JP2000291572A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JP2000291572A
JP2000291572A JP11098048A JP9804899A JP2000291572A JP 2000291572 A JP2000291572 A JP 2000291572A JP 11098048 A JP11098048 A JP 11098048A JP 9804899 A JP9804899 A JP 9804899A JP 2000291572 A JP2000291572 A JP 2000291572A
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face seal
weight
resin
orbiting scroll
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JP11098048A
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Shingo Miyake
信吾 三宅
Kazunari Komatsu
一成 小松
Yoshie Sakai
佳恵 酒井
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェイスシールによって固定スクロールと旋
回スクロールとの摺接面間を長期に亘って良好にシール
し、性能、信頼性等を高められるようにする。 【解決手段】 固定スクロール4および旋回スクロール
6は、アルミニウム合金によってそれぞれ形成すると共
に、固定スクロール4、旋回スクロール6には陽極酸化
処理を施すことにより、両者の摺接面4E,6Dの耐摩
耗性等を高める。また、固定スクロール4の摺接面4E
側にはフェイスシール21を設け、このフェイスシール
21を陽極酸化処理皮膜で形成された旋回スクロール6
の摺接面6Dに摺接させ、摺接面4E,6D間をシール
する。そして、フェイスシール21は、例えば四フッ化
エチレン樹脂80〜90重量%に、耐熱性樹脂であるポ
リイミド樹脂または芳香族ポリエステル樹脂を10〜2
0重量%含ませた樹脂材料により形成し、フェイスシー
ル21の耐熱性、耐摩耗性等を高めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術によるスクロール式流体
機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明す
る。
【0003】図において、1はスクロール式空気圧縮機
の外枠を形成する有底筒状のケーシングで、該ケーシン
グ1は、ケーシング本体2と後述のスラスト受け3とに
よって構成されている。ここで、ケーシング本体2は、
環状の底部2Aと、該底部2Aの外周側から後述の固定
スクロール4側に向けて延設された筒部2Bと、前記底
部2Aの内周側に突設された軸受部2Cとによって構成
され、その内部には潤滑油14が収容されている。
【0004】3は環状のスラスト受けで、該スラスト受
け3は、ケーシング本体2の筒部2B先端側に設けら
れ、該ケーシング本体2と共にケーシング1を構成して
いる。ここで、スラスト受け3は、後述する旋回スクロ
ール6の鏡板6Aに摺接し、旋回スクロール6に作用す
るスラスト荷重を鏡板6Aとの間で受承する構成となっ
ている。
【0005】4はスラスト受け3の先端側に固着して設
けられた固定スクロールで、該固定スクロール4は、略
円板状に形成され中心が後述する駆動軸5の軸線と一致
するように配設された鏡板4Aと、該鏡板4Aの表面に
立設された渦巻状のラップ部4Bと、前記鏡板4Aの外
周側から該ラップ部4Bを取囲むように軸方向に突出し
た筒部4Cと、該筒部4Cの外周側から径方向外側に突
出し、スラスト受け3に衝合して取付けられたフランジ
部4Dとから構成されている。また、固定スクロール4
の筒部4Cは、旋回スクロール6と摺接する端面が摺接
面4Eとなっている。
【0006】ここで、固定スクロール4は、外表面に陽
極酸化処理が施されたアルミニウム合金を用いて加工さ
れるものである。このため、固定スクロール4の摺接面
4Eには陽極酸化処理皮膜が形成され、該摺接面4Eの
耐摩耗性等を高める構成となっている。
【0007】5はケーシング本体2の軸受部2Cに回転
可能に支持された駆動軸で、該駆動軸5は、その基端側
が駆動源(図示せず)に連結され、先端側はクランク5
Aとなってケーシング本体2内に延びている。そして、
該駆動軸5のクランク5Aは、その軸線が駆動軸5の軸
線に対して寸法δだけ偏心している。
【0008】6は固定スクロール4と対向してケーシン
グ1を構成するスラスト受け3に旋回可能に設けられた
旋回スクロールで、該旋回スクロール6は、円板状に形
成された鏡板6Aと、該鏡板6Aの表面側から軸方向に
