JP2000292227A - 流量測定方法および流量測定装置 - Google Patents

流量測定方法および流量測定装置

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JP2000292227A JP11098990A JP9899099A JP2000292227A JP 2000292227 A JP2000292227 A JP 2000292227A JP 11098990 A JP11098990 A JP 11098990A JP 9899099 A JP9899099 A JP 9899099A JP 2000292227 A JP2000292227 A JP 2000292227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超純水や薬液の測定に最適に使用できるとと
もに、流体の供給圧力に変動がある場合においても正確
な測定を行うことができる流量測定方法および流量測定
装置を提供する。 【解決手段】 チャンバ20を有するボディ本体11と
前記チャンバ内の流体の圧力を調整するための調圧手段
Mとを備えた圧力制御弁10によって流体の圧力を制御
し、前記チャンバの調圧手段より下流側に絞り部80を
設け、該絞り部の下流側における流体の圧力を検知して
該流体の圧力と前記調圧手段の調圧圧力との差圧を算出
して、流体の流量を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体(液体また
は気体)の流量測定方法および流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的流体の流量測定のために、例え
ば、流路に羽根車を設置してこの羽根車の回転数により
流量を検知するものが知られている。
【0003】しかし、前記羽根車式のものは羽根車の摺
動部分が流体と直接接するために流体中にパーティクル
と呼ばれる微細な塵や屑が混入されるおそれがあり、半
導体の製造等において用いられる超純水や薬液の流量の
測定には好ましくなかった。また、極めて微量な流量を
測定するには必ずしも十分でなく、さらに応答性が悪い
と言う不満がある。のみならず、上記したものでは、ポ
ンプの脈動等により流体の供給圧力に変動がある場合に
は、正確な測定が行えないといった欠点がある。
【0004】また、半導体の製造においては、超純水や
薬液等の流体の流量を制御する等の目的で、圧力調整
弁,減圧弁,背圧弁等の圧力制御弁により前記流体の圧
力の調整が行われる。そして、この種従来の半導体の製
造システム(ライン)においては、前記流体の圧力調整
と流量測定を併せて行うには、必然的に圧力調整のため
の圧力制御弁と流量測定のための測定装置を別個に用意
しなければならず、コスト的に有利とは言い難かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題に対処するために提案されたものであって、摺動
部を有さず微細ゴミが発生するおそれがなく超純水や薬
液の測定に最適に使用できるとともに、微量な流量の測
定が可能であり、しかも応答性に優れ、さらには超純水
や薬液等の流体の供給圧力に変動がある場合においても
正確な測定を行うことができる新規な流量測定方法およ
び流量測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、内部にチャンバを有するボディ本体と前記チャン
バ内の流体の圧力を調整するための調圧手段とを備えた
圧力制御弁によって流体の圧力を制御し、前記チャンバ
の調圧手段より下流側に絞り部を設け、該絞り部の下流
側における流体の圧力を検知して該流体の圧力と前記調
圧手段の調圧圧力との差圧を算出して、圧力制御された
流体の流量を測定することを特徴とする流量測定方法に
係る。
【0007】また、請求項2の発明は、内部にチャンバ
を有するボディ本体と、前記チャンバ内の流体の圧力を
調整する調圧手段と、前記チャンバの調圧手段より下流
側に設けられた絞り部と、該絞り部の下流側における流
体の圧力を検知するための圧力検知部と、前記調圧手段
の調圧圧力と前記圧力検知部により検知された流体の圧
