JP2000292687A - 画像読取方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

画像読取方法及び装置並びに記憶媒体

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JP2000292687A
JP2000292687A JP11103927A JP10392799A JP2000292687A JP 2000292687 A JP2000292687 A JP 2000292687A JP 11103927 A JP11103927 A JP 11103927A JP 10392799 A JP10392799 A JP 10392799A JP 2000292687 A JP2000292687 A JP 2000292687A
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degree
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Yohei Ito
洋平 伊藤
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンを図ることができ、しかも、レ
ンズが最大合焦位置より大きく外れた位置にある場合、
最大合焦位置の方向を容易且つ確実に知ることができ、
オートフォーカス制御のための時間も短くて済む画像読
取方法及び装置を提供する。 【解決手段】 入力画像のヒストグラムの分散度に基づ
いてレンズ110をフォーカスモータ109により移動
させてオートフォーカス制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロフィルム
の画像等を読み取る画像読取方法及び装置並びにその画
像読取装置を制御するための制御プログラムを格納した
記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、受光部が一線上に並ぶライン
センサを備えたマイクロフィルム画像読取装置において
オートフォーカス制御を行う際は、1ライン分の画像を
読み取り、読み取った画像から焦点の度合いを示す値を
算出し、その値を参照しながら、レンズを最も焦点が合
う位置(合焦位置)へ移動させるという動作を行ってい
た。
【0003】周知の1ライン画像データから合焦度を表
わす計算式は、互いに隣り合う画素の二乗和、即ちΣ
{(pix(n+1)−pix(n))^2}、または
これに類似する式で表わされる。
【0004】但し、Σは和、pixはドットn番目の画
像データ、nは変数である。
【0005】従来は、この1ラインについての差分二乗
和が最大となるようにレンズを移動させてオートフォー
カス制御を行っていた(差分二乗和法)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記差
分二乗和法は、画像信号のエッジ(傾き)を強調する特
徴があり、最大合焦位置付近で最大合焦位置を検出する
には有効であるが、その反面、画像信号の量子化誤差等
の画像データの微小誤差を強調してしまい、ピントが大
幅にずれている場合、本来所望する画像データよりもノ
イズを強調する傾向があり、誤動作の原因となってしま
うという問題点があった。
【0007】レンズが最大合焦位置より大きく外れた位
置にある状態(図4及び図5におけるA,Cの領域にあ
る状態)では、前記差分二乗和法によって導かれる値
は、最大合焦位置で得られる計算値と比べると非常に小
さくなり、また、その変化量も微小なものとなってしま
う。その状態からオートフォーカス制御を行うと、レン
ズが前記Aの領域にある状態なのかCの領域にある状態
なのかが分からないため、まず、レンズをどちらの方向
に移動して良いのかを判断することができない。従っ
て、レンズが移動できる全領域に対してデータ取得及び
計算結果の取得を行わなければならない。
【0008】また、オートフォーカス制御には、通常レ
ンズを移動させると合焦度を測定しているラインが機械
的精度の誤差によってずれてしまうという困難さがあ
る。つまり、ある1ライン及びレンズ位置について合焦
度を測定し、次にレンズを移動して次の合焦度を測定し
ようとすると、その1ラインの画像が前回とはずれた位
置の画像を反映しているという事態が発生する。
【0009】前記差分二乗和法は、二乗するという性質
上、この微少な画像のずれに過大に影響される性質を持
ち、しかもオートフォーカス制御のための時間も膨大に
かかってしまうという問題点があった。
【0010】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、コストダウンを図ることができ、
しかも、レンズが最大合焦位置より大きく外れた位置に
ある場合、最大合焦位置の方向を容易且つ確実に知るこ
