JP2000291363A - 基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置 - Google Patents

基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置

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JP2000291363A
JP2000291363A JP11105083A JP10508399A JP2000291363A JP 2000291363 A JP2000291363 A JP 2000291363A JP 11105083 A JP11105083 A JP 11105083A JP 10508399 A JP10508399 A JP 10508399A JP 2000291363 A JP2000291363 A JP 2000291363A
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Shiyouji Nishisaka
昇時 西坂
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KINKI ISHIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転駆動装置に対する回転掘削部材の連結
・切り離し作業を簡単容易に、しかも安全に行える連結
装置を提供する。 【解決手段】 外周に連結用フック15が突設され、回
転掘削部材6に着脱可能に接続される連結アダプター1
2と、回転駆動装置5の回転出力部材13に固定され、
連結アダプター12が挿入可能な連結用円筒部材14
と、連結用円筒部材14に設けられたフック係入溝19
と、連結用フック15をフック係入溝19内に閉じ込め
るようにフック係入溝19を閉鎖してアダプター12の
軸方向移動を阻止する閉鎖位置と、フック係入溝19を
開放して連結用フック15を離脱させる開放位置とに亘
って回動可能な円環状の開閉シャッター20と、開閉シ
ャッター20を閉鎖位置と開放位置とに亘って回動させ
るシリンダユニット23とを備えてなる連結装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングやオー
ガスクリューと云った回転掘削部材を回転駆動装置によ
って回転させながら地盤を掘削削孔する基礎工事用機械
において、ケーシング等回転掘削部材を回転駆動装置に
連動連結するための連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシングやオーガスクリューは、一般
にはリーダに昇降可能に装着されたオーガマシンと称さ
れる回転駆動装置に連動連結され、この回転駆動装置の
駆動によって地盤を掘削削孔する。リーダの高さは30
m程度が限度であるが、掘孔の深さは、施工計画では5
0m〜100mと云うリーダ高さの数倍にもなるように
計画されることもある。このようにリーダ高さより深い
掘孔の施工計画の場合、一般的にはリーダに装着された
回転駆動装置の有効ストロークの範囲でケーシング等に
より掘削掘孔する。その場合、ケーシング等で一定深さ
まで掘孔した後、ケーシング等を一旦回転駆動装置から
切り離して、回転駆動装置をリーダに沿って所要高さ上
昇させた状態で、新たなケーシング等の上端部を回転駆
動装置に連結し、その下端部を地中に埋入された先行ケ
ーシング等の上端部に接続する、と云う継ぎ足し作業が
必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなケーシン
グ等の継ぎ足しを行う場合、従来では、作業員がリーダ
のサイドに組み込まれたゴンドラ等により、所要高さ上
昇した回転駆動装置の下部に登って、ケーシング等の上
端部を回転駆動装置の出力軸に連結していたが、この連
結作業は、地上から相当高い所で回転駆動装置の出力軸
にケーシング等の上端部を嵌合させながら着脱ピンを両
嵌合部の貫通孔に挿着するものであって、、高所作業と
なるため作業がやり難く、非常に危険であった。
【0004】本発明は、上記のようなケーシング等回転
掘削部材を回転駆動装置に連動連結する作業を簡単容易
に行え、作業の安全性を確保できる基礎工事用機械にお
ける回転掘削部材の連結装置を提供することを目的とす
る。尚、ここに云う回転駆動装置としては、オーガマシ
ンと称される回転駆動装置の他に、例えば直径が1〜2
mの大口径ケーシングを回転させながら地盤中に押し込
むようにする全周回転駆動装置(オールケーシングマシ
ン)及びこれに類似の回転駆動装置を使用することがで
きる。この全周回転駆動装置等は、一般に地上に設置さ
れるものであるが、本発明に実施するにあたっては、リ
ーダに沿って所定ストローク上下動できるように設置さ