立設された渦巻状のラップ部6Bとによって大略構成さ
れている。また、旋回スクロール6の鏡板6Aには、そ
の背面側の中央にボス部6Cが突設され、該ボス部6C
は旋回軸受7によって駆動軸5のクランク5Aに回転可
能に取付けられている。また、旋回スクロール6の鏡板
6Aは、固定スクロール4と摺接する端面が摺接面6D
となっている。
【0009】ここで、旋回スクロール6は、固定スクロ
ール4と同様に外表面に陽極酸化処理が施されたアルミ
ニウム合金を用いて加工されるものである。このため、
旋回スクロール6の摺接面6Dには陽極酸化処理皮膜が
形成され、該摺接面6Dの耐摩耗性等を高める構成とな
っている。
【0010】そして、旋回スクロール6は、固定スクロ
ール4のラップ部4Bに対し例えば180度だけずらし
て重なり合うように配設され、両者のラップ部4B,6
B間には複数の圧縮室8,8,…が画成される。そし
て、スクロール式空気圧縮機の運転時には、固定スクロ
ール4の外周側に設けた吸込口9から外周側の圧縮室8
内に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール6が
旋回運動する間に各圧縮室8内で順次圧縮し、最後に中
心側の圧縮室8から固定スクロール4の中心に設けた吐
出口10を介して外部に圧縮空気を吐出する。
【0011】11はスラスト受け3と旋回スクロール6
との間に摺動可能に設けられたオルダムリングで、該オ
ルダムリング11は、スラスト受け3と旋回スクロール
6との間で直交する2軸方向にガイドされ、旋回スクロ
ール6の自転を防止するものである。
【0012】12は固定スクロール4の摺接面4E側に
設けられたフェイスシールで、該フェイスシール12
は、例えば四フッ化エチレン樹脂70重量%に耐熱性樹
脂である芳香族ポリエステルを30重量%含んだ樹脂材
料を用いて形成されている。そして、フェイスシール1
2は断面矩形状のシールリングとして形成され、旋回ス
クロール6の摺接面6Dに弾性的に摺接している。この
ため、フェイスシール12は、固定スクロール4と旋回
スクロール6との摺接面4E,6D間を気液密にシール
し、該摺接面4E,6D間に圧縮空気または潤滑油14
等が侵入するのを防止する構成となっている。
【0013】13は油掻きで、該油掻き13は、駆動軸
5と一体に回転することにより、潤滑油14を掻き上げ
てスラスト受け3、旋回スクロール6および旋回軸受7
等に供給し、これらを冷却、潤滑するものである。ま
た、15は駆動軸5の回転バランスをとるために油掻き
13に設けられバランスウエイトを示している。
【0014】このように構成される従来技術によるスク
ロール式空気圧縮機は、電動モータにより駆動軸5を回
転させると、旋回スクロール6は駆動軸5を中心として
寸法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)を行い、
固定スクロール4のラップ部4Bと旋回スクロール6の
ラップ部6Bとの間に画成された圧縮室8,8,…が連
続的に縮小する。これにより、固定スクロール4の吸込
口9から吸込んだ外気を該各圧縮室8で順次圧縮しつ
つ、この圧縮空気を固定スクロール4の吐出口10から
外部の空気タンク(図示せず)等に貯留させる。
【0015】また、前述した圧縮運転時には、油掻き1
3が駆動軸5と一体に回転することにより、ケーシング
1内の潤滑油14を掻き上げてスラスト受け3、旋回ス
クロール6および旋回軸受7等に供給し、これらを冷
却、潤滑する。
【0016】そして、この従来技術にあっては、固定ス
クロール4と旋回スクロール6との摺接面4E,6D間
をフェイスシール12によって気液密にシールすること
により、潤滑油14が圧縮室8内に浸入するのを遮断
し、清浄な圧縮空気を吐出できるようにすると共に、圧
縮室8内の圧縮空気がケーシング1内に漏洩するのを防
止し、圧縮効率を高めている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術では、旋回スクロール6は、外表面に陽極酸化処
理を施したアルミニウム合金を用いて形成しているか
ら、フェイスシール12が摺接する旋回スクロール6の
摺接面6Dは、表面粗さが約Rmax 20μm程度となり
比較的粗めに形成される。
【0018】このため、圧縮運転時に旋回スクロール6
とフェイスシール12との間には大きな摺動抵抗が発生
し、このときの高い摩擦熱によってフェイスシール12
が摩耗、劣化し易くなり、フェイスシール12の耐久
性、寿命等が低下するという問題がある。
【0019】また、スクロール式空気圧縮機を粉塵の多
い環境下で運転させると、前記粉塵が圧縮機の内部に侵
入してフェイスシール12を摩耗させることがあり、こ
の場合でも、フェイスシール12の耐久性、寿命等が低
下するという問題がある。
【0020】そして、このようにフェイスシール12が
摩耗すると、摩耗粉が圧縮室8内に混入して、固定スク
