発生を抑える。 【解決手段】 この熱現像装置は、その表面上にフィル
ムFを実質的に密着させた状態で回りながら、フィルム
を加熱するドラム14と、ドラムからフィルムを分離
し、排出方向に案内するガイド401とを有する。ガイ
ドにより分離された直後のフィルムを搬送するローラ対
402が0.5W/m/K以下の熱伝導率の材料から構
成されている。また、ローラ対からでたフィルムはフィ
ルムの支持体のガラス転移温度以下の温度になるまで平
面状態で搬送される。また、ローラ対の下流側に配置さ
れるガイドとローラ対のニップ部とは実質的に平面を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に基づき
ハロゲン化銀感光性熱現像材料を露光した後、加熱し熱
現像する熱現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハロゲン化銀感光性熱現像材料を
熱現像する熱現像装置では、所定の熱現像温度に温度制
御されたドラム状の加熱部材がその周囲に露光されたシ
ート状の熱現像材料を密着させて回転しながら加熱し、
その後熱現像材料が加熱部材から分離され、排出方向へ
と搬送される。このような工程を経て熱現像材料が熱現
像される。ところが、かかる加熱され温度の高い熱現像
材料を加熱部材から分離し搬送する際に搬送のためのロ
ーラ対やガイド部材に接すると、熱現像材料の温度が急
激に低下するおそれがある。また、熱現像材料が加熱部
材から分離する際のバタツキによって、搬送系路の最上
流に配置されたローラ対との接触時間が変動するおそれ
がある。これらの熱現像材料の急激な温度低下やローラ
対との接触時間の変動により、熱現像された熱現像材料
に濃度むらが生じることが判明した。更に、熱現像材料
がドラム状の加熱部材から分離する際に湾曲するが、こ
の湾曲時に急激な温度低下が起きると、熱現像材料が永
久変形して湾曲したままの状態で排出されてしまうおそ
れがある。
【0003】また、通常の搬送では、ローラ対のニップ
部は、直前のガイド部材のガイド面を延長した平面や、
直後のガイド部材のガイド面を延長した平面よりも、上
方に出た位置にある。しかし、このような配置である
と、熱現像材料の先端部や後端部はガイド部材を摺りな
がら搬送されるが、熱現像材料の中間部はガイド部材に
あまり触れずに搬送され、熱現像材料において冷却速度
むらが生じ、濃度むらや湾曲した状態に永久変形する問
題があることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の発明の目的は、
感光性熱現像材料を加熱部材に密着させて加熱した後に
分離し排出方向に搬送する際に、熱現像されたハロゲン
化銀感光性熱現像材料に濃度むらが発生してしまうこと
を防止できる熱現像装置を提供することである。本発明
の第2の発明及び第3の発明の目的は、熱現像された感
光性熱現像材料における湾曲状の永久変形の発生を防止
できる熱現像装置を提供することである。第4の発明の
目的は、熱現像材料を良好に搬送しつつ、熱現像材料に
おける濃度むらや湾曲状の永久変形の発生を抑えること
のできる熱現像装置を提供することである。
【0005】また、熱現像材料が加熱部材から分離され
る直前に配置された案内部材と加熱部材との間のニップ
部と、最上流側に配置されたローラ対のニップ部との配
置によっては、熱現像材料において濃度むらや現像特性
の変動や湾曲した状態に永久変形が発生することが判明
した。従って、本発明の第4の目的は、熱現像材料にお
いてかかる濃度むらや現像特性の変動や湾曲状の永久変
形の発生を抑えることのできる熱現像装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、その表面
上にハロゲン化銀感光性熱現像材料を実質的に密着させ
た状態で回りながら、前記熱現像材料を加熱する加熱部
材と、前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、排出
方向に案内するガイド部材とを有し、前記加熱部材の加
熱により前記熱現像材料を熱現像する熱現像装置におい
て、前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料
を搬送するローラ対を有し、前記ローラ対の表面基体が
1.0W/m/K以下の熱伝導率であることを特徴とす
る。
【0007】上記目的を達成するために本発明者らが鋭
意研究した結果によれば、加熱部材からガイド部材によ
り分離された直後の熱現像材料を排出方向に搬送するロ
ーラ対の表面基体が1.0W/m/K以下、好ましく
は、0.5W/m/K以下の熱伝導率であることによ
り、分離直後でまだ高温である熱現像材料の温度が急激
に低下することを防止でき、これにより熱現像された熱
現像材料における濃度むらの発生を抑えることができる
ことが分かった。かかる材料として、例えばシリコンゴ
ム、ポリウレタンゴム、不織布、フェルト、ポリプロピ
レン(PP)、ポリエチレン(PE)があるが、これら
に限定されない。表面基体とは、メッキ被膜や蒸着被膜
や酸化膜などを除く、最も表面側の構造材のことであ
る。
【0008】また、前記ローラ対の一方のローラの表面
基体が他方のローラの表面基体よりも熱伝導率が低いよ
うにすることができる。これにより、材料の選択の幅が
広がり、また、ローラ対全体の熱伝導率を低下させるこ
とができ、好ましい。この場合、前記ローラ対の一方の
ローラの表面基体が0.1W/m/K以下の熱伝導率で
あり、他方のローラの表面基体が0.5W/m/K以下
の熱伝導率であるようにできる。そして、前記ローラ対
の一方のローラの表面基体がフェルトまたは不織布であ
り、他方のローラの表面基体がシリコンゴムまたはPP
やPE等からなる熱収縮チューブであるようにできる。
【0009】また、前記ローラ対の他方のローラが前記
熱現像材料の感光面に当接し、その平均表面粗さ(R
a)が6.5μm以下であり、好ましくは2μm以下、
更に好ましくは1μm以下である。これにより、ローラ
対の表面基体の熱伝導率が低く、かつ、表面も滑らかな
ので、急激な温度低下による永久変形や表面の凹凸の発
生を抑えられる。
【0010】また、第2の発明は、その表面上にハロゲ
ン化銀感光性熱現像材料を実質的に密着させた状態で回
りながら、前記熱現像材料を加熱する加熱部材と、前記
加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガイド
部材とを有し、前記加熱部材の加熱により前記熱現像材
料を熱現像する熱現像装置において、前記ガイド部材に
より分離された直後の熱現像材料を搬送するローラ対を
有し、前記ローラ対から送り出された前記熱現像材料を
少なくとも前記熱現像材料の支持体のガラス転移温度以
下になるまで実質的に平面状態で搬送するように構成し
たことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、ローラ対から送り出され