力との差圧から圧力制御された流体の流量を算出する演
算部とで構成されたことを特徴とする流量測定装置に係
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は請求項1の発明の一実施例に
係る流量測定方法を適用した半導体の製造における流量
計測システムを示す概略図、図2は図1のシステムの要
部を示す断面図、図3は請求項2の発明の一実施例に係
る流量測定装置を用いた半導体の製造における流量計測
システムを示す概略図、図4は図3の流量測定装置を示
す断面図である。
【0009】まず、請求項1の発明に係る流量測定方法
の一実施例について説明する。この流量測定方法は、半
導体の製造等において超純水や薬液等の流量を測定する
際に好適に実施されるもので、圧力制御段階と流量測定
段階よりなる。
【0010】前記圧力制御段階では、図1および図2に
示すような圧力制御弁10により流体(超純水や薬液
等)の圧力(流量)を調整する。これによって、ポンプ
の脈動等による流体の供給圧力の変動が除かれ、流体の
流れが定常流となる。図1の符号Eは半導体の製造にお
ける流量計測システム、Tは超純水や薬液等の流体を収
容するタンク、Pは供給ポンプ、Uは流体のユースポイ
ントである。
【0011】具体的に、前記圧力制御弁10としては、
JIS−B0100等に記される圧力調整弁(リリーフ
弁),減圧弁(レデューシング弁),背圧弁等が挙げら
れる。この実施例では、当該圧力制御弁10として、ダ
イヤフラムを利用して流入側(一次側)の圧力変動に対
応して流出側(二次側)の流量を一定に保つことができ
る流量コントロールバルブが用いられ、該圧力制御弁1
0は、ボディ本体11と、調圧手段Mとを備える。
【0012】ボディ本体11は、フッ素樹脂等の耐蝕性
および耐薬品性の高い樹脂から形成されており、一側に
流体のための流入部12および他側に流体のための流出
部15を有するとともに、その内部の前記流入部12と
流出部15間に弁座16を介して連通形成されたチャン
バ20を有している。また、前記流入部12には流入用
管路K1、流出部15には流出用管路K2がそれぞれ接
続される。
【0013】調圧手段Mは、前記チャンバ20内を流れ
る流体の圧力を調整するためのもので、この実施例にお
ける調圧手段Mは弁機構体40と第一加圧手段M1と第
二加圧手段M2とを含む。前記弁機構体40は、ボディ
本体11と同様に、フッ素樹脂等の耐蝕性および耐薬品
性の高い樹脂から形成され、弁部41と、第一ダイヤフ
ラム部50と、第二ダイヤフラム部60とを有する。前
記弁部41は前記弁座16を開閉するとともに、弁座1
6に接近離間して両者間に形成される開口を制御する流
通制御部を構成するものである。図示の例では、当該弁
機構体40は、弁部41を有する第一ダイヤフラム部5
0側と第二ダイヤフラム部60側とに分割され、ダイヤ
フラム部50側と第二ダイヤフラム部60側は分離自在
に遊嵌結合している。なお、前記ダイヤフラム部50側
と第二ダイヤフラム部60側は螺着等によって一体に結
合されたり、あるいは該第一ダイヤフラム部50側と第
二ダイヤフラム部60側とが一体に形成されることもあ
る。
【0014】前記各ダイヤフラム部50,60は、それ
らの外周部がボディ本体11に固定されて、前記チャン
バ20内に取り付けられる。図示の符号70は後述する
第一加圧手段M1であるバネのためのバネ受け部、71
はボディ本体11と第一ダイヤフラム部50間をシール
するためのシール部材、72はボディ本体11と第二ダ
イヤフラム部60間をシールするためのシール部材であ
る。そして、これらの各部からなる弁機構体40の取付
によって、前記チャンバ20は、第一加圧室21,弁室
25,第二加圧室30に区分される。
【0015】前記第一加圧室21は、第一ダイヤフラム
部50の外側(図では下側)に位置し、該第一加圧室2
1には、第一ダイヤフラム部50に対して常時弁室方向
(内向き、図では上向き)に一定圧力(第一設定圧力)
を加える第一加圧手段M1が装備される。実施例におけ
る前記第一加圧手段M1は、所定バネ定数のバネよりな
り、該バネは第一加圧室21の底部と第一ダイヤフラム
部50に形成されたバネ受け部70との間に装着され
る。勿論、前記加圧手段M1はバネに限定されず、加圧
