JP2000291651A - 一方向クラッチ付き転がり軸受 - Google Patents

一方向クラッチ付き転がり軸受

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JP2000291651A
JP2000291651A JP11103630A JP10363099A JP2000291651A JP 2000291651 A JP2000291651 A JP 2000291651A JP 11103630 A JP11103630 A JP 11103630A JP 10363099 A JP10363099 A JP 10363099A JP 2000291651 A JP2000291651 A JP 2000291651A
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raceway
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Kazuo Iga
一生 伊賀
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
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    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比してJスペースを広くして伝達トル
ク等の一方向クラッチとしての性能を向上させ、また、
嵌合相手の形状精度の影響を受けることなく上記の性能
向上を達成できる一方向クラッチ付き転がり軸受を提供
する。 【解決手段】 内輪1および外輪2の内のいずれか一方
の軌道輪について、転がり軸受用軌道面1a(2a)に
隣接する肩部1c(2c)と、一方向クラッチ用軌道面
1b(2b)との間に段差部10(11)を設けること
で、内輪1と外輪2の間に形成される環状空間5の径方
向寸法を、肩部1c(2c)における寸法よりも一方向
クラッチ用軌道面1b(2b)における寸法の方を大き
くし、また、その段差部10(11)を設ける軌道輪
を、嵌合相手部材の形状精度の良好な側の軌道輪とする
ことで、嵌合相手部材の形状精度に起因する一方向クラ
ッチ用軌道面1b(2b)の精度悪化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受と一方
向クラッチとが一体化されてなる一方向クラッチ付き転
がり軸受に関し、更に詳しくは、スプラグタイプの一方
向クラッチと転がり軸受とが組み合わされた一方向クラ
ッチ付き転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】単列の玉軸受等の転がり軸受と、スプラ
グタイプの一方向クラッチとが一体化されてなる一方向
クラッチ付き転がり軸受においては、一般に、図5
(A)および(B)に断面図を例示するように、内輪5
1および外輪52に、それぞれ転がり軸受の複数の転動
体53が転がり接触する軌道面51a,52aと、一方
向クラッチの複数のスプラグ54の各カム面が当接する
軌道面51b,52bとが互いに並列に形成される。転
がり軸受の各転動体53および一方向クラッチの各スプ
ラグ54は、保持器56、57によってそれぞれに内輪
51と外輪52の間に形成される環状空間55内に周方
向にそれぞれ一定のピッチで配置され、各スプラグ54
については、図5(A)に示すような板ばね58によ
り、あるいは同図(B)に示すようなガータスプリング
59により、ロック方向に付勢された構造を採る。
【0003】また、内輪41および外輪52のスプラグ
用の軌道面51b,52bは、図示のように、転がり軸
受用軌道面51a,52aの各肩部51c,52cの延
長上に、つまり肩部51c,52cと同じ径のもとに形
成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スプラグタ
イプの一方向クラッチにおいては、その内・外輪の軌道
面間の寸法であるJスペースを大きくするほど、大きな
スプラグの使用が可能となって伝達トルクをはじめとす
る性能を向上させることができる。
【0005】従来のスプラグタイプの一方向クラッチ付
き転がり軸受においては、内・外輪におけるスプラグ用
の軌道面の径が、転がり軸受用の軌道面の肩部の径と同
一であるため、一体化する転がり軸受の型番(大きさ)
に応じてJスペースの寸法が略一定になってしまい、一
方向クラッチの性能向上には限界がある。また、一方向
クラッチとしての機能を全うするためには、内輪を軸に
対して、また、外輪をハウジングに対して、それぞれ締
まり嵌めにより装着する必要があるが、従来の一方向ク
ラッチ付き転がり軸受においては、肩部の肉厚がそのま