まだ高温の熱現像材料がその支持体のガラス転移温度以
下になるまで平面状態で搬送されるから、熱現像材料が
湾曲状に永久変形することを防止できる。実質的に平面
状態とは、曲率半径4cm以下となるような曲面搬送状
態ではないということである。
【0012】具体的には、例えば前記ローラ対から送り
出された前記熱現像材料の下面を案内する平面状ガイド
を有し、このガイドの表面基体が30W/m/K以下の
熱伝導率である。例えばステンレス鋼のような金属材料
やフェルト等の断熱性材料から構成するようにできる。
平面状ガイドにより熱現像材料を平面状態で搬送できる
とともに、このように熱伝導率の低い材料からガイドが
構成されるので、急激な温度低下を防止でき、濃度むら
発生防止に寄与する。
【0013】また、前記ローラ対から送り出された前記
熱現像材料の下面を案内する平面状ガイドを有し、この
ガイドの表面に多数の凹部または凸部が形成されている
ようにできる。平面状ガイドにより熱現像材料を平面状
態で搬送できるとともに、ガイド表面に多数の凹部また
は凸部が形成されているので、熱現像材料のガイドとの
接触面積が小さく、急激な温度低下を防止でき、濃度む
ら発生防止に寄与する。なお、多数の凹部または凸部の
配列はランダムにすることが、局部的な温度低下を防止
し濃度むらの発生を抑制する上で、好ましい。
【0014】また、前記ローラ対から送り出された前記
熱現像材料の下面を案内するガイドと、このガイドを案
内された前記熱現像材料を更に搬送する第2のローラ対
とを有し、前記熱現像材料がその先端部が前記ガイドの
表面に接しながら搬送されるように前記ガイドが前記ロ
ーラ対のニップ部と第2のローラのニップとの間で傾斜
していることにより、ガイド上を搬送される熱現像材料
とガイドとの接触面積が少なくなり、熱現像材料におけ
る温度低下が少なくなるから、急激な温度低下を防止で
き、濃度むらの発生を防止できる。
【0015】また、第3の発明は、その表面上にハロゲ
ン化銀感光性熱現像材料を実質的に密着させた状態で回
りながら、前記熱現像材料を加熱する加熱部材と、前記
加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガイド
部材とを有し、前記加熱部材の加熱により前記熱現像材
料を熱現像する熱現像装置において、前記ガイド部材に
より分離された直後の熱現像材料を排出方向に搬送する
ローラ対と、前記ローラ対から送り出された前記熱現像
材料の下面を案内する平面状ガイドとを有することを特
徴とする。
【0016】本発明によれば、ローラ対から送り出され
まだ高温の熱現像材料が平面状ガイドにより平面状態で
搬送されるから、熱現像材料が湾曲状に永久変形するこ
とを防止できる。
【0017】また、前記平面状ガイドの表面に多数の凹
部または凸部が形成されていることにより、急激な温度
低下を防止でき、濃度むら発生防止に寄与する。
【0018】また、前記ローラ対の表面基体が1.0W
/m/K以下の熱伝導率であることが、熱現像材料にお
いて急激な温度低下を防止でき、濃度むら発生防止の上
で、好ましい。
【0019】また、第4の発明は、その表面上にハロゲ
ン化銀感光性熱現像材料を実質的に密着させた状態で回
りながら、前記熱現像材料を加熱する加熱部材と、前記
加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガイド
部材とを有し、前記加熱部材の加熱により前記熱現像材
料を熱現像する熱現像装置において、前記ガイド部材に
より分離された直後の熱現像材料を排出方向に搬送する
第1のローラ対と、前記第1のローラ対から送り出され
た前記熱現像材料の下面を案内する第1の平面状ガイド
と、前記第1の平面状ガイドにより案内された前記熱現
像材料を搬送する第2のローラ対と、前記第2のローラ
対から送り出された前記熱現像材料の下面を案内する第
2の平面状ガイドとを有し、前記第1の平面状ガイドの
ガイド面と前記第2の平面状ガイドのガイド面と前記第
2のローラ対のニップ部とが、実質的に同一平面上にあ
ることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、第1の平面状ガイドのガ
イド面と第2のローラ対のニップ部と第2の平面状ガイ
ドのガイド面とが、実質的に同一平面上にあるから、熱
現像材料を良好に搬送しつつ、熱現像材料における濃度
むらや湾曲状の永久変形の発生を抑えることができる。
実質的に同一平面上にあるとは、これらを連続的に結ぶ
1または複数の曲面の組み合わせで最大曲率の曲面を想
定したときの、この曲面の曲率半径が4cm以上である
ことである。
【0021】また、前記実質的に同一平面上にある前記
熱現像材料の温度が前記熱現像材料の支持体のガラス転
移温度以上であることにより、湾曲状の永久変形の発生
を一層抑えることができる。
【0022】また、上述した熱現像材料においてその支
持体として前記ガラス転移温度が約80℃である例えば
PETのような材料を選択することができる。
【0023】また、第5の発明は、その表面上にハロゲ
ン化銀感光性熱現像材料を実質的に密着させた状態で回
りながら、前記熱現像材料を加熱する加熱部材と、前記
加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガイド
部材とを有し、前記加熱部材の加熱により前記熱現像材
料を熱現像する熱現像装置において、前記ガイド部材に
より分離された直後の熱現像材料を搬送する第1のロー
ラ対と、前記ローラ対から送り出された前記熱現像材料
の下面を案内するガイドと、前記ガイドを案内された前
記熱現像材料を更に排出方向に搬送する第2のローラ対
とを有し、前記熱現像材料がその先端部において前記ガ
イドの表面に接しながら搬送されるように前記平面状ガ
イドが前記ローラ対のニップ部と第2のローラのニップ
との間で傾斜していることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、ガイド上を搬送される熱
現像材料とガイドとの接触面積が少なくなり、熱現像材
料における温度低下が少なくなるから、急激な温度低下
を防止でき、濃度むらの発生を防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の形態にかかる熱現像装置
の正面図であり、図2は、かかる熱現像装置の左側面図
である。熱現像装置100は、シート状の熱現像材料で
あるフィルムFを1枚ずつ給送する給送部110と、給
送されたフィルムFを露光する露光部120と、露光さ
れたフィルムFを現像する現像部130とを有してい
る。図1,2を参照して、熱現像装置100について説
明する。
【0026】図2において、給送部110は上下2段に
設けられ、ケースCに収納されたフィルムF(図3,4
参照)を、ケースCごと格納する。不図示の取り出し装
置により、フィルムFをケースCから取り出し、図中矢
印(1)に示す方向(水平方向)に引き出す。更に、ケ