気体が採用されたり、あるいは、バネと加圧気体の両方
が採用されたり、さらにはソレノイド(電磁石)やおも
り等が採用されることがある。図示の符号22は第一加
圧室21内の空気の出入りを行う呼吸路を表す。
【0016】弁室25は、第一ダイヤフラム部50およ
び第二ダイヤフラム部60に囲まれ、前記流入部12、
および前記弁機構体40の弁部41に対応する弁座1
6、並びに前記流出部15を有している。
【0017】第二加圧室30は、第二ダイヤフラム部6
0の外側(図では上側)に位置し、第二ダイヤフラム部
60に対して常時弁室方向(内向き、図では下向き)に
一定圧力(第二設定圧力)を加える第二加圧手段M2を
備える。図示の実施例では、第二加圧手段M2を加圧気
体より構成している。図示の符号31は加圧気体のため
の給気ポート、32はその排気ポート、33は加圧気体
の供給源、34は加圧気体の空気圧を調整・制御する電
空変換器や電空レギュレーター等の調整・制御機器であ
る。なお、第二加圧手段M2として、前記した荷重調節
自在なバネ装置やソレノイドやおもり等が採用されるこ
とがある。
【0018】ここで、前記チャンバ20の弁室25の調
圧手段Mより上流側で圧力調整されていない流体が流れ
る部分を流入側部分20aとし、他方、チャンバ20の
調圧手段Mより下流側で圧力調整された流体(被制御流
体)が流れる部分を流出側部分20bとする。
【0019】この圧力制御弁(流量コントロールバル
ブ)10によれば、流入部12側(一次側)において圧
力変動がない場合では、前記第一設定圧力および第二設
定圧力は、第二ダイヤフラム部60に対して外側から作
用する力と該第二ダイヤフラム部60に対して内側から
作用する力が釣合いを保つように構成されていて、弁機
構体40の弁部41と弁室25の弁座16との間の開口
量は一定間隔に保たれている。これによって、流入部1
2側(一次側)から弁室25内に流入した流体は所定の
流量だけ流出部15側(二次側)へ流出される。一方、
流入部12側(一次側)において流体に何らかの変化が
あると、その変化は一次側の圧力変動として現れ、前記
第二設定圧力が加えられている弁機構体40の第二ダイ
ヤフラム部60に対する背圧(外向きの圧力)変動とし
て現れる。この一次側の外向きの変動圧力と前記各加圧
手段M1,M2による内向きの設定圧力とが釣合いを保
とうとして、弁機構体40を移動させる。この弁機構体
40の移動に伴ってその弁部41が位置移動を生じ、弁
部41と弁座16間の開口量が変化して、流体の流量が
制御される。
【0020】上記圧力制御段階の後、流量測定段階に移
行する。この流量測定段階では、以下のようにして流体
の流量の測定が行われる。すなわち、この流量測定段階
においては、前記圧力制御弁10のチャンバ20の調圧
手段Mより下流側、具体的には前記流出側部分20bあ
るいは前記流出部15に接続される圧力制御弁10外の
管路K2に、この実施例では圧力制御弁10外の管路K
2に設けられた絞り部80により、その前後で流速に応
じた圧力降下、つまり該絞り部80の上流側と下流側に
差圧を生じさせ、その差圧を後述の方法により算出して
流体の流量を求める。前記絞り部80としては、ベンチ
ュリー管、オリフィス、ノズルが挙げられる。なお、絞
り部としては、これらに限らず、例えば前記圧力制御弁
10内の流出側部分20bの断面積が流入側部分20a
の断面積に対して小とされたり、流出側部分20bがコ
ーナー部等とされ、圧力損失となる部分(ある程度の圧
力降下が見込める部分)が圧力制御弁10に存在する場
合には、その部分を絞り部とすることができる、すなわ
ち新たに絞り部を設ける必要がなくなる。
【0021】この発明方法においては、前記絞り部80
の上流側と下流側の差圧の算出は、以下のようにして当
該絞り部80の下流側における流体の圧力と上流側にお
ける流体の圧力を導出し、それらの減算によって行う。
前記絞り部80の下流側における流体の圧力は、該絞り
部80の下流側に設けられた圧力計85により検知され
る。前記圧力計85としては、後述する圧力センサーを
利用した圧力変換器等が挙げられる。ここで、前記絞り
部80の下流側には、該絞り部80の最小面積部分80
aまでを含むものとする。他方、前記絞り部80の上流
