JP2000292339A - 自己発光型光プローブおよびその製造方法と走査型近接場顕微鏡 - Google Patents

自己発光型光プローブおよびその製造方法と走査型近接場顕微鏡

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に発光機構を有することで、AFMのカ
ンチレバーと同様、簡易な取り扱いで走査型近接場顕微
鏡の探針として使用できるとともに、レーザー等の外部
光源を必要としない光プローブを提供する。またそのこ
とにより低価格の走査型近接場顕微鏡を提供する。 【解決手段】 芯となる光ファイバーのまわりに、正極
として透明電極ITO膜6、ホール輸送層2、電子輸送
膜3、負極となる金属膜4を成膜して光プローブを構成
する。この両極間に電圧を印加する事で有機膜間に発光
が生じ、プローブ先端の微小な開口から光が取り出せる
ようになり、走査型近接場顕微鏡の探針としての使用が
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被測定物表面を光照
射もしくは光励起することにより、固体表面のナノメー
トル領域における形状観察や光物性測定を行うことを目
的とする走査型近接場顕微鏡に使用する光プローブと光
プローブ製造法と走査型近接場顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、ガラスキャピラリおよび光
ファイバーを尖鋭化してさらに周囲を金属コートして作
製するアパチャータイプの光プローブが報告されてい
る。マイクロ加工技術の発達に伴い先端部が非常に尖っ
たプローブを作製することができるようになった結果、
従来の光学顕微鏡の分解能を上まわる光学像の得られる
走査型近接場顕微鏡が実現できるようになっている。ま
た、半導体プロセスの精度の向上により、カンチレバー
タイプのチップ化された光導波路光プローブが作製でき
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの開
口型ファイバープローブはその導波路部分を利用して外
部光源からの光を試料の微小領域に導くものであった。
そのためファイバーに光をカップリングする操作が必要
であり、また細くて折れやすい全長1m程度のファイバ
ーを扱う操作は非常に煩雑であった。また半導体プロセ
スにより作製するカンチレバー程度の導波路光プローブ
は外部光源からの光をカップリングする事が難しく、漏
れた光が走査型近接場顕微鏡の観察に悪影響を与える。
そのことに加え、プローブ自体が光のスループットが小
さいために、外部光源には、ハイパワーで高価なレーザ
ーが必要であった。また目的によって、異なる波長の光
を利用したい場合、必要な波長の光を発振できるレーザ
ー光源を別途用意しなければならなかった。レーザー光
源は単色性の良い光を発振することから、広い波長範囲
の光を得るためには、非線形光学効果を使った波長変換
が必要であるが、ファイバー自体の透過する光の波長制
限があるために、走査型近接場顕微鏡における試料の吸
収測定などは行えなかった。また、プローブチップ先端
に発光材料を入れ、外部光源からの光励起によって発光
材料を光らせ、光源として利用する方法はUS Patent
5546223, Patent5105305 R.E.Betzig,US Patent5
479024Hillnerにあるが、いずれにしても外部に光源が
必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の部分は、
上記の課題を解決するために光プローブの内部に電界発
光機能を持たせた光プローブに関するもので、光プロー
ブは薄膜発光素子によって構成した。この光プローブを
製造する方法としては、化学エッチング、スパッタ、真
空蒸着法、スピンコート法、ディップ法である。外部光
源や光ファイバーに光を集光する光学系が不要となり安
価な走査型近接場顕微鏡システムを提供する事が可能に
なった。またプローブ自体に発光機能が設けられている
ために、使用している有機材料を選択することにより、
異なる波長の光や広い波長範囲の光を発するプローブを
作製でき、走査型近接場顕微鏡における吸収測定なども
可能となる。中心に石英ロッドや光ファイバー、中空フ
ァイバ−を用いることでこれらの光導波路使ったキャビ
ティーを作製し、光強度を増幅する事が可能である。光
プローブに設けられた電極に電圧を印加するだけで光プ
ローブ自体が発光するので、光プローブの取り扱いはAF