ースCから引き出されたフィルムFを、ローラ対からな
る搬送装置141により、図中矢印(2)に示す方向
(下方)に搬送する。
【0027】熱現像装置100の下方に搬送されてきた
フィルムFを、更に熱現像装置100の下部にある搬送
方向変換部145へと搬送し、搬送方向変換部145で
搬送方向を変換し(図2の矢印(3)及び図1の矢印
(4))、露光準備段階に移行する。更にフィルムF
を、熱現像装置100の左側面から、図1の矢印(5)
に示す方向(上方)に、ローラ対からなる搬送装置14
2が搬送し、その際露光部120から、赤外域780〜
860nm範囲内のレーザ光L、例えば810nmのレ
ーザ光で走査露光する。
【0028】フィルムFはレーザ光Lを受けることによ
り、後述する態様で潜像を形成する。その後、フィルム
Fを図1の矢印(6)に示す方向(上方)に搬送し、供
給ローラ対143に到達した時点で、そのままドラム1
4に供給する。すなわち、ランダムなタイミングで供給
する。また、到達した時点で一旦停止させるようにして
も良い。この場合、供給ローラ対143は、一定の回転
速度で回転する現像部130のドラム14に、フィルム
Fを供給するタイミングを決定する機能を有し、かかる
ドラム14周上の次の被供給位置に回転したとき、供給
ローラ対143が回転を開始することにより、フィルム
Fを、ドラム14の外周上に供給するようにしても良
い。その具体的な構成については後述する。
【0029】更に、ドラム14は、フィルムFをドラム
14の外周上に保持しながら、図1の矢印(7)に示す
方向に回転する。かかる状態で、フィルムFをドラム1
4が加熱して熱現像して、後述する態様で潜像から可視
画像を形成する。その後、図1のドラム右方まで回転し
たときに、ドラム14からフィルムFを離脱させ、図1
の矢印(8)に示す方向に搬送し冷却した後、複数の搬
送ローラ対144により、図1の矢印(9)に示す方向
に搬送し、熱現像装置100の上部から取り出せるよう
に排出トレイ160に排出する。
【0030】図3は、露光部120の構成を示す概略図
である。露光部120は、画像信号Sに基づき強度変調
されたレーザ光Lを、回転多面鏡113によって偏向し
て、フィルムF上を主走査すると共に、フィルムFをレ
ーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向に相対移
動させることにより副走査し、レーザ光Lを用いてフィ
ルムFに潜像を形成するものである。
【0031】より具体的な構成を以下に述べる。図3に
おいて、画像信号出力装置121から出力されたデジタ
ル信号である画像信号Sは、D/A変換器122におい
てアナログ信号に変換され、変調回路123に入力され
る。変調回路123は、かかるアナログ信号に基づき、
レーザ光源部110のドライバ124を制御して、レー
ザ光源部110から変調されたレーザ光Lを照射させる
ようになっている。
【0032】レーザ光源部110から照射されたレーザ
光Lは、シリンドリカルレンズ115により上下方向に
のみ収束されて、図中矢印A方向に回転する回転多面鏡
113に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射する
ようになっている。回転多面鏡113は、レーザ光Lを
主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、2
枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを
含むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方
向に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬
送装置142により、矢印Y方向に搬送されている(副
走査される)フィルムFの被走査面上を、矢印X方向に
繰り返し主走査する。すなわち、レーザ光Lを、フィル
ムF上の被走査面全面にわたって走査する。
【0033】fθレンズ114のシリンドリカルレンズ
は、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、
副走査方向にのみ収束させるものとなっており、また前
記fθレンズ114から前記被走査面までの距離は、f
θレンズ114全体の焦点距離と等しくなっている。こ
のように、本露光部120においては、シリンドリカル
レンズを含むfθレンズ114及びミラー116を配設
しており、レーザ光Lが回転多面鏡113上で、一旦副
走査方向にのみ収束させるようになっているので、回転
多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルムF
の被走査面上において、レーザ光Lの走査位置が副走査
方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を形成する
ことができるようになっている。回転多面鏡113は、
たとえばガルバノメータミラー等、その他の光偏光器に
比べ走査安定性の点で優れているという利点がある。以
上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づく潜像
が形成されることとなる。尚、潜像が形成される具体的
な化学的反応の内容については、図7を参照して後述す
る。
【0034】図4乃至6は、フィルムFを加熱する現像
部130の構成を示す図であり、より具体的には、図4
は、現像部140の斜視図であり、図5は、図4の構成
をIV−IV線で切断して矢印方向に見た断面図であ
り、図6は、図4の構成を正面から見た図である。
【0035】現像部130は、フィルムFを外周にほぼ
密着して保持しつつ加熱可能な加熱部材としてのドラム
14を有している。ドラム14は、フィルムFを所定の
最低熱現像温度以上に、所定の熱現像時間維持すること
によって、フィルムFに、形成された潜像を可視画像と
して形成する機能を有する。ここで、最低熱現像温度と
は、フィルムFに形成された潜像が熱現像され始める最
低温度のことであり、本実施の形態のフィルムにおいて
は80℃以上である。一方、熱現像時間とは、フィルム
Fの潜像を所望の現像特性に現像するために、最低熱現
像温度以上に維持するべき時間をいう。尚、フィルムF
は、40℃以下では実質的に熱現像されないものである
ことが好ましい。加熱により、潜像が可視化される具体
的な化学的反応の内容については、図8を参照して後述
する。
【0036】尚、現像部130は、本実施の形態におい
ては、露光部120と共に熱現像装置100に組み込ま
れているが、露光部120とは独立した装置であっても
良い。かかる場合、露光部120から現像部130へと
フィルムFを搬送する搬送部があることが好ましい。
【0037】ドラム14の外方には、案内部材かつ対向
部材として小径のローラ16が20本設けられており、
ドラム14に対して平行に対向しかつ、ドラム14の周
方向に等間隔に配置されている。ドラム14の両端に
