JP2000290844A - 延伸仮撚機 - Google Patents

延伸仮撚機

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JP2000290844A
JP2000290844A JP11098401A JP9840199A JP2000290844A JP 2000290844 A JP2000290844 A JP 2000290844A JP 11098401 A JP11098401 A JP 11098401A JP 9840199 A JP9840199 A JP 9840199A JP 2000290844 A JP2000290844 A JP 2000290844A
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JP
Japan
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tension
detected
waveform
value
yarn
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JP11098401A
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English (en)
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Shujiro Suzuki
修二郎 鈴木
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】錘間で張力の平均値にバラツキがあるような場
合においても、張力異常の発生を正確に検出することが
できるようにする。 【解決手段】仮撚装置の上流側または下流側に配置され
た糸張力検出器と、糸張力検出器から出力される検出張
力値に基づいて張力異常を判定する制御装置とを備え
る。制御装置は、検出張力値の時間変動を示す原波形W
1から、原波形を時間的にずらした第2の波形W2を差
し引きして第3の波形W3を求め、第3の波形に基づい
て張力異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、延伸仮撚機、特に
延伸仮撚機における張力異常の検出に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】延伸仮撚機においては、運転時に、糸の
張力が瞬間的に大きく変動し、いわゆる張力異常の生じ
る場合がある。この瞬間的な糸張力の大きな変動は、後
処理やパッケージの格付けにおいて考慮されるので、こ
れを検出する必要がある。
【0003】このため、従来、延伸仮撚機においては、
仮撚装置の下流側に糸張力検出器が配置され、この糸張
力検出器によって検出された張力値を用いて張力異常の
検出がなされている。
【0004】そして、この張力異常の検出を、検出張力
値が予め設定した全錘共通の上限値または下限値からは
ずれたときに張力異常が発生したものとすることによっ
て行うことが考えられる。
【0005】しかしながら、延伸仮撚機の錘間で平均張
力値にバラツキがある場合には、全錘共通の上限値と下
限値との差を大きくとらなければならず、張力異常を正
確に検出することができない。この状況を図4に示し
た。図4において、S1、S2およびS3は、各錘の検
出張力値の時間変動を示す波形を表し、L1およびL2
は、それぞれ、全錘共通の上限値および下限値を表して
いる。この場合、S2の位置Aで張力異常が発生してい
るが、このときの検出張力値は全錘共通の上限値L1お
よび下限値L2の間にあるので、張力異常は検出されな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、錘間で張力の平均値にバラツキがあるような場
合においても、張力異常の発生を正確に検出することが
できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明は、仮撚装置の上流側または下流側に配置さ
れた糸張力検出器と、前記糸張力検出器から出力される
検出張力値に基づいて張力異常を判定する制御装置とを
備え、前記制御装置は、前記検出張力値の時間変動を記
録し、記録した検出張力値の時間変動を示す原波形と、
前記原波形を予め設定した時間だけずらして得られた第
2の波形とに基づいて張力異常の判定を行うようになっ
ていることを特徴とする延伸仮撚機を構成したものであ
る。
【0008】この延伸仮撚機において、好ましくは、前
記制御装置は、前記原波形から前記第2の波形を差し引
くことによって求めた第3の波形と、予め設定された張
力基準値とから張力異常を判定するようになっている。
また好ましくは、前記原波形をずらす時間間隔を設定変
更可能になっている。さらに好ましくは、前記制御装置