Mにおけるカンチレバー同程度のものとなり、操作性が
格段に向上する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1である自
己発光型光プローブの断面図を示したものである。中心
金属芯1は先端がナノメートルサイズに尖鋭化してい
る。中心金属芯1の周りにホール輸送層2および電子輸
送層3となる有機材料が成膜され一番外側に金属膜4が
成膜してある。光プローブ先端には金属膜が成膜されて
いない部分、開口9があり、末端側には絶縁性フィルム
5がつけられている。中心金属芯1としては微細加工が
可能なPtIr、ステンレス、インコネルなどが用いら
れる。ホール輸送層2には芳香族ジアミン類(TP
D)、電子輸送層3にはアルミニウム−キノリノール錯
体(Alq)およびそれらの誘導体あるいは同様の特性
を有する材料が用いられる。金属膜4にはAl、Auな
どが用いられる。中心金属芯1を正極、金属膜4を負極
として電圧を印加する事により、ホール輸送層2と電子
輸送層3の界面から発光が得られる。発光させたときに
膜の厚さ方向に光が漏れないよう100nm程度の金属
膜4で覆われている。しかし有機膜の横方向には光が進
行できるため、厚さの部分が光導波路として機能し、微
小な開口9からのみ光を取り出すことができる。
【0006】以上のように、光プローブ内に発光機能を
持たせる事により外部光源が必要ない光プローブが実現
できる。光プローブの先端は両者の電極が接触しないよ
うな構造に作られている。そのための構造上の工夫とし
て、中心金属芯1は先端がナノメートルサイズに尖鋭化
しているが、その先端部分まで完全にホール輸送層2お
よび電子輸送層3で覆った後金属膜4を開口9を残して
成膜している。また光プローブの末端側は、各膜の成膜
前に絶縁性フィルム5を成膜し、後にホール輸送層2、
電子輸送層3および金属膜4を成膜を行い、かつ中心金
属芯1には少なくとも金属膜4がつかないように成膜す
る事で電極部分(中心金属芯1、金属膜4)が分離した
構造をしている。この事により光プローブを配線の機能
を兼ねた2本のワイヤーで固定することで容易に光プロ
ーブの固定と配線を取ることが出来る。
【0007】通常の光ファイバーを用いた光プローブで
は、導波路部分となるファイバーコア部の構造と材質に
よる波長の制限を受けてしまう。本発明による光プロー
ブで扱える光の波長は電子輸送層3に用いられる有機材
料により決まる。電子輸送層3にはアルミニウム−キノ
リノール錯体(Alq)およびそれらの誘導体の他にも
オキサジアゾール誘導体などを用いる事も可能である。
また、それらの有機材料を単独で用いる事や混合して用
いたり、ポリメチルメタアクリレートなどの高分子の中
に混ぜて使用してもかまわない。以上のように有機材料
の構成を変える事で、プローブの発光波長を変えること
や、同時に波長の異なる光を発光させ、波長幅の広い光
を作り出せすことも可能になり、これまで不可能であっ
た走査型光プローブ顕微鏡における吸収測定なども可能
となる。 (実施の形態2)図2は本発明の実施の形態2である自
己発光型光プローブの断面図を示した物である。図1に
示した本発明の実施の形態1と異なる点は2つある。ま
ず、中心に先端がテーパー形状をなしナノメートルサイ
ズに尖鋭化している光導波路7がある。次にその周り
に、透明電極6を成膜しており、この構成部分が図1に
おける中心金属と同様、電極端子となる。その外側に、
ホール輸送層2、電子輸送層3、金属膜4の構成になっ
ていることは図1と同様である。図1で用いた絶縁性フ
ィルム5はこの場合、透明電極6と金属膜4の間に必要
で、プローブに配線を取ったときショートしない構造と
なっている。光導波路7としてはシングルモード光ファ
イバー、マルチモード光ファイバー、中空ファイバ−、
石英ロッドなどが用いられる。透明電極6としてはIT
O膜などが用いられる。
【0008】作用として異なる点はこのような構成にす
る事により、光プローブから微小領域に当てた光が試料
と作用し、試料から反射もしくは発光してくる光を再び
光プローブの光導波路7を使って外部に取り出す事が可
能となる。外部光源を必要とせず、光プローブのみによ
るいわゆるイルミネーション−コレクションが可能とな
る。その他の効果は図1の光プローブと同様の効果を有
している。 (実施の形態3)図3は本発明の実施の形態3である自
己発光型光プローブの断面図を示した物である。構成と
して光導波路7/透明電極6/ホール輸送層2/電子輸