は、フレーム18に支持されている案内ブラケット21
が片側に3個ずつ備えられている。尚、案内ブラケット
21を組み合わせることにより、ドラム14の両端にお
いて、対向するC字形状が形成されるようになってい
る。
【0038】各案内ブラケット21は、半径方向に延び
た長孔42を9つ形成している。この長孔42から、ロ
ーラ16の両端部に設けられたシャフト40が突出す
る。シャフト40には、それぞれコイルばね28の一端
が取り付けられており、コイルばね28の他端は、案内
ブラケット21の内方縁近傍に取り付けられている。従
って、各ローラ16は、コイルばね28の付勢力に基づ
く所定の力で、ドラム14の外周に付勢される。フィル
ムFは、ドラム14の外周とローラ16との間に侵入し
たときに、かかる所定の力でドラム14の外周面に対し
て押圧され、それによりフィルムFを全面的に均一に加
熱する。
【0039】ドラム14に同軸に連結されたシャフト2
2は、フレーム18の端部部材20から外方に延在して
おり、シャフトベアリング24により、端部部材20に
対して回転自在に支承されている。シャフト22の下方
に配置され、端部部材20に取り付けられたマイクロス
テップモータ(図示省略)の回転軸23には、ギヤ(図
示省略)が形成されている。一方、シャフト22にもギ
ヤが形成されている。両ギヤを連結するタイミングベル
ト(ギヤが刻まれているベルト)25を介して、マイク
ロステップモータの動力がシャフト22に伝達され、そ
れによりドラム14が回転する。尚、回転軸23からシ
ャフト22への動力の伝達は、タイミングベルトではな
くチェーンやギヤ列を介して行っても良い。
【0040】図5に示すように、本実施の形態におい
て、ローラ16は、ドラム14の周囲方向に凡そ 度の
角度範囲にわたって設けられている。2本の補強部材3
0(図5)が、フレーム18の両端部部材20を連結
し、両端部部材20を付加的に支持するようになってい
る。
【0041】ドラム14の内周には、板状のヒータ32
が全周にわたって取り付けられており、図6に示す制御
用電子装置34の制御下で、ドラム14の外周を加熱す
るようになっている。ヒータ32への電力の供給は、電
子装置34に連結されたスリップ・リング・アセンブリ
35を介して行われる。
【0042】尚、本実施の形態においては、熱現像装置
100の構成をコンパクトにするために、ドラム14を
回転自在な円筒形状としているが、フィルムFを加熱す
る手段として別な構成を用いても良い。たとえば、ヒー
タを備えたベルトコンベヤにフィルムFを載置し、かか
るベルトコンベヤによりフィルムFを搬送しつつ加熱す
ることが考えられる。
【0043】図5に示すように、ドラム14は、金属製
の支持部材であるアルミ製の支持チューブ36と、この
支持チューブ36の外側に取り付けられた柔軟な柔軟層
(弾性層)38を備えている。尚、柔軟層38は、支持
チューブ36に間接的に取り付けられていても良い。本
実施の形態による支持チューブ36は、長さが45.7
cm、肉厚が0.64cmであり、外径が16cmとな
っている。
【0044】一方、支持チューブ36の肉厚のムラは、
たとえば4%以内に収めることが好ましい。更に、柔軟
層38は、加熱すべきフィルムFに対する密着度を高め
るため、十分に滑らかな面を有するようになっており、
その表面粗さRaは、5μm(特に2μm)よりも小さ
いことが望ましい。
【0045】しかしながら、シリコンゴムをべースとす
るような特定の材料についての表面粗さRaは、フィル
ムFがドラム14に粘着することを防止するために、
0.3μm以上とした方が良い。尚、表面粗さRaが
0.3μm以上であれば、ガス、特に揮発性材料が、柔
軟層38とフィルムFとの間から排出され易くなる。
【0046】柔軟層38は、0.3W/m/K以上の十
分な熱伝導率を有しており、これによりドラム14の外
周面の表面温度が均一に維持される。尚、本実施の形態
においては、柔軟層38の熱伝導率は、0.4W/m/
K以上としている。
【0047】柔軟層38を用いているために、耐摩耗性
を犠牲にすることなく、ローラ16によりフィルムFが
ドラム14に対し、より確実に密着するようになってい
る。柔軟層38は、デュロメータで測定されるショアA
硬さで70以下(特に60以下)であることが好まし
い。本実施の形態では、デュロメータで測定されるショ
アA硬さで55以下の硬度である。
【0048】尚、特定の材料においては、熱伝導率を高
めるための添加物と、シリコンゴムとを含有しており、
かかる材料は、柔軟層38を形成するために、特に有益
であることが見い出されている。かかる材料に含まれる
シリコンゴムの熱伝導率は比較的小さいものの、当該シ
リコンゴムにより、フィルムFの押しつけ性能と、フィ
ルムFに対する耐久性(耐摩耗性)とが向上することと
なる。
【0049】一方、現像の処理能力を向上させるために
は、熱伝導率を高くすることが必要となるが、上述した
材料中の添加物は、熱伝導率を高く維持することに寄与
するものである。しかしながら、柔軟層38を形成する
材料において、添加物の添加量を増大させると、シリコ
ンゴムによる押しつけ性能及び耐久性が低下するため、
添加物とシリコンゴムの添加量は、ある程度の範囲内で
バランスさせる必要がある。尚、シリコンゴム含有材料
は、フィルムFに対して容易に離脱し、また化学的に不
活性であるという利点を有している。
【0050】柔軟層38の厚さは、0.1mmから2m
mの範囲にあることが好ましく、これよりも薄い柔軟層
38を用いることも可能であるが、薄くなるにつれ、柔
軟層30の機能が低下すると共に、その製造が困難にな
るという問題がある。そこで、柔軟層38の厚さは、
0.4mm以上であることが好ましい。さらに、柔軟層
38の厚さのバラツキは、表面領域上で、20%以下
(特に10%以下)であれば好ましい。本実施の形態で
は、5%以下に抑えられている。
【0051】本実施の形態においては、案内部材として
は、回転自在のローラ16を用いている。しかしなが
ら、小さな可動式ベルト等の他の手段を使用することも
可能である。本実施の形態では、ローラ16として、外
側の直径が1〜2cmであり、肉厚が2mmのアルミ製
の管を用いる。
【0052】尚、上述したように、コイルばね28の付
勢力は、フィルムFがドラム14の外周面により確実に
密着して、十分な熱伝達を受けることができるよう、ロ
ーラ16の押圧力を決定するものであるため、その値の
選定には注意する必要がある。コイルばね28の付勢力
が過小であれば、フィルムFに、熱が不均一に伝導する
ため画像の現像が不完全になる恐れがある。従って、フ
ィルムFの幅1cm当たりのローラ16からの付勢力は
3g以上(特に5g以上)であることが好ましい。ま
た、かかるフィルムFの幅1cm当たりのローラ16か
らの付勢力が14gより過小であると、ローラ16がド
ラム14に対してつれ回りしない恐れが生じてくる。特
に、この付勢力が7g以下だと連れ回りしない。このよ