ロール4のラップ部4B、旋回スクロール6のラップ部
6B等を傷つけることがあり、この場合には両者のラッ
プ部4B,6B間でかじりが生じる原因になるという問
題がある。
【0021】また、フェイスシール12が摩耗すること
により、潤滑油14が固定スクロール4と旋回スクロー
ル6との摺接面4E,6D間を通じて圧縮室8内に浸入
し易くなり、清浄な空気を吐出できなくなる上に、圧縮
室8内の圧縮空気が前記摺接面4E,6D間から漏洩し
て圧縮効率が低下するという問題がある。
【0022】そして、前述の如く圧縮室8内に潤滑油1
4が浸入すると、この潤滑油14に含まれるカーボン等
が、例えば吐出口10と空気タンクとの間に設けた逆止
弁(図示せず)に徐々に堆積し、該逆止弁の機能が低下
して空気タンク内の圧縮空気の一部が吐出口10側に逆
流する虞れがあるという問題もある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、フェイスシールの耐摩耗性を
高めて、耐久性、寿命等を向上でき、該フェイスシール
によって固定スクロールと旋回スクロールとの摺接面間
を長期に亘って良好にシールし続けることができ、性
能、信頼性等を高めることができるようにしたスクロー
ル式流体機械を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明によるスクロール式流体機械は、ケーシン
グと、該ケーシングに設けられた固定スクロールと、前
記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動
軸の先端側に旋回可能に設けられ、該固定スクロールと
の間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロールと、該旋
回スクロールの自転を防止する自転防止機構と、前記旋
回スクロールまたは固定スクロールのいずれか一方の摺
接面に設けられ、当該摺接面間から気体、液体等の侵入
物が侵入するのを防止するフェイスシールとを備えてい
る。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、フェイスシールは、四フッ化エチレン樹脂80
〜90重量%に耐熱性樹脂を10〜20重量%を含むこ
とにある。
【0026】このように構成したことにより、フェイス
シールの耐摩耗性、耐熱性等を高めることができ、例え
圧縮運転時にフェイスシールに作用する摺動抵抗が増大
し、フェイスシールに高い摩擦熱が発生したとしても、
フェイスシールに摩耗、損傷等が生じるのを防止でき、
該フェイスシールによって固定スクロールと旋回スクロ
ールとの摺接面間を長期に亘って良好にシールし続ける
ことができる。
【0027】また、請求項2の発明は、耐熱性樹脂をポ
リイミド樹脂または芳香族ポリエステル樹脂によって構
成している。これによりフェイスシールの耐摩耗性、耐
熱性等をさらに高めることができ、当該流体機械を長時
間に亘って継続して運転し続けた場合でも、該フェイス
シールの摩耗量を十分に小さく抑えることができる。
【0028】また、請求項3の発明が採用する構成の特
徴は、フェイスシールは、四フッ化エチレン樹脂80〜
90重量%にガラス繊維を10〜20重量%含むことに
ある。このように構成した場合でも、請求項2の発明と
ほぼ同様にフェイスシールの耐摩耗性、耐熱性等を高め
ることができる。
【0029】さらに、請求項4の発明は、固定スクロー
ルと旋回スクロールは陽極酸化処理を施したアルミニウ
ム合金を用いて加工している。これにより固定スクロー
ルの外表面および旋回スクロールの外表面に陽極酸化処
理皮膜を形成でき、この皮膜により固定スクロールと旋
回スクロールとの摺接面の耐摩耗性等を高めることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。なお、本実施の形態で
は、前述した従来技術と同様の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0031】図中、21は前述した従来技術によるフェ
イスシール12に替えて、固定スクロール4の摺接面4
E側に設けられた本実施の形態に用いるフェイスシール
で、該フェイスシール21は、図1、図2に示す如く従
来技術によるフェイスシール12と同様に、横断面が矩
形状をなしたシールリングとして形成されている。
【0032】ここで、フェイスシール21は、後述する
実施例1〜4の如く四フッ化エチレン樹脂80〜90重
量%に、耐熱性樹脂であるポリイミド樹脂または芳香族
ポリエステル樹脂を10〜20重量%含んだ樹脂材料に
より形成している。そして、フェイスシール21は、従
来技術によるフェイスシール12に比較して四フッ化エ
チレン樹脂に対する耐熱性樹脂の含有量が少なくなって
いる。
【0033】また、フェイスシール21は、後述する実