送層3/金属膜4であることは図2に示したことと同様
であるが、光プローブ先端と末端に誘電体ミラー8を配
している点が異なる。誘電体ミラー8としては電子輸送
層3に用いた有機材料による発光波長の1/4の膜圧で
SiO2とTiO2を繰り返し成膜し、全体で2μmの膜
を成膜する。このような構成にする事によって、光ファ
イバーの周りで発光する有機薄膜の光が透明電極6を透
過して光導波路7内部に閉じ込められ、光導波路7両端
にある誘電体ミラー8によって光増幅されることで、開
口から外部に光を取り出す際に光強度を大きくすること
ができる。その他の機能は図1と図2で示したものと同
様の機能を有する。 (実施の形態4)図4は本発明の実施の形態4である自
己発光型光プローブの作製方法を示したものである。先
端がナノメートルサイズに尖鋭化された光ファイバー2
3が絶縁性フィルム5に固定されている。尖鋭化の方法
については、特開平9−281123の公報に開示され
ている。まず光プローブ全体10にスパッタ法により透
明電極7を約50nm成膜させる。次に、光プローブ末
端3mm程度あまらせた部分から絶縁性フィルム5を成
膜する。次に、光ファイバー23の軸を中心に回転させ
ながら図中の角度Bの方向から蒸着法によってホール輸
送層2を約50nm成膜させる。さらに同様の方法で電
子輸送膜3を約50nm成膜させる。ここで軸に対して
ほぼ垂直向きの角度Bから蒸着するのは、先端部分を含
めプローブ全体10をホール輸送層2と電子輸送膜3で
覆うためで、プローブの周りに同心円状に成膜できる。
このことにより最後に金属膜4を成膜して光プローブと
して使用する際に電極が露出していてショートするとい
う事を防ぐ事ができる。最表面の金属膜4を蒸着する際
には図中の角度A方向から蒸着を行う。これは先端部分
に金属膜4を成膜しない部分、開口9を作製するためで
ある。またその際には冶具後方11には金属膜4が成膜
されないようマスクする。これは完成した光プローブを
筐体に取り付ける際、先端同様電極がショートしない構
造にするためであると同時に、簡便に電極の同通を取れ
るようにするためである。 (実施の形態5)図5は本発明の実施の形態5である自
己発光型光プローブの取り付け部分と取り付け冶具の構
造を示したものである。絶縁性フィルム後方部11(約
3mm)は金属膜4が成膜されておらず下地の透明電極
7がむきだしになっている。逆に絶縁性フィルム5を含
めたプローブ前方は表面に金属膜4が成膜されている。
プラス電極ワイヤー12とマイナス電極ワイヤー13は
下向きに張力がかけられており、光プローブがない状態
では台14を押さえつける構造になっている。台14は
絶縁性である。これらのワイヤーを緩める事でワイヤー
と台14の間に隙間ができ、光プローブを固定する事が
できる。また同時に、光プローブの電極に配線をつなぐ
事が簡便に行える。 (実施の形態6)図6は本発明の実施の形態6である自
己発光型光プローブの形態を示したものである。図1か
ら図4では図6(A)に示すような、直線状の光プロー
ブ16および製造工程を示したが、同様にして図6
(B)に示すような鈎状の光プローブ15で本発明の発
光機能を有する光プローブを作製する事も可能である。
鈎状の光プローブ15の場合先端を試料に対して垂直向
きに振動させる制御方式の走査型近接場顕微鏡や光プロ
ーブ先端の上下動をプローブのたわみにより検出し、制
御する方式の走査型近接場顕微鏡に搭載して使用する事
になる。光プローブ製造法についても直線状の光プロー
ブ16とは曲げる工程が入っている点が異なる。
【0009】以下に鈎状の光プローブ15の製造工程に
ついて述べる。まず、尖鋭化された光ファイバーをCO
2レーザーの光を集光するなど熱的な手段を用いて光フ
ァイバー先端部分を鉤型に曲げる。この方法について
は、特開平9−281123の公報に開示されている。
続いてプローブ全体にスパッタ法による透明電極6の成
膜を行い、以下は図4で解説した製造方法を用い、ホー
ル輸送層2と電子輸送膜3、金属膜4の蒸着による成膜
を行う。この際、光ファイバーの曲げられた先を軸とし
て工程を進めるということ意外、直線状の光プローブ1
6の製造方法となんら違いはない。効果としての違いは
上に述べたように直線状の光プローブ16とは異なるタ
イプの走査型近接場顕微鏡に搭載して使用するという事
である。鈎状の光プローブ15を用いる走査型近接場顕
微鏡では光プローブを試料にコンタクトさせて掃引する
事が可能となるので、試料表面の摩擦力や粘弾性分布像