うな場合、フィルムFがドラム14と共に回転移動し、
かつローラ16がフィルムFに接しているとき、フィル
ムFは、ローラ16により傷つけられる恐れがある。こ
のような場合、これらのローラ16の両端に被回転駆動
部を設け、この被回転駆動部を介して、ギヤ駆動、摩擦
駆動などにより、回転駆動させることが望ましい。
【0053】一方、コイルばね28の付勢力は、ローラ
16がフィルムFに圧痕を生じさせない程度に小さくす
る必要がある。
【0054】従って、フィルムFの幅1cm当たりのロ
ーラ16からの付勢力は、200g以下(特に100g
以下)にあることが好ましい。本実施の形態では、この
力は、フィルムFの幅方向1cm当たり5〜7gの間に
ある。加えて、ローラ16の両端に被回転駆動部を設
け、この被回転駆動部を介して、ギヤ駆動により回転駆
動させて、この範囲内に力を維持することにより、圧痕
の低減と、画像の不均一の低減との調和を確保すること
ができる。
【0055】加えて、各コイルばね28が、円筒形状の
ドラム14の周囲に設けらたローラ16に用いられたと
き、各コイルばね28による付勢力を、各ローラ16に
作用する重力を考慮して決定すると良い。たとえば、ド
ラム14の上側に位置するローラ16を付勢しているコ
イルばね28を、ドラム14の底側でローラ16を付勢
している他のコイルばね28よりも、ローラ16の重量
により応じてより小さい付勢力とすることにより、フィ
ルムFの全体にほぼ同一の面圧を作用させることができ
る。
【0056】各ローラ16により作用せしめられる力に
加えて、隣接するローラ16の間のスペースは、フィル
ムFにおける高品質の画像形成を行うために重要である
といえる。フィルムFがドラム14に供給されたとき、
その温度は、一般的に室温(凡そ20°C)である。従
って、現像部130の処理能力を最大限にするために、
フィルムFは、現像を開始するに必要な最低熱現像温度
(本実施の形態では124℃)まで、室温から、速やか
に加熱されねばならない。
【0057】しかしながら、ある種のフィルムFに含ま
れている支持体(基材)、たとえば、ポリエステルフィ
ルムをべースとする板材や、その他の熱可塑性(材料)
をべースとする板材は、加熱時に、熱膨張したり、収縮
したり(縮んだり)する恐れがある。従って、シワ(ヒ
ダ)が形成されないよう寸法変化を均一とするために、
フィルムFは、平らに保持される状態と拘束されない状
態との問で交互に状態変化するときに、均―に加熱され
るようにしなければならない。これを実現するために、
複数のローラ16は、フィルムFがローラ16とドラム
14との間で拘束されていないときに、隣接するローラ
16の間に位置するフィルムFの面積(領域)の変化を
許容することができるように、間隔を置いて設けられて
いる。
【0058】しかしながら、上記したように、フィルム
Fを均一に現像するべく熱を十分にかつ均一に伝導させ
るために、ローラ16は、フィルムFをドラム14に対
して付勢した状態で所定時間保持しなければならない。
結果として、隣接するローラ16の間に位置するスぺー
スは、シワ(ヒダ)が最小限になるように、かつ、フィ
ルムFの加熱が速やかにかつ均一に行われるように選択
されるべきである。
【0059】更に、円筒形状のドラム14の外周上で、
フィルムF自体の剛性により、その前縁がローラ16同
士の間で接線方向に延びるようになるが、これを抑える
べく、ローラ16同士は、十分に近接していなければな
らない。かかる配置は、フィルムFをローラ16とドラ
ム14との間に保持するために重要である。
【0060】図4〜6に示すように、20個のローラ1
6は、ドラム14の回転方向において171度にわたっ
て設けられ、各スぺースは、中心から中心に対して約9
度だけ隔てられている。この構成は、ドラム14の直径
が15cm〜30cmであり、ローラ16の直径が1〜
2cmである場合に、べースの厚さが0.1〜0.2m
mのフィルム、例えば支持体の厚さが0.18mmであ
るポリエステルフィルム等の、フィルムFが比較的硬質
であるものや、べースの厚さが0.10mmであるポリ
エステルフィルム等の、フィルムFの硬度がより小さい
ものに対して有効に作用するものとなっている。
【0061】ヒータ32は、ドラム14の外周面を加熱
するべく、ドラム14の内周に取り付けられている。ド
ラム14を加熱するためのヒータ32は、例えばエッチ
ングされた抵抗性のフォイル・ヒータを用いることがで
きる。
【0062】ヒーター制御用電子装置34は、ドラム1
4と共に回転し、ドラム14に配置された温度検出手段
により感知された温度情報に応じて、ヒータ32に供給
される電力を調整することができるようになっている。
制御用電子装置34はヒータ32を制御することによ
り、特定のフィルムFの現像に適した温度になるよう、
ドラム14の外表面温度調整を行う。本実施の形態にお
いてはドラム14を、60℃〜160℃の温度にまで加
熱することができる。
【0063】ここで、ヒータ32と制御用電子装置34
とにより、ドラム14の幅方向の温度を2.0℃以内
(特に、1.0℃以内)に維持すると好ましい。本実施
の形態では、0.5℃以内に維持される。
【0064】供給ローラ対143から所定のタイミング
で供給される未現像のフィルムFは、現像部130にお
いて、フィルムの供給口201からドラム14に接近
し、ドラム14と、最も上流側のローラ161とによっ
て形成されるニップ部52に供給される。次いで、フィ
ルムFは、ドラム14と共に回転する。このとき、フィ
ルムFは、ローラ16によりドラム14に対して付勢さ
れ、回転の間に所定時間、ドラム14の外周に当接せし
められる。
【0065】ドラム14は、現像されるフィルムFと略
同一速度で移動することができるため、フィルムFの表
面に傷(傷み、損傷)がつく恐れは低くなり、それによ
り高品質の画像を確保することができる。ドラム14と
ローラ16との間に搬送された後、現像されたフィルム
Fは、最も下流側に位置し分離直前案内部材としてのロ
ーラ16とドラム14とにより形成されたニップ部50
に案内されて、後述のように、現像部130のドラム1
4から引き出されることとなる。
【0066】現像部130は、例えば実施例に示す赤外
線感光性ハロゲン化銀を含む感光性熱現像乳剤が0.1
78mmの支持体としてのPET(ポリエチレンテレフ
タレート)にコーティングされたフィルムFを現像する
ように構成されている。ドラム14は、115℃〜13
8℃の温度、たとえば、124℃に維持され、該ドラム
14は、フィルムFを所定時間である約15秒間、その
外周面に当接状態で保持するような回転速度で回転せし
められる。当該所定時間及び当該温度で、フィルムF
は、124℃の温度まで上昇せしめられることができ
る。なお、PETのガラス転移温度は約80℃である。
【0067】柔軟層38の厚さと熱伝導率は、複数のフ
ィルムFの連続的処理を効率的に行えるように、選択さ
れている。もちろん、これらのパラメータは、現像され
るフィルムFの特性に従って、また、所望される処理能