施例5〜7の如く四フッ化エチレン樹脂80〜90重量
%に、ガラス繊維を10〜20重量%含んだ樹脂材料に
よっても形成できるものである。
【0034】本実施の形態によるスクロール式流体機械
は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
【0035】然るに、本実施の形態では、フェイスシー
ル21は、四フッ化エチレン樹脂80〜90重量%に、
耐熱性樹脂であるポリイミド樹脂または芳香族ポリエス
テル樹脂を10〜20重量%含ませた樹脂材料により形
成したので、後述する実施例1〜4から明らかなよう
に、フェイスシール21の耐熱性、耐摩耗性等を高める
ことができる。
【0036】また、フェイスシール21を、四フッ化エ
チレン樹脂80〜90重量%に、ガラス繊維を10〜2
0重量%含ませた樹脂材料によって形成した場合でも、
後述する実施例5〜7から明らかなようにフェイスシー
ル21の耐摩耗性等を高めることができる。
【0037】従って、本実施の形態によれば、フェイス
シール21が摺接する旋回スクロール6の摺接面6Dを
陽極酸化処理皮膜によって粗く形成した場合でも、フェ
イスシール21が旋回スクロール6の摺接面6Dとの間
で早期に摩耗、損傷するのを防止することができる。ま
た、当該スクロール式空気圧縮機を例え粉塵の多い環境
下で運転したとしても、このような粉塵によってフェイ
スシール21が摩耗、損傷するのを抑えることができ
る。
【0038】これにより固定スクロール4と旋回スクロ
ール6との摺接面4E,6D間をフェイスシール21に
より長期に亘って良好にシールし続けることができ、潤
滑油14が固定スクロール4と旋回スクロール6との摺
接面4E,6D間から圧縮室8内に浸入するのを遮断で
き、常に清浄な圧縮空気を吐出できる。
【0039】また、潤滑油14に含まれるカーボン等が
吐出口10側の逆止弁に堆積する事態を防止でき、該逆
止弁を正常に作動させ、空気タンクからの圧縮空気の逆
流を防止することがきる。また、潤滑油14の消費量を
低減でき、潤滑油14の補充または交換周期を延ばすこ
とができ、メンテナンス時の作業性等を向上することが
できる。
【0040】さらに、フェイスシール21による摩耗粉
の発生を最小限に抑えることができ、このような摩耗粉
によって固定スクロール4と旋回スクロール6とのラッ
プ部4B,6Bが摩耗、損傷するのを防止でき、両者間
でのかじりの発生の原因をなくすことができる。そし
て、フェイスシール21からの摩耗粉がケーシング1内
の潤滑油14中に混入することがなくなり、このような
潤滑油14中に混入した摩耗粉によって例えば旋回軸受
7等の給油部位が摩耗、損傷する等の不具合も解消する
ことができる。
【0041】しかも、このフェイスシール21により圧
縮室8内の圧縮空気が例えばケーシング1内に漏洩する
のを遮断することができ、圧縮効率を高めて、装置の性
能、信頼性等を高めることができる。
【0042】また、固定スクロール4、旋回スクロール
6をアルミニウム合金によってそれぞれ形成し、これら
の固定スクロール4、旋回スクロール6に陽極酸化処理
を施す構成としたから、固定スクロール4と旋回スクロ
ール6との摺接面4E,6Dに形成される陽極酸化処理
皮膜によって該摺接面4E,6Dの耐摩耗性等を高める
ことができ、これによっても装置の性能、信頼性等を高
めることができる。
【0043】次に、フェイスシール21の耐摩耗性を確
認するための耐久試験を、下記の実施例1〜7と比較例
1〜7とに基づいて行い、図3、図4に示す特性線図を
得ることができた。なお、実施例1〜7、比較例1〜7
に用いるフェイスシールの組成は、表1に示すとおりで
ある。
【0044】
【表1】
【0045】(実施例1)この実施例1では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂90重量%に、ポリイ
ミド樹脂を10重量%含んだ樹脂材料を用いて形成し
た。この場合、図3中に実線で示す特性線Aの如くフェ
イスシールは、実験開始から約100時間が経過したと
きに、約20〜30μm程度摩耗することが分かった。
【0046】しかし、約200時間が経過した以降で
は、フェイスシールの摩耗は殆ど進行することはなくな
り、約1000時間が経過したときでも、摩耗量を約2
0〜30μm程度まで小さく抑えられることが分かっ
た。
【0047】(実施例2)この実施例2では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂80重量%に、ポリイ
ミド樹脂を20重量%含んだ樹脂材料を用いて形成し
た。この場合、図3中に破線で示す特性線Bの如くフェ
イスシールは、実験開始から約200時間が経過したと
きに、約25〜35μm程度摩耗することが分かった。
【0048】しかし、約200時間が経過した以降で
は、フェイスシールの摩耗は実施例1の場合と同様に殆