などを観察することができる。 (実施の形態7)図7は本発明の実施の形態7である光
プローブを搭載した走査型近接場顕微鏡の例を示してい
る。図6(B)に示した鈎状の光プローブ15を振動手
段であるバイモルフ17に設置し、鈎状の光プローブ1
5の先端を試料18に対して垂直に振動させ、光プロー
ブ15の先端と試料18の表面の間に作用する原子間力
あるいはその他の相互作用に関わる力を光プローブ15
の振動特性の変化として変位検出手段19で検出し、鈎
状の光プローブ15の先端と試料18の表面の間隔を一
定に保つように制御手段20で制御しながら、XYZ移
動機構21により試料を走査して表面形状を測定する構
成である。またその際、鈎状の光プローブ15の電極に
電圧を印加することで開口9から試料18の局所領域に
光を照射することができるので、試料と相互作用した結
果の光を光学特性測定光検出手段22で検出することに
よって同時に微小領域の光学特性の測定を行うことがで
きる。
【0010】図7は試料18の裏面で測定光を検出する
透過型の構成を示したが、試料表面で測定光を検出する
反射型の構成や、図2に示した構造の光プローブを用い
れば、光プローブ自身で光を検出する構成も可能であ
る。また、通常、変位検出手段19としては光てこが用
いられるが、圧電体を有する光プローブを用いることで
変位検出手段19に替えることも出来る。
【0011】また、図7は鈎状の光プローブ15を振動
させる装置構成を示したが、バイモルフ17を振動させ
ないか、バイモルフ17を使用しない装置構成とし、コ
ンタクトモードのAFMとして測定を行うことも可能で
ある。さらに、これらの装置にプローブと試料が液体中
に保持されるように液だめの覆いを設けることで液中に
おける測定を行うことができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。光プロ
ーブの内部に電界発光機能を持たせることで、外部光源
や光ファイバーに光を集光する光学系が不要となり安価
な走査型近接場顕微鏡システムを提供する事につなが
る。
【0013】また、プローブ自体に発光機能が設けられ
ているために、使用している有機材料を選択することに
より、異なる波長の光や広い波長範囲の光を発するプロ
ーブを作製でき、走査型近接場顕微鏡における吸収測定
なども可能となる。中心に石英ロッドや光ファイバーを
用いることでこれらの光導波路を使ったキャビティーを
作製し、光強度を増幅する事が可能である。光プローブ
に設けられた電極に電圧を印加するだけで光プローブ自
体が発光するので、光プローブの取り扱いはAFMにお
けるカンチレバー同程度のものとなり、操作性が格段に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかわる自己発光型光
プローブを示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2にかかわる自己発光型光
プローブを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3にかかわる自己発光型光
プローブを示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態4にかかわる自己発光型光
プローブの作製方法を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態5にかかわる自己発光型光
プローブの根元部分と取り付け冶具の構造を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態6にかかわる自己発光型光
プローブの形態を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態7にかかわる光プローブを
搭載した走査型近接場顕微鏡の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 中心金属芯 2 ホール輸送層 3 電子輸送層 4 金属膜 5 絶縁性フィルム 6 透明電極 7 光導波路 8 誘電体ミラー 9 開口 10 光プローブ全体 11 絶縁性フィルム後方部 12 プラス電極ワイヤー 13 マイナス電極ワイヤー 14 台 15 鈎状の光プローブ 16 直線状の光プローブ 17 バイモルフ 18 試料 19 変位検出手段 20 制御手段 21 XYZ移動機構 22 光学特性測定光検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 徳男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 山本 典孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に設けられた微小な開口から光を出