れる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基礎工事
用機械における回転掘削部材の連結装置は、外周に連結
用フック15が突設され、ケーシング等回転掘削部材6
の上端部に着脱可能に接続される連結アダプター12
と、リーダ4に沿って昇降可能な回転掘削部材用回転駆
動装置5の回転出力部材13に固定され、下端側より連
結アダプター12が挿入可能な連結用円筒部材14とを
備え、連結用円筒部材14には、連結アダプター12の
挿入時に連結用フック15が係入してアダプター12の
回転を阻止するフック係入溝19を設けると共に、連結
用フック15をフック係入溝19内に閉じ込めるように
フック係入溝19を閉鎖して前記アダプター12の軸方
向移動を阻止する閉鎖位置と、フック係入溝19を開放
して連結用フック15を離脱させる開放位置とに亘って
回動可能な円環状の開閉シャッター20を設け、この開
閉シャッター20を閉鎖位置と開放位置とに亘って回動
させる回動駆動手段を連結用円筒部材14と開閉シャッ
ター20との間に介設してなることを特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1に記載の基礎工事用
機械における回転掘削部材の連結装置において、回動駆
動手段の電動モーターに電力を供給するために連結用円
筒部材14の外周に集電スリップリング27を取り付
け、このスリップリング27に摺接して通電する通電ア
ーム28を前記回転駆動装置5の固定部材側に設けてな
るものである。この場合、回動駆動手段としては、電動
モーターによって駆動される歯車機構を採用することが
できる。
【0007】請求項3は、請求項1又は2に記載の基礎
工事用機械における回転掘削部材の連結装置において、
回動駆動手段は、油圧シリンダ24を伸縮作動して円環
状開閉シャッター20を開閉回動させるシリンダユニッ
ト23からなることを特徴とする。
【0008】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置にお
いて、連結アダプター12は円筒状本体12aからなる
もので、その外周面上端部に複数の連結用フック15を
周方向所定間隔おきに突設し、円筒状本体12aの下端
部には回転掘削部材6の上端部に設けてある被嵌合部6
aに嵌合されて互いにネジ16止めされる嵌合部12b
を形成していることを特徴としている。
【0009】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
の基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置にお
いて、連結用円筒部材14の下端部はラッパ状の挿入ガ
イド17aを形成していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1は基礎工事用機械の略全体
を示すもので、自走式車体1にバックステー2及び支持
シリンダ3を介してリーダ4が鉛直姿勢に保持され、こ
のリーダ4に回転駆動装置5が所要ストローク昇降可能
に支持されている。回転駆動装置5は、所謂オーガマシ
ンよりも大型の回転駆動装置で、後述する本発明の連結
装置11によって当該回転駆動装置5に連結された大口
径のケーシング6(回転掘削部材)を回転駆動するよう
になっている。
【0011】ケーシング6を回転駆動する回転駆動装置
5は、図1及び図2に示すように、装置本体7と、リー
ダ4のガイドレール4aに支持案内され且つチェーンド
ライブ式駆動手段8aによって昇降駆動される昇降体8
と、装置本体7を昇降体8に垂下連結する両側一対の連
結部材9,9とによって構成される。装置本体7は、図
2の(B)に示すように、地上に立設される左右一対の
ガイド支柱10,10によって昇降案内される。
【0012】次に、本発明に係る連結装置11について
説明すると、この連結装置11は、ケーシング6の上端
部に着脱可能に接続される連結アダプター12と、回転
駆動装置5における装置本体7の回転出力フランジ13
(回転出力部材)に固定され、下端側より連結アダプタ
ー12が挿入されるようになっている連結用円筒部材1
4と、を含んで構成される。
【0013】図4及び図6から分かるように、連結アダ
プター12は円筒状本体12aからなるもので、この円
筒状本体12aの外周面上端部に例えば4つの連結用フ
ック15が周方向に90度の間隔をおいて突設されてお
り、そして円筒状本体12aの下端部にはケーシング6
の上端部に設けてある雄形嵌合部(被嵌合部)6aに嵌
合可能な雌形嵌合部12bが設けてある。
【0014】この連結アダプター12をケーシング6に
接続するときは、図6の(A)及び(B)に示すよう
に、その下端部の雌形嵌合部12bにケーシング6上端
部の雄形嵌合部(被嵌合部)6aを嵌合させて、雌形嵌