力に従って、変化させることが可能である。たとえば、
ドラム14の温度及び回転速度は、現像に係る異なった
必要条件を有するフィルムFを現像するために、フィル
ムFがドラム14に接する所定時間と同様に、変化させ
ることができる。
【0068】加えて、ドラム14と同様に、ローラ16
にも柔軟層を設けることができる。また、ローラ16に
柔軟層を設ける代わりに、ドラム14には、より柔軟で
ない外層を設けるようにすることもできる。さらに、ド
ラム14が回転ローラであり、円筒形状のドラム又は支
持された平坦なエンドレス・べルトがローラ16として
機能するように構成することも可能である。
【0069】フィルムFの感光性熱現像乳剤層を有する
側の面は、ドラム14の外周面(本実施の形態では柔軟
層38)に接することが好ましい。しかしながら、フィ
ルムFのその反対側の面も、また、ドラム14の外周面
(本実施の形態では柔軟層38)に接するようにするこ
とができる。
【0070】また、図5に示すように、現像されたフィ
ルムFをドラム14から分離し搬送方向に案内するため
の金属製のガイド401が最下流の案内部材16の下方
に配置され、このドラム14と搬送ローラ対402との
間に配置されている。ガイド401の表面401aは断
続的に角度が変化し、分離されたフィルムをその搬送方
向に配置されている搬送ローラ対402に向けるように
なっている。ガイド401はその先端部401bがドラ
ム14に接近している。ドラム14で加熱されたフィル
ムは約125℃となっている。
【0071】現像されたフィルムFが、最も下流側に位
置するローラ16とドラム14との間のニップ部50か
らドラム14の回転とともにでてくると、まず、図5の
実線のようにガイド部材401の先端部401b近傍に
当接してから、フィルムFの先端F1が図の一点鎖線の
ようにガイド401の表面401a上を移動するように
その搬送方向を変えて進む。この後、フィルムFは、回
転するローラ対402の間のニップ部に挟まれながら図
の右方に排出方向に搬送され、図4の方向F’へと搬送
される。この場合、フィルムFの温度は約85℃であ
る。
【0072】ローラ対402のローラ402aは、フィ
ルムFの感光面(乳剤面、図7,図8の保護層側)に接
するように図の下方に配置され、シリコンゴムから構成
され、その表面は平均表面粗さ(Ra)が約5μm以下
となるように鏡面状態に仕上げられている。このシリコ
ンゴムの熱伝導率は0.5W/m/K以下である。ま
た、ローラ対402のローラ402bは、フィルムFの
支持体面に接するように図の上方に配置され、その表面
基体が不織布から構成されている。この不織布の熱伝導
率は0.1W/m/K以下である。なお、ローラ402
aの表面基体はポリウレタンゴム等の他の材料から構成
してもよく、またPPやPE等からなる熱収縮チューブ
から構成してもよい。
【0073】ドラム14から分離された直後のフィルム
Fをそのニップ部で挟んで搬送するローラ対402の表
面基体が、上述のように熱伝導率0.5W/m/K以下
の断熱性材料から構成されているので、ドラム14から
分離直後で約85℃とまだ高温であるフィルムFの温度
が急激に低下することを防止でき、これにより熱現像さ
れたフィルムFにおける濃度むらの発生を抑えることが
できる。
【0074】次に、図9により図5のローラ対402の
下流側に配置されたガイド部材及びローラ対について説
明する。図に示すように、図5に示すローラ対402の
下流側には、平面状の金属製のガイド部材405,ロー
ラ対403,平面状の金属製のガイド部材406,及び
ローラ対404がこの順で配置されている。ガイド部材
405と406は、傾斜しているが、ローラ対403の
間のニップ部403aとともに実質的に同一平面を構成
している。ガイド部材405,406は熱伝導率の低い
ステンレス鋼から構成されているが、フェルトや不織布
のような断熱性材料から構成することにより、更に効果
的である。
【0075】図9の破線のように、フィルムFはローラ
対402から平面状のガイド405のガイド面405a
にその下面が接するように方向Aに搬送され、次にロー
ラ対403により平面状のガイド406へと搬送され、
そして、ローラ対404により方向F’へと排出方向に
搬送される。このように、図9の構造によれば、平面状
ガイド405のガイド面405aとローラ対403のニ
ップ部403a(フィルムFが狭持されている時の下側
のローラのニップ部)と平面状ガイド406のガイド面
406aとが、同一平面にあるように設けられている。
従って、フィルムを良好に搬送することができるととも
に、湾曲状の永久変形の発生を抑えることができる。ま
た、約85℃とまだ高温であるフィルムFの温度が、熱
伝導率の小さいガイドにより急激に低下せず、フィルム
における濃度むらの発生を抑制し、またフィルムFの支
持体のPETのガラス転移温度が80℃であるため湾曲
状の永久変形の発生を更に抑えることができる。
【0076】次に、図10(a),(b)により、ロー
ラ対402の下流に配置されたガイドの変形例について
説明する。このガイド407は、そのガイド面407a
が上流側でローラ対402のニップ部402cから離れ
ているとともに、下流側でローラ対403のニップ部4
03aに近接するように傾斜して配置されている。しか
し、図10(b)のように、ガイド面407aとローラ
対403のニップ部403aとガイド面406aを結ぶ
曲面s1,s2の組み合わせで最大曲率半径の組み合わ
せで、その曲率半径r1,r2が全て4cm以上であ
る。図10(a)に示すように、ローラ対402からで
てきたフィルムFは、その先端Faがガイド面407a
に接しながら破線のような状態から一点鎖線のような状
態となるように方向Aに搬送される。このため、ガイド
407上を搬送されるフィルムFとガイド407との接
触面積が少なくなり、フィルムFにおける温度低下が少
なくなるから、急激な温度低下を防止でき、濃度むらの
発生を防止できる。また、本例によれば、搬送されるフ
ィルムとガイドとの接触面積を小さくできるので、ガイ
ドを熱伝導率の比較的大きい金属材料等で構成しても、
フィルムにおける温度低下が少ない。
【0077】次に、図9のガイドに適用して好ましいガ
イド用板の構造について説明する。即ち、ステンレス鋼
等の板から図9のガイド405,406を構成し、この
表面に凹部または凸部を多数形成することにより、ガイ
ドの温度上昇を抑え、接触するフィルムの温度低下を抑
制するようにできる。例えば、図11(a),(b)に
示すように、ガイド405,406を構成するためのス
テンレス鋼の板401cの表面に多数の凸部401dを
形成し、図11(b)のようにその上をフィルムFが通
過する場合、フィルムFとの接触面積を少なくし、フィ
ルムの温度低下を抑えることができる。なお、凸部40
1dを横方向に互い違いに配列すること等により、フィ
ルムFが凸部401dと一定の位置で接触しないように
することが好ましく、これにより、フィルムに温度分布