は、前記検出張力値に基づいて前記仮撚装置をフィード
バック制御するようになっている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施例を説明する。図1は、本発明の1実施
例による延伸仮撚機の原理的構成を示した図である。図
1において、給糸パッケージP1から引き出された糸Y
(フィラメント糸Y)は、第1フィードローラ2を経て
第1ヒータ3内を通された後、冷却プレート4に沿って
導かれ、仮撚装置5に導入される。仮撚装置5は、公知
の仮撚装置、例えば、ベルト式仮撚装置またはディスク
式仮撚装置からなり、走行する糸Yに接触する仮撚付与
部材(ベルトまたはディスク)により仮撚りを付与する
ようになっている。ベルト式仮撚装置の場合、交差する
一対のベルトにより糸を挟持し、そのベルトの駆動によ
り、糸Yに仮撚りを付与するようになっており、ベルト
間の接圧またはベルトの駆動速度を調整することによ
り、糸Yに付与する仮撚りの程度を調整することができ
る。
【0010】仮撚装置5を出た糸Yは、第2フィードロ
ーラ6を経て第2ヒータ7内を通過した後、第3フィー
ドローラ8および糸ガイド9を経て、図示しない綾振り
装置によって綾振りされつつ巻取装置10に巻き取ら
れ、巻取パッケージP2を形成する。各巻取錘は以上の
ように構成され、このような巻取錘が多数並設されて1
台の延伸仮撚機が構成される。なお、各錘用の多数の給
糸パッケージP1は、クリールスタンド1に支持されて
いる。
【0011】仮撚装置5の上流側または下流側(この実
施例では下流側)には、走行する糸Yに接触して糸Yの
張力を検出する糸張力検出器11が配置されている。そ
して、糸張力検出器11から出力される検出張力値は、
制御装置12に入力されるようになっている。仮撚装置
5の上流側が加撚側、下流側が解撚側となり、特に、仮
撚装置5の下流側で糸Yの解撚張力を検出することによ
り、糸Yに付与される仮撚りの程度を検出することがで
きる。
【0012】図2は、制御装置12の機能構成を示すブ
ロック図である。図2において、仮撚装置制御部13
は、糸張力検出器11から入力された検出張力値に基づ
き、仮撚装置5を制御するための制御信号を算出して仮
撚装置5に出力する。仮撚装置5がベルト式仮撚装置で
ある場合には、仮撚装置5の制御は、検出張力値が設定
範囲内に入るようにベルトの接圧を制御する接圧制御お
よび/または同様の目的でベルトの駆動速度を制御する
ベルト駆動速度制御からなる。そして、前記制御信号
は、接圧制御の場合には、バルブの切替信号となり、ベ
ルトの駆動速度制御の場合には、速度指令信号となる。
【0013】原波形記憶部14は、検出張力値の時間変
動を記録する。第2波形生成部15は、原波形記憶部1
4に記録された検出張力値の時間変動を示す原波形W1
(図3(A)参照)を、予め設定した時間T0 だけずら
した第2の波形W2を生成する(図3(B)参照)。時
間T0 は、オフセット時間T0 設定部16によって与え
られる。
【0014】第3波形生成部17は、原波形W1から第
2の波形W2を差し引くことによって第3の波形W3を
生成する(図3(C)参照)。張力異常検出部18は、
第3の波形W3に基づいて、検出張力値が予め設定され
た張力基準値(上限値U1 および下限値D1 )からはず
れた時点を検出する。このとき、第3の波形W3は、正
常部分については略ゼロとなるので、張力基準値をゼロ
に近い値に設定でき、張力異常の発生を正確に検出する
ことができる。張力基準値(上限値U1 および下限値D
1 )は、張力基準値U1 、D1 設定部19によって与え
られる。これにより、張力異常の発生回数を検出し、こ
れを巻取パッケージP2の格付けに使用することができ
る。
【0015】そして、検出張力値が時刻tにおいて張力
基準値U1 、D1 からはずれたことが張力異常検出部1
8によって検出されると、平均値算出部20は、原波形
W1に基づき、その時刻tより前の予め設定された時間
間隔T1 における検出張力値の平均値を求める。時間間
隔T1 は、算出時間T1 設定部21によって与えられ
る。異常長さ検出部22は、平均値算出部20によって
求められた平均値に基づいて第2基準値(上限値U2
よび下限値D2 )を設定し、原波形W1に基づき、時刻
tより後の予め設定された時間間隔T2 にわたって、検
出張力値が第2基準値U2 、D2 からはずれた時間T3
を求める(図3(A)参照)。このとき、第2基準値
は、原波形W1の平均値に基づいて設定されるので、第
2基準値を平均値に近い値とすることができ、異常箇所
の長さを正確に検出することができる。時間間隔T2
は、長さ検出時間T2 設定部23によって与えられる。
この時間T3 を求めるに際し、原波形W1について、時
間間隔T2 の間に、検出張力値が、上限値U2 を越えた
後、一旦正常範囲内に戻り、その後下限値D2 を下回っ