とができ、オートフォーカス制御のための時間も短くて
済む画像読取方法及び装置を提供しようとするものであ
る。
【0011】また、本発明の第2の目的とするところ
は、レンズが最大合焦位置より大きく外れた位置にある
場合、最大合焦位置の方向を容易且つ確実に知ることが
でき、オートフォーカス制御のための時間も短くて済む
画像読取方法及び装置を提供しようとするものである。
【0012】更に、本発明の第3の目的とするところ
は、上述したような本発明の画像読取装置を円滑に制御
することができる制御プログラムを格納した記憶媒体を
提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の画像読取方法は、入力画像のヒ
ストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、該ヒス
トグラム取得工程により取得したヒストグラムの分散度
に基づいてレンズを移動させてオートフォーカス制御を
行うオートフォーカス制御工程とを有することを特徴と
する。
【0014】また、上記第2の目的を達成するために請
求項2記載の画像読取方法は、入力画像の互いに隣り合
う画素の差分の二乗の総和を合焦度とし該合焦度が最大
となるようにレンズを移動させてオートフォーカス制御
を行う第1のオートフォーカス制御工程と、前記入力画
像のヒストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、
該ヒストグラム取得工程により取得したヒストグラムの
分散度に基づいてレンズを移動させてオートフォーカス
制御を行う第2のオートフォーカス制御工程とを有する
ことを特徴とする。
【0015】また、上記第1の目的を達成するために請
求項3記載の画像読取装置は、入力画像のヒストグラム
を取得するヒストグラム取得手段と、該ヒストグラム取
得手段により取得したヒストグラムの分散度に基づいて
レンズを移動させてオートフォーカス制御を行うオート
フォーカス制御手段とを有することを特徴とする。
【0016】また、上記第2の目的を達成するために請
求項4記載の画像読取装置は、入力画像の互いに隣り合
う画素の差分の二乗の総和を合焦度とし該合焦度が最大
となるようにレンズを移動させてオートフォーカス制御
を行う第1のオートフォーカス制御手段と、前記入力画
像のヒストグラムを取得するヒストグラム取得手段と、
該ヒストグラム取得手段により取得したヒストグラムの
分散度に基づいてレンズを移動させてオートフォーカス
制御を行う第2のオートフォーカス制御手段とを有する
ことを特徴とする。
【0017】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために請求項5記載の画像読取装置は、請求項3または
4記載の画像読取装置において、前記画像読取装置は、
マイクロフィルムの画像を読み取るマイクロフィルム画
像読取装置であることを特徴とする。
【0018】また、上記第3の目的を達成するために請
求項6記載の記憶媒体は、画像読取装置を制御するため
の制御プログラムを格納した記憶媒体であって、前記制
御プログラムは、入力画像のヒストグラムを取得し、該
取得したヒストグラムの分散度に基づいてレンズを移動
させてオートフォーカス制御を行うステップの制御モジ
ュールを有することを特徴とする。
【0019】また、上記第3の目的を達成するために請
求項7記載の記憶媒体は、画像読取装置を制御するため
の制御プログラムを格納した記憶媒体であって、前記制
御プログラムは、入力画像の互いに隣り合う画素の差分
の二乗の総和を合焦度とし該合焦度が最大となるように
レンズを移動させてオートフォーカス制御を行い、前記
入力画像のヒストグラムを取得し、該ヒストグラムの分
散度に基づいてレンズを移動させてオートフォーカス制
御を行うステップの制御モジュールを有することを特徴
とする。
【0020】また、上記第3の目的を達成するために請
求項8記載の記憶媒体は、請求項6または7記載の記憶
媒体において、前記画像読取装置は、マイクロフィルム
の画像を読み取るマイクロフィルム画像読取装置である
ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0022】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図7に基づき説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像読取装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、100はスキャナユニットで、画像を読み取るイ
メージセンサ101を有している。102は画像信号を
デジタル変換するA/Dコンバータ、103は画像信号
を処理する画像処理部、104は画像をプリント出力す