まスプラグ用の軌道面の肉厚となるため、肩部の肉厚が
薄い場合には、内輪ないしは外輪の嵌合相手である軸ま
たはハウジングの形状精度が少なからずスプラグ用の軌
道面に影響を与えることがある。
【0006】一般に、軸の外周面に比して孔の内周面は
その加工性等に起因して、軸の外周面の方が容易に形状
精度を格段に高くすることができ、通常は内輪が圧入さ
れる軸の外周面に比して、外輪が圧入されるハウジング
の内周面の形状精度が悪く、外輪の一方向クラッチ用軌
道面がそのハウジングの内周面の形状精度の影響を受け
て、精度が劣化することが多い。特に、外輪が嵌め込ま
れるハウジングがプレスや焼結により製造される装置に
対して装着する場合には、その内周面の真円度および円
筒度が、内輪が嵌め込まれる軸の外周面の真円度および
円筒度に比して極端に悪いため、このような場合、組み
込み後、スプラグ用の軌道面精度が外輪側のみ極端に悪
くなるケースが多い。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、その主たる目的は、従来の一方向クラッチ付き
転がり軸受に比して、Jスペースを広くしてその伝達ト
ルク等の性能を向上させることにあり、また、他の目的
は、そのような目的効果を、嵌合相手の形状精度の影響
を受けることなく達成することのできる一方向クラッチ
付き転がり軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の主たる目的を達成
するため、請求項1に係る発明の一方向クラッチ付き転
がり軸受は、転がり軸受の内輪および外輪と、一方向ク
ラッチの内輪および外輪がそれぞれに互いに一体化さ
れ、これら内輪と外輪の間に形成される環状空間内に、
複数の転動体と複数のスプラグが並列に配置されてなる
一方向クラッチ付き転がり軸受において、内輪および外
輪のうち、いずれか一方の軌道輪について、一方向クラ
ッチの軌道面と、転がり軸受の軌道面に隣接する肩部と
の間に、当該肩部における上記環状空間の径方向寸法よ
りも一方向クラッチの軌道面における環状空間の径方向
寸法が大きくなる向きの段差が形成されていることによ
って特徴づけられる。
【0009】また、上記の他の目的を達成するため、請
求項2に係る発明の一方向クラッチ付き転がり軸受にお
いては、上記段差が形成される軌道輪を、嵌合相手部材
の形状精度の良好な側の軌道輪とすることによって特徴
づけられる。
【0010】ここで、本発明において、転がり軸受の内
輪および外輪が、一方向クラッチの内輪および外輪と一
体化されている、とは、転がり軸受の内輪と一方向クラ
ッチの内輪、および、転がり軸受の外輪と一方向クラッ
チの外輪の、両者ともをそれぞれに同一部材により一体
形成する構成のほか、いずれか一方については同一部材
で一体形成し、他方の組については別部材で形成して分
離可能な構成としてもよく、要は転がり軸受と一方向ク
ラッチとが一つの部品として一体不可分に組み合わせれ
ている構成であればよい。
【0011】本発明は、内・外各軌道輪のうち、一方の
軌道輪について、一方向クラッチの軌道面と、転がり軸
受の軌道輪に隣接する肩部との間に段差を設けることに
よって、一方向クラッチの軌道面の形成位置における環
状空間の径方向寸法、つまり一方向クラッチのJスペー
ス寸法を、転がり軸受の肩部の形成位置における環状空
間の径方向寸法よりも大きくして(請求項1)、従来の
この種の一方向クラッチ付き転がり軸受に比してJスペ
ース寸法、従ってスプラグ寸法を大きくして伝達トルク
等の一方向クラッチの性能を向上させるとともに、その
段差を設ける軌道輪を、嵌合相手部材の形状精度の良好
な側の軌道輪とすることにより(請求項2)、各軌道輪
を相手部材に締まり嵌めにより装着した状態において、
一方向クラッチの軌道面の精度が悪化することを抑制し
ようとするものである。
【0012】すなわち、請求項1に係る発明において
は、内輪および外輪のうちの一方の軌道輪について、一
方向クラッチの軌道面を従来のように転がり軸受の肩部
の延長上に設けず、段差を介在させることによって一方
向クラッチのJスペース寸法を従来に比して大きくする
ことが可能としている。そして、その段差を設けた軌道
輪については、転がり軸受の肩部の延長上に一方向クラ
ッチの軌道面を形成する従来構造に比して、一方向クラ
ッチの軌道面の形成位置における肉厚が薄くなるのであ
るが、その段差を設ける軌道輪を、請求項2に係る発明
のように、嵌合相手部材の形状精度が良好な側の軌道輪
とすることにより、形状精度の悪い側の嵌合相手部材に
装着される軌道輪についてはその一方向クラッチの軌道
面形成部位における肉厚は薄くならず、従って、嵌合相
手部材の形状精度により一方向クラッチの軌道面が悪影
響を受けることを防止しながら、Jスペース寸法を大き
くすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について説明する。図1は本発明の実
施の形態の軸直交断面図であり、図2はそのA−A断面
図である。また、図3はそのばね部材8の説明図であ
り、図3(A)は図1におけるB矢視方向から見たばね
部材8の部分図であり、同図(B)はその左側面図であ
る。なお、図1は図2のB−B断面図に相当する。
【0014】内輪1の外周面には、その軸方向一端側に
玉軸受用の転動体であるボール3が転がり接触する軸受
用軌道面1aが形成されているとともに、他端側には一
方向クラッチのスプラグ4の下側のカム面4aが当接す
る一方向クラッチ用軌道面1bが形成されている。ま
た、外輪2の内周面には、ボール3が転がり接触する軸
受用軌道面2aが、内輪1の軸受用軌道面1aに対向し
て形成されているとともに、一方向クラッチのスプラグ
4の下側のカム面4bが当接する一方向クラッチ用軌道
面2bが、内輪1の一方向クラッチ用軌道面1bに対向
して形成されている。
【0015】各ボール3は、内輪1と外輪2の間に形成
される環状空間5内に設けられた軸受用保持器6によっ
て周方向に一定のピッチで保持されている。また、各ス
プラグ4は、同じく環状空間5内に設けられた一方向ク
ラッチ用保持7によって、同じく周方向に一定のピッチ
で保持されている。この一方向クラッチ用保持器7は、
その外周に設けられた突部7aを外輪2の内周面に形成
された溝2d内に軽圧入することによって固定される。
【0016】更に、環状空間5内には、図3(A)に図
1における矢視Cで示す部分図を、図3(B)にはその
左側面図を示すように、リング状基体8aに複数の板ば
ね8bが一体形成されてなるばね部材8が、一方向クラ
ッチ用保持器7に対して固定されており、各板ばね8b
は、一方向クラッチ用保持器7のスプラグ4を収容する
ためのポケット7b内に嵌まり込み、各スプラグ4をロ
ック方向に付勢している。なお、一方向クラッチ用保持
器7とばね部材8との固定は、例えば、ばね部材8の周
方向数箇所に爪を設け、その爪を一方向クラッチ用保持
器7に同数だけ設けた凹部に対してかしめる等の公知の
手法を用いることができる。また、この実施の形態にお
いては、一方向クラッチ用保持器7には、その重量を極
力軽くするために空洞部7bが形成されている。
【0017】さて、内輪1の軸受用軌道面1aの両側に
連接する肩部1cのうち、一方向クラッチ用軌道面1b
側の肩部1cと、一方向クラッチ用軌道面1bとの間に
段差部10が設けられており、この段差部10の存在に
よって、一方向クラッチ用軌道面1bの直径(外径)が
肩部1cの直径(外径)よりも小さくなっている。一
方、外輪2の一方向クラッチ用軌道面2bの直径(内
径)は、軌道面2aに連接する肩部2cの直径(内径)
と同じである。これにより、外輪2の一方向クラッチ用
軌道面2bの形成部位における肉厚は、内輪1の一方向
クラッチ用軌道面1bの形成部位におけるよりも厚くな
っている。
【0018】なお、環状空間5の軸方向両端部は、外輪
2の内周面の軸方向両端部に設けられたシール溝2dに
装着されたシール9a,9bによって封止されている。
【0019】以上の本発明の実施の形態は、内輪1の内
径面1eを軸Sの外周面に対して圧入するとともに、外
輪2の外径面2eをハウジングHの内周面に圧入するこ
とによって装置に組み込まれるのであるが、軸Sの形状
精度、より具体的には度真円度ないしは円筒度が、ハウ
ジングHの形状精度に比して良好な装置に供するための
構造を有しており、一方向クラッチのJスペースの寸法
Jを従来のこの種の一方向クラッチ付き転がり軸受に比
して大きくしながらも、装置に対する組み込み後におけ
る精度の劣化を防いでいる。
【0020】すなわち、内輪1の一方向クラッチ用軌道
面1bと肩部1cとの間に段差部10を設けることによ
って、一方向クラッチ用軌道1bの外径寸法を、肩1c
の外径寸法に比して小さくしている分だけ、Jスペース
の寸法Jが従来に比して大きくなっているとともに、そ
れに伴って内輪1の一方向クラッチ用軌道面1bの形成
部位における肉厚が薄くなっているが、内輪1bは高い
形状精度を有する軸Sに圧入されるため、その軸Sの真
円度および円筒度が内輪1の一方向クラッチ用軌道面1
bに現れても、一方向クラッチ用軌道面1bの形状精度
が悪化することはなく、また、外輪2の一方向クラッチ
用軌道面2bについては、その肉厚が肩部2cの肉厚と
同じであるため、例えプレスや焼結品等をはじめとする
劣悪な形状精度のハウジングHの内周面に対して圧入さ
れても、そのハウジングHの精度が外輪2の一方向クラ
ッチ用軌道面2bに及ぶことが防止される。
【0021】ここで、装置によっては、軸の外周面の形
状精度が、ハウジングの内周面の形状精度よりも悪い場