た場合、あるいはその逆の場合には、その間に単一の張
力異常が発生したものとして、その間の時間間隔を時間
3 とする。これにより、張力異常の発生箇所の長さを
検出し、これを巻取パッケージP2の格付けに使用する
ことができる。
【0016】こうして、第3の波形W3に基づいて張力
異常の存在を検出し、その検出信号をトリガとして、原
波形W1を用いて張力異常の発生箇所の長さまたは張力
異常の波形を検出することができる。
【0017】この場合、原波形W1をずらす時間間隔T
0 は設定変更可能になっている。これによって、巻取条
件に応じて予め最適な時間間隔を設定することにより、
張力異常の検出を正確に行うことができる。
【0018】再び図1において、制御装置12には設定
装置24が接続されており、設定装置24は、制御装置
12のオフセット時間T0 設定部16、張力基準値U
1 、D1設定部19、算出時間T1 設定部21および長
さ検出時間T2 設定部23に対して、それぞれ、T0
およびU1 、D1 、およびT1 、およびT2 の値を設定
するようになっている。また、制御装置12には表示装
置25が接続されており、表示装置25は、制御装置1
2からの表示信号に基づいて、張力異常が生じた箇所の
波形情報を含む張力異常情報を表示するようになってい
る。
【0019】このように、本発明による延伸仮撚機によ
れば、検出張力値の時間変動を示す原波形W1から、原
波形W1を時間的にずらした第2の波形W2を差し引き
して第3の波形W3を求め、第3の波形W3に基づいて
張力異常を検出するようにしたので、張力異常を正確に
検出することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、延伸仮
撚機の錘間で糸張力の平均値にバラツキがあるような場
合においても、張力異常の発生を正確に検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による延伸仮撚機の原理的構
成を示した図である。
【図2】図1の延伸仮撚機の制御装置の機能構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1の延伸仮撚機における張力異常検出方法を
説明するグラフであり、(A)は検出張力値の時間変動
を示す原波形のグラフであり、(B)は原波形をを予め
設定した時間だけずらした第2の波形のグラフであり、
(C)は原波形から第2の波形を差し引きして求めた第
3の波形のグラフである。
【図4】従来の延伸仮撚機における張力異常検出方法を
説明するグラフである。
【符号の説明】
1 クリールスタンド 2 第1フィードローラ 3 第1ヒータ 4 冷却プレート 5 仮撚装置 6 第2フィードローラ 7 第2ヒータ 8 第3フィードローラ 9 糸ガイド 10 巻取装置 11 糸張力検出器 12 制御装置 P1 給糸パッケージ P2 巻取パッケージ W1 原波形 W2 第2の波形 W3 第3の波形 Y 糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮撚装置の上流側または下流側に配置さ
    れた糸張力検出器と、前記糸張力検出器から出力される
    検出張力値に基づいて張力異常を判定する制御装置とを
    備え、前記制御装置は、前記検出張力値の時間変動を記
    録し、記録した検出張力値の時間変動を示す原波形と、
    前記原波形を予め設定した時間だけずらして得られた第
    2の波形とに基づいて張力異常を検出するようになって
    いることを特徴とする延伸仮撚機。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記原波形から前記第
    2の波形を差し引くことによって求めた第3の波形と、
    予め設定された張力基準値とから張力異常を検出するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1に記載の延伸
    仮撚機。
  3. 【請求項3】 前記原波形をずらす時間間隔を設定変更
    可能になっていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の延伸仮撚機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記検出張力値に基づ
    いて前記仮撚装置をフィードバック制御するようになっ
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の延伸仮撚機。
JP11098401A 1999-04-06 1999-04-06 延伸仮撚機 Pending JP2000290844A (ja)

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