るプリンタ、105は本画像処理装置と間で通信を行う
ホストコンピュータ、106は本画像処理装置とホスト
コンピュータ105との間を接続する通信部、107は
画像データを記憶するイメージメモリ、108は本画像
読取装置全体を制御するCPU(中央処理装置)、10
9は後述するレンズ110を移動させるためのフォーカ
スモータ、110は焦点調節を行うレンズ、111はス
キャナユニット100を移動させるためのスキャナモー
タである。
【0024】次に、図2〜図5を用いてピントのずれと
ヒストグラムとの関係について説明する。
【0025】図2は、レンズ110の位置に応じた入力
画像を示す図、図3は、レンズ110の位置に応じた入
力画像信号のヒストグラムの分散度を示す図、図4及び
図5は、合焦度を表わす値を導く方法を説明するための
図である。
【0026】図3において、縦軸は画素数、横軸はヒス
トグラムの値をそれぞれ示す。また、図4及び図5にお
いて、縦軸はヒストグラムの値、横軸は変数をそれぞれ
示す。
【0027】図2(a)は、レンズ110が最大合焦位
置にある場合の入力画像であり、この入力画像は明暗が
はっきりと分かれるので、入力画像信号のヒストグラム
の分散度は図3(a)のようになり、このとき中間濃度
画素数は殆ど0(ゼロ)に等しい。また、レンズ110
が最大合焦位置よりややずれた位置にあって、そのとき
の入力画像が図2(b)のようになると、入力画像信号
のヒストグラムの分散度は図3(b)のようにやや中心
方向に偏り、このとき中間濃度画素数はやや増える。更
に、レンズ110が最大合焦位置より大きくずれた位置
にあって、そのときの入力画像が図2(c)のようにな
ると、入力画像信号のヒストグラムの分散度は図3
(c)のように中心付近に偏ってしまう。
【0028】上述したような事象を利用して、合焦度を
表わす値を以下のようにして導くことができる。
【0029】(a)図4のように、i(ヒストグラム)
の上下限値imax,iminをそれぞれ設け、(im
ax−imin)のうち、割合pの間に存在する画素数
を下記(1)式、または(2)式により計数し、その値
を合焦度Fとする方法。
【0030】
【数1】
【0031】(b)図5のように、ig(ヒストグラム
の重心)を下記(3)式により求め、下記(4)式によ
りモーメントの大きさを求め、その値を合焦度Fとする
方法。
【0032】
【数2】
【0033】このような(a),(b)の方法、または
これに類似する方法によって導かれた値に基づいて、オ
ートフォーカスを行う方法をヒストグラム計数法と呼称
する。
【0034】図6は、ヒストグラム計数法を用いた場合
のレンズ110の移動量とフォーカス計算値との関係を
示す図であり、同図において、横軸はレンズ110の移
動量を、縦軸はフォーカス計算値をそれぞれ示してい
る。また、Aはレンズ110が最大合焦位置より一方向
にずれた領域を、Bはレンズ110が最大合焦位置近く
にある領域を、Cはレンズ110が最大合焦位置より他
方向にずれた領域をそれぞれ示している。また、hはヒ
ストグラムの分散度を、更に、Δhはヒストグラムの分
散度hの変化量をそれぞれ示している。
【0035】次に、本実施の形態に係る画像読取装置の
オートフォーカス制御動作を、主に図1と図7のフロー
チャートを用いて説明する。
【0036】まず、ステップS701でスキャナモータ
111を駆動して、スキャナユニット100を所定位置
へ移動する。次に、ステップS702でイメージセンサ
101を駆動して、入力画像信号のヒストグラム計測法
による計数(ヒストグラム分散度)hのデータ監視を開
始する(ヒストグラム分散度hの計測スタート)。この
データの取得は、一定時間間隔で行われる。
【0037】次に、ステップS703でフォーカスモー
タ109を第1の方向に一定速度で駆動させる。次に、
ステップS704でヒストグラムの分散度hの変化量Δ
hが0より大きいか否かを判断する。そして、前記ステ
ップS704においてヒストグラムの分散度hの変化量
Δhが0より大きいと判断された場合は、レンズ110
が最大合焦位置に向かって移動していると見なされ、次
のステップS705へ進む。
【0038】また、前記ステップS704においてヒス
トグラムの分散度hの変化量Δhが0より大きくないと
判断された場合は、レンズ110が最大合焦位置から遠
ざかる方向に移動していると見なされ、ステップS70
7でフォーカスモータ109の駆動方向を反転させた
後、ステップS705へ進む。
【0039】ステップS705では、ヒストグラムの分
散度hの変化量Δhが0より小さくなったか否かを、そ
の判断結果が肯定(Yes)になるまで判断する。そし
て、前記ステップS705においてヒストグラムの分散
度hの変化量Δhが0より小さくなったと判断された場
合は、レンズ110が最大合焦位置を通過したと見なさ
れ、次のステップS706へ進む。そして、このステッ