のむらができてしまうことによるフィルムの濃度むらの
発生を抑制できる。
【0078】また、図12,図13に別のガイド40
5,406を構成するためのステンレス鋼の板401c
を示す。図12(a),(b)の例は、ステンレス鋼の
板401cに多数の孔401eを設けたものである。こ
の表面上をフィルムFが通過するように構成することに
より、図11と同様の効果が得られる。多数の孔401
eはランダムに配列するのが、上述の濃度むら発生抑制
の観点から好ましい。また、図13(a),(b)の例
は、ステンレス鋼の板401cに多数の凹部401fを
設けたものである。この凹部401fは図の矢印方向反
対側が深く矢印方向側に浅く形成されている。この表面
上をフィルムFが通過するように構成することにより、
図11と同様の効果が得られる。多数の凹部401eは
ランダムに配列するのが、上述の濃度むら発生抑制の観
点から好ましい。
【0079】図7は、実施例に示すフィルムFの断面図
であり、露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模
式的に示した図である。図8は、加熱時におけるフィル
ムF内の化学的反応を模式的に示した、図7と同様な断
面図である。フィルムFは、PETからなる支持体(基
層)上に、耐熱性バインダを主成分とする感光層が形成
され、更に、その上に耐熱性バインダを主成分とする保
護層が形成されている。感光層には、ハロゲン化銀粒子
と、有機酸銀の一種であるベヘン酸銀(Beh.Ag)
と、還元剤及び調色剤とが配合されている。また、支持
体の裏面にも耐熱性バインダを主成分とする裏面層が設
けられている。
【0080】露光時に、露光部120よりレーザ光Lが
フィルムFに対して照射されると、図7に示すように、
レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感
光し、潜像が形成される。一方、フィルムFが加熱され
て最低熱現像温度以上になると、図8に示すように、ベ
ヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオン
を放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その後
銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核と
して還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成さ
れると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロ
ゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有
し、40℃以下の温度では実質的に熱現像されず、80
℃以上である最低現像温度以上の温度で熱現像される。
【0081】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば現像部130は、本実施の形態においては、
露光部120と共に熱現像装置100に組み込まれてい
るが、露光部120とは別個の構成であっても良い。か
かる場合、露光部120から現像部130へとフィルム
Fを搬送する搬送部が必要となる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、感光性熱現像材料を加
熱部材に密着させて加熱した後に分離し排出方向に搬送
する際に、熱現像されたハロゲン化銀感光性熱現像材料
に濃度むらが発生してしまうことを防止できる熱現像装
置を提供できる。
【0083】また、熱現像された感光性熱現像材料にお
ける湾曲状の永久変形の発生を防止できる熱現像装置を
提供できる。
【0084】また、熱現像材料を良好に搬送しつつ、熱
現像材料における濃度むらや湾曲状の永久変形の発生を
抑えることのできる熱現像装置を提供できる。
【0085】また、熱現像材料において濃度むらや現像
特性の変動や湾曲状の永久変形の発生を抑えることので
きる熱現像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる熱現像装置の正面
図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる熱現像装置の左側
面図である。
【図3】露光部120の構成を示す概略図である。
【図4】フィルムFを加熱する現像部130の構成を示
す図であり、現像部130の斜視図である。
【図5】図4の構成をIV−IV線で切断して矢印方向
に見た断面図である。
【図6】図4の構成を正面から見た図である。
【図7】フィルムFの断面図であり、露光時におけるフ
ィルムF内の化学的反応を模式的に示した図である。
【図8】加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を模
式的に示した、図7と同様な断面図である。
【図9】図5に示す構成の更に下流側の搬送系を示す側
面図である。
【図10】図9の搬送系の変形例を示す図(a),
(b)である。
【図11】図9に示すガイドを構成する多数の凸部を設
けた板を示す斜視図(a)、及び断面図(b)である。
【図12】図9に示すガイドを構成する多数の孔部を設
けた板を示す斜視図(a)、及び断面図(b)である。
【図13】図9に示すガイドを構成する多数の凹部を設
けた板を示す斜視図(a)、及び断面図(b)である。
【符号の説明】
14 ドラム(加熱部材) 16 ローラ(案内部材) 32 ドラムヒータ 100 熱現像装置 110 格納部 120 露光部 130 現像部 401 ガイド 402 ローラ対 402a,402b ローラ対402のロー
ラ 403,404 ローラ対 405,406,407 ガイド 401d 凸部 401e 孔部 401f 凹部 F フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 洋介 埼玉県狭山市上広瀬591−7 コニカ株式 会社内 (72)発明者 角 誠 埼玉県狭山市上広瀬591−7 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H112 AA03 AA11 BA08 BA10 BA20 BA24 BC10 BC17 BC24 BC40

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面上にハロゲン化銀感光性熱現像
    材料を実質的に密着させた状態で回りながら、前記熱現
    像材料を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガ
    イド部材と、を有し、 前記加熱部材の加熱により前記熱現像材料を熱現像する
    熱現像装置において、 前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料を搬