ど進行することはなくなり、約1000時間が経過した
ときでも、摩耗量を約25〜35μm程度まで小さく抑
えられることが分かった。
【0049】(実施例3)この実施例3では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂90重量%に、芳香族
ポリエステル樹脂を10重量%含んだ樹脂材料を用いて
形成した。そして、この場合でも、フェイスシールの摩
耗特性に関して図3中の特性線Bの如く、実施例2とほ
ぼ同様の結果が得られることが分かった。
【0050】(実施例4)この実施例4では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂80重量%に、芳香族
ポリエステル樹脂を20重量%含んだ樹脂材料を用いて
形成した。この場合、図3中に一点鎖線で示す特性線C
の如くフェイスシールは、実験開始から約300時間が
経過したときに、約30〜40μm程度摩耗することが
分かった。
【0051】しかし、約300時間が経過した以降で
は、フェイスシールの摩耗は実施例1と同様に殆ど進行
することはなくなり、約1000時間が経過したときで
も、摩耗量を約30〜40μm程度まで小さく抑えられ
ることが分かった。
【0052】(実施例5)この実施例5では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂85重量%に、ガラス
繊維を15重量%含んだ樹脂材料を用いて形成した。こ
の場合、図4中に実線で示す特性線Dの如くフェイスシ
ールは、実験開始から約1000時間が経過したときで
も、約20〜30μm程度まで小さく抑えられることが
分かった。
【0053】(実施例6)この実施例6では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂80重量%に、ガラス
繊維を20重量%含んだ樹脂材料を用いて形成した。そ
して、この場合でも、フェイスシールの摩耗特性に関し
て図4中の特性線Dの如く、実施例5とほぼ同様の結果
が得られることが分かった。
【0054】(実施例7)この実施例7では、フェイス
シール21は、四フッ化エチレン樹脂90重量%に、ガ
ラス繊維を10重量%含んだ樹脂材料を用いて形成し
た。この場合、図4に破線で示す特性線Eの如くフェイ
スシールの摩耗量は実験開始から約1000時間が経過
したときでも、約30〜40μm程度まで小さく抑えら
れるこが分かった。
【0055】(比較例1)この比較例1では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂70重量%に、ポリイ
ミド樹脂を30重量%含んだ樹脂材料を用いて形成し
た。この場合、図3中に二点鎖線で示す特性線Fの如
く、フェイスシールの摩耗量は、時間の経過に比例して
ほぼ一定の割合いで増え続け、実験開始から約900時
間が経過したときに、約500μm程度まで増えること
が分かった。
【0056】(比較例2)この比較例2では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂95重量%に、ポリイ
ミド樹脂を5重量%含んだ樹脂材料を用いて形成した。
この場合、図3、図4中に一点鎖線で示す特性線Gの如
く、フェイスシールの摩耗量は、短時間のうちに急激に
増加し、実験開始から約200時間が経過したときに、
約500μm程度まで増えることが分かった。
【0057】(比較例3)この比較例3では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂70重量%に、芳香族
ポリエステル樹脂30重量%含んだ樹脂材料を用いて形
成した。この場合でも、図3、図4中に実線で示す特性
線Hの如く、フェイスシールの摩耗量は、比較例1とほ
ぼ同様に時間の経過に比例してほぼ一定の割合い増え続
け、実験開始から約600時間が経過したときに、約5
00μm程度まで増えることが分かった。
【0058】(比較例4)この比較例4では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂95重量%に、芳香族
ポリエステル樹脂5重量%含んだ樹脂材料を用いて形成
した。そして、この場合でも、図3、図4中に示す特性
線Gの如くフェイスシールの摩耗特性に関して比較例2
とほぼ同様の結果が得られることが分かった。
【0059】(比較例5)この比較例5では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂75重量%に、ガラス
繊維25重量%含んだ樹脂材料を用いて形成した。この
場合、図4中に一点鎖線で示す特性線Iの如く、フェイ
スシールの摩耗量は、比較例1〜5、7に比べて小さく
抑えられる。
【0060】しかし、実験開始から約1000時間が経
過したときに摩耗量は約100μm程度になり、実施例