合部12bの挿通孔bから雄形嵌合部6aのネジ孔aに
ネジ16をねじ込んで締め付ければよい。尚、ケーシン
グ6の下端部には、上端部側の雄形嵌合部6aと嵌合可
能な雌形嵌合部6bが設けてあって、ケーシング6相互
を接続するときは、同図に示すように、雄形嵌合部6a
を雌形嵌合部6bに嵌合させてネジ16止めすればよ
い。
【0015】連結用円筒部材14は、図2〜図5に示す
ように、円筒部材本体17と、この本体17の上端部に
固着された取付フランジ18とからなるもので、取付フ
ランジ18が装置本体7の回転出力フランジ13(回転
出力部材)にボルトによって同心状に取付け固定され、
円筒部材本体17の下端部にはラッパ状の挿入ガイド1
7aが形成されている。
【0016】そして、この円筒部材本体17には、連結
アダプター12の挿入時に各連結用フック15が係入し
て連結アダプター12の回転を阻止するフック係入溝1
9が設けられていると共に、連結用フック15をフック
係入溝19内に閉じ込めるように各フック係入溝19を
閉鎖して連結アダプター12の軸方向移動を阻止するシ
ャッター閉鎖位置(図4の上半分参照)と、各フック係
入溝19を開放して連結用フック15を離脱させるシャ
ッター開放位置(図4の下半分参照)とに亘って回動可
能な円環状の開閉シャッター20が、円筒部材本体17
と同心状に設けられている。
【0017】上記円環状の開閉シャッター20は、図3
〜図5から分かるように、円筒部材本体17の外周面に
周設してあるシャッターガイド溝21に回動可能に嵌合
されたもので、円筒部材本体17に設けられた4つのフ
ック係入溝19と夫々対応する位置に、連結アダプター
12の連結用フック15が挿通可能な開口部22を有し
ており、各開口部22は、シャッター閉鎖位置(図4の
上半分参照)でフック係入溝19と合致し、シャッター
開放位置(図4の下半分参照)でフック係入溝19から
周方向に一定角度ずれた位置にある。
【0018】図4に示すように、上記円環状開閉シャッ
ター20をシャッター開放位置とシャッター閉鎖位置と
に亘って回動させる回動駆動手段としてのシリンダユニ
ット23が、連結用円筒部材14と開閉シャッター20
との間に2組介設されている。シリンダユニット23
は、油圧シリンダ24を伸縮作動して開閉シャッター2
0を開閉回動させるもので、そのシリンダ24のシリン
ダ本体24aがブラケット25を介して円筒部材本体1
7に取り付けられ、ピストンロッド24bがブラケット
26を介して開閉シャッター20に取り付けられてい
る。2組のシリンダユニット23,23の油圧シリンダ
24,24は、図4に示すように、円環状開閉シャッタ
ー20の直径方向両側位置に回転対称状に配設される。
このシリンダユニット23の油圧回路は図7に示してい
る。
【0019】図3には、連結アダプター12が連結用円
筒部材14内に挿入された状態を仮想線で示している
が、この図から分かるように、連結用円筒部材14内に
連結アダプター12が挿入されるとき、アダプター12
の上端が連結用円筒部材14の取付フランジ18に当接
する状態となって挿入位置が規制され、このとき各連結
用フック15は開閉シャッター20よりも上位にあっ
て、この開閉シャッター20を閉鎖位置に回動すれば、
各連結用フック15がフック係入溝19内に閉じ込めら
れて、連結アダプター12の軸方向移動が阻止され、そ
れよって連結アダプター12が回転駆動装置5における
装置本体7の回転出力フランジ13(回転出力部材)と
連動連結されることになる。
【0020】また図3に示すように、連結用円筒部材1
4を形成する取付フランジ18の外周に集電スリップリ
ング27が取り付けられ、このスリップリング27に摺
接して通電する通電アーム28が固定フレーム29側に
取り付けられ、それによって連結用円筒部材14の回転
に伴って回転するシリンダユニット23の電動モーター
30に電力が供給される。固定フレーム29は、回転駆
動装置5における装置本体7の固定部材(図示省略)に
取り付けられたものである。尚、図2の(B)に示すよ
うに、この固定フレーム29がガイド支柱10,10に
昇降案内されるようになっている。
【0021】シリンダユニット23の油圧回路を示す図
7において、31は電動モーター30によって駆動され
る油圧ポンプ、32はパイロット式3位置切換弁、33
は油タンクである。また、34A,34Bはパイロット
操作逆止弁、34a,34bはパイロット流路、35
A,35Bは速度制御弁、36A,36Bはリリーフ弁
である。電動モーター30には、電源コードからの電力
が前記集電スリップリング27及び通電アーム28を介
して供給され、そして自走式車体1の運転席(図1参
照)からの遠隔操作が可能となっている。また、この図
示例はDC電源の場合を示しているが、AC電源の場合
は、集電スリップリング27と通電アーム28の回路を
増設すればよい。