プS706でレンズ110を最大合焦位置に移動した
後、本処理動作を終了する。
【0040】本実施の形態に係る画像読取装置は、本発
明の記憶媒体に格納された制御プログラムをCPU10
8により読み出し、その読み出したプログラムコードを
CPU108が実行することにより、上述した本実施の
形態の機能が実現されるものである。
【0041】また、制御プログラムードを格納するため
の記憶媒体としては、FD(フロッピーディスク)、H
D(ハードディスク)、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM(コンパクトディスク・リードオンリーメ
モリ)、CD−R(コンパクトディスク・レコーダブ
ル)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM(リ
ードオンリーメモリ)チップ等を用いることができる。
【0042】以上詳述したように、本実施の形態に係る
画像読取方法及び装置によれば、ヒストグラム計数法
(中間濃度係数法)を用いてオートフォーカス制御を行
うため、乗算機が不要となり、その分コストダウンを図
ることができる。また、エッジ(傾き)を強調する差分
二乗和法を用いてオートフォーカス制御を行う場合に比
べて、レンズ110が最大合焦位置より大きく外れた位
置にある場合、ヒストグラム計数法(中間濃度係数法)
を用いてオートフォーカス制御を行うことにより、最大
合焦位置を容易且つ迅速に知ることができるので、オー
トフォーカス制御のための時間が短くて済む。
【0043】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図8及び図9に基づき説明する。
【0044】なお、本実施の形態に係る画像読取装置の
基本的な構成は、上述した第1の実施の形態の図1と同
一であり、また、ヒストグラム計数法を用いた場合のレ
ンズ110の移動量とフォーカス計算値との関係は、図
6と同一であるから、これら両図を流用して説明する。
【0045】本実施の形態は、ヒストグラム計数法と差
分二乗和法の両方を用いてオートフォーカス制御を行う
ようにしたものである。
【0046】図8は、差分二乗和法を用いた場合のレン
ズ110の移動量とフォーカス計算値との関係を示す図
であり、同図において、横軸はレンズ110の移動量
を、縦軸はフォーカス計算値をそれぞれ示している。ま
た、Aはレンズ110が最大合焦位置より一方向にずれ
た領域を、Bはレンズ110が最大合焦位置近くにある
領域を、Cはレンズ110が最大合焦位置より他方向に
ずれた領域をそれぞれ示している。また、σは差分二乗
和法による総和を、更に、Δσは差分二乗和法による総
和σの変化量をそれぞれ示している。
【0047】次に、本実施の形態に係る画像読取装置の
オートフォーカス制御動作を、主に図1と図9のフロー
チャートを用いて説明する。
【0048】まず、ステップS901でスキャナモータ
111を駆動して、スキャナユニット100を所定位置
へ移動する。次に、ステップS902でイメージセンサ
101を駆動して、入力画像信号のヒストグラム計測法
による計数(ヒストグラム分散度)hと、差分二乗和法
による総和σのデータ監視を開始する(ヒストグラム分
散度hの計測及び差分二乗和法による総和σの計測スタ
ート)。このデータの取得は、一定時間間隔で行われ
る。
【0049】次に、ステップS903でフォーカスモー
タ109を第1の方向に一定速度で駆動させる。次に、
ステップS904でレンズ110が最大合焦位置近くに
ある領域(図6及び図8のB領域)に位置しているか否
かを判断する。そして、差分二乗和法による総和σの変
化量Δσの絶対値が予め設定された値を超えた場合、前
記ステップS904においてレンズ110が最大合焦位
置近くにある領域(図6及び図8のB領域)に位置して
いると判断されて次のステップS905へ進む。
【0050】このステップS905では、差分二乗和法
による総和σの変化量Δσが0より大きいか否かを判断
する。そして、前記ステップS905において差分二乗
和法による総和σの変化量Δσが0より大きいと判断さ
れた場合は、レンズ110が最大合焦位置に向かって移
動していると見なされ、次のステップS906へ進む。
また、前記ステップS905において差分二乗和法によ
る総和σの変化量Δσが0より大きくないと判断された
場合は、レンズ110が最大合焦位置から遠ざかる方向
に移動していると見なされ、ステップS908でフォー
カスモータ109の回転方向を反転させた後、ステップ
S906へ進む。
【0051】一方、前記ステップS904においてレン
ズ110が最大合焦位置近くにある領域(図6及び図8
のB領域)に位置していないと判断された場合は、即
ち、レンズ110が図6及び図8のA領域またはB領域
にあるため、差分二乗和法による総和σの変化量Δσの
絶対値が小さく、フォーカスモータ109の駆動方向が