側における流体の圧力は、前記ダイヤフラム部(この実
施例では第二ダイヤフラム部60)に作用する力の釣り
合いの関係式から算出される前記調圧手段Mの調圧圧力
となる。具体的に前記調圧圧力の算出法の一例を次式
に示す。 Pa=(p×d−p×d)/d ただし、上式において、Paは前記調圧手段Mの調圧
圧力(=絞り部80の上流側における流体の圧力)、p
は第一加圧手段の第一設定圧力、pは第二加圧手段
の第二設定圧力、dは第一ダイヤフラム部の外側面積
(下側面積)、dは第二ダイヤフラム部の外側面積
(上側面積)、dは第二ダイヤフラム部の内側面積
(下側面積)である。なお、前記調圧手段Mの調圧圧力
は、上記したように第二加圧手段である加圧気体の空気
圧を調整・制御する調整・制御機器34を設けている場
合には、該調整・制御機器34の電気信号から簡単に算
出できる。
【0022】このように導出された前記絞り部80の上
流側と下流側の差圧からベルヌーイの定理より流体の流
量(体積流量)Qを求める。すなわち、 Q=A×C×{(Pa−Pb)/ρ}1/2 となる。ただし、上式において、Aは絞り面積、Cは
流量係数(レイノルズ数と絞り比の関数)、Paは絞り
部80の上流側における流体の圧力、Pbは絞り部80
の下流側における流体の圧力、ρは流体の密度である。
この実施例では、前記流体の流量Qの算出は、前記圧力
制御弁10の調圧手段Mの調整・制御機器34および圧
力計85に接続されたコンピューター等の演算装置90
により行われ、算出された流量Qはモニター表示され
る。なお、必要に応じて、当該流量Qが所定範囲外とな
った場合に、作業者にブザーやランプ等で警報するため
の警報手段を前記演算装置90に接続してもよい。ま
た、前記演算装置90により算出された流量Qと設定流
量との偏差を前記圧力制御弁10の調圧手段Mの調整・
制御機器34に出力し、調整・制御機器34の調圧圧力
に補正を掛けてフィードバック制御するようにしてもよ
い。
【0023】上述の方法によって流量を測定すれば、従
来のように摺動部分が流体と直接接することがないた
め、微細ゴミ(パーティクル)の発生のおそれがなく、
不純物を嫌う薬液、超純水等の測定に最適である。ま
た、当該方法では圧力を検知して流量を算出するので極
めて応答が早いとともに、微小流量の測定にも十分対応
できる利点がある。さらに、ポンプの脈動等による流体
の供給圧力に変動がある場合においても該変動を取り除
いて流量の測定を行うので、当該測定の精度が向上す
る。加えて、流量を検出するための差圧発生機構のみな
らず、圧力検知機構を簡素化することができる。すなわ
ち、公知の差圧式流量計(絞り流量計)が絞り部の上流
側と下流側の双方に圧力検知機構が必要なのに対して、
本発明方法では、絞り部の上流側における圧力を検知す
るための機構を設ける必要がなくなり、コスト的に有利
である。なお、公知の差圧式流量計を圧力制御弁(減圧
弁)とあわせて使用する場合、圧力制御弁内においても
絞り等、圧力損失となる部分が存在し、トータルの圧力
損失が増大するため、供給ポンプの供給圧を上げる必要
があるのに対し、上述したように圧力制御弁に絞り部
(圧力損失となる部分)が既存する場合に本発明方法を
適用すれば、前記圧力制御弁の既存の絞り部を流量測定
用に併用することができるので、供給ポンプの供給圧を
上げなくても済み、コスト的に有利である。
【0024】次に、請求項2の発明に係る流量測定装置
について説明する。図3および図4に示す流量測定装置
110は、請求項2の発明の一実施例に係るもので、半
導体の製造等において超純水や薬液等の流量の測定に使
用される。該流量測定装置110は、ボディ本体111
と調圧手段Nと絞り部180と圧力検知部185と演算
部190とを備える。図3の符号Exは半導体の製造に
おける流量計測システム、Txは超純水や薬液等の流体
を収容するタンク、Pxは供給ポンプ、Uxは流体のユ
ースポイントである。
【0025】ボディ本体111は、フッ素樹脂等の耐蝕
性および耐薬品性の高い樹脂から形成されてなり、一側
に流体のための流入部112および他側に流体のための
流出部115を有するとともに、その内部の前記流入部
112と流出部115間に弁座116を介して連通形成
されたチャンバ120を有している。図示のボディ本体