1〜7の場合に比較して約2〜5倍程度まで増えること
が分かった。
【0061】(比較例6)この比較例6では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂95重量%に、ガラス
繊維5重量%含んだ樹脂材料を用いて形成した。この場
合についても、図3、図4中に示す特性線Gの如くフェ
イスシールの摩耗特性に関して比較例2とほぼ同様の結
果が得られることが分かった。
【0062】(比較例7)この比較例7では、フェイス
シールは、四フッ化エチレン樹脂75重量%に、炭素繊
維10重量%、青銅10重量%、二流化モリブデン5重
量%をそれぞれ含んだ樹脂材料を用いて形成した。この
場合でも、図3、図4中に点線で示す特性線Jの如く、
フェイスシールの摩耗量は、比較例1とほぼ同様に時間
の経過に比例してほぼ一定の割合いで増え続け、実験開
始から約800時間が経過したときに、約500μm程
度まで増えることが分かった。
【0063】以上のことから、実施例1〜4の如く、フ
ェイスシール21を、四フッ化エチレン樹脂80〜90
重量%に、ポリイミド樹脂または芳香族ポリエステル樹
脂を10〜20重量%含ませた樹脂材料により形成する
ことにより、フェイスシール21の耐摩耗性等を高める
ことができ、フェイスシール21によって固定スクロー
ル4と旋回スクロール6との摺接面4E,6D間のシー
ル性を向上できることが分かった。
【0064】また、実施例5〜7の如く、フェイスシー
ル21を、四フッ化エチレン樹脂80〜90重量%に、
ガラス繊維を10〜20重量%含ませた樹脂材料によっ
て形成した場合でも、固定スクロール4と旋回スクロー
ル6との摺接面4E,6D間のシール性を高められるこ
とが分かった。
【0065】これは、圧縮運転時にフェイスシール21
に含有したガラス繊維によって旋回スクロール6の摺接
面6Dに形成した陽極酸化処理皮膜を研削し、該摺接面
6Dを平滑面とすることができるため、フェイスシール
21と旋回スクロール6との間に生じる摺動抵抗を低減
できる等の理由が考えられる。
【0066】なお、実施の形態では、フェイスシール2
1を固定スクロール4の摺接面4E側に設け、フェイス
シール21を旋回スクロール6に摺接させるものとして
述べたが、これに替えて、例えばフェイスシールを旋回
スクロール6の摺接面6D側に設け、このフェイスシー
ルを固定スクロール4に摺接させる構成としてもよいも
のである。
【0067】また、実施の形態ではスクロール式流体機
械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷媒圧
縮機等にも広く適用できる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明では、固定スクロールと旋回スクロールとの摺接面間
をシールするフェイスシールを、80〜90重量%の四
フッ化エチレン樹脂に10〜20重量%の耐熱性樹脂を
含ませる構成としたから、フェイスシールの耐摩耗性、
耐熱性等を高めることができ、例え圧縮運転時にフェイ
スシールに作用する摺動抵抗が増大し、フェイスシール
に高い摩擦熱が発生したとしても、フェイスシールによ
って固定スクロールと旋回スクロールとの摺接面間を長
期に亘って良好にシールし続けることができる。
【0069】これにより、例えば当該スクロール式流体
機械を半給油式の流体機械として用いた場合でも、潤滑
油が固定スクロールと旋回スクロールとの摺接面間から
圧縮室内に浸入するのを遮断でき、常に清浄な圧縮空気
を吐出できる。そして、潤滑油の消費量を低減でき、潤
滑油の補充または交換周期を延ばすことができ、メンテ
ナンス時の作業性等を向上することができる。
【0070】また、フェイスシールによる摩耗粉の発生
を最小限に抑えることができ、このような摩耗粉によっ
て固定スクロールと旋回スクロールとのラップ部間に摩
耗、損傷が発生するのを防止でき、両者間でのかじりの
発生の原因をなくすことができる。そして、フェイスシ
ールによる摩耗粉が潤滑油中に混入することがなくな
り、このような潤滑油中に混入した摩耗粉によって各給
油部位が摩耗、損傷するような不具合も解消することが
できる。さらに、このフェイスシールにより圧縮室内の
圧縮空気が例えばケーシング内に漏洩するのを遮断する
ことができ、圧縮効率を高めて、装置の性能、信頼性等
を高めることができる。
【0071】また、請求項2の発明のように、耐熱性樹
脂を、ポリイミド樹脂または芳香族ポリエステル樹脂に
よって構成した場合には、当該流体機械を長時間に亘っ
て継続して運転し続けた場合でも、フェイスシールの摩
耗量を十分に小さく抑えることができ、フェイスシール
の耐摩耗性、耐熱性等を一層高めることができる。
【0072】また、請求項3の発明のように、フェイス
シールを、80〜90重量%の四フッ化エチレン樹脂に
10〜20重量%のガラス繊維を含ませる構成とした場