フォーカス方向かデフォーカス方向かを判断できない場
合は、ステップS909へ進んでヒストグラム分散度h
の変化量Δhが0より大きいか否かを判断する。そし
て、ステップS909において前記ヒストグラムの分散
度hの変化量Δhが0より大きいと判断された場合は、
レンズ110が最大合焦位置に向かって移動していると
見なされ、次のステップS910へ進む。 また、前記
ステップS909においてヒストグラムの分散度hの変
化量Δhが0より大きくないと判断された場合は、レン
ズ110が最大合焦位置か遠ざかる方向に移動している
と見なされ、ステップS911でフォーカスモータ10
9の駆動方向を反転させた後、ステップS910へ進
む。
【0052】ステップS910では、レンズ110が最
大合焦位置近くにある領域(図6及び図8のB領域)に
位置しているか否かを、その判断結果が肯定(Yes)
になるまで判断する。そして、前記ステップS910に
おいてレンズ110が最大合焦位置近くにあると判断さ
れた場合は、ステップS906へ進む。
【0053】このステップS906では、差分二乗和法
による総和σの変化量Δσが0より小さくなったか否か
を、その判断結果が肯定(Yes)になるまで判断す
る。そして、差分二乗和法による総和σの変化量Δσが
0より小さくなったと判断された場合は、レンズ110
が最大合焦位置を通過したと見なされ(σの極大位置
(=最大合焦位置)が判明)、その後、次のステップS
907へ進む。そして、このステップS907でレンズ
110を最大合焦位置に移動した後、本処理動作を終了
する。
【0054】以上詳述したように、本実施の形態に係る
画像読取方法及び装置によれば、ヒストグラム計数法
(中間濃度係数法)及び差分二乗和法の両方を用いてオ
ートフォーカス制御を行うため、エッジ(傾き)を強調
する差分二乗和法のみを用いてオートフォーカス制御を
行う場合に比べて、レンズ110が最大合焦位置より大
きく外れた位置にある場合、ヒストグラム計数法(中間
濃度係数法)を用いてオートフォーカス制御を行うこと
により、最大合焦位置を容易且つ迅速に知ることができ
るので、オートフォーカス制御のための時間が短くて済
む。レンズが最大合焦位置より大きく外れた位置にある
場合、最大合焦位置の方向を容易且つ確実に知ることが
でき、オートフォーカス制御のための時間も短くて済
む。
【0055】なお、本実施の形態におけるその他の構成
及び作用は、上述した第1の実施の形態と同一であるか
ら、その説明は省略する。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載の画像読取方法及び請求項3,5記載の画像読取装置
によれば、ヒストグラム計数法(中間濃度係数法)のみ
を用いてオートフォーカス制御を行うので、乗算機が不
要となり、その分コストダウンを図ることができる。ま
た、エッジ(傾き)を強調する差分二乗和法を用いてオ
ートフォーカス制御を行う場合に比べて、レンズが最大
合焦位置より大きく外れた位置にある場合、ヒストグラ
ム計数法(中間濃度係数法)を用いてオートフォーカス
制御を行うことにより、最大合焦位置を容易且つ迅速に
知ることができるので、オートフォーカス制御のための
時間が短くて済むという効果を奏する。
【0057】また、本発明の請求項2記載の画像読取方
法及び請求項4,5記載の画像読取装置によれば、ヒス
トグラム計数法(中間濃度係数法)と差分二乗和法の両
方を用いてオートフォーカス制御を行うので、差分二乗
和法のみを用いてオートフォーカス制御を行う場合に比
べて、レンズが最大合焦位置より大きく外れた位置にあ
る場合、ヒストグラム計数法(中間濃度係数法)を用い
てオートフォーカス制御を行うことにより、最大合焦位
置を容易且つ迅速に知ることができるので、オートフォ
ーカス制御のための時間が短くて済む。
【0058】更に、本発明の記憶媒体によれば、上述し
た本発明の画像読取装置を円滑に制御することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おけるレンズの位置に応じた入力画像を示す図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おけるレンズの位置に応じた入力画像信号のヒストグラ
ムの分散度を示す図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おける合焦度を表わす値を導く方法を説明するための図
である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おける合焦度を表わす値を導く方法を説明するための図
である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おけるヒストグラム計数法を用いた場合のレンズの移動