【0022】このような油圧回路を有するシリンダユニ
ット23において、いま、モーター30が図7のR方向
に回転し、油圧ポンプ31からの吐出油がA流路側へ吐
出すると、その吐出油は、パイロット操作逆止弁34A
を通過し、速度制御弁35Aから油圧シリンダ24のロ
ッド側室に入ってピストンロッド24bを収縮作動させ
る一方、パイロット式3位置切換弁32を中立位置
(イ)から(ロ)位置へ切り換え、それにより油圧シリ
ンダ24からの排油は、パイロット流路34aからのパ
イロット圧力で開通したパイロット操作逆止弁34Bを
通って、切換弁32から油タンク33へ戻る。このよう
に油圧シリンダ24のピストンロッド24bが収縮作動
することによって、開閉シャッター20が図4の上半分
に示すようなシャッター閉鎖位置をとることになる。
【0023】また、モーター30が図7のL方向に回転
し、油圧ポンプ31からの吐出油がB流路側へ吐出する
と、その吐出油は、パイロット操作逆止弁34Bを通過
し、速度制御弁35Bから油圧シリンダ24のヘッド側
室に入ってピストンロッド24bを伸張作動する一方、
パイロット式3位置切換弁32を中立位置(イ)から
(ハ)位置へ切り換え、それにより油圧シリンダ24か
らの排油は、パイロット流路34bからのパイロット圧
力で開通したパイロット操作逆止弁34Aを通って、切
換弁32から油タンク33へ戻る。このように油圧シリ
ンダ24のピストンロッド24bが伸張作動することに
よって、開閉シャッター20が図4の下半分に示すよう
なシャッター開放位置をとることになる。
【0024】次に、以上説明したような本発明に係る連
結装置11の使用方法について図8及び図9を中心に他
の図面を参照しながら説明する。
【0025】先ず、図8のに示すように、地上でケー
シング6(回転掘削部材)の上端部に連結アダプター1
2を接続し、この連結アダプター12をケーシング6と
共に、同図のに示すようにリーダ4の頂部から垂下さ
れるワイヤー37(又は他のクレーン)によって吊り上
げ、連結アダプター12を同図の仮想線図示のように
回転駆動装置5の装置本体7に連結する。
【0026】この連結操作にあたっては、上端部に連結
アダプター12を接続したケーシング6を図8ののよ
うにワイヤー37で吊り上げた状態で、このケーシング
6を作業員が地上で装置本体7の真下に移動させ、その
位置で回転駆動装置5を下動しながら連結アダプター1
2を連結装置11の連結用円筒部材14内に挿入しても
よいし、あるいは連結アダプター12を接続したケーシ
ング6を同図のに示ように地上の所定位置に立ててお
いて、自走式車体1をリーダ4と共に旋回させて、装置
本体7が連結アダプター12の真上に来るようにし、こ
の状態で装置本体7下動させて連結アダプター12を連
結用円筒部材14内に挿入してもよい。この挿入に際し
ては、連結アダプター12の連結用フック15を連結用
円筒部材14下端部のラッパ状挿入ガイド17aに当て
て、ケーシング6側又は連結用円筒部材14側を適宜に
回しながら、その連結用フック15をフック係入溝19
に係入させ、この状態で連結アダプター12を図3の仮
想線図示のように連結用円筒部材14内の上限位置まで
挿入すればよい。このように連結用円筒部材14の下端
部がラッパ状挿入ガイド17aを形成しているから、連
結アダプター12の挿入が容易となる。
【0027】上記のように連結用フック15がフック係
入溝19に係入して回転を阻止された連結アダプター1
2を連結用円筒部材14内の所定位置まで挿入した後、
自走式車体1の運転席よりシリンダユニット23を操作
して、開閉シャッター20を閉鎖位置に回動させる。こ
れにより、連結アダプター12の連結用フック15が図
3に示すようにフック係入溝19内に閉じ込められた状
態となって、連結アダプター12の軸方向移動が阻止さ
れ、連結アダプター12が回転駆動装置5の装置本体7
と連動連結される。
【0028】こうして連結アダプター12を回転駆動装
置5の装置本体7と連動連結したならば、図8のに示
すように、回転駆動装置5を下降させつつ、連結アダプ
ター12を介してケーシング6を回転させながら地盤を
掘削掘孔してゆく。このとき、回転駆動装置5の推力及
び回転力は、連結用円筒部材14及び開閉シャッター2
0から連結用フック15を介して連結アダプター12に
伝達され、この連結アダプター12を介してケーシング
6に伝達される。
【0029】ケーシング6を地盤中所定深さまで掘削掘
孔したならば、シリンダユニット23を操作して、開閉
シャッター20を開放位置に回動させた後、図9のに
示すように回転駆動装置5を上昇させることによって、
連結アダプター12と回転駆動装置5とを切離し、更に
そのあと連結アダプター12をケーシング6から取り外
す。
【0030】この取り外した連結アダプター12は、別
の場所で新たなケーシング6に接続し(図8の参