合でも、請求項2の発明と同様にフェイスシールの耐摩
耗性、耐熱性等を一層高めることができる。
【0073】さらに、請求項4の発明は、固定スクロー
ルと旋回スクロールは陽極酸化処理を施したアルミニウ
ム合金を用いて加工したから、固定スクロールの外表面
および旋回スクロールの外表面に陽極酸化処理皮膜を形
成でき、この皮膜により固定スクロールと旋回スクロー
ルとの摺接面の耐摩耗性等を高めることができ、これら
のスクロールの、耐久性、寿命等を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機のフェイスシール等を示す要部拡大縦断面図
である。
【図2】図1中のフェイスシールを単体で示す斜視図で
ある。
【図3】実施例1〜4によるフェイスシールの摩耗量と
時間との関係を比較例1〜4、6、7と共に示す特性線
図である。
【図4】実施例5〜7によるフェイスシールの摩耗量と
時間との関係を比較例2〜7と共に示す特性線図であ
る。
【図5】従来技術によるスクロール式空気圧縮機を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 固定スクロール 4E,6D 摺接面 5 駆動軸 6 旋回スクロール 8 圧縮室 11 オルダムリング(自転防止機構) 14 潤滑油 21 フェイスシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 佳恵 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA02 AA12 BB04 BB05 BB12 BB15 CC02 CC03 CC31 CC35 CC36 3J043 AA17 CA03 CB13 DA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに設けられ
    た固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設け
    られた駆動軸と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けら
    れ、前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成す
    る旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止す
    る自転防止機構と、前記固定スクロールまたは旋回スク
    ロールのいずれか一方の摺接面に設けられ、当該摺接面
    間から気体、液体等の侵入物が侵入するのを防止するフ
    ェイスシールとを備えてなるスクロール式流体機械にお
    いて、 前記フェイスシールは、四フッ化エチレン樹脂80〜9
    0重量%に耐熱性樹脂を10〜20重量%を含むことを
    特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性樹脂は、ポリイミド樹脂また
    は芳香族ポリエステル樹脂である請求項1に記載のスク
    ロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 ケーシングと、該ケーシングに設けられ
    た固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設け
    られた駆動軸と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けら
    れ、前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成す
    る旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止す
    る自転防止機構と、前記固定スクロールまたは旋回スク
    ロールのいずれか一方の摺接面に設けられ、当該摺接面
    間から気体、液体等の侵入物が侵入するのを防止するフ
    ェイスシールとを備えてなるスクロール式流体機械にお
    いて、 前記フェイスシールは、四フッ化エチレン樹脂80〜9
    0重量%にガラス繊維を10〜20重量%を含むことを
    特徴とするスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記固定スクロールと旋回スクロールは
    陽極酸化処理を施したアルミニウム合金を用いて加工し
    てなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体
    機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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