合もある。このような装置に供される一方向クラッチ付
き転がり軸受に本発明を適用する場合には、図4に要部
軸平行断面図を示すように、外輪2側の一方向クラッチ
用軌道面2bと肩部2cとの間に段差部11を形成した
構造を採用すればよく、本発明はこの構造についても包
含する。
【0022】図4の実施の形態の場合、段差部11によ
り一方向クラッチ用軌道面2bの内径寸法を肩部2cの
内径寸法よりも大きくすることによってJスペースの寸
法Jを従来に比して大きくなり、それに伴って外輪2の
一方向クラッチ用軌道面2bの形成部位における肉厚が
薄くなるが、外輪2が圧入されるハウジングの内周面の
形状精度が良好であるが故に、圧入時において一方向ク
ラッチ用軌道面2bの精度が悪化することがなく、ま
た、内輪1の一方向クラッチ用軌道面1bについては、
肉厚を薄くしていないが故に、軸の外周面の形状精度の
影響が及ぶことを防止することができる。
【0023】なお、以上の各実施の形態においては、内
輪1および外輪2をともに一体構造とした例を示した
が、内輪1と外輪2のうちの一方、例えば内輪1を、軸
方向に2分割した構成としてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一方向
クラッチ付き転がり軸受における内輪もしくは外輪のい
ずれか一方について、転がり軸受用軌道面の肩部と一方
向クラッチ用軌道面との間にに段差を設けることによ
り、内輪と外輪との間に形成される環状空間の一方向ク
ラッチ用軌道面の形成部位における径方向寸法を肩部に
おける径方向寸法よりも大きくしているから、内・外輪
の肩部の延長上にこれと同一の直径のもとに一方向クラ
ッチ用軌道面を形成する従来のこの種の軸受に比して、
Jスペースの寸法を大きくしてより大きなスプラグの使
用を可能としたから、伝達トルクをはじめとする一方向
クラッチとしての性能を向上させることができる。
【0025】また、請求項2に係る発明のように、上記
の段差を形成する軌道輪を、嵌合相手部材の形状精度の
良い方の軌道輪とすれば、内輪および外輪をそれぞれ軸
ないしはハウジングに対して圧入した装置への組み込み
状態において、嵌合相手部材の形状精度が一方向クラッ
チの軌道面の形状精度を悪化させることを防止すること
ができ、従来に比して伝達トルクが大きく、しかも高精
度の一方向クラッチ付き転がり軸受が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の軸平行断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いられているばね部材
8の説明図で、(A)は図1のB矢視で示すばね部材8
の部分図であり、(B)はその右側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の要部軸平行断面図で
ある。
【図5】従来の一方向クラッチ付き転がり軸受の構成例
の説明図で、(A)は板ばねを用いたタイプ、(B)は
ガータスプリングを用いたタイプをそれぞれ示す断面図
である。
【符号の説明】
1 内輪 1a 軸受用軌道面 1b 一方向クラッチ用軌道面 1c 肩部 2 外輪 2a 軸受用軌道面 2b 一方向クラッチ用軌道面 2c 肩部 3 ボール 4 スプラグ 4a,4b カム面 5 環状空間 6 軸受用保持器 7 一方向クラッチ用保持器 8 ばね部材 8a リング状基体 8b 板ばね 9a,9b シール 10,11 段差部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の内輪および外輪と、一方向
    クラッチの内輪および外輪がそれぞれに互いに一体化さ
    れ、これら内輪と外輪の間に形成される環状空間内に、
    複数の転動体と複数のスプラグが並列に配置されてなる
    一方向クラッチ付き転がり軸受において、 上記内輪および外輪のうち、いずれか一方の軌道輪につ
    いて、一方向クラッチの軌道面と、転がり軸受の軌道面
    に隣接する肩部との間に、当該肩部における上記環状空
    間の径方向寸法よりも一方向クラッチの軌道面における
    環状空間の径方向寸法が大きくなる向きの段差が形成さ
    れていることを特徴とする一方向クラッチ付き転がり軸
    受。
  2. 【請求項2】 上記段差が形成される軌道輪が、嵌合相
    手部材の形状精度の良好な側の軌道輪とすることを特徴
    とする請求項1に記載の一方向クラッチ付き転がり軸
    受。
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Cited By (5)

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