照)、これを図9のに示すようにリーダ4の頂部から
垂下されるワイヤー37によって吊り上げ、図8のの
場合と同じ要領で回転駆動装置5の装置本体7に連結す
る。図9のの仮想線図示のように回転駆動装置5の装
置本体7に連結したケーシング6を、地上に上端部が突
出している先行ケーシング6に接続して、ケーシング6
の継ぎ足しを行う。
【0031】こうして先行ケーシング6に後続のケーシ
ング6を継ぎ足した後、図9のに示すように、回転駆
動装置5を下降させつつ、連結装置11を介してケーシ
ング6を回転させながら地盤を掘削掘孔してゆく。以降
は、上記同様な要領でケーシング6の継ぎ足しを行いな
がら、そのケーシング6によって所定深さまで掘削削孔
を行う。
【0032】以上の説明から分かるように、本発明に係
る連結装置11を使用することによって、回転駆動装置
5に対するケーシング6の連結・切り離し作業、及びケ
ーシング6の継ぎ足し作業を、高所作業によらず、自走
式車体1の運転席での操作と地上での簡単な手作業によ
って行うことができ、従って作業の安全を確保すること
ができる。
【0033】以上の実施形態では、回動駆動手段として
シリンダユニット23を使用しているが、回動駆動手段
としては、電動モーターによって駆動される歯車機構を
使用してもよく、例えば、円環状開閉シャッター20側
にこれと同心状の円弧状ラックを設け、連結用円筒部材
14側に電動モーターを設置して、このモーターで駆動
されるピニオンをシャッター20側のラックに噛合さ
せ、このピニオンの駆動によって開閉シャッター20を
開閉回動させるようにすればよい。
【0034】また、以上の実施形態では、回転掘削部材
としてケーシング6を使用する場合について説明した
が、回転掘削部材としてはオーガスクリューを使用する
場合もある。このオーガスクリューの場合には、回転駆
動装置としては、リーダ4に沿って昇降駆動可能な従来
のオーガマシンを適用することができ、そしてこのオー
ガマシンの回転出力部材に連結用円筒部材を取り付ける
ようにすればよく、また連結アダプターとしては、オー
ガスクリューの上端部に着脱可能に接続できるものを使
用すればよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の連結装置によれば、連
結用フックを有し、回転掘削部材の上端部に着脱可能に
接続される連結アダプターと、回転駆動装置の回転出力
部材に固定され、下端側より連結アダプターが挿入可能
な連結用円筒部材と、連結用円筒部材に設けられたフッ
ク係入溝と、連結用円筒部材に回動可能に設けられた開
閉シャッターと、この開閉シャッターを閉鎖位置と開放
位置とに亘って回動させる回動駆動手段を備え、回転掘
削部材を回転駆動装置に対して連結するときは、回転掘
削部材の状態部に接続した連結アダプターを連結用円筒
部材内に挿入した状態で開閉シャッターを閉鎖位置に回
動し、また回転掘削部材を回転駆動装置から切り離すと
きは開閉シャッターを開放位置に回動するようにしたも
ので、この開閉シャッターの開閉回動操作を回動駆動手
段によって自動的に行わせるから、回転駆動装置に対す
る回転掘削部材の連結・切り離し作業、及び回転掘削部
材の継ぎ足し作業を容易にしかも安全に行うことができ
る。
【0036】請求項2に記載のように、連結用円筒部材
の外周に集電スリップリングを取り付け、このスリップ
リングに摺接して通電する通電アームを前記回転駆動装
置の固定部材側に設けて、回動駆動手段の電動モーター
に電力を供給できるようにすれば、回転掘削部材の連結
作業や継ぎ足し作業を、高所作業によることなく、例え
ば自走式車体の運転席からの遠隔操作によって簡単に行
えるから、作業がきわめて安全となる。
【0037】請求項3に記載のように、回動駆動手段と
して、油圧シリンダを伸縮作動して開閉シャッターを開
閉回動させるシリンダユニットを採用することにより、
回動駆動手段の構造が小型且つコンパクトとなって、組
み付けが容易で製作コストを安くできる
【0038】請求項4に記載の連結装置によれば、連結
アダプターは、円筒状本体からなるもので、その外周面
上端部に複数の連結用フックを周方向所定間隔おきに突
設し、円筒状本体の下端部に、ケーシング等回転掘削部
材の上端部に設けてある被嵌合部に嵌合されて互いにネ
ジ止めされる嵌合部を形成しているから、ケーシング等
回転掘削部材に対する連結アダプターの接続が容易とな
って、回転掘削部材の連結・切り離し作業、及び回転掘
削部材の継ぎ足し作業を一層能率良く行うことができ
る。
【0039】請求項5に記載の連結装置によれば、連結
用円筒部材の下端部がラッパ状の挿入ガイドを形成して
いるから、連結アダプターの挿入、特にフック係入溝へ
の連結用フックの係入が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連結装置を備えた基礎工事用機