    射することで、走査型近接場顕微鏡に用いる光プローブ
    として作用する探針であって、発光機能を前記探針内に
    持つことを特徴とする自己発光型光プローブ。
  2. 【請求項2】 前記光プローブは、先端が尖鋭化された
    導電性の芯を持ち、その回りを有機薄膜、金属膜の順で
    覆われ、中心の導電性の芯と外側の金属膜の間に電圧を
    印加することにより、間に挟まれた有機層が発光するこ
    とを特徴とする請求項1記載の自己発光型光プローブ。
  3. 【請求項3】 前記光プローブに用いられる、導電性の
    芯は金属もしくは光導波路に導電性膜を成膜したもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載の自己発光
    型光プローブ。
  4. 【請求項4】 前記光プローブに用いられる、光導波路
    は石英ロッド、中空ファイバ−もしくは光ファイバーで
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の自己発光型光プローブ。
  5. 【請求項5】 前記光プローブに用いられる、導電性膜
    は透明電極薄膜であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか一項に記載の自己発光型光プローブ。
  6. 【請求項6】 前記光プローブに用いられる、有機薄膜
    はホール移動度の大きな光導電性材料と電子移動度の大
    きな光導電性材料が内側から順に成膜した積層構造をし
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の自己発
    光型光プローブ。
  7. 【請求項7】 前記光プローブに用いられる光導波路は
    その両端面に誘電体ミラーを配することにより、光共振
    器として機能することを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一項に記載の自己発光型光プローブ。
  8. 【請求項8】 前記光プローブは金属膜の成膜範囲が透
    明電極薄膜より短く、かつ金属膜と透明電極薄膜の積層
    構造の一部には絶縁性フィルムが挟まっており、この両
    導電体を電極として作用させる構造を有することを特徴
    とする請求項1,2および5のいずれか一項に記載の自
    己発光型光プローブ。
  9. 【請求項9】 前記光プローブに用いる光ファイバーは
    コア部分を有し、このコア部分が光導波路として開口外
    部の光を拾い出す機能をもつことを特徴とする請求項1
    から4のいずれか一項に記載の自己発光型光プローブ。
  10. 【請求項10】 前記光プローブは中心に石英ロッドを
    有し、この石英ロッドが光導波路として開口外部の光を
    拾い出す機能をもつことを特徴とする請求項1から4の
    いずれか一項に記載の自己発光型光プローブ。
  11. 【請求項11】 前記光プローブは中心に中空ファイバ
    ーを有し、その中空部分が光導波路として開口外部の光
    を取り出す機能をもつことを特徴とする請求項1から4
    のいずれか一項に記載の自己発光型光プローブ。
  12. 【請求項12】 前記光プローブに用いる有機薄膜は、
    異なる発光色で光る請求項6記載の有機材料の組みあわ
    せ、あるいはそれら混合物の組み合わせであり、マルチ
    波長発光プローブであることを特徴とする請求項1,2
    および6のいずれか一項に記載の自己発光型光プロー
    ブ。
  13. 【請求項13】 前記光プローブは芯を回転しながら、
    スパッタおよび斜め方向からの真空蒸着法により導電性
    薄膜と有機薄膜と金属膜を成膜する工程により発光機構
    と開口部を作製することを特徴とする請求項1から11
    のいずれか一項に記載の自己発光型光プローブの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記光プローブの有機薄膜を成膜する
    工程は真空蒸着スピンコート法、ディップ法であること