111は、第1ブロック111a,第2ブロック111
b,第3ブロック111cに分割され、これらを一体に
組み付けて構成されている。また、前記流入部112に
は流入用管路K3、流出部115には流出用管路K4が
それぞれ接続される。
【0026】調圧手段Nは、前記チャンバ120内を流
れる流体の圧力を調整し、ポンプの脈動等による流体の
供給圧力に変動を取り除くためのもので、この実施例に
おける調圧手段Nは、弁機構体140と第一加圧手段N
1と第二加圧手段N2とを含む。前記弁機構体140
は、ボディ本体111と同様に、フッ素樹脂等の耐蝕性
および耐薬品性の高い樹脂から形成され、弁部141
と、第一ダイヤフラム部150と、第二ダイヤフラム部
160とを有する。前記弁部141は前記弁座116を
開閉するとともに、弁座116に接近離間して両者間に
形成される開口を制御する流通制御部を構成するもので
ある。図示の例では、当該弁部141の表面はテーパ面
にて形成され、流通制御部を線状に制御するように構成
されている。前記第一ダイヤフラム部150は、前記弁
部141と一体に形成されており、ダイヤフラム面であ
る薄肉の可動部150aと、その外周側の外周部150
bを有する。前記第二ダイヤフラム部160は、ダイヤ
フラム面である薄肉の可動部160aと、その外周側の
外周部160bを有する。図示の例では、当該弁機構体
140は、弁部141を有する第一ダイヤフラム部15
0側と第二ダイヤフラム部160側とに分割され、ダイ
ヤフラム部150側と第二ダイヤフラム部160側は分
離自在に遊嵌結合している。なお、各ダイヤフラム部1
50,160の薄肉可動部150a,160aの面積
(ダイヤフラム有効面積)は、制御性が良好となるよ
う、つまり、瞬間的な負荷変動あるいは脈動のような変
化に対しても、瞬時に対応することができるよう、それ
ぞれ所定値に設定される。なお、当該弁機構体140の
第一ダイヤフラム部150側と第二ダイヤフラム部16
0側とを一体に形成してもよく、あるいは独立して形成
して螺着等によって一体に結合してもよい。
【0027】前記各ダイヤフラム部150,160は、
それらの外周部150b,160bがボディ本体111
に固定されて、前記チャンバ120内に取り付けられ
る。図示の例では、第一ダイヤフラム部150の外周部
150bがボディ本体111を構成する第1ブロック1
11aと第2ブロック111b間に、第二ダイヤフラム
部160の外周部160bが第2ブロック111bと第
3ブロック111c間に、それぞれ挟着されて固定され
ている。図示の符号170は後述する第一加圧手段N1
であるバネのためのバネ受け部であって、第一ダイヤフ
ラム部150に螺着や遊嵌等、適宜手段により係着され
ている。なお、バネを用いない場合にはこのバネ受け部
170は不要である。また、図示の符号171はボディ
本体11と第一ダイヤフラム部150間をシールするた
めのシール部材、172はボディ本体111と第二ダイ
ヤフラム部160間をシールするためのシール部材であ
る。そして、これらの弁部141,第一ダイヤフラム部
150,第二ダイヤフラム部160からなる弁機構体1
40の取付によって、前記チャンバ120は、第一加圧
室121,弁室125,第二加圧室130に区分され
る。
【0028】前記第一加圧室121は、第一ダイヤフラ
ム部150の外側(図では下側)に位置し、該第一加圧
室121には、第一ダイヤフラム部150に対して常時
弁室方向(内向き、図では上向き)に一定圧力(第一設
定圧力)を加える第一加圧手段N1が装備される。実施
例における前記第一加圧手段N1は、所定バネ定数のバ
ネよりなり、該バネは第一加圧室121の底部と第一ダ
イヤフラム部150に形成されたバネ受け部170との
間に装着される。勿論、前記加圧手段N1はバネに限定
されることはなく、加圧気体を採用したり、あるいは、
バネと加圧気体の両方を採用したり、さらにはソレノイ
ド(電磁石)やおもり等を採用してもよい。なお、バネ
単独で使用する場合には、図示しないが、バネ押え部材
を螺着して荷重調節自在なバネ装置とすることが望まし
い。また、該荷重調節自在なバネ装置にサーボモータ等
を接続してバネ定数を自動制御できるように構成しても
よい。図示の符号122は第一加圧室121内の空気の