械の略全体を示す側面図である。
【図2】 (A)は連結装置を有する回転駆動装置の側
面図、(B)はその正面図である。
【図3】 本発明に係る連結装置の拡大図である。
【図4】 図3のX−X線断面図である。
【図5】 本発明に係る連結装置の側面図である。
【図6】 (A)はケーシング及びこれの上端部に接続
された連結アダプターの拡大断面図、(B)は(A)の
矢印Yで示される部分の拡大図である。
【図7】 シリンダユニットの油圧回路図である。
【図8】 〜は本発明の連結装置の使用方法を示す
説明図である。
【図9】 〜は同じく連結装置の使用方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 自走式車体 4 リーダ 5 回転駆動装置 6 ケーシング(回転掘削部材) 7 回転駆動装置の装置本体 8 昇降体 9 連結部材 10 ガイド支柱 11 連結装置 12 連結アダプター 13 回転出力フランジ(回転出力部材) 14 連結用円筒部材 15 連結用フック 16 ネジ 17 円筒部材本体 17a 挿入ガイド 19 フック係入溝 20 開閉シャッター 22 開口部 23 シリンダユニット(回動駆動手段) 24 油圧シリンダ 27 集電スリップリング 28 通電アーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に連結用フックが突設され、ケーシ
    ング等回転掘削部材の上端部に着脱可能に接続される連
    結アダプターと、リーダに沿って昇降可能な回転掘削部
    材用回転駆動装置の回転出力部材に固定され、下端側よ
    り連結アダプターが挿入可能な連結用円筒部材とを備
    え、連結用円筒部材には、連結アダプターの挿入時に連
    結用フックが係入してアダプターの回転を阻止するフッ
    ク係入溝を設けると共に、連結用フックをフック係入溝
    内に閉じ込めるようにフック係入溝を閉鎖して前記アダ
    プターの軸方向移動を阻止する閉鎖位置と、フック係入
    溝を開放して連結用フックを離脱させる開放位置とに亘
    って回動可能な円環状の開閉シャッターを連結用円筒部
    材と同心状に設け、この開閉シャッターを閉鎖位置と開
    放位置とに亘って回動させる回動駆動手段を連結用円筒
    部材と開閉シャッターとの間に介設してなる基礎工事用
    機械における回転掘削部材の連結装置。
  2. 【請求項2】 回動駆動手段の電動モーターに電力を供
    給するために連結用円筒部材の外周に集電スリップリン
    グを取り付け、このスリップリングに摺接して通電する
    通電アームを前記回転駆動装置の固定部材側に設けてな
    る請求項1に記載の基礎工事用機械における回転掘削部
    材の連結装置。
  3. 【請求項3】 回動駆動手段は、油圧シリンダを伸縮作
    動して開閉シャッターを開閉回動させるシリンダユニッ
    トからなる請求項1又は2に記載の基礎工事用機械にお
    ける回転掘削部材の連結装置。
  4. 【請求項4】 連結アダプターは円筒状本体からなるも
    ので、その外周面上端部に複数の連結用フックを周方向
    所定間隔おきに突設し、円筒状本体の下端部には回転掘
    削部材の上端部に設けられた被嵌合部に嵌合されてネジ
    止めされる嵌合部を形成している請求項1〜3の何れか
    に記載の基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装
    置。
  5. 【請求項5】 連結用円筒部材の下端部はラッパ状の挿
    入ガイドを形成している請求項1〜4の何れかに記載の
    基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置。
JP11105083A 1999-04-13 1999-04-13 基礎工事用機械における回転掘削部材の連結装置 Withdrawn JP2000291363A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194004A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Giken Seisakusho Co Ltd チャック装置、杭圧入装置及び杭圧入工法
JP2017025685A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 太平商工株式会社 長尺杭の地盤打込方法
JP7445568B2 (ja) 2020-09-11 2024-03-07 日本車輌製造株式会社 チュービング装置の遠隔操作システム

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