量とフォーカス計算値との関係を示す図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る画像読取装置に
おけるオートフォーカス制御動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第2実施の形態に係る画像読取装置に
おけるヒストグラム計数法を用いた場合のレンズの移動
量とフォーカス計算値との関係を示す図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係る画像読取装置に
おけるオートフォーカス制御動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
100 スキャナユニット 101 イメージセンサ 102 A/Dコンバータ 103 画像処理部 104 プリンタ 105 ホストコンピュータ 106 通信部 107 イメージメモリ 108 CPU(中央処理装置) 109 フォーカスモータ 110 レンズ 111 スキャナモータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像のヒストグラムを取得するヒス
    トグラム取得工程と、該ヒストグラム取得工程により取
    得したヒストグラムの分散度に基づいてレンズを移動さ
    せてオートフォーカス制御を行うオートフォーカス制御
    工程とを有することを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 入力画像の互いに隣り合う画素の差分の
    二乗の総和を合焦度とし該合焦度が最大となるようにレ
    ンズを移動させてオートフォーカス制御を行う第1のオ
    ートフォーカス制御工程と、前記入力画像のヒストグラ
    ムを取得するヒストグラム取得工程と、該ヒストグラム
    取得工程により取得したヒストグラムの分散度に基づい
    てレンズを移動させてオートフォーカス制御を行う第2
    のオートフォーカス制御工程とを有することを特徴とす
    る画像読取方法。
  3. 【請求項3】 入力画像のヒストグラムを取得するヒス
    トグラム取得手段と、該ヒストグラム取得手段により取
    得したヒストグラムの分散度に基づいてレンズを移動さ
    せてオートフォーカス制御を行うオートフォーカス制御
    手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 入力画像の互いに隣り合う画素の差分の
    二乗の総和を合焦度とし該合焦度が最大となるようにレ
    ンズを移動させてオートフォーカス制御を行う第1のオ
    ートフォーカス制御手段と、前記入力画像のヒストグラ
    ムを取得するヒストグラム取得手段と、該ヒストグラム
    取得手段により取得したヒストグラムの分散度に基づい
    てレンズを移動させてオートフォーカス制御を行う第2
    のオートフォーカス制御手段とを有することを特徴とす
    る画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記画像読取装置は、マイクロフィルム
    の画像を読み取るマイクロフィルム画像読取装置である
    ことを特徴とする請求項3または4記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 画像読取装置を制御するための制御プロ
    グラムを格納した記憶媒体であって、前記制御プログラ
    ムは、入力画像のヒストグラムを取得し、該取得したヒ
    ストグラムの分散度に基づいてレンズを移動させてオー
    トフォーカス制御を行うステップの制御モジュールを有
    することを特徴とする記憶媒体。
  7. 【請求項7】 画像読取装置を制御するための制御プロ
    グラムを格納した記憶媒体であって、前記制御プログラ
    ムは、入力画像の互いに隣り合う画素の差分の二乗の総
    和を合焦度とし該合焦度が最大となるようにレンズを移
    動させてオートフォーカス制御を行い、前記入力画像の
    ヒストグラムを取得し、該ヒストグラムの分散度に基づ
    いてレンズを移動させてオートフォーカス制御を行うス
    テップの制御モジュールを有することを特徴とする記憶
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記画像読取装置は、マイクロフィルム
    の画像を読み取るマイクロフィルム画像読取装置である
    ことを特徴とする請求項6または7記載の記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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