出入りを行う呼吸路を表す。
【0029】弁室125は、第一ダイヤフラム部150
および第二ダイヤフラム部160に囲まれ、前記流入部
112、および前記弁機構体140の弁部141に対応
する弁座116、並びに前記流出部115を有してい
る。この実施例の弁座116はボディ本体111の第2
ブロック111bの角部がこの機能を果している。
【0030】第二加圧室130は、第二ダイヤフラム部
160の外側(図では上側)に位置し、第二ダイヤフラ
ム部160に対して常時弁室方向(内向き、図では下向
き)に一定圧力(第二設定圧力)を加える第二加圧手段
N2を備える。図示の実施例では、第二加圧手段N2を
加圧気体より構成している。第二加圧手段N2を加圧気
体とする場合には、その加圧圧力の設定および調整が容
易であるとともに、大きな加圧圧力が要求される場合に
有効であるという利点を有する。図示の符号131は加
圧気体のための給気ポート、132はその排気ポート、
133は加圧気体の供給源、134は加圧気体の空気圧
を調整・制御する電空変換器や電空レギュレーター等の
調整・制御機器である。なお、第二加圧手段N2とし
て、前記した荷重調節自在なバネ装置やソレノイドやお
もり等を採用してもよい。
【0031】絞り部180は、流体の流量を検出するた
めの圧力降下、つまり差圧を発生させるためのもので、
前記チャンバ120の調圧手段Nより下流側の流出側部
分120bに設けられる。ここで、前記チャンバ120
の弁室125の調圧手段Nより上流側で圧力調整されて
いない流体が流れる部分を流入側部分120aとし、他
方、チャンバ120の弁室125の調圧手段Nより下流
側で圧力調整された流体が流れる部分を流出側部分12
0bとする。前記絞り部180としては、ベンチュリー
管、オリフィス、ノズル等が挙げられる。なお、絞り部
としては、これらに限らず、例えば前記流出側部分12
0bの断面積が流入側部分120aの断面積に対して小
とされたり、流出側部分120bがコーナー部とされる
等して圧力損失となる部分(ある程度の圧力降下が見込
める部分)が存在する場合には、その部分を絞り部とす
ることができる。
【0032】圧力検知部185は、前記絞り部180の
下流側における流体の圧力を検知するためのもので、チ
ャンバ120の絞り部180の下流側に設けられる。こ
こで、前記絞り部180の下流側には、該絞り部180
の最小面積部分180aまでを含むものとする。この実
施例においては、前記圧力検知部185は流体の圧力検
知用ダイヤフラム部186と該ダイヤフラム部186の
受圧力を電気信号に変換する圧力センサー187とより
なる。前記ダイヤフラム部186はフッ素樹脂等の耐蝕
性および耐薬品性の高い樹脂から形成される。また、前
記圧力センサー187としては、ロードセル,圧電素
子,コイルバネ,加圧導電シート,感圧ポリマー,感圧
ダイオード,半導体圧力センサー,差動トランス,歪み
ゲージ(トーションバー)等が挙げられる。
【0033】演算部190は、前記絞り部180の上流
側と下流側の差圧を出して該差圧から圧力制御された流
体の流量を算出する部分であり、前記調圧手段Mおよび
圧力検知部185に接続されたコンピューター等の演算
装置からなる。この演算部190においては、前記差圧
の導出は、前記調圧手段Nの調圧圧力から前記圧力検知
部185より検知された絞り部180の上流側における
流体の圧力を減ずることによってなされる。すなわち、
前記絞り部180の上流側に、前記絞り部180の下流
側における圧力検知部185のような独立した圧力検知
部を設けなくても、絞り部180の前後の差圧を導出す
ることができるのである。なお、この実施例では、前記
調圧手段Nの調圧圧力は、前記第二加圧手段N2である
加圧気体の空気圧を調整・制御する調整・制御機器13
4の電気信号から算出される。
【0034】さらに、当該演算部190では、上記のよ
うにして得られた差圧(p1−p2)を先に説明した式
に代入することによって、流体の流量Qの算出が行わ
れる。なお、この実施例では、算出された流量Qは演算
部190のディスプレイを介してモニター表示されるよ
うになっている。
【0035】このようにしてなる流量測定装置110に
あっては、従来のように摺動部分が流体と直接接するこ