    を特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の
    自己発光型光プローブの製造方法。
  15. 【請求項15】 プローブの先端部と測定すべき試料あ
    るいは媒体表面との間隔を、前記プローブ先端部と前記
    表面との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わ
    る力が作用する動作距離内に近づけた状態で、2次元的
    な走査手段によって前記試料表面を走査するとともに、
    制御手段によって前記表面の形状に沿って前記プローブ
    を制御し、試料形状を測定する走査型近接場顕微鏡にお
    いて、前記プローブの先端と前記表面を相対的に水平方
    向あるいは垂直方向に振動させる振動手段と、 前記プローブの振幅の大きさを検出する検出手段と、 前記検出手段が出力する検出信号に基づいて前記プロー
    ブの先端部と前記表面の間隔を一定に保つための制御手
    段を有するとともに、 少なくとも請求項1から11のいずれか一項に記載の光
    プローブを有することを特徴とする走査型近接場顕微
    鏡。
  16. 【請求項16】 プローブの先端部と測定すべき試料あ
    るいは媒体表面との間隔を、前記プローブ先端部と前記
    表面との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わ
    る力が作用する動作距離内に近づけた状態で、2次元的
    な走査手段によって前記試料表面を走査するとともに、
    制御手段によって前記表面の形状に沿って前記プローブ
    を制御し、前記表面の微小領域に対して、光照射あるい
    は光検出を行い、試料形状と2次元光学情報を同時に測
    定する走査型近接場顕微鏡において、 前記プローブの先端と前記表面を相対的に水平方向ある
    いは垂直方向に振動させる振動手段と、 前記プローブの振幅の大きさを検出する検出手段と、 前記検出手段が出力する検出信号に基づいて前記プロー
    ブの先端部と前記表面の間隔を一定に保つための制御手
    段を有するとともに、 少なくとも請求項1から11のいずれか一項に記載のプ
    ローブを有することを特徴とする走査型近接場顕微鏡。
  17. 【請求項17】 プローブの先端部と測定すべき試料あ
    るいは媒体表面との間隔を、前記プローブ先端部と前記
    表面との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わ
    る力が作用する動作距離内に近づけた状態で、2次元的
    な走査手段によって前記試料表面を走査するとともに、
    制御手段によって前記表面の形状に沿って前記プローブ
    を制御し、試料形状を測定する走査型近接場顕微鏡おい
    て、前記プローブの変位を検出する変位検出手段と、 前記検出手段が出力する検出信号に基づいて前記プロー
    ブの先端部と前記表面の間隔を一定に保つための制御手
    段を有するとともに、 少なくとも請求項1から11のいずれか一項に記載のプ
    ローブを有することを特徴とする走査型近接場顕微鏡。
  18. 【請求項18】 プローブの先端部と測定すべき試料あ
    るいは媒体表面との間隔を、前記プローブ先端部と前記
    表面との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わ
    る力が作用する動作距離内に近づけた状態で、2次元的
    な走査手段によって前記試料表面を走査するとともに、
    制御手段によって前記表面の形状に沿って前記プローブ
    を制御し、前記表面の微小領域に対して、光照射あるい
    は光検出を行い、試料形状と2次元光学情報を同時に測
    定する走査型近接場顕微鏡において、 前記プローブの変位を検出する変位検出手段と、 前記検出手段が出力する検出信号に基づいて前記プロー
    ブの先端部と前記表面の間隔を一定に保つための制御手
    段と、 前記プローブのねじれを検出するねじれ検出手段を有す
    るとともに、少なくとも請求項1から11のいずれか一
    項に記載のプローブを有することを特徴とする走査型近
    接場顕微鏡。
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