    送するローラ対を有し、 前記ローラ対の表面基体が1.0W/m/K以下の熱伝
    導率であることを特徴とする熱現像装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラ対の一方のローラの表面基体
    が他方のローラの表面基体よりも熱伝導率が低い請求項
    1記載の熱現像装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ対の一方のローラの表面基体
    が0.1W/m/K以下の熱伝導率であり、他方のロー
    ラの表面基体が1.0W/m/K以下の熱伝導率である
    請求項1または2記載の熱現像装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラ対の一方のローラの表面基体
    がフェルトまたは不織布であり、他方のローラの表面基
    体がシリコンゴムまたは熱収縮チューブである請求項
    1,2または3記載の熱現像装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラ対の他方のローラが前記熱現
    像材料の感光面に当接し、その平均表面粗さ(Ra)が
    6.5μm以下である請求項2,3または4記載の熱現
    像装置。
  6. 【請求項6】 その表面上にハロゲン化銀感光性熱現像
    材料を実質的に密着させた状態で回りながら、前記熱現
    像材料を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガ
    イド部材と、を有し、 前記加熱部材の加熱により前記熱現像材料を熱現像する
    熱現像装置において、 前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料を搬
    送するローラ対を有し、 前記ローラ対から送り出された前記熱現像材料を少なく
    とも前記熱現像材料の支持体のガラス転移温度以下にな
    るまで実質的に平面状態で搬送することを特徴とする熱
    現像装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラ対から送り出された前記熱現
    像材料の下面を案内する平面状ガイドを有し、このガイ
    ドの表面基体が30W/m/K以下の熱伝導率である請
    求項6記載の熱現像装置。
  8. 【請求項8】 前記ローラ対から送り出された前記熱現
    像材料の下面を案内する平面状ガイドを有し、このガイ
    ドの表面に多数の凹部または凸部が形成されている請求
    項6または7記載の熱現像装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラ対から送り出された前記熱現
    像材料の下面を案内するガイドと、このガイドを案内さ
    れた前記熱現像材料を更に搬送する第2のローラ対とを
    有し、前記熱現像材料がその先端部が前記ガイドの表面
    に接しながら搬送されるように前記ガイドが前記ローラ
    対のニップ部と第2のローラのニップとの間で傾斜して
    いる請求項6記載の熱現像装置。
  10. 【請求項10】 その表面上にハロゲン化銀感光性熱現
    像材料を実質的に密着させた状態で回りながら、前記熱
    現像材料を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガ
    イド部材と、を有し、 前記加熱部材の加熱により前記熱現像材料を熱現像する
    熱現像装置において、 前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料を搬
    送するローラ対と、 前記ローラ対から送り出された前記熱現像材料の下面を
    案内する平面状ガイドと、を有することを特徴とする熱
    現像装置。
  11. 【請求項11】 前記平面状ガイドの表面に多数の凹部
    または凸部が形成されている請求項10記載の熱現像装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ローラ対の表面基体が1.0W/
    m/K以下の熱伝導率である請求項6,7,8,9,1
    0または11記載の熱現像装置。
  13. 【請求項13】 その表面上にハロゲン化銀感光性熱現
    像材料を実質的に密着させた状態で回りながら、前記熱
    現像材料を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガ
    イド部材と、を有し、 前記加熱部材の加熱により前記熱現像材料を熱現像する
    熱現像装置において、 前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料を搬
    送する第1のローラ対と、 前記第1のローラ対から送り出された前記熱現像材料の
    下面を案内する第1の平面状ガイドと、 前記第1の平面状ガイドにより案内された前記熱現像材
    料を搬送する第2のローラ対と、 前記第2のローラ対から送り出された前記熱現像材料の
    下面を案内する第2の平面状ガイドと、を有し、 前記第1の平面状ガイドのガイド面と前記第2の平面状
    ガイドのガイド面と前記第2のローラ対のニップ部と
    が、実質的に同一平面上にあることを特徴とする熱現像
    装置。
  14. 【請求項14】 前記実質的に同一平面上にある前記熱
    現像材料の温度が前記熱現像材料の支持体のガラス転移
    温度以上である請求項13記載の熱現像装置。
  15. 【請求項15】 前記ガラス転移温度が約80℃である
    請求項6または14記載の熱現像装置。
  16. 【請求項16】 その表面上にハロゲン化銀感光性熱現
    像材料を実質的に密着させた状態で回りながら、前記熱
    現像材料を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材から前記熱現像材料を分離し、案内するガ
    イド部材と、を有し、 前記加熱部材の加熱により前記熱現像材料を熱現像する
    熱現像装置において、 前記ガイド部材により分離された直後の熱現像材料を搬
    送する第1のローラ対と、 前記ローラ対から送り出された前記熱現像材料の下面を
    案内するガイドと、 前記ガイドを案内された前記熱現像材料を更に排出方向
    に搬送する第2のローラ対と、を有し、 前記熱現像材料は、当該熱現像材料の先端部が前記ガイ
    ドの表面に接しながら搬送されるように前記平面状ガイ
    ドが前記第1ローラ対のニップ部と前記第2のローラ対
    のニップとの間で傾斜していることを特徴とする熱現像
    装置。
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