とに起因して微細ゴミが発生するおそれがなくなるとと
もに、接液部分を全て耐蝕性および耐薬品性の高い樹脂
とすることができるので、薬液、超純水等の測定に最適
である。また、流体の圧力を検知して流量を算出するの
で極めて応答が早いとともに、微小流量の測定にも十分
対応できる利点がある。さらに、ポンプの脈動等による
流体の供給圧力に変動がある場合においても該変動を取
り除いて流量の測定を行うので、当該測定の精度が向上
する。しかも、この流量測定装置110においては、流
量を検出するための差圧発生機構および圧力検知機構
が、公知の絞り流量計に比べて簡単かつ単純になる。
【0036】のみならず、当該流量測定装置110にあ
っては、流体の流量測定に加えて流体の圧力制御を行う
ことができるので、すなわち流量測定機能と圧力制御機
能の二つの機能を備えているので、設備および維持上に
おいて大きな有利性を備える。なお、この実施例におけ
る流量測定装置110では、前記流入部112側(一次
側)の圧力変動は、前記第二設定圧力が加えられている
弁機構体140の第二ダイヤフラム部160に対する背
圧(外向きの圧力)変動として現れ、該一次側の外向き
の変動圧力と前記各加圧手段N1,N2による内向きの
設定圧力とが釣合いを保とうとして、弁機構体140を
移動させる。この弁機構体140の移動に伴ってその弁
部141が位置移動を生じ、弁部141と弁座116間
の開口量が変化して、流体の流量が制御される。
【0037】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る流量測定方法および流量測定装置によれば、摺動部
を有さず微細ゴミが発生するおそれがないので超純水や
薬液の測定に最適に使用できるとともに、微量な流量の
測定にも対応することができ、しかも応答性に優れる。
さらに、流体の供給圧力に変動がある場合においても正
確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例に係る流量測定方法
を適用した半導体の製造における流量計測システムを示
す概略図である。
【図2】図1のシステムの要部を示す断面図である。
【図3】図3は請求項2の発明の一実施例に係る流量測
定装置を用いた半導体の製造における流量計測システム
を示す概略図である。
【図4】図3の流量測定装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 圧力制御弁 11 ボディ本体 20 チャンバ M 調圧手段 80 絞り部 110 流量測定装置 111 ボディ本体 120 チャンバ N 調圧手段 180 絞り部 185 圧力検知部 190 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CA04 CC01 CE04 CE21 CF05 CF11 CH05 5H316 AA15 AA20 BB01 EE02 EE10 EE12 FF02 FF06 FF12 GG20 JJ09 JJ13 KK02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にチャンバを有するボディ本体と前
    記チャンバ内の流体の圧力を調整するための調圧手段と
    を備えた圧力制御弁によって流体の圧力を制御し、 前記チャンバの調圧手段より下流側に絞り部を設け、該
    絞り部の下流側における流体の圧力を検知して該流体の
    圧力と前記調圧手段の調圧圧力との差圧を算出して、圧
    力制御された流体の流量を測定することを特徴とする流
    量測定方法。
  2. 【請求項2】 内部にチャンバを有するボディ本体と、
    前記チャンバ内の流体の圧力を調整する調圧手段と、前
    記チャンバの調圧手段より下流側に設けられた絞り部
    と、該絞り部の下流側における流体の圧力を検知するた
    めの圧力検知部と、前記調圧手段の調圧圧力と前記圧力
    検知部により検知された流体の圧力との差圧から圧力制
    御された流体の流量を算出する演算部とで構成されたこ
    とを特徴とする流量測定装置。
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